<![CDATA[エムタメ!]]> https://mtame.jp/ Fri, 13 Dec 2019 23:11:15 +0900 Fri, 13 Dec 2019 17:34:08 +0900 CMS Blue Monkey http://blogs.law.harvard.edu/tech/rss <![CDATA[【2019年11月】Googleニュース! SEO対策のトピックスまとめ]]> https://mtame.jp/column/Google_news_201911 日々更新されるGoogle社の最新のSEO関連ニュースや、新機能の情報をまとめました。
この記事は2019年11月のトピックスです。

【更新】 Googleアルゴリズムの自然言語処理能力の向上(BERT)

Googleは、自然言語処理のトレーニング技術であるBERT(バート, Bidirectional Encoder Representations from Transformers)の利用により、文章の「意味・意図」をより正確に理解できるようにアルゴリズムを更新しました。本アップデートは、通常のキーワード検索よりも、自然文として検索クエリになる「音声検索」での検索結果の精度向上を狙ったものと考えられます。
現在、適用されているのは下記の2つの検索結果とエリアです。

(1)自然検索
米国・英語クエリのみ
(2)強調スニペット
日本を含む、強調スニペット適用国すべて

下の参考画像は、「ブラジルからアメリカへ行く旅行者に、ビザは必要か」という検索クエリです。
適用前は「アメリカからブラジル」を表示していたが、適用後は適正な結果を表示しています。

Google “The Keyword” Blog

画像引用元:Google “The Keyword” Blog

本アップデートは「Googleがユーザーの検索クエリを正しく理解できるようになった」という内容であり、Webサイト側での特定の対応は必要ありません。現状、日本語クエリには対応しておらず、今後、日本語に実装されたとしても短い検索クエリ(1語、2語など)には影響しないため、主要なトラフィック元となる検索クエリに大きな影響はないといわれています。

【追加】 上級ユーザー向けスタートガイドが開設

Googleは、上級ユーザー向けのスタートガイドのページを開設しました。
このページでは、Webサイトの管理や Search Console の使い方などの基本的なタスクをマスターしたユーザーを対象に、Webサイトの管理や維持に関するより高度なトピックが説明されています。

>Google Search Consoleヘルプ 上級ユーザー向けスタートガイド のページ

Search Consoleヘルプ

画像引用元:Search Consoleヘルプ

【情報】 インデックスされる画像とされない画像の違い

2019年11月11日~12日に行われた「Chrome Dev Summit 2019」で、スピーカーのMartin Splitt(マーティン・スプリット)氏はセッション「How to make your content shine on Google Search(Google 検索でコンテンツを輝かせる方法)」で、Googleの画像インデックスについて下記のように触れています。

画像にはインデックスされるものとされないものがある。
〇 img タグを使い、altタグをきちんとつけたものはインデックスされる。
例 <img src="my-cat.png" alt="A cute white cat sleeping on a couch">

× background-image で、CSSで読み込んだ画像はインデックスされない。
例 <div style="background-image: url(cat.jpg)">

マーティン・スプリット氏の全セッションは以下から動画で見ることができます(動画のインデックスに関する内容は17:40~)。

動画引用元:YouTube, Google Chrome Developers チャンネル

【情報】 ウェブマスターオフィスアワー(2019 年11月)トピックス

Google Webmastersは、2019年11月6日に日本語のウェブマスターオフィスアワーを開催しました。同セッション内で行われた公式ブログ記事の解説や質問のなかから気になるトピックスをピックアップしてご紹介します。

(1)さようならFLASH
Google 検索では今年中に FLASH のサポートを終了します。Webページに FLASH コンテンツが含まれている場合、 FLASH が読み込まれなくなるだけで、ページ自体がインデックスされないわけではありません。
参考リンク:Googleウェブマスター向け公式ブログ「さようならFLASH」

(2)混合コンテンツ(Mixed Content, ミックスコンテンツ)のSEO 的影響について

【質問】
Googleは、2019年12月リリース予定のChrome79から混合コンテンツ(httpsのページ内にhttpの画像、動画、スクリプトなどが読み込まれている状態)をブロックしていく(非表示となる)と発表しているが、 SEO 的にはどんな影響があるか?

【回答】
chrome で非表示になるだけで、検索結果からインデックスが外れるわけではない。 chromeと Google 検索は混ぜて考えなくていい。ただ、非表示になることのユーザーへの影響を考え、 SEO 的影響がなかったとしても対応した方がよい。

(3)重複コンテンツの対処法について

【質問】
イベント開催元から情報提供をしてもらい掲載するポータルサイトを運営している。そのため重複コンテンツとみなされやすいと思っているが、どのような点を考慮すればいいか。

【回答】
Google では、重複コンテンツとみなしている事例は、実際に皆さんが感じているより少ない。イベント情報は他のサイトにも載っているから低評価を受けているのではないかと懸念していると思うが、そういうことはない。ただ、他のサイトから提供された情報を載せるだけでなく、サイトとしての固有の価値は何かを考えて、評価を高めていく方がよい。

(4)信頼性を高める方法を教えてください

【質問】
自身のWebサイトに著者ページを作らないといけないのでしょうか?
Googleは専門家をどのように判断しているのでしょうか?

【回答】
著者情報をつけるなど具体的な方法で、Google に信頼性を評価させるようなものは今のところない。
自身がそのサイトで信頼性が重要でないと感じるのであれば必要ない。ただ、信頼性が必要だと感じるのであれば著者情報をつけた方がよい場合もある(絶対につけてください、というわけではない)。

(5)レスポンシブウェブデザインへ移行する際のリダイレクトについて

【質問】
別々のURLからレスポンシブデザインへ移行する時のリダイレクトは 301,302 のどちらを使うべきでしょうか?

【回答】
Google 検索の扱いとしては 301 でも 302 でも大丈夫です。キャッシュされることがマイナスに働くのであれば 302 を使った方がよいでしょう。

Japanese ウェブマスターオフィスアワー(2019年11月6日)の動画は下記から見ることができます。

動画引用元:YouTube, Google Webmasters チャンネル

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Fri, 13 Dec 2019 17:34:08 +0900
<![CDATA[デザイン経営とは?経産省・特許庁も重視する「経営とデザイン」の新しい関係]]> https://mtame.jp/column/Design_management 2018年5月、経済産業省と特許庁は「デザイン経営宣言」という報告書を打ち出しました。
「デザイン経営」とは、デザイン的な思考を経営に活用し、企業のブランド力やイノベーション力を向上することで、国際的な競争力を高めていこうという考え方です。

デザイナーやクリエイターに求められる役割が多様化するいま、デザイナーはどのように経営に関わっていけばよいのでしょうか。

今回の記事では「デザイン経営」の基礎的な考え方と、これからのデザイナーに求められる役割やスキルについて、まとめていきたいと思います。

デザイン経営とは?

冒頭でご紹介した「デザイン経営宣言」は、経済産業省と特許庁が2017年に共同で立ち上げた「産業競争力とデザインを考える研究会」による提言をまとめたものです。

「デザイン経営宣言」では、日本企業の経営に「デザインの視点や思考を取り入れ、新たなイノベーションを生み出す力・国際競争力を高めよう」という考え方が表されました。

デザインの視点を取り入れた経営は、欧米の企業が先行しています。
たとえば、家電量販店の掃除機売り場。

日本の家電メーカーの製品は、どの商品がどのメーカーのものかすぐに見分けがつきませんが、ダイソンの掃除機は一目でわかります。

同じく携帯電話売り場では、他のメーカーの携帯電話は見た目だけで見分けがつかなくとも、アップルのiPhoneは誰が見てもわかります

このように、世界にはデザインを重視した経営戦略で成功をおさめている企業がすでにあり、日本企業でも、デザイン的な視点で製品や事業の課題を改善し、国際競争力を高めるアプローチが必要とされはじめているのです。

デザイン経営の考え方

このような提言が出された背景には、日本、そして世界の産業の変化があります。

産業が成熟し、モノが売れない現代。

製品やサービスを通して顧客一人ひとりが受けとる体験(UX, User Experience)の質が、ビジネスの成否を決める重要な要素になってきています。

顧客体験とは「ブランドやデザインが好みである」「読みやすい・わかりやすい」「サービス・対応がよい」「商品の質や満足度が高い」など、ユーザーが製品やサービスを通じて得られる体験のこと。

ユーザーに愛されるブランドや「使いやすさ」など、顧客体験の質を高めるためには、デザインの要素は重要です。

そのためデザイン経営では、人(ユーザー)を中心にとらえ、プロダクトデザイン・ブランドデザイン・ビジネスデザイン・UIなど、あらゆる切り口で、製品やサービスから得られる体験の質を高めることに力が注がれます。

このようなデザイン視点の課題の発見・解決を通して、革新的なイノベーションを生み出したり、経営の核となるブランドを構築したりすることが、デザイン経営の真の目的といえます。

デザイン経営の取り組み方

では、デザイン経営には、具体的にどのように取り組めばよいのでしょうか?冒頭にご紹介した「デザイン経営宣言」では、(1)経営チームにデザイン責任者がいること、(2)事業戦略構築の最上流からデザインが関与することの2点が必要条件として挙げられています。同宣言で提案される具体的な取り組み例を整理しました。

●「デザイン経営」のための具体的取り組み例

(1)デザイン責任者(CDO,CCO,CXO等)が経営チームへ参画する

デザインを企業戦略の中核に関連付け、デザインについて経営メンバーと密なコミュケーションを取る。

※CDO:Chief Design Officer, CCO:Chief Communication Officer, CXO:Chief Experience Officer

※エムタメ注釈:「チーフデザインオフィサー」は「デザインの最高責任者」というクリエイティブ領域の執行権限と責任をもつ経営幹部ポストのひとつ。比較的新しいポジションですが、2015年にジョナサン・アイブ氏がアップル社で初のCDOに就いたことで世界的に認知されました。

(2)事業戦略・製品・サービス開発の最上流からデザインが参画する

デザイナーが最上流から計画に参加する。

(3)「デザイン経営」の推進組織を設置する

組織図の重要な位置にデザイン部⾨を位置付け、社内横断でデザインを実施する。

(4)デザイン⼿法によって顧客の潜在ニーズを発⾒する

観察⼿法の導⼊により、顧客の潜在ニーズを発⾒する。

(5)アジャイル型開発プロセスを実施する

観察・仮説構築・試作・再仮説構築の反復により、質とスピードの両取りを行う。

(6)採⽤および⼈材を育成する

デザイン⼈材の採⽤を強化する。また、ビジネス⼈材やテクノロジー⼈材に対するデザイン⼿法の教育を行うことで、デザインマインドを向上させる。

(7)デザインの結果指標・プロセス指標の設計を工夫する

指標作成の難しいデザインについても、観察可能で⻑期的な企業価値を向上させるための指標策定を試みる。

※引用元:「デザイン経営」宣言 (一部リライト)

「高度デザイン人材」の育成

上記のように、デザイン経営に必要なプロセスを確認すると、デザイン人材に求められるスキルはこれまでのものとは大きく変わりつつあることがわかります。

現在、経済産業省は、デザイン経営を主導するスキルをもった「高度デザイン人材」の育成プロジェクトを推進しており、あらたな資格制度に発展する可能性もあるといわれています。同プロジェクトの研究会は、「高度デザイン人材」のモデルを「ビジネス・テクノロジー・デザイン(BTD)」の 3 領域のスキルを横断的に保有する人材ととらえており、これまでそれぞれ個別の人材に所属していたスキルが統合されることが必要と説いています。

●高度デザイン人材=BTD型のデザイン人材

高度デザイン人材=BTD型のデザイン人材

※図の引用元:第1回高度デザイン人材育成研究会討議用資料

また、これらの人材が企業のなかで具体的にどのような役割を担い、どのような貢献を果たすのか?イメージを広げるため、BTD型高度デザイン人材の方向性が5つの分類に仮定されています。

高度デザイン人材の5つの分類(仮定)

1.サービスデザイナー

求められるスキル

・製品やサービスを含む全ての顧客体験を統合的にデザインする

・幅広い業務範囲や内容への対応

・人の持つ潜在的な課題や気持ちを捉える

※類似の職種:シニアUXデザイナー/デザインテクノロジストなど

2.ビジネスデザイナー

求められるスキル

・社内外のハブ/ファシリテーターの役割

・事業企画者としての企画力/課題解決力

※似の職種:デザインコンサルタントなど

3.ビジョンデザイナー

求められるスキル

・世の中の流れを俯瞰し未来を構想する能力

・ビジュアルでビジョンを示す能力

・既存の常識にとらわれず本質を捉える

※類似の職種:ソーシャル・アントレプレナーなど

4.デザインストラテジスト

求められるスキル

・クリエイティビティで事業課題を解決する

・事業収益/成長を生み出す

※類似の職種:チーフデザインオフィサー(CDO)など

5.デザインマネージャー

求められるスキル

・デザイン人材が創造的かつ主体的に活動・活躍できる組織や制度をデザインする

・デザイン主導組織をつくる

※類似の職種:デザインカタリストなど

※引用元:第1回高度デザイン人材育成研究会討議用資料

まとめ

今回の記事では、経営にデザインの視点を取り入れる「デザイン経営」の考え方と、今後需要が高まる「高度デザイン人材」に求められるスキルについてご紹介しました。

このように高度デザイン人材時代に求められる具体的なスキルを見ると、今後、デザイナーやクリエイターには、これまでのデザイン領域をはるかに超えた、組織マネジメント力、課題発見・解決力、マーケティング力など幅広い知識が求められることがわかります。

これは、マーケッターに求められる役割が多様化しているのとも似ており、従事する人にとっては幅広い領域のスキルをどのように習得していくべきか、悩ましい問題であることは間違いありません。

しかし、重要なのは時代が求める人材の傾向を理解し、自身に合ったやり方で、少しずつでもスキルを広げていくことです。今後、増加するであろう高度デザイン人材を育成するためのカリキュラムや情報交換の場、コミュニティや人脈の広がりをうまく活用し、時代に合ったスキルの習得をめざしましょう。

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Mon, 09 Dec 2019 00:00:00 +0900
<![CDATA[CMSの月額料金まとめてみました!上場企業で導入数トップ10の国産CMSを調査]]> https://mtame.jp/martec/CMS_Monthly_fee

手軽に更新できるメリットからCMSの人気が高まっており、オープンソース系から独自開発系、無料で導入できるものから有料のものまで、たくさんの種類が提供されています。

すでに自社でCMSを導入されている方も、これから導入しようと考えている方も、他社が導入しているCMSが何なのか、どんな機能があって月額料金はいくらなのかといったことは気になるのではないでしょうか。

今回は、日本の上場企業で導入されている国産CMSのトップ10と、それぞれの月額料金をまとめてご紹介します。

CMSとは?

改めて、CMSとはContent Management Systemの頭文字を取ったもので、日本語では「コンテンツ管理システム」と訳されるのが一般的です。具体的には、本来ならWebサイト構築や更新作業に必要なHTMLやディレクトリ構造などの専門知識を持たない人でも、一般的なアプリケーションを扱うような作業で簡単にWebサイトの更新作業ができるシステムを指します。

社内でWeb担当者以外でも複数人が同時に更新できるようになるため、金銭コストも時間コストも削減でき、更新の効率はアップします。

ページファイルの管理も楽になり、リンク切れが防げるなど、CMSを導入するメリットはたくさんあります。

上場企業で使われている国産CMSトップ10の月額料金

では、本題の国産CMSトップ10の月額料金をご紹介します。
下記調査の右側の「国産CMS」のランキング順にご紹介します。

<上場企業のCMS導入数ランキング上位20位>

調査元:DataSign Report 上場企業 CMS調査 2019年6月版

調査日:2019年6月21日

検出されたCMSサービス:40

1位

Movable Type

https://www.sixapart.jp/movabletype/

Movable Typeは、シックス・アパート株式会社が提供しているCMSで、プラグインで機能拡張できる点が特徴です。

Movable Typeの月額料金

Movable Type クラウド版 月額 5,000円〜MovableType.net2,500円~(年間一括割引で月額2,084円~)

2位

ShareWith

http://www.share-with.info/jp/

ShareWith野村インベスター・リレーションズ株式会社が提供しているCMSで、コーポレートサイトの構築に特化し、簡単に更新できることが追求されている点が特徴です。

ShareWithの月額料金

記載なし

3位

Blue Monkey

https://bluemonkey.jp/

Blue Monkeyは、Mtame株式会社(旧社名:スターティアラボ)が提供しているCMSで、カンタンな操作高セキュリティが特徴です。

Blue Monkeyの月額料金

月額3万円~

料金プランは、S、SS、専用スタンダード、ハイエンドの4プランあり、Sプランの月額料金が3万円となっています(2019年10月現在)。

NOREN

https://noren.ashisuto.co.jp/

NORENは、株式会社のれんが提供しているCMSで、使いやすさ手厚いサポートが特徴です。ユーザー会が年に数回、開催されています。

NORENの月額料金

記載なし

5位

はてなブログMedia

https://www.hatena.ne.jp/contentmarketing/hatena-blogmedia

はてなブログは、株式会社はてなが提供しているCMSで、ブログ型オウンドメディアの構築・運用に特化しています。

はてなブログMediaの月額料金

記載なし

6位

RCMS

https://www.r-cms.jp/

RCMSは、株式会社ディバータが提供しているCMSで、開発頻度の高さが特徴です。提供開始以降、EC機能、MA機能、GDPR対応のオプションサービスなど、新たな機能が続々とリリースされています。

RCMSの月額料金

月額1万円~

料金プランは、スタンダードプラン、仮想専用サーバプラン、オンプレミス提供プランの3プランあり、スタンダードプランの月額料金が1万円となっています(2019年10月現在)。

7位

Site Miraiz

https://www.sitemiraiz.jp/

Site Miraizは、株式会社エートゥジェイが提供しているCMSで、セキュリティと成果の二つを追求している点が特徴です。

Site Miraizの月額料金

記載なし

SITE PUBLIS

https://www.sitepublis.net/

SITE PUBLISは、株式会社サイト・パブリス提供しているCMSで、ブロック単位での更新作業を基本としている点が特徴です。

SITE PUBLISの月額料金

月額10万円~

オンプレミス型のSITE PUBLIS 4とSITE PUBLIS 4 Static Deploy Editionには、それぞれStandard、Advanced、Enterpriseの3プランが、クラウド型のPUBLIS 4 Cloudには、Standard、Advancedの2プランがあり、PUBLIS 4 CloudのStandardが月額10万円となっています(2019年10月現在)。

9位

Vibit CMS

http://www.vibitcms.com/

Vibit CMSは、ヴィビットインタラクティヴ株式会社が提供しているCMSで、表示されるWebサイトの見たままの管理画面で直観的に更新できる点が特徴です。

Vibit CMSの月額料金

月額2万円~

料金プランは、ライトプラン、スタンダードプラン、アドバンスプランの3プランがあり、ライトプランの月額料金が2万円となっています。このほか、各プランで初期費用がかかります(2019年10月現在)。

10位

BiND

https://bindup.jp/

BiNDは、株式会社デジタルステージが2007年から提供しているCMSで、リーズナブルさをつよみとしています。

BiNDの月額料金

月額2,480円~
※初年度は無料

料金プランは、エントリーコース、基本コース、ビジネスコースの3プランあり、エントリーコースの月額料金が2,480円となっています(2019年10月現在)。

月額料金を記載しないサイトが多い

各社のCMSの月額料金を公式サイトから調べた結果が以上です。
実際に月額料金を記載しているサービスサイトは10社中5社と半分でした。

不明だったサービスについて知りたい方は、代理店経由での確認か、資料請求や資料ダウンロードをして確認してみてください。

月額料金に含まれる主なサービス

月額料金を公表しているCMSベンダーも含め、実際に利用して支払うことになった場合、月額料金に含まれるのは主に以下の内容となります。

  • Webサーバー
  • バージョンアップなどの保守
  • セキュリティ対策
  • サポート(メール/電話)

プラン(月額料金)によって、サービス内容は変わってくるため、これらが、どんな内容で含まれているかをしっかり確認する必要があります。

まとめ

国産CMSの月額料金をまとめてご紹介しました。
各社でさまざまなプランが用意されており、プランごとに提供されるサービス範囲が異なりますので、金額だけを見て判断せずに、自社が求める構築・運用ができるかどうかを検討しながらプランを選ぶ必要があります。
また、月額料金のほかに初期費用がかかるCMSもあるため、ご注意ください。

海外産のCMSに比べると、日本の商習慣にマッチしていたり日本語のサポートが受けられるメリットがあるのが国産CMSです。Webサイトのリニューアルを検討する際は、ぜひ国産CMSも候補に入れてみてください。

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Mon, 02 Dec 2019 00:05:00 +0900
<![CDATA[UI/UXのニュートレンド、マイクロインタラクションとは]]> https://mtame.jp/design/Microinteractions

マイクロインタラクションとはインタラクションデザインの一つで、単一のシナリオに基づいてひとつの作業だけをこなす最小単位のインタラクションのことです。

UI/UXを高める手法として、ユーザーとのコミュニケーションを豊かにするインタラクションデザインが存在します。
昨今ではインタラクションデザインの微細な領域が「マイクロインタラクション」と呼ばれ、注目されはじめているのをご存じでしょうか。

今回は、マイクロインタラクションの優れた例や重要性についてお話します。

【関連記事】

マイクロインタラクションとは

マイクロインタラクションとはインタラクションデザインの一つで、Dan Saffer氏は自身の書籍「マイクロインタラクション-UI/UXデザインの神が宿る細部」 にて

マイクロインタラクションとは、単一のシナリオに基づいてひとつの作業だけをこなす最小単位のインタラクションのこと

と記しており、以下の4つの要素で構成されます。

  1. トリガー(いいねを押す、などユーザーのアクションを促す要素)
  2. ルール(いいねを押した相手に通知が届く、などユーザーのアクションによって何ができるのかという決まり)
  3. フィードバック(いいねを押したことでボタンの色が変わる、などユーザーが何が起こったのか理解できるような動き)
  4. ループとモード(どのような条件で1~3を繰り返すのか)

マイクロインタラクションを配置することでユーザーのアクションが反映されたことをわかりやすく伝えることができます。
「いいねを押すとハートの色が変わる」などがわかりやすく身近な例です。

次章ではもう少し具体例を見ながらマイクロインタラクションがもたらす効果についてお話します。

マイクロインタラクションのもたらす効果

ユーザーのアクションが反映されたことがわかる

Instagram

画像引用:Instagram

投稿をアーカイブに保存すると、画像が小さくなって収納されるアニメーションが発生します(画像右下の小さなアイコン)。
これは「保存した」ことが視覚的に理解しやすいインタラクションです。

Gmail

画像引用:Gmail

メールを送信すると「送信しました」の文字が画面下部に表示されます。
この表記があることで、ユーザーは「メールが送信された」ことがわかります。

もし大切なメールを送った際に、この表記がなければきちんと送信されたかわからずユーザーは心配になってしまうでしょう。

一目見ただけでアクションが反映されたことがわかるということは、想像以上にサービスを使いやすくしているのです。

退屈な時間も楽しくすることができる

サービスを起動する際、読み込みに時間がかかることがあります。この空白の時間はユーザーに飽きや焦燥感を感じさせ、離脱の原因になり得ます

そこで、たとえばユーザーを飽きさせないローディング画面を用意します。
普段、アプリやWebサービスで目にするローディング画面もマイクロインタラクションの一つなのです。

以下で事例を紹介します。

Ueno Interview

画像引用:Ueno Interview

面白い・美しいマイクロインタラクションが用意されていたら、ついつい見てしまうだけでなく読み込みの空き時間を楽しくすごすことができます。

こういったマイクロインタラクションの応用はユーザーの離脱を減らすことに有効です。

dribbble

画像引用:dribbble

パーセンテージやゲージでの表現は「いつ読み込めるかわからない」というユーザーのストレスを緩和する効果もあります。

便利機能や遊び心で愛着を持ってもらうことができる

ボタンなどの特別な表記がなくてもユーザーのアクションによって現れるリアクションを不可視トリガーといいます。
たとえば、画面の長押しやマウスオーバーで現れる動きなどです。

下記にて詳しくご紹介します。

便利機能や遊び心で愛着を持ってもらうことができる

スマートフォンのアイコンの配置変更・削除機能は、不可視トリガーの代表的な例です。

特別な表記、誘導がなくてもアプリを長押しすることでユーザーがアクションすることができます

Facebook Messenger

画像引用:Facebook Messenger

こちらの画像はFacebook Messengerの「いいね」機能です。

長押しで通常タップよりも大きないいねサインを送ることができます。友達から「こんな機能知ってた?」と言われれば、つい使いたくなってしまいますよね。

このような遊び心ある隠れた機能は、ユーザーがサービスに好感を持つきっかけとなりロイヤルティ向上にも期待ができます

不可視トリガーの多用はおすすめできませんが、効果的に取り入れることで、サービスに愛着や遊び心を持ってもらうことができます。
小さなユーザー体験を散りばめることで、使いやすくもユーザーを飽きさせないサービスを目指したいですね。

マイクロインタラクションをデザインする上での注意点

1. 予想外の動きは避ける

たとえば、一本のローディングバーが100%になったとき、また新たなバーが現れてカウントを始めたらユーザーはどう思うでしょうか。
おそらく「100%になったのにまだ待たなくてはいけないのか」と苛立ちを覚えることでしょう。
これでは、待ち時間を知らせてストレスを減らすというマイクロインタラクション本来の役目を果たせていません。

予想外の動きでユーザーの心理を裏切ってしまうマイクロインタラクションは、かえってストレスにつながる恐れがあるため、できるだけ避けましょう。

2. 目立ちすぎないこと

たとえば、いいねを押しただけで毎回派手なリアクションが返ってきたら、画面の動きに疲れて何度もボタンを押すことがはばかられてしまいますよね。

華やかにすることを目的にマイクロインタラクションを導入するのではなく、「ユーザーのストレスや飽きを解消し、わかりやすく情報を伝えられる工夫」を目的とした導入をすることが大切です。

ユーザーの情報処理に負荷を与えすぎない程度の動作をおすすめします。

まとめ

マイクロインタラクションは「ユーザーへのサイン」としての役割がほとんどです。
そのため、サービスを構築する際に「優先度の低いアクション」として後回しにされがちな側面があります。

しかし、マイクロインタラクションはサービスを利用するための道しるべとしてユーザーの直感的な操作を助けることができます。
ユーザビリティの高いサービスを構築するためにも、マイクロインタラクションにしっかりと目を向けることが大切です。

特にスマートフォンが主流の現代では、ベッドの上で寝転がりながら、傘をさしながらサービスを利用するシーンも想定できます。サービス構築の際は機能や情報を載せるだけではなく、より感覚的な操作を可能にする構造を考える必要があるでしょう。

「ここを押せばこのメニューが出てくる」と直感的に操作ができるからこそ、ユーザーはより手軽にサービスを利用することができるのです。
ぜひ、UI/UXを向上させる一つの手段としてマイクロインタラクションを採用してみてください。

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Wed, 27 Nov 2019 00:00:00 +0900
<![CDATA[SEO対策の無料ツール【絶対外せない13選】 ~チェック・分析・改善・定点観測をしよう~]]> https://mtame.jp/martec/SEO_tools

SEO対策には、1.対策キーワードを決める、2.コンテンツを作成する、3.対策ページにリンクをはる、4.対策キーワードの順位を定点観測するという4つのステップがあり、知識をつければ、業者に頼らなくても自社で少しずつ工夫できることがたくさんあります。

本コラムでは特に、チェック・分析・改善・定点観測に活用できる無料ツールを13点ご紹介します。

SEO対策のやり方

最初に、SEO対策の基本的な流れをおさらいしておきましょう。
SEO対策は、「1.対策キーワードを決める→2.コンテンツを作成する→3.対策ページにリンクをはる→4.対策キーワードの順位を定点観測する」の4ステップを繰り返すことで実施します。

1.対策キーワードを決める

まず、SEO対策の対象キーワードを決めます。キーワード選定の基本的な考え方は、「Webサイトから獲得したい見込み顧客を獲得するためにはどんなキーワードが良いか?」です。
ターゲットユーザーが抱えている疑問や課題から、どんなキーワードで情報を検索するかを考えます。
仮定するだけでなく、実際にインタビューやアンケートなどの調査結果から導き出すという方法もあります。
実際に自社のWebサイトへの流入が多いキーワード、見込み顧客を獲得できているキーワードも確認して考慮しましょう。

また、競合他社のWebサイトがどのようなキーワードを設定していて、実際にどのようなキーワードでの流入が多いのかもチェックし、自社サイトのSEO戦略に活かしましょう。

2.コンテンツを作成する

対策キーワードを決めたら、検索キーワードの流入先となるWebページに掲載するコンテンツを作成します。
コンテンツ作成の基本的な考え方は、「対策キーワードで検索したユーザーの疑問や課題を解決する内容」となります。
テクニック的なポイントとしては、SEO対策キーワードをページタイトルや見出し、テキストの最初の200文字以内に含めるといったことなどがあります。

3.対策ページにリンクをはる

コンテンツを作成したら、対策ページにリンクをはりましょう。
リンクの基本的な考え方は、「対策キーワードのコンテンツページに対して内部リンク・外部リンクを両方はる」ことです。

4.対策キーワードの順位を定点観測する

ここまでできたら、対策キーワードで自社サイト該当ページの順位変動を確認しながら随時テコ入れを行って、さらなる上位表示を狙ったり、高順位をキープしていきます。

SEO対策のやり方について、詳しくは下記のページもご覧ください。

【関連記事】【SEO対策のやり方】キーワード・コンテンツ・リンク・定点観察の4STEPで対策しよう!

競合・自社サイトを調査する

ここから、前章でご紹介したSEO対策フローのステップごとに、活用したい無料ツールをご紹介します。
まずは、「1.対策キーワードを決める」で、競合サイトや自社サイトを調査する際に活用できる無料ツール7つから。

Google Search Console(グーグルサーチコンソール)

https://search.google.com/search-console/about?hl=ja

まずはグーグルサーチコンソールを設定しましょう。自社サイトの検索クエリやエラーの確認などができます。対策キーワードでの検索結果への表示回数やGoogleの検索結果から自社サイトへの訪問数などもわかります。SEO対策を行うなら必ず設定して欲しい必須のなかの必須ツールです。

SEOチェキ

http://seocheki.net/

URLを入れるだけで、そのサイトが設定しているタイトル、ディスクリプション、キーワード、h1がすぐにわかるため、競合サイトがどんなキーワードを狙っているかを知ることができます。

SimilarWeb(シミラーウェブ)

https://www.similarweb.com/ja

こちらも、URLを入力するだけで競合サイト分析できる無料ツールです。
自社サイトへのトラフィック、アクセス状況、検索ワードのほか、SNSや広告からのアクセスなどもわかります。
Webサイトのほか、Chromeの拡張機能やFirefoxアドオンもあります。

Keywordmap(キーワードマップ)

https://keywordmap.jp/

こちらも、URLを入力するだけで競合サイト分析できる無料ツールで、競合などのWebサイトの自然検索で獲得できているキーワードを知ることができます。競合サイトが獲得しているキーワードと、自社サイトが獲得しているキーワードを分析できます。

Screaming Frog SEO Spider
(スクリーミング フロッグ エスイーオー スパイダー)

https://www.screamingfrog.co.uk/seo-spider/

被リンクの数を把握できる無料ツールで、複数ページを一括でチェックできます。内部リンク、外部リンクともチェックでき、一覧をCSV出力できます。

thruuu(スルー)

https://app.samuelschmitt.com/#/

対策キーワードでの検索結果1~10位のコンテンツの特徴を抽出してくれる軽くてシンプルな無料ツールです。
注意点としては、すべての項目で「日本語」を選択する必要があること。日の丸のアイコンを押せば一括で選択できます。

hanasakigani.jp(ハナサキガニ.jp)

http://hanasakigani.jp/

被リンク数や元ページのURL、タイトルがチェックできる無料ツールです。競合サイト分析に役立つのはもちろん、自社サイトの管理にも活用できます。

キーワード候補を調査する

つづいて、「1.対策キーワードを決める」で、キーワード候補を調査する際に活用できる無料ツールをご紹介します。

Ubersuggest(ウーバーサジェスト)

https://neilpatel.com/jp/ubersuggest/

メインキーワードとともに設定するサブワードのサジェストを、検索ボリュームとともに大量に抽出してくれ自社サイトの分析、競合サイトの分析がともに行えます。こちらも「日本語」の選択を忘れずに行いましょう。

対策キーワードの検索ボリュームを確認する

「1.対策キーワードを決める」で、対策キーワードの検索ボリュームを確認する際に活用できる無料ツールを2つご紹介します。

Googleキーワードプランナー

https://ads.google.com/intl/ja_jp/home/tools/keyword-planner/

SEO対策したいキーワードの検索ボリュームを確認できる無料ツールです。
利用にはGoogleのアカウントが必要になるため、Googleに広告を出稿したことがある企業に限り無料で使えます。

aramakijake.jp(アラマキジャケ)

http://aramakijake.jp/

検索順位別に検索ボリュームを調べることができる無料ツールで、検索数予測と競合検索数予測の2つが行えます。
対策キーワードの「関連語」「月間推定検索数」「検索順位別の月間検索アクセス予測数」を確認することができます。

対策キーワードのサジェストを調査する

「1.対策キーワードを決める」の中には含めていませんが、このフェーズで対策キーワードのサジェストを調査する際に活用できる無料ツール2つをご紹介します。

グーグルサジェスト キーワード一括DLツール

https://www.gskw.net/

Googleのサジェスト機能で表示されるキーワード候補を1回の操作で一度に表示させ、CSV形式でまとめてダウンロードできる無料ツールです。Googleで実際に検索されているキーワードの組み合わせや、ユーザーが検索する可能性が高いキーワードを提案しているため、対策キーワードと一緒に検索される情報を網羅することができます。
※Googleが提供しているツールではありません。

関連キーワード取得ツール(仮名・β版)

http://www.related-keywords.com/

対策キーワードを入力するだけで関連キーワード一覧を調べられる無料ツールです。
質問サイト「Yahoo!知恵袋」や「教えて!goo」で対策キーワードがどういった使われ方をしているかも把握できるため、見込み顧客の抱える課題を探るのに役立ちます。

キーワードの順位を定点観測する

「4.対策キーワードの順位を定点観測する」のフェーズで活用できる無料ツールをご紹介します。

GRC(ジーアールシー)

https://seopro.jp/grc/

ボタン一つで検索キーワードの順位を調べられるツールです。直近の順位変化のほか、過去の順位変化をグラフ表示できます。グラフ上にメモできる機能もあり、実施したSEO対策などをメモすることで、順位変動の原因も把握できます。30個までなら無料で使えます。

Google順位変動を確認する

「4.対策キーワードの順位を定点観測する」に関連して、Google順位変動を確認できる無料ツールをご紹介します。

namaz.jp(ナマズドットジェイピー)

http://namaz.jp/

Google順位変動と、Googleが不定期で実施するパンダアップデート、ペンギンアップデートといったアルゴリズム変更を同時に確認できる無料ツールです。グラフで視覚的に確認できます。

まとめ

現在提供されている無料ツールには調査・分析ツールが多く、SEO対策の4つのステップのうちの2つまでしか網羅していませんが、ぜひ活用して効率よく効果的なSEO対策を行ってみてください。

コンテンツを作成やリンクをはりに関しての疑問やお悩みについては、当社もお手伝いできますので、お気軽にご連絡ください。

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Tue, 26 Nov 2019 00:00:00 +0900
<![CDATA[参考にしたいサービス紹介動画の事例!わかりやすい動画15選!]]> https://mtame.jp/content_marketing/Service_introduction_video

オンラインでもオフラインでも、動画を活用したコンテンツや広告を頻繁に見かけるようになりました。
インターネット回線の高速化やスマートフォンの普及といったインフラの発達も背景にありますが、情報量の多さや見る人に強く訴えかける力、一度、動画を制作すれば幅広い媒体で活用できるといった動画コンテンツが持つメリットが大きいためでしょう。

本コラムでは、これからサービス紹介・商品説明動画を制作したいと考えている企業様や、既存のサービス紹介・商品説明動画をブラッシュアップする予定のある企業様向けに、BtoB、BtoCのサービス紹介・商品説明動画事例をご紹介します。

動画コンテンツのメリット

YouTube総研の発表によれば、動画広告市場は2020年には2,000億円突破すると推計されています。動画コンテンツが埋め込まれているWebサイトも、よく見かけるようになりました。インターネット回線の高速化やスマホの普及を背景に、動画コンテンツは消費者の生活に確実に浸透しているといえるでしょう。

ここで改めて、動画コンテンツのメリットを確認してみましょう。

静止画よりも強く印象づけられる

人間には本能で動くものに目がいくという特性があるので、自動的に再生されるように設定してWebサイト上に動画を掲載しておけば、Webサイトを訪れたユーザーの注意を引くことができます。
また、動画では音声も使えるので、目と耳の両方に同時にアピールでき、より強く印象づけることが可能です。

静止画よりも情報量が多い

先ほどもふれましたが、動画には映像だけではなく音声も入れられるため、静止画に比べると圧倒的に情報量が多く、一説では5,000倍にもなるといわれています。
そのため、短時間で多くの内容を伝えることができ、見る人の記憶にも残りやすいというメリットがあります。

イメージ戦略・ブランディングに向く

今回のテーマである「サービス・商品紹介動画」とは種類が異なりますが、BGMを入れたイメージ動画を活用すれば、企業やブランドのイメージ向上を図ることができます。
採用を目的として学生など応募者向けに制作・活用するという方法もあります。

他媒体への2次利用ができる

制作した動画は、Webサイトへの掲載だけでなく、SNSにアップしたり、店頭や展示会などで放映したりと、さまざまな使い道があります。SNSで指示を集めれば拡散も期待できます。

サービス紹介・商品説明動画制作のコツ

企業が動画を活用する方法は広告やWebサイトへの掲載、デジタルサイネージなどさまざまありますが、汎用性があって利用しやすい動画の種類の一つに「サービス紹介・商品説明」があります。

ここでは、閲覧者にうまくアピールできるサービス紹介・商品説明動画制作のポイントをご紹介します。

形のないサービスをビジュアル化する

サービスという目に見えない商材を動画で訴求するには、サービスの内容や価値をビジュアル化する必要があります。
サービスをビジュアル化する方法のうち、もっとも取り組みやすいのが、実際にサービスを提供している様子を動画に収録すること。これにより、「目に見えないから不安。実際にサービスを受けてみるまでわからない」という心理的なハードルを下げてあげるのです。閲覧者は自分が実際にサービスを受けたときのイメージを重ね合わせながら動画を閲覧してくれます。

また、難易度が少し上がりますが、サービス提供の裏側を見せるという方法もあります。たとえば、サービス提供に向けた準備の様子、サービス後のメンテナンス風景といった普段はお客様には見せない舞台裏を見せるのです。これにより、信頼感や安心感を醸成するのが狙いです。

形のある商品の見えないところを表現する

形のある商品の場合、ほとんど商品の正面しか捉えることのない静止画とは異なり、動画なら実物を手に取ってみないとわからないような側面や底面、裏面まで、360度見せることができます。

また、目に見える商品を提供しているとはいえ、お客様は商品そのものではなくその効果を求めているケースも多々あります。要は「ドリルを買う人が欲しいのは“穴”である」ということです。
このように提供価値を訴求するという意味では、形のある商材であっても前項で取り上げた形のないサービスのビジュアル化と同じ切り口で動画を制作する必要があります。
商品の使用風景や効果がわかる動画をストーリー仕立てで制作して感情移入させたり、商品の企画開発の様子や製造風景を収録して商品づくりへのこだわりや品質管理、安全性の高さを訴求するといった具合です。

利用者視点でシナリオを作成する

動画にはストーリー性が必要になります。どのような展開にするか、シナリオを作成します。その際、気を付けて欲しいのが、提供者視点ではなくお客様の視点に立って動画を見たときに魅力的に映るかどうかを意識するということ。

特別な工夫なしに利用者視点の動画を作ることができる手法の一つに、実際にサービスを利用しているお客様へのインタビューがあります。顧客満足度の高いお客様のなかからインタビューに協力してくれるところを選び、導入担当者、ユーザー部門の社員など、複数名の方たちにインタビューを行い、その様子をまとめます。
インタビューの流れは「導入検討時、選定時、導入時、運用時、将来の展望」といった具合に時系列に進めましょう。

動画のシナリオをオリジナルで1から作成するのは困難だという方は、自分が良いと思う動画のシナリオを取り入れてみると良いでしょう。次章でご紹介するサービス紹介動画事例を、ぜひ参考にしてみてください。

サービス・商品紹介動画事例【BtoB編】

ここからは、実際のサービス・商品紹介動画例をご紹介します。
まずは、BtoBのサービス・商品紹介動画例です。

BowNow

マーケテイングオートメーション「BowNow(バウナウ)」のサービス紹介動画です。

わかりずらいマーケテイングオートメーションというサービスをアニメーションを使ってわかりやすく説明しています。
中盤からは、営業部門とマーケティング部門でのそれぞれの利用シーンを説明していて、実際の運用イメージがわきやすいようになっています。

ルクミーフォト

保育園・こども園向けのインターネット写真販売サービス「ルクミーフォト」のサービス紹介動画です。

冒頭でサービスのメリットを伝えたあと、保育士さんや先生の「子どもの写真をデジカメで撮影してパソコンに取り込んで…」という作業が大変だという悩みに共感させるという流れで展開します。保護者がサービスに満足している様子も表現されています。
後半には、実際にサービスを導入しているお客様からのコメントも収録されています。

サービスのメリットを十分にアピールしたあと、動画の最後に導入費用が無料であることを明かすことで閲覧者の心理から意外性を引き出すことに成功しています。

Payme

給与即日払いサービス「Payme」のサービス紹介動画です。同サービスを導入した企業で働く従業員は、給与日を待たずに、働いた分の給与を受け取ることができます。

冒頭では、単身世帯の2人に1人が貯蓄ゼロであることにふれ、月に1回の給与日では待ちきれないという、アルバイトなどの若い従業員の事情を説明し、企業側を啓蒙します。
その後、アルバイトの1ヵ月以内の離職率が20%であることを紹介し、企業側の共感をあおっています。
そして、双方の悩みを解決できる手段としてPaymeが紹介されています。
後半では、同サービスのメリットと、導入費用・月額料金が無料であることが訴求されます。

イラストとサービスカラーのイエローがポップな印象で、テンポ良く展開されるので飽きずに最後まで閲覧できます。

カオナビ

クラウド人材管理ツール「カオナビ」のサービス紹介動画です。顔写真と人事評価、職務経歴などの人材情報を一緒に管理することで「顔と名前が一致しない」という事態を避けることができ、特に現場にいないことが多いマネジメント層向けのサービスです。

序盤では、アニメーションを使って同サービスの概要を説明し、中盤~終盤までは、同サービスの導入事例が紹介されています。

ChatWork

ビジネス用チャットツール「ChatWork」のサービス紹介動画です。承認したメンバーに対し、メッセージやファイルを送信でき、マイチャットという自分だけが閲覧できるエリアはメモやファイル置き場として活用できます。

サービス動画として「チャットワーク新規登録(無料)はこちら」「有料版のメリット」などの複数の動画がアップされており、いずれも実際の画面を使用したものとなっています。

ある程度、サービスが認知されているため、ユーザーが抱える具体的な疑問に答えるかたちの動画が用意されているとみられます。

モンスター・チャンネル

店舗向けBGMアプリ「モンスター・チャンネル」のサービス紹介動画です。従来の有線放送に代わって利用できるサービスで、費用は有線の1/3。

冒頭では、店舗でCDなどの音楽を流す際は著作権使用料の支払いが必要であり、無許可のまま使用料未払いで利用している店舗が多いと、啓蒙する内容からスタートしており、潜在層をターゲットとした動画であることがわかります。

中盤では、パソコン、スマホ、タブレットに対応している利便性や、豊富な曲数を訴求し、最後に月額料金と14日間の無料トライアルが案内されて動画は終了します。

タイムズ(ビジネスカード)

カーシェアリングのタイムズが提供する法人向けサービスを1枚のカードに集約した「ビジネスカード」のサービス紹介動画です。レンタカー、カーシェア、駐車場などをキャッシュレスで利用できます。

社用車使用時、カーシェアを社用車として利用する場合、レンタカーを社用車として利用する場合の3つのパターンがアニメーションでテンポ良く紹介されています。

Crevo

日本最大級のアニメーション動画制作・映像制作クラウドソーシング「Crevo(クレボ)」のサービス紹介動画です。

53秒の短い動画のなかで、動画を発注したい企業が抱える「動画制作の流れがわからない」「動画の効果がわからない」という2つの課題を同サービスが解決できることを訴求しています。

サービス・商品紹介動画事例【BtoC編】

BtoCサービス・商品の紹介動画例をご紹介します。

クックパッド(OiCy)

パナソニックのくらしの統合プラットフォーム「HomeX」と、クックパッドのスマートキッチンサービス「OiCy」を活用した料理体験のコンセプトムービーです。

ハードウェアとレシピを組み合わせるサービスで、パナソニックが提供する家電やサービスを統合するHomeXからクックパッドのOiCyを利用すると、レシピと連動してキッチンデバイスを操作したり、火加減などの調理ログを記録することができます。

「料理体験」という提供価値に共感してもらえるように、いくつかの活用シーンをアニメーションで表現し、手料理をもっと楽しくしようというコンセプトの理解を進めています。

ハッシャダイリゾート

『リゾートバイトでタダ旅!!!』がキャッチコピーの、リゾートで働きながら旅行できるサービス「ハッシャダイリゾート」のサービス紹介動画です。旅先で働くことを前提に、交通費・滞在費とも0円で行き来できることが売り。サービス利用のためのやりとりは、チャットやLINEで行えます。
特にリゾート先にレジャーを求めないという場合は、アルバイトだけをして過ごしてもよく、同じ勤務先・仕事内容なら他社よりも高い時給を保証する「最高水準自給保証」がついています。

前半でサービスの概要を、後半では使い方を、それぞれアニメーションを使って説明しています。
メリットについての説明は特にありませんが、サービスそのものが魅力的であることからあえて動画の内容には含めなくても良いという判断があったのではないでしょうか。シンプルに楽しさが伝わってくる動画に仕上がっています。

リノベる。

中古マンションを購入してリノベーションを行うという2つのサービスを組み合わせた「リノベる。」のサービス紹介動画です。

アニメーションを使い、1組のカップルがショールームを見学してローンを組み、マンションを購入し、リノベーションを行って新しい暮らしを始めるまでの流れをストーリーで見せるという作りになっており、具体的な流れがわかりやすく紹介されています。

ある程度、中古マンションの購入やリノベーションについて本腰を入れて検討している層をターゲットとした動画になっています。

finbee

日本初の銀行口座と連動した自動貯金アプリ「finbee(フィンビー)」のサービス紹介動画です。

動画は「あなたは貯金に対し、どんなイメージを持っていますか?」という問いかけから始まり、貯金が貯まらない理由が列挙され、閲覧者の共感を引き出しています。
その後、同アプリを使えば貯金が楽しく簡単に続けられること、アプリの仕組みと使い方が紹介され、最後に応用的な使い方として、家族や仲間との「シェア貯金」の仕組みが紹介されます。

実際の画面はあまり表示されず、イメージで訴求するタイプのサービス動画です。

EPARK

施設の予約・順番受付サイト「EPARK(イーパーク)」のサービス紹介動画です。

アニメーションで、両親と娘の3人家族が飲食店や薬局、美容サロンや歯医者などを回り、待たずに利用できる様子を紹介していきます。

最後に表示される2つのキャッチコピー「待ち時間のストレスからあなたを開放」「WEBの予約で、ロスタイムをグッドタイムに」が印象的です。

Anyca

マイカーを利用した個人間カーシェアサービス「Anyca(エニカ)」のサービス紹介動画です。

こちらもアニメーションを活用した動画で、冒頭でマイカーのオーナーが抱える悩みを列挙し、Anycaで解決できることを示した後、使い方の紹介という流れ。
動画の後半では、2つのメリットと、安心・安全のためのサービスについてアニメーションで説明されています。

全体を通してアニメーションを使った丁寧な説明が特徴的で、わかりやすくさ、親しみやすさが全面に出されています。

ペロリッヂ

日立グローバルライフソリューションズ株式会社の提供する、食に関する経験・感動などを共有するコミュニティアプリ「ペロリッヂ」のサービス紹介動画です。

食材のコマ撮りとアニメーションを組み合わせ、同アプリでできることを訴求しています。機能や使い方の説明よりも、同アプリを使う楽しさが表現されたイメージ動画に近い内容となっています。

まとめ

シナリオを真似たいサービス動画は見つかりましたか?
ここでご紹介した以外にもさまざまな業界で動画コンテンツが制作されているので、ぜひYoutubeなどでさまざまなサービス動画を閲覧して、良いポイント、悪いポイントを分析し、自社のサービス動画制作に活かしてみてください。

【関連記事】

Youtubeのアナリティクス機能で動画の現状分析を行おう

動画コンテンツを活用した魅力的なWebサイト5選

動画を活用したWEBサイト事例!!

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Mon, 25 Nov 2019 00:00:00 +0900
<![CDATA[【12月12日(木)】Web制作会社向けイベント「Web Growth Camp」が開催されます!]]> https://mtame.jp/column/seminar_20191212 『Web制作会社は、もうオワコン!?』いえ、決してそのようなことはありません。

しかし、現状維持のままで成長・生存できる市場ではないことも確かです。


アメリカでは『Web制作会社は生き残ることが難しい』と言われています。
そして日本でも、クラウドソーシングやフリーランス等の隆盛により「作れることの価値」が相対的に下がっている傾向があります。

では、今、明日、何をすれば良いのか?そのヒントに繋がるコンテンツを各界のプロが伝授! 

カゴヤ・ジャパン株式会社、株式会社クリエイターズネクスト、株式会社Shirofune、株式会社Faber Company、Mtame株式会社の5社で共催します。

80名限定のセミナーとなっておりますので、お早めにお申し込みください。

このような課題を解決されたい方におすすめです

1つでも該当する『Web制作会社』は必見!!

  • 他社と差別化する方法を模索している
  • 広告、SEO、ウェブ解析の知識をまとめて付けたい
  • 新しい売上の軸を作りたい
  • 継続的に売上が上がる仕組みを作りたい

お持ち帰りいただけるノウハウ

  • Web制作会社のブランド戦略(クリエイターズネクスト)
  • Web広告の運用(Shirofune)
  • SEO対策のためのコンテンツ設計(Faber Company)
  • Web解析方法(クリエイターズネクスト)
  • Web制作会社のカスタマーサクセス(Mtame)
  • Webサーバー、SSL、ドメイン周りの知識(カゴヤ・ジャパン)

「広告×SEO×Web解析」を一日で詰め込む、2020年のスタートダッシュを切るための1DAYプログラムとなっています。

セミナー概要

開催日時 2019年12月12日(木) 14:00~16:45
(受付開始13:30)
※セミナー終了後に懇親会もございます(17:10~17:50)
定員 80名 先着順となります。
参加費 無料
講師 カゴヤ・ジャパン株式会社 居鶴 智子

株式会社クリエイターズネクスト 筒井 勇人
株式会社クリエイターズネクスト 田代 貴彦

株式会社Shirofune 竹下 智視

株式会社Faber Company 白砂 ゆき子

Mtame株式会社 小木曽 一馬
会場 東京都新宿区西新宿2-3-1 新宿モノリス19階 スターティア セミナールーム

JR、私鉄各線「新宿」駅南口・西口より徒歩10分 都営地下鉄大江戸線「都庁前駅」から 徒歩5分
ご注意 ※競合他社 / 同業者の方からのお申込みなど、当社の判断により、お断りする場合があります。
※セミナー中の録音、撮影はご遠慮ください。
※都合により、企画の内容が変更になる場合がありますのでご了承ください。

講演内容

13:30~ 受付開始
14:00~14:05 開始のご挨拶、注意事項説明
14:05~14:30

【セッション①】
ウェブ制作会社のブランド戦略(本セミナーのコンセプトについて)
講師:筒井 勇人氏(株式会社クリエイターズネクスト)

すでに「良いWebサイトを作る」だけでは差別化することが難しい今、Web制作会社はお客様の成功に目を向けていかないと、事業としての優位性を保つことが難しいです。Web制作会社のビジネスモデル、事業構造を基に具体例を紹介し、自社の方向性や戦略を定めるための判断材料についてお話しします。
14:30~15:00

【セッション②】
AI時代だからこそ始められるウェブ広告の運用
講師:竹下 智視氏(株式会社Shirofune)

AIと呼ばれる自動化技術は進み、ウェブ広告で成果を出すための運用業務はここ数年で大きく変化しています。何がどこまで自動化され、人でやる必要があることはどこの部分なのか。この数年の変化を踏まえながら、今から始める広告運用業務で必要とされる内容について、わかりやすく説明します。
15:00~15:30

【セッション③】
検索ユーザーに選ばれるコンテンツ設計
講師:白砂 ゆき子氏(株式会社Faber Company)

コンテンツページで検索1位を狙うとき、やらなくてはいけないことは?意図を特定するだけでなく「なぜ検索したのか」背景までとらえることが大切です。また、図解・動画など検索者に合わせたUXの設計も上位表示に重要な要素。検索ユーザーに選ばれるコンテンツ設計法や流入後の育成、コンバージョンへのクロージング手法をSEO初心者にもわかりやすく解説します。
15:30~15:40

休憩

15:40~16:10

【セッション④】
実践で成果を出せるウェブ解析と、実際の改善事例について
講師:田代 貴彦氏(株式会社クリエイターズネクスト)

「顧客からWebサイトを改善して欲しいと言われるが、何から手を付けて良いのかわからない。」日々コンサルティングをさせて頂いていると、このような共通のお悩みを伺います。今回は200名以上の社内研修、500サイトの以上の解析と改善を行ってきた私が、これまで見てきた中で、多くのサイトで陥っていた間違いと、実際にサイトの数字が良くなった改善案を、明日から使える具体例で紹介していきます。
16:10~16:40

【セッション⑤】
CMS活用したWeb制作会社のカスタマーサクセスについて
講師:小木曽一馬(Mtame株式会社)

SaaS業界をはじめとして注目を集めているカスタマーサクセスですが、Web制作業界も例外ではなく、カスタマーサクセスの視点での活動の重要度が増しています。当日はMtameがこれまでどのような体制・オペレーションでカスタマーサクセスを行なってきたのか、どのような効果があったのかを事例も交えてお話しします。
 16:40~16:55

【セッション⑥】
サーバー提案もセットで売り上げアップ!
講師:居鶴 智子(カゴヤ・ジャパン株式会社)

Webサイトを公開する際に必要なるのがサーバーです。弊社の取次店販売制度を使えば、ご提案したサーバー費用がご契約中はずっと支払われます。また、サーバーの契約があれば簡単にクライアントとの関係が崩れることもなく、長期のお付き合いも可能です。当社には、クライアントの用途にあったサービスプランが充実しておりドメイン、SSLなども販売可能です。その概要についてご説明させていただきます。
16:55~17:10 懇親会
17:10~17:50

休憩(懇親会準備)

>【満員御礼】受付を終了しました

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Fri, 22 Nov 2019 00:00:00 +0900
<![CDATA[クリエイティブ・コモンズ・ライセンスとは?素材探しに便利な海外画像サイトの活用法]]> https://mtame.jp/design/Creative_Commons_license

クリエイティブ・コモンズ・ライセンスとは、著作物の適正な再利用の促進を目的として活動している「クリエイティブ・コモンズ(Creative Commons、略称:CC)」という国際的非営利団体が策定した一連のライセンスのことです。

クリエイティブ・コモンズ・ライセンスは、アイコンを用いて著作物ごとにライセンスの範囲を表示して使用します。この表示により、法律家でなくても著作物の利用条件が明確になります。また、使用の都度、著作者に許諾のやり取りを行う手間も省け、著作者にとっても作品の利用者にとってもメリットがあります。

本コラムでは、素材探しに悩むクリエイターやマ-ケターのために、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの概要を解説し、ライセンス範囲内で自由に利用できる海外の画像サイトを紹介します。

クリエイティブ・コモンズ・ライセンスとは

クリエイティブ・コモンズ・ライセンスとは、国際的非営利団体であるクリエイティブ・コモンズ(Creative Commons、略称:CC)が策定した一連のライセンスのことを指します。

CCは、著作物の適正な再利用の促進を目的として活動しており、著作者が「著作物の再利用を許可する」という意思表示を手軽に行えるようにするために、さまざまなライセンスを策定。普及を図っています。

著作者は、CCライセンスを利用することで、著作権を保持しながら著作物を自由に流通させることができます。一方、著作物の利用者はライセンスの範囲内で再配布などを行うことができます。
また、作品の使用に当たり、双方が許諾に関するやりとりを省略できるというメリットがあります。

権利の種類と表示方法

クリエイティブ・コモンズJAPNはいくつかのアイコンを提供しています。アイコンを組み合わせてCCライセンスを表示します。
アイコン表示により、法律家でなくても一目でその著作物の利用条件がわかるようになっています。
以下で、主要なアイコンと、表示についてご紹介します。

CC(クリエイティブ・コモンズ)

クリエイティブ・コモンズ

クリエイティブ・コモンズのライセンスであることを示すアイコンです。

BY(表示)

BY(表示)

作品の複製、頒布、展示、実演を行うにあたり、クレジット(「Ⓒ 著作権者の名前 公表年」の3点)を表示することを求めるアイコンです。

NC(No-commercial/非営利)

No-commercial/非営利

作品を複製、頒布、展示、実演を行うにあたり、非営利目的での利用に限定するという意味のアイコンです。

なお、海外では以下のようなアイコンが使われます。

No-commercial/非営利

SA(Share-alike/継承)

Share-alike/継承

複製、頒布、展示、実演を行うにあたり、元の著作物を改変・変形・加工したものについても、元の著作物と同じライセンスを求めるという意味のアイコンです。

ND(No-deriv/改変禁止)

No-deriv/改変禁止

複製、頒布、展示、実演を行うにあたり、元の著作物のいかなる改変も禁止するという意味のアイコンです。

Public Domain(パブリックドメイン)

パブリックドメイン

パブリックドメイン(著作権保護が終了したり、権利が放棄されている状態)を示すアイコンです。

Zero

Zero

権利者が自分の著作物を自発的にパブリックドメインにする場合、その意思を表すアイコンです。

Sampling+

Sampling

現在は使用されていないアイコンで、かつて、非営利・営利目的に関わらず、サンプリングやリミックスなどのクリエイティブな方法で改変することを認めるという意味で使用されていました。

上記のアイコンのなかで、著作物を利用するためのアイコンは「BY(表示)」「NC(非営利)」「ND(改変禁止)」「AS(継承)」の4種類。これらを組み合わせてできるCCライセンスは以下の6種類となります。

CCライセンスの6つの表示方法

1.表示

表示

著作物のクレジットを表示することを主な条件とし、改変も営利目的での二次利用も許可されるライセンス。もっとも自由度が高いCCライセンスです。

2.表示—継承

表示—継承

著作物のクレジットを表示し、改変した場合には元の作品と同じCCライセンス(このライセンス)で公開することを主な条件に、営利目的での二次利用も許可されるCCライセンスです。

3.表示—改変禁止

表示—改変禁止

著作物のクレジットを表示し、かつ元の作品を改変しないことを主な条件に、営利目的での利用(転載、コピー、共有)を許可するCCライセンスです。

4.表示—非営利

表示—非営利

著作物のクレジットを表示し、かつ非営利目的であることを主な条件に、改変したり再配布したりすることを許可するCCライセンスです。

5.表示—非営利—継承

表示—非営利—継承

著作物のクレジットを表示し、かつ非営利目的に限り、また改変を行った際には元の作品と同じ組み合わせのCCライセンスで公開することを主な条件に、改変したり再配布したりすることを許可するCCライセンスです。

6.表示—非営利—改変禁止

表示—非営利—改変禁止

著作物のクレジットを表示し、かつ非営利目的で、元の作品を改変しないことを主な条件に、作品を自由に再配布することを許可するCCライセンスです。

作品に上記の表示をつけて公開することで、著作者は著作権を保持しながら作品を流通させることができ、利用者は著作権侵害の心配なく、また、使用のたびに著作者に許諾を得る必要がなく、作品を利用することができます。

トラブルを避けるために

クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの作品を利用するにあたり、上記の表示を覚えて条件を守って使用すれば著作権を侵害することはないでしょう。
ただし、細かい注意点もいくつかあるため、以下でご紹介します。

著作者がライセンスを付与しているとは限らない

現状では、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスを本当の著作者が付与しているのかどうかを確認する手段はありません。著作者ではない人物が表示を行っていて、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスに従って使用したとしても著作者侵害をしているケースもあり、場合によっては、損害賠償責任を負う恐れがあるということです。

公開されているWebサイトの信頼性などから、著作者ではない人物がクリエイティブ・コモンズ・ライセンス表示を行っている可能性があると判断される場合は、使用を避けましょう。

写真に写り込んでいる人物の肖像権は?

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス表示がついている写真の作品を使用する際、その写真自体の著作権は表示に従って使用すれば問題ないのですが、人物が写っている場合、その人の肖像権はクリエイティブ・コモンズ・ライセンスの範囲外となります。場合によっては、肖像権侵害となることもあります。

現米国法での「非営利」とは?

厳密にいうと、現米国法では、金銭授受が発生しないファイル共有やオンラインでの作品交換も「商業利用」とみなされます。ただし、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスにおいては基本的に「非営利」扱いとされます。

クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの画像を探せるサイト

クリエイティブ・コモンズ・ライセンスが理解できると、許可された範囲内で個性的でバラエティーに富んだ作品を素材として利用することができます。
ここでは、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの画像を探せるサイトをご紹介します。
特に、SNSやオウンドメディアに掲載する画像素材に困っているというマーケターの方におすすめ。フリー素材しか利用してこなかったという方には一見の価値があるでしょう。

Creative Commons

Creative Commons

画像引用:Creative Commons

クリエイティブ・コモンズの公式サイトで、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス作品を検索することができます。画像のほか、音楽、動画なども検索できます。

Wikimedia Commons

Wikimedia Commons

画像引用:Wikimedia Commons

Wikimedia Commonsは、ウィキペディアの姉妹プロジェクトで、誰でも自由に利用できる画像・音声・動画を提供しています。
コンテンツのライセンスには、CCのほかGNU Free Documentation License (GFDL)が採用されています。

Compfight

Compfight

画像引用:Compfight

写真共有のコミュニティサイト「Flickr 」にアップされているCC画像の検索結果を見やすく表示してくれるサイトです。

まとめ

少し前までは、Webサイト上のテキストや画像といった著作物の使用について、ルールが明確ではなく、大小さまざまな問題が起きていました。
CCライセンスは、インターネット時代のクリエイティブ活動を促進するライセンス制度だといえるでしょう。

フリーの画像サイトも増えてきましたが、自分が良いと思う画像は他人も良いと思うもの。どうしても、どこかで見たことのある画像ばかりになってしまいがちです。
ライセンス表示の意味を覚えて、CCライセンス素材を上手に活用しましょう。

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Tue, 19 Nov 2019 00:00:00 +0900
<![CDATA[中国人観光客に来訪してもらうためのインバウンドマーケティングとは?]]> https://mtame.jp/marketing_foundation/you-do

日本政府観光局の発表によれば、2019年上半期の訪日外国人客数が過去最高を記録し、国別では中国がもっとも多い453万2,500人だったといいます。

外国人観光客を対象とした「インバウンドマーケティング」が注目されて久しく、その手法や成功事例などもメディアなどで紹介されています。しかし、まだ「来訪してもらう」集客の段階に課題を持つ企業様も多いのではないでしょうか。
今後、東京オリンピックや大阪万博を控え、訪日中国人の増加はさらに拡大することが予想されます。2019年のうちにインバウンドマーケティングの課題解決に取り組んでおくことで、競合との差がつくでしょう。

今回は、チャンネル会員数6億人を超えるインターネットTV局「梨視頻(リーシーピン)」と、「阿里巴巴(アリババ)」が制作放映するチャンネル会員数1,000万⼈を超えるインターネットTV番組「淘宝吃貨(タオバオチーフォ)」の番組制作を手がける⾢都(ユウト)株式会社 代表取締役社長の斉さんに、中国人観光客に来訪してもらうためのインバウンドマーケティングについて教えてもらいました。

中国人観光客が日本の情報を得る手段はSNSや口コミサイト

中国人観光客が日本の情報を得る手段はSNSや口コミサイト

⾢都株式会社 代表取締役社長 斉様

エムタメ!:店舗に来訪してもらうために、まず中国人観光客が何を求めて日本へ訪れているのか教えてください。

斉:目的よりももっと前の段階で、中国人のインサイトを探ると、まず「日本へ旅行に行きたいが、ビザを取れるのか?」という悩みから始まります。というのも、居住する地域によってビザ取得の難易度がまったく異なるからです。

北京、上海、深セン、広州、南京といった都市部や、沿岸地域では取得しやすく、条件はあるものの個人でもビザの取得が可能です。一方、北部や地方部では、取得が難しいのが現状です。

ビザを取得しづらい地方に住む中国人は旅行團(旅行会社)のツアーに参加して団体ビザを使って訪日することになります。つまり、個人で「1週間滞在したい」という希望は叶わず、滞在日数や滞在場所はツアーの内容によって決まるということです。ツアーで決められた場所以外で食事をとることもできません。しかも、ツアーの内容は急に変更になることもあります。つまり、ビザの発行を盾にする旅行團に対して立場がとても弱いのです。

エムタメ!:では、旅行團に対してプロモーションした方が良いのでしょうか?

斉:地方のお客様向けのプロモーションをしたければ、そうなりますね。ただ、私は質の良いお客様が欲しければ、ビザの取得しやすい都市部の個人向けにプロモーションをした方が良いと考えます。
旅行團は、まだお買い物が中心の旅行プランで動いています。食事や体験までは進んでいません。

また、一度、日本を訪れたことのある旅行客は、二度目はもう一段階深い旅行プランを好みます。たとえば、京都だったら金閣寺や伏見稲荷へはもう行かないで、予約の必要な鈴虫寺など、より日本人観光客に近い志向になります。

エムタメ!:そういった旅行先の情報は、どこから得ているのでしょうか?

斉:日本に住んでいる友人や微信(WeChat/ウィーチャット)、抖音(ドウイン ※中国版TikTok)などのSNS、大衆点評(タイシュウテンピョウ ※グルメ口コミサイト)などからです。ただ、中国の口コミサイトは、飲食店がお金を支払えばランキングが上がる仕組みになっているので、信ぴょう性は高いとはいえないですね。
また、中国ではGoogle Mapが使えないので、中国人観光客は日本に着いてからアプリをダウンロードしています。

中国人観光客に人気の日本食と体験とは?

エムタメ!:個人の旅行客が求めているのは、「食事」と「体験」が中心ですか?

斉:そうですね、「爆食」がきています。「淘宝吃貨(タオバオチーフォ ※アリババが運営するグルメ番組)」でもグルメリポーターを起用しています。

エムタメ!:中国人観光客に人気の日本食というと何でしょうか?

斉:好みによって分かれますが、刺身や寿司、カニ、焼鳥、焼肉など。

エムタメ!:焼肉ですか!?

斉:お肉の質が違うんです。中国人観光客の間では神戸牛が有名です。

焼鳥は、日本のテレビ番組やアニメで知って、食べたいと思うようです。居酒屋へ行き注文していますね。居酒屋といえば、最近は立ち飲みも人気です。焼鳥、立ち飲みは「食事」よりも「体験」に近いですね。

人気の体験は、立ち飲み!?

エムタメ!:では、「体験」で人気なものというと?

斉:こちらもいろいろですが、京都ならお茶、陶芸、着物、舞妓、芸子体験などですね。
また、中国は空気が悪いので、日本に来て屋外でBBQをするなど、アウトドア体験を希望する人も多いですよ。冬ならスキーも人気です。
また、子どもと一緒に遊べる家族向け施設を中心とした地方観光もじわじわと人気を集めています。ファミリー層へ向けたアピールはこれから必要になってくるでしょう。

エムタメ!:中国人観光客がSNSにアップしたくなるようなものには、どんなものがあるんですか?

斉:なんといっても「食べ物」です。朝・昼・晩、毎回必ず撮影してアップしますね。
あとは、観光地にいる自分の写真。「映え」は大事です。

エムタメ!:では、フォトスポットは作った方が良いですか?

斉:なければ作った方が良いでしょうね。顔出し看板みたいなものよりも、手持ちフォトプロップスが中国人観光客には人気です。

あとは、「体験」とは別に、日本には「おもてなしの国」のイメージがあるので、そのおもてなしを体感したいという思いも持っていますね。ショップ店員のお見送りや、食事の世話など、上質なサービスを受けたいという願望があります。

ただ、数年前に比べると日本のおもてなしは質が下がったという感想が増えてきています。業界を問わず、マンパワーが足りなくなってきているためでしょう。以前は「来てくれてありがとう」という感情が伝わってきたのが、いまは呼ばなくてもどんどん来るようになったため、少し横柄になってしまっているのかもしれませんね。

中国人観光客向けプロモーションに使うべきSNSとは?

中国人観光客向けプロモーションに使うべきSNSとは?

⾢都株式会社 代表取締役社長 斉様

エムタメ!:プロモーションに使うSNSはどれが良いのでしょう?中国には微博(Weibo/ウェイボー)もありますよね?

斉:微博は検索エンジンのようなものなので、飲食店などにはあまり向きません。和服レンタルなど体験コンテンツが向いていますね。プロモーションするなら、やはり微信ですね。微信には、ミニプログラム(ホームページ機能)のほか、LINEのようなチャット機能と決済機能もついていて、クーポンも頻繁に発行されるのです。ですが、まだ日本企業で微信を本格的に活用している企業は大手でも少ないので狙い目でしょう。

ミニプログラムにはGIFアニメの動画も掲載できます。日本には、GIFを作れる人も多いと思いますが、注意してほしいのが、中国人の感性と日本人の感性が違うという点です。ウケるポイントが違うので、直接的な商品説明ではまったく訴えかけることができません。中国人は「ストーリー性」を大切にしているので、ドラマ形式の動画のなかに商品を出すというスタイルがウケます。ある意味ではアメリカ人に近い感性を持っているといえますね。大げさな表現が好まれるんです。

また、一つのCM動画のなかに複数の提供企業の商品がうつっていて、それぞれが買えるように導線が張られていることが多いです。たとえば、出演しているモデルが着ている服に始まり、筆箱を開けたらハンコやペンが入っている、それらすべてのCMになっているのです。

こうした動画を、微信抖音小紅書(RED ※ニュースアプリのようなもの)、大衆点評生放送アプリインフルエンサーのブログなど、それぞれ用に制作してアップするのです。中国ではこのようなプロモーション方法が一般的です。

飲食店ならWeChatと淘宝吃貨

エムタメ!:これから中国向けインバウンドマーケティングに取り組もうという企業は、何から始めれば良いですか?

斉:まず、中国人のターゲットとなる層について情報を集めることでしょう。そのうえで、先ほど挙げたような微信などのSNSでプロモーションしてください。たとえば、一つの商店街で淘宝吃貨に1つの番組をつくるという方法があります。淘宝吃貨は2019年4月に設立したばかりですが、すでに登録会員数が1,000万人います。また、中国を代表する企業である「阿里巴巴(アリババ)」が制作しているので信頼度が高いのです。淘宝吃貨のユーザーは食べることが好きな人が多いので、特に飲食店におすすめの媒体です。

飲食店なら、微信のミニプログラムと淘宝吃貨の2つは取り組んだ方が良いです。Webサイトへ誘導するQRコードも発行できるので、テーブルなどに貼っておけば、中国人観光客も慣れているので、説明しなくてもスマホで読み取って勝手にメニューやクーポンを閲覧してくれます。クーポンは、必ず発行してください。デザート1品無料とか、食事代10%OFFとかで良いです。
「いざ中国人観光客が来てくれても、対応できるか不安」という店舗は、QRコードに頼れば良いのです。

中国人は微信にだいたい500人ぐらい友達登録しているので、拡散してもらえれば波及効果も期待できます。中国人は、気質として競争心理が強く、友達の海外旅行の様子を知ると「私も同じお店に行きたい!」と思うので、口コミの効果が大きいのです。

その後、SNSで公式アカウントを作り、抖音、小紅書、一直播(イージーポー)の3つのメディアで毎日1つ以上の動画をアップするということを1ヵ月間続けてください。

日本人と中国人では、プロモーションのツボがかなり異なります。日本で効果があったからと同じ感覚でクリエイティブをつくらず、中国人の感性に合わせてつくりなおす必要があると考えてください。

最初は、中国人の感性がわからないと思うので、3ヵ月から半年は中国人コンサルタントを入れた方が良いでしょう。この期間で「中国人ウケ」が何かわかってきたところで、自分たちだけで運用していくスタイルに切り替えるのが得策だと思います。

エムタメ!:本日は、貴重なお話をありがとうございました!

飲食店ならWeChatと淘宝吃貨

関連リンク

邑都株式会社(ユウトカブシキガイシャ):https://qjy-you-do.jp
淘宝吃货(タオバオチーフォ) :https://www.pearvideo.com/author_12158197

今回の取材先

⾢都株式会社(ユウトカブシキガイシャ)
代表取締役社長 斉 涓邑(サイ ケンイ)

〒550-0002 大阪府大阪市西区江戸堀1-21-7 コーワ江戸堀ビル4F
TEL:06-6449-1377

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Thu, 14 Nov 2019 00:00:00 +0900
<![CDATA[【社長対談】マーケロボ代表 田中氏に聞く、MA導入がうまくいく企業とそうでない企業の差とは?]]> https://mtame.jp/marketing_foundation/president_interview_marketing-robotics 企業にSaaS型ツールの普及が進み、サブスクリプションモデルで提供されるビジネスモデルが定着してきました。初期費用が設定されていないことが多く、月額料金で収益を得ることになるため、ユーザー満足度を上げて解約されないことがサブスクリプションモデルの要ともいえます。これが発展した「カスタマーサクセス」の概念も米国から日本へ入ってきました。

今回は、クラウド営業ロボット「マーケロボ」とクラウド採用ロボット「リクロボ」を提供するMarketing-Robotics株式会社の代表取締役である田中 亮大氏に、MAとインサイドセールスの関係、インサイドセールスを立ち上げる際のポイント、採用でのMA活用などについて伺いました。

田中 亮大 氏
  • Profile
  • 田中 亮大 氏
  • Marketing-Robotics株式会社代表取締役

    山口県萩市出身。大学卒業後、外資系製薬会社に入社。2009年に個人コンサルタントして独立し、アメリカ本社の人材教育会社と代理店契約を締結。初年度日本一の実績を上げる。2011年には「日本の社長.tv」の取締役(営業統括)として全国展開を指揮。MAとインサイドセールスを駆使し、わずか2年半で5,000社の新規開拓。代理店60社のFCモデルも構築。2015年には、Web会議システムを提供するベルフェイス株式会社の設立メンバーとなり、副社長と販売会社の社長を務める。
    2016年9月に、Marketing-Robotics株式会社の前身となるタクセル株式会社を設立し、インサイドセールスBPO事業(在宅コールセンター)を開始する。また、インサイドセールス協会を立上げ理事に就任。

金井章浩
  • Profile
  • 金井 章浩
  • スターティアラボ株式会社 取締役
    Mtame株式会社 代表取締役

    2006年スターティアに新卒として入社。2009年にスターティアラボ立ち上げに参画。
    2014年にWebプロモーション事業部を立ち上げ、同事業部を2018年にMtame株式会社として分社化、代表取締役に就任。
    近年のマーケティングテクノロジーの高度化に伴い、マーケティング効率が飛躍的に高まっている一方、多くの企業がまだまだそれらを使いこなせていないのが現状。それらをシンプル化することで多くのマーケターがより高い成果を生むしくみの普及に努めている。

1.「インサイドセールスにMAは必須のツール」(田中)

田中氏
マーケロボは、当社のBowNowとコンセプトが近しいと感じます。高価で設定が複雑でなかなか使いこなせないという一般的なMAとは立ち位置変えて提供している点に共感しています。
そもそも、マーケロボのサービスを始めようと考えた背景は何ですか?
金井

Mtame(株)
金井

田中氏

Marketing-Robotics(株)
田中氏

前職で、Web会議システム「bellFace」を提供するベルフェイス株式会社の共同創業者として販売会社の代表を務めており、インサイドセールスをはじめとする「デジタルを活用した営業活動」の普及に一定の貢献をしたという自負があります。

bellFaceはすばらしいプロダクトだと今でも思っていますが、商談をつくるフェーズのみを担うツールであるため、リードジェネレーションや、リードナーチャリングはカバーできません。
そこで、ベルフェイス株式会社を退社して起業した際には、商談前のフェーズを担おうと考えました。

当社の前身であるタクセル株式会社の社名は「託せる」という意味を込めてつけました。インサイドセールスのBPO(業務委託)を請け負う業務からスタートしたのですが、クライアントの声に「リードがない」「MAを導入してはいるが、使いこなせていない」というものが多くあり、そこを代行しようということになりました。

また、MAなしでのインサイドセールスは、単なるテレアポになってしまうんです。オペレーターにとっても心理的にキツイ仕事になってしまい、パフォーマンスが上がりません。「インサイドセールスをするならMAは必須」であることを痛感したため、以降、MAを導入していないクライアントには「なんでも良いからMAを導入してください」と頼むようになりました。

そのうち、「他社MAのあっせんばかりをしているけれど、自社開発して提供した方が早いのではないか」と気がつきました。また、さまざまなMAツールあるなかで、企業の規模や成長フェーズによってはtoo muchになってしまうケースや、運用担当者がいなくて活用できていないケースが多々ありました。自分たちで開発したMAを使って、クライアントが求める「成果」を提供できるように運用を代行する、ここに価値を置いた事業を展開しようと考えたのです。
too muchで活用できていない例としては、どんなものがありましたか?
金井

Mtame(株)
金井

田中氏

Marketing-Robotics(株)
田中氏

高価で多機能なMAを導入しているのに、登録するリード数が少なすぎたり、サービスの設計や商品の特性によっては、そもそもナーチャリングの必要がなかったり、ナーチャリングを行うにしても、シナリオをここまで複雑にする必要があるのか?と思えるケースがありました。

また、カスタマイズ機能が多機能すぎて「カスタマイズをしないと使い始められない」タイプのMAを導入している企業では、導入から使用開始までに何ヵ月もかかってしまっているケースもありました。
そこで、導入後すぐに誰でも使えるようなMAを提供したいと考えたのです。
自由度を持たせているがゆえに設計段階で困惑させてしまうMAは多いと思います。先ほど、田中さんからもお話が出たように、案件の確度の定義をどうするかというときに、部署ごとに使っている定義が異なり、これを揃えるのに時間がかかってしまう。結局、MAはメール配信にしか使っていないというケースがあります。せっかく導入したのにもったいないと思いますね。
金井

Mtame(株)
金井

田中氏

Marketing-Robotics(株)
田中氏

社内に運用担当者がいれば、うまくいくと思います。ただ、担当者であるマーケターが、営業部の出身なのか、広告やデータを専門にしていたりSEOやコンテンツに詳しいマーケターなのかによって差が出てくると思います。往々にして後者がMAを運用しているケースが多いのですが、営業経験のないマーケターが組んだシナリオやカスタマージャーニーは、リード獲得まではできますが、その後の営業部門との連携がスムーズにいかないケースが多く、あまりうまくいっていないという印象があります。

逆に、営業経験を持つマーケターが運用を担当している企業ではうまくいっています。実作業の担当者という意味では誰でも良いのですが、全体の企画を考える人には営業経験があった方が良いです。
弊社のMAツールはその企画部分で運用が始められないという課題をなくすために、設定部分をテンプレート化しました。メール配信をして、クリックされたリストにコールするだけでもかなり成果は出るので、多くのお客様がすぐに使い始められることに注力しています。
金井

Mtame(株)
金井

2.MAで自動化した分、営業マンは人にしかできない超アナログで重要な活動を

金井
御社では、コンサルティングサービスも提供されていますが、よくある課題というとどんなものがありますか?
金井

Mtame(株)
金井

田中氏

Marketing-Robotics(株)
田中氏

先ほども出ましたが、「社内にMAの運用担当者がいない」というものですね。社内にマーケティング部門がないのです。
そういった企業様の場合、営業部門がテレアポを行っているのでしょうか?
金井

Mtame(株)
金井

田中氏

Marketing-Robotics(株)
田中氏

そうです。そもそも、マーケティングの施策が何も行われてないこともあります。
そういった企業様では、Web集客も行われていない?
金井

Mtame(株)
金井

田中氏

Marketing-Robotics(株)
田中氏

ええ。
ということは、企業にマーケティングの概念を持ち込む段階からのコンサルティングになるのでしょうか?
金井

Mtame(株)
金井

田中氏

Marketing-Robotics(株)
田中氏

社長はマーケティングに取り組みたいと考えているものの、担当させる人材がいないというケースが多いです。
ベテランの営業マンほど現在の営業方法がベストだと信じているので、そこへ商談を供給しても突っぱねられる可能性が高そうですね。どのようにして、新しい営業フローを根付かせていますか?
金井

Mtame(株)
金井

田中氏

Marketing-Robotics(株)
田中氏

ツールはMAですが、提供しているサービスはデジタルトランスフォーメーション(DX)という位置づけなので、その辺りを伝えています。営業方法を変えるという各論ではなく、会社の経営戦略としてDXをしなくてはならないという大きな視点を持ち込むことで、社員全員が個々の小さなこだわりにしがみつくことなく変革を受け入れてくれます。

もう一つは、アナログな業務をデジタル化したらそこで終わりという企業が多いので、「デジタル化したら自分たちの仕事がなくなるんじゃないか?」という不安が生まれてしまうんです。だから、私たちはその先の「人にしかできない業務に取り組める環境を作ります」とコミットしています。

たとえば、営業マンの場合、「デジタル化することによって、これまでは嗅覚に頼っていた営業活動から、データに基づいて行動しなくてはならなくなるのではないか?」と勘違いしてしまうから不安になるのです。そうではなくて、デジタルでできる部分は自動化するので、その分、営業マンは嗅覚を研ぎ澄ませて契約が取れそうな見込客を接待したり、追加契約してくれそうな既存顧客を訪問して手厚いフォローを行ったりという、必ず残るであろう極めてアナログな業務に集中してくださいという話をしています。
なるほど。クライアント企業内の組織を変革したり人事評価を変えたりという部分にまで踏み込んでコンサルティングされていますか?
金井

Mtame(株)
金井

田中氏

Marketing-Robotics(株)
田中氏

そこまではしていません。「売れる営業マンの報酬が高い」というシンプルな人事評価が脈々と根付いている世界で、「私は、今は売れていませんが、3年先の見込客を作っています」といったところで、評価されにくいですよね。そういう意味でも、商談創出はアウトソーシングした方が良いと思っています。

あと、どの業界も市場が飽和状態で、営業マンも昔ほどはインセンティブで稼げなくなってきているので、働くモチベーションとして「お金」よりも「やりがい」や「お客様に喜ばれる」「プライベートとのバランス」といったことが重視されてきています。その結果、評価制度がそれほど変わらなくても、大きな議論にはなりにくいようですね。

3.今後の展望

田中氏
MAはシンプルにすべきだという当社の考え方とマーケロボは近い考え方でできていると感じています。もっと日本のマーケティングレベルを上げていくためには、同志であり、ともにその流れを加速させていきたいなと思います。
シェアでいえば、まだMAを導入していない企業の方が多いですからね。

最後に、マーケロボの今後の展望について教えてください。
金井

Mtame(株)
金井

田中氏

Marketing-Robotics(株)
田中氏

ツール(MA)自体をどんどん高機能にしていくという方針ではありません。 サービス面では、当社の位置づけとして、よりDX企業というカラーを打ち出していきたいと考えています。国内のマーケティングツールだけで約900種類、海外も含めると7,000種類にも及びます。Saasまで枠を広げると、自社に最適なツールを選ぶのは至難の技ともいえるでしょう。

だから、当社で提供しているMAは、利用料が0円です。DXのサポート、コンサルティングや、カスタマーサクセスで利益を出すというビジネスモデルなので、何か一つのツールで勝負するのではなく、企業のDXを支援するサービスを提供しつづけていきたいと考えています。
本日は、ありがとうございました。
金井

Mtame(株)
金井

田中氏・金井

Marketing-Robotics株式会社

2016年9月に前身となるタクセル株式会社設立。インサイドセールスBPO事業(在宅コールセンター)を経て、DX(デジタルトランスフォーメーション)推進事業として、クラウド営業ロボット「マーケロボ」およびクラウド採用ロボット「リクロボ」の開発・コンサルティングを手がける。2018年11月に社名をタクセル株式会社からMarketing-Robotics株式会社(マーケティング-ロボティクス)に変更。
【企業サイト】https://marketing-robotics.com/

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Wed, 13 Nov 2019 09:00:00 +0900
<![CDATA[【SEO対策だけじゃない】Webサイトの改善で参考になるWebブランド調査上位サイトTOP10]]> https://mtame.jp/design/Web_brand

Webサイトの運営に欠かせないSEO対策。
その一方で、「SEO対策はうまくいっているのにwebサイトの成果が思うように上がらない!」という悩みを持つ方も多くいます。

本稿では同じ悩みを持つ方へ向けて、「Webブランド調査」上位サイトからWebサイト改善の参考になる事例をご紹介します。

Webブランド調査とは

Webブランド調査とは日経BPコンサルディングが行う、日本最大規模のWeb総合評価調査です。

調査対象は日本の企業サイト。
3万人以上のユーザーによる年2回の評価をもとに、定量的にWebサイトの総合力を指標化することが可能です。

最大の特徴は、「ユーザーの生の声をもとにした調査」です。そのためWebブランド調査のランキング上位は、ユーザビリティの高いWebサイトがランクインしています。

Webブランド調査の指標「Web Brand Index」

調査により測定されるサイトの総合的なブランド力はWebブランド指数(WBI)によって示されます。WBIは、

  • アクセス頻度
  • サイト・ユーザビリティ(Webサイトの使いやすさ。)
  • サイト・ロイヤルティ(載っている情報の有益さ、信頼、好感、リピート志向)
  • 態度変容:製品・サービス(サイト上のコンテンツや製品への利用意欲向上)
  • 態度変容:企業活動(Webサイト接触による企業への意識変化)
  • 行動喚起(Web上コンテンツの利用、メルマガ購読、資料請求、ログイン)

の6つの要素からなる指数です。

Webブランド調査2019-春夏-TOP10

1位 楽天市場

2位 Amazon.co.jp

3位 Yahoo!JAPAN

4位 Google

5位 サントリー

6位 Youtube

7位 楽天カード

8位 楽天トラベル

9位 クックパッド

10位 Tサイト

調査対象500サイト中、総合ランキング第一位となったのは楽天市場。前回と比較しWBIは「態度変容:企業活動」が低下したがその他5つが上昇。
特に会員ページへのログイン、製品の購入など、ユーザーへの「行動喚起」の上昇がランクアップの要因となりました。

ショッピングサイトの運営でお悩みの方は是非参考にしたいWebサイトです。

Webブランド調査を自社サイト改善に役立てるには

調査を依頼する

調査サービスを依頼することにより自社だけの細かなデータ報告書を手に入れることができます。
WBI数値の他にユーザーの意見(好印象を与えたコンテンツ、リピート意向、改善に関する意見など)も手にすることができるため、自社サイトの強みと弱みを具体的に把握することが可能となります。


また調査は年2回行われるため改善や施策のBefore&Afterを検証することも可能です。

調査結果上位のサイトを参考にする

注目ポイントは2つあります。

1つ目は総合ランキングです。
上位から同じ業種の企業を探し、サイト全体の導線設計や、トップページで推しているコンテンツなど参考として役立てることができます。

2つ目は「Webブランド指数 スコア上昇ランキング」です。

これは前年と比較し、WBIの上昇率の高い企業サイトのランキングで、WBIの6つの要素のどの数値が上がりランクアップにつながったかなどの詳細情報が公開されています。

同業サイトの成長要因を参考にすることができるでしょう。

次章以降は参考例をご紹介します。

「Webブランド指数 スコア上昇ランキング2019-春夏-」実際の参考例

Webブランド指数 スコア上昇ランキング2019-春夏-

1位 第一三共 (前回:429位/今回:130位)

2位 ANA (前回:48位/今回:11位)

3位 ロッテ (前回:148位/今回:49位)

4位 楽天カード (前回:26位/今回:7位)

5位 ローソン (前回:122位/今回:37位)

6位 メルセデス・ベンツ (前回:440位/今回:212位)

7位 ユニクロオンラインストア (前回:50位/今回:12位)

8位 朝日新聞デジタル (前回:424位/今回:195位)

9位 ライフソリューションズ (前回:440位/今回:222位)

10位 JRおでかけネット (前回:130位/今回:51位)

▽第一三共のWBI

△第一三共のWBI

▽ANAのWBI

△ANAのWBI

Webブランド指数 スコア上昇ランキング2019-春夏-

例1) 第1位 第一三共

同社はトップページに研究開発やCSR活動に関するコンテンツを掲載することが、企業への理解・関心を深めることに繋がりました。結果的に「態度変容:企業活動」のスコアが大幅に上昇。
前回から299位ランクアップの、130位という功績を納めました。

専門的な内容以外にも、レシピコンテンツなど消費者に身近な情報発信を行った点も、スコア上昇へつながったといえるでしょう。

最終的な消費者が普段何気なく使っているものについて知る機会を設け、生活に役立つコンテンツも提供することでWebサイト内の充実度を上げた好例と言えます。

Webブランド指数 スコア上昇ランキング2019-春夏-

例2) 第2位 ANA

使いやすさと心地よさに重点を置いた設計をすることで48位から11位へとランクアップしました。
同サイトでは航空券購入に向けた導線づくりとフライトの検索フォームを大きくしたことなどがWBIの向上を牽引しました。

検索フォーム利用中のWebサイトは改善の参考に役立つでしょう。

まとめ

全体の調査結果の傾向として

  • ユーザーの利用目的に合った情報やコンテンツを的確に明示しているWebサイト
  • 製品・サービスや企業の「らしさ」を表現しているWebサイト


の評価が高いことがわかります。

本来この2点はサイト制作時に抑えておきたいポイントですが、Webサイトの運営に行き詰まった際はWebブランド調査からヒントを得るのも有効な手段と言えます。

「自分の企業は誰がどんな印象を持ち、何を求めてWebサイトに来訪するのか」を考えることはWebサイトを運営する上で大切なことです。SEOのみに頼った運営をするのではなく、ユーザーの利便性を高める施策を検討することもWebサイト改善に大いに役立つでしょう。

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Thu, 07 Nov 2019 00:00:00 +0900
<![CDATA[ホットリンク飯髙さんにメルマガが上手くいっている秘訣を聞いてきた!]]> https://mtame.jp/marketing_foundation/hottolink

マーケティング界隈のTwitterで何かと話題のホットリンク。
UGCが生まれにくいBtoBで、しかもメルマガが話題になっている。

今回はホットリンクCMOの飯髙さんに、どうやって「おもしろい」メルマガが生み出されているのか聞いてきました!

株式会社ホットリンク 会社案内

株式会社ホットリンク

株式会社ホットリンク

https://www.hottolink.co.jp/

SNSプロモーション支援のコンサルティング広告事業。SNSアカウント運用支援サービス「BuzzSpreader」、ソーシャルメディア分析ツール「BuzzSpreader Powered by クチコミ@係長」の提供を中心に「データとAIで意思決定をサポートする」企業。
事業ミッションは「ソーシャルメディアマーケティングのスタンダードを創る」

飯髙 悠太さん プロフィール

飯髙 悠太さん
  • Profile
  • 飯髙 悠太さん
  • 執行役員CMO

    経歴

    1986年生まれ。2014年 株式会社ベーシックに入社。ferretを立ち上げ、創刊編集に就任。2017年 株式会社ベーシックの執行役員に就任。2019年 株式会社ホットリンク マーケティング本部長に転籍。これまでに複数のWebサービスやメディアの立ち上げ・東証1部上場企業を含め100社以上のコンサルティングを経験。

    Twitter:yutaiitaka

    著書:僕らはSNSでモノを買う(ディスカヴァー・トゥエンティワン出版)

今、ホットリンクさんのBtoBメルマガが話題!

まずは、下のTwitterつぶやきをご覧ください。

メルマガを発行している企業はBtoC、BtoBを問わずたくさんありますが、ここまで話題になるメルマガはそう多くはありません。
それもそのはず、ホットリンクはSNSデータの解析ツールを軸にSNSマーケティング支援を行っている、いわばUGC(User Generated Contents)のプロなんです。

同社の執行役員CMO 飯髙 悠太さんに、どうやっておもしろいメルマガを作っているのか、またおもしろいメルマガを作った人の人事評価をどのように行っているのかを聞いてきました。

(以下、敬称略)

「指名検索」数を増やす手段を考えたらメルマガに行き着いた

エムタメ!:SNS上でホットリンクさんのメルマガがおもしろいと話題になっています。
そもそも、メルマガを発行しようと考えた理由を教えてください。

飯髙:前職の経験から、BtoBだとセミナー運営がリード獲得にも育成にも強いことがわかっていました。セミナーを開催することで、一定の成果はありました。ただ、セミナーはやはり少し堅いのでUGCは生まれにくい。UGCから指名検索に発展するという流れはわかっていたので、「何をすればUGCが生まれるか?」を考えていました。

当社は、SNSのなかでもTwitterに関するノウハウに強みを持っています。TwitterのUGCを分析する中で「メルマガをやったらUGC生まれるんじゃないか」という仮説が出てきました。

そこでメルマガを発行したのですが、最初は半信半疑だったし、遊びみたいなところからスタートしましたね(笑)。

メルマガの「おもしろい」とは?

エムタメ!:どうやって「おもしろい」メルマガを生み出すのですか?

飯髙:きっかけはチーム定例会ですね。そこで色々話するなかで、メルマガを他の会社と違った使いかたをしようとなりました。そこで 人生のストーリーを交えたネタがおもしろいと思ったので、最初はチームメンバーに「自分たちの過去の経験やエピソードを書こう!」とムチャ振りしました(笑)。すると、インサイドセールスの失敗談や、女性社員からは出産と仕事の関係など、いろいろ出てくるんです。そのうち、インターンの大学生が退社するときにくれた、泣けるSlackのメッセージ全文を掲載したり、お悩み相談をやったりと、いろいろなアイデアを「これもアリ」と実行していきました。連載コンテンツでは連続小説もやりましたね。

メルマガのコンテンツとして、今までBtoBで当社のような路線はありませんでしたよね。サービスサイトやセミナーのリンクを貼って、説明してと、ちょっと堅い。おもしろいものをやれば良いとわかってはいるけど、できなかったというのがBtoB企業の本音だと思います。もっと言うと日々のリード獲得に追われ、考えることすらできていない可能性もあります。
だから、「おもしろかったらテキスト形式のメルマガでも読まれるよね。じゃあ、リンクはなくていいよね」という方針が立ちました。そういった、多くの企業がまだ取り組んでいない新しいことをどんどんやっていきたいという思いが強いですね。

続けるうちに口コミがTwitterに上がってきて「ホットリンクっておもしろいよね」というUGCが生まれてきました。
意識したのは、中途半端にやるんじゃなくて、MAXにアクセルを踏んでちゃんとやるということ。すると、コンテンツを作る側の社員たちが楽しみ始めるんです。今や、誰のメルマガのキャプチャがUGCや記事に使われるか実はみんな気にしているくらい(笑)。

【効果】メルマガがUGCに、UGCから指名検索へ

エムタメ!:メルマガの具体的な効果としてはどのようなものがありますか?

メルマガがUGCに、UGCから指名検索へ

※一部数値公開

飯髙:メルマガの目的は、セミナーだったり、ノミナー(“呑みながらSNSマーケティングを学ぶセミナー”の略)だったり、資料ダウンロードといろいろですが、メルマガが効いているのは実感しています。
まず、細かい数字は言えませんが開封率が他BtoB企業の8倍とかを叩き出しているんです。

また、指名検索数は[ホットリンクのUGCとメディア露出件数のグラフ]の通りで、UGCが増えると指名検索数も増えることが検証されました

通常、企業におけるSNSマーケティングでは「良質なリードの獲得」といった目標を掲げ、アクションベースでのKPIを細かく設定しがちですが、改善される数字はわずかコンマ数パーセントの世界。
当社がKPIとして置いている一つは、オーガニック検索によるTwitterマーケティングのサービスサイトへの流入です。「Twitterマーケティング」「Twitterマーケティング支援」のような一般的なキーワードよりも「ホットリンク Twitterマーケティング」で指名検索ユーザーの方が10倍以上もコンバージョン率が高いのです。
ちなみに「ホットリンク」だけでの検索の場合、サービス情報以外の情報を見に来ているユーザーもいるためノイズが入ってしまうのです。そこでマーケティング系キーワードとの掛け合わせをKPIとするのです。

この指名検索でいかにしてトラフィックを取るかと考えたときに、最初はメルマガを考えていませんでした。前職でferretの立ち上げからグロースをしていてメディアの効果をよく知っていたので、さまざまなメディアから取材を受けて露出することで認知される効果を狙い、一気にメディアからの取材を受ける施策を取ったんです。
取材の効果としては、2018年12月時点のTwitterのオーガニック投稿数が2019年4月には10倍を超えました。今もそこから右肩あがりに伸びています。

メルマガ制作は当番制だが、やりたいと言ってくれるメンバーが増えてうれしい

エムタメ!:メルマガのコンテンツはどのように制作されているのですか?

飯髙:当番制になっていて、誰がいつ書くかは決まっているんですが、やりたいという人が増えてシンプルにうれしい(笑)実際に、「やりたい」と言った人がおもしろがって書いています。メルマガって通常業務だと億劫だなって思う人も多いと思うけど、やっぱり楽しむってすごく大切なことだと思うんですよね。

エムタメ!:他社ではコンテンツが不足して困っているところが多いのに、メルマガを進んで書きたい人が多いというのは素敵ですね!

「おもしろい」をどう人事評価するか?

エムタメ!:マーケティング系の人事評価は、どのようにされていますか?

飯髙:当社の組織体制では、マーケティング本部の下にマーケティングとインサイドセールスがいます。それぞれの組織を分けている企業が多いと思いますが、縦割りにすると、課題として「契約が取れればフィールドセールスが褒められ、取れなければマーケのリードのせいになる」というのがよくある話。

当社では、これを回避するために細かくは説明できないのでざっくりですが、「①予算 ②決裁権 ③SNS運用に課題があると言った条件が揃ったアポを「有効アポ」とし、マーケとインサイドセールスが一緒に「有効アポ数」を追っています。

「おもしろい」は、有効アポ数を増やすための手段で、定性的なため評価も難しいですが、本質をズラさず、おもしろくをやり抜くことは徹底しています。
また、新しい取り組みにチャレンジすることも評価しています。ただ、組織が大きくなっても再現性があるかどうかを基準に考えてもらうようにしています。機能的になることを嫌い、企業ブランドとして常にどうあるべきかを考えていますね。

「おもしろい」をどう人事評価するか?

【今後の展望】さまざまな手段で認知を広げて企業ブランディングを

エムタメ!:今後は、どのようなマーケティング施策を予定なさってますか?

飯髙:ありがたいことにTwitterでは認知されてきていますが、最近出版した本や、NewsPicsの記事を見て問い合わせをしたという方も多く、広い目で見るとまだまだ認知されていません。

「客観的に広げる」ことを考えてさまざまな手段で認知活動を進め、良質なアテンションを生んで企業ブランディングを行っていきたいですね。

ホットリンクについて

■コーポレートサイト:https://www.hottolink.co.jp/
■求人情報:https://www.hottolink.co.jp/company/recruit
■書籍:僕らはSNSでモノを買う(ディスカヴァー・トゥエンティワン出版)

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Tue, 05 Nov 2019 00:00:00 +0900
<![CDATA[電話コンバージョン(コールトラッキング)で広告効果を正しく計測しよう!]]> https://mtame.jp/advertisement/calltracker

コールトラッキングを導入して電話コンバージョンを計測することは、スマートフォンの普及や高齢化の影響で電話による問い合わせや予約、申し込みといったコンバージョンが増加している日本において、正確な広告効果を測定するために重要です。

逆に、電話コンバージョンを計測せず、Webサイト上のフォームのみの計測結果で広告改善を続けていては、広告運用を中心とする正しく効果的なマーケティング施策が打てていないことと同義です。

電話コンバージョン計測(コールトラッキング)には、「転送番号利用」「モバイルクリック計測」「広告経由の通話(広告表示オプション)」「Googleマイビジネス連携」「コールトラッキングシステムの導入」といった方法があります。

本コラムでは、事例とともにご紹介いたします。

電話コンバージョンとは?コールトラッキングとは?

WebサイトやWeb広告の効果を測る指標として「CV(コンバージョン)」や「CPA(コンバージョン単価)」を立てている企業は多いでしょう。

こうした指標は、あくまでもWeb上で完結させることを想定した指標であり、「Web広告を見て、電話で問い合わせや申し込みをした」というユーザーが抜け落ちてしまっています。
このような、電話によるコンバージョンを「電話コンバージョン」とよびます。

実際にこうしたユーザーが存在しているため、広告効果をCVやCPAのみで計測しても、正しく広告効果測定ができているとはいえません。
そこで、電話のアクセス解析を行う必要が出てきます。

この電話コンバージョンを計測することを「コールトラッキング」といい、リスティング広告やディスプレイ広告、記事広告といったWeb広告、SNS、オーガニック検索、メールマガジンなどからの流入を計測できます。

電話コンバージョン(コールトラッキング)が必要な理由

電話コンバージョン(コールトラッキング)が必要な理由を、もう少し詳しく見ていきましょう。

スマホの普及で電話問い合わせが増加

まず、スマホの普及により、ネット検索をして、そのまま電話して問い合わせるケースが増えています。
株式会社ネオマーケティング社の調査によれば、スマートフォンで情報収集をする際、電話で問い合わせをする傾向がPCなどと比較して「非常に増えた」「やや増えた」という回答が44%にのぼるといいます。

マーケティング施策改善の機会損失につながる

この結果を踏まえると、広告効果測定に電話コンバージョンを含めなければ、広告効果を大きく見誤り、本来は効果が出ていた広告への出稿を減らしてしまうなど、間違ったマーケティング施策につながりかねません。

本体は、問い合わせ全体の数値、傾向を把握することで広告の改善・最適化を行えるはずが、電話からの問い合わせを見落とすことにより、一部の傾向のみを見て施策改善を実行してしまうため、機会損失につながる可能性もあります。

電話コンバージョン計測(コールトラッキング)の種類

実際に電話のアクセス解析を行う場合には、いくつかの計測方法があります。
ここでは、Googleが提供する方法を中心にご紹介します。

転送番号利用

転送専用番号を利用した計測方法です。ウェブページに記載されている電話番号に広告からかけた際のみ、Googleが用意した転送番号に置き換えることで計測します。
実際に電話がかかった際の計測ができるため、結果が正確な点がメリットです。

通話時間の長さを設定しておき、その時間を超えた通話のみをコンバージョンとするなど、細かい設定を行うことができます。

注意点は、電話番号をテキストで記載している場合にのみ対応可能で、画像に表記している場合は計測ができない点と、ユーザーからかかってきた電話の発信者番号がユーザーのものではなく転送番号となる点です。

モバイルクリック計測

通話アプリの起動回数を計測するする方法です。
Webサイトの電話番号がタップされ、通話アプリが起動した回数を計測します。お問い合わせの利便性や導線の改善につなげることもできます。

注意点は、アプリを起動した回数が実際に電話をかけた回数と同数ではない点です。
また、導入にあたり、Webサイトを改修する必要がある場合もあります。

広告経由の通話

広告欄に電話番号を掲載する方法です。広告表示オプションの一つで、広告品質向上のために推奨されています。転送専用番号と同様、通話時間などの細かいログ取得設定が可能です。

注意点は、Googleによって確認されていない電話番号のほか、FAX番号、プレミアムナンバー、バニティナンバー、掲載対象の国のものではない電話番号などは使用できない点です。

その他の計測方法

この他、「Googleマイビジネス連携」を利用する方法、コールトラッキングシステムを各ベンダーから導入する方法があります。

電話コンバージョン(コールトラッキング)導入による広告効果の改善事例

ここで、実際にコールトラッキングを導入し、広告効果を改善した事例を2件ご紹介します。

【製造業界】A社

A社では、Webフォームからのお問い合わせのみを計測しており、正確な広告効果測定ができていませんでした。

そこで、広告からWebページに訪れたユーザーにのみ転送番号を表示する方法でコールトラッキングを導入しました。
電話での問い合わせの回数・タイミングを計測し、分析を行って広告運用に改善を加えました。

この結果、フォームでの問い合わせ数が「0.5件/月」から「2.2件/月」へと440%増加し、フォーム送信のCPAが「6万円」から「1万3,636円」へと22%向上しました。

【医療業界】Bクリニック

Bクリニックでは、「予約」をコンバージョンとして、すでにコールトラッキングを導入していました。

ただし、「広告表示オプション」のみだったため、さらなるユーザー傾向を知るために「モバイルクリック計測」も導入し、モバイルで電話番号がクリックされ、通話アプリが立ち上がった回数をコンバージョンとして設定しました。

このうえで分析・広告運用改善を行った結果、広告経由の通話数が「0.3件/月」から「2件/月」へと666%増加し、通話アプリ起動数は11件/月もあることがわかりました。

まとめ

電話コンバージョン(コールトラッキング)の重要性、必要性についてご理解いただけたでしょうか。
これまで、Webフォームからのコンバージョンのみを計測してきたというWebサイト運用ご担当者様は、実際の広告効果を過少評価されているかもしれません。

また、コールトラッキングを導入することで、これまでは見えてこなかったコンバージョン直前のユーザーの行動を把握できるようになり、導線改善などにつなげられるというメリットもあります。

当サイトを運営するMtame株式会社でもGoogleの広告運用支援やコールトラッキング設定から分析・改善支援を行っております。
ご興味が沸いた方は、お気軽にご連絡ください。

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Mon, 04 Nov 2019 00:00:00 +0900
<![CDATA[【#成功のバトン】出張を効率化する「BORDER」は、展示会でリードジェネレーションを最大化している]]> https://mtame.jp/marketing_foundation/Success_baton_BORDER 突然ですが、海外出張に行くことになったらどんな手配をすれば良いかわかりますか?
主な手配として、行き帰りの交通機関の予約からホテルの予約、ビザの取得、保険があり、すべての手配を行うには2時間ほどもかかります。

残業時間が規制される昨今、一日の業務時間のなかで2時間も取られてしまうのはなかなか痛いもの。
特に総務部などでは、社員から依頼を受けて代行することも多いでしょう。同時に複数名の海外出張者が出た日には、一日の大半が出張手配で終わってしまうという…という事態にもなりかねません。

そこで、こうした出張手配から出張者の安全管理まで、出張の課題を解決するサービスを提供しているのがボーダー株式会社です。

同社がどのようなマーケティング施策を行っているのか、グロースチーム 田中 靖祥さんに伺いました。

田中靖祥
  • Profile
  • 田中 靖祥
  • ボーダー株式会社 グロースチーム

    早稲田大学卒業後、新卒で大手小売り企業に入社。その後エンジニアとして株式会社ラクスに入社し、自社サービスのインフラ設計・構築・運用などに従事したのち、同社の企画・マーケティング部門にてBtoBマーケティングや製品企画、新規サービス立ち上げを経験。2018年、ボーダー株式会社にマーケティング・セールス責任者として参画。

1.海外出張にまつわる手配・情報管理・コスト削減を提供

海外出張にまつわる手配・情報管理・コスト削減を提供
まず初めにボーダー様のメインターゲットとなる企業を教えてください。

エムタメ!
編集部

ボーダー株式会社 田中靖祥

ボーダー(株)
田中さん

当社は、海外出張にまつわる課題を解決することをミッションとしており、海外出張がある企業すべてをサービス対象としています。なかでも、従業員数1,000名以下の中小・中堅企業がメインです。(取材後の10月18日(金)より、国内出張にも対応開始)

業種としては、海外に工場を持つメーカーが多いですが、ITベンダーが視察やエンジニアの採用などを目的として海外出張されることも多いです。
「海外出張の課題」とは、具体的にどんなことなんでしょうか?

エムタメ!
編集部

ボーダー株式会社 田中靖祥

ボーダー(株)
田中さん

海外出張では、現地までの移動と宿泊以外にも、保険や現地での通信手段、ビザなどさまざまな要素が関連してきます。また、飛行機にも直行便と経由便があり、コストや時間の面などからどちらの方が最適か判断に悩む場面も出てくるでしょう。そうした手配業務にだいたい2時間かかります。これを当社に依頼していただければ30分ほどまで短縮できるのです。そうすることで、本業に注力できるようになります。
ビザは盲点かもしれないですね。中国籍や韓国籍など、外国籍の社員の方は、ビザの申請が日本籍と同じ内容ではない国もありますからね。

エムタメ!
編集部

ボーダー株式会社 田中靖祥

ボーダー(株)
田中さん

ええ。団体での出張の場合、全員が同じ飛行機で移動できるかという点も心配だと思います。 また、もう一つ盲点としては、せっかく手配した内容が自社の出張規程に合っていなければ無駄になってしまいます。事前にチェックする必要もあるのです(※出張規程では、役職ごとに宿泊費の上限や、交通機関のシートクラスが決められている企業もあります)。 さらに、手配のやりとりを一つの情報と捉えると、社員が個々にメールや紙ベースで行っている場合、情報の管理体制として望ましくありません。当社では、その部分も含めて請け負っています。

2.サービス開始当初のマーケティング施策は、リスティング広告とオウンドメディアを展開

サービス開始当初、過去にないサービスだったので、認知施策が大変だったのではないかと思うのですが、どのような方法を取られましたか?

エムタメ!
編集部

ボーダー株式会社 田中靖祥

ボーダー(株)
田中さん

私が入社する2018年までは創業者がマーケティングもセールスも担当していました。当時は、リスティング広告オウンドメディアで集客していたと聞いています。おそらく、最低限のSEOも行っていたでしょう。おもにWebまわりの施策を行っていたようです。
では、現在の施策のなかで一番効果が出ているものというと何でしょうか?

エムタメ!
編集部

ボーダー株式会社 田中靖祥

ボーダー(株)
田中さん

受注に一番、貢献しているのはSEM(Search Engine Marketing…検索エンジンから自社Webサイトへの流入を増やすマーケティング手法)ですね。今後もリスティング広告(検索連動型)には注力していく予定です。昨年も、広告カスタマイザの導入など、テキストのてこ入れに取り組み、かなり拡張しました。キーワードは「海外出張」「出張手配 海外」を中心に出稿し、CVRと、LTVから逆算したCPAで管理しています。LTV は、施策ごとにお客様の規模感の仮説を立て、複数設定しています。CVは資料ダウンロードに設定しています。

また、さまざまなメディアに記事広告を出稿しています。「BORDER」はツールではなくサービスなので、潜在層の方に内容をわかりやすく理解してもらうには記事広告が合っていると考えたためです。トラベルテック業界自体が盛り上がってきているところですが、まだまだ認知活動は必要な段階なので、商談相手となる総務・管理部門の方が閲覧するような「オフィスのミカタ」や「Manegy」などを中心に出稿しています。
Webサイトで工夫されている点はどんなところですか?

エムタメ!
編集部

ボーダー株式会社 田中靖祥

ボーダー(株)
田中さん

もともと、運用しているオウンドメディア「BORDER MAGAZINE(ボーダーマガジン)」からの流入があり、基本的には狙ったキーワードで高順位を獲得できていました。そのため、サービスサイトでは、導線などの改善に取り組みました。事例を増やし、許可を得てロゴも掲載しはじめたり、代表の細谷が過去に取材を受けたメディア様の記事を紹介したりして、信頼性の面も意識しました。前職でのエンジニア経験を活かし、ワードプレスのレイアウトから手を加えて見やすく改善しました。

3.展示会成功のポイントは、小間・人・装飾

展示会成功のポイントは、小間・人・装飾
オフラインでは、どのような施策に取り組まれていますか?

エムタメ!
編集部

ボーダー株式会社 田中靖祥

ボーダー(株)
田中さん

展示会に出展しています。展示会には苦い思い出がありまして、ちょうど私が入社した直後に会社として初めての出展が控えていました。初回ということで、私のほかに1~2名の体制で参加し、小間数も少なく、装飾も控え目のコスト重視で臨んだのですが、取りこぼしが多かったり訴求力が弱かったりと、もったいない結果に終わってしまったんです。

ただ、展示会自体へのポテンシャルは大きいと感じたので、これを反省材料とし、改善して次回につなげました。その後も改善を繰り返し、今では展示会がリード獲得施策として大きなインパクトをもっています。
ノベルティグッズには、どういったものを用意されているんですか?

エムタメ!
編集部

ボーダー株式会社 田中靖祥

ボーダー(株)
田中さん

展示会には管理部門の課長以上の方が来場されるケースが多いのですが、実際に当社のサービスを使われるのは部下の方ですので、その方までマインドシェアを取れるように工夫しています。

来場者は、一部のノベルティは展示会から帰社してから担当者にお土産として渡されるケースが多いのではないかと想定しています。担当者の方に女性が多いということもあり、直近の展示会ではノベルティを蒸気の出るホットアイマスクにしました。共感を得られるような、「出張手配に関する愚痴あるある」のような一言とQRを添えてお配りしています。

ノベルティ ホットアイマスク

そうすると共感から興味を持っていただけ、サービス名を覚えてくれてWebサイトに訪れてくれたりします。「配って終わり」という消耗品にならないようにしています

4.出展するなら中途半端にやらない かけるべきところには費用をかける

展示会を成功させるための秘訣を教えてください。

エムタメ!
編集部

ボーダー株式会社 田中靖祥

ボーダー(株)
田中さん

「中途半端にやらない」を徹底した方が良いですね。
ポイントは、①小間、②人、③装飾の3つです。

まず、①小間ですが、間口を大きく構えるかどうかで名刺の獲得枚数が大きく異なります
また、角小間であることも意識して出展場所を選んでいます。通路の中ほどで1小間という条件になるとかなり厳しいですね。

次に②人ですが、「人的リソース」と「役割」という2つの意味があります。
「人的リソース」はそのままですが、ピーク時にせっかくブースに来てくれたお客様を取り逃さないだけの人数を投入すべきだと思います。
「役割」は効率化のためのものです。当社では、コンパニオンが「集客担当」し、興味があれば「説明担当」にパス、サービス説明を聞いて温度感が高い方には「デモ担当」が実際の画面をご案内します。

最後に③装飾ですが、展示会のブースはシステムブースではなく木工ブースで訴求力を大事にした方が良いと思います。ブースの訴求力を上げようとすると、展示会場では独自の木工や装飾などが必要になるのでコストも上がるのですが、これを削ってしまうとお客様が入りづらいブースになってしまいます。信頼感はありつつも、訴求力のあるブースになるように試行錯誤しています。

5.【今後の展望】リードナーチャリングを強化していきたい

今後は、どのようなマーケティング施策に取り組む予定ですか?

エムタメ!
編集部

ボーダー株式会社 田中靖祥

ボーダー(株)
田中さん

最近、新たに営業代行も試しているところです。安定的に供給される訳ではないのですが、単純なリードの段階ではなく、商談アポ前提で紹介してもらえるので、費用対効果を読みやすいですね。基本は、リスティング広告やWebサイトからのCVで、こちらを安定的に回しつつ、プラスアルファを営業代行で出すというイメージです。

マーケティング・セールス担当が私一人のため、どうしても手が足りなくて、現状では、やりたいことが全部できている訳ではありません。まず、人を増やしてリードナーチャリングを強化していきたいと思っています。インサイドセールスの導入やリード獲得の強化も検討しています。

理想としている体制は以下の図の通りです。

マーケティング理想体制

ボーダー株式会社 田中靖祥

ボーダー(株)
田中さん

リード獲得から商談までの流れを一貫して見ることで、ナーチャリングフローを確立したいと思っています。また、エンタープライズのリード獲得やカスタマーサクセス強化にも取り組みたいですね。

【今後の展望】リードナーチャリングを強化していきたい

盛りだくさんですね!本日は、興味深いお話を、ありがとうございました。

エムタメ!
編集部

ボーダー株式会社

クラウド出張手配サービス『BORDER』を運営。テクノロジーと新しい働き方を通じて、ビジネスパーソンが世界で活躍する機会を提供しています。

【サービスサイト】https://border.co.jp/

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Fri, 01 Nov 2019 00:00:00 +0900
<![CDATA[コアラマットレスのKoala Sleep Japanに聞く「認知拡大」のためのマーケティング戦略]]> https://mtame.jp/marketing_foundation/koala

赤ワイン入りのグラスがベッドのマットレス上に置かれており、そのすぐ脇を目がけてジャンプでベッドに飛び乗る男性。
しかし、ワイングラスは倒れることなく、バランスを保っている…こんな動画が注目を集め、再生回数は半年あまりで500万回以上を記録しています。(※各媒体合計再生回数)

このマットレスが振動吸収性をつよみとする「コアラマットレス」です。

コアラマットレスは、オーストラリアの元ラガーマンの2人が2015年に創業し、1年目で13億円、2年目には43億円を売り上げて、2017年に日本へ進出したKoala Sleep Pty Ltd Australiaが開発・販売を手がけ、本国でさまざまな章を受章。
日本でも月間で700件以上が販売されています。

エムタメ!では、同社の日本法人であるKoala Sleep Japan 株式会社を訪れ、マーケティング担当のアダム翔太氏と恵古涼夏氏に、認知拡大施策を中心としたマーケティング戦略についてインタビューしてきました。

(以下、敬称略)

創業から2年、先進国のなかでも深刻な睡眠の問題を抱えている日本に上陸

創業から2年、先進国のなかでも深刻な睡眠の問題を抱えている日本に上陸

エムタメ!:コアラマットレスについて概要をご紹介ください。

アダム:アメリカにウォービーパーカー(Warby Parker)という眼鏡メーカーがあります。最近はロープライスな眼鏡も出てきていますが、基本的に眼鏡は数万円の価格帯の商品ですよね。ただ、実物を見るとプラスチックとガラスでできており、なぜそんな高額になるのかがわかりづらいものです。

ウォービーパーカーの創業者は、商品がメーカーから消費者の元へ届くまでにさまざまな業者や人が介在し、その分のマージンコストがのるため高くなるという構図を知って、オンラインのみで直販してマージンをカットし、手ごろな値段で買える眼鏡ブランドをスタートさせました。

当社も、創業者のダニエル・ミルハムとミッチェル・タイラーが、オーストラリアのマットレス業界を見て、購入のために郊外のショールームへ足を運ばなくてはならなかったり、いざショールームへ着いても数多くの種類が並んでいて、どれを選べば良いかわからないなどの問題に気づきました。さらに、日本と違ってオーストラリアの場合、接客担当者はかなりしつこく営業をかけてくるのです。購入後も、自宅へ届くまでに数週間ほど待たされます。

マットレスは数万円未満の低価格帯と何十万円もする高価格帯に二極化していて、中間帯が存在しない商材でした。しかし、睡眠は人生の1/3を占める大切なもの。低価格帯のマットレスを使っていた人が、もう少し睡眠にこだわりたいと考えたときにちょうど良い商品がない。そういった背景からコアラマットレスは生まれました。

ウォービーパーカーと同様に、マットレス本体を直接契約した単一の工場で生産し、オンラインのみで直販販売して中間マージンをカットし、リーズナブルな価格で提供するというビジネスモデルです。

マットレスは、実際に試してみないと買いたくないという消費者が多いことから、120日間のトライアルも設けています。マットレスは、店舗でちょっと横になってみただけでは、実際にそのマットレスの上で眠ってみないと、本当に良いものなのかどうか判断ができないものです。だから、コアラマットレスは、自宅でじっくり試してみて、合わなければ返品できるというスタイルを取っています

本国で創業から2年が経ち、先進国のなかでも深刻な睡眠の問題を抱えている日本に、半ば社会問題の解決のミッションを負って進出しました。

日本とオーストラリア 認知拡大施策の違いとは?

日本とオーストラリア 認知拡大施策の違いとは?

エムタメ!:日本に進出して最初の認知拡大施策としてはどのような戦略を考えられましたか?

アダム:マーケティングファネルを日本向けにローカライズしました。日本とオーストラリアのインターネットの歴史の違いとして、現在でもオーストラリアのインターネット回線は日本よりも遅いんです。通勤中に電車で動画を見ているという人はほとんどいません。皆、ラジオを聴いているんです。車通勤も多い。だから、オーストラリアでの認知拡大施策ではラジオや屋外広告を集中的に活用し、ブーストを起こしました。デジタルでは、Facebookに注力しています。

日本は、オーストラリアとは事情が大きく異なりますが、デジタルとアナログの両方で認知拡大施策を行うという方針は同じで、SNS、Youtubeとイベントにフォーカスしました。日本上陸当初のミッションを果たすべく、単なるプロモーションではなく、睡眠の大切さを啓蒙するというコンセプトを貫いています。

恵古:これまでは、あまりメディア向けに商品を紹介する機会を作ってこなかったのですが、2019年6月に表参道で開催したコアラマットレスの体感イベント「コアラ・スリープラボ」では、予防医学の先生を招き、メディア向けに睡眠の基礎講座を開講したり、マットレスにワイングラスを置いて振動吸収性を体感してもらうコーナーも設けました。

メディアの方々に、「睡眠」という健康テーマと当社の商品を紐づけた企画で取り上げてもらえるような工夫を行っています。

エムタメ!:オフラインのターゲティングでは、あまりセグメントせず広く周知するという方向性ですか?

アダム:そうです。そのため、できるだけショッピングの中心地でイベントを開催することを意識しています。
睡眠の大切さを軸にプロモーションを行うメリットとしては、SNSで拡散されやすいことと、メディアに取り上げてもらやすいというのがありますね。

一方、デジタルの施策ではセグメンテーションを行い、インスタグラムやWeb広告を活用しています。
日本でローンチした当初は、日本中の24~45歳ぐらいまでの層を広くターゲットとしていました。実際に購入してロイヤルカスタマーになってくれたのは、東京都内と関西圏の24~34歳までの層、次が35~44歳までの層でした。

ここを重点的にカバーしようと、マーケティングメッセージも「睡眠をアップグレードすれば仕事のパフォーマンスが上がる」といったものに変えました。複数種類の広告を出稿して、効果の高かったものに注力するという方法で精度を高めています。うまくいかなかったものも、単純にやめるのではなく、少し改変して出向してテストしてみます。テストとフィードバックを繰り返せることがデジタルマーケティングのつよみだと考えているので。

エムタメ!:日本とオーストラリアでの認知拡大施策の手法で、ほかに違う点はどんなところですか?

アダム:オーストラリアでは、Facebookでマットレスの広告が表示されたところで興味をひくことはできないと考え、とにかく何か面白いことをして見てもらう必要がありました。そこで、ユーモアを入れた広告を作ってうまくいったのですが、日本にクリエイティブをそのまま持ってきたところ、笑いのツボが違うのであまりウケなかったんです(笑)。

そこから2年間、トライ&エラーで改善してきました。現在は、日本にも専属のクリエイティブチームができ、本国からは独立した感があります。

エムタメ!:デジタルマーケティングでテストマーケティングをして培ったノウハウをオフラインにも活かしている?

アダム:そうですね。日本では「信用・信頼」が重視されます。オーストラリアから日本へ、いきなりオンラインのみで寝具販売をしても、最初は信用されないですよね。オンラインで寝具を買うというカルチャーもありません。実物を見てもらい、信用を得るためにオフラインのイベントを開催しています

逆に、オーストラリアでは、週末にわざわざ実物を試そうと考える人はいないんです。いきなりオンラインで買う。それで大丈夫だと考えるのです。

BtoCからBtoBへ

エムタメ!:お昼寝デリバリーサービス「ぐぅ~すCAR」は、どのような経緯でスタートしたのですか?

アダム:「コアラ・スリープラボ」のときにお客様と話す機会があり、仕事中、午後は眠くなるということを聞きました。すべての人がコアラマットレスを購入できるわけではないと考え、日本人とお昼寝をコアラマットレスでつなぐことができたら面白いんじゃないかと思い、企画しました。

コアラマットレスはBtoC商品ですが、これがBtoBへ進出するきっかけにもなると考えました。企業とパートナーシップを結んで、従業員にお昼寝をさせて仕事のパフォーマンスを上げてもらうことは、海外には定着していますが、日本ではまだ浸透していません。

ただ、日本のオフィスは海外に比べると狭いので、マットレスを置くスペースがありません。海外にはナップ(昼寝)ルームが併設されていたりしますが、日本だと「仕事中に昼寝なんて、サボりだ」という見方になってしまう。それを解決するために、車でデリバリーすることにしたんです。

エムタメ!:今後、本格的にBtoB領域に進出する構想をお持ちなんですか?

アダム:具体策はないですが、「ぐぅ~すCAR」が大好評だったので、可能性はあります。

購入への貢献は、検索連動型広告とメールが2トップ

エムタメ!:マーケティング施策を行うにあたり、指標としているものはありますか?

アダム:チャネルごとに異なりますが、たとえば、Youtubeだとキャンペーン後にブランドリストサーベイ(ユーザーアンケート)を行って、ブランド認知度の効果を測っています。最近、Facebookでも同様のサービスが始まって利用しています。
PR効果は測定しづらいものですが、大事なことであると認識しているので、マーケティング予算のなかに毎月、一定額を組み込んでいます

エムタメ!:販売を促進するための仕掛けとして、どんな施策を取られていますか?

アダム:オフラインはファネルのアッパーから、オンラインはボトムからアプローチしています。オンラインではSNSやWeb広告、メール施策などを行っています。メール施策としては、Webサイトに訪れたユーザーに「メールアドレスを登録すると10%OFF」という特典をつけており、ここで登録してくれたユーザーに対して、ステップメールを送っています。内容は、ブランド紹介、購入者のレビュー、商品と値段の紹介などで、最終的にはショップへの誘導を行っています。

購入ユーザーの流入経路としては、検索連動型広告とメール登録者が多いです。

エムタメ!:購入者のレビューは、どのようにして集めているのですか?

アダム:YOTPO(ヨットポ)などのUGC※ツールを活用しています。購入後1ヵ月が経過したタイミングでメールを送り、レビューを依頼しています。ときどき、レビュー・キャンペーンも行っていますが、ユーザーがインスタグラムなどに投稿してくれるケースも多く、メールだけでもかなりのレビューが集まります。

オーストラリアでは、コアラマットレスが届いてから開封してマットレスが膨らむ様子や、ワイングラスを使った衝撃吸収実験を動画に撮って公開してくれるユーザーが多く、これが認知拡大に貢献してくれました。一方、日本人はプライバシーを重視する傾向があり、UGCが難しいと感じます。本当は、UGCでもっとブーストをかけたいのですが。
※UGC…ユーザーが生成した画像や動画などコンテンツ

恵古:ブランドがもっと認知されて知名度が上がれば、コアラマットレスを所有していることがステータスになり、自然発生的にレビューを投稿してくださるようになるのかなと思っています。

アダム:やはり、自然発生が理想ですね。こちらからあまり押すのは、コアラマットレスのブランドイメージにも合いませんから。

SNSのなかでもTwitterは匿名性があるので、比較的、日本の方も投稿してくれていますね。現在は、当社からの投稿メインで活用していますが、レビューのプラットフォームとしてのポテンシャルは大きなものを秘めていると考えています。

恵古:ただ、動画を見るプラットフォームとしては浸透していないので、テキストのみでの投稿が多く、UGCの性質としてはYoutubeやインスタグラムとは異なります。

エムタメ!:コアラマットレスは、まず商品の良さを十分に知ったあとで値段を知るという流れになっているので、「こんなに良い商品がこんなに安いの!?」という驚きにつながります。

恵古:ありがとうございます。最初から値段を見せないように意識はしていますね。

エムタメ!:今後、取り組んでいきたいマーケティング施策について教えてください。

アダム:もっと、ブランドメッセージを明確に決めたいですね。「マットレスメーカー」というよりも「睡眠の専門家」としてブランディングしていきたいので、睡眠の啓蒙活動に力を入れていきたいです。

エムタメ!:本日は、興味深いお話をありがとうございました。

関連リンク

コアラマットレス:https://jp.koala.com/

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Tue, 29 Oct 2019 00:00:00 +0900
<![CDATA[30秒で営業リストが作れる「Baseconnect」を使ってみた!]]> https://mtame.jp/column/Baseconnect 貴社では、どのような方法で新規顧客獲得用の「営業リスト」を作成していますか?

昔なら、電話帳からリストを作成したり、リスト業者から購入したりという方法を取っていたところが多かったでしょう。
インターネットが普及してからはターゲットとなる業種などで検索した結果や求人サイトなどから作成するという方法、SNSが普及してからはSNSのコミュニティやSNS内での検索でヒットした企業をまとめてリスト化する方法も使えるようになりました。

ただ、もっと受注率を上げたり、取引したい層の顧客を増やしたりするためには、より条件を絞り込んでリストを作成したいと考えるはず。
今回は、そんな「営業リスト」づくりの悩みに応えてくれるサービス「Baseconnect」を使ってみたレビューをお届けします。

「Baseconnect」とは?

Baseconnect」とは、「あなたの情報収集を10倍早く、効率的にする、ナレッジエンジン」をキャッチコピーとするクラウド型のデータベースサービスで、2017年1月設立のスタートアップ企業で京都に本社を置くBaseconnect株式会社が提供しています。

同サービスでは91万2,425件(2019年9月現在)もの企業情報を掲載しており、店舗数や工場数、新卒採用人数などの一部の企業情報や連絡先情報以外は、誰でも無料で検索・閲覧できるようになっています。

2019年2月からは、Sansan株式会社のクラウド名刺管理サービス「Sansan」「Eight」に、2019年3月からは、「7日間かかる業界分析を、たった1時間に短縮」がキャッチコピーの企業・業界情報プラットフォーム「SPEEDA」にデータ提供を開始。2019年8月の時点で、Baseconnect LISTの導入企業数がβ版ながら2万社を突破するなど、業界に多大な影響を与えるサービスへと成長しています。

検索条件がすごい!

企業情報は非上場企業が中心で、「商社」「小売業」といった大カテゴリ、「食品店」「中古車販売」といった小カテゴリで業界から探せます。絞り込み条件としては、「地域」「設立年度」「上場種別」「従業員数」などが用意されています。

ユニークな絞り込み条件が、「代表者の出身大学」というもので、フリーワードで「東京大学」などを入力して検索することもできます。

データベースは、3,000名以上のリサーチスタッフが確認した情報を編集スタッフがチェックして作成されているため、信頼性と質が高いのが特長です。

使い方

「Baseconnect」は、Webサイトにアクセスすれば、誰でも無料で利用することができます。

「Baseconnect」にアクセス!

まずは、「Baseconnect」にアクセスしましょう。

「Baseconnect」にアクセス!

「業界から会社を探す」へ移動!

下へスクロールしていくと、「業界から会社を探す」という記載があるので、そこからターゲット層となる業界をクリックします。

「業界から会社を探す」へ移動!

リストが表示される!

検索結果が一覧で表示されました。ここまでに30秒もかかりませんでした。
さらに詳細条件を絞り込みたい場合は、サイドメニューから適宜、条件検索を行ってください。

リストが表示される!

CSVでダウンロードしたい方は「Baseconnect LIST」

「Baseconnect」で希望条件で検索した結果をリストとして保存したい場合は、別途、同社が提供する「Baseconnect LIST」のサービスを利用する必要があります。

「Baseconnect LIST」では、検索結果をCVS形式でダウンロードできるほか、連絡先情報を閲覧できます。

料金プランは、無料で使える「フリー」から、月間情報取得可能上限数によって「マイクロ」「スモール」「ミディアム」「ラージ」「アンリミテッド」の6種類(2019年9月現在)が用意されています。
プランが上がるにつれて月額利用料も上がりますが、その分、月間情報取得可能上限数も上がるので、1件当たりの価格は下がるという料金体系となっています。
※「フリー」で閲覧できる企業情報は1ページ目まで

まとめ

「Baseconnect」を活用すれば、短時間で高品質な営業リストが作成できることがわかりました。
営業リスト作成だけなく、DMやメールの送付リスト作りにも活用できますし、地域を絞り込めるので、セミナーの開催案内などにも集客効果が見込めそうです。

リスト作成に時間がかかっていたり、リストの情報の質にお悩みの企業様は、まずはフリープランを試してみてはいかがでしょうか?

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Mon, 28 Oct 2019 00:00:00 +0900
<![CDATA[レスポンシブ検索広告とは?クリック・CV10%増の広告クリエイティブ]]> https://mtame.jp/advertisement/responsive_ads

レスポンシブ検索広告とは、Google広告の一つで、あらかじめ登録しておいた広告文候補から適切な広告文を出し分け、ユーザーにより関連性の高いメッセージを表示する広告を作成できるという特徴があります。広告効果としては、クリック・CV10%増が見込めるといわれています。

Marketing Landの調査によれば、広告効果の75%は、広告クリエイティブ(広告文)に左右されるといいます。
Googleが提供する広告のクリエイティブは変化しており、2017年・2018年とクリエイティブの拡張のリニューアルがあり、広告文で訴求できる内容が増えました。

広告の歴史

そして2019年、日本でも最新クリエイティブ「レスポンシブ検索広告(ベータ版)」の対応が可能になりました。
こうした広告リニューアルに対し、常に最新のものを採用していくことが広告の成果の鍵を握ります。

レスポンシブ検索広告とは?

レスポンシブ検索広告とは

改めて、レスポンシブ検索広告とは、Google広告の一つで、あらかじめ登録しておいた広告文候補から適切な広告文を出し分け、ユーザーにより関連性の高いメッセージを表示する広告を作成できるというものです。

時間の経過とともに、自動的にテストされたさまざまな組み合わせのうちで、どの組み合わせがもっとも効果的であるかが学習されるという効率的な広告です。

事前に登録しておける項目は以下の通りです。

登録項目

項目 最大文字数(半角) 登録可能数
広告見出し 30文字 最大15個(推奨4個以上)
広告説明文 90文字 最大4個(推奨2個以上)
URL 1個(固定)
パス 15文字 2個(固定)

レスポンシブ検索広告の効果

Googleの公式見解として、レスポンシブ検索広告の効果はクリック・コンバージョン数が現状数値より約10%増加見込めるとされています。

その他、大きく次の3つの効果があるといいます。

ターゲットの拡大

すべてのユーザーに合ったメッセージをAIで出し分けることができるため、今まで逃していたユーザーに対しても広告を配信できるようになり、配信ターゲットを拡大できます。

どのような広告が良いのかが明確である

どの広告が良いのか、どのような最適化が必要なのかが明記されており、それに沿って広告文を改善すれば良いため、よりスピーディな最適化が可能です。

クリック単価の低減

通常の広告文だけでは盛り込むことのできなかったキーワードにも幅広く対応でき、広告の品質が向上します。
このため、クリック単価を下げ、同一金額内でのクリック数をより獲得することができるようになります。

レスポンシブ検索広告の運用事例

ここで、実際に、レスポンシブ検索広告を導入・運用して効果を上げた事例を2件ご紹介いたします。

【建設業】A社

レスポンシブ検索広告の成果

建設業を営むA社ではリスティング広告を出稿していましたが、一部の登録キーワードにおいて広告の品質が低く、想定のクリック単価では広告が出稿されない状態でした。
品質向上のため、Webサイト・広告双方の質を向上させる必要がありました。

そこで、「レスポンシブ検索広告」を導入し、登録した複数のキーワードについて広告文内で言及できるようにしました。

この結果、品質スコアの判断基準である「ランディングページの利便性」「広告の関連性」のうち、「広告の関連性」の評価を同一期間で比較を行ったところ、平均より下が「53%」から「23%」へと低減しました。

【設備機器保守・点検業】B社

レスポンシブ検索広告の成果

設備機器保守・点検業を営むB社では、お問い合わせ率などは合格値を満たしていたものの、1クリック当たりの単価が安定せず、目標のお問い合わせ数に対して十分なクリック数を獲得することができていませんでした。

そこで、「レスポンシブ検索広告」を導入し、登録した複数のキーワードについて広告文内で言及し、品質の向上によるクリック単価の低減を目指しました。

この結果、従来の広告文と比較すると、クリック単価が「100円」から「55円」へと変動し、クリック数が「300」から「500」へと166%向上、コンバージョンが「3」から「5」へと166%向上しました。

まとめ

2019年に入ってから日本でも利用できるようになったレスポンシブ検索広告。
まだあまり耳慣れないという方もいらっしゃるかもしれませんが、自動的にユーザーにとって関連性の高い広告文に最適化してくれ、効果を学習してくれるという優れた広告です。

リスティング広告運用に課題をお持ちの方、伸び悩みを感じていらっしゃるマーケターの方には、特におすすめです。

「エムタメ!」を運営するMtame株式会社でもGoogleの広告運用支援やレスポンシブ検索広告の導入支援を行っております。ご興味が沸いた方は、お気軽にご相談ください。

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Mon, 21 Oct 2019 00:00:00 +0900
<![CDATA[展示会での名刺データ化の流れを大公開!3,500枚の名刺をどう管理しているのか教えます【※会員限定記事】]]> https://mtame.jp/marketing_foundation/exhibition_business_card 展示会に出展されている皆様は、獲得した名刺(=リード情報)を活用されていますか?机の中にしまい込んだまま…という企業様の場合、もしかしたら、データ化のフローが確立されていないことがネックになっているのかもしれません。

Mtameでも毎年、マーケティング関連を中心にいくつかの展示会に出展し、毎回4桁に上るたくさんの名刺を獲得しています。そして、それらをデータ化してマーケティングに活用しています。

今回は、当社が展示会で集めた名刺をどのようにデータ化してどのように管理し、活用しているか、そのノウハウを大公開いたします。

1.はじめに

データ化の詳細をお伝えする前に、まず、前提条件をご紹介しておきましょう。

今回、データ化する名刺を獲得した展示会は、2019年5月8日(水)~10日(金)に東京ビッグサイトで開催された「WEB&デジタルマーケティングEXPO2019春」です。

広さは2小間を確保しました。ブースのデザインは、以下の図のようなもので出展しました。

【出展情報】

  • 配置人員:社員8名、展示会運営者1名、コンパニオン3名(交代制で常時3名になるように配置)の計12名。
  • 出展商材:MAツール、CMS、その他デジタルマーケティングツールなど。
  • 会期:3日間
  • 獲得名刺総数:3,500枚(バーコードスキャンを含む)

名刺の内訳

出展3日間で獲得した3,500枚の名刺の内訳は以下の通りです。

  • 社員が獲得した名刺:1,000枚(紙)
  • コンパニオンが獲得した名刺:2,500枚(バーコード)

以上の前提をもとに、名刺をどのようにデータ化・管理し、活用したのか具体的にご紹介していきます。

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Tue, 15 Oct 2019 00:00:00 +0900
<![CDATA[Webサイトの「改ざん検知」の仕組みとは?導入するメリットと注意点]]> https://mtame.jp/column/Tamper_detection Webサイト改ざん検知の主な仕組みには、「ソース解析型(パターンマッチ型)」「ハッシュリスト比較型」「原本ファイル比較型」「振る舞い分析型」の4つがあります。

Webサイト改ざんは、企業やサービスについての情報が嘘の内容に書き換えられるだけでなく、悪意のあるプログラムを埋め込まれて閲覧したユーザーにマルウェアを感染させてしまうケースも増えています。

こうした被害を防ぐためにはセキュリティ対策が重要ですが、セキュリティ対策ですべてのWebサイト改ざんを防げるわけではありません。
万が一、改ざんの被害に遭ってしまった場合に備え、Webサイト改ざん検知サービスを導入し、復旧フローを確立しておくことで、改ざん被害に遭ってもスピーディに復旧できます。

Webサイト改ざん検知サービスの導入に当たっては、サービスやプランが対応しているページ数(ファイル数)・ファイル形式・ドメイン数・チェック間隔を調べ、自社に合ったものを選定しましょう。

「改ざん検知」とは?

Webサイトのコンテンツ(ファイル)が置かれているサーバが攻撃され、文字や画像を書き換えたり、マルウェアが仕込まれて閲覧したユーザーを感染させたりするのがWebサイト改ざんです。

従来のように単にWebサイト運営者のイメージを損なうだけでなく、身代金を要求したり、閲覧ユーザーのアカウント情報を搾取して売買したり、搾取したアカウント情報でなりすまし、他サイトへログインしてさらなる情報や金銭を詐取するなど、金銭目的の攻撃が増えてきています。

こうした攻撃に対抗するために必要なのが、改ざんを監視・検知して速やかに復旧を行うことです。

改ざん検知

仕組み

改ざん検知の仕組み(方法)は、大きく分けて4つあります。

ソース解析型

「パターンマッチ型」ともよばれ、これまでに明らかになっているWebサイト改ざんの事例から、パターンファイルを作成してパターンと同じソースの有無をチェックする方法です。

あらかじめ登録されたパターンにしか対応できないため、未知の新しい攻撃には無効であること、画像ファイルや未対応フォーマットには対応できない点がデメリットです。

ハッシュリスト比較型

Webサーバに置かれているファイルを定期的にハッシュ計算(あるデータを代表する数値を得るための計算)し、ファイル変更を検出する方法です。
ただし、ファイル変更が改ざんによるものなのか、それとも更新によるものなのかの判断は、Webサイト運営者が行う必要があります。

原本ファイル比較型

Webサイトの全ファイルを原本として監視用サーバにおいて起き、定期的にWebサーバのファイルを比較して差分を検知すると改ざん判定を行います。
更新を行う際には、原本ファイルも差し替えることで、更新が改ざんと誤認されるのを防ぐことができます。

振る舞い分析型

仮想PCのブラウザ上で対象のWebサイトをチェックし、動作が不正であると認識されると改ざん検知します。
ただし、不正な振る舞いは検知できても、どのファイルが改ざんされたかまでは特定できません。

改ざん検知は、なぜ必要なのか?

Webサイト改ざんには、運営側が気づきにくく、復旧までの期間が長引きやすいというという特徴があります。

改ざん被害の増加

Webサイトの改ざん被害は業界や企業規模を問わず、身近に潜んでおり、いつ、どの組織が狙われてもおかしくない状況です。
JPCERT/CCが報告を受けた被害件数は2019年に入ってからすでに485件にも上っています。

Webサイト改ざん件数推移 JPCERT/CC インシデント報告対応レポート [2019年4月1日~2019年6月30日]

迅速な対応フローの確立

多くの社員にとって、自社のWebサイトを閲覧する機会はほとんどないため、Webサイト改ざんには気づきにくいものです。
近年のWebサイト改ざんは、画像やテキストを差し替えるといった見た目の変化よりも、閲覧者にウイルスを感染させることを目的に行われるケースが増えており、企業の信頼度を落とすだけでなく、損害賠償請求などに発展するリスクもはらんでいます。

Webサイト改ざんを未然に防ぐためのセキュリティ対策と、万が一攻撃されたときの検知対策、どちらの体制も整えておくことが大切になってきます。

主な被害内容

Webサイト改ざんの攻撃を受けると、主に以下の3つのような被害が考えられます。

企業やサービスについての情報が嘘の内容に書き換えられる

攻撃対象の組織の評判を落とすような内容、政治的なメッセージなどへ書き換えられるというもので、従来から見られます。
企業の対応が迅速でないと、炎上したり信頼を大幅に損なうことにつながります。

悪意のあるプログラムを埋め込まれる

見た目は改ざん前後で変わらないものの、マルウェアなど悪意のあるプログラムを埋め込まれ、Webサイトを訪れたユーザーに感染させてしまうケースです。
感染したユーザーは、アカウント情報など個人情報を窃取されたり、悪意あるサイトに誘導されて高額な利用料を請求されたりという被害に遭うなどしています。
システムへ侵入するためのバックドアが設置されるケースもあります。

意図していないフォームを設けられる

正規に用意している入力フォームとは別に、悪意のあるフォームを設置されてしまい、ユーザーが入力・送信すると、外部のサーバに情報が送られ、攻撃者に個人情報を窃取されてしまうというものです。

Webサイト改ざん被害事例

先ほどもご紹介したように、JPCERT/CCが2019年に入ってから報告を受けた被害件数だけで485件に上っていますが、実際には改ざんに気がついていない事案も相当数あるとみられます。

ここでは、特にCMSを狙ったWebサイト改ざん被害事例をピックアップしてご紹介します。

■関連記事:CMSの脆弱性を狙った改ざん被害事例-企業サイトにいま必要なセキュリティ対策とは

一部のページが無関係な内容に書き換えられる(南紀白浜観光局)

2018年12月、和歌山県の南紀白浜観光局のWebサイトが改ざんされ、一時、弁護士の顔写真や児童ポルノなど無関係の内容が掲載されるという被害を受けました。2019年1月には復旧しWebサイトを再開しました。

同WebサイトはCMSで構築されており、管理者用のID/パスワードでアクセスされていたといいます。

偽通販サイトの設置や外部不正サイトへの誘導(環境省)

2018年12月、環境省の洋上風力発電実証事業関連サイトが改ざんを受け、抗不安薬などの薬物を販売する通信販売サイトに見せかけたフィッシングサイトと思われる外部サイトへ誘導するリンクが埋め込まれたり、不正なページが設置されたりしました。

脆弱性を含む古いプラグインが悪用されたとみられますが、情報漏洩は発生していないといいます。

マルウェアの埋め込みやホスティングサーバの乗っ取り(WordPress)

世界的にシェアを持つオープンソースCMSであるWordPressは、それだけ攻撃者の対象となりやすく、さまざまなWebサイト改ざん被害が報じられています。

最近の事例では、2019年1月に大塚商会のホスティングサーバがWordPressのIDを踏み台にして不正アクセスを受け、同サーバ上の約5,000件のWebサイト上に不正なファイルが設置されるなどの改ざん被害がありました。これに関連する情報漏えいなどは発生していないといいます。

また、2019年2月には、WordPressで構築されたWebサイトに、悪意あるサイトへリダイレクトする「Trojan.JS.Redirector」が埋め込まれるケースが目立つとインターネットイニシアティブ(IIJ)が発表しています。

Webサイト改ざん検知における注意点

繰り返しになりますが、Webサイト改ざん対策では、予防のためのセキュリティ強化と改ざんされた際の速やかな検知と復旧が大切になります。

このうち、本コラムのテーマでもあるWebサイト改ざん検知に関しては、サービス導入に当たり、選定に際していくつかの注意点があるので、ご紹介します。

ページ数(ファイル数)が制限されている

多くのWebサイト改ざん検知サービスでは、対象ファイル数でプランが分かれており、自社サイトのページ数がその範囲内に収まるようなサービスやプランを選ぶ必要があります。
このため、自社のWebサイトのページ数が膨大な場合などは全部のページを適用するのが難しいこともあります。

また、更新するうちにページ数が増えていくような場合、サービス範囲を超える前にプランアップやサービス乗り換えを行いましょう。

ドメイン数が制限されている

同様に、サービス対象のドメイン数も制限されているケースが大半です。
コーポレートサイトのみを運用している場合は問題ありませんが、サービスサイトやECサイト、オウンドメディアなどを複数運用しているケースでは、自社の運営するWebサイトのドメイン数をカバーできるサービスやプランを選ぶよう、ご注意ください。

チェックする間隔がある

Webサイト改ざん検知サービスは、サービスによって使用している検知方法が異なり、検知の間隔もさまざまです。

理想的なのは24時間・365日監視してくれるサービスですが、その分、利用料も高価となります。自社で検知から復旧までの対応にかかる時間を想定し、コストとの兼ね合いでできるだけ間隔の短いサービスを選ぶと良いでしょう。

このほか、対象のファイル形式が限定されているサービスもあるので、選定の段階で調べるか問い合わせると良いでしょう。

まとめ

Webサイト改ざん検知の仕組みや導入のメリット、注意点についてご理解いただけたでしょうか。
Webサイト改ざんを含むサイバー攻撃は、今後、ますます高度化していくとみられており、Webサイトを運用している企業にとって、Webサイト改ざん検知サービスは必須のものとなるでしょう。

Mtame株式会社が提供しているクラウド型の国産CMS「Blue Monkey(ブルーモンキー)」は、2019年5月よりWebサイト改ざん検知サービスを追加しています。
ご興味のある担当者様は、バナーよりお気軽にご連絡ください。

■関連記事:CMSに必要なセキュリティ対策とは?企業リスクを回避するためには対策・検知・復旧の体制を整える必要がある]]>
Mon, 14 Oct 2019 00:00:00 +0900
<![CDATA[「Salesforce World Tour Tokyo 2019」レポート 第四回 セッション「競争を勝ち抜くための効果的なデジタルマーケティングとは」]]> https://mtame.jp/column/Salesforce-World-Tour-Tokyo-2019_04 2019年9月25日(水)、26日(水)の2日間、ザ・プリンスパ-クタワー東京/東京プリンスホテルにおいて、セールスフォース・ドットコムが主催するイベント「Salesforce World Tour Tokyo」が開催されました。このイベントは毎年開催されており、セールスフォース・ドットコム主催のイベントとしては国内最大規模となります。

「エムタメ!」では、当日の様子からマーケター向けの情報を厳選し、数回にわたりレポートしていきます。

第四回は、セッション「競争を勝ち抜くための効果的なデジタルマーケティングとは」の模様をお送りします。

「Salesforce World Tour Tokyo 2019」イベントレポート

デジタルマーケティングとは何か?

藤本 健資氏

藤本 健資氏(株式会社セールスフォース・ドットコム Success Specialist)

デジタルマーケティングがカバーする範囲が広く、リスティング広告やSNS広告などの「Web広告」、TwitterやFacebook、オウンドメディアといった「Webメディア」、メールマガジンやウェルカムメールといった「メール」、アプリやプッシュ通知などが使える「モバイル」、Webトラッキングなどを行いナーチャリングなどに活用する「マーケティングオートメーション」などが含まれるといいます。

デジタルマーケティングとは何か?

このように範囲が広いために、「何から始めれば良いのかわからない」「どこに注力すれば良いのかわからない」「効果が出ているのかどうかわからない」といった声が多く寄せられているといいます。

久保田 絢子

久保田 絢子(株式会社セールスフォース・ドットコム Success Specialist)

そもそも、デジタルマーケティングが広範囲にわたる理由が、顧客の購買行動が変化していることにあるといいます。かつてはマス広告や店舗、営業からの情報により購買を検討していたのが、現在はインターネットを通じて情報収集を行うことが当たり前になりました。

デジタルマーケティングとは何か?

画像引用元:当日の登壇資料より引用

その結果、企業と顧客の接点は増え、顧客が収集できる情報量が増え、顧客の選択肢が増えたといい、これがデジタルマーケティングのカバー範囲を広げているのだそうです。
このため、企業がデジタルマーケティングに取り組む際は、企業視点だけではなく、顧客視点で考えることが重要になるのだといいます。

デジタルマーケティングとは何か?

画像引用元:当日の登壇資料より引用

BtoCとBtoBでの購買プロセスの違い

BtoCとBtoBでの購買プロセスの違い

画像引用元:当日の登壇資料より引用

先ほど、顧客の購買行動にスポットが当たりましたが、BtoCとBtoBでは、購買プロセスに違いがあるといいます。

BtoCでは、基本的に購買が繰り返し行われることが前提の購買モデルとなっており、顧客が製品・サービスに触れる機会は非常に多いのだとか。

一方、BtoBでは、「認知→前(潜在ニーズ)→きっかけ・認知→調査・検討→問い合わせ→商談」と、流れるようにフェーズが進んでいくかたちの購買モデルで、顧客接点は限られているといいます。
なお、BtoCであっても、住宅や車といった高額商品の場合もBtoBの購買モデルが当てはまるということです。

BtoCでは、顧客ごとに多様化する「ジャーニー」に対応

BtoCでは、顧客ごとに多様化する「ジャーニー」に対応

画像引用元:当日の登壇資料より引用

BtoCにおけるデジタルマーケティングは、顧客ごとに多様化するカスタマージャーニーに対応していくことが求められるそうです。
このため、顧客に応じたパーソナライゼーションを設定し、顧客に応じたシナリオの構築をすることが大切だといいます。

ここで、シナリオの重要性に関しての解説がなされました。単体で持つ接点の場合に比べ、一連のジャーニーに合わせて接点を持った方が、顧客満足度で30~40%アップ、ビジネス貢献で20~30%アップという調査結果が出ているそうです。

BtoCでは、顧客ごとに多様化する「ジャーニー」に対応

画像引用元:当日の登壇資料より引用

BtoBでは、「お問い合わせ」前の見込客を拾う

BtoBのデジタルマーケティングでよくあるのが、Webサイトにお問い合わせフォームを設置し、お問い合わせが来たらすぐに営業担当をつけて連絡をするというもの。

BtoBでは、「お問い合わせ」前の見込客を拾う

画像引用元:当日の登壇資料より引用

ただし、顧客が問い合わせをしてくるのは購買プロセスでいえば8合目に当たる「行動」の段階で、ほぼ購入を決めた状態であるため、ここまでの段階で数多くの見込客を逃してしまっているともいえ、BtoBではこの層をいかにすくっていくかが重要になるのだそうです。

BtoBでは、「お問い合わせ」前の見込客を拾う

画像引用元:当日の登壇資料より引用

そのためには、顧客のWeb上での行動履歴を把握して購買プロセスの最初の段階からリードナーチャリングを行う必要があり、マーケティングオートメーション(MA)の活用が効果的だといいます。

顧客の購買行動におけるWebの重要性は増してきており、顧客獲得の舞台はWeb上に移行しつつあることについて、調査データを使った解説がなされました。

BtoBでは、「お問い合わせ」前の見込客を拾う

画像引用元:当日の登壇資料より引用

最後に、デジタルマーケティングで優位に立つために必要なこととして、

・マーケティング施策を検討する際には、常に顧客視点を忘れない。
・施策を実行する手段として、また、成果を確認する手段としてMAツールは強力な武器となる。
ただし、MAツールはできることが非常に多いため、目的と手段が逆になりがちな点に要注意。「ツールを使いこなすこと」は、目的ではなく手段に過ぎない。
・最初はどんなに簡単な機能でも良いので、まず始めることが大事。
そこから領域を広げたり、複雑な機能を活用した施策に進めていけば良い。

という点が強調され、セッションは幕を閉じました。

BtoBでは、「お問い合わせ」前の見込客を拾う

画像引用元:当日の登壇資料より引用

セッション後半では、IBMが提供する「製造業の「止まらないサービス」ソリューション」について紹介されました。

①製品・サービスだけでは他社との差別化ができなくなってきていること、②納品後に顧客のニーズや課題を管理し営業部門へフィードバックするというフローを実現できていない企業が多い、③定期保守や問い合わせ対応の情報が分散してしまうとお客様に適切な対応ができない、④スキルの高い技術者の確保が難しいといった理由から、同サービスはコンタクトセンターとアフターサービスの領域にフォーカスされ、顧客体験価値の向上とお客様との長期的な関係構築を目指しているといいます。

製造業の「止まらないサービス」ソリューション

画像引用元:当日の登壇資料より引用

システムの全体像とソリューションの全体像は次の通りです。

製造業の「止まらないサービス」ソリューション

画像引用元:当日の登壇資料より引用

製造業の「止まらないサービス」ソリューション

画像引用元:当日の登壇資料より引用

デモンストレーション

この後、お客様から製品に不具合が起きて問い合わせが入ったという設定でデモンストレーションが行われました。

製造業の「止まらないサービス」ソリューション

画像引用元:当日の登壇資料より引用

お客様から受電があると、Salesforce Cloudの画面で内容を確認します。このとき、Watson(ワトソン)のIBM Speech to Textを使い、電話での会話をテキスト情報で保存できるといいます。

製造業の「止まらないサービス」ソリューション

画像引用元:当日の登壇資料より引用

テキスト化することで、過去の問い合わせ事例などと照合したり、お客様情報からキーワードを抽出し、故障診断が行われ、修理の対応策や必要なスキル、部品などが表示されるのだそうです。

製造業の「止まらないサービス」ソリューション

画像引用元:当日の登壇資料より引用

その後、担当者に修理依頼情報が送信されるといいます

ここで、現場の整備士、オフィスにいるエキスパートそれぞれがスマホ画面上で指示をやりとりする様子が映し出されました。

製造業の「止まらないサービス」ソリューション

画像引用元:当日の登壇資料より引用

たとえば、現場の整備士が「マニュアルとは異なる症状で対応がわからない」という場合、整備士が現場で動画を撮影してエキスパートに送信すると、特徴的な場面(静止画)が抽出されて表示されるので、AR(拡張現実)を使って作業指示を送ることができるそうです。

製造業の「止まらないサービス」ソリューション

画像引用元:当日の登壇資料より引用

すると、整備士の画面には、実際の作業現場の修理該当箇所に重なって作業指示が表示されるといいます。それで解決されない場合は、チャット機能や電話機能を使って指示をあおぐことも可能になっています。

このとき、整備士が撮影した動画は、保守案件に紐づけてシステム上に保管でき、それ以降の保守のナレッジとして活用できるそうです。

製造業の「止まらないサービス」ソリューション

画像引用元:当日の登壇資料より引用

作業完了後は、整備士がSalesforce画面で作業完了報告を行い、その情報がコールセンターに伝達され、コールセンターからお客様に作業完了の連絡が行われ、案件はクローズとなります。

製造業の「止まらないサービス」ソリューション

画像引用元:当日の登壇資料より引用

最後に、アーキテクチャの全体像の説明がなされ、セッションは終了しました。

製造業の「止まらないサービス」ソリューション

画像引用元:当日の登壇資料より引用

「Salesforce World Tour Tokyo 2019」イベントレポート

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Fri, 11 Oct 2019 00:40:00 +0900
<![CDATA[「Salesforce World Tour Tokyo 2019」レポート 第三回 セッション「IBMのSalesforce 製造業インダストリーソリューション」]]> https://mtame.jp/column/Salesforce-World-Tour-Tokyo-2019_03 2019年9月25日(水)、26日(水)の2日間、ザ・プリンスパ-クタワー東京/東京プリンスホテルにおいて、セールスフォース・ドットコムが主催するイベント「Salesforce World Tour Tokyo」が開催されました。このイベントは毎年開催されており、セールスフォース・ドットコム主催のイベントとしては国内最大規模となります。

「エムタメ!」では、当日の様子からマーケター向けの情報を厳選し、数回にわたりレポートしていきます。

第三回は、IBM 製品とSalesforceを組み合わせたソリューションについて紹介されたセッション「IBMのSalesforce 製造業インダストリーソリューション」の模様をお送りします。

「Salesforce World Tour Tokyo 2019」イベントレポート

IBMにおけるSalesforceビジネス

セッションは、「IBMにおけるSalesforceビジネス」と「製造業の「止まらないサービス」ソリューション」それぞれの紹介で構成されました。

同社では、IBMとセールスフォース・ドットコムは、2018年に戦略的パートナーシップの強化を発表し、IBMはカスタマーエンゲージメントのプラットフォームとしてSalesforceを認定、Salesforceは優先クラウド・サービス・プロバイダーとしてIBMを認定するなど、協業を進めてきました。

セッションでは、IBMがSalesforceを活用したソリューション提供事例が2つ紹介されました。

池田 大次郎氏

池田 大次郎氏(日本アイ・ビー・エム株式会社 グローバル・ビジネス・サービス事業本部 インダストリアル・サービス事業部 マネージング・コンサルタント)

小売業の事例(業務効率化)

最初の事例で紹介された小売業の企業は、すでにSalesforceを導入済みでしたが、段階的かつ部分的に導入してきたため、全体のプロセスやデータが効率化されていなかったといいます。

そこで、あるべき業務プロセスとロードマップを定義し、分散していたデータやシステムをSalesforce上で統合するというアプローチを取った結果、コールセンターでオペレーターの本業である顧客との対話時間が20%から30%へ増加し、効率化を実現したそうです。

また、提携会社での送客や見積もりにかかる時間が大幅に短縮されたといいます。

小売業の事例(業務効率化)

画像引用元:当日の登壇資料より引用

製造業の事例(営業支援)

紹介された製造業企業では販売製品数が多く、案件情報の見える化ができていない、製品情報とお客様情報の紐づけができていないなどの課題を抱えていたといいます。

そこで、Salesforceを使って案件情報とお客様情報を統合し、「お客様情報・案件情報・製品情報」の3つを軸として360度営業対応ができるようなシステムをスクラッチ開発して提供した結果、勤務時間(残業時間)を短縮しながら、本業である営業活動にかける時間を増加させることに成功したとのことです。

さらに今後は、システムを機能拡張して見込客の管理にも活用していく予定だといいます。

製造業の事例(営業支援)

画像引用元:当日の登壇資料より引用

製造業の「止まらないサービス」ソリューション

セッション後半では、IBMが提供する「製造業の「止まらないサービス」ソリューション」について紹介されました。

①製品・サービスだけでは他社との差別化ができなくなってきていること、②納品後に顧客のニーズや課題を管理し営業部門へフィードバックするというフローを実現できていない企業が多い、③定期保守や問い合わせ対応の情報が分散してしまうとお客様に適切な対応ができない、④スキルの高い技術者の確保が難しいといった理由から、同サービスはコンタクトセンターとアフターサービスの領域にフォーカスされ、顧客体験価値の向上とお客様との長期的な関係構築を目指しているといいます。

製造業の「止まらないサービス」ソリューション

画像引用元:当日の登壇資料より引用

システムの全体像とソリューションの全体像は次の通りです。

製造業の「止まらないサービス」ソリューション

画像引用元:当日の登壇資料より引用

製造業の「止まらないサービス」ソリューション

画像引用元:当日の登壇資料より引用

デモンストレーション

この後、お客様から製品に不具合が起きて問い合わせが入ったという設定でデモンストレーションが行われました。

デモンストレーション

画像引用元:当日の登壇資料より引用

お客様から受電があると、Salesforce Cloudの画面で内容を確認します。このとき、Watson(ワトソン)のIBM Speech to Textを使い、電話での会話をテキスト情報で保存できるといいます。

デモンストレーション

画像引用元:当日の登壇資料より引用

テキスト化することで、過去の問い合わせ事例などと照合したり、お客様情報からキーワードを抽出し、故障診断が行われ、修理の対応策や必要なスキル、部品などが表示されるのだそうです。

デモンストレーション

画像引用元:当日の登壇資料より引用

その後、担当者に修理依頼情報が送信されるといいます

ここで、現場の整備士、オフィスにいるエキスパートそれぞれがスマホ画面上で指示をやりとりする様子が映し出されました。

デモンストレーション

画像引用元:当日の登壇資料より引用

たとえば、現場の整備士が「マニュアルとは異なる症状で対応がわからない」という場合、整備士が現場で動画を撮影してエキスパートに送信すると、特徴的な場面(静止画)が抽出されて表示されるので、AR(拡張現実)を使って作業指示を送ることができるそうです。

デモンストレーション

画像引用元:当日の登壇資料より引用

すると、整備士の画面には、実際の作業現場の修理該当箇所に重なって作業指示が表示されるといいます。それで解決されない場合は、チャット機能や電話機能を使って指示をあおぐことも可能になっています。

このとき、整備士が撮影した動画は、保守案件に紐づけてシステム上に保管でき、それ以降の保守のナレッジとして活用できるそうです。

デモンストレーション

画像引用元:当日の登壇資料より引用

作業完了後は、整備士がSalesforce画面で作業完了報告を行い、その情報がコールセンターに伝達され、コールセンターからお客様に作業完了の連絡が行われ、案件はクローズとなります。

デモンストレーション

画像引用元:当日の登壇資料より引用

最後に、アーキテクチャの全体像の説明がなされ、セッションは終了しました。

デモンストレーション

画像引用元:当日の登壇資料より引用

「Salesforce World Tour Tokyo 2019」イベントレポート

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Fri, 11 Oct 2019 00:30:00 +0900
<![CDATA[「Salesforce World Tour Tokyo 2019」レポート 第二回 セッション「Activist CEO ポスト資本主義時代のリーダーの条件」]]> https://mtame.jp/column/Salesforce-World-Tour-Tokyo-2019_02 2019年9月25日(水)、26日(水)の2日間、ザ・プリンスパ-クタワー東京/東京プリンスホテルにおいて、セールスフォース・ドットコムが主催するイベント「Salesforce World Tour Tokyo」が開催されました。このイベントは毎年開催されており、セールスフォース・ドットコム主催のイベントとしては国内最大規模となります。

「エムタメ!」では、当日の様子からマーケター向けの情報を厳選し、数回にわたりレポートしていきます。

第二回は、SDGsなど企業に求められる社会貢献度が上がっている現代におけるリーダーの役割についてパネルディスカッション形式で行われたセッション「Activist CEO ポスト資本主義時代のリーダーの条件」の模様をお送りします。

「Salesforce World Tour Tokyo 2019」イベントレポート

社会貢献活動でリーダーシップをとる3人の経営者が登壇

社会貢献活動でリーダーシップをとる3人の経営者が登壇

セールスフォース・ドットコムでは、「ビジネスは社会変革を実現する最良のプラットフォーム」を理念としてビジネス以外にも社会をより良くするためのさまざまな活動を行っているといいます。

第四次産業革命の只中であるいま、企業と社会、人と人との関わり方が変化するなかで、企業経営者に求められる役割が変化しているのではないかという問題定義から、Forbes JAPAN の副編集長を務める谷本 有香氏をモデレーターに、経営者であり、日本におけるActivist CEOともいえる3名がパネラーに招かれ、ディスカッションが展開されました。

【登壇者】
モレデーター:
Forbes JAPAN  副編集長
谷本 有香氏

谷本 有香氏

谷本 有香氏(Forbes JAPAN  副編集長)

パネリスト:
マネックスグループ株式会社代表執行役社長 CEO マネックス証券株式会社 代表取締役会長
松本 大氏
◆国際的な人権保護のNGOでNPOの「ヒューマン・ライツ・ウォッチ(Human Rights Watch)」の国際理事会のバイス・チェアマン(副理事長)を2011年より務める。

松本 大氏

松本 大氏(マネックスグループ株式会社代表執行役社長 CEO マネックス証券株式会社 代表取締役会長)

READYFOR株式会社 代表取締役CEO
米良 はるか氏
◆日本初のクラウドファンディング‎を立ち上げ、特にソーシャルや地域を重視して新しいお金の流れを作る事業を行う。

米良 はるか氏

米良 はるか氏(READYFOR株式会社 代表取締役CEO)

株式会社カヤック 代表取締役CEO
柳澤 大輔氏
◆「面白法人」のキャッチコピーでデジタルコンテンツ制作を事業の中心としながら、移住支援、地域在勤者向けの「まちの保育園」「まちの社員食堂」を立ち上げ、「地域資本主義」を提唱する。

柳澤 大輔氏

柳澤 大輔氏(株式会社カヤック 代表取締役CEO)

まず冒頭で、谷本氏より「Activist CEO」の定義がなされました。
企業の利益だけを求めるのではなく、社会課題にも声を挙げることができるリーダーを「Activist CEO」とよぶそう。まだ日本ではあまりなじみのない言葉ですが、アメリカではすでに浸透してきており、Forbes JAPANでも2019年8月号で特集されています。パネリストの柳澤氏も取り上げられているといいます。

また、2018年7月号では、セールスフォース・ドットコムの創業者であるマーク・ベニオフ氏が表紙を飾り、企業の利益にとどまらない社会課題や政治問題などに取り組む代表的な「CEO Activists」の一人として紹介されています。

社会貢献活動でリーダーシップをとる3人の経営者が登壇

画像引用元:当日の登壇資料より引用

マーク・ベニオフ氏がさまざまな社会貢献活動に取り組んできたなかで有名なのが、株式と利益、社員の時間の1%を社会貢献に費やすという「1-1-1モデル」。利益が出てから社会貢献に取り組むのではなく、創業当初から経営戦略のDNAに社会貢献モデルを組み込んだ点に言及しました。

(以下、敬称略)

「Activist CEO」が求められている時代背景とは?

「Activist CEO」が求められている時代背景とは?

画像引用元:当日の登壇資料より引用

谷本:そもそも、日本において「Activist CEO」は必要なのでしょうか?これを考えるにあたり、まずはその背景となる時代の変化について、どうお考えですか?

松本:アメリカで起きている、CEOが社会的な問題に対して意見を出すことは、ポスト資本主義というよりも、資本主義が行き過ぎて大企業に富や信用が偏ってしまった現状があり、社会問題に取り組まないと逆風を避けられないと判断した結果の修正行動のように感じています。

このため、アメリカでいま起きているCEO Activismと、今後の日本におけるCEO Activismでは、背景が異なるのではないかと思います。

米良:私は現在31才ですが、生まれてからこれまでに経済成長を感じたことがあまりありません。そのためか、同世代の企業家は、上の世代の企業家と比べると、お金を稼ぐためというよりも、何らかの課題を見つけ、それを解決するために事業を行う傾向が強いと感じます。

テクノロジーが進歩してAIなどが登場し、人が必要とされにくい世の中になって人がどんどん暇になっていると考えると、一度切りの人生のなかで自分が何をすることが世の中にとって価値があるのかを考えて生きていかなければならなくなったのではないでしょうか。

日本は、課題先進国とよばれるほど顕著な社会課題を持っている国なので、若者がクリエイティブなアイデアで事業をつくり、SNSやクラウドファンディングなどのテクノロジーを利用して多くの人たちの共感を集めて、課題に対してアプローチしていくことが可能な時代になったのだと。

Activistと聞くと、大きな課題に果敢に立ち向かっていくようなイメージがありますが、どちらかというと、見つけた課題に共感する仲間を集めて、みんなで解決していこうよというのが実態ではないかと思います。

柳澤:時代背景については、先のお二人が話してくれた通りだと思います。

起業家は、もともと、何か社会貢献がしたくて事業を起こしているものだと思います。スタートがそうでない場合も、何かしらの社会貢献をしなくては会社が潰れます。当社も、自分たちが面白がるという意味と、面白がってくれる人を増やそうという社会貢献の意味を持って「面白法人」のコピーを掲げています。

「利益は、目的ではなく世の中を良くするための手段だ」という論理がありますが、私はそれに賛同できないんです。結局、利益を出すゲームは面白くなってくるものだからです。それが行き過ぎたという話は松本さんからあった通りです。

会社をスタートさせるときに「法人」という堅いものに、「面白さ」を組み合わせて血の通うものにしたら、行き過ぎることはないだろうとの思いがありました。最近、組織を生き物のように捉える「ティール組織」がトレンドになって、私と同じような考えで会社を作りたいと考える人が増えてきたのを肌で感じています。

去年、「地域資本主義」という言葉を発信しました。これも、「面白法人」と同じように「資本主義」というグローバルで効率を求めるものと、正反対の「地域」を組み合わせての言葉です。この言葉を発信し始めてから、入社を希望する人材の質がまったく変わりました。お金の稼ぎ方にこだわりたいという人が集まるようになりました

アメリカのActivist CEOと日本のActivist CEOの違いとは?

アメリカのActivist CEOと日本のActivist CEOの違いとは?

谷本:松本さんにぜひお伺いしたいのですが、金融という資本主義の象徴のような世界にでは、公益性や社会性とは正反対にある「効率」を追求することが正だと思うのです。そうした金融業界においても、社会貢献活動は重視されてきていますか?

松本:微妙な論点だと思います。資本主義にはいろいろと問題があるものの、社会全体の成長や富を考えたときに、仕組みとして優秀です。ただ、資本主義が拡大した結果、比例して問題の方も大きくなってきたということだと思います。ESG(環境・社会・ガバナンス)やSDGs(持続可能な開発目標)もこの流れの一つでしょう。

気をつけなければならないのが、アメリカでは投資家でenvironment(環境)系のActivistが、たとえばCO2排出企業の株をから売りしたうえで、企業に対して働きかけをして、株価を下げて儲けようとするケースが出てきています。課題解決活動は、一歩間違えると悪用されることもあるので、注意する必要もあります

マスターカードの社外取締役を務めるなかで感じるのが、アメリカ企業規模は日本企業とはくらべものにならないほど大きくて、利益も大きく、地方公共団体よりも力があります。そのため、富の再分配なども政府に頼らず、自分たちでやらなければ間に合わないという側面もあります。金融機関も例外ではなく、この流れに入ってきています

柳澤:「お金儲けが行き過ぎると世の中が悪くなってしまうから、お金のある人にルールを課す」というふうにすると、結局、利益を出す人ほど社会貢献をしやすくなるので、さらに利益を追求することになり、構造が変わりません
だから、稼ぎ方の質をどう変え、その違いをどう可視化するかという方向性にもっていくことがポスト資本主義なのだと思います。

日本で、事業と関連しない分野での社会貢献を行うActivist CEOは出て来るか?

谷本:日本のソーシャルなCEOやActivist CEOは、事業をピボットできるようなかたちで社会貢献する傾向があるように思います。
一方、アメリカでは、たとえば、LGBTから、生まれもった性のトイレしか使用でいないのはおかしいという声が上がり、それに賛同する人が増えて、法案が通ったというようなケースも起きており、こうした声を挙げる人も「Activist」と呼ばれています。このようなタイプのActivist CEOは、日本でも今後、現れるでしょうか?

松本:日本は民主主義のようでいてお役所が非常に強く、「こんな発言をしたら、後でどんな不利益を被るだろう?」と躊躇してしまうのだと思います。
アメリカの場合、政府も企業もメディアも公の場で激しく言い合うけれど、後で政府が発言者へ制裁を加えることはないので、発言することに安心感があるのでしょう。
日本では、大企業になるほど、政府に握られているものも大きくなってしまうので、言いづらくなる風潮はあると思います。民主主義の不完全さのようなものを感じます。

日本で、事業と関連しない分野での社会貢献を行うActivist CEOは出て来るか?

谷本:これから日本でActivist CEOを数多く輩出するためにはどのようにしたら良いと思いますか。

米良:企業するときの仲間の集め方が昔と今では変わってきていると感じます。今は、やりたいことを発信すると共感する仲間が集まってくるというスタイルが主流で、発信者の哲学に基づく「アイデア」や「想い」を世の中にうまく伝える力がそのまま人を集める力となる。

そうした力のある人が起業家になっていて、顧客もそのスタイルで集めているので、事業とは関係のないことであっても「こんなことをしたい」と仲間に発信することはいまの若い起業家にとっては当たり前のことになっているのではないかと思います。

柳澤:いまの米良さんの話に関連して、一つ疑問が沸いたのですが、自社の事業に直結する社会課題に進んで取り組む場合に賛同する仲間が集まってくるのはわかりますが、そうでない課題に取り組むとActivist CEOが発信した場合、集まってくる仲間の質はどうなるんでしょうか?アメリカではどうですか?

松本:日本では「出る杭は打たれる」ので。最近、この傾向は弱まってきましたが、それでもアメリカのダイバーシティに対する許容度の高さにはまったく及びません。アメリカでは、誰かが変わったことを言ったら、それに共感できなくても「面白い」と認める風潮があります。

リーダーが社会貢献活動に取り組む意義 求められる役割

リーダーが社会貢献活動に取り組む意義

谷本:弊誌で取り上げたActivist CEOには起業家が多く、いわゆるサラリーマン経営者の方は少なかったのですが、今後は起業家以外のActivist CEOも活躍していくんでしょうか?

松本:社会が良くならないと経営は良くならないので、経営者にとって「社会を良くしていく」ことは大きなミッションだと思います。
さまざまなかたちで「発言」をしていかないと何も変わらないので、いくら発言したら足を引っ張られるといっても、日本でももっと発言する人が増えていくだろうと思います。

日本では、特に年齢の高い人達にとってメディアでの扱われ方は大きな影響を持つので、放っておくと「メディアの声が一番大きい声」のように思われてしまう。実際は、そうではないことも多いですよね。そういった意味でも、実際にビジネスの現場にいる人たちがもっと声を発していくべきだと思います。

柳澤:私が本格的にボランティア活動に関わるようになって8年が経ちます。資本主義ではお金を稼ぐために活動しますが、ボランティア活動では経済的には何も増えません。

ということは、「人より多い・少ない」といった評価から解放されるということなんです。それがどれだけ心の安定につながることなのかを実感しました。誰もがボランティア活動をすれば、社会全体で幸福度が上がると思います。

特に、人生の大半を経済活動に捧げている経営者がボランティア活動に関わることで、異質なエッセンスを取り込めるメリットがあると感じたので、本業とは異なる分野で社会貢献をする理由が理解できました。

柳澤 大輔氏(株式会社カヤック 代表取締役CEO)

柳澤 大輔氏(株式会社カヤック 代表取締役CEO)

米良:先ほどの「1-1-1モデル」のように、アメリカだと従業員も含めた社会貢献活動が盛んですが、日本だとまだ従業員にもボランティア活動のチャンスを与えるという企業は少ないと感じます。「みんなでやろう」と発言することが日本におけるリーダーの役割なのだと思います。

「人生100年時代」といわれるようになって、65歳で引退した後、35年間もあって、まだまだ体力・気力も衰えていないことを考えたときに、65歳で急にそれまで人生をかけてきたコミュニティから外れてしまうことがどれほど大きな変化なのか。実は、私自身、2年前にガンを患い、半年間、経営から離れた時期がありました。一時的でも、経営者というアイデンティティと、会社というコミュニティを失ったことが、ガンを宣告されるよりもつらいことでした。この経験から、帰属できるコミュニティを複数持つことの大切さを感じました。

クラウドファンディングもそうですが、社会貢献して感謝されることで、自分が必要とされ、そのコミュニティの一員であることを実感できるので、そうしたコミュニティが複数あることは、安全な社会をつくるためにも重要だと思います。このため、日本でも社会貢献活動がもっと広がって欲しいと思っています。

米良 はるか氏(READYFOR株式会社 代表取締役CEO)

米良 はるか氏(READYFOR株式会社 代表取締役CEO)

企業として社会貢献活動に取り組むための求心力は?

谷本:Activist CEOというと、どうしても発言する内容に注目が集まりがちですが、社会を良くするための先導者と捉えると、日本のリーダーも変わらなくてはいけないのでしょうね。
これを前提とすると、日本の企業がこれまで株価や利益を追求してきたことに代えて今後、何を理想として活動していけば良いのでしょうか?

松本:企業のあり方も、そこで働く人たちの働き方も、どんどん多様化しています。ダイバーシティを認めることは大切ですが、ある程度はベクトルを揃えないと出力もできません。ベクトルを合わせたうえで、サービスなり利益なり幸福なりを求め、社会や従業員、株主に分配するというのが良いでしょう。

ベクトルを合わせるという話でいえば、最近、当社のグループに入ったコインチェック株式会社のメンバーの話を聞いていると、考え方や、そもそもの出発点が自分とはまったく異なるのです。そこで、意見がぶつかったときに、私も骨組みまでは譲歩できないので、ギリギリの骨組みを残しながら修正しています従来の資本主義をどれだけ修正するかということだと思います。

谷本:具体的には、何を見てどのように修正すれば良いのでしょうか?

松本:結局、誰にとっても、一番気になるのは「自分」だと思うので、評価のされ方、給与、仕事の時間の使い方といった辺りを修正することになると思います。ただ、組織を修正したときに金融業界の組織にあるような分散型にしてしまうと、ベクトルを合わせられなくなるのではないかという危惧はあります。

谷本:柳澤さんと米良さんにぜひお伺いしたいのですが、先ほど松本さんが「出発点が違う」とおっしゃいましたが、出発点さえも多様化するなかで、仲間たち一人ひとりのモチベーション維持のためにどんな薪をくべているんでしょう。何を組織の求心力としていらっしゃいますか?

米良:言われつくしていることではありますが「ビジョンミッション」といったことでしょうか。ただ、それは若い起業家に限らず、起業家なら誰でも何らかの課題を見つけて、解決のために動き始めて、収益が上がり、また新しい課題が見つかって…というのを繰り返して大きくなっていると思います。長く続く企業には必ず理念がありますし。
ただ、会社が大きくなって上場したりすると、当初のミッションよりも資本を増やすゲームに入っていってしまうというだけなのではないかと。

私は、起業する前に同世代の起業家たちと交流させていただくなど昔からお世話になっているのですが、本業ですばらしく成功しているだけでなく、ヒューマン・ライツ・ウォッチを始めさまざまなNPO、NGOの活動をサポートされています。年齢や分野に関係なく、チャレンジャーを応援していこうという思いをお持ちの方なんです。

松本さんのように影響力のある人が、新しいチャレンジを支援していく社会が良い社会だということは一つ言えると思います。

リーダーが社会貢献活動に取り組む意義

柳澤:私は「自分が、どんな組織で働きたいか?」ということ常に考えてきました。社長が常に引っ張っていくスタイルの会社はしんどいなと思ったので、今でも私が全社向けに話をするのは年に一回です。社長というのは一般的に説得が上手いものですが、私自身はあまり得意ではありません。経営者にうまく言いくるめられて乗せられて働くのは嫌だと。

やはり、描いたビジョンをどれだけ実現できるかが求心力になると思います。ただ、「時価総額でNo.1を目指す」というのも一つのビジョンだし、人によってやりがいは違うと思うので、それぞれあって良いと思います。私の場合、やりがいのなかにオリジナリティが含まれるので、他社と似たようなビジョンに掲げている会社では働きたくなかったので「面白法人」を掲げました。
ただ、「面白法人」だけではいずれ求心力が落ちてくるだろうという直観があったため、鎌倉を拠点に選びました。鎌倉で働きたい人は辞めにくいだろうと(笑)。

先ほど、米良さんの話に「人生100年時代」が出ましたが、100年も頭がもたないだろうと思うんです。ある程度、早い段階で多くの人が認知症になるだろうと。認知症になると、人とつながることが難しくなります。それ以降のことを考えると、人以外のものとのつながりを持つことも大事になってきます。
たとえば、海や山に入っていると、自然とつながっている感覚や充足感が得られます。また、ロボットとつながるという未来もあると思います。

谷本:お話を伺っていると、アメリカ型のActivist CEOは人種差別や宗教観の違いといったわかりやすい課題があり、そこに対して発言するという手法を取りますが、日本ではまったく異なるようです。課題先進国とはいわれながらも大きな課題がないなかで、喜んでもらえることいったことの方がエネルギー源になりやすく、そこからActivist CEOが生まれるのかもしれませんね。

松本:私は、ヒューマン・ライツ・ウォッチの活動を始めたばかりの頃は、日本には人権問題はないと思っていたんです。世界で起きている人権問題を日本人にも知ってもらい、金銭的な援助などで貢献していこうと考えていました。ところが、しばらく活動を続けるうちに、日本にも数多くの人権問題があることがわかってきました。一見、とても平和なように見えて、差別などがあり、不都合な真実が隠されているのです。

こうした人権侵害について、情報発信していかないと、小さな問題だと捉えられ兼ねない。「アメリカの人種差別は、大きな問題だから取り上げられるんだ」と片付けられてしまう。
だから、みんなで問題をピックアップして、社会に示して、みんなで変えようと声をかけていかないといけないんだと思います。

米良:原体験のなかで差別を受けたりマイノリティになったり、社会に助けてもらわなければならない経験をしたことがないと、課題感を持ちづらいのだと思います。
だからこそ、さまざまな人と出会うチャンスがないと課題を知りえないし、課題感を持っている側の人も発信のしようがない。リーダーは、課題を抱えている現場に行って実際に体験して、発信するべきだと思うし、そのためには、もっと現場にタッチできる場を作る必要があると思います。

松本:私もまったくそう思います。マネックスで、役員や社員に仕事とは関係のないコミュニティに最低1つは関わるようにとよく言っているのですが、実際に現場に行かないとわからないですから。

谷本:同じところにい続けると、課題を発見したり、もう少し小さな違和感をキャッチする感性は、だんだん鈍ってくるものだと思うのですが、皆さんはどんなことに気をつけていらっしゃいますか?

米良:未来に向けて自分たちが出すべき価値を問い続け、方向性を示すのが、会社での自分の役割だと思っているので、課題を見つけたらすぐに動けるように準備しながら現場で一次情報を取れる状態をキープしなくてはならないと考えて実行しています

松本:私の場合、ヒューマン・ライツ・ウォッチのほかにも、日本のNPO法人「ETIC.(エティック)」の理事もしているので、理事会で報告を聞くだけで新たな課題がどんどん出てくるんです。そういった場で聞いた内容から派生して新たな課題に気づくケースもあります。

谷本:最後に、世の中をより良いものにするために、今後、どのような活動をしていきたいかを伺います。

松本:自分の言うことがすべて正しいわけではないけれど、どんどん意見を言っていかないと何も変わらないので、発信し続けたいと思います。

米良:このセッションのなかでいろいろと考えさせられました。来場者の皆さんも、身近な課題を見つけたら、一歩踏み込んで行って欲しいと思います。リーダーはそれなりに大きな発言権を持っていますが、たとえSNSでフォロワーが少ない方でも本質的な発言をすると一気に拡散されて大きな運動になる可能性を秘めています。すべての一人ひとりが課題を見つけて発信でき、挑戦できるような社会をつくるための働きかけができたらいいなと思います。

柳澤:「人のつながりを可視化して使い方にこだわろう」というテーマでブロックチェーンを活用した地域通貨をつくって実証実験を年内に始める予定です。いままでに「世の中を変えよう」という切り口で発信したことはなく、楽しさや面白さを求めて行動した結果、良くなっているというのが実感です。

谷本:「Activist CEO」という難しいテーマでディスカッションしていただき、ありがとうございました。たくさんの示唆をいただけたと感じています。なかなかまとめも難しいのですが、Activistという言葉の通り、CEOでなくても一人ひとりが課題について思うだけではなく行動することが、たとえ社会のためにならなくても自分自身の一方につながり、それが社会の大きなムーブメントにつながるのではないかと思います。

「Salesforce World Tour Tokyo 2019」イベントレポート

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Fri, 11 Oct 2019 00:10:00 +0900
<![CDATA[「Salesforce World Tour Tokyo 2019」レポート 第一回 セッション「女性がもたらす企業の成長と持続可能な社会の実現」]]> https://mtame.jp/column/Salesforce-World-Tour-Tokyo-2019_01 2019年9月25日(水)、26日(水)の2日間、ザ・プリンスパ-クタワー東京/東京プリンスホテルにおいて、セールスフォース・ドットコムが主催するイベント「Salesforce World Tour Tokyo」が開催されました。このイベントは毎年開催されており、セールスフォース・ドットコム主催のイベントとしては国内最大規模となります。

「エムタメ!」では、当日の様子からマーケター向けの情報を厳選し、数回にわたりレポートしていきます。

第一回は、セッション「女性がもたらす企業の成長と持続可能な社会の実現」の模様をお送りします。

「Salesforce World Tour Tokyo 2019」イベントレポート

男性の育児休業取得 日本と海外の差

男性の育児休業取得 日本と海外の差

左からリンダ・アイエロ氏(米国セールスフォース・ドットコム SVP, International Employee Success)、松川 るい氏(参議院議員)、大門 小百合氏(株式会社ジャパンタイムズ 執行役員 論説室論説委員)

このセッションは、女性の活躍をテーマにパネルディスカッション形式で進められました。
そのなかでも、ライフステージにおいてもキャリアプランのなかでも大きなイベントである出産に関連して、男性の育児休業取得についての部分をハイライトしてお届けします。

大門:子育てのなかで男性が関わることは重要ですが、日本で育児休業を取得する男性はまだまだマイノリティです。それを変えようと、松川さんが頑張っていらっしゃいます。

大門 小百合氏

大門 小百合氏(株式会社ジャパンタイムズ 執行役員 論説室論説委員)

松川:男性の育児休業取得に、いま追い風が吹いていると感じています。これまでの経験や話を聞くなかで、男性と女性では時間の使い方が大きく違うという点を痛感してきました。これは、男性にとっても女性にとっても不利益なことだし、幸福度を著しく下げる要因になっています。

誰にとっても1日は24時間しかないということが人間の究極の資産だと思っています。このなかで日本の女性は、働く女性も含め、男性の7倍の時間を育児と家事に使っているというデータがあります。フィンランドなど育児分担が進んでいる国でも女性の方が男性よりも多いのですが、日本の場合、このあまりにも差が大きい。これが、女性がキャリアを追求する余裕をなくしています。

赤ちゃんが生まれたタイミングで男性が育児休業を取得して家事と育児をシェアし、夫婦で一緒に家族をスタートアップすれば、赤ちゃんが1才になるまでは、ベビーシッターなどの家事・育児のアウトソーシングを利用しなくても家庭で育てられると考えています。
実は、日本の育児休業制度は北欧よりも手厚いのです。制度はあるが利用されていないという状況です

私が男性の育児休業取得を推進している理由は、育児休業を機に家事・育児をシェアすることで習慣化が期待できるからです。育児休業制度ができてから20年以上が経ちますが、男性の取得率は1.5%から6%に微増しているにとどまります。日本の育児休業制度では、赤ちゃんが生まれてから夫婦それぞれが6ヵ月ずつ取得すれば1年間は休業前の給与の8割がカバーされます。海外の育児休業制度を調べましたが、これほど手厚い制度のある国はありません。

これほどの良い制度がなぜ利用されないかというと、一つは「男のくせに育休を取るのか。子どもが生まれたのだから、もっと働かないと」というカルチャーがあるからです。ただ、若い男性の8割が育児休業を希望しているというデータもあり、意識は変わってきています。
もう一つの原因は、仕事がモジュール化されていないため、属人的になってしまっていることです。「彼がいなくなったら、お得意先と話ができる人がいない」という状況です。

そこで、私は男性に育児休業取得の義務化を提唱しています。取得する側ではなく雇用する側に取得させる義務を負わせるというものです。
ちょうど、小泉環境大臣のお子さんが来年1月に生まれる予定ですので、3日でも良いから育児休業を取得して、「子どもが生まれたら、育児と家事をシェアするものだ」という姿勢を見せてくれることを期待しています。それがカルチャーを変えるきっかけになるのではないかと。

男性が育児休業を取得することで、女性の活躍と男性の働き方改革や幸福度アップ、保育士不足の解消、離婚率の低下など、いくつもの課題解決につながると考えています。

松川 るい氏

松川 るい氏(参議院議員)

大門:たしかに、カルチャーを変えるだけでかなり改善が進みそうですね。
海外の状況を、ニューヨーク生まれで現在はオランダにお住まいのリンダさんに伺います。

アイエロ:北欧の国では、社会の標準、文化として育児休業の取得が認められ、推進されています。オランダでは、子どもが生まれると父母ともに育児休業を取得します。法的に求められているのは3日間だけですが、これでは不十分。セールスフォース・ドットコムでは、男性も3ヵ月間の育児休業が認められます。仕事に復帰すると、男性も女性もそれまでの8割の勤務時間にし、残りの時間は家庭で過ごします

オランダでは、父親が子どもを2人、抱っことおんぶで背負ったまま買い物などに行く姿がよく見られます。このような若い男性の姿が、スウェーデンやノルウェー、デンマークなどで増えてきています。

政策としても、夫婦での育児のシェアリングが促されているので、男性はパートナーが妊娠したら、まず子どもが生まれることを職場に伝え、生まれた後は、女性が育児休業を取得し、仕事に復帰したら、「今度は、自分が家にいたい」と職場に伝えます。こうしたことが許可される気風が重要です。

日本のように育児休業の取得率が低い国では、リーダーがきちんと社員と話し、許可すると明確に伝えることが大切です。経営幹部の中でも育児休業を取得した男性はいます。これから取得予定のEBPの男性は、みんなの前で「これから子供が生まれるので育児休業を取得する」ということを話しました。子どもとちゃんとつながって密な関係を取りたいから育休を取るのだと。彼は2人の娘のために育児休業を取得しました。彼の奥さんはコンサルタントで、育児休業を2年取得しましたが、それでも彼は育児休業を取得したのです。

このように、社員の前できちんと話をすることが重要で、育児休業を取得することが良いことなのだと情報共有することにより取得が推進されます

リンダ・アイエロ氏

リンダ・アイエロ氏(米国セールスフォース・ドットコム SVP, International Employee Success)

「Salesforce World Tour Tokyo 2019」イベントレポート

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Fri, 11 Oct 2019 00:00:00 +0900
<![CDATA[【2019年9月】Googleニュース! SEO対策のトピックスまとめ]]> https://mtame.jp/column/Google_news_201909 日々更新されるGoogle社の最新のSEO関連ニュースや、新機能の情報をまとめました。
この記事は2019年9月のトピックスです。

【変更】 Nofollow属性の扱いが変更に

2019 年9月、Googleはrel="nofollow" 属性の扱いを変更しました。

nofollowとは、リンク先に対するページ評価(ページランク)の受け渡しを無効化する属性のことです。
リンク元のページにnofollowを設定することで、検索エンジンに「このリンクは無効としてください」と伝えることができます。

これまで、Googleはnofollow属性を「絶対的な命令 (Directive) 」として扱い、必ず従ってきました。
しかし、2020年3月1日からは「hint(判断の参考)」として扱われるようになります。
これは、もともと被リンクによるスパムを防ぐ目的で導入されたnofollowが、本来評価対象に含めるべき正当なリンクにまで適用されるなど、不適切な利用を防ぐためといわれています。

またこれに伴い、2019年9月からは、nofollow 属性と似たような働きをする 2 種類の rel 属性を導入しました。

そのひとつrel="sponsored"は、広告・資金提供など、対価を背景としたリンクに対して設定する属性。
もうひとつはrel="ugc"で、フォーラム、コメントなどUGC(ユーザー生成コンテンツ)から発生するリンクに設定する属性です。

いずれも働きはnofollowと同様で、Googleは、この属性がついたリンクをランキングの評価に活用しなくなります。

これらのsponsoredやugcを設置するメリットは、Googleがリンクの意味を正しく読み取りやすくなるということです。
しかし、現在の段階では、nofollowのままにしておいても、検索パフォーマンスへの直接の影響はないといわれています。

Nofollow属性の扱いが変更に

【更新】 アルゴリズム更新:ニュース記事等で一次情報が有利に

2019年9月、Google「The Keyword」blogで、特にニュース記事などの分野において、「一次情報」(他社にない、高品質なオリジナルの情報)が検索上位に表示されやすく、また、長期間検索結果に表示されるように検索評価ガイドラインを変更したと発表されました。

GoogleはOriginal Reporting(一次情報)をよりよく認識し、検索で目立つように表示し、より長く表示できるようにしたといい、これにより最新のニュースに興味のある読者が、さまざまな種類の記事や、深い調査を行った質の高い記事を見つけやすくなることを目的としています。

ニュース記事等で一次情報が有利に

【更新】 アルゴリズム更新:サブドメイン・サブフォルダ単位での評価精度向上

Google WebmastersのTwitterアカウントでは、ホスティングサービスのようにメインドメインのコンテンツ作成者と、サブドメインやサブフォルダのコンテンツ作成者が異なる場合、サブドメイン・サブフォルダのコンテンツを独立したコンテンツそして評価する機能が向上していると発表しました。

サブドメイン・サブフォルダ単位での評価精度向上

【更新】 VIDEO検索結果に主要箇所のチャプター表示(米国のみ)

2019年9月、Googleは「The Keyword」blogのなかで、動画検索の結果に主要箇所のチャプター(動画内の主要箇所へのリンク)を表示する機能をYoutubeの英語検索において実装したことを発表しました。

現在、画像・テキスト・音声の分野では、ユーザーが求める情報にたどり着けるよう、検索を補助するさまざまな機能が充実しています。

しかし、探しているものがビデオの中にある場合はどうでしょうか?
動画はテキストのようにスキミングできないため、動画コンテンツのなかの情報は見落とされがちでした。

このため、Googleは検索で動画コンテンツの中身を理解し、整理する新しい方法を向上させています。
Youtubeの英語検索では、コンテンツ作成者が提供するタイムスタンプに基づいて、動画内の主要な瞬間へのリンクが提供できるようになりました。

これにより、ユーザーは探しているものがビデオ内にあるかどうかを確認したり、見たい情報に関連する部分にすばやくアクセスしたりすることが可能になります。
このような機能は、とくに複数のステップがあるハウツー動画、スピーチやドキュメンタリーなどの長い動画などを検索する場合に有効です。

この機能を活用するには、動画の構造化データが必要です。
動画の構造化に関する概要は、Googleの開発者向けページに掲載されています。

VIDEO検索結果に主要箇所のチャプター表示(米国のみ)

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Mon, 07 Oct 2019 00:05:00 +0900
<![CDATA[日程調整に便利な「以下の日程でご都合いかがでしょうかメーカー」を使ってみた!]]> https://mtame.jp/column/ikano ブラウザ上で日程調整の提案文章作成が行えるサービス「以下の日程でご都合いかがでしょうかメーカー」をご存じでしょうか?

カレンダーから日付と時間を選ぶだけで自動的に日程候補テキストを作成できて、ボタンをワンクリックでコピーもできてしまうスグレモノです。

今回は、とてもシンプルなサービス「以下の日程でご都合いかがでしょうかメーカー」を使い方とともにご紹介いたします。

「以下の日程でご都合いかがでしょうかメーカー」とは?

「以下の日程でご都合いかがでしょうかメーカー」とは?

以下の日程でご都合いかがでしょうかメーカー」は、仕事で打ち合わせが必要なときに日程調整を行う際、メールなどに手入力で文章作成を行うのが煩わしいという作者の実体験から生まれたツールです。

「以下の日程でご都合いかがでしょうか。」という文章に続けて、候補日時を記載したテキストを作成するだけのシンプルなツールです。

作ったのは、Web制作会社である株式会社ピチカートデザインや、カードゲーム「人狼」の面白さを伝えることなどをミッションに掲げる株式会社人狼の代表を務める白坂 翔氏。ほかにボードゲームカフェJELLY JELLY CAFEオーナーや、将棋カフェCOBINのオーナーもされています。

日程調整に便利!

メールやチャットなど、文章で日程調整を行う際、候補日時をどのように書き出していますか?

カレンダーを見て日付を入力し、曜日を()の中に入力してから“曜日”だけを削除して…と、これだけ入力するのにも結構な手間がかかります。

「以下の日程でご都合いかがでしょうかメーカー」を使えば、「以下の日程でご都合いかがでしょうか。」に続いて候補日時を列挙する文章が、ボタンを押すだけで作成できてしまいます。日程調整の多い営業やインサイドセールスの方におすすめのツールです。

「以下の日程でご都合いかがでしょうか。」の部分も、好きな文章に変えることができます。
次の章で具体的な使い方をご紹介しましょう。

使い方

まず、「以下の日程でご都合いかがでしょうかメーカー」にアクセスします。

候補の日付を選ぶ

カレンダーのなかから候補の日付を選んでクリックすると、右の枠の中に曜日付きの日付のテキストが自動入力されます。

候補の日付を選ぶ

開始時間を選ぶ

次に、開始時間を選んでクリックします。すると、先ほど選んだ日付に続けて時間が自動入力されます。

開始時間を選ぶ

終了時間を選ぶ

終了時間を選んでクリックします。すると、先ほど選んだ開始時間の隣に「~」が続き、終了時間が自動入力されます。

終了時間を選ぶ

複数候補がある場合は、すべて選ぶ

同じ要領で、すべての候補日時を選んでクリックしていきます。
このとき、次の日程を入力するのに改行する必要さえありません。単純に日付と時間をクリックしていくだけなので楽ラクです。

これで日程調整用の文章ができあがるので、「COPY」ボタンを押し、メールなどにペーストして使いましょう。

複数候補がある場合は、すべて選ぶ

時間を選ばず、日付だけの選択も可能です。

時間を選ばず、日付だけの選択も可能です。

最初の文章「以下の日程でご都合いかがでしょうか。」を変更する方法

「以下の日程でご都合いかがでしょうか。」はオーソドックスな使いやすい文章ですが、自分好みの文章にカスタマイズして使うこともできます。
方法は、URLの最後に半角で「?」を入力し、続けて希望する文章を入力するだけ。

たとえば、「次の日程のなかでご都合の良いスケジュールをお知らせください。」に変更してみます。

最初の文章「以下の日程でご都合いかがでしょうか。」を変更する方法

右のテキスト欄に「次の日程のなかでご都合の良いスケジュールをお知らせください。」が入りました。
そのまま続けて、候補日時を選んでいきましょう。

まとめ

「以下の日程でご都合いかがでしょうかメーカー」は、日程調整用の文章を作成するだけのシンプルなツールですが、使いやすくカスタマイズもできるので、社内でミーティングの日程調整に、取引先との打ち合わせに、重宝しそうです。

ちなみに、海外の方とやりとりする機会がある方には、英語版もあるのでこちらも併せてご活用ください。

When is the best time for you? MAKER

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Mon, 07 Oct 2019 00:00:00 +0900
<![CDATA[パントンが選ぶ2019年のトレンドカラー「リビングコーラル」はどんな色?]]> https://mtame.jp/design/living_coral

パントン(PANTONE)は、デザイナーにとってはおなじみのカラーマッチングシステム(色見本帳)です。

世界的に有名なこのパントンが選出するその年のトレンドカラーは「カラー・オブ・ザ・イヤー」と呼ばれ、デザイン業界の流行や開発に影響を与えています。

この記事では、2019年のパントン・カラー・オブ・ザ・イヤー「リビングコーラル」をご紹介します。

カラー・オブ・ザ・イヤーとは?

「パントン・カラー・オブ・ザ・イヤー」は、色見本帳の販売やカラーマッチングシステムを提供する米PANTONE社が2000年より発表しているものです。

PANTONE社のカラーエキスパートが、トレンド分析をはじめ、色に影響を与える世界中のさまざまな領域(テクノロジー、素材、ソーシャルメディア、スポーツイベントなど)をチェックし、テーマカラーが毎年1~2色選定されています。

ちなみに、過去18年のカラー・オブ・ザ・イヤーは、下記のようになっています。新しい色との出会いもあり、カラー・オブ・ザ・イヤー振り返ってみるのもなかなか楽しいと思います!

パントン・カラー・オブ・ザ・イヤーの変遷

●2000年:セルリアン
●2001年:フューシャローズ
●2002年:トゥルー・レッド
●2003年:アクアスカイ
●2004年:タイガーリリー
●2005年:ブルーターコイズ
●2006年:サンドダラー
●2007年:チリペッパー
●2008年:ブルーアイリス
●2009年:ミモザ
●2010年:ターコイズ
●2011年:ハニーサックル
●2012年:タンジェリン・タンゴ
●2013年:エメラルド
●2014年:ラディアント・オーキッド
●2015年:マルサラ
●2016年:セレニティとローズクォーツ
●2017年:グリーナリー
●2018年:ウルトラバイオレット

パントン・カラー・オブ・ザ・イヤーの変遷

パントン・カラー・オブ・ザ・イヤーの変遷

パントン・カラー・オブ・ザ・イヤーの変遷

パントン・カラー・オブ・ザ・イヤーの変遷

2019年のカラー・オブ・ザ・イヤー「リビングコーラル」

さて、肝心の2019年のカラー・オブ・ザ・イヤーは「リビングコーラル」といわれる色が選出されています。

PANTONE社の発表によると、リビングコーラルは「活気を与え人生を肯定するような、明るい将来を思わせるオレンジの色合い」「サンゴ礁が海洋生物にとっての栄養源でありシェルターでもあるように、活気がありまろやかさもある色。
暖かさと滋養で私たちを包み込み、つねに変化する環境の中で快適さと回復力をもたらす色」と解説されています。

化粧品などでもよく使われる、サンゴ礁のようなオレンジ味のあるピンクは、誰からも好感度が高く、温かな印象を与える色合いです。

2019年のカラー・オブ・ザ・イヤー「リビングコーラル」

画像引用元:PANTONE社の2019カラー・オブ・ザ・イヤー特集ページ

リビングコーラルのカラーコード

リビングコーラルの各種数値(TCXといわれるコットンファブリックへの印刷を想定した数値)は下記です。CMYKへの変換方法など、詳しい情報はPANTONE社のデザイナー向けツールのページで紹介されています。

PANTONE:16-1546 Living Coral
HTMLカラーコード:#FF6F61
RGB(TCX):R255, G111, B97
CMYK(TCX):C0, M65, Y54, K0

また、Adobe社のストックフォトサービス「Adobe stock」には、2019年のカラー・オブ・ザ・イヤー「リビングコーラル」を活用した素材が特集されており、リビングコーラルをデザインに取り込むことを後押ししています。

カラー・オブ・ザ・イヤーを手軽に活用するにはぴったりの素材がたくさんあります。

2019年のカラー・オブ・ザ・イヤー「リビングコーラル」

画像引用元:Adobe stock

リビングコーラルを使ったオススメの配色パターン

では、リビングコーラルはどのような配色で使うと効果的なのでしょうか?
PANTONE社の特集サイトでは、リビングコーラルを使ったいろいろな配色パターンが紹介されています。

(1)FOCAL POINT(焦点)

落ち着いた色合いのなかで、リビングコーラルを「注意を引くカラー」とし活用することで、控えめかつ高級感のある雰囲気を表現することができます。

FOCAL POINT(焦点)

(2)SHIMMERING SUNSET(きらめく夕焼け)

かがやく夕焼けの太陽のような華やかな配色。リビングコーラルが温かさや活気を感じさせます。

SHIMMERING SUNSET(きらめく夕焼け)

(3)SYMPATICO

世界中の肌の色合いを取り入れた配色パターン。柔らかく、温かい色合いを重ね、健康的な雰囲気を表しています

SYMPATICO

(4)TRIPPY

彩度の高い色を組み合わせた、奇抜さ・抑えられない楽しさを表現した配色です。

TRIPPY

(5)UNDER THE SEA

熱帯の海を思わせるような、鮮やかな海洋生物の生態系を思いおこさせる配色。サンゴ色がぴったりです。

UNDER THE SEA

画像引用元:PANTONE社の2019カラー・オブ・ザ・イヤー特集ページ

まとめ

カラー・オブ・ザ・イヤーは通常、前年の12月に発表されており、オリンピックイヤーである2020年の色合いがどのようなものになるのかも楽しみです。

配色のトレンドや、新しい色味との出会いにもつながるカラー・オブ・ザ・イヤーに、今後も注目してみてはいかがでしょうか。

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Fri, 04 Oct 2019 00:00:00 +0900
<![CDATA[UXデザインとは?基礎知識と必要なスキルの学び方]]> https://mtame.jp/design/UX_design

UXデザインとは、ユーザー体験を設計することです。

モノがあふれ、機能や価格だけでは差別化が困難になってきている現代において、消費者は商品・サービスを通して得られる「体験」を重視して購入する商品・サービスを選ぶようになってきています。

UXデザインは、Web制作やアプリ開発、システム開発を中心とする商品・サービスの企画・開発の場面で用いられることが多い言葉ですが、これからの時代はUXが重視されます。マーケターの皆さんもこの機会にUXデザインの知識を身につけておきましょう。

本コラムでは、UXデザインの基礎知識や事例のほか、さらに深くUXデザインの知識を身につけるためのセミナーや本もご紹介します。

【関連記事】

UXデザインとは?発注者も知っておきたいホームページ制作の基礎知識
見落とされがちなWeb担当者のUXとCMSのこと

UXデザインとは

UXデザインとは、UX(User Experience、ユーザーエクスペリエンス)、つまり、ユーザー体験をデザインすることです。ここでいうデザインとは「ビジュアルを作る」という意味ではなく「設計する」という意味で使われています。

UXを設計したうえで、これにふさわしいUI(User Interface、ユーザーインターフェース)を設計するという流れになります。

UXデザインの事例

「UXデザイン」は抽象的な言葉なので、普段から仕事などでUXデザインに関わっているわけでもなければ、なかなか身近に感じられないことでしょう。

ここでは、わかりやすくUXデザインの事例をご紹介しながら、UXデザインとは何かを掘り下げてみます。

LINE

LINE

画像引用:LINE

スマホの普及とともにSNSの代表格として台頭したLINEは、UXデザインに注力し、サービスを開発・改善されています。

従来、モバイルでのコミュニケーション手段だったメールのように、メッセージが1件ずつ受信箱に格納されているのを確認する必要がなく、相手から届いたメッセージと自分の送ったメッセージが時系列で表示されるUIには、手軽にメッセージを確認できるだけでなく、会話の流れも把握できるという利便性があります。

月間アクティブユーザー数が8,000万人以上(2019年10月現在)と、日本国内での利用者がもっとも多いSNSに成長しましたが、この影にもUXデザインが健闘しています。LINEのサービス提供開始当初、世の中のWebサービスはほとんど、利用のために会員登録が求められました。

しかし、これを「スマートフォンから会員登録させるのはハードルが高い」と判断した同サービスのデザインチームでは、会員登録やログインを不要にしました。その結果、「友達を誘いやすい」とクローズドなコミュニティが拡大していき、ユーザー数が爆発的に増えました。

また、LINEの代名詞ともいえるスタンプについても、送信前に「これを送信しますか?」といった確認を省くことで、リアルな会話に近い体験がデザインされています。

クックパッド

クックパッド

画像引用:クックパッド

レシピを投稿・閲覧できる料理コミュニティサイトであるクックパッドでも、UXデザインを重視した改善や新機能開発が行われています。

たとえば、定期的にユーザーインタビューを実施し、デザイナーやエンジニアが同席して課題を探り、ユーザーが料理を作りたくなるようなサービスがどんなものかと試行錯誤しているといいます。

ユーザーが抱える課題(夕飯の献立、使い切らなければならない食材で作れるレシピ、などでの探索)からスタートし、家族が「おいしい」と喜んでくれるというゴールまでのなかで、「簡単に・手早く」作れるというUXが求められる一方、料理に関してレベルアップできた達成感というUXも存在し、双方を満たせるUXデザインが行われています。

後者についてはたとえば、閲覧者に対しては、簡単でおいしそうなレシピの提供から、段階的に難易度の高いレシピを紹介する機能などのアイデアが、投稿者に対してはすでに実装済みの「つくレポ」があり、閲覧ユーザーが投稿者のレシピを試して作った料理の写真と感想を投稿してもらえる機能などが設けられています。

SmartNews

SmartNews

画像引用:SmartNews

スマホ専用のニュースアプリであるSmartNewsは、アクティブユーザーを増やすため、アプリをダウンロードした直後のUXデザインの改善に取り組みました。

たとえば、SmartNewsではインストール直後はデフォルトのニュースタブが並んでいますが、多数のニュースチャンネルのなかから自分の好みでチャンネルを登録したり削除したりでき、カスタマイズが可能ですが、チャンネル登録の際に操作ミスで意図せず解除してしまうケースがあったといいます。

また、最初の段階でプッシュ通知の許可を得ることが翌日以降の継続利用につながるのですが、この許可をどう得るかという課題がありました。

そこで、UXデザインを提供する企業の力を借りながら、ユーザーからのヒアリングやユーザーテストを実施し、カスタマージャーニーマップを作成。これに基づき、ユーザーがプッシュ通知を許可するまでのフロー設計、初期の操作の負担を軽減するチュートリアルを、興味を引くようなアニメーション表示することでスキップを回避しながら実装して改善につなげました。

LiBz CAREER

LiBz CAREER

画像引用:LiBz CAREER

LiBz CAREERは、仕事もプライベートも大切にしたい女性のための会員制転職サービスです。サービスリリースに当たり、UXデザインを提供する企業の力を借りながら、利用者のスムーズな価値の享受につながるUXデザインと、転職する際に感じがちな不安感を和らげるようなトーン&マナーの設計に取り組みました。

その結果、複数あった提供価値を3つまで絞り込み、利用者がサービスに興味を持ち、活用してもらうためのオンボーディングに必要なコミュニケーション設計に注力したといいます。リリースから3年弱で12万人以上のキャリア女性が登録し、現在も会員数は増加しています。

TownWiFi

TownWiFi

画像引用:TownWiFi

TownWiFiは、自動で街中のWiFiに自動で接続してくれるアプリです。サービスの拡大フェーズで新規ユーザー獲得戦略の一つとして海外旅行者への利用促進に取り組むに当たり、UXデザインを提供する企業の力を借りながら、既存ユーザーと、海外旅行者へのインタビューを実施。この結果、新たな顧客層と新たなポジショニング仮説を発見し、海外展開用UXにつなげたといいます。

UXデザインのプロセス

では、実際にUXデザインに取り組むに当たり、どんな手順を踏めば良いのでしょうか?プロジェクトによって手順は変わってきますが、ここではオーソドックスなものをご紹介します。

①調査

まず、ユーザーにしてもらう体験をプランニングするために、ユーザーそのものに関する調査(ユーザーインタビュー、アンケート調査など)、ユーザーが求めているものを探るための調査(ユーザーインタビュー、アンケート調査、アクセス解析など)、自社の製品・サービスに関するブランド調査、市場のなかで自社製品・サービスを優位に立たせるための競合調査などを行います。

この結果をふまえて既存のペルソナやカスタマージャナーニーマップを修正します。これらを持たない場合は、この段階で作成します。マーケティングチームと開発チームが連携して行うと良いでしょう。

②ワイヤーフレーム、プロトタイプ作成

上記の調査結果、ペルソナ、カスタマージャナーニーマップをもとに製品・サービスの企画を考え、ワイヤーフレーム(遷移図など)を作成します。

さらに、プロトタイプ(試作品)を作成し、プロジェクトに関わるメンバーで企画通りの体験ができるかどうかや使い勝手などを検証し、プロトタイプを修正します。

この後、実際にプロトタイプをユーザーに体験してもらい、モニタリングや感想のヒアリングを行う「ユーザーテスト」の手順が盛り込まれることもあります。

③デザイン

修正したプロトタイプをもとに、デザインチームがインターフェイスのビジュアルをデザインします。

※プロトタイプの段階でデザインを行うケースもあります。

④プレゼンテーション

必要に応じて、社内向け、クライアント向けにプレゼンテーションを行います。内容は、調査結果や企画の意図、デザインの意図など。

クライアントなどからの意見を受けて、製品・サービスを改善し、完成形に仕上げていきます。

UXデザインに必要な経験・スキル

上記でおおまかな手順をご紹介しましたが、これらに実際に取り組む際に必要となるスキルは下記のようなものです。

マーケティング経験

マーケティングが進化してきて「顧客」が重視されるようになり、UXの視点が取り入れられるようになってきました。UXは、あくまでもユーザー視点が優先されますが、ビジネスとして提供する以上、ユーザーに最高の体験をさせられるが、損益はマイナスというわけにはいきません。

UXデザインを行ううえでは、「ビジネスモデルとして成立する製品・サービスをつくるために、お金の流れを考えられる」というマーケティングスキルが必要になります。前章でご紹介した手順のなかでは、調査後、企画を行うための分析段階で活かせるスキルです。

ブランド戦略の経験

マーケティングのなかでもブランディングに携わった経験があるとUXデザインに活かせます。

ブランディング用語に「ブランドエクスペリエンス(ブランド体験)」というものがあります。これは、生活者がブランドを認知し、ブランドに対する感情移入を経て購入、リピート化、ロイヤル顧客になるまでの一連の流れを表す言葉で、UXと似ています。

実践方法としては、プロモーションなど、UXデザインとは異なるアプローチ手法を含むため、ブランド戦略の経験をそのまま使うわけではありませんが、ブランドと生活者(から消費者へ)の関わりの構図や流れを製品・サービスとユーザーの関係に置き換えてイメージできるという意味で活かせるスキルです。

Google Analyticsが理解できる

UXデザインは、すべての製品・サービス企画において必要な工程ですが、現在は、Webサービスやアプリの開発シーンを中心に盛り上がりを見せています。

こうした現状を踏まえると、UXデザインを行ううえで、現在提供しているWebサービスをGoogle Analyticsを活用して分析する作業は必須となります。

SEOの知識、実戦経験

上記と同様、WebサービスやWebサイトのUXデザインを実践するうえで必要となるスキルです。良いUXデザインを作り上げ、実装しても、ユーザーに見つけてもらえなければ意味がないということです。

ユーザーインタビューを実施した経験

手順の最初でご紹介した調査の段階で必要となるスキルです。一般的には、できるだけ情報量を多く引き出すために、Yes/Noで答えられるようなクローズエンドの質問ではなくオープンエンドの質問を用意しておくことが良いとされています。

インタビューだけでなく、製品・サービスをテストしているユーザーのモニタリング経験などもあると良いでしょう。

UXデザインが学べるセミナー/講座

UXデザインに関する理解を深めるために活用したいセミナーや講座、イベントなどをご紹介します。

UXワークショップ「UXデザイナーになりたいUIデザイナーのための基礎&実践」#3(2019年10月18日(金))

UXデザインコンサルティング会社えそら合同会社が主催するワークショップです。UIデザインからUXデザインへのステップアップに必要な基礎と実践ノウハウを学べる少人数制の勉強会となっており、UIデザイナーの方におすすめです。

■開催日時:2019年10月18日(金) 13:30~15:45‬(13:15 開場)
■費用:無料
■会場:THE HUB新宿(東京都新宿区新宿4丁目3番15号 レイフラット新宿B棟3階)
■問い合わせ先:ux@esaura.jp(えそら合同会社 小野寺/小宮)

Sansan Builders Box 2019(2019年10月23日(水))

「出会いからイノベーションを生み出す」をミッションに掲げ、名刺管理アプリを提供するSansan株式会社が主催するカンファレンスです。サービス開発に携わるものづくりのメンバーなどから、ソフトウェア開発やプロダクトマネジメント、UXデザイン、研究開発等のさまざまな分野の成果が公開される予定となっています。

■開催日時:2019年10月23日(金)
■費用:無料
■会場:表参道ヒルズ スペースオー(東京都渋谷区神宮前 4-12-10 本館B3F)
■問い合わせ先:e-mail33tech@sansan.com(Sansan Builders Box イベント事務局)

UXワークショップ「新規事業アイデアの発想&検証フレームワーク」#6【UX CARAVAN】(2019年10月25日(金))

こちらも、UXデザインコンサルティング会社えそら合同会社が主催するワークショップです。同社の代表社員であり、HCD-Net認定人間中心設計専門家の喜多 竜二氏が講師を務め、同社における過去の100を超える事業支援実績の中で培ってきた新規事業アイデアの発想&検証フレームワークが紹介され、ワークショップ形式で体験できるという内容になっています。

■開催日時:2019年10月25日(金) 14:30~16:45‬(14:15 開場)
■費用:無料
■会場:みんなの会議室 代々木6F(東京都渋谷区千駄ヶ谷5-14-10 新宿明治通りビル6階)
■問い合わせ先:ux@esaura.jp(えそら合同会社 小野寺/小宮)

「コンテキストの理解と実践」UXワークショップ:【第56回】(2019年10月28日(月))

年に一度、世界のUXのカンファレンスを東京で行う「UX DAYS TOKYO」が主催する「UXとはなにか?」「現場でUXを利用する方法」などをテーマとしたワークショップです。

同じ内容のワークショップが1~2ヵ月に1度のペースで開催されており、第55回までに、1,830名以上に受講されています。

■開催日時:2019年10月28日(金)
■費用:FBシェア枠(無断欠席NG):無料、席確保:有料参加枠:500円(前払い)
■会場:
■問い合わせ先:

REWORK Meetup!(LT交流会)(2019年11月8日(金))

デジタルマーケティング戦略の企画・提案~運用を手がける長野県松本市にあるクラウドット株式会社が主催するライトニング・トーク(LT)イベントです。同社では、社内外のクリエイター育成プログラムとして「REWORK」を不定期開催。11月8日(金)には、「デザイン」全般をテーマとするLTイベントが開催されます。ディレクターやUI/UXデザイナーにおすすめのイベントです。

■開催日時:2019年11月8日(金) 19:00-22:00
■費用:LT&懇親会参加 1000円(※軽食と1ドリンク付)、LT希望者は500円(※軽食と1ドリンク付)
■会場:長野県松本市大手1-3-29 KNOWERS MATSUMOTO
■問い合わせ先:hello@knowers.jp(クラウドット株式会社)

業務システムデザイン勉強会 #3(2019年11月13日(水))

UI/UX、フロントエンドなど、業務システムのデザインにまつわる話題が中心の勉強会で、名刺管理アプリを提供するSansan株式会社、インターネットを利用した情報提供サービスや不動産管理、宿泊施設運営などを手がける株式会社トマルバ、家計簿サービスなどを提供する株式会社マネーフォワードが登壇予定。UI/UX、フロントエンドなど、業務システムのデザインにまつわる内容が予定されています。

■開催日時:2019年11月13日(水) 19:00-21:30 ※遅れても入場できます
■費用:無料(懇親会参加者のみ500円)
■会場:株式会社マネーフォワード 京都支店(京都府京都市中京区三条通河原町東入中島町78 明治屋京都ビル4F)
■問い合わせ先:記載なし

UX思考に役立つ読書会「Lean Analytics」(2019年11月14日(木))

先述の「UX DAYS TOKYO」が主催する読書会で、毎回、一見UXやUIデザインに関係がなさそうに見えるけれど、実はUX考え方や知識の基盤を養う大切な本を取り上げられており、11月14日(木)は「Lean Analytics ―スタートアップのためのデータ解析と活用法(THE LEAN SERIES)」の対象書籍となっています。

■開催日時:2019年11月14日(木) 19:00-21:00
■費用:一般参加:1,500円(前払い)、一般参加:FB投稿割引:1,000円(前払い)
■会場:PR TIMES(東京都港区南青山2-27-25 ヒューリック南青山ビル3F)
■問い合わせ先:記載なし

【第35回】セルフユーザビリティテスト検定講座:UXDT(2019年11月15日(金))

ユーザビリティテストは本来、ユーザーに依頼して実施するのが一般的ですが、社内で行っても概ねの問題は発見することができます。セルフユーザビリティテスト検定講座は先述の「UX DAYS TOKYO」が主催する講座で、制作者やディレクターやチーフ、取締役と言ったヒエラルキーが存在する企業内でもプロジェクトメンバーや社内でできる簡易的なセルフユーザビリティテストの方法を学ぶことができます。

■開催日時:2019年11月15日(金) 19:00-22:00
■費用:3,000円(前払い)
■会場:PR TIMES(東京都港区南青山2-27-25 ヒューリック南青山ビル3F)
■問い合わせ先:記載なし

【視聴無料】UXデザイン基礎入門 動画セミナー

最後にご紹介するのは、自宅やオフィスにいながらにしてレクチャーが受けられるウェビナーです。配信元はデジタルマーケティング事業を手がける株式会社メンバーズ。名前や会社名などを登録すると、26分間の動画を無料で視聴することができます。

内容は、「UXデザインとは?(ユーザーエクスペリエンス)」「画面のデザイン(UIデザイン)とはなにが違うの?」といった基礎的な内容で、同社のUW事例の紹介もあります。

UXデザインに役に立つ資格

資格取得に向けた学習で身につく知識がUXデザインの現場に役に立つことがあります。そんな資格をまとめてご紹介します。

ウェブデザイン技能検定

ウェブデザイン技能検定

画像引用:ウェブデザイン技能検定

Web制作に関連する資格のなかで唯一の国家資格が「ウェブデザイン技能検定」で、合格者には、1級なら厚生労働大臣から、2・3級なら試験を運営するインターネットスキル認定普及協会理事長からウェブデザイン技能士の合格証書が発行されます。

試験は実技と学科から成り、ウェブデザインに関する知識・技能、実務能力が問われます。

人間中心設計(HCD)専門家 資格認定制度

人間中心設計機構

画像引用:人間中心設計機構

世の中には、まだまだ使いにくいモノやシステムがあり、「人間」を中心に置いた設計を推進していこうというのが「人間中心設計(HCD)専門家 資格認定制度」を提供する人間中心設計機構のねらい。

人間中心設計の導入推進能力や後進の育成能力が求められる難易度の高い試験ですが、それだけUXデザイナーとしてのスキルを証明してくれるものとなるでしょう。過去に同資格を取得している職種は、エンジニアや開発者、ユーザビリティ資格者のほか、デザイナーやマーケター、教育者など多岐にわたります。

ユニバーサルデザインコーディネーター認定資格

実利用者研究機構

画像引用:実利用者研究機構

国籍、人種、文化を問わず、また、障がい者でも高齢者でも、誰もが使いやすい設備や製品、サービスなどを設計する「ユニバーサルデザイン」。ユニバーサルデザインコーディネーター認定資格は3級、準2級、2級、準1級、1級の段階があり、各級に合わせた教育プログラムを受講し、終了したうえで検定試験を受験します。

認定者は「ユニバーサルデザインコーディネーター」を名乗ることができます。

フォローすべき著名なUXデザイナー

新しい職種であるUXデザイナー。UXデザイナーを目指す方も、仕事でUXデザインが求められる方も、著名なUXデザイナーのTwitterをフォローして、UXデザインに関する情報を得たり、感性を磨いたりと参考にしてみてください。

深津貴之 (@fladdict )

UI・UXデザインを手がける株式会社THE GUILDのCEOであり、UX /UIデザイナーでもある深津 貴之氏のアカウントです。

直接的なデザインの話はあまりなく、日々のなかで気づいた、人が抱える根源的な問題や、デザイン論など、深いつぶやきが多いです。

坪田朋 (@tsubotax )

レシピ動画サービス 「kurashiru[クラシル] 」 を運営するdely株式会社で2019年7月からCXO(Chief Experience Officer/体験の最高責任者)を務めている坪田。livedoor、DeNAなどで多くの新規事業立ち上げやUIUXデザイン領域を専門とするデザイン組織の立ち上げを経験されています。

ツイートは、日々のデザイン業務に直結するような話題が多く、共感したり参考にしたりと大いに役立ちそうです。

HirokiHosaka (@h0sa )

保坂 浩紀氏は、UXデザイン初学者向けの本『UXデザインのやさしい教本』(出版社: エムディエヌコーポレーション )を監修したUXデザイナーで、メーカーでの一眼レフカメラのUIデザインの担当や、IoTベンチャーでのモーション解析ウェアラブルデバイスと連動スマホアプリ、データ解析Webアプリを横断したUXデザイン担当を経て、現在は、世界10拠点に展開するデジタルプロダクト会社に在されています。

「UX INSPIRATION!」というブログも運営しています。

ツイートは、海外のデザイン情報やUXデザインに使えるツールの紹介などが多く、現役のUXデザイナーやこれからUXデザイナーを目指す人にフォローをおすすめします。

清水淳子 (@4mimimizu )

Yahoo!JAPANでUXデザイナーの経験を持ち、現在は多摩美術大学情報デザイン学科専任講師を務める清水 淳子氏のアカウントです。

活動報告や、清水氏が日々のなかで考えたデザインに関する話がツイートされています。

灰色ハイジ (@haiji505 )

灰色ハイジ

サンフランシスコを拠点にプロダクトデザインを手がけるUX /UIデザイナー、Namika Hamasaki氏のアカウント。

米国在住ということで「#デザイナーの英語帳」を運用されています。ポットキャスト では音声版も展開。ポットキャストでは、ほかの海外在住デザイナーへのインタビューも公開されています。

公式Webサイトはこちら「namika.hmsk.co 」

UXデザインを学べる本

最後に、UXデザインについてじっくりと体系的な知識を身につけたい方のために、UXデザインを学ぶのに適した書籍をご紹介します。

体験デザインブランディング コトの時代の、モノの価値の作り方

著:室井淳司  出版:宣伝会議(2015年5月発刊)

>体験デザインブランディング コトの時代の、モノの価値の作り方

画像引用元: 宣伝会議

UXからブランディング戦略を考えるというコンセプトで、デザイナーというよりマーケター向けの本です。企業のブランディング事例として、「スターバックスコーヒー」や「星のや」、「青山フラワーマーケット」などが紹介されています。

【目次の一例】

第1章 : ブランドと体験

 01 建築からブランドへ─日産のリブランディングを生で経験して

 02 一からブランドを立ち上げる経験をして

 03 顔の見えない、エンドユーザーの価値観を捉える

 04 なぜ体験か?─モノからコトの時代へ

引用元:宣伝会議

ユーザビリティエンジニアリング ユーザエクスペリエンスのための調査、設計、評価手法(第2版)

著:樽本徹也  出版:オーム社(2014年2月発刊)

>ユーザビリティエンジニアリング ユーザエクスペリエンスのための調査、設計、評価手法(第2版)

画像引用元: オーム社

UXの読みやすい入門書。ユーザー調査からプロトタイプ作成、ユーザーテストまでの具体的な手法とプロセスが解説されています。
ユーザー中心設計に取り組むうえでつまづきやすいポイントについても触れられています。

【目次の一例】

Chap1 ユーザ中心設計概論

1-1 ユーザビリティ

1-2 失敗の原因

1-3 ユーザエクスペリエンス

1-4 ユーザ中心設計

引用元:オーム社

UXリサーチの道具箱 イノベーションのための質的調査・分析

著:樽本徹也  出版:オーム社(2018年4月発刊)

UXリサーチの道具箱 イノベーションのための質的調査・分析

画像引用元: オーム社

ユーザー調査に重点を置いて解説された入門書。ユーザーの表層的な声ではなく、真のニーズを探るためにはどんなリサーチを行えば良いか、「ユーザーインタビュー、データ分析、ペルソナ、シナリオ、ジャーニーマップ、ジョブ理論、キャンバス」というUXリサーチャー必携の「7つ道具」が、著者の実務経験に基づき解説されています。

【目次の一例】

第1章 ユーザ調査原論

第2章 ユーザインタビュー

第3章 データ分析

第4章 ペルソナ

第5章 シナリオ

引用元:オーム社

ユーザーインタビューをはじめよう ―UXリサーチのための、「聞くこと」入門

著:スティーブ・ポーチガル、訳者:安藤貴子 出版:ビー・エヌ・エヌ新社(2017年6月発刊)

UXデザイナーの業務の一つであるユーザーインタビューを行うための入門書です。著者は米国のUXリサーチ界で実績を積んでおり、インタビューのための準備からインタビューの記録方法までのノウハウが公開されています。

【目次の一例】

第1章 デザインにおけるインタビューの重要性

第2章 インタビューするためのフレームワーク

第3章 インタビュー実施の準備

第4章 質問すること以外の方法

第5章 インタビューの主要段階

引用元:ビー・エヌ・エヌ新社

マイクロインタラクション ―UI/UXデザインの神が宿る細部

著:ダン・サファー、訳者:武舎広幸,武舎るみ 出版:オライリージャパン(2014年3月発刊)

「UIのディティールをほんの少し工夫するだけでUXは劇的に改善する」という考えから生まれた本です。
「マイクロインタラクション=ひとつの作業だけをこなす最小単位の相互作用」とし、それを「トリガー」「ルール」「フィードバック」「ループとモード」に分解して事例を挙げながら解説しています。

【目次の一例】

1章 マイクロインタラクションのデザイン

1.1 機能ではないが侮れない存在

1.2 マイクロインタラクションの歴史

1.3 マイクロインタラクションの構造

1.4 3つの手法

引用元:オライリージャパン

【新版】UI GRAPHICS 成功事例と思想から学ぶ、これからのインターフェイスデザインとUX

著:安藤剛、水野勝仁、萩原俊矢、ドミニク・チェン、菅俊一、鹿野護、有馬トモユキ、渡邊恵太、須齋佑紀/津﨑将氏 出版:ビー・エヌ・エヌ新社(2018年10月発刊)

スマホアプリのUX /UIについて書かれた本です。ビジュアルが多用されていて、事例が豊富に収録されています。デザインの意味や背景についての解説が勉強になります。

【目次の一例】

・Apple が目指す「流れるインターフェイス」 | 安藤剛

・思考とジェスチャーとのあいだの微細なインタラクションがマインドをつくる | 水野勝仁

・個人的なインタラクション | 萩原俊矢

・ユーザーのウェルビーイングのためのUI/UX | ドミニク・チェン

・導線としての制約を作る | 菅俊一

引用元:ビー・エヌ・エヌ新社

デザインの骨格

著:山中俊治 出版:日経BP社(2011年1月発刊)

プロダクトデザイナーの山中 俊治氏のエッセイです。サクサクと読み進められ、デザイナーなら身につけたい、日々の生活のなかでデザイン視点で観察する目が鍛えられます。

【目次の一例】

●なぜ、Suica改札機の読み取り角度は13.5度傾いているのか?

●Appleのデザインを支えるスティーブ・ジョブズの台形嫌いとは?

引用元:日経BP社

誰のためのデザイン? 増補・改訂版 ―認知科学者のデザイン原論

著:D. A. ノーマン、訳者:岡本明,安村通晃,伊賀聡一郎,野島久雄 出版:新曜社(2015年4月発刊)

誰のためのデザイン? 増補・改訂版 ―認知科学者のデザイン原論

画像引用元: 新曜社

「使いやすさ、使いにくさ」について考えさせられる本。デザイナーだけでなく、ディレクターやエンジニアなど、幅広い職種におすすめです。

【目次の一例】

第1章

毎日使う道具の精神病理学

今日の機器の複雑さ

人間中心デザイン

インタラクションの基本原則

インタラクションの基本原則

引用元:新曜社

機会発見――生活者起点で市場をつくる

著:岩嵜博論 出版:英治出版(2016年9月発刊)

機会発見――生活者起点で市場をつくる

画像引用元: 英治出版

新しい製品やサービスを企画する際に、既存の製品・サービスの改良版ではなく、いままでにないまったく新しいものを生み出すためにどんな発想をしたら良いかが書かれています。消費者目線で考えることはどいうことかがわかるようになります。

【目次の一例】

1. 機会発見とは何か?

2. 機会発見のプロセス

3. 課題リフレーミング

4. 日記調査とデプスインタビュー

5. エスノグラフィ調査

引用元:英治出版

ノンデザイナーでもわかる UX+理論で作るWebデザイン

著:川合俊輔,大本あかね、監修:菊池崇 出版:マイナビ出版(2017年9月発刊)

ノンデザイナーでもわかる UX+理論で作るWebデザイン

画像引用元: マイナビ出版

UX、UIの初心者向けの入門書です。「デザイン思考とWebデザイン」「WebデザインとUX」など、章ごとのテーマがわかりやすく説明されています。理論に基づいたデザイン、クライアントにデザイン理由を説明できるようになりたい人におすすめです。
事例ではスマホサイトが多く取り上げられています。

【目次の一例】

第1章 デザイン思考とWebデザイン

第2章 WebデザインとUX

第3章 ビジネスモデルのデザイン

第4章 サイト構成のデザイン

第5章 情報のデザイン

引用元:マイナビ出版

まとめ

UXデザインが重視される時代背景には、消費者が価値の比重を「モノの所有」から「体験」へとシフトさせてきていることがあります。今後、UXはますます重視されるようになるでしょう。

マーケターの業務でも、UXデザイナーとの共同作業も増えてくるかもしれません。いまのうちに、UXの知識を身につけておきましょう。

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Tue, 01 Oct 2019 00:00:00 +0900
<![CDATA[CMSに必要なセキュリティ対策とは?企業リスクを回避するためには対策・検知・復旧の体制を整える必要がある]]> https://mtame.jp/column/CMS_Security_measures CMSは、更新の手軽さからオープンソースを中心に世界中に愛用者が多く、それゆえに攻撃者から狙われる対象になりやすい傾向があります。
常に最新バージョンに保ったり個別にセキュリティ対策をしたりしても、安全性を100%にすることは困難です。

そのため、企業として運用しているCMSのWebサイトでは、万が一のことを考えて攻撃を受けてしまったときの対策も用意しておく必要があります。

もし、攻撃者からホームページを改ざんされたことに気づかずに、ユーザーが改ざん内容に騙されてしまった場合、企業の信頼度はどうなるでしょうか?

昨今では、企業の対応が迅速でないと炎上問題につながったり、信頼を大幅に損なうようなケースが見受けられます。
未然に防ぐセキュリティ対策と、万が一、攻撃されたときの検知対策、どちらの体制も整えておくことが大事です。

本コラムでは、CMSに必要なセキュリティ対策についてご紹介いたします。

CMSを狙った「改ざん被害」

冒頭でもお伝えしたように、CMSはユーザーが多いことからサイバー攻撃の対象とされやすいシステムでもあります。
最近の被害事例から、CMSを対象とされたものを取り上げて、ご紹介します。

■関連記事:CMSの脆弱性を狙った改ざん被害事例-企業サイトにいま必要なセキュリティ対策とは

WordPressのプラグインの改ざんで詐欺サイトへ誘導(2019年3~4月)

「Easy WP SMTP」「Yuzo Related Posts」といった人気プラグインの脆弱性を悪用した改ざん被害が2019年3月頃から相次ぎました。
プラグインを改ざんされたWebサイトを閲覧したユーザーは、詐欺サイトへ誘導されるという被害が報告されています。

WordPressで構築されたWebサイトにトロイの木馬(2019年2月)

2019年2月頃から、WordPressで構築されたWebサイトが改ざんされ、トロイの木馬系のマルウェア「Trojan.JS.Redirector」が埋め込まれる被害が相次ぎました。

大塚商会のホスティングサーバ上の約5,000のWebサイトが改ざん被害(2019年1月)

2019年1月には、大塚商会のホスティングサーバがWordPressのIDを踏み台にした不正アクセスを受け、同サーバ上のWebサイトが不正なファイルが設置されるなどの改ざん被害に遭いました。
被害件数は、約5,000件にものぼるといいます。

企業サイトには「セキュリティ対策」「検知対策」「復旧対策」が必要

個人が運営するブログサイトなどが改ざん被害に遭っても賠償責任が問われる可能性は低いですが、企業が運営するWebサイト経由でマルウェアが拡散されるようなことがあれば、信頼が損なわれるだけでなく、訴訟に発展する恐れもあります。
また、復旧までの閉鎖期間中に見込まれたWebサイト経由での利益が0になるということでもあり、改ざん対策には注力すべきでしょう。

改ざんを未然に防ぐ「セキュリティ対策」、万が一、改ざんを受けてしまった際に速やかに事態を把握するための「検知対策」、改ざん前の状態に戻す「復旧対策」が必要となります。

①セキュリティ対策

Webサイトのセキュリティ対策は「多層防御」により全体を保護する必要があります。
多層防御とは、「ネットワークでの対策」「Webサーバでの対策」「アプリケーションでの対策」のように、複数の段階においてセキュリティ対策を設ける概念です。

しかし、オープンソースなどのCMSでWebサイトを構築し、自社でセキュリティ対策を講じなければならない場合、手が回らずに単一施策になってしまっていることもよくあります。

②検知対策

改ざんは、自社では気付きにくいケースが多く、不正な状態が長引きやすいのが特徴です。
また、企業のWebサイトから被害を受けたユーザーや、そのことを知ったユーザーからの信頼が大きく揺らぐリスクもあります。

このため、万が一、自社サイトが改ざんされたときには、すばやく検知できるような対策も必要です。
Webサイト改ざん被害の報告が速やかに管理者へエスカレーションされれば、企業として迅速に対応でき、さらなる被害拡大や二次被害へつながるのを軽減できます。

■関連記事:Webサイトの「改ざん検知」の仕組みとは?導入するメリットと注意点

③復旧対策

昨今は、企業の対応が迅速ではないと炎上問題につながったり、信頼を大幅に損なうことになるケースが見受けられます。
バックアップファイルを確実に保存し、改ざんを把握したら速やかに元の状態に復旧できる体制を整えておきましょう。

情報セキュリティインシデントへの対応フローを固めておこう

企業として自社の「情報セキュリティ基本方針」を制定し、対応フローを構築しておくことが重要です。

たとえば、GDPRでは、個人データが侵害されるインシデントが起きた際、72時間以内に監督機関へ報告することを義務づけており、ヨーロッパに商圏を持つ企業様のWebサイトでは対応フローの構築は必須です。

上記に該当しない以外企業様の場合でも、Webサイトの改ざんを含め、サイバー攻撃に遭った場合や、データやPC・スマホの紛失などによる情報漏えいなど、情報セキュリティインシデントが起きる可能性は身近にあり、速やかな対応状況の公表が求められるため、対応フローがあった方が良いでしょう。

【情報セキュリティインシデントへの対応フロー例】

情報セキュリティインシデントの把握

公式コメント(第一報)…情報セキュリティインシデントが起きた事実の報告とお詫びなど

情報セキュリティインシデントの詳細状況の把握・対応方針の決定

公式コメント(第二報)…対応方針の開示

情報セキュリティインシデントへの対応

(対応が完了した段階で)解決の報告、お詫びと今後の改善案の開示

まとめ

改ざん被害は、Webサイトを運営していれば他人事ではありません。特に、CMSで構築している場合はターゲットにされやすいため、WebサイトをCMSで構築している企業様の場合、検知や復旧のためのフロー整備は重要です。

オープンソースのCMSを採用しているなら、こうしたすべての対策を自社で依頼・構築する必要があります。
一方、独自CMSなら、こうした対策がなされているサービスを選ぶ必要があるでしょう。

Mtame株式会社が提供しているクラウド型の国産CMS「Blue Monkey(ブルーモンキー)
では、(2019年5月よりWebサイト改ざん検知サービスを追加しています。多層防御によるセキュリティ対策、デイリーでWebサイトをチェックし、異常を検知したらアラートメールで通知する改ざん検知、HA機能(自動ファイルオーバ-)やバックアップ体制による復旧対策を用意しております。
ご興味のあるWeb担当者様は、お気軽にお問い合わせください。

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Mon, 30 Sep 2019 00:00:00 +0900
<![CDATA[【SEO対策のやり方】キーワード・コンテンツ・リンク・定点観察の4STEPで対策しよう!]]> https://mtame.jp/marketing_foundation/seo_4step

Googleなどの検索エンジンに対し、Webサイトを最適化することで検索結果の上位表示を狙うSEO(Search Engine Optimization)。
SEOが重要だということは一般的によく知られていますが、実際にどのような手順で対策していけばよいか知っていますか?

今回の記事では、SEO対策のやり方の基本を、わかりやすく4つのステップにわけてご紹介します。

1.【STEP1】対策キーワードを決める

(1)【基本の考え方】自社サービスの見込み顧客を獲得できるキーワードを選出する

SEO対策の第一ステップは、対策したいキーワードを決めることです。

まず、対象のWebサイトが取り扱う商品やサービスを求めている人が、検索サイトでどんなキーワードで情報を探すかを想像します。
このとき大切なのが、自社の商品・サービスのお客様になり得る「見込み顧客」の立場に立って考えることです。

たとえば、通販でカメラを購入を考えている人は、こんなキーワードで検索するのではないかな?と予想をつけます。

  • カメラ 通販(買いたい)
  • カメラ 価格(買いたい)
  • カメラ 比較(情報を知りたい)
  • カメラ 評判(情報を知りたい)

このとき気をつけたいのが、ユーザーの「検索意図」を意識することです。
Googleは検索機能をどんどん進化させており、近年ではユーザーの「検索意図」まで予想して、検索結果を表示するようになっています。

たとえば「アメリカ大統領」と検索すれば、現在はドナルド・トランプ氏の情報が一番上に出てきます。
これはGoogleが、ユーザーが知りたいのは「いまのアメリカ大統領の情報」であるという意図を汲んだ結果です。

ダイレクトアンサー

このような検索意図は、下記のように大きく4つの「〇〇したい」という欲求に分けられます。
それぞれの欲求によって、ユーザーが使うキーワードの組み合わせは微妙に違っており、その意図を汲んだ検索結果の表示のされ方も異なります。

そのためキーワード候補を決める際には、予想したキーワードを一度自分で検索してみて、そこに上位表示される結果が、自社のお客様の意図にあっているかどうかを確認するとベストです。

4つの検索インテント(検索意図)

  • 知りたい(Knowクエリ)
  • 行きたい(Goクエリ)
  • やってみたい(Doクエリ)
  • 買いたい(Buyクエリ)

(2)競合サイトの設定キーワードを確認する

見込み顧客が使用するであろうキーワードを予想したら、次は競合サイトが対策しているキーワードを確認します。

これには、無料で使える簡易SEOチェックツール「SEOチェキ」が便利です。
SEOチェキに競合サイトのURLを入れると、そのサイトのtitle・meta description・meta keywords・h1タグなどがわかります。

この部分には、そのサイトが狙いたいキーワードが含まれているため、競合サイトのキーワード傾向を確認することができます。
競合サイトが狙っているキーワードから気付きを得ることで、自社のキーワード設計に役立てます。

オススメツール「SEOチェキ

SEOチェキ TOPページ

(3)自社サイトがオーガニック検索で獲得しているキーワードを確認する
(4)競合サイトがオーガニック検索で獲得しているキーワードを確認する

次に、自社サイトと競合サイトがオーガニック検索ですでに獲得しているキーワードを確認します。
これは、自社・他社それぞれの強みを把握することに役立ちます。

自社サイトで、既に評価されているキーワードの関連キーワードは伸びやすい傾向がありますし、競合サイトが獲得しているキーワードから自社に足りないコンテンツを知ることもできます。

この確認には「キーワードマップ」というツールが便利です。
自然検索獲得キーワードを確認する一部の機能は、無料で使うことができます。

オススメツール「キーワードマップ

キーワードマップ TOPページ

【分析方法】TOPページで対象のURLを入力し[無料分析]をクリック >[サイト流入分析]を開く >[自然検索ワード]を開く

(5)検索ボリュームを確認する

さらに、対策したいキーワードの検索ボリュームを確認します。
どんなに自社に合ったキーワードでも、そもそもそキーワードを検索する人が少なければ流入を見込めません。

一般的には、検索ボリュームが3000~5000ぐらいあることが目安です。ただし、ニッチな業界は例外です。

この確認には、Googleの「キーワードプランナー」が便利です。
このツールは、本来Googleの広告を出稿する際に役立つツールですが、月間検索ボリュームや関連するキーワード候補を確認することができます。
無料で使えますがGoogleのアカウントが必要です。

オススメツール「Googleキーワードプランナー

Googleキーワードプランナー TOPページ

(6)SEO難易度を確認する

検索数が非常に多いキーワードは、競合も多く上位表示が難しくなります。
そのため、SEOの難易度も事前に確認しておく必要があります。

この確認には「Ubersuggest」という無料ツールがおすすめです。
対策したいキーワードを入力すると、そのキーワードで現在TOP10にランクインしているサイトの平均的な被リンク数やドメインスコアがわかります。

確認ポイントは、トップ10を獲得しているサイトのドメインスコアや被リンク数が自社サイトより大幅に高くないか。
あまりにかけ離れている場合には、最初に狙うキーワードとしては避け、もう少し難易度の低いキーワードを狙うという手もあります。

オススメツール「Ubersuggest

UBER SUGGEST TOPページ

2.【STEP2】コンテンツを作成する

(1)【基本の考え方】ユーザーの課題が解決されるコンテンツを作成する

対策するキーワードが決まったら、そのキーワードを含むコンテンツを制作していきます。

もっとも大事なのは、対策キーワードを検索するユーザーが抱えている課題を想定し、それを解決できる方法・知識・回答を含むコンテンツを作ることです。
SEO対策のためのコンテンツを作るのではなく、ユーザーにとって有益な情報であることが第一条件です。

(2)対策キーワードをページのタイトルに入れる

コンテンツでSEO対策をする基本として、対策したいキーワードをページタイトルタグに含める必要があります。

Titleタグ
  • 検索エンジンがもっとも重視する要素。ここに必ず対策キーワードを含める。
  • 検索結果では一番大きな文字で表示される。ユーザーがクリックしやすいよう、ページの内容をわかりやすく表現する。
  • 長すぎると表示が省略されるため、30文字前後が望ましい。
  • Webサイトでは、ブラウザのタブの部分に表示される。

(3)対策キーワードのサジェストを見出しにする

h1タグ、h2タグなどの「見出し」に、対策キーワードのサジェストキーワードを入れることも有効です。

サジェストキーワードとは、検索した文字列に関連の深いキーワードを予測して表示する機能のことで、Googleでは検索結果一覧の最下部に表示されます。
Googleで実際に検索されているキーワードの組み合わせや、ユーザーが検索する可能性が高いキーワードを提案しているため、対策キーワードと一緒に検索される情報を網羅することができます。

サジェストキーワードの一覧を得るには「グーグルサジェスト キーワード一括DLツール」が便利です。

(4)検索順位1~3位のページにあって、自社のページにないコンテンツを追加する

対策キーワードを検索してみて、上位1位~3位のページをチェックしましょう。
上位サイトにあって、自社サイトにないコンテンツを追加することで、よりユーザーの検索意図にあった情報を自社のコンテンツに取り込むことができます。

(5)ページの最初の200文字以内に対策キーワードを入れる

ページの冒頭200文字程度に、対策キーワードを含め、そのページで伝えたい内容を端的に表すことは、ユーザーにとっても、検索エンジンにとっても意味があります。
導入文が冗長にならないように気をつけましょう。

(6)オリジナル画像や動画を埋め込む

ストックフォトサイトで購入したような抽象的な写真ではなく、できれば文章の内容を補足するような概念図などの図表が理想です。
動画はYoutubeにアップロードしたファイルの埋め込みで問題ありません。
とくにHowTo記事は、動画での説明があると、ユーザー・検索エンジンの両方に効果的です。

(7)文字数は2,000文字程度が望ましい

最近の傾向では、SEO対策にコンテンツの文字数はそこまで関係なくなってきたといわれています。
たとえば「ネクタイの結び方」の1位のページは、文字数は少ないですが詳細な図で分かりやすく表現されています。

しかし、動画や画像で補完するような記事でない場合、チープなコンテンツと見なされないよう2,000文字程度のボリュームがあることが望ましいです。

3.【STEP3】対策ページにリンクをはる

(1)【基本の考え方】リンクは内部リンクと外部リンクの2種類ある

SEO対策のもうひとつ重要な要素として、リンクのコントロールがあります。
リンクの種類には「内部リンク」「外部リンク」の2つがあり、自社サイト内のコンテンツをつなぐリンクを「内部リンク」、自社とは別のサイトから自社サイトにはられたリンクを「外部リンク」といいます。

(2)内部リンクをはる

内部リンクには、グローバルメニュー・パンくずリスト・サイドバー・フッターリンク・記事内リンクなどがあります。

内部リンクをはることで、ユーザーの回遊率・流入数が上がったり、どのページが重要かをGoogleに示したりすることができます。
また、自社サイト内の関連するページから、対策キーワードを含む質の高いページへリンクをはることで、ユーザーの利便性が上がり、Googleの評価も高まる可能性があります。

(3)外部リンクをはってもらう

関連性の高い外部サイトから、自社サイトへリンクがはられるということは、自社サイトが「参考に値する」と見なされていることになり、Googleからも評価されます。

以前はこの仕組みを利用し、SEO対策会社から大量の被リンクを購入し、強引に表示順位を上げるという手法がありました。
しかし、現在では関連性のないサイトからの大量の被リンクはGoogleのペナルティの対象となるため使われていません。

評価のつく外部リンクを得るには、対策キーワードに関連するジャンルで評価を受けているページに、自社ページへのリンクをはってもらうことが必要です。

ユーザーの役に立つコンテンツを作り、自然にリンクがつくのを待つのが賢明ですが、コンテンツ施策の延長で「権威のあるメディアに寄稿+リンクを貼ってもらうお願いする」「関連するジャンルの企業を取材+記事紹介のリンクをはってもらう」など対策を練ることも可能です。

4.【STEP4】対策キーワードの順位を定点観測する

(1)【基本の考え方】長期視点でリライトや施策の見直しを

STEP1~STEP3 のひと通りの対策をし終えたら、SEOに関する作業が終わるわけではありません。
施策が思った通りに機能し、上位表示されるかはやってみなければわかりません。

対策キーワードの順位の推移・変動を見守り、結果が出なければ施策を追加したり、キーワード選定をし直したりする必要があります。
SEO対策は広告と比べ、費用をかけずに出きる施策が多いですが、成果が出るまでに時間がかかることを心得ておかなければなりません。

(2)キーワードの順位を定点観測

キーワード順位の変化を追うには「GRC」というオンラインソフトがおすすめです。
20キーワードまでであれば無料で使うことができ、過去の順位変化も、グラフ表示でわかりやすく見ることができます。

オススメツール「GRC

GRC TOPページ

(3)順位が落ちたらリライト

すでにアップしているページの順位が落ちた場合、ライバルページがなんらかの対策をして負けてしまったか、検索エンジンのアップデートがあった可能性があります。【STEP1】から見直してリライトすることで復活を狙いましょう。

検索エンジンのアップデートがあったか推測するのに便利なツールには「namaz.jp」があります。

オススメツール「namaz.jp

namaz.jp TOPページ

(4)3ヶ月経っても100位以下なら見限る

新しく作ったコンテンツが3ヶ月以上経っても100位以下なら、そのページのままで上位を取るのは難しいと思われます。
別のコンテンツを作るか、リライトをしっかり行って対策し直しましょう。

5.まとめ

このように、SEO対策は知識をつければ、自分で少しずつ工夫できることもたくさんあります。
Webサイトは「作ってからが本番」といわるように、SEOも長期的な視点を持ってPDCAをまわし続けることが大切です。

基本的な知識を身に付けて、できるところから継続的に対策していきましょう!

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Fri, 27 Sep 2019 00:00:00 +0900
<![CDATA[【営業活動に対する意識調査】初回訪問数は1ヶ月あたり「1位:1~5件」「2位:6~10件」。受注率は「1位:5~10%未満」「2位:10~15%未満」という結果に。]]> https://mtame.jp/marketing_foundation/sales_operations_research_2019 今までのようなマンパワー的な営業戦略は限界にきており、顧客のログデータの取得と分析を基にした情報活用型の営業活動に注目が集まっています。

それには、より多くのログデータやリストを獲得するための施策と、分析や情報配信をするためのツールが必要になります。
また、分業するためにインサイドセールスなど組織の新設で、人事異動が必要になる場合もあります。

そこで弊社Mtame(エムタメ)ではこの度、2019年8月にインターネット調査にて25歳~35歳のビジネスパーソン向け営業活動に関するにアンケートを実施しました。

今回は、調査結果のデータを一部公開します。全部ご覧になりたい方はこちらからダウンロードしてください。

調査サマリ

  • 成果を上げるために一番重要なことは、全体の31.4%が「新規顧客へのアプローチ」、28.8%が「既存顧客への追加受注・単価アップ」
  • 1ヶ月あたりの新規顧客への初回訪問数は、1位は1~5件、2位は6~10件
  • 新規顧客への受注率は、1位は5~10%未満、2位は10~15%未満
  • インサイドセールスの導入率は7.8%
  • インサイドセールス導入で商談が増えた企業は8割以上
  • インサイドセールス導入の一番の壁は「人材の確保と教育」

※ 全データは下記よりご登録後、無料でダウンロード可能です。

営業活動に対する意識調査ダウンロード

調査概要

調査テーマ:営業活動に対する意識調査

調査手段:インターネット調査

調査期間:2019年8月

対象者:25~35歳の企業の営業職に属する人

回答数:500名

回答者の属性

営業活動の意識調査

自身の成果を上げるために一番重要なことはなんですか?

自身の成果を上げるために一番重要なことはなんですか?

全体の31.4%が「新規顧客へのアプローチ」、28.8%が「既存顧客への追加受注・単価アップ」

新規顧客へのアプローチに最も力を入れるべきだと考えている回答者が全体(500名)の31.4%(157名)となり、既存顧客への追加受注・単価アップに力を入れるべきだと考えている回答者が28.8%(144名)と同様の数値となりました。

新規顧客への初回訪問数は1ヶ月あたり何件ですか?

新規顧客への初回訪問数は1ヶ月あたり何件ですか?

1ヶ月あたりの新規顧客への初回訪問数は、1位は1~5件、2位は6~10件

新規顧客への初回訪問は主な営業先が新規顧客の回答者(95名)で1~5件が25.26%(24名)となり、新規顧客と既存顧客の半々で営業している回答者(99名)では1~5件が40.40%(40名)となりました。
どちらも1~5件が一番多い回答となり、新規訪問数に伸びしろがあると考えられます。

新規顧客への受注率はどのくらいですか?

新規顧客への受注率はどのくらいですか?

新規顧客への受注率は、1位は5~10%未満、2位は10~15%未満

主な営業先が新規顧客の受注率は回答者(72名)のうち15%未満内が48.61%(35名)となり、主な営業先が既存顧客の受注率は回答者(67名)のうち15%未満が100%(67名)となりました。今回の調査では、主な営業先が既存顧客で受注率が10%以上という回答はありませんでした。

インサイドセールスという営業組織を導入していますか?

インサイドセールスという営業組織を導入していますか?

インサイドセールスの導入率は7.8%

営業活動を効率化する組織として注目を集めているインサイドセールスですが、導入率は回答者(500名)のうち7.8%(39名)となりました。しかし、インサイドセールスを知らない人もまだまだ多く、回答者(500名)のうち71.4%(357名)が知らないと回答しました。

インサイドセールスを導入して商談は増えましたか?

インサイドセールスを導入して商談は増えましたか?

インサイドセールス導入で商談が増えた企業は8割以上

インサイドセールス導入で商談が増えた企業は、「とても増えた」が43.6%(17名)と、「少し増えた」が41.0%(16名)を併せて、84.6%(33名)もの人が実感しています。対して、「増えていない」「減った」という回答者はいませんでした。

インサイドセールスを導入したときに起こった課題はなんですか?

インサイドセールスを導入したときに起こった課題はなんですか?

インサイドセールス導入の一番の壁は「人材の確保と教育」

回答者(39名)のうち、一番多い課題は「インサイドセールス人材の確保、教育」が28.2%(11名)で、次いで「どのように始めたらいいかわからない」と「インサイドセールス経験者がいない」が25.6%(10名)となり、ノウハウ不足による課題を感じた企業が多いことがわかりました。

まとめ

今回の調査で、営業活動において成果を上げるためには新規顧客へのアプローチが最も重要だと考えられていることが明らかになりましたが、新規顧客への初回訪問数は1ヶ月あたり1~5件の回答者が多く、新規顧客への訪問数に課題を抱えている企業が多い印象を受けました。
また、新規顧客への受注率は0~15%が全体の48.61%と半分を占めています。


しかし、アプローチ先のターゲティング設定をきちんと認識できていない回答者が35.8%、アプローチリストへの行動をリマインドされていない回答者が77%と、管理体制への改善が必要な実情が浮かび上がりました。


また、インサイドセールスの導入率は7.8%とまだまだ普及していないのですが、導入企業の8割以上は商談数(訪問商談も含む)が増えたと成果を実感しています。

ただし、導入の壁は社内のノウハウ不足(知識・経験者)が多く挙げられ、外部からの情報収集やコンサルティングが必要だと考えられます。

※本意識調査の全データは、「エムタメ!」より登録フォームにお進みいただき、個人情報をご登録のうえ閲覧していただけます。
https://mtame.jp/white_paper/sales_report_201908/

※本リリースに含まれる調査結果をご掲載いただく際は、必ず「エムタメ!調査」と明記ください。

※ 全データは下記よりご登録後、無料でダウンロード可能です。

営業活動に対する意識調査ダウンロード

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Thu, 26 Sep 2019 00:00:00 +0900
<![CDATA[SDGs(持続可能な開発目標)とは?課題・企業の取り組み事例・本などをまとめました!~企業ブランディング活動に明確な指標を~]]> https://mtame.jp/column/SDGs 「SDGs」とは、Sustainable Development Goalsの略で「持続可能な開発目標」と訳されます。

 

2015年9月に開催された「国連持続可能な開発サミット」にて全会一致で採択されたアジェンダのなかで掲げられた17の目標と169のターゲットから成り、2015~2030年までに、貧困や飢餓、エネルギー、気候変動、平和的社会など、持続可能な開発のための諸目標を達成すべく力を尽くすという内容で、民間企業による取り組みが求められている点が特徴です。

SDGsに取り組むことは、企業にとっては義務でもありますが、同時にメリットも大きく、事業内容や経営理念と結びつけて中長期的に取り組むことで、ブランディングや実利につながります。

 

一方で、実態が伴わない宣伝行為などに対しては「SDGsウォッシュ」だと批判を浴びる可能性も高く、目標を掲げて積極的に取り組む必要があります。

SDGsとは?

「SDGs」とは、Sustainable Development Goalsの略で「持続可能な開発目標」と訳されます。
読み方は「エス・ディー・ジーズ」です。

 

2015年9月25~27日にニューヨーク国連本部で開催された「国連持続可能な開発サミット」で150を超える加盟国首脳の参加のもと、全会一致で採択された成果文書「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」のなかで、17の目標と169のターゲットが掲げられました。

 

これが「持続可能な開発目標(SDGs)」で、2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継に当たります。

国連に加盟するすべての国は、採択したアジェンダをもとに、2015~2030年までに、貧困や飢餓、エネルギー、気候変動、平和的社会など、持続可能な開発のための諸目標を達成すべく力を尽くすことになっています。

17の国際目標

「持続可能な開発目標(SDGs)」のなかで掲げられた17の国際目標は、次の通りです。

SDGsのロゴ

画像出典:国際連合広報センター:SDGsのロゴ

  1. 貧困をなくそう(あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる)
  2. 飢餓をゼロに(飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する)
  3. すべての人に健康と福祉を(あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する)
  4. 質の高い教育をみんなに(すべての人々への、包摂的かつ公正な質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する)
  5. ジェンダー平等を実現しよう(ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う)
  6. 安全な水とトイレを世界中に(すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する)
  7. エネルギーをみんなに そしてクリーンに(すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する)
  8. 働きがいも経済成長も(包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する)
  9. 産業と技術革新の基盤をつくろう(強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る)
  10. 人や国の不平等をなくそう(各国内及び各国間の不平等を是正する)
  11. 住み続けられるまちづくりを(包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する)
  12. つくる責任 つかう責任(持続可能な生産消費形態を確保する)
  13. 気候変動に具体的な対策を(気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる)
  14. 海の豊かさを守ろう(持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する)
  15. 陸の豊かさも守ろう(陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する)
  16. 平和と公正をすべての人に(持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する)
  17. パートナーシップで目標を達成しよう(持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する)

SDGs(持続可能な開発目標)に関する実態調査

2015年9月の採択から4年が経過したアジェンダですが、日本における実態はどうなっているのでしょうか?

普段の生活において

ドローン事業やイベント事業を手がける株式会社AIRが運営する女子会コミュニティ「Kanatta」の登録メンバー(「SDGs」を知っている約200人の20代から60代の男女)を対象に行ったアンケート調査によれば、普段の生活でも関わりがあると感じているSDGsの項目トップ3は、多い順に「5 ジェンダー平等の実現」「8 働きがいも経済成長も」「3 すべての人に健康と福祉を」だったといいます。

普段の生活でも関わりがあると感じているSDGsの項目トップ3

また、49.8%の方が、学校や職場、また収入の違いでジェンダーの不平等さがあるように感じていることがわかったそうです。

出典:SDGsに関するアンケート

企業において(上場企業)

知の実践研究・教育の学校法人先端教育機構に附属する研究機関で企業におけるSDGsの実践のための研究・評価・教育を行う学校法人先端教育機構 事業構想大学院大学 事業構想研究所(SDGs総研)のWebサイトによれば、上場企業を対象に2018年度に行われたSDGsに関する調査で、約70%が「企業の責任として重要と考えている」と回答しているものの、「今後の取り組みの予定がある」と回答したのは約40%にとどまるといいます。

SDGsを企業の責任として重要と考えている

SDGsを企業として今後の取り組みの予定がある

出典:「社会課題(SDGs等)解決に向けた取り組みと国際機関・政府・産業界の連携のあり方に関する調査研究報告書」一般社団法人 企業活力研究所(平成29年3月)

外務省が主催する「ジャパンSDGsアワード」が、今年(2019年)で第3回を迎えるものの、企業におけるSDGsへの取り組みも、本格化するのはこれからといえそうです。

なぜ企業が取り組む必要があるのか?

2000年に承認された、SDGsの前身となるMDGsや1997年に京都で開催された気候変動枠組条約締結国会議で掲げられた目標などは、国やNGOが主体になるものが多く、一人ひとりが当事者意識を持ちにくいという課題がありました。
これを背景に、SDGsでは、民間企業による取り組みを求めました

ただ、義務だから取り組まなくてはならないという側面だけでなく、取り組むことで得られるメリットもあります。

ブランディング

SDGsに取り組んでいることをアピールすることで、企業に対する良いイメージが醸成され、ブランディングにつながります

一般的なブランディングの施策というと、広告出稿や商品開発などがありますが、CMをどれだけ打つかといった指標を定めるのは難しいもの。
そこで、たとえば「CO2排出量を10%削減する」というようにSDGsと絡めた指標を立てることができるようになります。

社会貢献

SDGsの目標達成を支援するような商品・サービスの開発・提供を行ったり、事業活動そのものにSDGsの考え方を組み込んで、事業を行うことで収益を上げると同時にSDGsの目標達成につながるようなビジネスモデルに変換することで、社会貢献になります

課題

企業単位での取り組みが求められているSDGsですが、取り組むに当たり、企業にとって課題となる点もあります。

「SDGsウォッシュ」にならない

かつて、環境問題に取り組んでいることをPRしていた企業が、実は環境破壊につながるような活動を行っていたことがわかり、グリーンウォッシュ(Greenwash)とよばれて社会問題に発展したことがあります。
グリーンウォッシュとは、「過失・欠点などを隠すための体裁のいいごまかし」を意味するホワイトウォッシュ(Whitewash)にかけた造語ですが、そこから派生したのが「SDGsウォッシュ」です。

実態が伴わないのに、一見、SDGsに取り組んでいるふりをすれば「SDGsウォッシュ」との批判を受けるでしょう。
今やSDGsは世界的に注目を集めているトレンドワードで、取り組む企業が増えてきています。
同時に、消費者が企業を見る目も少しずつ「SDGsへの取り組み方」を切り口としたものにシフトしていくことが予想されます。

そうなってくると、消費者の目も「SDGsウォッシュ」ではないかどうかという視点にとどまらず、本気取り組んでいるかどうかを見極めるシビアなものになってくるでしょう。

グリーンウォッシュやSDGsウォッシュとは少し違いますが、過去に、世界的なスポーツ商品メーカーであるナイキが下請け業者を介して児童労働を行っていたことが判明し、不買運動により大きな打撃を受けました。
もう「何をしていてもバレなければ大丈夫」という程度のスタンスでいては、消費者の目はごまかせない時代なのです。

経営理念と掲げているSDGs項目が遠くならない

SDGsは、中長期的な視野で取り組む必要があります。
無理をせずに継続的にSDGsに取り組めるよう、掲げるSDGs項目は自社の事業内容から遠くないものにするのが、失敗回避のポイントとなります。


SDGsの取り組みをスタートするこの機会に経営理念も見直し、SDGsと適応したものに変更するのも一つの方法でしょう。

取り組み方

企業が初めてSDGsに取り組む際に、方法としてはさまざまなアプローチがありますが、ここで、基本的な取り組み方の一例をご紹介します。

【ステップ1】経営理念に関係するSDGs項目を整理する

先ほどもお伝えした通り、SDGsの取り組みと事業継続、また経営理念とは密接なつながりを持ちます。
最初に、自社の経営理念を紐解き、事業内容とも絡めつつ、SDGsの17のゴール・169のターゲット項目のなかから関係性の深い項目を精査してみましょう。

【ステップ2】優先順位をつけて活動内容を決める

【ステップ1】で洗い出した項目が複数ある場合は、取り組む優先順位をつけます。
このときの判断基準としては、自社の事業内容に対し貢献度の高いものから優先的に取り組むのが良いでしょう。

さらに、具体的な活動内容に落とし込み、目標を達成する期限を設定します。

【ステップ3】取り組む「項目と活動」を内外に向けて報告する

【ステップ2】で決定したSDGs項目と活動内容、目標の数値や期限などを社内・社外へ向けて発信します。
社内に対しても発信するのは、実際に活動を行うのが社員だからです。理念などを理解してもらい、積極的に取り組んでもらいましょう。

企業の取り組み事例

ここで、取り組みの参考となる具体的な取り組み事例をご紹介します。

楽天株式会社

■SDGs項目:

12. つくる責任 つかう責任(持続可能な生産消費形態を確保する)

楽天株式会社

インターネットショッピングモール「楽天市場」を中心とするインターネットサービスを展開する楽天株式会社が取り組むSDGsは、「未来の環境、社会、経済を考慮した」商品を購入できるインターネットショッピングモール「EARTH MALL with Rakuten」のオープンです。

楽天の主力ビジネスであるインターネットショッピング事業を通じてSDGsの実現に貢献していきたいという想いから誕生したという「EARTH MALL with Rakuten 」では、「MSC(海の資源や環境に配慮した漁業)」、「FSC(森を守り必要な分だけ切られた木材)」といった各種国際認証を取得した商品などを取り扱っています。

株式会社学研ホールディングス/株式会社学研プラス/NPO法人Earth Literacy Program

■SDGs項目:

3.すべての人に健康と福祉を(あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する)

4.質の高い教育をみんなに(すべての人々への、包摂的かつ公正な質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する)

11.住み続けられるまちづくりを(包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する)

学研

教育サービスを中心に介護施設などを運営する学研ホールディングスと、その子会社である学研プラス、「地球時代にふさわしい新たなメディア・プラットフォームづくりを目指す実験プロジェクト」を掲げるNPO法人Earth Literacy Programは、2019年9月2~13日の日程で、SDGsを地球目線で学べる展示イベント「SDGsミュージアム2019 in Gakken」を開催しました。

株式会社学研ホールディングスは、3つのSDGs項目を重点目標として設定していますが、今回のイベントは「4.質の高い教育をみんなに」を中心に実現したものといえます。

ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社

■SDGs項目:

3.すべての人に健康と福祉を(あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する)

5.ジェンダー平等を実現しよう(ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う)

製薬や医療機器、ヘルスケア関連製品を取り扱う多国籍企業、ジョンソン・エンド・ジョンソンの日本法人であるジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社は、育児・介護を目的として年間20日を上限とした在宅勤務制度、未就学児がいる従業員を対象に時短制度を用意し、子育てとキャリアの両立を支援しています。

また、LGBTへの差別の排除や理解を促すための社内活動として、LGBT当事者の従業員による社内向け交流会や、非当事者によるサポートメンバーの結成などに取り組み、LGBTなどに関する取り組みを評価する「Pride指標」で、最高評価の「ゴールド」を受賞し、さらに「ゴールド」の中から5社のみに贈られるベストプラクティスアワードにも選ばれています。

ユニリーバ

■SDGs項目:

3.すべての人に健康と福祉を(あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する)

食品・洗剤・ヘアケア・トイレタリーなどの家庭用品を製造・販売する多国籍企業、ユニリーバでは、インドにおいて自社の石鹸ブランド「Lifebuoy」を活用した手洗い促進キャンペーン「Help A Child Reach 5」を開催しました。

この結果、子供の下痢の発生を36%から5%まで減少させることに成功しました。

時期としては「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」の採択前ですが、市場の開拓もできた社会貢献活動としてSDGsの取り組みで参考になる事例です。

日本電気株式会社(NEC)

■SDGs項目:

1.貧困をなくそう(あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる)

2.飢餓をゼロに(飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する)

3.すべての人に健康と福祉を(あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する)

4.質の高い教育をみんなに(すべての人々への、包摂的かつ公正な質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する) ほか

日本電気株式会社

電機メーカー大手の日本電気株式会社(NEC)では、2014年にブランドステートメント「Orchestrating a brighter world」を策定しており、このなかで「Safer Cities & Public Services(安全・安心な都市・行政基盤)」「Lifeline Infrastructure(安全・高効率なライフライン)」といった地球規模の課題に対応する「7つの社会価値創造テーマ」を立てて社会価値創造に取り組んでいます。

この「7つの社会価値創造テーマ」はSDGsとも親和性が高く、チリの公立学校1,200校に指紋認証を活用した給食配給管理システムを導入し、生徒一人ひとりに適正な給食を確実に配給したり、生徒個別の給食配給履歴を活用し、子供たちの栄養と健康の改善・管理を強化するなど、国内外でさまざまなSDGs事例を生み出しています。

株式会社朝日新聞社

■SDGs項目:

17.パートナーシップで目標を達成しよう(持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する) ほか

株式会社朝日新聞社

株式会社朝日新聞社はSDGsに賛同し、特集記事などを通じてSDGsについて積極的に報道したり、各種イベントを開催しています。




このほかにもさまざまな企業がSDGsに取り組んでおり、外務省の「JAPAN SDGs Action Platform」サイトの「取組事例」ページで紹介されています。

イベント&セミナー

事例のなかでもいくつかの企業がSDGs項目の取り組みとしてイベントを開催しているのをご紹介しましたが、SDGsを周知し、SDGsについて参加者とともに考えるきっかけとしてもイベント開催は有効です。

これからSDGsをテーマとして開催予定のイベントやセミナーをご紹介します。

第1期SDGsフォーラム

企業などの経営上の課題解決を支援している一般社団法人日本能率協会が主催するセミナーです。

意識の高いビジネスパーソンが定期的に集い、SDGsを経営と統合する“方法論” について、実践的に討議、アウトプットを創出すると共にメンバー企業でのプレ運用、およびそこから得られる知見を交流する場として開催されています。

会期:2019年11月~2020年2月(計3回)

会場:TKP神保町出版クラブホール(東京都千代田区)

定員:30社程度

費用:法人会員 15万円/1社(2名まで)

           JMAQA会員 15万円/1社(2名まで)

           会員外 16万5,000円/1社(2名まで)

日経SDGsフォーラム

日本経済新聞社と東京海上日動が主催する日経SDGsフォーラムの特別シンポジウムで、タイトルとして、東京海上日動創立140周年・マングローブ植林20周年記念「地球の未来にかける保険『マングローブ植林』を通じた社会価値創出」がつけられています。

東京海上日動が20年にわたって継続してきたマングローブ植林の成果や今後に向けた課題を議論し、人・地球・社会のサステナブルな未来づくりやSDGs達成への道のりについて考えていくという内容となっています。

会期:2019年10月8日(火) 14:30~17:00 (開場14:00)

会場:東商グランドホール(東京都千代田)

定員:350名

費用:無料

SDGs新事業プロジェクト研究

先ほどもご紹介したSDGs総研が、毎月、「SDGs新事業プロジェクト研究」「エネルギー・気候変動分野 SDGs新事業プロジェクト研究」などのテーマで複数回の無料セミナーを開催しています。

会場:事業構想大学院大学(東京都港区)、事業構想大学院(大阪府大阪市)

費用:無料

SDGs×幸福×経営シンポジウム

SDGsの広報支援や構築支援、推進者の育成支援などを手がけ、中小企業のためのSDGs専門メディア「SDGsジャーナル」を運営するSDGs支援機構が主催するシンポジウムで、タイトルとして、「『誰もが幸せに生きる持続可能な社会』を実現する為に」がつけられています。

「世界幸福度報告書」のランキングでは155ヵ国中58位と、先進国の中でも極めて幸福度が低い日本でSDGsを通して「幸福」を実現することをテーマとしたシンポジウムです。

会期:2019年11月15日(金) 13:00~17:30

会場:慶応義塾大学 三田キャンパス(東京都港区)

費用:無料

主な表彰

SDGsに取り組む企業を評価し、表彰する主な制度に「ジャパンSDGsアワード」があります。

ジャパンSDGsアワード

ジャパンSDGsアワードは、SDGs達成に資する優れた取り組みを行う企業・団体等を表彰するもので、受賞団体は、NGO・NPO、有識者、民間セクター、国際機関等の広範な関係者が集まるSDGs推進円卓会議構成員から成る選考委員会の意見を踏まえて決定されています。

直近では、第3回が2019年8月5日~2019年9月30日の期間で公募されています。

第2回、第1回の主な受賞企業と取り組み内容は、以下の通りです。

第2回ジャパンSDGsアワード

■SDGs推進本部長(内閣総理大臣)賞:

・株式会社日本フードエコロジーセンター(「食品ロスに新たな価値を」という企業理念の下、食品廃棄物を有効活用するリキッド発酵飼料(リキッド・エコフィード)を産学官連携で開発し、廃棄物処理業と飼料製造業の2つの側面を持つ新たなビジネスモデルを実現)

■SDGs副本部長(内閣官房長官)賞:

・日本生活協同組合連合会(生協の全国連合会として、2018年に全国の生協がSDGs達成に大きく貢献することを社会的にコミットした「コープSDGs行動宣言」を策定・採択。行動宣言の採択に合わせ、「日本生協連SDGs取組方針2018」を取りまとめ、さまざまな取り組みを実施)

・鹿児島県大崎町(「混ぜればゴミ、分ければ資源」の考え方を地域住民に浸透させるとともに、27品目分別の行政・企業・住民協働型のリサイクル事業を実施。その結果、リサイクル率80%を達成し,平成18年以降、11年連続で資源リサイクル率日本一を記録。このリサイクル事業は「大崎システム」として国際展開も)

・一般社団法人ラ・バルカグループ(障がい者や引きこもり、障がいを持つ子供の母親など未経験者でも積極的に働けることを重視し、多様な人々が働けるチョコレートブランド「久遠チョコレート」を全国展開。国内各地の食材を活用した商品開発を進め、地域の特産品開発にも貢献)



第1回ジャパンSDGsアワード

■SDGs推進本部長(内閣総理大臣)賞:

・北海道下川町(町の憲法ともいわれる「下川町自治基本条例」に「持続可能な地域社会の実現」を位置付け、①森林総合産業の構築(経済)、②地域エネルギー自給と低炭素化(環境)、③超高齢化対応社会の創造(社会)に統合的に取り組む。)

■SDGs副本部長(内閣官房長官)賞:

・特定非営利法人しんせい(東日本大震災の原発事故で避難した人たちの中でもっとも置き去りにされやすい障がい者の支援(特に障がい者の就労向上)を目指し、双葉郡から避難した福祉事務所の運営が窮地に陥いる中、新たな商品を開発してネット販売につなげ、分業体制で全国からの受注に応える仕組みを構築)

・パルシステム生活協同組合連合会(グループ理念「心豊かな共生の社会を創ります」に基づき、2014年度から「『ほんもの実感!』くらしづくりアクション」をスタート。持続可能性を追求し、社会のあり方や環境影響、パートナーシップを考慮した商品や生産から消費、廃棄までを含めた消費行動のことを「ほんもの」と表現し、社会に行動を呼びかけ)

・金沢工業大学(3つのキャンパスにSDGs推進拠点を設置し、SDGsの達成に向け、学部・学科を超えた全学体制で取り組む。SDGsに特化した通年カリキュラムを設け、SDGs達成に貢献する次世代リーダー育成と具体的な成果の創出に取り組む)

関連団体

SDGsに特化した団体がいくつかあり、情報発信やツール提供など、企業の取り組み支援を行っています。これから取り組む企業様は以下でご紹介する関連団体のWebサイトにもアクセスしてみてください。

SDGs総研

本コラムですでに何度か出てきた「SDGs総研」は、知の実践研究・教育の学校法人先端教育機構に附属する研究機関です。

企業におけるSDGsの実践のための研究・評価・教育を行っており、具体的には、SDGsのプロジェクト研究のほか、Webサイトでの情報発信やセミナー・イベントの開催、書籍・雑誌の出版などを手がけています。

■所在地:東京都港区南青山3-13-16

■連絡先:03-3478-8411(代)

一般社団法人SDGsプラットフォーム

「一般社団法人SDGsプラットフォーム」は、SDGsと企業を結び、社会の悩みを解決するプラットフォームとして、セミナーや勉強会の開催などの事業を行っています。SDGsの活用術が共有される会員を募集しています。

■所在地:東京都千代田区九段南1-5-6 りそな九段ビル5F KSフロア

■代表者:小巻 亜矢

一般社団法人SDGs支援機構

一般社団法人SDGs支援機構は、SDGsの構築支援やSDGs推進者の育成支援、SDGs広報支援、実践企業の見学会などを手がけています。

また、中小企業がビジネスを通してSDGsを実践する為の情報に特化したメディア「SDGsジャーナル」を運営しています。

■所在地:東京都千代田区平河町一丁目6番15号 USビル8F(本社)

■代表者:河上伸之輔、楠瀬健之

■連絡先:support@sdgs-support.or.jp

一般社団法人イマココラボ

一般社団法人イマココラボは、個人と組織の意識変容を通じて、社会システムの変革に貢献することをミッション掲げ、意識変革のための支援を行っている団体です。ビジョン/中期経営計画、リーダーシップ/組織開発、社内浸透などさまざまなサービスを提供しています。

特徴は、SDGsの世界観を体験するためにカードゲームを取り入れている点。ゲームをプレイするなかで、現在から2030年までの道のりを体験できます。

■所在地:東京都千代田区二番町1-2 番町ハイム722

■代表者:稲村 健夫

関連本・参考書

SDGsを特集した書籍や雑誌も多数出版されているので、代表的なものをご紹介します。

alterna(オルタナ)

出版:オルタナ編集部

画像引用元: http://www.alterna.co.jp/

alterna(オルタナ)は、「ビジネスを通じて社会課題を解決する」を副題に持つ雑誌で、創刊は2007年4月号。

SDGsに関連した特集が組まれたバックナンバーは、47号(2016年12月16日発売)の「SDGs、世界に浸透 日本の出遅れ目立つ」、55号(2018年12月17日発売)の「SDGsウォッシュ 回避への9行動」、56号(2019年3月29日発売)の「SDGsビジネス戦略:アウトサイドインは昭和と海外に学べ」など。

FRaU 2019年1月号

出版:講談社

画像引用元: 公式サイト

25~29歳の女性向けファッション・カルチャー・ライフスタイル雑誌「FRaU」。2019年1月号は、特集テーマがSDGsです。国内女性誌で初めて「SDGs」を一冊丸ごと特集しています。

SDGs入門

出版:日本経済新聞出版社

画像引用元: 日本経済新聞出版社

SDGsの入門書として2019年6月に出版された書籍です。著者は村上 芽と渡辺 珠子で、2人とも数多くのセミナーや講演を担当しており、17の項目のなかでビジネスに直結し、導入しやすいもの、かつよく質問を受ける内容を中心に構成されています。

「SDGsが何なのかを知りたい」という方に最適です。

SDGsの実践 自治体・地域活性化編

出版:事業構想大学院大学 出版部

画像引用元: SDGs総研

SDGs総研が出版している書籍で、地方自治体や地域活性に取り組む地域企業向けに、地方創生と絡めたSDGsへの取り組み方が解説されています。

月刊 広報会議 2019年7月号「広報のためのSDGs入門II」

出版:事業構想大学院大学 出版部

画像引用元: SDGs総研

同じくSDGs総研が出版している雑誌で、広報担当者向けにSDGsを広報活動にはどう取り入れるか、をテーマに構成されています。「SDGs入門I」の無料ダウンロード付き。

SDGs経営

事業構想大学院大学 出版部

画像引用元: SDGs総研

こちらもSDGs総研が出版する雑誌で、「新たな事業と人材が、持続可能な未来を拓く」をサブタイトルに持ちます。

最新号であるvol.3の特集は「時代に即した行動が持続可能な未来を拓く金融の新しい活かし方」。「金融とSDGs」をテーマに、三菱UFJモルガン・スタンレー証券・吉高まり氏のほか8名の金融専門家からの寄稿が掲載されています。

まとめ

SDGsの超初歩的ともいえる内容をお届けしました。SDGs以外にもいえることですが、新しい取り組みにはコストがかかり、リスクも伴います。ただ、SDGsがビジネスチャンスであり、ポジティブに捉えて積極的に取り組むことがポイントとなりそうです。

自社の強みや今後の方向性とマッチするSDGsの取り組みを企画するために、まず、SDGsについて理解するところから始めましょう。

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Tue, 24 Sep 2019 01:00:00 +0900
<![CDATA[【#backstage19 レポ⑦】イベントでの貴重な接点を、継続的なファンにしていくためには?]]> https://mtame.jp/marketing_foundation/BACKSTAGE_2019_report07 2019年8月29日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、近年注目を集める体験型マーケティングや体験型イベント、コミュニティ運営のフロントランナーが集まり、カンファレンスやセッションを通じて、その知見を共有するイベント「#backstage19」が開催されました。

 

エムタメ!では、ユニークなテーマで繰り広げられるさまざまなセッションのなかから、気になる7テーマをピックアップ。その要点をレポートします!

 

この記事では、株式会社ニューバランスジャパン 牧嶋さん、playground 村石さん、株式会社ヤプリ 島袋さんによるセッション「イベントでの貴重な接点を、継続的なファンにしていくためには?」をご紹介します。

登壇者の紹介

このセッションでは、イベント参加者と継続的な関係性を築き、リピートにつなげていくための工夫や施策が、デジタルとアナログを融合やアプリ活用の視点から語られました。

登壇者の略歴やこれまでの活動は、下記の通りです。

●株式会社ニューバランスジャパン Sr. Manager 牧嶋 琢実さん

2013年ニューバランスジャパン入社。ECビジネスの統括とともにCRM、デジタルマーケティング業務全般を担当。

デジタルとリアルを融合したブランドらしい顧客体験を提供する手法を日々模索中。

●playground株式会社 プロダクトマネージャー 村石 怜菜さん

2018年、総合エンターテック企業のplaygroundへ入社。

電子チケットサービスを中心とした「MOALA」のプロダクトマネージャーとして、エンターテイメント業界に新しいライブ体験を提供する。

●株式会社ヤプリ コミュニティマネージャー・マーケティングスペシャリスト 島袋 孝一さん

株式会社ヤプリはクラウドによるアプリ開発プラットフォームを提供。約300社の企業がヤプリを活用し、アプリ運営を行っている。

ニューバランスジャパンのアプリもヤプリによって開発されている。

アプリを活用したニューバランスのマラソンイベントの取り組み

はじめに、ニューバランスがスポンサーシップする「名古屋ウィメンズマラソン」でのアプリ活用の事例が紹介されました。

ニューバランスでは、自社アプリを通じたブランド体験の提供、ロイヤルカスタマーとの関係構築に力を入れており、アプリを通じてさまざまな施策を行っているそうです。

●ニューバランスのアプリ概要とアプリを活用した施策

・総ダウンロード数 約13万

・ECバナー、ストアイベントの告知、ショップサーチ

・コミックリーダー機能を活用しオリジナルアメコミをアプリ限定配信

・直営店での足の3D計測とアプリ内でのマイデータの管理

・商品の画像検索によるオンラインストアへの誘導や類似商品のサジェスト(近日公開予定)

●名古屋ウィメンズマラソンでの施策と効果

・マラソンの前日に行われるプレイベントの会場内でのスタンプラリー(アプリのスタンプカード機能を活用)。

・マラソン終了後に「ベストスマイルコンテスト」を行った。

Instagramにハッシュタグをつけて写真を投稿してもらうものだが、アプリから撮影するとイベント限定フレームを使って撮影できる仕組みとした。

・イベント参加者とのエンゲージメントを高め、チケット売り上げは3年間で堅調に推移。初年度1,200枠、次年度1,700枠、今年度2,200枠と増加。ファン層を抱えた結果、発売初日に売り切れる枠も増加している。

電子チケットからはじまる継続的ファンを獲得する仕組み

次に、playgroundの村石さんから、電子チケットプラットフォーム「MOALA」でできることや、チケットを起点に「ライブ体験のすべてを電子化」する仕組みが語られました。

●「Quick Ticket」は、アプリ不要でもぎりができる電子チケットサービス。スマホの画面に入場スタンプを押した瞬間に、LINE等と連携し、たとえば野球であれば、その日のスタメン情報や「来場ありがとう」メッセージなどを送ることが可能。友達同士での分配も簡単にできる。

 

●そのほか電子チケットに付帯するサービスで、イベント開始からイベントが終わったあとまで付加価値のある体験を提供することをめざしている。
たとえば、(1)アーティストのサイン入り入場スタンプなど、凝った電子チケット自体を記念にする、(2)ライブ後にアーティストからのメッセージ動画を公開、(3)勝利した試合後にビクトリーフォトを配信…などが考えられる。

 

●電子チケットを活用すれば、イベント中に参加者へのアプローチも可能。マラソンイベントであれば「あと10分でスタートなので整列してください」「そろそろ水分を取りましょう」などの通知もできる。

 

●チケットを購入している人はすでにロイヤルカスタマーである可能性が高い。今後は1回イベントでのタッチポイントで終わらずリピーターを増やすこと、次にファンになる人の情報をとることが課題。

電子チケットからはじまる継続的ファンを獲得する仕組み

まとめ

イベントというアナログな施策をいかにデジタルと融合し、その影響力を最大化していくかは、多くのイベント企画者が抱えている課題かと思います。

 

このセッションでは、アナログとデジタルを融合した施策にいち早くチャレンジし、好事例を作り続ける登壇者の方々のお話が非常に参考になりました。

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Tue, 24 Sep 2019 00:10:00 +0900
<![CDATA[【#backstage19 レポ⑥】コミュニティ×イベント視線でつくる未来 ~イベントの未来をつくる105人活動報告~]]> https://mtame.jp/marketing_foundation/BACKSTAGE_2019_report06 2019年8月29日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、近年注目を集める体験型マーケティングや体験型イベント、コミュニティ運営のフロントランナーが集まり、カンファレンスやセッションを通じて、その知見を共有するイベント「#backstage19」が開催されました。

エムタメ!では、ユニークなテーマで繰り広げられるさまざまなセッションのなかから、気になる7テーマをピックアップ。その要点をレポートします!

この記事では、LOCAL Meetup伏見さん、SXSW Official Consultants 宮川さん、100人カイギ 高嶋さん、カンファレンスファクトリー日比谷さんによるセッション「コミュニティ×イベント視線でつくる未来 ~イベントの未来をつくる105人活動報告~」をご紹介します。

登壇者の紹介・なにをやっているか?

このセッションでは、「イベントの未来をつくる105人」というコミュニティを形成するイベントオーガナイザーの方々が、どんな活動をしてきたのかを振り返りながら、それぞれのイベントの目的やこだわりを語りました。

●LOCAL Meetup 代表 伏見 学さん

出版社、ニュースサイト「ITmedia」を経て、19年よりフリーランス記者。

記者時代より地方を取材していて、地方にさまざまな課題があることに着目。地方自治体の行政担当者をゲストに迎えて、さまざまな課題についてワークショップ形式で議論するイベント「LOCAL Meetup」を開催。

●未来予報株式会社 代表取締役 / コンテンツストラテジスト

SXSW Official Consultants 宮川 麻衣子さん

未来像をつくる専門会社、未来予報株式会社代表取締役。

2012年よりアメリカ・テキサス州で行なわれる音楽祭・映画祭・インタラクティブフェスティバルなどを組み合わせた大規模イベント「SXSW(サウス・バイ・サウスウェスト)」に渡航。そのエヴァンジェリスト活動を行い、SXSW Official Consultantsを経て、2019年よりSXSW Japan Officeを担当する。

●一般社団法人 INTO THE FABRIC 100人カイギ 代表理事 founder/見届け人 高嶋 大介さん

2017年に一般社団法人INTO THE FABRICを設立。共創の生まれる場つくりを得意とし、コミュニティづくり・イベントの企画運営、人材育成などを行う。

同社団法人がその仕組みを提供する「100人カイギ」は、街で働く人と人をゆるやかにつなぎ、都市のあり方や価値の再発見を目的とするコミュニティ。(1)身近で面白い活動をしている5名のゲストの話を聞く、(2)ゲストが100名に達したら解散する…というシンプルな2つのルールのもと、このイベントの座組みを各地域にフランチャイズ展開している。

●株式会社カンファレンスファクトリー 取締役 コネクタ 日比谷 尚武さん(モデレーター)

Sansan株式会社に参画し、マーケティング&広報機能の立ち上げに従事したのち独立。PR(Public Relations)を、新たに企業と「個」の視点から紐解く「PR Table Community」を創業。企業と個の新しい関係構築を考えるカンファレンス「PR3.0」を運営。

「イベントの未来をつくる105人」とは?

まず、前提として「イベントの未来をつくる105人」とは、どんなコミュニティなのでしょうか?

「イベントの未来をつくる105人」は、イベントの未来の形を考えながら、これから活躍する人々や技術を発掘し、イベントのつくり方などをサポート。

イベントの5年後10年後の未来を探るコミュニティだそうです。

森ビルが運営するイベントスペース「虎ノ門ヒルズフォーラム」をベースに活動し、虎ノ門を文化的発信やアクティビティが生まれる拠点にしたいと考えているそうです。

コミュニティイベントを運営していておもしろいこと

セッションのなかでは、コミュニティイベントを運営していておもしろいことについて、次のような意見が交わされました。

宮川さん:

●SXSWを通してまったく違うジャンルの人と出会えるところがおもしろい。自分が想定していた以外の分野から人来てくれる。

伏見さん:

●LOCAL Meetupは、行政の専門家が集まるコミュニティではなく、ビジネス的なアイディアを持った人が集まるためアイディアも斬新。行政の人もそういう人との接点がないので、喜ばれている。

高嶋さん:

●「100人カイギ」は、ふだん接点が希薄な人をつなげることにおもしろみを感じる。また、「100人カイギ」というコミュニティイベントの仕組みを普及するのが楽しみ。

コミュニティイベントを運営していて苦労すること

次に、コミュニティイベントの運営で苦労することに関しては、同じ興味を持つ人が集まるコミュニティ発のイベントならではの課題もあがりました。

<登壇者手配や集客について>

伏見さん:

●登壇者はすべて取材でつながったネットワークを活用しており、仕組み化されていないところが課題。

宮川さん:

●集客はもともとFacebookで集めていたが、かたよりが出てくることに問題を感じている。もっといろいろなジャンルの人に来てほしい。

<コミュニティ運営について>

宮川さん:

●コミュニティ参加者のなかで次第にヒエラルキーのようなものができてくる。管理者として、いかに正しい情報を発信していくかに課題を感じる。

高嶋さん:

●「100人カイギ」は毎回5人の登壇者を呼び、20回やったら終わることにしている。終わりを決めることで、コミュニティをリフレッシュし、マンネリ化を防止している。

まとめ

セッションの最後に「多様な人たちが集まるコミュニティ活動はおもしろいよ!ぜひやってみて」と、スライドに映しだされていましたが、興味のあるジャンルの活動にまずは飛び込んでみることが、コミュニティの楽しさを享受する第一歩なのではないかと感じました。

SNSの普及により、幸いこのようなコミュニティの情報を手に入れることは簡単になっています。

コミュニティ活動に参加してみたい方は、ぜひ一度体験してみてはいかがでしょうか?

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Tue, 24 Sep 2019 00:05:00 +0900
<![CDATA[【#backstage19 レポ⑤】エンタープライズ企業役員に聞く!企業がコミュニティを必要とする理由]]> https://mtame.jp/marketing_foundation/BACKSTAGE_2019_report05 2019年8月29日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、近年注目を集める体験型マーケティングや体験型イベント、コミュニティ運営のフロントランナーが集まり、カンファレンスやセッションを通じて、その知見を共有するイベント「#backstage19」が開催されました。

エムタメ!では、ユニークなテーマで繰り広げられるさまざまなセッションのなかから、気になる7テーマをピックアップ。その要点をレポートします!

この記事では、フジテック株式会社 友岡さん、株式会社パルコ 林さん、Still Day One合同会社 小島さんによるセッション「エンタープライズ企業役員に聞く!企業がコミュニティを必要とする理由」をご紹介します。

登壇者の紹介

個人と個人のネットワークである「コミュニティ」は、従来、比較的小規模な集団や組織の活動とみなされてきました。

しかし近年、個人の情報の影響力が強くなり、大規模な組織もコミュニティによる広がりや影響に意識を向けるようになってきています。

このセッションでは、長年企業のマーケティングに関わってきたエンタープライズ企業の役員が、自身のコミュニティに対する考え方や取り組み方について語りました。

●フジテック株式会社 CIO/CDO 友岡 賢二さん

現パナソニック株式会社、株式会社ファーストリテイリングを経て現職。一貫して日本企業のグローバル化を支える IT 構築に従事。独英米に計 12 年間駐在。自称・武闘派CIO。CIOを日本の職業として確立したい。

●株式会社パルコ 執行役 グループデジタル推進室担当

株式会社パルコデジタルマーケティング 取締役 林 直孝さん

パルコ入社後、全国の店舗、本部、Web事業を行う関連会社を歴任。2017年より、パルコグループ各事業のオムニチャル化、ICTを活用したビジネスマネジメント改革を推進。パルコは2019年で50周年。11月には新生「渋谷PARCO」がオープンする。

●Still Day One合同会社 代表社員 パラレルマーケター・エバンジェリスト 小島 英揮さん

2009年から2016年まで、AWSで日本のマーケティングを統括。日本最大のクラウドユーザーコミュニティ JAWS-UGの設計・立ち上げに携わる。2016年、コミュニティマーケティングへのニーズの高まりを受け、コミュニティマーケティングのためのコミュニティ = CMC_Meetup を立ち上げる。

コミュニティがイノベーションを加速した「オープンソース」

セッションでは、各人がコミュニティの力を意識した原体験について語られました。

なかでも印象に残ったのは、オープンソースの登場により、コミュニティがつくる副産物がイノベーションを加速するさまを目の当たりにした体験でした。

●オープンソースが登場した当初、まさか個人の作ったものが商用を凌駕するような存在になるとは考えなかった。

●コミュニティによって生まれたシステムやアイディアが、ビジネスに直結するようになった。

●インターネットの発展により、離れたところにいても、同じ関心事でコラボレーションできるようになった。

大企業がコミュニティを必要とするのはなぜか

次に、なぜ近年大企業がコミュニティマーケティングを重視しはじめているのかについて、パルコの林さんより以下のような話がありました。

●大企業は従業員は多いが、会社の中にしか情報共有する場がないと、外の世界のトレンドに沿っているか確認する場がない。

外との接点がないと、社内の情緒的なコンセンサスの積み重ねで、正しいプロセスで間違った答えを出してしまう。「正しく間違う」。

●一般的に大企業や大きな組織は、ネット企業やゲーム業界など、物販を持たない組織は別物とみてしまうがそれは違う。枠を設けず、社外に新しい知恵を求めた方がいい。

コミュニティの見つけ方・活用法

参加者からのリアルタイムコメントでは、「どのようにコミュニティを見つけるか」「どのようにコミュニティを活用したらいいか」などの意見が集まりました。

これらの質問に対し、登壇者の方々は以下のようなコメントを発していました。

どのようにコミュニティを見つけるか?

●自分と同じような仕事をしている人に話を聞きにいくと、その人のまわりにコミュニティができている。

●1人1人に会いにいくより、コミュニティにいった方がたくさんの人に会えるチャンスがある。

どのようにコミュニティを活用したらいいか?

●コミュニティのなかで、はじめはひたすら「教えてもらう」立場だが、施策を実践するとシェアできる情報が出てくる。

自分からもおしみなくアウトプットをしないと、有用な情報は返ってこない。

●自ら課題を設定する、課題の設定力が重要。

まとめ

インターネットやクラウドが進化した現代、個の集合体としてのコミュニティから生まれる「うねり」に、世の中を動かす力があることを私たちは体感として知っています。

正攻法がある世界ではないですが、「コミュニティ」を活かす時代の波に、まずは「乗ってみる」ことが第一歩なのではないかと感じました。

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Tue, 24 Sep 2019 00:00:00 +0900
<![CDATA[ホワイトペーパーとは?種類・作り方・ダウンロードの仕組みなど知っておきたい知識をまとめました!]]> https://mtame.jp/content_marketing/White_paper

Webサイトのなかで「お役立ち資料」などの項目で掲載され、個人情報の入力と引き換えにダウンロードを促すコンテンツを「ホワイトペーパー」といいます。

今回の記事では、Webサイトへの集客や、Webサイトからの見込み顧客情報を獲得する施策のひとつとして活用されている「ホワイトペーパー」についてまとめてご紹介します。

1.ホワイトペーパーのWebマーケティングでの意味

ホワイトペーパーとは、もともと政府や公的機関が発行する「白書」という意味で、実情を調査・報告する書類を指していました。しかし近年、Webマーケティング用語として使われる「ホワイトペーパー」は、 商品・サービスに関連する「役立つ情報をまとめた資料」 を指しています。

Webサイトのなかでは、「お役立ち資料」などの項目で掲載されることが多く、資料の内容は、そのサービス分野の情報を求めているユーザーのニーズにあったノウハウ解説やデータが一般的です。多くはPDF形式のファイルで配信されています。

2.ホワイトペーパーの目的

ホワイトペーパーは、見込み顧客のWebサイトへの集客や、リード情報を得るための施策として使われています。

一般的に、ホワイトペーパー資料をダウンロードしようとするとメールアドレスや会社情報、サービス導入の検討度合いなど、個人情報の入力を求められます。資料の提供会社は、無料で情報やノウハウを提供するのと引き換えに見込み顧客のリード情報を得られる仕組みになっているのです。

これは、消費者の行動のプロセスが変化し、従来のプッシュ型の営業活動だけでは思ったような結果が出せなくなっている近年、潜在的なニーズを持った見込み顧客の情報を得て、育てる「リードナーチャリング」が重要になってきているからです。

ホワイトペーパーのダウンロードで獲得したリード情報は、その後、セールス部門がフォローやアプローチを行ったり、メールマーケティングやインサイドセールスの活動を通して潜在層から顕在層まで育成(ナーチャリング)したりすることで活用されていきます。

また、商品やサービスの購入を検討しているユーザーにとって、いきなり「購入」を決定するのは心理的ハードルが高いものです。ホワイトペーパー(資料ダウンロード)は購入に比べてユーザーも気軽にアクションできるため、潜在層のリード情報を広く獲得するのに役立ちます。このように、購入より一歩・二歩手前に設けられたCV(コンバージョン)のことを「中間CV」といいます。

エムタメ!過去記事

3.ホワイトペーパーの課題

ホワイトペーパーは、多くのコーポレートサイトやサービスサイトで活用されている手法ため「ウチもやってみよう!」と思われる企業の方も多いと思います。

しかし実際、「見込み顧客がどんな情報を知りたがっているのか?」「どんな情報であればユーザーにとって価値があるのか?」「どこまでのノウハウを公開していいのか?」などを分析し、会社の各部門と連携を取りながら資料をまとめるのは、なかなか労力がかかります。

次の項目では、よくあるホワイトペーパーの種別を制作難易度とともにご紹介します。

4.ホワイトペーパーの種類

●サービス資料・カタログ 【制作難易度 低】

企業が最初に制作すべき資料。商品・サービスの概要や一覧、詳細内容、写真、価格等をまとめた資料です。
紙のカタログや会社案内などですでに制作している企業も多いと思いますので、制作自体はそれほど難しいものではありません。

●導入事例  【制作難易度 中】

商品・サービスをすでに導入いただいている企業の事例をまとめた資料です。導入済みの企業に取材を行い、導入のきっかけや成果、お客様の声などを掲載するのが一般的です。検討中のユーザーにとって、すでに導入しているお客様の成功事例や体験談は参考にしやすく、ダウンロードされる頻度も多いコンテンツです。しかし、掲載させていただく企業への許可取りや取材、原稿の確認、古くなった情報の定期的なアップデートなど、制作の手間はかかります。

●レポート・アンケート調査  【制作難易度 低】

サービスに関連する分野の実態調査や意識調査などをまとめた資料です。

アンケートや調査を外注する必要があるため、コストはかかりますが、あまり社内工数をかけずに作ることができます。また、情報価値の高い調査結果が得られれば、調査結果に関してプレスリリースを配信することもできます。プレスリリースから情報が拡散し、流入元が増えれば、メディアに取り上げてもらえる可能性や、リファラー(そのデータを参照して自社サイトに流入してくる人)が増える可能性もあります。

しかし、ホワイトペーパーとしては一般的にダウンロード数はあまり伸びず、競合や代理店からのダウンロードも多いのが特徴です。

リサーチ・調査を依頼できる主な会社

サービスにもよりますが、質問を考えて出稿すると1ヶ月ぐらいで回答が集まります。

●診断・チェックシート  【制作難易度 低】

会社の状況に応じたサービス導入前のセルフチェックシートや、自社の現状のレベルを判断するための診断など。Excelなどでつくることができるため、制作自体は簡単です。技術系の部門で、実際に使われている確認書類を公開できる体裁に整えるだけでできることもあります。

ただし、一般的にあまりダウンロード数は伸びないといわれています。

●ガイドブック  【制作難易度 高】

初心者向けに、商品・サービスの関連分野のノウハウを網羅的に学べるようにまとめた資料。

知識やノウハウを初心者でもわかりやすい言葉で、写真や図を交えて説明する必要があるため、制作の工数はかなりかかります。また、自社独自のノウハウであることが必要なため、外注するのも難しい資料です。

制作難易度は高いですが、ダウンロード数は一番伸びやすい資料であるといわれています。ただし、広く情報収集をしている層など、購買(CV)から遠い層からのダウンロードも多いため、この資料で獲得できたリードはナーチャリング(育成)する必要のあるものが多いのが特徴です。

●ノウハウ資料  【制作難易度 高】

テーマに特化し、知識やノウハウを詳しく解説する資料です。

営業部門や運用部門などから、お客様のニーズのありそうな企画を吸い上げるとよいです。他部門の力が必要なことも多く、作成のハードルは高いですが、専門的な知識が得られるためユーザーの満足度も高くなります。

5.ホワイトペーパーの作り方

では、上記のようなホワイトペーパーを作るためには、どのように作業を進めていけばよいのでしょうか?

私たちがおすすめするのは、まずは社内の各部門へのヒアリングを行うことです。営業部門、サポート部門、技術部門などから「お客様とのやり取りで実際によく聞かれること」「よくある失敗例」などを聞き出し、それらの情報をまとめることで、オリジナリティがあり、情報を求める潜在層に役立つ資料となります。

社内ヒアリングのポイント

営業部門に聞く

  • お客様からよく聞かれること →チェックシート、アンケート調査などの資料に生かす
  • よくネックになること →ノウハウ資料に生かす(課題の解決方法を書く)
  • 自社が勝てるポイント →比較表、要件定義書に生かす

サポート部門に聞く

  • よくつまずくポイント →「よくある失敗」資料に生かす

開発・技術に聞く

  • 社内の技術資料・チェックシート →カスタマイズして技術資料・チェックシートに生かす

また、テーマと内容が決まったあとは、資料の名前を検討することも大切です。潜在層が求める情報をわかりやすく表現し、「役に立ちそう」「ダウンロードしてみたい」と思わせるタイトルの工夫が必要です。

6.ホワイトペーパーのダウンロードの仕組み

前述したように、ホワイトペーパーの目的は、ダウンロード時にユーザーに入力してもらう個人情報により、潜在的なリード情報を獲得し、営業からアプローチをしたり、ナーチャリングをしたりすることにあります。

しかし、せっかくリード情報を獲得しても、その後のフォロー体制やリード活用の方法が社内で定まっておらず、施策がまわっていない…という課題もよく聞きます。

そのため、ホワイトペーパー施策のPDCAをうまくまわし、目的を達成するためにはMA(マーケティングオートメーション)ツールなどのシステムを導入するのが効率的です。

MAツール「BowNow」には、ダウンロードフォーム作成機能があり、同ツールで作成した入力フォーム経由で資料をダウンロードしたリード情報は自動的にシステムに登録され、条件抽出によるリストの精査や、ナーチャリングのステップをスムーズに進めることができます。

参考リンク

7.ホワイトペーパーの事例

最後に、ホワイトペーパーを活用している各社の事例をご紹介します。

クラウド会計ソフト「freee」お役立ち資料

「製品資料」「事例集」「IPO準備・上場準備」「バックオフィス」などのテーマ別に資料を用意。資料のなかには、動画による説明もあります。ダウンロードページには資料の目次を掲載し、ユーザーがこの資料をダウンロードすることでどんな情報が得られるかを明確に示しています。

名刺管理「Sansan」資料ダウンロード

「サービス概要」「活用例」から識者へのインタビュー、最新のマーケティングノウハウを踏まえた「お役立ち資料」など多彩なテーマで展開。資料デザインへのこだわりも感じられます。ダウンロードページでは「こんな人におすすめ」情報や「読了時間」も明記されています。

人材マネジメントシステム「カオナビ」各種資料

「3分でわかる」早わかりガイドや、導入事例集、識者の対談レポートなど、コンテンツのテーマに工夫を凝らしています。

MAツール「BowNow」資料ダウンロード

サービス概要を紹介する資料から、意識調査レポートなどのマクロデータ、ユーザーが便利に使えるチェックシートなど、検討中のお客様のニーズを考えた資料が揃っています。

8.まとめ

このようにホワイトペーパーを活用した施策は、はじめること自体のハードルは比較的低く、潜在層のニーズを分析し、自社のノウハウを棚卸しすることで資料を作成することができます。

ただし、施策のPDCAをまわし、アフターフォローやナーチャリングを進め、成果を得るためは「社内体制を整える」「ツールやシステムを導入する」「現実的な指標・KPIを定める」などの対応も必要です。目的とフローを明確にして、ホワイトペーパーをうまく施策に取り込んでいきましょう。

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Mon, 23 Sep 2019 00:00:00 +0900
<![CDATA[【#backstage19 レポ④】こんにちは「令和」。平成マーケティング業界の振り返りと、未来に繋げること]]> https://mtame.jp/marketing_foundation/BACKSTAGE_2019_report04 2019年8月29日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、近年注目を集める体験型マーケティングや体験型イベント、コミュニティ運営のフロントランナーが集まり、カンファレンスやセッションを通じて、その知見を共有するイベント「#backstage19」が開催されました。

エムタメ!では、ユニークなテーマで繰り広げられるさまざまなセッションのなかから、気になる7テーマをピックアップ。その要点をレポートします!

この記事では、インテージホールディングス 小金さん、バカルディジャパン 須田さん、コメ兵 藤原さん、「アジェンダノート」編集長 陰山さんによるセッション「こんにちは「令和」。平成マーケティング業界の振り返りと、未来に繋げること」をご紹介します。

登壇者の紹介

令和になって3カ月がたち、新しい時代に求められるマーケターのあり方を模索している方も多いと思います。

このセッションでは、登壇者の方々が選ぶ平成30年のマーケティングトピックから「故きを温ねて新しきを知り」、これからの時代のマーケッターの役割や、大切にしていくべきことがディスカッションされました。

このセッションの登壇者
株式会社インテージホールディングス アルゴリズム事業準備室
室長 小金 悦美さん
同社の最新技術や新規事業分野の開拓に従事。お客様のデータ活用支援を行う。

バカルディジャパン
Marketing Director 須田 伸さん
広告代理店にてCMプランナー/コピーライターとして勤務したのち、IT各社を経て現職。

株式会社コメ兵
執行役員マーケティング統括部長 藤原 義昭さん
自社ECを立ち上げ、現在はデジタルマーケティングの統括、情報システム部門トップを兼任。

●株式会社ナノベーション 「アジェンダノート」編集長 兼 コンテンツディレクター
陰山 祐一さん(モデレーター)
マーケティング専門メディア「Agenda note」、カンファレンスのコンテンツ企画、塾事業などを担当。

登壇者が選ぶ平成のマーケティングトピック3つ

まず、登壇者の方々が選ぶ、平成30年のマーケティングトピック3つが発表されました。

須田さん:
1.テレビCM崩壊、せず (平成に関しては崩壊しなかった)
GoogleやYahoo!、ゲームなどのFree to PlayデジタルサービスがこぞってテレビCMを打っている。
以前よりテレビCMが効くターゲット層がより上の年齢層になった。
新聞のように一気にお年寄りメディアになるのか、推移を見守りたい。

2.オンラインCGMの誕生と爆発的成長
一般の人が書いたものに世界中からアクセスが集まっている。
2ちゃんねる、mixi、Abemaブログ、Twitter、FB、IGなどがエポックメイキングなサービス。

3.それ、あなたの会社の本当の姿ですか?
企業の広告活動でコントロールできる部分はごくわずか。
生活者は企業の本質をじーっと見ている時代に。

藤原さん:
1.マーケティング=経営
マーケティング=販売促進、広告と考えられがちだが、マーケティングは経営だと考えている。
ただし、経営をやったことがない人は、理解しがたい。

2.PRと広告を縦割りで考えない
PRと広告を一緒に考え、物語をどうやってつくっていくかが大切。

3.ビジネスデザインが重要に
1週間先の目の前の施策だけでなく、3年後、5年後を見据え、物語をどれだけ作れるかが重要。

小金さん:
1.データの集め方の変化
アンケート調査などで「集める」データから、「集まる」データへ変わってきた。
今は足跡・ログがわかる時代。データを「集めて」いた時代はこれほど詳細ではなかった。

2.データがあるけど使いこなせていない
データがたくさん集まるが、使いこなせないことが経営課題となる時代に。

3.データサイエンス人材の高騰化
データサイエンスという言葉は2012年ごろから急激に普及。「21世紀もっともセクシーな職業」といわれた。

影山さん:
1.広告業界、働き方改革
電通の社長が交代。広告業界は人材がすべてといわれる業界だけに印象的だった。

2.DeNA、GREEのテレビCM
ナショナルクライアントの定義が変わった。CMをスマホへの導線とするなど、テレビCMの使い方が変わった。

3.SNSなどコミュニケーションツールに広告が掲載
広告ではないものが広告になった。

令和のマーケターどうしたらいい?

データを重視した手法の変化、AIなどの新しいテクノロジーへの対応、より経営的な視点・・・など、さまざまな環境変化が起こるなかで「マーケターに求められるハードル高すぎ・・・」と考える方も多いのではないかと思います。

セッションでは、このような背景のなかで、令和のマーケターはなにを重視していけばよいかも議論されました。

令和のマーケターどうしたらいい?

藤原さん:
マーケターは「簿記2級」をとったほうがいい。
マーケティングは戦略。つまり、自分のもっているお金をどこになにを配分するか、アセットが重要。
それがわからなければ、ただの施策屋さんになってしまう。
今までのマーケティングスキルに、経営スキルをつけるとレバレッジがかかると思う。

須田さん:
普通にマーケティングをやっている人に経営を体感するのはなかなか難しいが、やっていることが経営と一体化してきている。
クリエイティブ・マーケの人が経営にふれる機会を生み出すことが、単純なメディアバイイングから一歩抜け出すことになるかもしれない。

小金さん:
ピンポイントでこういうデータがほしいといわれると、いわれたこと以上ができない。
こういう課題がある、こういうことを研究したいなど、少し先の世界の話を語れるようになるといい。
1回セッションしたからといって、何かがわかるというほど安直な時代ではなくなってきている。

まとめ

この10年くらいで、マーケティングやマーケターという言葉が顕在化してきましたが、昨今ではマーケティング活動・マーケティング部だけで完結できることが少なくなってきているといわれています。

セッションの最後には、登壇者の方々から、これからの時代は定型の仕事や、「マーケターとは?」というような枠に小さくおさまらず、情報やテクノロジーをキャッチアップし、自分の会社のなかでどれだけできるか、今までにない組み合わせをどうやって作っていくかを考えていった方がいいと語られていました。

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Thu, 19 Sep 2019 00:15:00 +0900
<![CDATA[【#backstage19 レポ③】トンガリカルテット〜攻めた企画で生きていくあの手この手〜]]> https://mtame.jp/marketing_foundation/BACKSTAGE_2019_report03 2019年8月29日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、近年注目を集める体験型マーケティングや体験型イベント、コミュニティ運営のフロントランナーが集まり、カンファレンスやセッションを通じて、その知見を共有するイベント「#backstage19」が開催されました。

エムタメ!では、ユニークなテーマで繰り広げられるさまざまなセッションのなかから、気になる7テーマをピックアップ。その要点をレポートします!

この記事では、攻めた企画に定評のある株式会社人間 花岡さん、企画屋 堀元さん、イッツ・コミュニケーションズ 林さんの3名と、お笑いコンビ「オシエルズ」 矢島さんをモデレーターに迎えたセッション「トンガリカルテット〜攻めた企画で生きていくあの手この手〜」をご紹介します。

登壇者の紹介・どんなことをやっているか

このセッションでは、自他ともに認める「トンガッた企画」に定評のある3人の方々と、現役大学教員である「トンガッた芸人」をモデレーターに、企画の生み出し方や攻め方をトークしました。

●株式会社人間 ボケるプロデューサー 花岡さん
株式会社人間は、ジャンルにこだわらずに、おもしろくてへんなことをやっている会社です」

年賀状ならぬ「煉瓦状」

ブラック企業体験イベント

●企画屋 堀元 見さん
個人で企画屋やイベント企画を行う。企画の源泉は基本、小バカにしたいという欲求ベース。小バカにして生きていく。

良いこと言ったら即退場!性格悪い人限定飲み会

プレゼン×合コン

●イッツ・コミュニケーションズ株式会社 デイリーポータルZ 編集長 林 雄司さん
日本で一番おもしろい、老舗読み物サイト「デイリーポータルZ」のサイト運営、記事執筆を行う。

ペリーがパワポで提案書を持ってきたら

地味な仮装限定ハロウィン

●FUNBEST/日本即興コメディ協会代表 矢島 伸男さん(モデレーター)
お笑いコンビ「オシエルズ」メンバーでありながら、現役大学教員(埼玉医科大学短期大学・非常勤講師)。笑いとコミュニケーション教育をテーマに講演やワークショップを行う。FUNBEST代表。

トンガリの源泉・エッジとポップのバランス

個性全開の登壇者の皆さんの活動紹介でセッション時間の大半がすぎてしまいました(ユニークな企画の数々は、上記各サイトをご覧ください)が、そのなかでも企画の源泉となる発想や、企画をするうえで気をつけていることについて語られたポイントをご紹介します。

堀元さん:
基本、小バカにしたいとはいったが、企画側が正しい・楽しい(強者)という姿勢でいると失敗する。
上からいかずに、下手に出る。弱者のポジションにすることが大切。

林さん:
地味な仮装限定ハロウィンもそうだが、楽しそうなイベントに交じりたいけど入れない、いわゆるポップなイベントに入り込めない人が来やすいイベントをつくるのがポイント。

花岡さん:
ポップは王道、エッジは邪道。企業だったら邪企業。邪道業界でニーズのある企業になりたいと思っている。
ギリギリアウトからギリギリセーフにもっていきたい。

まとめ

いわゆる「攻めた」企画は、インターネット上で大きなバズにつながることも多く、マーケやプロモーション担当の方も施策としてチャレンジしてみたいと考えたことはあるかもしれません。

今回の登壇者の方々のお話を聞いていると、一見、トンガった企画も、絶妙なさじ加減で考えられているのだな・・・と感じました。

セッション後のライブアンケートでは「トンガリ系の企画・イベントに参加してみたい」という人が急増。興味のある方は、ぜひ攻めた企画を学びにいってみてください!

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Thu, 19 Sep 2019 00:10:00 +0900
<![CDATA[【#backstage19 レポ②】実践!1000人規模のプライベートカンファレンスの仕掛け方]]> https://mtame.jp/marketing_foundation/BACKSTAGE_2019_report02 2019年8月29日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、近年注目を集める体験型マーケティングや体験型イベント、コミュニティ運営のフロントランナーが集まり、カンファレンスやセッションを通じて、その知見を共有するイベント「#backstage19」が開催されました。

エムタメ!では、ユニークなテーマで繰り広げられるさまざまなセッションのなかから、気になる7テーマをピックアップ。その要点をレポートします!

この記事では、FORCAS酒居さん、at Will Work松林さん、カンファレンスファクトリー日比谷さんによるセッション「実践!1000人規模のプライベートカンファレンスの仕掛け方」をご紹介します。

登壇者の紹介・なにをやっているか

同セッションは、FORCAS(ユーザベースグループ)マーケティング&ブランディングマネージャー 酒居 潤平さん、一般社団法人at Will Work代表理事/株式会社ストリートスマート代表取締役 松林 大輔さん、そして株式会社カンファレンスファクトリー 取締役 コネクタ 日比谷 尚武さんをモデレーターに迎えて行われました。

近年、これまで大企業や業界団体・官公庁が開催していたような「カンファレンス」をベンチャー企業や小規模なNPO、社団法人が主催するケースが増えています。

ここでいう「カンファレンス」とは、分野やテーマに特化して講演やセッションが行われるビジネスイベントのこと。専門分野の複数のゲストスピーカーが登壇し、講演やトークセッション等を通して、業界関係者同士で知見を共有したり、業界を活性化したりすることを目的としています。

企業が行うイベントとして、展示会やセミナーは一般化されていますが、大規模な「カンファレンス」を主催するベンチャーや社団法人は「どのような狙いで開催し、どのような工夫をし、どのような結果につながっているのか?」。

このセッションでは、カンファレンスを主催した当事者の方々のリアルなお話を聞くことができました。

●酒居さん:BtoBマーケティングツール「FORCAS」のマーケティング&ブランディング部門の責任者。動画メディア『マーケミニッツ!』の編集長を兼任。2019年、国内SaaS業界最大規模のカンファレンス『SaaSway』のオーガナイザーを務める。

●松林さん:クラウドを活用して業務改善・ワークスタイルの改革を支援する株式会社ストリートスマートを運営。その後、テクノロジーの活用の領域を超えたワークスタイルの研究をするために一般社団法人at Will Workを設立。「働き方を考えるカンファレンス2019」では、約650名を集客した。

●日比谷さん:Sansan株式会社に参画し、マーケティング&広報機能の立ち上げに従事したのち独立。PR(Public Relations)の新しいカタチを模索すべく、「PR Table」を社外取締役として創業。企業と個の新しい関係構築を考えるカンファレンス「PR3.0」の企画も支援した。他にも各種コミュニティイベントやカンファレンスを多数開催。

大規模プライベートカンファレンスの費用対効果

ライブアンケートにより、当日の参加者の聞きたいことを募ったところ、「プライベートカンファレンス(企業や団体が主催するカンファレンス)の費用対効果」にもっとも票が集まりました。

これについて、FORCAS酒居さんは「イベントでは収益は出ていない」、at Will Work松林さんは「2年目以降で収支はプラマイゼロくらい」といっています。

酒居さん:
●SaaSwayのイベントでは、収支は持ち出し予算として650万円程度。

●イベント単独での収支は赤だが、リード対効果で考えるとマーケティング投資としてはペイする。
しかし、自分たちがカンファレンスをやっているのは、単なるリード獲得ではなく、SaaSが好きで、業界を盛り上げていきたいというビジョンや世界観を共有したいという想いのほうが強い。
また、顕在化したニーズの刈り取りではなく、マーケット自体を広げる、活性化させるという意図もある。

カンファレンスを通常のマーケティング施策のように考えて、リード〇件をとって、〇件の受注が見込める・・・などと考えるのは危険。それであれば、通常の展示会やセミナーをやればいいと思う。

カンファレンスは長期的なマーケティングやビジョンの共有に向いている。

松林さん:
●自社が行ったカンファレンスはコストが3,000万円くらいで、イベント単体の収支のプラマイはゼロ。(イベント企画運営に関わる人件費まで含むと赤字)
ただし、1年目は1,500万円くらい赤字だった。

●収益は、スポンサーからの出資の割合が大きい。チケットの有料化も行った。

●正直なところ実業にはつながっていないが、社会に対する働き方の問題提起についてメッセージを伝えたいという想いが強い。

スポンサーセッションとコンテンツのおもしろさの両立

前項からもわかるように、プライベートカンファレンスの収支において、スポンサー出資は重要なファクターのようです。
しかし、カンファレンスの運営や内容の構成については、スポンサーセッションとテーマに沿ったコンテンツのバランスは気を遣う部分のようです。

酒居さん:
●今回のカンファレンスのテーマの共有を丁寧に行った。
どのくらいリードがとれて、どのくらい受注効果期待できるとかはあまり語らず、日本にSaaSの波を広げていきたいという想いを強く伝えた。

松林さん:
●スポンサー企業は1社だけではないため、1社だけメリットになりすぎないように。手間はかかるが、すりあわせに非常に時間をかけている。

●運営側は大変だが、意見の対立もあえてぶつけることもある。予定調和にしない。

日比谷さん:
●CMのように枠だけ買ってもらい、あとは好きなことをやってもらうのではなく、企画側からどういう話をしてほしいかちゃんと伝えていくことが大切。

集客方法の工夫

最後に、気になるカンファレンスへの集客方法についても意見が交わされました。

今回の登壇者の方々は、主に登壇者の方々によるSNS(FaceBook等)のシェアや、社内の紹介や知り合いからの集客に力を入れているといわれていました。
また、小規模なセミナーを半年ほど前から定期的に行い、最後に大きなカンファレンスに誘導する場合もあるようです。

まとめ

大型カンファレンスを主催する当事者の方々のリアルなお話により、カンファレンス運営のメリット・デメリットを理解することができました。

印象的だったのは、カンファレンスは短期的な施策としてではなく、メッセージの訴求や業界活性化など長期的な施策としてとらえるべきだという意見です。

また、運営・企画の意図を聞くことで、参加者側もこのようなカンファレンスの機会をもっと有効活用していくことが大切だと感じました。

続編イベント

2019年10月23日(水) 19:00~21:30開催

続編!1000人規模のプライベートカンファレンスの仕掛け方

8月29日に開催されたBACKSTAGEでも、多くのカンファレンス主催者のみなさんにご参加いただいた「実践!1000人規模のプライベートカンファレンスの仕掛け方」が大きな反響をいただき、BACKSTAGEでの続編を開催することになりました。

「どのような狙いで開催し、どのような工夫をし、どのような結果につながっているのか?」、、生々しいお話を当事者から引き出しますよ。

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Thu, 19 Sep 2019 00:05:00 +0900
<![CDATA[【#backstage19 レポ①】新技術がもたらす新たな音楽体験と音楽業界の未来]]> https://mtame.jp/column/BACKSTAGE_2019_report01 2019年8月29日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、近年注目を集める体験型マーケティングや体験型イベント、コミュニティ運営のフロントランナーが集まり、カンファレンスやセッションを通じて、その知見を共有するイベント「#backstage19」が開催されました。

エムタメ!では、ユニークなテーマで繰り広げられるさまざまなセッションのなかから、気になる7テーマをピックアップ。その要点をレポートします!

この記事では、株式会社ソニー・ミュージックレーベルズ 部長 梶 望さんによるセッション「新技術がもたらす新たな音楽体験と音楽業界の未来」 をご紹介します。

登壇者の紹介

同セッションは、株式会社ソニー・ミュージックレーベルズ 部長 梶 望さんが登壇。

サブスクリプション化が進む音楽業界でのマーケティング手法の変化や、新たな技術による今までにない音楽体験について、宇多田ヒカルさんのプロモーション事例や世界ゆるミュージック協会(音楽弱者に誰でも奏でられる楽器を提供するプロジェクト)などの事例をふまえながら、これからの音楽体験ビジネスの可能性について語られました。

参考リンク:#backstage19公式サイトによる梶 望さんのプロフィール

音楽業界の現状とマーケティング手法の変化

セッションは、参加者へのライブアンケートから始まりました。梶さんからの質問は「マーケティングを考えるとき、まず大切にしなければならないのは“戦術”か“戦略”か?」。

結論として、梶さんは“戦略”がもっとも重要と述べています。音楽業界であれば、マーケティングのゴールはリスナーやファンに音楽を届けること。
「Instagramがはやっているから」「TiKToKがはやっているから」使いたいというような発想は“戦術”の話であって、もっと大切なのは戦略やビジョンを明確にすることだそうです。

また、サブスクリプション化が進む音楽業界の現状についても解説されました。
CDのマーケットは1990年をピークに下がっていますが、サブスクリプション型サービスが普及したことで、ふたたび右肩あがりに復調しはじめています。

日本では、世界に比べてサブスクリプション型サービスの普及が遅れていますが、近年中に日本もサブスクサービスが全盛になるだろうといわれています。
そうなると、これまでのマーケティング手法は通じなくなり、「ゲームチェンジ」が起きます。

梶さん:
●これまでの音楽業界のマーケティングは「音楽を買わせる」手法。
プロモーションのやり方は、CD発売の発表→プロモーション→受注期間→発売→オリコンチャートランクイン。
時間をかけてプロモーションを仕込み、発売日にピークをもってきて、1週間で狩りとるような「狩猟型」。

●一方、サブスクリプション型のサービスは再生単価が安いため、回収期間が長くなる。
そのため、配信開始してから長く愛してもらうことが大切に。
ユーザーの成功体験(楽曲によって励まされた等)を重ね、ブランディングをしていくことが必要。

※このようなマーケティング手法を、梶さんは「農耕型」と例えていました。

宇多田ヒカルさんのプロモーション事例

また、新しい技術を用いた音楽体験については、梶さんが宣伝プロデュースを手掛ける宇多田ヒカルさんのプロモーション事例が紹介されました。

宇多田ヒカルさんは、3年前にソニー・ミュージックレーベルズに移籍したそうですが、ソニグループがもつテクノロジーやソリューションをフル活用し、ソニーならではの新しい体験を提供したいと考えたそうです。

宇多田ヒカルさんのライブ映像をプレイステーション4で体験できるVRコンテンツとして配信した施策では、実際にライブに参加した人からの反響が高かったそうです。
つまり、ライブ会場で同じ空気を味わったという、過去の経験がVRの没入感を高めていると考えられるそうです。

梶さんは、体験マーケティングではテクノロジーが高まるほど、オフラインの価値も高まってくるという気づきがあったと述べています。

参考:PlayStation Japanによる宇多田ヒカルVRのロンチトレーラー

合奏の体験を共有する「世界ゆるミュージック協会」

また「世界ゆるミュージック協会」という、楽器が演奏できない人でも演奏できる楽器をつくろうという取り組みについても紹介されました。

梶さん:
●市場調査で、日本でなにかしら楽器をやりたいという人が人口の6~7割いるのに対し、実際の楽器人口は少なく、楽器を演奏したいという潜在層が多くいることがわかった。

●エンタテインメントが多様化し、10代のなかには音楽にまったく興味がないという層もいる。
これは音楽業界にとっては将来の脅威となる。

このような背景から、よりたくさんの人にみんなと一緒に演奏する楽しさを知ってほしいという想いでこの活動を続けているといいます。

参考リンク:世界ゆるミュージック協会 公式サイト

合奏の体験を共有する「世界ゆるミュージック協会」

まとめ

このように、梶さんは体験マーケティングを行ううえでは、テクノロジーにふりまわされることなく、“戦略”の延長線上にある体験なのか?を考えることがもっとも重要だと説いています。

サブスクリプション型サービスの普及など、マーケティング手法が大きく変わる転換期だからこそ、マーケッターが本質的な“戦略”を建てられるかがカギになることがよくわかりました。

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Thu, 19 Sep 2019 00:00:00 +0900
<![CDATA[展示会担当「展示会当日!やばい。棒立ちの社員続出。掛け声とか決めておけばよかった…!」【第9話】]]> https://mtame.jp/column/expo_story_09 入社3年目にして、展示会の出展担当者に抜擢された営業マン日野。会社としても展示会への出展は初めての経験である。

いよいよ「オフィス・セキュリティ・ショー」の開催日当日がやってきた。
これまで準備してきた成果を存分に発揮したいところだが、そう簡単にはいかないようで…

【前回までの話はこちら】

展示会担当「いよいよ展示会に出展するときがきた!」【第0話】

展示会担当「このままじゃブレブレの展示会になってしまう…!コンセプトを決めなきゃ!」【第1話】

展示会担当「そろそろ装飾業者を決めないと!どうやって選べばいいんだ…」【第2話】

展示会担当「危なっ!諸々の書類提出を忘れるところだった!!…」【第3話】

展示会担当「チラシってどうやって作ればいいんだ…パワポの営業資料は作ってるけど」【第4話】

展示会担当「当日のメンバー決め。新卒だけでこの目標にいけってこと…?」【第5話】

展示会担当「追客ルール?同じ会社の人間なんだし揉めない…よね?」【第6話】

展示会担当「当日どうする?おそろいのポロシャツで活気を出そう!」【第7話】

展示会担当「展示会当日の搬入・搬出作業!?見落としてた!!」【第8話】

1.いざ出陣!と意気込むも…

MTMセキュリティとして初めての展示会出展となる「オフィス・セキュリティ・ショー」が、ついにスタートした。

展示会メンバーにも気合が入っており、集合時間として決めておいた開場の1時間前の9:00には、全員が揃っていた。

※前日の搬入時などにしっかりチェックしておけば、30分前の集合で大丈夫です。

日野はメンバーに、ポロシャツに着替えて各自準備を進め、10分前に集合するよう伝えた。

そして、9:50。

日野

では皆さん、ミーティングを始めます。
まず、今日の流れの確認です。10:00に開場したら積極的に声をかけて名刺交換をしてください。14:00のタイミングで一旦、名刺を集めて集計し、中間報告とします。その後、獲得した名刺は18:00に全部回収して最終報告とします。

次に、目標の確認をしたいと思います。
今回、3日間の会期全体での名刺獲得目標数は500枚。今日は初日なので少な目で目標数は150枚です。
というわけで、高橋、個人の目標は何枚になる?

高橋

30枚です!

日野

その通り。皆さん、初めての展示会ですが、目標数を達成できるように頑張りましょう!

全員

オー!

そして、いよいよ開場。
さっそくチラホラと人通りがある。

日野

(ちょっと緊張するなぁ…よし、お客さんを呼び込むぞ!)
こんにちは!初期費用0円でクラウド入退室管理できますよ!ブース、見て行きませんか? こんにちはー。

来場者に声をかけつつ、ふとブースを振り返ると、棒立ちの新人2人が目に入った。お客さんに声をかけるどころか、完全に固まっている。

高橋と諸橋

日野はあわてて駆け寄った。

日野

日野

高橋も諸橋も、どうした?お客さんにどんどん声をかけていかないと。

高橋

えっと…何て声をかければ良いのか、わからなくて。

諸橋

私も。それに、石井さんだってお客さんに声かけてないですよ。
ホラ。

諸橋が指差した方を見ると、ベテランの石井がブースの奥でじっとたたずんでいる。

日野

石井さんはクロージング担当だから、いいんだよ。
(とはいえ、少しは声を出して欲しいかな。掛け声とか、事前に決めておけば良かったのかなぁ(涙))

2.ターゲットに沿った、掛け声を決めよう!

天の声
【解説】(天の声)

展示会では、あらかじめ、お客様にどんな掛け声をかけるかを決めておくと、スムーズに声をかけられます。

前準備として、展示会に出展する商材のターゲットに響く文言を、日頃の営業活動の中からピックアップしておきましょう。ベテラン・中堅の営業マンから新人に展開していくのがおすすめです。

今回、MTMセキュリティは、『初期費用も工事も不要なクラウド入退室管理』で新規獲得したいので、次のような掛け声が良いでしょう。

「月額3万円で入退室管理できます」
「クラウドの入退室管理です」
「働き方改革に興味ありませんか?」

アクセスセキュア

日野が掛け声をどうしようかと悩んでいると、内山田がやってきた。

内山田

何人かと名刺交換したけど、「働き方改革実現のために労働時間を把握しよう」っていうフレーズが一番、刺さるみたいだな。

日野

それだっ!!「働き方改革に興味ありませんか?」で統一して、お客さんに声掛けをしよう!

高橋・諸橋

わかりました!

3.なるべくブースの中に招き入れよう

その後、アプローチ担当の日野、高橋、諸橋は、先ほど決まった掛け声で順調に来場客に声をかけていき、足を止めて話を聞いてくれるお客さんも増えてきた。

日野

…といった感じで、入室者をリアルタイムで管理できるソリューションなんです。

来場客

なるほど、いいね。もう少し詳しく教えてくれる?

日野

ありがとうございます!
石井さーん!こちらのお客様をお願いします!

呼ばれた石井がブースの奥から出てきて、話を進めていく。

諸橋

坂田さん、こちらのお客様が価格について説明を聞きたいそうです!

つづいて、坂田も諸橋に呼ばれ、ブース脇に立って価格表を広げ、話しはじめた。

その様子を見ていた内山田は、顔をしかめた。ブースの中に入りたそうにしていたお客さんが、入れずにあきらめて離れて行ってしまうのを見たのだ。

内山田

日野君、ちょっと。

内山田と日野

内山田に手招きされた日野は、石井と一緒に対応していたお客さんに会釈をしてその場を離れ、内山田に駆け寄った。

日野

内山田先輩、何かありました?

内山田

そうやってブースの外でお客さんと話してると、ブースに入りたいお客さんが中に入れなくて、もったいないよね。
それに、アプローチ担当も新しいお客さんに声をかけづらい。
ブースの配置や導線を邪魔しないように、「話すときはブースの中に入る」っていうルールにした方がいいんじゃない?

日野

…たしかに!

4.昼ご飯は交代制で

内山田に指摘されて、「話をするときはブースの中で!」というルールをメンバーに周知した日野。

日野

(まだ開場から1時間半だけど、想定外のことが起きてばかりで、なんだかぐったりだ…。そろそろ、お腹も空いてきたな…)

腕時計に目をやると、11:30を示していた。

日野

(おっと、早飯組のご飯の時間だ)
坂田さん、内山田先輩、諸橋、昼ご飯の時間です!行ってきてください。

天の声
【解説】(天の声)

【第5話】でも解説しましたが、お昼どきの13:00~15:00は、お客様がもっとも多い時間帯です。展示会メンバー全員が対応で埋まってしまうものと考えましょう。

ここで、一斉に人が抜けてしまうと、ブースを回し切れません。そのため、13:00~15:00を避けて前後で早め組と遅め組に分け、交代でお昼休憩を取りましょう。

展示会場のレストランは、来場客も利用するため、とても混みます。コンビニなどで事前に買っておいたりお弁当を持ってきたりする方が良いでしょう。

その他、展示会当日の流れをまとめた資料を以下よりダウンロードいただけますので、ぜひ、ご利用ください。

5.終わった―!打ち上げじゃー!!

こうして、ドタバタありながらも3日間の会期が無事に終了した。
メンバーたちは、全力を出し切り、立っているのがやっとなほどクタクタだった。

日野

終礼を始めます。皆さん、3日間お疲れ様でした!
先ほど集めた名刺の集計結果を発表したいと思います。
3日目の獲得分は、高橋59枚、諸橋61枚、石井さん66枚、内山田さん72枚、坂田さん65枚、そして、僕が101枚。合計424枚でした。

これを1日目、2日目の獲得分と合わせると…874枚!目標数の500枚を大幅に上回りましたっ!

諸橋

やった~っ!!

石井

おぉ!

坂田

皆、よく頑張ったな!

高橋

なんか俺、感動した!皆でお酒、飲みたいっすね!

というわけで、展示会メンバーの頑張りをねぎらうべく打ち上げをすることになり、搬出作業を終えた日野たちは、展示会場近くの居酒屋に集まっていた。

日野

それでは、皆さん、展示会お疲れ様でした!MTM セキュリティ初の展示会成功を祝して、カンパーイ!

カンパーイ!

日野

高橋も諸橋も、お疲れ!初日はガチガチだったけど、3日目なんて余裕があったもんな。

高橋

ハイ!この3日間で、すごく成長できた気がします!

皆の表情は、達成感で生き生きしている。
日野は、これまでの3ヵ月間をしみじみと振り返っていた。

振り返り

日野

よく頑張ったよなぁ。名刺獲得の目標枚数も達成できたし、良かった良かった

展示会担当としてのこれまでの苦労が報われたようでお酒の味も格別に感じ、酔いの心地良さに身を任せる日野。
しかし、展示会は開催した後が肝心であるということに、このときはまだ気がついていないのだった…。

つづく。

※この物語は架空のものであり、実在の人物や企業とは一切関係がありません。

展示会の効果を最大化させる12の手法

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Wed, 18 Sep 2019 00:00:00 +0900
<![CDATA[ランディングページ(LP)とは?目的・作り方・運用のコツ・広告種類など知っておきたい知識をまとめました!]]> https://mtame.jp/advertisement/LP

ランディングページ(LP)とは、一般的にWeb広告をクリックした先に現れるページのことを指します。ユーザーが広告から一番先に着地(Landing)するページのため、離脱を防いだり、CV率を高めたりするためのさまざまな工夫が必要です。

今回の記事では、LPの基本情報と作り方・運用のコツなど、知っておきたい情報を網羅してお届けします!

1.ランディングページ(LP)とは?

ランディングページ(Landing Page/LP)とは、検索結果やWeb広告などを経由して訪問者が最初にアクセスするページのことです。

広義の意味では、訪問者が最初に着地(Landing)するページはすべてランディングページとなりますが、Web広告の分野では、そのなかでもとくに購入やお問い合わせなど、訪問者のアクションを誘導することに特化した商品・サービスの紹介ページのことを指して「LP」と呼ばれています。

またLPは、縦⾧の1ページのレイアウトで構成される場合が多いため「1ページで完結したWebサイト=LP」と思われることがありますが、正しくは「訪問者が最初に着地するページ」を表しています。

2.ランディングページとホームページの違い

2-1.目的の違い

一般的なホームページ(Webサイト)の目的は幅広く、ユーザーに情報をわかりやすく理解してもらうことなのに対し、LPの目的はWeb広告から訪れたユーザーに「購入」「お問い合わせ」「資料請求」などのコンバージョン(CV)を達成してもらうことに絞られています。

2-2.構成・デザインの違い

一般的なホームページの構成は、階層式のコンテンツと遷移(リンク)で成り立っているのに対し、LPは1ページ完結型の構成です。CVに必要な情報のみを厳選して掲載し、ページ遷移によるユーザーの離脱を防ぐ仕組みになっています。

またデザインやレイアウトでは、「購入ボタン」「お問い合わせボタン」など、とくにCVにつながるリンク(CTAボタン)の表示に工夫が求められます。また、ユーザー心理を分析し、購入を後押しする情報の配置が重視されます。

3.ランディングページの作り方

3-1.LPの構成要素

一般的なLPの構成は、縦長のページのなかで上から下へ読み進めることを想定し、下記の例のような要素が入ります。以下は、ノベルティ製造会社のLPを想定した例です。

LPの構成要素

(1)キャッチコピー領域

例:展示会担当の方へ!そのノベルティ、本当に成果が出ていますか?
※集客元である広告の内容やキーワードとの整合性が重要です。

(2)共感領域

例:こんなお悩みはありませんか?
「受け取ってもらえない」「他社とかぶってしまう」「目新しさがない」

(3)サービス提示領域

例:〇〇社のXXXXは、このようなお悩みを解決できる新しいノベルティです!

(4)中間CV領域

例:無料カタログのダウンロードはこちら!
※「購入」や「お問い合わせ」など最終的なCVよりもハードルの低い行動の選択肢を用意します。

参考

(5)ベネフィット領域

例:XXXXは3つのメリットがあります。
※ユーザーにとってわかりやすいメリットを3~5個にまとめます。

(6)導入実績領域

例:すでに導入いただいた方の声をご紹介します。
※利用者の写真、年齢・居住地などを掲載し、信ぴょう性を高めます。

(7)アクション領域

例:納期のお問い合わせ・お見積りはこちらから!サンプル請求はこちらから!
※「問い合わせ」「見積もり」「サンプル請求」など行えることを具体的に示します。
※フォームの入力項目は極力少なく。離脱の原因になるため不要なリンクは設置しないようにします。

3-2.LPのデザイン

上記のような構成をもとに、ターゲットや訴求ポイント、流入元である広告との整合性を意識して、LPのデザインを制作していきます。下記にLPデザインのポイントをまとめます。

ファーストビュー

もっとも重要なエリア。商品や商品から得られるベネフィットを表すメインビジュアル(写真)とともに、大きな文字・短くわかりやすい言葉でユーザーのニーズの核をつくキャッチコピーを掲載します。

権威づけとなる情報

「導入実績No.1」「リピート率90%」など商品の信頼を増す数値データ、知名度の高いロゴ、メディア掲載実績などを活用。金色(王冠やメダルのモチーフ)などの権威を表す色合い・デザインを印象的に使います。

CTAボタン

「お問い合わせ」などのコンバージョンにつながるボタンです。周囲と同化しない目立つ色合い、クリックできることがすぐにわかるデザインとします。ページが長くなる場合、コンテンツとコンテンツの間にはさみます。

【LPデザインの参考サイト】

ランディングページをデザインする際に参考になる、他社のLPをまとめたサイトをいくつかご紹介します。どのサイトも業種カテゴリや色合いなどで絞りこむことができ、イメージを膨らませることができます。

4.ランディングページの運用のコツ

4-1.改善のタイミング

ランディングページは1度制作し、公開したら終わりではありません。テストや改善を繰り返し、より効果を上げられる構成や表現に刷新していかなければなりません。

一般的に改善のタイミングは、分析可能なデータがたまる一定期間をあけてから行うことがポイントです。目安としては少なくとも1,000~3,000セッション前後の流入数があることが分析の条件となります。

4-2.A/Bテストの箇所

A/Bテストは、2パターンの表現でユーザーの反応の違いを確認し、より効果的な方を検証する分析方法です。A/Bテストをして検証すべき箇所は、下記のようなものがあります。

  • CTAボタン(デザイン・表示位置・ボタンに表示する文言などを検証)
  • ファーストビューのコンテンツ(メインビジュアル・キャッチコピーなどを検証)
  • 見出しやページタイトル(どのキーワードが含まれたタイトルがより反応を得られるかを検証)

参考

4-3.離脱コンテンツの把握

ページのなかで離脱につながっているボトルネック箇所を把握し、修正することも重要です。訪問者がどこを多くクリックしているのかを検証できる「ヒートマップ」などを活用し、ユーザーの行動パターンを分析。離脱が多いコンテンツの配置変更や、離脱箇所でのコンテンツの追加などを行います。

5.ランディングページのよくある失敗

5-1.ユーザー視点が欠けている

ランディングページはユーザーが広告のキャッチコピーを見て流入するページのため、広告を見て「その先を見たい」と思ったユーザーの気持ちに応える内容でなければなりません。自社がアピールしたい情報ばかり掲載するのではなく、ユーザーが利益(ベネフィット)が得られると判断できる情報は何かを考え、構成しましょう。

5-2.更新できない作りになっている

ランディングページは自由なデザインで制作されることが多いため、すべて画像で作られ、デザイナーがいないと更新できない場合が多くあります。デザインも重要ですが、公開後の分析・改善も同じく重要です。A/Bテストや情報の最新化をすばやく行えるよう、あらかじめ内製化できる制作方法を考えることも大切です。

5-3.フォームが最適化されない

せっかくコンテンツの改善を行っても、最終的にコンバージョンにつながる入力フォームが不親切であればCVを増やすことはできません。エントリーフォームを最適化することをEFO(Entry Form Optimization)といい、「入力項目を減らす」「必須・任意項目を分ける」「入力例を示す」「入力ステップ中の現在位置がわかるようにナビゲーションを入れる」などの改善項目があります。

6.Web広告の種類

次に、ランディングページの流入元になるWeb広告の種類と概要をご紹介します。

6-1.リスティング広告

リスティング広告

リスティング広告は「検索連動型広告」と「コンテンツ連動型広告(ディスプレイ広告)」を指し、日本では「Google Ads」や「Yahoo!プロモーション広告」が主流です。とくに「検索連動型広告」は、目的をもって検索する顕在層にアプローチできるため、コンバージョンに結びつきやすいのが特徴です。

参考

6-2.DSP広告

DSP広告

DSP広告とは、DSP(Demand Side Platform)を通じて配信されるディスプレイ広告を指します。広告主が狙いたい属性のユーザーに対して、リアルタイムに広告枠の入札が行える仕組みです。

プラットフォーム(DSP)は、広告主のサイト来訪者の過去の行動履歴を分析し、ターゲットの興味や属性を統計的に特定。広告主は、インターネット上で類似する属性をもつユーザーをターゲットに広告を打つことができます。

参考

6-3.SNS広告

SNS広告

SNS広告は、「LINE」「Twitter」「Instagram」「Facebook」などのSNS上に、ユーザーが登録している基礎情報に合わせて出稿する広告です。媒体により出稿できる広告枠は異なりますが、一般的にユーザーのタイムラインやホーム画面に広告を表示させることができます。

また、ユーザー属性や特徴もさまざまなので、目的あった媒体を選択することも必要です。一例として、Facebookは20代後半~40代、Instagramは10代~30代、LINEは10代~60代をメインターゲットとしています。いずれの媒体も、年齢・性別・地域・興味関心などで出稿先をターゲティングできます。

6-4.動画広告

動画広告

「YouTube」「ニコニコ動画」などに代表される動画メディアに掲載される広告のほか、「Facebook」「Instagram」「Twitter」「LINE」などのSNS内の動画広告枠、Yahoo!やGoogleが提携しているネットワークへ出稿する動画広告枠があります。

動画広告は、ユーザーに与えられる情報量の多さが特徴です。料金形態は、広告の再生回数や掲載期間に応じて広告費が発生する場合と、入札で広告枠を競り落とす場合があります。

6-5.ネイティブアド

広告をメディアの中に自然に溶け込ませることで、ユーザーにコンテンツの一部として見てもらうことを目的とした手法の総称です。下記で説明する「記事広告」もネイティブアドの体裁のひとつです。

6-6.記事広告

メディアのなかで、第三者によって記事(コンテンツ)風にまとめられた広告です。

ニュースメディアやキュレーションメディアでは、レコメンド記事の一覧のなかで、一見して広告に見えないような形で記事広告へのリンクが貼られていることがよくあります。「いかにも広告」という感じがしないため、ユーザーに嫌われずに広告を届けることができます。

7.広告の効果を最大化させるためには

Google広告では、一般的に広告から流入した人の99%は離脱しているといわれています。

これまでご紹介してきたように、ランディングページはWeb広告から流入したユーザーが着地するページのため、ランディングページを最適化することは、広告効果を高めることに直結します。

また一方で、離脱した99%のユーザーに対してリマーケティングとMAツールを活用したリードナーチャリングでアプローチを継続することも有効です。

離脱したユーザーはそのLPには「自分の求める情報が載っていない」「お問い合わせ(CV)のハードルが高い」と感じている可能性が考えられます。このような潜在層に対しては、広告クリックで得たリード情報をもとにMAツールでナーチャリング(育成)したり、リマーケティング広告で潜在層向けのコンテンツへ誘導したりすることで、徐々にニーズを高めていくことが可能です。

このように「広告×LP×MA」の戦略を組み合わせ、最適化することで、せっかくかけた広告費をムダにせず、効果を最大化することができます。

8.まとめ

「LPデザインの参考サイト」を見てもわかるように、Web上には非常にたくさんのランディングページがあり、他のサイトから傾向やテクニックを学ぶことも可能です。

ただし一番重要なポイントは、ユーザー視点に立って改善・改良を続けること。
手間も時間もかかりますが、自社のターゲット像や商品・サービスの訴求ポイントをしっかり分析し、効果的なランディングページを制作しましょう。

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Mon, 16 Sep 2019 00:00:00 +0900
<![CDATA[「Inside Sales Conference 2019」レポート 第三回 セッション「成長する組織とは?人を活かし事業を育てるインサイドセールス現場のリアル」]]> https://mtame.jp/marketing_foundation/Inside_Sales_Conference_report03

欧米では営業職の40%が専業でインサイドセールスに従事しているといわれています。日本でも近年、インサイドセールス部門を立ち上げる企業が増えてきており、いずれは日本でも当たり前の営業手法になっていくと考えられます。

人材領域を中心にインターネットサービスを展開している株式会社ビズリーチは、インサイドセールスのイベント「Inside Sales Conference」を主催しています。2018年12月に開催された第一回につづき、2019年6月5日(水)に二回目となる「Inside Sales Conference 2019」が虎ノ門ヒルズにおいて開催されました。
エムタメ!では、三回にわたり、当日のセッション内容をレポートしていきます。

第三回は、セッション「成長する組織とは?人を活かし事業を育てるインサイドセールス現場のリアル」の模様をお届けいたします。

 

「Inside Sales Conference 2019」レポート

1.登壇者の自己紹介

左から、米田 光雄氏(株式会社エムエム総研 ビジネストランスフォーメーションDiv. 執行役員)、一方井 辰典氏(Sansan株式会社 セールスディベロップメント部 マネージャー)、長田 典久氏(株式会社ビズリーチ インサイドセールス部 部長)、江成 充氏(株式会社LiB リクルーティングアンドエンゲージメント事業部 営業部長)

左から、米田 光雄氏(株式会社エムエム総研 ビジネストランスフォーメーションDiv. 執行役員)、
一方井 辰典氏(Sansan株式会社 セールスディベロップメント部 マネージャー)、
長田 典久氏(株式会社ビズリーチ インサイドセールス部 部長)、
江成 充氏(株式会社LiB リクルーティングアンドエンゲージメント事業部 営業部長)

セッションはパネルディスカッション形式で行われました。

モレデーター 株式会社エムエム総研
ビジネストランスフォーメーションDiv. 執行役員 米田 光雄
登壇者 Sansan株式会社
セールスディベロップメント部 マネージャー 一方井 辰典
株式会社ビズリーチ
インサイドセールス部 部長 長田 典久
株式会社LiB
リクルーティングアンドエンゲージメント事業部 営業部長 江成 充

1-1.ISの人材育成や内製化支援サービスを提供(株式会社エムエム総研)

米田:当社ではBtoBに特化したコールセンターを20年ほど提供しているのですが、そこへ派遣スタッフとして入社し、このときBtoBへのアウトバンド経験をしました。その後、社員になり、BtoBのアウトバンドを中心としたサービスのマネージャーを務め、2017年からは、インサイドセールス(IS)の内製化支援を行う事業部の執行役員を務めています。

この事業のなかで、ISスタッフやマーケターを養成する機関「BtoBマーケティングアカデミー」を立ち上げ、未経験人材を含めて正社員採用を行い、育成までして企業の提供を行っています。

また、個人的に、ISのコミュニティ「インサイドセールスの未来を創ろう“ConnectFesta!”」の発起人兼運営を行い、IS実務に関わる方たちの情報共有などを促進しています。

エムエム総研は20年来、BtoBアウトバンド支援を行っており、これまで数百プロジェクトに携わってきました。法人営業支援自体は30年間行っており、近年はマーケティング支援も手がけています。

IS人材育成では70名を採用・育成・輩出、ISの内製化支援では1年半で30社以上の内製化の支援実績があります。

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画像引用元: 当日の登壇資料より引用

「どうすればISがうまく回っていくだろうか?」「どうしたらIS人材が育ち、もっと生き生きと働けるようになるだろうか?」といった問いに、まだ明確な答えが出ていません。本日は、登壇各位の話を伺いながらヒントを持ち帰りたいと思っております。

1-2.3年前にIS組織を営業組織から独立(Sansan株式会社)

一方井 辰典氏(Sansan株式会社 セールスディベロップメント部 マネージャー)

一方井 辰典氏(Sansan株式会社 セールスディベロップメント部 マネージャー)

一方井:私はもともと、大手インターネット広告代理店に営業職として勤務していました。その後、Sansanへ入社し、営業職としてプレイヤーとマネージャー-の両方を経験しています。3年前にIS組織を営業組織から独立させることになり、その推進を経験しました。
現在は、ISのなかでも地方企業担当と、全体企画の責任者を務めています。

本日は、当社の経験を上の立場から教えるよりも、会場の皆さんのご質問への回答を中心に行っていきたいと考えています。

1-3.IS組織を立ち上げて約2年(株式会社ビズリーチ)

長田 典久氏(株式会社ビズリーチ インサイドセールス部 部長)

長田 典久氏(株式会社ビズリーチ インサイドセールス部 部長)

長田:営業組織の管理職を8年経験し、うち1年半がISでのマネジメントです。どちらかというと私自身のスペシャリティは、ISに特化したものというより組織のマネジメントや事業をグロースさせることにあると思っています。
どうしたらIS組織がより価値を生み出せるのか、どうしたらISメンバーが生き生きと働き輝けるかといったことに悩みながら走ってきた1年半でした。

会場にお越しの皆様はきっと、ISのきれいな部分だけではなくリアルな話が聞きたいのではないかと思うので、本日はその辺りもどんどんお伝えしていきたいと思っています。

1-4.IS組織を立ち上げて8ヵ月(株式会社LiB)

江成 充氏(株式会社LiB リクルーティングアンドエンゲージメント事業部 営業部長)

江成 充氏(株式会社LiB リクルーティングアンドエンゲージメント事業部 営業部長)

江成:私は、リーマンショック前の人材会社に新卒で入社し、ISの概念がまったくない時代にプレイヤーとして過ごしてきました。その後、AIベンチャーへ転職した際に、IS立ち上げを希望したのですが、衝突して実現できなかったという経緯を持ちます。

2018年にLiBへ入社して営業責任者に就任し、10月にやっと念願のIS組織を立ち上げることができました。
まだ、立ち上げたばかりなので、ご来場の皆様と同じ目線でISについて語れたら良いなと思っています。

2.各社の企業概要とIS概要、取り組み紹介

米田:各社のIS組織の概要や取り組みについて教えてください。

一方井:当社は、名刺管理を事業の柱としているため、ターゲットが業界業態を問わないうえに、全部門が対象となります。法人向けクラウド名刺管理サービス「Sansan」と個人向けの名刺アプリ「Eight」の2つのサービスを提供していますが、私が所属するのはSansanの方です。

SansanにおけるISの立ち位置は、スライドの通りです。

Sansan InsideSalesの現状

画像引用元: 当日の登壇資料より引用

プロダクト開発部、営業部、CS部といった並びの中にSD部があり、これがISです。なかには中小企業を担当する「SDR」、大手企業を担当する「ADR」、地方の企業を担当する「RDR」、全体戦略とオペレーション改善を行う「SD企画」の4つのグループがあります。「SD企画」が特徴的な組織で、ナーチャリングの施策を企画したり、ツールで使用する項目を検討したりといったことを担当しています。

SansanのISには8年の歴史があります。スタートは、2011年にテレアポのプレセールス担当とし専任者1名を採用したところです。

Sansan InsideSalesの歴史

画像引用元: 当日の登壇資料より引用

そこから2014年まではフィールドセールス(FS)のなかにISがあり、テレアポの数が取れたメンバーからFSに上がっていくというFSの登竜門としての役割を持っていました。

2016年にISを独立させ、このときに役割もただ商談を創出するだけでなく戦術的な組織へと変化しました。具体的には、マーケやFSと目線を合わせて、生み出す商談をコントロールする調整弁の役割を持たせました。

現在は、加えてマーケティングの要素が加わり、「顧客体験を最大化させる」というミッションも担っています。

長田:ビズリーチは「インターネットの力で、世の中の選択肢と可能性を広げていく」というミッションのもと、即戦力人材と企業をつなぐ転職サイト「ビズリーチ」をはじめ、人材領域を中心としたインターネットサービスを提供して、今年で10周年を迎えます。
社会のなかでこのミッションを果たしていくために、さまざまな事業を立ち上げていくに当たり、ISが後押ししてきたという経緯があります。

現時点でのIS組織の状況はスライドにある通りです。

ビズリーチ社におけるIS部のポジショニングと役割1

画像引用元: 当日の登壇資料より引用

マーケティングチームと協力しながら、ISグループとして、ビズリーチとHRMOS(ハーモス)採用の2つの事業の成長支援を行っています。

当社では、マーケティングファネルに合わせて部署ごとの役割分担を明確に決めているので、マーケティングチームで獲得したリードはISがアプローチし、商談を獲得してFSにパスします。一部、FSが訪問できないエリアのリードに対しては、ISがオンラインセールスでクロージングまでを行います。

ビズリーチ社におけるIS部のポジショニングと役割2

画像引用元: 当日の登壇資料より引用

これに加え、各メンバーがアウトバンドによる商談創出も行っており、割合は、6:4でアウトバンドの方が少ないです。将来的には分業する可能性もあります。

江成:LiBは「『生きる』をもっとポジティブに。」をミッションに掲げ、「Life」と「Business」の両軸で理想の「i=私」でいてもらいたいと、BtoBtoCの「キャリア事業領域」とBtoBの「データプラットフォーム事業領域」の大きく2つの事業を手がけています。

当社がISを立ち上げたのは前者の事業内のリクルーティングアンドエンゲージメント事業部で、人材を採用するだけではなく定着・活躍を見越した採用を提案する「LiBzCAREER」というダイレクトリクルーティングサービスを提供しています。
組織図としては、営業部のなかに営業企画、IS、FSがあります。現在、ISの組織の内訳は、マーケティング接続担当2名、SDR担当2名、ナーチャリング担当2名、アライアンス担当1名となっています。
この中に当社のことをご存じの方はどれぐらいいらっしゃいますか?挙手をお願いします。…やはりまだ少ないですよね。そんな創業5年目の企業なので、当社のことを知ってもらいながらお客様のことも知ることがISの役割になっています。

実は、現在の組織になるまでに一度、IS立ち上げを失敗しています。私が入社する前のことですが、当時、FSのトップ営業マンをISに据えるのがベストだという説に従い、2名のトップ営業マンでISを立ち上げたのですが、うまくいきませんでした。

ISの歴史

画像引用元: 当日の登壇資料より引用

その後、再度立ち上げようと全社的に採用を加速し、IS人員も4名、8名へと拡充しました。
そのなかでKPIも、「顧客接点数」「訪問獲得数」「商談獲得数」と変化してきており、いずれは「受注貢献数」にしたいと考えています。

3.各社のIS組織が持つ目的・ミッションとは?

米田:ディスカッションテーマである「組織」についてお話いただく前に、各社のISの目的やミッションについて教えていただきます。

一方井:先ほども少しお話しましたが、一番のミッションは顧客体験を最大化することです。よく聞く「ISはアポが取れれば良い」という考え方も個人的には間違っていないと思うのですが、会社としては「顧客体験の最大化」を掲げています。

その背景には、当社のサービスが業種・業態を選ばないということと、サブスクリプションモデルで提供されていることです。1ヵ月だけご利用いただいてその後、解約されてしまっては意味がないので、継続的に使ってもらうことを重視しています。
ISは、アポを取るだけではなく、セミナーに誘導したり、資料を送ったりしながら顧客体験の最大化を目指します。

もう一つのミッションである「戦術コントロール」については、当社事業部の下に事業戦略という組織があり、ここで作った戦略に基づいて各領域のマネージャーが戦術を策定します。この戦略をISのマネージャーが事業戦略とともに策定することも特徴的な取り組みです。

米田:アポを取るまでではなく、受注した後のカスタマーサクセス(CS)まで視野に入れているんですね。

一方井:KPIは「受注創出」なので、自分たちがパスした案件が最終的に売り上げにどう貢献したのかという点を評価しているのですが、むやみに商談件数を追うのではなく、お客様に寄り添うことが最終的な受注創出につながるという考え方です。

長田:ビズリーチのISのミッションは「BtoB領域のマーケティング&セールスモデルの最適化」です。ISが単独で成り立っているわけではなく、FSやマーケ、CSとも連携しています。このつながりを効率化・最適化して、事業成長を支援するということです。

具体的には商談の獲得ですが、商談の質を見極めることで、FSの生産性を高めたり、受注率を上げるという視点を持って取り組んでいます。

マーケティング費用に見合った成果につながっているか、ROIを正しくチェックするところにISが入り、リードが最終的にどのような受注につながったのか、マーケティング効果を確認することで、ROI改善につなげるという役割も担っています。

まとめると「売上の最大化」+「ROIの最適化」=「BtoB領域のマーケティング&セールスモデルの最適化」となります。

米田:ISが入ることで、どの広告から流入があって、結果がどうなったということがデータとして蓄積・可視化できるからROI改善につなげられるということですか?

長田:そうです。

米田:FSが受注した後の分析だけでなく、そのずっと手前のマーケティングのフェーズから効果測定を行っているんですね。

長田:場合によっては、マーケからパスされたリードをISが徹底的にフォローすることによって、そのリードが成果として正しかったのかどうかを判定してフィードバックするということも行っています。また、ISもFSからのフィードバックを受けています。商談を獲得することがゴールではなく、契約の受注/売上創出につながっているかの責任を持っているためです

米田:最後に、LiBさんお願いします。

江成:まだ当社やサービスの知名度は高くないため、当社について広めていくことをISのファーストミッションに掲げています。こういうと「テレアポとどう違うのか?」という疑問を持たれがちですが、顧客アプローチも大切にしつつ、お客様を理解することもミッションになっています。

業務内容に「顧客の生態系を知る」とありますが、これはIS立ち上げ当初、私たちのことも知られていないし、私たちもお客様のことを知らないという状態だったので、人事部署や人事担当者にまつわる仮説を立てて検証することもミッションの一つとしていました。

今月から、商談を獲得してFSにパスする際に、ISが獲得したトークの録音も併せて共有するという試みをスタートしています。

米田:ISは市場と直接コミュニケーションを取る機会が一番多い職種ですよね。お客様と接するなかで得たインサイトを共有するということですね。

4.各社のIS組織のかたちとその背景

 

米田:ここで、私が個人的に気になっている疑問をぶつけたいと思います。当社のお客様を見ていても、さまざまなタイプのISができあがっていると感じます。「組織」というテーマで見たときにISをFSの下に置くか、それとも同列に置くかなど、いくつかのパターンが出てきます。各社の現在の立ち位置を改めて伺い、その経緯や背景も教えてください。

一方井:SansanのISは独立してマーケやFSと同列にあります。独立している背景は先ほども少しお話しましたが、もともとISはFSのなかにあり、業務を請け負う役割でした。ISで成績の良いメンバーはFSに上がれるのでモチベーションが保てるのですが、なかなか上がれないメンバーのモチベーションが下がってしまいました。また、成績に関わらずISのキャリアを極めたいと希望するメンバーも少なからずいたんですね。

もう一つは、マーケティングからスタートして最終的にFSでクロージングするまでの間にそのリードに関する大量の情報が入ってきますが、フェーズによって同じ情報でも見え方が変わってきます。情報をしっかり蓄積して事業の推進に活用していこうという方針ができ、そのために部門を独立させたという背景もあります。

長田:当社も現状ではSansanさんと同じようにISとして独立しています。
よく、IS組織をFSにつけるのか、マーケにつけるのか、どちらが良いかという質問をいただくのですが、その時々で変えて良いと思っています。どんな状況でもISはFSとマーケの双方と連携していくことに変わりはありません。その前提で、事業成長をより加速させるために、どちらの部門との連携をより強めなければならないのか、ボトルネックはどこなのか、その時々の課題に合わせて変えることが重要です。

「組織は戦略に従う」という言葉通り、どんな課題を解決したいかによって体制は柔軟に変えていけば良いのではないかと思います。
体制も大事ですが、同じ指標・目標を追い、同じ目線で議論することが連携強化において必要です。

米田:長田さんがマネジメントをするなかで、現状のISのモチベーションはどこにあると思いますか?

長田:難しいところではありますが、まだどの企業においてもISの正解を模索している最中で、ともすれば、社内でもISについての理解を深めている途中という状況のなかで、「自分たちでISのあるべき姿や未来を作っていくんだ」という使命感が大きいと思います。絶対の正解がないからこそ、ビズリーチらしいISのモデルを作ることは非常に難易度が高く、そして、やりがいもあると考えています。ただ、難易度が高い分、メンバーは大変な思いもしていると思うので、メンバーが部門連携をスムーズにできるような社内調整は意識しています。

米田:LiBさんは、いままさにIS組織を作っている最中だと思うので、今後、どのような考え方でどのような位置づけにしていきたいかという観点でお聞かせください。

江成:当社では現在、営業部の中にISとFSを並列にに位置づけています。マーケティング予算が潤沢ではないため、失注してしまったお客様との関係性をどう継続していくかということもまたISの役割の一つとなっています。このため、FSに近いところで業務を行う必要性から、このような組織図となりました。

もう一つ、マネジメント人員が不足していることが背景にあります。IS人員を増強したこともあり、多忙なマーケ側で未経験からの人材を育成まで行うのは難しく、営業側に置いた方が良いという判断からです。

ただ、組織図も手段の一つなので、受注貢献数をKPIにできるようになればマーケ側とも統合したいと考えています。

5.【質疑応答】ISに向いている人材とは?ISは内製化すべき?

5-1.ISに向いている人材とは?

米田:ISの「キャリアパス」「採用・育成」についての質問が届いています。「ISに向いている人材とは?」という究極の質問です。

一方井:正解はないと思いますが、Sansanでいうと、ミッションに共感していることは前提とし、「新しいものを創っていく」というパッションを持っている人、自分自身の人生のPDCAを回せる強さを持っていることを一つの採用基準にしています。

当社では、入社するとエニアグラムという性格テストを行っているのですが、9つのタイプのうちISで1番多いのがタイプ2の「助ける人」で30%強、2番がタイプ7の「楽しんで挑戦できる人」で30%弱、3番目がタイプ5の「情報収集して分析する人」で25%でした。一般的にFSに向いている人材とは傾向が異なるようです。

江成:LiBもまったく同じで、入社前にスカウターという不適正検査を実施するのですが、協調性が高い人が多いです。これは一つの目安にしています。あと、当社ではMiiTel(クラウドIP電話)を導入しているのですが、成績の良いメンバーの声は130Hz帯域に収まるなど、いくつか見えてきているものもあります。お客様がたくさんの営業電話を受けたなかで印象に残り、話の内容をきちんと届けられる声質なのだと理解しています。

一方井:採用シーンで「協調性の高さ」を見抜くために質問していることなどありますか?

江成:ハードルの高い質問ですね(笑)。一つ目は、「今までもっとも多い人数でした仕事は何ですか?そのなかでのあなたならではのバリューポイントは何ですか?」です。男性の回答では、自分のリーダー経験について話しがちです。女性の場合は、最初は謙遜しているのですが、掘り下げて聞いてみるとリーダーを経験していることが多いですね。

もう一つは、「あなたが所属する一番親しいコミュニティのなかで他己紹介するとしたら、あなたはどんな役割だといわれますか?」。こういった回答から協調性を探っています。

米田:長田さんは面接で人材を選ぶ際にどんな質問をしていますか?

長田:IS限定ではないのですが、私が採用で一番ポイントを置いているのは、候補者の方が困難にぶつかったときにそれをどう捉え、どう改善してきたかという点です。回答のなかで、環境要因や他責傾向ではなく、「自分に正しく矢印を向けられる人か」を重点に質問するよう心がけています。

先ほども出てきましたが、ISはまだ正解が見えないなかで、他責にしようと思えば何にでも転嫁できます。「やりがいを見いだせない。自分が何を目標にしているかわからない」と悩んだときに、自分自身で困難を乗り越えられるようなエンジンの大きい人でないとISは務まらないからです。

逆に、それさえあれば、スキルは後からついてきます。最終面接で長いときは2時間ぐらいかかってしまうこともあります。面接官としても1日1件対応するだけでかなりのパワーを使いますが、採用が組織長として一番重要な仕事だと考えています。

米田:納得です。今のお話は職種に関わらず必要な素養だと思いますが、営業職だと特に、商材、市場など自分ではコントロールできない要素が多いので、自分に矛先を向けられる人材でないと、パフォーマンスを発揮できないだろうと思います。

長田:「価値を創造する」という意味でいえば、当社のISの場合「商談の獲得」を設定しているがゆえに、最終的に受注できてもお客様から直接「ありがとう」と言ってもらう機会はなかなかないのが実態です。そのなかで、自らの仕事の価値を見出す・高めることができるかは重要ですね。

5-2.ISは内製化すべきか?代行会社に外注すべきか?

米田:次の質問です。「ISをいきなり内製化するか、代行会社に外注するか迷っています」。本日登壇の3社は内製化されていますが、過去に代行会社を使った経験はありますか?

一方井:ないです。

長田:ないですね。

江成:うちもありません。

米田:検討したこともないですか?

江成:テレアポのみであれば、代行会社を使ったことがあります。

米田:「ISとテレアポの違いは何ですか?」という質問も来ているので、ちょうど良いですね(笑)。

江成:いまのご時世、採用に困っていない会社はないので、テレアポで強引にアポを取得しようと思えばできないことはありません。ただ、当社の「商談化」の条件は当社のサービスの特長や金額感を理解してもらっていることなど、ルールを明確に定めていることと、たとえ商談化できなかったとしても、断られた際の理由などデータを蓄積することも重視しているので、内製化しておかないと次につなげられないという判断です。

長田:私もまったく同意見で、商談化・アポイントを獲得するだけなら代行会社でも良いかもしれませんが、先ほども申し上げたように当社のISはマーケとFSとの連携を重視しているので、代行会社に依頼したときにそれがどこまでできるか、一枚岩になれるのかというと、難しいだろうと考えて内製化しています。

当社のISは、情報収集もしますが、顧客体験を向上させる役割も担っているので、確実に情報蓄積することを考えると、今のところ代行会社を使うという選択肢はないですね。

一方井:同じです。同様の質問をいただくことが多いのですが、「目的と必要性から判断すべき」というのがすべてです。当社で代行会社を使っているチームもあります。大きなイベントを開催する際に、登録者へのリマインドなど単純作業で使っているようです。誰でもできる作業なら、リソース不足を補うために代行会社を使うという選択も良いと思います。それがISとなると、徹底してデータを残すことや業務の複雑性から代行会社を使って理想を実現するハードルは上がると想定されるので「使わない」という判断をしています。

長田:内製化のコツとしては、立ち上げフェーズでは社内で影響力のある人を立てるのが定石で、ほかの3社も同じ考えだと思います。

米田:実は、当社は20年来、アウトソーシングでテレマやISを提供してきたのですが、一昨年からISの内製化支援事業を立ち上げました。代行会社を使ってISを運用することがNGというわけではなく、立ち上げを担える人材がいなかったり、連携面をクリアできるなど条件面が合えば、活用も可能なのではないかと思います。

ただ、ここ数年で内製化で取り組む企業が増えて来ているのは間違いないと思います。これは、製品・サービスそのものだけで勝つことが難しくなってきているなかでマーケティング・営業プロセスそのものを競争優位性として強化していく必要性に迫られており、その結果として社内に組織や仕組み、ノウハウを持とうとする企業が増えて来ているということだと思います。

5-3.IS立ち上げでは新規採用すべきか?FSからスライドさせるべきか?

米田:次の質問は「新しい人材を採用せずに、いまのFSリソースを使ってISを立ち上げる際の難しさは何ですか?」です。アドバイスがあれば、お聞かせください。

一方井:当社も経験してきたことなのですが、FSから強い営業マンをISにスライドさせる際に気を付けなければならないのが、その人をスライドさせて本当に事業を前進させられるのかを吟味すべきです。

自社の目的が明確化されないなかで、「ISがあった方が良いらしい」と安易に進めてしまうと、後から「結局、売上が下がった」ということにもなりかねません。そこから「やはり彼をFSに戻そう」ということになると、スイッチコストがかかります。

スライドさせることで、たとえば「立ち上げ当初から営業の知見が生かせるから商談数が増やせて売り上げが上がる」など、成功図が描けるなら進めた方が良いですし、逆に描けないのならスライドさせない方が良いという単純な話です。

米田:ビズリーチさんでは、FSをISにスライドさせるのではなく、最初からISスタッフとして採用されましたか?

長田:立ち上げの際は、FSから営業経験者がISに異動しました。FSと連携を取るうえで、FSでの受注の流れがわかっていた方が良いので、スライドさせるメリットは大きいと考えます。

江成:どちらにするかは、経営方針との兼ね合いだと思います。先ほど一方井さんがおっしゃったように「FSのトップをISへ異動させたら、売上全体が落ちた」といった足元の話になりがちで、特に営業部門出身の経営層がそういった発言をする傾向があるかもしれません。「営業の人員が増えたのに、一人当たり生産性が落ちた」と。これは経営の面からみれば正しいジャッジとも思えます。

そうではなくて、「自社のサービスを世の中に認知させるため」「お客様の体験価値を向上させるため」といった目的のためのIS立ち上げ、ということであれば、それを経営層を含め、全社的に理解してもらう必要があるでしょう。

異動や採用も手段の一つです。FSのトップをISにスライドさせて創出した商談を、FSのジュニアメンバーにパスしたときに受注できなかった場合、場の空気が凍ったりしそうですし(笑)。そうならないためにも、どういった商談をパスするか、その辺りのレギュレーションもしっかり決めておく必要があると思います。

5-4.もう一度、最初からやり直せるとしたら?

米田:最後の質問です。「もう一度、一からやり直すとしたら、どこに気を付けますか?」。なかなか面白い質問ですね。
もちろん、現在の取り組みを否定するということではないのですが「あの時、こうしていればさらにうまくいっていたのに」とか「もっとスピーディに成長できたのに」とか、「あの人材を失わずに済んだのに」とか、それぞれ振り返っていただくと何かしら出てくるのではないかと思うのですが。

一方井:難しいですね。

米田:「ない」という回答でも良いと思います(笑)。

一方井:そう言いたいところですが(笑)。本日のテーマとは少し外れますが、ISには、お客様とコミュニケーションを取った内容をしっかりデータに残すという役目もあるので、そこを徹底できたら良かったなと。IS立ち上げ当初は、データをきちんと残せる環境がなかったということもあるのですが、FSの下にあった最初の段階から、ISメンバーにその意識付けを徹底できていたら、IS組織はもっと進化していただろうと思います。

長田:先ほどの話ともつながりますが、どんな課題を解決するために、何を実現するためにISを立ち上げるのかという認識を経営層とすり合わせておくこと。もっというと、事業部長と議論を交わすなかで視点を合わせた状態でISをスタートさせることが重要だと思います。

経営層から「ISが流行しているから、うちもやってみようか」と、軽いノリで(笑)立ち上げを任されるケースも少なからずあるかと思いますが、ISは魔法の組織ではないので、できることもあればできないこともあります。

そして、組織全体でISへの協力体制がなければ、実現できないことはたくさんあります。IS単独ではなく会社全体としてISが何を目指していくべきか、組織価値をしっかりすり合わせてスタートすると良いと思います。

江成:私は、人材育成ですね。営業経験や社会人経験のないメンバーが活躍しており、メンバーが自発的に研修プログラムを組んで実践しています。時には社外の方々も巻き込みながらやってくれています。業務から得た気づきが活かされている研修も多いですが、こうした研修をマネジメント側が事前に用意・提供していれば、もっともっと立ち上がりが早かったのではないかと思っています。

米田:ありがとうございます。最後に、会場の皆様へのメッセージをお願いします。

一方井:本日は各社からさまざまな角度から話をさせていただきましたが、共通しているのが「目的と必要性を捉える」ことの重要性だったのではないでしょうか。ここさえ押さえられていれば、スピード感や実現までの道のりは違えど、振り返ったときに「IS立ち上げは失敗だった」という結果に終わることはないはずです。

長田:私自身が過去にさまざまな営業組織のマネジメントを経験してきたなかで、日本におけるモデルが確立しておらず、発展途上であるIS組織を持続的に成長させることは非常に難しいと感じています。ISは非常に効率的で生産的なシステムだと思いますが、人は効率だけでは動きません。ISメンバーをともに働く仲間と認め、一人ひとりがISの仕事に誇りを持てるよう、未来のビジョンを示すことがリーダーには求められるように思います。

これからISを立ち上げようと考えていらっしゃる場合は、その会社らしいISのあるべき姿を考え、追求し続け、そして変わり続けることが必要だと思います。

江成:手段と目的を混在しないことが大事である、ということと、解は顧客が持っている、ということです。
以前、目標まであと一歩のところまで行っているのに届かなかったISメンバーを叱ったことがありました。もちろん、そのメンバーが頑張っていることは知っていたのですが、「目標達成は重要である」ということを教えたかったのです。

すると翌日、実際に私にコールして商談を取って見せてくれといわれました。営業力の強さは自負していたのですが、一緒に3時間コールして1件も商談が取れませんでした。その時、マーケットが変化していること、答えはマーケットやお客様にしかないということを痛感しました。

そのマーケットと一番、接点を持っているのがISです。先ほど、長田さんがおっしゃったように、分業による効率化が大切な一方で「自社の製品サービスの認知やミッションを実現するために分業する」という目的を叶えることも重要で、どちらを優先するかは各社のフェーズ、目的次第だと思います。

米田:ありがとうございます。
今日のセッションのための事前打ち合わせで顔合わせをした際に、皆さん非常に楽しそうに話されていたのが印象的でした。実際に、予定していた1時間の打ち合わせはあっという間に過ぎました。この「楽しい」という要素は非常に重要だと思います。

今後の日本企業の成長においてIS組織は重要です。そして、成長する組織では「人が活かされている」必要があります。ISの施策を実行するうえで困難やつらさもあると思いますが、取り組み自体を「楽しむ」ことも重要なのではないかと思います。そんな「楽しいIS」がこれから日本中に広がっていくように、本日、ご参加の皆様に何か少しでも気づきがあれば幸いです。本日はありがとうございました。

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Wed, 11 Sep 2019 00:05:00 +0900
<![CDATA[「Inside Sales Conference 2019」レポート 第二回 セッション「データドリブンセールスはどこまでできている?“営業の質”を高めるデータ戦略の秘訣とは」]]> https://mtame.jp/marketing_foundation/Inside_Sales_Conference_report02

欧米では営業職の40%が専業でインサイドセールスに従事しているといわれています。日本でも近年、インサイドセールス部門を立ち上げる企業が増えてきており、いずれは日本でも当たり前の営業手法になっていくと考えられます。

人材領域を中心としたインターネットサービスを展開している株式会社ビズリーチは、インサイドセールスのイベント「Inside Sales Conference」を主催しています。2018年12月に開催された第一回につづき、2019年6月5日(水)に二回目となる「Inside Sales Conference 2019」が虎ノ門ヒルズにおいて開催されました。
エムタメ!では、三回にわたり、当日のセッション内容をレポートしていきます。

第二回は、セッション「データドリブンセールスはどこまでできている?“営業の質”を高めるデータ戦略の秘訣とは」の模様をお届けいたします。

「Inside Sales Conference 2019」レポート

1.データドリブンセールスに取り組む先駆的企業が登壇

左から、湯浅 将史氏(株式会社ランドスケイプ 営業本部 DXグループ 執行役員)、絹村 悠氏(Tableau Japan コマーシャル営業本部 本部長)、児玉 勉氏(株式会社インフォマート Fintech事業開発部 部長)
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左から、湯浅 将史氏(株式会社ランドスケイプ 営業本部 DXグループ 執行役員)、
絹村 悠氏(Tableau Japan コマーシャル営業本部 本部長)、
児玉 勉氏(株式会社インフォマート Fintech事業開発部 部長)

セッションはパネルディスカッション形式で行われました。

登壇者 株式会社インフォマート
Fintech事業開発部 部長 児玉 勉氏
Tableau Japan
コマーシャル営業本部 本部長 絹村 悠氏
株式会社ランドスケイプ
営業本部 DXグループ 執行役員 湯浅 将史氏

(以下、敬称略)

各社ではすでにインサイドセールス(IS)組織を持ち、そこへデータをどう活用するかがメインテーマとなりました。

最初に、各社および登壇者の自己紹介が行われました。

1-1.フード業界から全業界へターゲットを広げ、ユーザー企業数30万社を突破(株式会社インフォマート)

児玉 勉氏(株式会社インフォマート Fintech事業開発部 部長)

児玉 勉氏(株式会社インフォマート Fintech事業開発部 部長)

(敬称略)

児玉: 児玉:私は、営業、営業企画、事業企画、提携戦略などに携わったのち、いまから約10年前にインフォマートに入社しました。当社が提供する「BtoBプラットフォーム」の利用企業数が10万社を超えたタイミングで、BtoB領域の営業・マーケティング向け業界動向把握サービス「業界チャネル」を立ち上げ、事業責任者に就きました。現在は、Fintech領域の事業企画も兼務しております。
ISへの関わりでいうと、社内のアドバイザー的な役割を担っています。

当社は、創業から20年あまり。事業はおもに、企業間のやりとりを電子化することです。外食チェーン産業を中心とするフード業界を顧客として事業展開を行ってきました。ユーザー企業数が5万社を突破した時点で市場の20%ぐらいのシェアを取ったのですが、今後の成長を考えると業界を超えたサービスを展開する必要があると判断し、請求書の電子化サービスを全業界向けにスタートしました。その結果、ユーザー企業数は30万社を突破しました。

主要事業(利用企業数推移)

画像引用元: 当日の登壇資料より引用

ビジネスモデルとしては、請求書の発行と受け取りの両方を電子化しており、ユーザー企業の取引先が「使いたい」といえば無料のアカウントを発行します。すると、無料アカウントが重複して発行される企業が出てきます。これを有料見込企業としてISでアプローチをかけ、フィールドセールス(FS)でクロージングをかけて有料化するというフローを取っています。

請求書電子化の「On」to「Many」のビジネスモデル

画像引用元: 当日の登壇資料より引用

1-3.データを扱う従業員の数だけ営業アプローチができる(Tableau Japan)

絹村 悠氏(Tableau Japan コマーシャル営業本部 本部長)

絹村 悠氏(Tableau Japan コマーシャル営業本部 本部長)

絹村: 絹村:私は、Tableau Japanのコマーシャル営業本部の責任者をしています。もともと外資系ITベンダーでエンタープライズ向けにセールスを担当していましたが、キャリアの幅を広げるためにe-コマース事業を行う部署へ希望して異動しました。そこでは、「デジタルマーケティングを行ってリードを創出し、コールセンターで受注する」という方法で営業を行っており、コールセンターとデジタルマーケティングのスタッフたちのマネジメントを行うなかで、ISの面白さに目覚めました。
その後、Tableau Japanに移って、ISの立ち上げに携わりました。

当社はもともと、スタンフォード大学のメンバーが立ち上げた企業で、「Tableau Software」という製品を提供しています。製品の特長は、データを可視化することによって人々がデータを理解できるようにするという点です。

以前は、データサイエンティストなど一部の人がデータを扱うためのツールでしたが、現在では、すべての従業員がデータを扱うことがデファクトスタンダードになってきたため、営業方針も「データのプラットフォームとしてご利用いただける製品」としての売り方に転換しています。

我々のミッションはずっと変わらず「We help people see and understand data」です。Peopleつまり、ビジネスに携わる皆様がデータを扱うにあたり障壁となっていたテクノロジーやスキルセット、データガバナンスなどを、我々の製品を使うことで解消し、本来の力を発揮してもらおうというものです。
先ほどもふれたように、いまやすべての従業員があらゆるシーンでデータに接し、さまざまな意思決定にデータを活用しています。その支援を行うのが大きな使命です。

ユーザー企業は業界・業種・業態を問いません。ユーザー企業のなかでも、経理から総務、人事、営業、マーケまであらゆる部門でアカウントが発行され、Officeのアプリケーションの代わりにTableauを使ってデータと対話するというかたちでご利用いただいています。
ということは、当社の営業マンにはあらゆる部門が抱える課題を理解して提案することが求められるということでもあります。

湯浅: 湯浅:あらゆる部門がユーザーになり得るということは、たとえば、営業部門にアプローチして失注したとしても、他部署で受注できるかもしれないので、営業活動に終わりがないですね。

絹村: ええ、1社で何回アプローチするかというと、極論になりますが、全部門の全従業員数だけ可能性はあるわけです。日々、「最後まであきらめるな」と発破をかけています(笑)。

1-3.日本で最大の拠点数を格納した企業データベースやデータ統合ツールを提供(株式会社ランドスケイプ)

湯浅 将史氏(株式会社ランドスケイプ 営業本部 DXグループ 執行役員)と

湯浅 将史氏(株式会社ランドスケイプ 営業本部 DXグループ 執行役員)

湯浅: ランドスケイプでは2016年頃にISを立ち上げ、私自身はその際に営業部門として運営に関わりました。2018年10月に営業本部DXグループ執行役員に就任しました。「DX」は、デジタルトランスフォーメーションの略で、デラックスではありません(笑)

当社は、1990年に大阪で設立し、今期で第30期目を迎えます。
創業者は、TSUTAYAの運営母体であるCCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)の社長室長を務めていました。当時から、誰がいつ何を借りたかというデータを蓄積して店舗の棚割に活用したり、他社に先駆けてデータベースマーケティングに取り組んでいたのですが、デジタルマーケティングに特化した会社を作りたいとの思いで当社を立ち上げました。

現在は、顧客データベースの一元化に取り組んでいます。ツールのあるところには何かしらのデータが存在するので、そのデータを整理、クレンジング、名寄せし、一元化のお手伝いをしております。

主力製品は、日本で最大の820万拠点を格納した法人マスタデータ「LBC」と、ERPやSFA、CRM、MAなどと連携する際にデータ統合が行えるクラウド型データ統合ツール「uSonar」です。

2.各社のISの現状と使用ツールの紹介

体制/ツール1

画像引用元: 当日の登壇資料より引用

湯浅: データドリブンセールスについてお話いただく前に、各社がどんな体制のISを持ち、どんなツールを使っているか、その辺りを伺いたいと思います。
ISの導入時期は各社で異なりますが、一番早いのがTableau Japanさんで2011年ですね。

絹村: 会社を立ち上げた当初から、日本全国のなるべく多くのお客様に効率的にカバーしていこうということで、ISからスタートして徐々にFSに広げていきました。

湯浅: 外資系企業に特有の展開ですね。
表をご覧いただくと、ISの人材規模としてはどこも同じくらいですね。インフォマートさんの14名は、すべて社員ですか?

児玉: そうです。ISを立ち上げたのが2019年に入ってからなのですが、昨年から試行はスタートしていました。最初から14名体制だったわけではなかったのですが、半分は新卒から、半分は社内からという構成です。

湯浅: Tableauさんの20名も社員だけですか?

絹村: そうですね、すべて社員です。ただ、当社には複数のIS組織があり、私が見ているISでは案件の発掘からクロージングまで行っているのですが、このほかに、BDR(新規開拓型)やISをサポートするようなISもあり、すべて合わせて20名です。

湯浅: ランドスケイプでは、社内:7名とあるのが正社員で、社外:7名としているのがアルバイトと派遣社員です。ただ、社外人員のスキルもほぼ社員と同等で、過去に当社で持っていたコールセンターで10年以上の経験を持つような方もいて、新卒よりもトークができるメンバーです。

左から、湯浅 将史氏(株式会社ランドスケイプ 営業本部 DXグループ 執行役員)、絹村 悠氏(Tableau Japan コマーシャル営業本部 本部長)、児玉 勉氏(株式会社インフォマート Fintech事業開発部 部長)
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左から、湯浅 将史氏(株式会社ランドスケイプ 営業本部 DXグループ 執行役員)、
絹村 悠氏(Tableau Japan コマーシャル営業本部 本部長)、
児玉 勉氏(株式会社インフォマート Fintech事業開発部 部長)

湯浅: 表の項目で「INPUT」はデータベースとしてどんな情報を活用しているかということ、「OUTPUT」はKPI設定をどこに置いているかということです。当社とインフォマートさんのOUTPUTは「SQL」ですが、Tableauさんでは「売上」「案件作成額」などが挙げられていますね。このように細かく設定されている背景を教えてください。

絹村: いろいろなデータとKPIを絡めながら組織をドライブしていくというのが当社の方針であるのと、当社の場合、ISが実質的な営業部隊としてクロージングまでを行うので、最終的な目標として売上は意識させています。そこに向かうまでのKPIとして案件作成額や顧客カバー率といった指標を立てています。

湯浅: 「顧客カバー率」というのは、市場占有率のような意味合いですか?

絹村: 本当は市場占有率が見たくて、ランドスケイプさんの製品をもっと使っていきたいところなのですが、まだそこまでデータが統合されていないので、既存のお客様のなかでどれだけカバーできているかというのを指標にしています。

湯浅: つづいて、ツールについて伺います。企業・拠点情報のところでインフォマートさんが当社のLBCをお使いいただいていて、TableauさんはD&B Hooversを使ってらっしゃいます。

体制/ツール2

画像引用元: 当日の登壇資料より引用

絹村: グローバルでデータが統合されているD&B Hooversを使用しており、グローバル企業では使っているところが多いと思います。ただ、日本市場のカバーや業種分類など、これだけでは足りない部分もあり、そこをLBCで補いながら活用しています。

湯浅: MAやSFAはそれぞれ導入されていますね。インフォマートさんは、音声解析・コーチングにMiiTel(クラウドIP電話)を導入されていますね。

児玉: 当社のIS組織はまだ立ち上げたばかりで、新卒の割合も大きいので、どうしても教育をどうするかという課題が出てきます。一人ひとりについて見ることができないので、セルフコーチングができる仕組みを取り入れようと導入しました。 音声を可視化して評価できる点と、優秀な営業マンの会話を2倍速で聞いてもらうことで自主学習ができる点で活用しています。

3.ISにおけるデータ活用への取り組み紹介

湯浅: では、ここで、本題のISへのデータ活用についてお話いただきたいと思います。インフォマートさんからお願いします。

児玉: 当社における全体のデータの流れがこちらです。

マーケティング・セールス データ活用

画像引用元: 当日の登壇資料より引用

下の方にある「自社名寄せエンジン」というのは、ISを立ち上げる5~6年前からかなりの予算を投下して開発したものです。ランドスケイプさんのLBCをはじめ、複数の企業データを統合して名寄せを行っています。ここで、一度、集約したデータを吐き出して、各部署で活用しています。

マーケティング部門では、可視化ツールを用いて業界ごとに分析を行い、特定業界で成功した施策を業界内で横展開しています。ISに関しては、企業内の無料アカウント数が多いところとMAでの条件設定からアプローチ先を決めています。

それ以外に、業界分析やWeb行動履歴を見ています。業界分析では、自社製品である「BtoBプラットフォーム 業界チャネル」をトークに活用しています。FSでは、これに加えISによるヒアリング情報も活用しています。
企業情報は、個別にWebサイトから収集できますが、業界情報を得ようとすると困難です。特に、当社はずっとフード業界のみをターゲットとしてきたので、他業界の方たちと話す機会がありませんでした。そこで、業界情報収集に力を入れる必要があったのが背景です。

業界情報収集の具体的方法として、一つ目はその業界のバリューチェーンを理解することです。

業界把握のポイント①

画像引用元: 当日の登壇資料より引用

二つ目は、ファイブフォース分析で、その業界に置かれている企業の状況を把握することです。

業界把握のポイント②

画像引用元: 当日の登壇資料より引用

買い手の交渉力が強いのか、売り手の交渉力が強いのかといったことを大まかに把握します。

三つ目は、マクロ環境(PEST)です。

業界把握のポイント③

画像引用元: 当日の登壇資料より引用

その業界が、政治、経済、技術、社会の分野でどんな情報を得ているのかを知ることで、営業担当がこれらの情報を提供することもできるようになります。

最後が「今後の展望」です。

業界把握のポイント④

画像引用元: 当日の登壇資料より引用

その業界が今後、どのようになりそうかを把握することです。その業界に身を置く方にとっては常識ともいえるような展望が、他業界からはなかなかわかりません。それを把握しておくことが重要だと考えています。

湯浅: 業界動向に関しては当社でも重宝しています。ISでもそうですが、Webサイトのコンテンンツ制作を行う際に、その業界がどんな情報を求められているかを掴む必要があります。営業担当がヒアリングできる情報もありますが、聞けない情報もあるので、ツールを有効活用すると良いと思います。
この辺りについて、Tableauさんはいかがですか?

絹村: 当社の営業部門は新規獲得を目指して動くことが多いので、その企業が抱える課題を把握し、そこにアプローチすることがとても重要になってきます。現状から今後への遷移には必ず課題があるので、今後の展望を把握する重要性は同感ですね。

湯浅: TableauさんのISへのデータ活用について教えてください。

絹村: 当社のISでは、さまざまなフェーズでデータを活用しています。特に、蓄積したデータをどう生かしてIS組織を強化していくかという点についてお話したいと思います。

まず、当社のデータ活用の考え方として大きく3つのルールを掲げています。

①“Single Source of Truth” …データ統合と民主化
②定型レポート+アドホック分析 …ビジネススピードに合わせたデータ活用
③個人のパフォーマンスの最大化 …データ分析の価値

データ活用の考え方

画像引用元: 当日の登壇資料より引用

企業の中には、得てしてさまざまなデータが存在しており「どれが正しいのかわからない」という状態になりがちです。データをきちんと統合し、すべての営業マンに等しく開示して、誰もが平等にデータを活用できる環境にしていこうというのが①です。

また、ISには、コール数などの普遍的なKPIが存在します。そういったものは定期レポートで配信していき、その時々の営業戦略によって変化していくもの、より深堀していくものはアドホック分析を行うことで、ビジネススピードの変化に合わせたデータ活用をしていくというのが②です。

データ活用が何のためかといえば、会社のパフォーマンス最大化のためですが、究極をいうと「個人のパフォーマンスの最大化のため」が狙いなので、ここにつながらないデータの分析や可視化は意味がないという考え方で取り組んでいます。

②の定型レポートでいうと、リード・ジェネレーションからMQL、SQLのスコアリングを行い、営業部門がフォローアップを行います。その後、アフターフォローや販売後のお客様のWebサイト上での動きに至るまでを可視化しています。

データ活用の範囲 定型レポート

画像引用元: 当日の登壇資料より引用

「ISに入ってきたリードは1日以内で対応する」というルールがあるのですが、対応できたものは緑、2日後から1週間以内が黄、一週間を超えると赤く表示されます。これをマネジメントの観点から見ると、赤く表示された案件が多い人が悪いということではなく、負荷がかかっているということなので、ダッシュボードから負荷を察知してコミュニケーションを取るといった対応が重要です。

また、BIデータを見るようにと指示しても見ない営業マンがいる場合は、業務プロセスに乗っていないケースが多いため、業務プロセス上に実装すると良いです。

否定型レポートとしては、四半期ごとに組織としての戦略を立案し、これに基づいて個々に行動プランを策定し、アクションを決め、結果をトラッキングして最終的にはそのパフォーマンスが改善されるようなコミュニケーションに活用するというサイクルを回しています。

データ活用の範囲 非定型レポート

画像引用元: 当日の登壇資料より引用

具体的な事例をご紹介すると、こちらは私が入社以来、気に入って使っているダッシュボードなのですが、上段が売上、下段が社数で、軸に入っているのが1社ごとの購買頻度を表しています。

データ活用の範囲 戦略立案

画像引用元: 当日の登壇資料より引用

お恥ずかしながら、まだ1回のみの購入で終わってしまっているお客様も多いのですが、5回以上購入いただいているロイヤルカスタマーの購入金額が徐々に増えていることがわかります。
また、1回購入したお客様が、2回目の購入までにどういった行動を取っているかということもデータからわかります。ここから戦略を立案します。

当社の場合、1回目の購入から2回目の購入までの期間が11ヵ月というお客様が多いので、その条件でアプローチリストを作るという個人の行動プランを策定できます。

データ活用の範囲 個々人の個人行動プランの策定

画像引用元: 当日の登壇資料より引用

こちらのスライドは、A、B、Cの3人の営業マンのパフォーマンスを比較したものです。

データ活用の範囲 パフォーマンスの改善

画像引用元: 当日の登壇資料より引用

Cは最初から大きな金額の受注が取れるスキルを持っていて、ロイヤルカスタマーも作れていることがわかります。一方、Aは最後まで1回購入のみのお客様しか作り出せていません。
こうした事実を営業マンにフィードバックする場合、口頭で伝えるよりも、データを見せた方が明確に伝わります。そのうえで「どうしたら改善できると思う?」とコミュニケーションを取ることで、パフォーマンス改善につながります。

データ活用に関しては、まだまだやりたいことが多く、業界情報もトークの音声解析も取り入れたいと考えています。
また、私自身が役立つと感じているデータがあっても、ISメンバーには見方がわからないということもあります。データがすぐにアクションにつながるようなコミュニケーションの取り方についても勉強中です。

左から、湯浅 将史氏(株式会社ランドスケイプ 営業本部 DXグループ 執行役員)、絹村 悠氏(Tableau Japan コマーシャル営業本部 本部長)、児玉 勉氏(株式会社インフォマート Fintech事業開発部 部長)
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左から、湯浅 将史氏(株式会社ランドスケイプ 営業本部 DXグループ 執行役員)、
絹村 悠氏(Tableau Japan コマーシャル営業本部 本部長)、
児玉 勉氏(株式会社インフォマート Fintech事業開発部 部長)

湯浅: 最後にランドスケイプの取り組みをご紹介します。当社では、2016年からISの運用を開始しました。背景には、展示会出展やイベント開催でリードを獲得しても、営業は話が盛り上がったお客様しか追ってくれません。獲得名刺のうち数パーセントのみしか追客せず、残り90パーセント以上のリードが放置されている状況でした。

しかし、追客されなかったリードがターゲット外かというと、そんなことはないし、ニーズがないかというとそういうわけではないのです。会社として、こうしたもったいないリードをフォローしていこうということで、ISを立ち上げ、営業が追わないリードをフォローして商談につなげていこうということになりました。

立ち上げ直後は、まず、数を重視したのですが、失敗しました。アポ数のみを目標に掲げて積極的にコールしていったのですが、そもそも展示会で名刺交換しただけでまだ関係性が構築できていないうちに半ば強引にアポイントを取ろうとするので、お客様を怒らせてしまうケースすらありました。創出できた商談も見込度の低いものばかりでした。

インサイドセールスの設置背景とこれまで

画像引用元: 当日の登壇資料より引用

この失敗に気づいた2017年1月頃から、関係構築を優先する方向に改善しました。いきなりコールするのではなく、メール配信などを重ねながら、まずは当社を知ってもらうことから始めました。

配信するコンテンツには、製品に関する情報はあえて入れずに、データベースマーケティングに関するコラムに徹しました。「役立つ面白いコンテンツを送ってくれる企業」という印象を与えて関係が構築されてくると、だんだん、メール内のURLをクリックしてもらえるようになったので、そうしたアクションのあったリードに対してISがコールするようにしました。

その結果、本人対話率が35%まで改善し、2018年末頃から、月間商談数100件以上を供給できるようになりました。今年に入ってから商談数を少し落とし、60~70件で推移しています。
理由としては、質を担保するためと、bellFace(オンライン商談システム)などを導入して、初期の商談はISが行うということに実験的に取り組み始めたため、FSにパスする商談が減ったという2点です。より効率を追求していくことと、ISの役割や価値を増やしていこうという方向性でこうした取り組みを行っています。

具体的なデータ戦略としては、自社製品である「LBS」「uSonar」を活用しながらMAを運用しています。まず、当社はとにかく膨大なデータを保有しているので、ターゲット企業群を抽出してアプローチに活用しています。
ただ、それだけだと弱いので、DSP広告(ターゲットを指定して出稿できる広告)を運用し、ターゲット企業のIPアドレスで判別して広告表示を行い、認知度の向上やWebサイトへの流入を図っています。

この結果、新たなデータが入ってくるわけですが、社名の表記ゆれなどが起きてくるので、名寄せを行ったり、情報更新を行っています。

LBC/uSonar

画像引用元: 当日の登壇資料より引用

運用におけるポイントは二点。一つ目は、アプローチ対象を判定することです。展示会で獲得した名刺のなかにはターゲット外の企業もあるため、自社製品で業種や売上などから絞り込むことが重要です。

二点目は、SFAや基幹システムとデータの整合性を取ることです。ただ、ここに手間をかけてしまうとスピードが落ちてしまうので、母数の大きい自社データベースを構築しています。
また、社名やメールアドレスをキーにしてリードデータを登録するという方法が一般的ですが、メールアドレスは不明で社名しかわからないケースでは、たとえば「アシスト」という会社は日本に600社以上もあり、社名だけでは特定できません。ほかに住所や電話番号、ドメイン名など複数マッチキーとセットで登録しています。

これに加え、三点目として表記ゆれの解消があります。
この三点を、データが流入する入口でしっかり制御することがとても重要です。

表記ゆれに関しては、あまりにもゆれが大きいとデータベースと照合できないケースも出てきます。当社の資料請求サイトで実施しているのが、フォームで要求する項目を減らすことです。あまりたくさんの項目を入力させようとすると、離脱してしまいます。
当社では、メールの署名欄をコピペしてもらうという方法を取っています。すると、社名と住所、電話番号が分割され、LBCと照合して企業属性情報とともに登録されるという仕組みになっています。LBCは、基幹システムやSFAとも連携しているので、自動的に紐づけされます。

Poimt② 入り口で制御

画像引用元: 当日の登壇資料より引用

このように企業データベースを活用することで、お客様の事例では売上やWebサイトのコンバージョンが向上したり、リードタイムが短縮できたりといった成果を上げています。

4.【質疑応答】ISスタッフのモチベーション維持はどうすれば良い?

湯浅: 質問を募集している時間を使って、インフォマートさんのデータ可視化について個人的に気になるので、伺いたいのですが。

児玉: まだ十分に使いこなすまでには至っていないのですが、経営層に可視化したデータレポート共有を行っています。また、業界ごとの占有率を見て、ホワイトスペースを把握し、そこになんらかの施策を考えるという取り組みも行っています。

児玉 勉氏(株式会社インフォマート Fintech事業開発部 部長)

児玉 勉氏(株式会社インフォマート Fintech事業開発部 部長)

湯浅: 当社では、MAを2つ使っています。EloquaとMarketoを両方使っている企業というのも珍しいと思うのですが、その理由の一つは、当社のお客様がこれらのMAを使っているので、当社製品とこれらのMAを連携させて何ができるのかを知っておきたいという実験的な要素。

もう一つは、もともとEloquaを使っていたのですが、それが当社の選択としてベストなのかどうかがまだ検証できていないので、Marketoも使ってみて、どちらがより当社の運用に適しているのかを比較するためです。
かなりコストはかかっているのですが、次につながる取り組みと捉えて進めています。

では、質問が集まってきたので、質疑応答に移りたいと思います。
音声解析についての質問が届いていますね。「教育への音声解析の活用はまだ現段階では難しいと聞きました。実際に機能していますか?何を指標としてトーク品卒の良し悪しを評価されていますか?」

児玉: いまはまだ実験中のようなところもあるのですが、MiiTelには自分が話した時間と相手が話した時間の比率がわかる機能が付いていて、基本的には相手が話す時間が長いほど良いとされています。そこを点数化しているのと、もう一つは、相手が話している途中で話し始めてしまっていないか。これもスコアで出てきます。

教育という観点でいうと、先輩社員が話している音声データを後から聞いて自習できる環境を用意する目的で導入したので、評価の部分については、これからですね。

絹村: 私は前職でコールセンターを見ていたことがあるのですが、顧客課題を抽出するためにトークタイムを長くしようという目標がありました。
実際に、営業マンの方が多く話してしまうとトークタイムは短くなる傾向がありました。逆に、最初は営業マンが話すけれど、途中からお客様が話してくれるというパターンではトークタイムは長くなる傾向にありました。これは相関関係としてけっこう明確に出ていましたね。

ただ、分析結果としてこういうことはいえますが、それを教育にどう活かすかというと、また難しいでしょうが。

絹村 悠氏(Tableau Japan コマーシャル営業本部 本部長)

絹村 悠氏(Tableau Japan コマーシャル営業本部 本部長)

湯浅: 当社も音声解析に関してはこれからです。リードの属性解析などに企業情報データベースを活用することは積極的に行っているのですが、オペレーションの部分でまだまだできていないことが多いですし、当社のお客様についても同様なので、これから取り組んでいきたいですね。

「SDRとBDRの比率はどれくらいでしょうか?」という質問が来ています。ご来場の多くの方はご存じだと思いますが、SDRはSales Development Representativeの略で「反響型営業」のこと、BDRはBusiness Development Representativeの略で「新規開拓型営業」のことです。
要は、プッシュ型とプル型ということですが、Tableauさんはこの比率はいかがでしょうか?

絹村: BDR:SDRが3:7ぐらいです。

湯浅: インフォマートさんは、いかがですか?

児玉: フード系をターゲットとしているISと全業界をターゲットとしているISで比率が異なります。フード系の方は一定数の反響があるためSDRの方が多く、だいたい7:3ぐらいの割合です。全業界の方は5:5ぐらいです。

湯浅: ランドスケイプの場合は、BDRが圧倒的に多いです。当社はデータベースを主事業としているので、コール先の情報は膨大に保有しているからです。アルバイト・派遣社員の7名はほぼBDRのみを担当しており新規リードの担当者情報を収集しています。正社員7名のうち2名はSDRです。だいたい8:2の割合でBDRが多いですね。

絹村: 先ほど伺ったコンテンツマーケティングでのナーチャリングを担当しているのはSDRですか?

湯浅: そうです。展示会などで一度は接点を持っているリードなので、それをどう育成していくかがミッションになっています。

左から、湯浅 将史氏(株式会社ランドスケイプ 営業本部 DXグループ 執行役員)、絹村 悠氏(Tableau Japan コマーシャル営業本部 本部長)

左から、湯浅 将史氏(株式会社ランドスケイプ 営業本部 DXグループ 執行役員)、
絹村 悠氏(Tableau Japan コマーシャル営業本部 本部長)

湯浅: 次の質問です。「データ解析担当者の評価はどのように行っていますか?」

絹村: まず、「データ解析担当」という職種を置いているわけではなく、全従業員がデータ解析を行っているということが前提としてあります。最近、「データリテラシー」という言葉がありますが、リテラシーとは何かというと、データ言語を理解していて、人に伝えられる能力だと考えられます。すると、「語学を学ぶことの費用対効果」に近い感覚になってくると思います。先ほどお話したように、データを分析した結果を次のアクションにつなげ、その結果を分析して改善するというサイクルを回せる人が高評価を得るということになります。

湯浅: ほかに「ISの達成感がなくモチベーションをどう保てば良いか悩んでいます。工夫されていることがあれば教えてください」という質問がきています。
これは、ISスタッフが社員なのかアルバイトなのかでも変わってくるかと思うのですが、いかがでしょうか。

児玉: これは、永遠の課題かもしれませんね(笑)。私は、FSとの距離を縮めてフィードバックを多くしてあげることが大事だと考えていて、組織として実践するよう意識していますが、これが正解かどうかはまだ検証できていません。

絹村: Tableauの場合、売上を作るところまでISが担当するため、FSと同じ醍醐味があり、それが達成感につながっています。
また、個々が持つ達成感のポイントは異なるので、日々、1対1のコミュニケーションを取るなかで探る努力をしています。
ただ、これは本当に難しい課題で、答えはないと思います。

湯浅: 当社でも、ISがパスした案件がFSでどうなったか、その結果が良くても悪くてもフィードバックすることに取り組んでいます。

最後の質問です。「現在、ISの立ち上げフェーズです。データ活用の重要性を感じる一方で、ツール導入の短期的な成果にどれくらい寄与するのか社内で説得できず、結局、スプレッドシートとスラッグのみで進めています」

たしかに経営層からは短期的な成果を求められがちですよね。これは、どちらかというとMAなどのコンサルを提供されている企業さんからよくいわれることですが、3ヵ月、6ヵ月、1年とある程度、長いスパンで見てもらわないとなかなか結果を評価することは難しいです。

さらに経営層の理解をどう得るかという点では、経営層にISの経験者がいないということが難易度を押し上げています。社内にISへのデータ活用を推進してくれる仲間がいないと難しいですね。

児玉: 経営層に対する啓蒙活動は、当社のお客様などでも行っていると聞きます。なかなか、効果だけをプレゼンしても通らないので、事例を交えながら説得されているようです。

湯浅: 私自身もIS担当のお客様が経営層にプレゼンする場に立ち会って一緒に説得することが増えましたが、やはり「長期のスパンで」ということは伝えています。

絹村: あまり大きなゴールは掲げず、目の前の小さな成功体験を積み上げて、少しでもよいから蓄積したデータを活用していくということが重要です。SFAも何もないというところは、できることも限られているかもしれませんが、まずは小規模でデータを活用してみるという観点で取り組んでみてはいかがでしょうか。

湯浅: ありがとうございます。
すべてのご質問にお答えすることができませんでしたが、本日の内容が皆様の課題解決や運用のヒントになれば幸いです。短い時間でしたが、お付き合いいただき、ありがとうございました。

「Inside Sales Conference 2019」レポート

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Wed, 11 Sep 2019 00:00:00 +0900
<![CDATA[【2019年8月】Googleニュース! SEO対策のトピックスまとめ]]> https://mtame.jp/column/Google_news_201908 日々更新されるGoogle社の最新のSEO関連ニュースや、新機能の情報をまとめました。
この記事は2019年8月のトピックスです。

【新機能】 アプリとWebサイト測定を統合するGoogle Analyticsの新機能がリリース

2019 年8月、Googleは、Google AnalyticsにWebサイトとアプリの測定を統合する新機能「アプリ+ウェブ」をリリースしました。
これまでは、一般的にWebサイトの解析にはGoogle Analytics、アプリの解析にはFirebase向けGoogle Analytics が使われており、それぞれ別々に解析することが求められていました。このため、Webサイトとアプリなどクロスプラットフォーム分析には非常に時間を要していましたが、本機能によってGoogle Analytics内ですべての解析を完結できるようになりました。

この新機能により、以下のような解析が可能になります

●アプリとWebサイト、両方のプラットフォーム共有で新規ユーザーをもっとも多く獲得できたチャネルは?
●全プラットフォーム合計で、現在のユニークユーザーの総数は?
●アプリとWebサイトを合わせて、過去 1 週間に発生したコンバージョンの件数は?
●柔軟なカスタムイベントを設定
   例えば、スクロール、DL、動画視聴など、プロパティ管理設定からオンオフで計測が可能
●クロスプラットフォーム分析

アプリとWebサイト測定を統合するGoogle Analyticsの新機能がリリース

【情報】 公開日時の提示に関するGoogleのコメント

Google のWebマスター・トレンド・アナリスト であるJohn Mueller(ジョン・ミューラー)氏は、Twitterで「たとえ古いコンテンツであったとしても公開日の日付を提供すること」を推奨しました。
これまで、記事が古いこと=ネガティブな印象を与えると考え、日付を明示しないサイトも多かったと思いますが、日付情報がないことは、閲覧者のUXを損なうことにつながり、ページの信頼性にも影響します。
そのため今後は、記事コンテンツはできるだけ日付を明示することが大切です。ただし、故意に日付をコントロールすることは、重大なスパム行為になるので注意が必要です。

公開日時の提示に関するGoogleのコメント

【更新】 How-To(ハウツー)のリッチリザルトが日本の Google 検索に導入

リッチリザルトとは、Googleの検索結果表示画面のなかで、通常の検索結果が表示される青色リンクとURLとは異なる位置や形式で表示される検索結果のことです。
リッチリザルトの対象となる情報の種類は多数ありますが、一般的にはニュースやブログなどの記事・書籍・イベント情報・レシピ・店舗・企業などを検索した際、ユーザーの検索意図にもっともそった結果がわかりやすく表示されるようになっています。ただし、リッチリザルトとして検索結果に表示されるためには、ページを構造化データによって構築する必要があります。
リッチリザルトの対象となる情報の種類のなかで、最近追加されたのがFAQとHow-To(ハウツー)です。2019年8月末頃には、日本のGoogle検索結果にも、How-To(ハウツー)のリッチリザルトが導入されました。

How-to (ハウツー)リッチリザルトは「方法」や「手順」を検索結果に表示します。検索結果では、手順の項目が順番に並び、それぞれの手順をタップすると具体的な方法が現れます。
これらのリッチリザルトに対応することにより、検索結果上にコンテンツがダイレクトに表示され、リンクを設定することもできるため、トラフィックを増やせる確率が上がることが考えられます。Googleアシスタントでも利用されるようになり、スマホ以外のディスプレイ付きアシスタントデバイス(Google Nest Hub)からなど、流入元の幅も広がることが考えられます。

「シャンパン 開け方」で検索した場合の例

「シャンパン 開け方」で検索した場合の例

【情報】 サントリーのFAQリッチリザルトでの検索トラフィック増加傾向

早期にFAQ(よくある質問)リッチリザルトの構造化を実装し、試験運用してきたサントリーは、FAQカテゴリのトラフィックが前年比141%に増加したと紹介されました(サントリーのウェブマスターの石川けいさんもリツイートしています)。
一般的に、FAQリッチリザルトはユーザーが検索結果で疑問を解決してしまう可能性があるため、トラフィックを低下させる恐れがあるのでは?と考えられていましたが、FAQリッチリザルトがトラフィック増につながる可能性を示す肯定的な事例となっています。

サントリーのFAQリッチリザルトでの検索トラフィック増加傾向

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Mon, 09 Sep 2019 00:00:00 +0900
<![CDATA[A/Bテストとは?種類・期間・項目・ツールなど知っておきたい知識をまとめました!]]> https://mtame.jp/marketing_foundation/AB_testing マーケターの基本科目ともいえる「A/Bテスト」。

聞いたことはある、行うべきだということもわかっている、でも実際にはまだ一度も取り組んだことがない…という方も一定数いらっしゃることと思います。

今回は、そんなマーケターの背中を押すべく、A/Bテストを実施するために必要なポイントを解説します。

A/Bテストとは?

改めて、A/Bテストとは、「A」「B」2パターンのクリエイティブでユーザーの反応の違いを確認し、より効果的な方を選択するというマーケティング手法のことです。

マーケターが既存の潜在顧客・見込客・顧客を観察するなかで導き出した仮説を、実際のユーザーで検証するという生産的かつ確実な手法です。

おもに、Web広告やランディングページ(LP)、Webサイトなどの改善に取り入れられています。

たとえば、キャッチコピーだけ、ボタンの形だけ…といった具合で、一部だけを変更した2つのよく似たクリエイティブを用意して、実際にWeb上で一定期間、公開し、どちらの方がクリック率が高かったかといった項目で評価します。

A/B テストと多変量テストの違い

A/B テストとよく比較されるテスト手法として「多変量テスト」があります。多変量テストとは、同時2つ以上の項目を検証するテスト方法です。それらを総当たり戦で検証するため、すべての組み合わせ分だけのクリエイティブを用意することになります。

A/Bテスト

A/Bテスト

組み合わせ例

●メインビジュアルを2パターン

多変量テスト

多変量テスト

組み合わせ例

●メインカラーを2パターン
●メインビジュアルを2パターン
●キャッチコピーを2パターン
●ボタンの形を2パターン
●ボタンのサイズを3パターン
●ボタンの文言を2パターン
→2×2×2×2×3×2=全96パターン/p>

多変量テストでは、一度にたくさんの仮説を検証しベストな解が求められますが、すべてのパターンを用意する労力がかかることに加え、検証ユーザーの母数も大量に必要となるため、ある程度大きなボリュームのトラフィック量がないと実施できません。

A/Bテストのメリット・デメリット

A/Bテストを実施するに当たり、A/Bテストのメリット・デメリットを把握しておきましょう。

A/Bテストのメリット

A/Bテストの最大のメリットは、前章でご紹介した多変量テストのような大量のトラフィックを必要としないため、日々のアクセス数が少ないWebサイトにおいても検証が可能であるという点です。なおかつ、得られるデータには信頼性があります。

また、比較する変数も2つだけなので、結果の解釈もスピーディに行えます。この結果を改善につなげることで、少しずつ確実にWebサイトやWeb広告をより効果的なものへと改修し、費用対効果向上を実現できます。

●大量のトラフィックを必要としない
●信頼性のあるデータが得られる
●結果の解釈がスピーディに行える
●確実に改善につなげられる
●低コストでテストが可能

A/Bテストのデメリット

上記に挙げたメリットと矛盾するようですが、「大量のトラフィックを必要としない」とはいえ、一定数の母数は必要となります。そのため、あまりにもアクセス数が集まらない場合はテスト期間を長く要します。詳しくは、次章で解説します。

●トラフィックが少ない場合、テスト期間が長期化する

A/Bテストに必要な期間

結論からいえば、A/Bテストに必要な期間は予測できません。
その理由を下でご紹介します。

必要な期間を診断するには「差分」と「UU数」が必要

A/Bテストに必要な期間とは、結果を検証できる期間です。そして、結果を検証するためには、クリエイティブ「A」とクリエイティブ「B」にはっきりとした差が現れる必要があります。

一概に数値でいえるものでもありませんが、差が数%未満の場合は「誤差」の可能性があり、これをもとに改善を行ったつもりが実は「改悪」だったということになりかねません。

テスト対象のWebサイトなりWeb広告なりにおける過去のコンバージョン数/率などと比較して、明らかな「差分」といえる結果が出るまでテストを続ける必要があるといえます。

※メールマガジンや期間限定のキャンペーンなどの場合は、「送信日から1週間」「キャンペーン終了まで」などがテスト期間となります。

ただし、テストのやり方によっては、いくらテスト期間を長く取っても「差分」が出ない場合もあります。そもそも「A」でも「B」でも大きな差がないというケースです。つまり、『「差分」が出ない』ことが結果として出ているということですが、期間が足りないために「差分」が出ないのか、それとも『「差分」が出ない』という結果が出ているのか判断に迷うことになります。

そこで注目したいのが「UU数(特定の期間内にサイトに訪れた人数)」です。これも、過去のデータからテストに十分だと考えられるUU数を基準として設け、満たしていれば差分が出ていなくてもテストが完了したと判断しましょう。目安として、最低限1,000UUは欲しいところです。

差分がなかなか出ない場合は、①「A」「B」のどちらも優れていて差がつかない、②検証項目がコンバージョンに影響を与えない、③UU数が足りていないのどれかを疑ってみてください。

ユーザーの振り分け

正しいデータを取るためには、A/Bテストの開催期間中は必ず同期間でユーザーをランダムにそれぞれのクリエイティブに振り分ける必要があります。

極端な例ですが、テスト開始直後はクリエイティブ「A」を、1ヵ月後からリエイティブ「B」を表示させるようなやり方をしてしまうと、出てきた差分は統計的に信頼できないものになってしまいます。

ユーザーの振り分けには、A/Bテストツールの活用が必須となります。

検証項目例

A/BテストでWebサイトやWebページ、LP におけるおもな検証項目としては、ファーストビューコンテンツ、イメージ画像、見出し・ページタイトル、コール・トゥ・アクション(CTA)ボタン、離脱導線などがあります。

ファーストビューコンテンツ

ファーストビューコンテンツとは、ページを表示させたときにブラウザを大きく占めるコンテンツのことで、ユーザーにインパクトを与え、興味を惹き付ける重要な要素です。 トップページならメインビジュアル、下層ページならキャッチコピーとメインビジュアルなどとなっているケースが多いでしょう。

キャッチコピーとメインビジュアルのどちらを上に持ってくるか、大きさを変えてみる、レイアウトを変えてみるといった比較が考えられます。

イメージ画像

イメージ画像とは、製品画像のような直接的にコンテンツの内容を表す画像ではなく、コンテンツから連想される対象物が写った写真やイラストなどを指します。テキスト情報だけでは味気なかったり、テキスト量が多くて読みづらかったりするのを緩和する、いわば箸休め的なコンテンツともいえますが、アイキャッチとなってくれるため重要な役割を持ちます。

異なる2つの画像で比較する、大きさを変えて比較するなどが考えられます。イメージ画像のなかにテキストを盛り込む場合は、テキスト(キャッチコピー)を変えて比較するケースも考えられます。

見出し・ページタイトル

見出しとは、そのページ(もしくは章)に掲載されているコンテンツの内容を要約するなどして表したテキスト情報のことで、キャッチコピーも含みます。

ページタイトルとは、メタタグ(タイトルタグ)に記載されているページタイトルを表すテキスト情報のことで、検索エンジンでの検索結果一覧ページでタイトルとして表示される部分です。

異なるテキストでの比較が考えられます。見出しの場合は文字の大きさや色などフォント情報や字間、行間を変えるなどの比較も考えられます。

CTAボタン

CTAとは、Call to Actionの略で、「行動喚起」という意味です。CTAボタンとは、「お問い合わせはコチラ」などと書かれたボタンでコンバージョンにつながる誘導ボタンのことで、お問い合わせフォームや見積依頼フォームなどにリンクされています。

ボタンの大きさを変えてみる、ボタンの色を変えてみる、ボタンに記載するテキストを変えてみる、ボタンの位置を変えてみるといった比較が考えられます。

離脱導線

離脱導線とは、ページのスクロール途中に設けられた同サイト内のほかのページや外部サイトへのリンクのことです。ただし、コンバージョンとして設定されているようなフォームへのリンクは除外して考えます。

サイト内回遊率やユーザーの利便性を高めるためには、関連情報が掲載されたWebページへのリンクが有効ですが、場合によってはユーザーが他サイトへ流れ、コンバージョン数/率の低下を招く恐れもあります。

離脱率が高い場合は離脱導線を削除したものとの比較を行う、回遊率が低い場合は離脱導線を追加したものとの比較を行うといったテスト方法が考えられます。

無料ツール

A/Bテストを行うには、基本的にツールなしでは不可能です。ランダムにユーザーを振り分けたり、検証を行うにはツールを活用する必要があるからです。

ここでは、無料で活用できるA/Bテストツールを2点ご紹介します。
※「SiTest」については、1ヵ月間のみ無料となります。

Google オプティマイズ A/B テスト

Google オプティマイズ A/B テスト

無料で使えるWeb解析ツールのGoogle オプティマイズのA/Bテスト機能を活用して行うことができます。
まずは、無料ツールであるGoogle オプティマイズ A/B テストから始めるのが無難です。

※2019年8月7日より、Google アナリティクスのウェブテスト機能は、Google オプティマイズに統合されました。

SiTest

SiTest

SiTestは、Webサイトを改善するためのツールで、ヒートマップ機能、テスト機能、EFO(Entry Form Optimization…フォーム最適化)機能の3つのおもな機能を持ち、レポート作成機能にはAIが搭載されています。

A/Bテストでは、HTMLファイルを用意する手間なく3ステップでテストページを生成でき、テストの実行条件として「平日のみ」「新規ユーザーのみ」といった条件設定も行えます。

テスト機能では、A/Bテストのほか、多変量テストも可能で、LPO(Landing Page Optimization…ランディングページ最適化)として「参照元」「新規/リピーター」「時間帯/曜日」といった複数条件を組み合わせてLPをテストできる機能も用意されています。

無料トライアル期間は最初の1ヵ月間で、本利用の料金は別途見積となっています。

まとめ

A/Bテスト実施にあたり、不安や疑問は解決したでしょうか?

A/Bテストは、単発で行っても該当変数部分の改善は可能ですが、よりコンバージョンにつながるベストなWebサイトに仕上げるためには、継続的に取り組んでPDCAサイクルを回していくのが効果的です。ぜひ、継続的にA/Bテストに取り組んで、Webサイト改善につなげてください。

A/Bテストに限らず、成果の出せるWebサイトづくりのアドバイスが欲しい方は、ぜひ当社のコンサルタントまでご連絡ください。

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Mon, 09 Sep 2019 00:00:00 +0900
<![CDATA[ABMとは?手法・メリット・目標・ツールなど知っておきたい知識をまとめました!]]> https://mtame.jp/marketing_foundation/ABM 昔は、商売において「お客様は神様」であり、お客様がお店や商品を選ぶことはあっても逆の発想はありませんでした。BtoBにおいても取引先企業との間には力関係が存在し、下請け企業は無茶な要求も泣いて飲まなければならないような風潮がありました。

時代は変わり、取引先を「下請け」ではなく対等な「パートナー」と位置付ける企業が増えました。企業はまた、売上や利益に貢献してくれる優良顧客との取引を重視し、潜在顧客や見込客、既存顧客のなかから自社にとって有益な顧客を選別しようと試みるようになりました。

この選別において必要となる考え方が「ABM」です。
今回は、デジタルツールの普及とともに注目度が上がってきたABMについて、マーケターなら知っておきたい内容をまとめてご紹介します。

1.ABMの手法とは?

ABMは、Account Based Marketing(アカウント・ベースド・マーケティング)の頭文字を取ったもので、BtoB企業において「自社にとって価値の高い顧客を選別して、顧客に合わせた最適なアプローチをする」マーケティング手法のことです。

概念としては特に目新しいものではありませんが、実際にこれに取り組むとなると、選別作業や、その後の1社1社に合わせた施策に工数がかかりすぎるため、うまく運用できている企業はあまりありませんでした。

近年、マーケティングオートメーション(MA)やSFA(Sales Force Automation…営業支援システム)、CRM(Customer Relationship Management…顧客関係管理。一度の購買のみで終わらせないよう、顧客関係を向上させる行動や活動。またそのためのツール)といったデジタルツールが普及してABMを自動化できる手段が身近になり、ABM実現のインフラが整ってきたといえます。

具体的には、「ポテンシャル」と「ステータス」の2軸で見込客(リード)をセグメント化し、それぞれに合わせたアプローチを行っていきます。

ABM例

2.ABMが必要な理由

マーケティング手法の一つとしてCRMが浸透したことが理由の一つとして挙げられます。CRMの重要な指標の一つであるLTV(Life Time Value…顧客生涯価値。そのユーザーが将来までに渡ってどの程度の利益を生むかという予測)は、顧客と一度切りの取引で終了するのではなく、良好な関係を維持しながらリピート購入やアップセル、クロスセルなど何度も取引を重ねるなかで収益の総額を高めていこうという考え方です。

LTVを高めるには、顧客の業種や規模といった条件で自社が理想とする顧客像を定め、集客の段階でそれに合致するリードへ積極的にアプローチして商談化するのが効率的です。

3.ABMのメリット・デメリット

ABMに取り組むメリットとデメリットを解説します。

ABMのメリット

前章までにお伝えしてきたことの繰り返しとなりますが、ABMにより積極的にアプローチすべきリードと、そうではないリードを選別することができます。リソースは有限なので、高いLTVが見込める企業にリソースを集中することができ、効率的にマーケティング活動を行えるようになります。

また、個別の企業に合わせた1to1マーケティングができるようになり、商談フェーズでも顧客化後も、自社に合った提案として受け入れられやすくなります。

ABMのデメリット

ABMは、取り組みをスタートしてから運用が軌道に乗るまでは、営業部門へABM概念の落とし込みが大変で、これがデメリットとなります。

個々の営業マンが、現時点でたくさん受注できているセグメントや個人的にアツいと思っているセグメントではなく、企業として価値があるというセグメントで一斉に管理されるようになるため、プレイヤーとして価値を見出すことができない人も出てきます。

最初のうちは、マーケターがホットリードとしてパスしたセグメントよりも「自分はこっちの方がアツイ」と別のリードを追ってしまったり、目先の自分のインセンティブのために今受注できているところしかアプローチしなかったりと、ABMの施策に従ってくれない人も出てくると思います。
そうならないように、マネージャーからプレイヤーに落とし込む必要があり、場合によってはこれに相当な時間を要します。

また、最初にマーケティング部門が設定したポテンシャルとステータスが必ずしも正しい訳ではないので、スタート当初のうちは継続的に調整していく必要があります。



4.ABMのKPI・KGI例

ABMに取り組むにあたり設定する目標の目安として、KPI・KGI例をそれぞれご紹介します

ABMのKPI例

KPI例としては、ポテンシャルのランクごとの母数、ステータスアップ数、商談創出数、受注率などがあります。

ポテンシャルのランクごとの母数

ABMにおける「ポテンシャル」とは、自社が理想の顧客像を最上ランクとし、条件をゆるめたものを順にランク分けしたものを指します。

たとえば、下図のようになります。

ポテンシャルの設計例

このA~Dまでのランクごとに獲得リードの母数をKPIとする例です。

ステータスアップ数

ABMには、上記のA~Dまでのポテンシャルとは別にステータス(見込度)というセグメントがあります。ステータスとは「潜在」「顕在化」「アポ見込」のように、顧客の購買プロセスに合わせた検討度のことです。各段階に合わせてアプローチ(ナーチャリング…育成)した結果、次の段階に進めばステータスアップさせたことになり、一つの成果となります。

このステータスアップ数を各段階で設けるという目標例です。

商談創出数

アプローチの結果、商談化した案件の総数をKPIとする例です。この場合、その顧客がどのステータスからスタートしたかなどには関係なく、最終的な商談数だけを見ます。

受注率

商談化した案件のなかから最終的に受注できた案件の数をKPIとする例です。よりKGIに結びつきやすいKPIとなります。

ABMのKGI例

KGI例としては、新規からの売上、既存からの売上、特定セグメント(業界・職種)からの売上などがあります。

新規からの売上

これまで取引のなかった新規顧客からの売上金額をKGIとする例です。企業の業績拡大や発展に重要な新規顧客獲得を重視したKGIです。

既存からの売上

すでに1回以上の取引履歴を持つ既存顧客からの売上金額をKGIとする例です。既存顧客からの受注は、新規顧客獲得コストの5分の1で済むといわれており、利益率を重視したKGIです。

特定セグメント(業界・職種など)からの売上

ポテンシャルで設定した条件のほか、市場の動向などに合わせて特定の顧客層をセグメント化し、そのなかでの売上金額をKGIとする例です。会社としての市場開拓戦略を重視したKGIです。




5.ABMの具体的な手順

具体的なABMの取り組み方として3つのステップがあります。

ステップ1:ポテンシャルとステータスの条件設定

まずは、既存顧客との取引履歴など過去のデータと照らし合わせて自社が理想とする顧客像の条件を最上ランクとして定め、そこから条件をゆるめるかたちで各ランクの条件設定を行い、ポテンシャルを決めます。

これと並行して、これまでに蓄積したマーケティングおよび営業ノウハウから、潜在顧客から顧客化までのステータスをセグメントし、条件設定を行いましょう。ステータスのセグメントは上図から大きく変わることはないでしょうが、ステータスごとの条件設定は、各社のマーケティング戦略次第です。例として、「Webサイト訪問で顕在化」「10PV以上のWebサイト閲覧でアポ見込み」などが挙げられます。

ステップ2:ターゲットにアプローチする

ステップ1で決めたセグメント表に沿って既存のリード情報やターゲットとする潜在顧客を分類していきます。

分類できたらそれぞれのセグメントに沿って最適だと思われるアプローチを行い、ステータスアップを促していきます。

ポテンシャル見込み度のマトリックス

各社の戦略に沿ってアプローチ法を決めていくのがベストですが、基本的には、ポテンシャルが高いもののステータスが低い層にはマーケティング部門がアプローチしてナーチャリングを行い、同じくポテンシャルが高く、かつステータスも高い層は商談を行えばすぐに受注できる「ホットリード」として営業部門へパスします。

一方、ポテンシャルもステータスも低い層は「ターゲット外」となるため、特に施策は行いません。リソースが余っているときなどは、この層のなかでもポテンシャル、ステータスが高い方からアプローチしていくと良いでしょう。

ステップ3:ターゲットのステータス把握

ステップ2でアプローチした結果、リードがどんな検討フェーズへ遷移したかを把握します。うまくステータスアップできれば、そのアプローチが正しかったということですし、逆に的外れであればステータスダウンしてしまうこともあるかもしれません。
事前に「最適」だろうと仮説を立てたアプローチの結果を検証し、改善していきます。




6.ABMにおすすめのツール

冒頭でもふれましたが、ABMは人力に頼った手作業で行うには煩雑で、すぐに限界が来てしまいます。使い勝手の良いツールが出揃っていますので、積極的に活用してください。

ここでは「顧客管理ツール」と「データベース」それぞれのカテゴリに分けておすすめのツールをご紹介します。

顧客管理ツール

顧客ごとのポテンシャル、ステータス情報を管理するために活用したいツールです。おもな顧客管理ツールには、MA、SFA、CRMなどがあります。

MA

MAとは、Marketing Automation(マーケティング・オートメーション)の略で、顧客開拓におけるマーケティング活動を可視化・自動化してくれるツールです。自社の商品・サービスを欲しいと思っているユーザーを察知し、最適なタイミングでのアプローチを可能にしてくれます。

MAのなかでもおすすめしたいツールが「BowNow」です。
BowNowは、2,800社以上が導入している国産のMAです。無料で利用できるのはデモ版のみというMAツールが多いなか、BowNowは無期限で利用できるフリープランを提供。ホットリードの抽出に優れ、利用企業様は人員を増やすことなく、Webサイト改修の必要なく、保有している見込み顧客リストを使ってミニマムスタートできる点が大きな特徴です。

SFA

SFAとは、Sales Force Automation(セールス・フォース・オートメーション)の略で、営業支援システムのことです。営業活動を視覚化・効率化してくれるツールです。

SFAのなかでもおすすめしたいツールが「Senses」です。
SensesはAI搭載営業支援ツールで、一般的にSFA、CRMと呼ばれる顧客管理、案件管理といった管理機能に加え、蓄積された営業情報からAIアルゴリズムが成功・失敗事例を解析する機能を有しているため、営業パーソンは過去の成功・失敗事例を参考に「いつ」「誰に」「何を」「どのように」行うかに関する示唆を受けることが可能です。

CRM

CRMとは、Customer Relationship Management(カスタマー・リレーションシップ・マネジメント)の略で、顧客関係管理を実現してくれるツールです。受注後の顧客との関係維持やアップセルやクロスセルに力を発揮します。

データベース

膨大なリードのなかから自社の理想のリードを抽出して育成・顧客化するというABMのすべてのフェーズでデータ管理は重要です。
データベースツールは、このデータ管理を効率化してくれます。

FOCAS

FOCASは、ABM実践のために作られたツールで、データ分析に基づいてリードの中から成約確度の高いアカウントを予測して自動抽出してくれます。ABMにおけるデータ活用の最初のステップである「ターゲティング」の精度を高めることに重点が置かれています。

FORCASの強みは、B2Bマーケティングに特化したデータベースを保有している点にあります。約128万社の企業情報と連携し、業界区分は560業界以上。大分類、中分類、小分類と、細かく区分されています。

uSonar

uSonarは、効率的なABMを実現するため、顧客データを統合するためのツールです。
たとえば、データベースを運用していくなかで新たなリードが増えていくため、社名などが表記ゆれしたり、社名変更があったりなどするケースが増えます。このため、「名寄せ」の必要が出てきます。

こうした際に、uSonarがあればデータクレンジングや名寄せが簡単に行えます。また、主要なSFAやMAなどのツールとの連携も可能です。




7.セミナー

ABMについて学び始めたばかりの初心者であれば、わからないところは質問できるセミナーに参加するのが、知識を身につける近道です。

ここでは、おもにABM関連ツールやサービスを提供している企業が開催する無料で参加できるセミナーを集めてご紹介します。

Mtame株式会社

株式会社FORCAS WebサイトTOPページ1

画像引用元: Mtame株式会社 WebサイトTOPページ

本サイト「エムタメ!」を運営するMtame株式会社では、毎月2~3回のペースで、マーケティングやセールスに関するさまざまなテーマで無料セミナーを開催しています。直接「ABM」をテーマにしたセミナーはまだ実施していませんが、ABM運用で活用したいMA関連のセミナーを数多く開催しており、今後も開催を予定しています。

現在受付中のセミナーについては、セミナーのページをご覧ください。

株式会社FORCAS

株式会社FORCAS WebサイトTOPページ

画像引用元: 株式会社FORCAS WebサイトTOPページ

データベースツールのところでもご紹介したFORCASでは、毎月5~6回のペースでABMを中心とした無料セミナーが開催されています。外部講師を招いてのセミナーも多く、視野が広がりそうです。

現在受付中のセミナーについては、セミナーのページをご覧ください。

株式会社ランドスケイプ

株式会社ランドスケイプ WebサイトTOPページ

画像引用元: 株式会社ランドスケイプ WebサイトTOPページ

こちらもデータベースツールのところでご紹介した企業です。ランドスケイプでは、毎月5~6回のペースでセールスやマーケティングにデータをどう活用するかといったテーマでの。無料セミナーが開催されています。なかには、役職者限定のランチ付きセミナーなども。こちらも、外部講師を招いてのセミナーが数多く企画されています。

現在受付中のセミナーについては、セミナーのページをご覧ください。

SALES ROBOTICS株式会社

SALES ROBOTICS株式会社 WebサイトTOPページ

画像引用元: SALES ROBOTICS株式会社 WebサイトTOPページ

SALES ROBOTICSは、インサイドセールスのマネジメントシステムを提供している企業です。同社では、毎月毎月2~3回のペースで無料セミナーを開催し、営業戦略から現場の仕組化まで、営業活動の変革を実現するポイントを解説しています。

現在受付中のセミナーについては、セミナーのページをご覧ください。

株式会社エムエム総研

株式会社エムエム総研 WebサイトTOPページ

画像引用元: 株式会社エムエム総研 WebサイトTOPページ

BtoBに特化したアウトバンド支援を手がけるエムエム総研は、不定期でセールスやマーケティングに関するテーマで有料セミナー・無料セミナーを開催しています。インサイドセールスをテーマとした回が多い印象ですが、BtoBのマーケター様にはおすすめです。

現在受付中のセミナーについては、セミナーのページをご覧ください。



8.ABMの参考本

セミナーに参加する時間が取れない方や、体系的に学びたい方におすすめしたいはABMの参考本をご紹介します。

究極のBtoBマーケティング ABM(アカウント・ベースド・マーケティング)

著:庭山 一郎 出版:日経BP(2016年12月発刊)

ABMの全体像がわかりやすく丁寧に解説されており、初心者にぴったりの入門書となっています。BtoBマーケティングの入門書としても活用できます。

【究極のBtoBマーケティング ABM 目次】

 【第1章】 ABM――BtoBマーケティングの新しい潮流

 【第2章】 ABMで変わるBtoBマーケティング

 【第3章】 ABMがつくる社内連携の新しいかたち

 【第4章】 あなたの会社にABMがもたらす効果

 【第5章】 ABM導入とは、「戦闘教義」を変えること

 【第6章】 「デマンドセンターの整備」はABMの第一歩

 【第7章】 ABMで変わるマーケティングプロセス

 【第8章】 ABMを実際に始めてみる

 【第9章】 世界を代表するABMプレイヤー

引用元:究極のBtoBマーケティング ABM(amazon)

9.まとめ

ABMについて概要を知りたい方のために基本情報をまとめてご紹介しました。
ABMに取り組む意義や注意点を理解したら、実践することで自社のノウハウがたまっていきます。
ABMはデジタルツールなしに取り組むことが難しいため、初期の段階でツールの選定を行う必要があるでしょう。とはいえ、初期費用がネックになるかもしれません。

当社で提供しているMAツール「BowNow」にはフリープランがあり、無期限で利用できます。すぐに使えるABMテンプレートもご用意していますので、お気軽にお試しください。

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Tue, 03 Sep 2019 00:00:00 +0900
<![CDATA[「Google Cloud Next '19 in Tokyo」レポート 第三回 セッション:AI と量子コンピュータで開く、新たなビジネスの可能性]]> https://mtame.jp/column/google_cloud_next_19_03 2018年7月31日(水)・8月1日(木)の2日間、ザ・プリンスパ-クタワー東京/東京プリンスホテルにおいて、Google社が主催する過去最大級の総合イベント「Google Cloud Next'19 in Tokyo」が開催されました。

今年は「かつてないクラウドを体験しよう。」をテーマに、展示会場とセッションルーム、ハンズオンラボなどで構成されました。

「エムタメ!」では、当日のセッションからマーケター向けのものを厳選し、数回にわたりレポートしていきます。

第三回は、専門的な知識なしに誰でも手軽に機械学習を利用できるクラウドサービス「MAGELLAN BLOCKS」を提供する株式会社グルーヴノーツの代表取締役社長 最首 英裕氏が登壇したセッション「AI と量子コンピュータで開く、新たなビジネスの可能性」の模様をお届けします。

「Google Cloud Next '19 in Tokyo」レポート

グルーヴノーツがAIを活用して解決した課題事例

最首 英裕氏

最首 英裕氏(株式会社グルーヴノーツ 代表取締役社長)

世論では「量子コンピュータは、まだまだ実用化にはほど遠い」といわれているなかで、同社では今年(2019年)、量子コンピュータを活用したサービスをリリースし、すでに顧客がついて実運用を開始しているといいます。商用の量子コンピュータをリリースしているのは、世界で同社が唯一だそう。

同社では、もともと、機械学習を活用して主に将来の数値的な予測するサービスを提供しており、顧客の課題解決に取り組むなかで「組み合わせ最適化」を解く必要性に迫られたことが量子コンピュータ活用を始めるきっかけになったといいます。

思考を妨げない分析

当日の登壇資料より引用

ここで、同社の提供する機械学習を手軽に利用できるクラウドサービス「MAGELLAN BLOCKS」の活用事例として「ファミリーマート」「JCB」「アルフレッサ」「佐世保航海測器社」の4つの事例が紹介されました。

ファミリーマート

当日の登壇資料より引用

ファミリーマートの事例では、初めての場所に出店した際の初年度の売上予測に成功したそうです。

JCB

当日の登壇資料より引用

JCBの事例では、コールセンターにかかってくる電話の本数を予測し、最適な人員配置に貢献したといいます。

アルフレッサ

当日の登壇資料より引用

アルフレッサの事例では、どの薬がどれだけ売れるかを予測し、余剰在庫・欠品の回避に貢献したといいます。

佐世保航海測器社

当日の登壇資料より引用

佐世保航海測器社の事例では、どの漁場に行けばどれくらいの魚が獲れるかを予測し、ノウハウのデータ化に成功したといいます。

いずれも、数百~千項目超ものさまざまな因子が影響する予測であり、自社開発によるAIによって対応してきたそうです。
また、現在、開発に取り組む新しい機能としては、機械学習に十分なサンプルデータがない医療分野などのケースで画像と数値から結果を予測する「マルチモーダル」や、AIに深層学習させた直後の「特徴ベクトル」を活用した分類、目や鼻などの位置を地図化することで判断する「顔認証」などがあるといいます。

精度の高いAIを実現した先にあった課題「組み合わせ最適化」

これまで、企業が抱える課題を機械学習で解決するなかで、新たな課題が現れてきたと最首氏はいいます。

たとえば、コールセンターで最適な人員配置を行うための受電予測には成功したが、次のフェーズとしてオペレータのシフトを変えようとしたときに、どのように組み合わせるのが最適なのか?という課題。

組み合わせの数は膨大になり、組み合わせ爆発が起きて計算ができなくなるのだといいいます。計算できないものを計算しようとすれば、確率的に計算することになるため、工数がかかり、この精度を高めようとすると1日のシフトを組むために1日以上計算しなければならなくなってしまうのだそうです。短時間(現実的な1時間など)で計算しようとすれば精度が低くなり、実用に絶えない解になるのだそう。
このため、組み合わせ最適化はコンピュータに頼らず、ベテランスタッフが勘と経験に基づいで作っているのが現状だといいます。

精度の高いAIを実現するほどに、その先にある壁にぶち当たるといい、その解決策として期待を寄せているのが、量子アニーリングタイプの量子コンピュータで、同社で取り組みをスタートしたのだといいます。AIによる「予測」と量子コンピュータによる「最適化」の両方の解が得られるようになれば、幅広い課題に対応できるようになるといいます。

AI x 量子コンピュータ

当日の登壇資料より引用

量子アニーリングコンピュータによる課題解決の手法

量子アニーリングタイプの量子コンピュータは、一般的なコンピュータと異なり、プログラムはなく、デジタルでもなく、物理現象を観測する装置のようなものだといいます。
エネルギー状態を設定してから量子効果を弱めると、位置エネルギーの一番低い状態に量子ビットが安定するので、それを観測することで解が得られるそうです。エネルギー状態が一番低い組み合わせが解だといいます。

A量子アニーリングコンピュータによる課題解決の手法

当日の登壇資料より引用

この方法で組み合わせ最適化を解くためには、解きたい現象をエネルギー式に変換する必要があり、同社のエンジニアは、コーディングを行っている時間よりも紙に式を書いている時間の方が長いといいます。これだという式ができて初めてコーディングを行うのだそうです。

ここで、エネルギー式の一例として、量子アニーリングタイプのコンピュータの話でよく取り上げられるという巡回セールスマン問題が紹介されました。

エネルギー式表現の特徴

当日の登壇資料より引用

これは、セールスマンが1回ずつ複数の都市を回るときに、一番、移動コストの低いものはどれかという問題で、組み合わせ合計数がわからないながらも式を一つのモデルとしてデータ化すると、コンピュータが解を返してくれるのだといいます。制約条件の追加があれば、多項式を追加すれば良いのだといいます。

このような数式を用いて、たとえば、シフトの最適化を行う場合、単純に「コストが安い組み合わせ」を求めると「全員が新入社員」といった解になりかねないため、「能力」も考慮し、コストと能力のバランスを決めて設定するのだそう。このバランスの部分で微妙なニュアンスを盛り込める点がメリットだといいます。

微妙なニュアンスを盛り込める点がメリット

当日の登壇資料より引用

現在、同社が取り組む最適化を突き詰めていくと、最終的には都市やある地域全体の最適化につながるのだといいます。それを踏まえると、現在、業種・業態を再構成する動きが始まっていると捉えることができるのではないかとのことです。

最後に、同社が手がける子ども向けに展開するテクノロジーのスクール「TECH PARK」についての紹介がなされ、セッションは幕を閉じました。

新しくはじまる5つのコース

当日の登壇資料より引用

「Google Cloud Next '19 in Tokyo」レポート

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Mon, 02 Sep 2019 00:15:00 +0900
<![CDATA[「Google Cloud Next '19 in Tokyo」レポート 第四回 セッション:会議を効率化し、生産性を高める Google Meeting Solutions の活用術]]> https://mtame.jp/column/google_cloud_next_19_04 2018年7月31日(水)・8月1日(木)の2日間、ザ・プリンスパ-クタワー東京/東京プリンスホテルにおいて、Google社が主催する過去最大級の総合イベント「Google Cloud Next'19 in Tokyo」が開催されました。

今年は「かつてないクラウドを体験しよう。」をテーマに、展示会場とセッションルーム、ハンズオンラボなどで構成されました。

「エムタメ!」では、当日のセッションからマーケター向けのものを厳選し、数回にわたりレポートしていきます。

第四回は、GoogleのHangouts Meet やG Suite、2018年夏にリリースされた「Jamboard」などを活用して会議の効率化と生産性向上する方法が紹介されたセッション「会議を効率化し、生産性を高める Google Meeting Solutions の活用術」の模様をお届けします。

「Google Cloud Next '19 in Tokyo」レポート

会議に対するネガティブなイメージをポジティブなものに

中田 一成氏

中田 一成氏(グーグル合同会社 Google Cloud Sales & Channel Lead, Google Meeting Room Solutions)

働き方改革が叫ばれるなか、企業のなかで時間や場所にとらわれずに働く社員が少しずつ増えてきています。
将来的にはオフィスに出社せずに働く人はもっと増加するとみられており、そうした変化のなかで社員が疎外感や不便さを感じずに働ける環境を企業は用意すべきだと中田氏はいいます。
特に、プライベートでコミュニケーションに活用しているツールの利便性やユーザーエクスペリエンスを仕事上でも同じように享受したいと考えるビジネスパーソンが増えてきていると主張しました。

リアルタイムのコミュニケーションが必要不可次

当日の登壇資料より引用

同社内では、日ごろの業務のなかで実際に同社製品であるG SuiteやJamboard、Hangouts Meet Hardwareなどを会議に活用しているといいます。
G Suiteの活用により、シームレスに統合されたインテリジェントなコミュニケーションが可能で、よりスマートで、シームレス、かつスケーラブルな新世代の会議が実現でき、どこにいても社内の誰とでも気軽にコミュニケーションが取れるようになるといいます。

G Suite Meeting Solution

当日の登壇資料より引用

より豊かで深いコミュニケーションが取れる対面でのコミュニケーションは同社内でも重視しているそうですが、物理的・時間的な制約により、それが叶わないケースでも対面に近いクオリティでコミュニケーションが取れるよう、高いテレビ会議システムとして「Hangouts Meet」を、ホワイトボードシステムとして「Jamboard」を提供しているといいます。

Googleの検索エンジンで「meeting are(ミーティングとは)」と入力すると、サジェストワードとして「a waste of time(時間の無駄)」「toxic(有毒だ)」「where ideas go to die(アイデアが死ぬ場所)」「useless(役に立たない)」といったネガティブなものばかりが並ぶのだとか。

ミーティングとは

当日の登壇資料より引用

同社の会議ソリューションを浸透させることで、会議に対するネガティブなイメージをポジティブなものに変えていきたいと中田氏はいいます。

Googleの会議ソリューションの特徴

Googleの会議ソリューションの特徴

当日の登壇資料より引用

つづいて、同社の会議ソリューションの特徴が紹介されました。
同社では、職場環境の変化に合わせてインテリジェントで柔軟な会議を実現するために、以下の3点に注力しているといいます。

●人間関係の円滑化
●生産性の最適化
●ROIの最大化

テレビ会議自体は新しいものではなく、ここ数十年でさまざまなシステムが出ており、検討して「値段が高い」「導入が大変」「運用が大変」といったネックがあったのではないかと中田氏はいいます。
それに対し、同社の会議ソリューションは、手ごろな価格でありながら品質が良く、導入も運用も簡単だといいます。「Hangouts Meet」は、どこからでもデバイスを選ばず、アプリからでもブラウザからでも1クリックでフェイス・トゥ・フェイスのミーティングに参加でき、Google Calendarとも連携しているといいます。会議に参加できなかったメンバーへは、録画データを共有して対応でき、ドライブ上に保存できるデータ容量は無制限だそう。
同時接続人数は現在、最大100人で、将来的には250人まで増加させる予定だといいます。

また、G Suiteのエンタープライズを契約している企業なら、最大10万人に対しライブストリーミングを行うことも可能だといい、双方向のミーティングだけでなく、一方向の配信にも活用できるということです。

Meet for Jamboard

当日の登壇資料より引用

2018年夏にリリースした「Jamboard」と、「Hangouts Meet」を組み合わせることで、4K画像でのミーティングが可能となり、ホワイトボードとテレビ会議システムをシームレスに行き来できるようになるといいます。

生産性の最適化を叶える活用方法

生産性の最適化を叶える活用方法

次に、会議を時系列にフェーズで分け、同社の会議ソリューションを仕事の生産性を高めるためにどう活かすかというテーマで話が展開されました。

1.スケジューリング

働き方が多様化している現代では、単純に時間で同僚のオンオフを判断できなくなり、会議の時間を調整する作業が簡単ではなくなりました。Google Calendarを活用すれば、自分のプライベートな時間と仕事の時間を周知することも簡単にできるといいます。

また、Google Calendarには、複数人のスケジュールから会議時間の候補をピックアップしたり、参加者の勤務オフィスから複数支社の会議室のなかから適切な会議質をリコメンドしてくれる機能もついているそう。

2.会議中

会議中の資料共有も、自分のPCの画面を共有できる機能で簡単に行え、途中退出や途中参加により人数に増減が出た際の最適なレイアウトを適宜提案してくれるといいます。

また、ホワイトボードを使う場合、Jamboardを活用して距離の離れた参加者にも書いた内容をブラウザ上やアプリ上で共有でき、それらからもホワイトボードに書き込めるそうです。

ここで、Hangouts Meetの新機能である「自動字幕機能」と「Google Voice」が紹介されました。
「自動字幕機能」は、Googleの音声認識技術を使って、参加者が話した内容を自動で文字起こししてくれる機能で、現在は英語のみ対応で、将来的には日本語を含む多言語に対応していく予定だといいます。

「Google Voice」は、G Suiteと連携した電話システムで、GoogleのAIが搭載されており、音声データをテキスト化したり、99%のスパム着信を識別してブロックするなどシンプルでスマートな電話機能なのだといいます。セミナー当日の2019年8月1日に日本でもβ版がリリースされ、本サービス開始までは通話も含めて無料で使用できるそう。

Google AI in Voice

当日の登壇資料より引用

ここからは、実際に同社製品を使ったデモンストレーションとして「Google Calendarを使ったスケジュール調整」「Hangouts Meetを使った会議」「Jamboardを使ったブレインストーミング」の3つが行われました。

Google Calendarを使ったスケジュール調整

Google Calendarの設定メニューから「業務時間」を設定でき、メンバーの業務時間外に会議を設定するとアラートが表示されるという機能が紹介されました。

Google Calendarを使ったスケジュール調整

当日の登壇資料より引用

手作業ではスケジュール調整が困難な大人数の会議を設定する場合は、レコメンド機能を使うことで、AIが参加予定者全員のスケジュールが空いている時間を選び「おすすめの時間」として複数候補日時が表示されるといいます。

おすすめの時間

当日の登壇資料より引用

会議室についても、参加予定者の「メインの勤務地」を考慮したレコメンドが表示され、チェックボックスをクリックするだけで予約ができる様子がデモンストレーションされました。
会議への参加表明もGoogle Calendar上で行えるといいます。

Hangouts Meetを使った会議

Hangouts Meetを使った会議

会議の日時が来たら、Hangouts Meetの「ミーティングに参加」ボタンを押すだけで会議に参加できるそうです。
設定メニューから、画面のレイアウトを変えたり、会議を録画したり、自動字幕機能をオンにしたりといった変更が可能とのことでした。

ミーティングに参加

当日の登壇資料より引用

自動字幕機能では、話した人のアイコンも会話と一緒に表示されました。

画面共有機能ではPC画面またはウィンドウのどちらかを共有でき、G Suite内のアプリケーションであれば、参加者全員がその場で共同で編集しながら会議を進められるということです。

Jamboardを使ったブレインストーミング

Jamboardには、フリーハンドで書いた文字や図、イラストを認識してフォントや記号、アイコンに置き換えてくれる機能がついているそう。これにより、後から会議で書いた内容を検索できるようになるメリットを享受できるといいます。

Jamboardを使ったブレインストーミング

また、Jamboard上でGoogle検索も行え、検索結果から必要な部分を画像として切り出し、Jamboardに貼ることも可能だといいます。

Jamboard上でGoogle検索

GoogleドライブのファイルをJamboard上に表示させたり、Jamboard上でHangouts Meetを使うことも可能で、1タップで会議映像(カメラ映像)とJamboardの切り替えができるといいます。外部からもHangouts Meet経由で最大50人がJamboard上の編集に参加することができるそうです。


最後に、同社の過去1年間の機能改善についての紹介がなされました。

過去1年間の機能改善

当日の登壇資料より引用

【過去1年間の機能改善】
●画面共有機能の待ち時間を6分の1に短縮
●新しいエコーキャンセレーションでエコーの減少
●品質向上と帯域幅最適化を可能にする次世代動画コーデックVP9の採用

さらに、2019年2月にHangouts MeetのバックエンドIPアドレスを公開したといいます。これにより、Hangouts Meetのトラフィックが直接インターネットへ抜けるようなネットワーク構成を取ることができるようになり、「会議の利用傾向」「会議室の利用率」といった分析ができ、BigQueryやデータポータルにログを送ることで、より詳細な分析も可能になるそう。

中田氏は、同社の会議ソリューションの活用により、生産性を高めながら働き方改革が進められる点を再度、強調し、セッションは幕を閉じました。

Google Cloud

「Google Cloud Next '19 in Tokyo」レポート

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Mon, 02 Sep 2019 00:15:00 +0900
<![CDATA[「Google Cloud Next '19 in Tokyo」レポート 第二回 セッション:Google Cloud Search Googleの検索技術でビジネス革新]]> https://mtame.jp/marketing_foundation/google_cloud_next_19_02

2018年7月31日(水)・8月1日(木)の2日間、ザ・プリンスパ-クタワー東京/東京プリンスホテルにおいて、Google社が主催する過去最大級の総合イベント「Google Cloud Next'19 in Tokyo」が開催されました。

今年は「かつてないクラウドを体験しよう。」をテーマに、展示会場とセッションルーム、ハンズオンラボなどで構成されました。

「エムタメ!」では、当日のセッションからマーケター向けのものを厳選し、数回にわたりレポートしていきます。

第二回は、国内外で広く使われているGoogleのサーチ技術を企業用途で活用し、デジタルトランスフォーメーション(DX)を加速させることをテーマに行われたセッションの様子をレポートします。

「Google Cloud Next '19 in Tokyo」レポート

1.Google Cloud Searchとは?

花岡 泰士氏(グーグル合同会社 Google Cloud事業本部長)

花岡 泰士氏(グーグル合同会社 Google Cloud事業本部長)

第三者機関の調査結果によると、検索マーケットのトレンドとして、情報検索に費やす就業時間の割合は全体の20%にのぼるにも関わらず、エグゼクティブが受け取る情報のうち必要な情報の割合は10%未満であり、また、検索が上手くいかずコンテンツ(資料等)の再作成に費やす時間の割合は38%にもなるといいます。

情報検索の割合

当日の登壇資料より引用

この傾向は近年に特有のものではなく、かねてから解決されないままの課題であり、また別の調査結果では、世界のデータの90%は過去2年間で作成されたものだといいます。

つまり、情報(コンテンツ)は世界で爆発的に増加しつづけており、企業内を取り巻くエコシステム全体で、クラウド上かオンプレミス上か(格納場所)、構造化か非構造化か(種類)に関わらずコンテンツが増殖しているといえるとのこと。

企業のエコシステム全体でコンテンツが増殖

当日の登壇資料より引用

このような情報過多な環境のなかで、前述の課題を少しでも解決するために、同社の検索技術を活用することを提案するのが「Google Cloud Search」だといます。同サービスは企業で使用することを想定しているため、よりセキュアな環境を用意しているそう。

ここで、Googleが持つミッションと、Google Cloud Searchが持つミッションが掲示されました。

「Googleのミッション」と「Google Cloud Searchのミッション」

当日の登壇資料より引用

Googleのミッション

世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにする

Google Cloud Searchのミッション

企業にとって重要なすべての情報を整理し、企業の人々がアクセスで規定最適な意思決定を実施・共有できるようにする

同サービスは、企業が情報を活用する大きな目的を「意思決定」と「共有」として提供され、検索エンジンのGoogleにあるような過去の検索履歴や行動履歴からマシンラーニングにより検索結果を最適化する機能も引き継がれているといいます。

さらに、同サービスの3つの大きな特徴として、

①ユーザー・コンテキスト

  • アクセス権
  • ロケーション、ロール、検索履歴
  • インタラクショングラフ

②コンテキスト・コンテキスト

  • 類義語、スペルチェック、オントロジー
  • メタデータ、オペレーター、重み付け

③アプリケーション・コンテキスト

  • 業務アプリケーションごとに使われている単語の意味を設定
  • ホストアプリケーションごとにクエリ単語の意味を判定可能

が紹介されました。
これらを一言でまとめると「誰がいつどこで必要としている情報か?」を判断して結果を返すということで、企業が業務に使用しているアプリケーション内から、情報検索ができるということです。

2.海外におけるGoogle Cloud Searchの企業活用事例

マーク フレセル(Google LLC Google Cloud マネージング ディレクター)

マーク フレセル(Google LLC Google Cloud マネージング ディレクター)

つづいて、マーク フレセル氏から、米国とヨーロッパを中心とする海外のGoogle Cloud Searchの企業活用事例が紹介されました。
マーク フレセル氏によれば、同サービスは大量の情報を扱う業界の業務上の課題を解決できるといいます。

1社目の事例は、米コルゲート・パーモリーブ社の紹介でした。同社では、石鹸や洗剤、ペットフードなどの生活用品を開発・製造・販売しています。

Google Cloud Searchは、同社の社内ポータルサイトの改善のために活用されたそうです。
具体的には、SAP、ITヘルプデスクのサポート資料、LumAppsなど、5つ以上のデータソースを検索対象として連携させたといいます。

この結果、膨大な情報のなかから検索キーワードに対し適合性の高い結果をスピーディに得られるようになったと説明しました。

COLGTE-PALMOLIVE

当日の登壇資料より引用

2社目の事例として、米ワールプール・コーポレーションが紹介されました。同社は、白物家電の大手メーカーです。同社が抱えていた課題は、世界の競合他社が製品をリリースするスピードが速く、これに対抗する必要があるという点だったといいます。

Google Cloud Serch:業務上の課題「Whirlpool」

当日の登壇資料より引用

そこで、同社が見直したのが設計プロセスで、新商品開発の際、過去に開発した類似製品(部品)の情報を検索できる環境を整えようと考えたそう。該当の情報は21の異なるシステム上に散らばって所在しており、これまでは、探しても見つからなかった場合に1から設計し直していたため、同社には重複する設計図がいくつも存在していたといいます。これが、開発スピードの冗長化につながり、他社のリリースサイクルに負けていた要因だと分析しました。

Google Cloud Searchを導入した結果、設計プロセスにかかる時間を33%も削減でき、コストも1億ドル以上削減したといいます。

3社目の事例として、オランダに本拠地を置くコーニンクレッカ フィリップス社が紹介されました。同社は、ヘルスケア製品・医療関連機器を中心とする電気機器関連機器メーカーです。

同社が抱えていた課題は、病院や医療センターなどに納入した製品に不具合た出た折に、エンジニアが現場で保守対応する際、必要になりそうなすべての情報を事前に検索して持っていくという慣習があり、これに時間と手間がかかっていたことだったといいます。

Google Cloud Serch:業務上の課題「PHILIPS」

当日の登壇資料より引用

そこで、Google Cloud Searchが活用され、導入後は、現場にタブレット1台を持っていけば必要な情報のすべてを得られるようになり、検索にかかる時間を27%、保守対応にかかる時間を15%も削減できたといいます。

以上の事例から、Google Cloud Searchを活用して、必要な情報をスピーディに取り寄せられることで事業上の課題を解決できると強調し、マーク フレセル氏は降壇しました。

3.Google Cloud Searchのアーキテクチャ

リカルド ウレーニャ氏(Google LLC Google Cloud グローバル テクニカル プログラム マネージャー)

リカルド ウレーニャ氏(Google LLC Google Cloud グローバル テクニカル プログラム マネージャー)

3人目の登壇者であるリカルド ウレーニャ氏からは、Google Cloud Searchのテクニカル面について解説がなされました。

Google Cloud Searchのテクニカル面についての解説図

当日の登壇資料より引用

同サービスはプラットフォームであり、ACL(Access Control List)認識、つまりデータをインデックスする際に、コンテンツ、メタデータ、ユーザーコミュニティを同時に、さらに暗号化してセキュアにインデックスするといいます。

クラウドやオンプレミスなどさまざまなところにあるデータソースを、非常に堅牢性の高いSDK(Software Development Kit)によるコネクタやインデクシングAPI経由などで同サービスへつないでインデックスし、社内ポータルサイトやCRMなどのインターフェースへはクエリAPI経由などでつなぎ、認証を経て利用できる仕組みだといいます。

ほかにも、同サービスと他システムをつなぐコネクタは100以上も用意されており、さまざまなシステムと連携できるそう。

100以上のコネクタをエコシステムで提供

当日の登壇資料より引用

最後に、同サービスの特徴が解説され、セッションは幕を閉じました。

Google Cloud Search Platform:主なメリット

当日の登壇資料より引用

「Google Cloud Next '19 in Tokyo」レポート

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Mon, 02 Sep 2019 00:05:00 +0900
<![CDATA[「Google Cloud Next '19 in Tokyo」レポート 第一回 セッション:DX/CX 戦略を駆動するマーケティングアナリティクス]]> https://mtame.jp/design/google_cloud_next_19_01

2018年7月31日(水)・8月1日(木)の2日間、ザ・プリンスパ-クタワー東京/東京プリンスホテルにおいて、Google社が主催する過去最大級の総合イベント「Google Cloud Next'19 in Tokyo」が開催されました。

今年は「かつてないクラウドを体験しよう。」をテーマに、展示会場とセッションルーム、ハンズオンラボなどで構成されました。

「エムタメ!」では、当日のセッションからマーケター向けのものを厳選し、数回にわたりレポートしていきます。

第一回は、野村総合研究所の上級システムコンサルタントである吉田 純一氏が登壇し、マーケティングアナリティクスについて講演したセッション「DX/CX 戦略を駆動するマーケティングアナリティクス」の模様をお届けします。

「Google Cloud Next '19 in Tokyo」レポート

1.DX実現のためのビジネスの再定義をサービスデザインで

吉田 純一氏(株式会社野村総合研究所 REシステム事業部 上級システムコンサルタント)

吉田 純一氏
(株式会社野村総合研究所 REシステム事業部 上級システムコンサルタント)

デジタルによるビジネス変革(DX:デジタルトランスフォーメーション)の実現には、CX(Customer Experience:顧客体験)のアップデートが不可欠となります。

この事実を前提とし、セッション「DX/CX 戦略を駆動するマーケティングアナリティクス」では、DX/CX戦略の立案・推進にマーケティングアナリティクスをどのように活用すべきか、事例を交えて紹介されました。

マーケティングアナリティクスを実践する具体的な手法の紹介の前に、まずDXの実現には、顧客への提供価値の観点からビジネスの再定義が必要との主張があり、その手法として「サービスデザイン」が提案されました。

まず、DXが必要とされる背景について、一つには、従来の事業に対し、これまでとは異なるプレーヤーが参入してきて大きなパイを取っていくという点で大きな変化があったことが挙げられるとの説明がなされました。

ただ、DXという大きな目標に向かってさまざまな方向からの働きかけの現れともいえるそうです。

たとえば、トヨタ自動車では、従来の「車」という商品をデジタルの世界で捉えたときに移動サービスのプラットフォームとして展開していこうという「リアルからデジタル」のアプローチを取っており、逆にテクノロジー系の企業は膨大なアルゴリズムやデータを資産として「デジタルからリアル」へ展開していくアプローチを取っているといいます。

つまり、どちらのアプローチを採用するかは、企業の出自により決まるもので、どちらにせよ「お客様への提供価値」を重視することが大切なのだそうです。

自動車業界の例でいえば、従来は「自動車製造業」があり、商品として「車」を提供し、結果として「移動」という価値を提供していたところから、逆に起点が「移動」となり、これに関連するサービスは何かという発想から新しいサービスとして、マイカーのほか、カーシェアリングといった「Mobility as a Service(MaaS)」が生まれていると指摘しました。

「何を生み出したか?」が重視されてきた従来の「産業」から、「どのような価値を提供したか?」にフォーカスする「サービス(as a Service)」へと変化してきており、これがDXのもっとも大きな本質であると定義しました。

この前提を踏まえ、どの企業も自社のビジネスを再定義する必要があり、顧客の再定義や提供価値の見極めが必要とのことでした。この手段として「サービスデザイン」を活用できるといいます。

1-1.サービスデザインとは?

「サービスデザイン」でビジネスを再定義する

当日の登壇資料より引用

サービスデザインとは、簡単にいうとデザインシンキング(思考)をサービス設計に応用することで、あらゆるビジネスをサービスとして捉え直し、人間中心設計を適用して進めていく方法だといいます。

サービスデザインでは、通常のカスタマージャーニーに加え、「フロントステージ(サービス提供者)」「バックステージ(サービスの裏方)」の2つについても設計するといい、これにより、「サービスの利用前から利用後まで」「顧客の体験から裏方まで」のサービス全体を網羅できるといいます。

サービスデザインの特徴

当日の登壇資料より引用

具体的なフローとしては、「思考」「実践」の大きく2つの段階があるといいます。

サービスデザインのプロセス

当日の登壇資料より引用

すなわち、「自社のお客様が誰で、提供する価値は何か?解くべき課題は何か?」を思考するプロセスと、これをどう実現するかアイデアを展開し、実現化する「実践」のプロセスだといい、実際には、このフローのなかで何度も反復を繰り返しながら進めていくことになるのだそうです。

ここで、デザインシンキングに関するよくある誤解が紹介されました。

【デザインシンキングに関するよくある誤解】

  • ゼロから1を生み出す
  • 定量的な分析ではなく定性的なリサーチを重視する
  • 論理よりも完成を重視する

デザイン思考に関するよくある誤解

当日の登壇資料より引用

しかし、これらはデザインシンキングにおいてもサービスデザインも正しくないと吉田氏は主張します。

英国では、行政サービスにもデザインシンキングを採用しており、「処理あたりコスト」「利用者満足度」といったKPIを設定したうえで取り組んでいるそうです。

「サービスデザイン」においても定量評価が重要

当日の登壇資料より引用

以上の前提条件のもと、マーケティングアナリティクスの「顧客を知る」「顧客体験をデザインする」「サービスを計測する」の3つのフェーズが事例を交えて紹介されました。

マーケティングアナリティクスの活用ポイント

当日の登壇資料より引用

マーケティングアナリティクスには、「顧客を知る」「顧客体験をデザインする」「サービスを計測する」の3つのフェーズがあるといいます。

  • 顧客を知る…自社のお客様が誰で、何を求めているか?
  • 顧客体験をデザインする…サービスを作るにあたりどんなデータを保有しているか?
  • サービスを計測する…サービスをどのように計測するか?

1-2.➀ 顧客を知る

顧客の声を聞くことが重要

当日の登壇資料より引用

「戦略検討」から「サービスデザイン」にかけて必要なのが「顧客を知る」ことであり、顧客を知るために有効なのが「顧客の声を聞く」ことだといいます。

インタビューや行動観察を行うことが推奨できるが、注意点として「誰の声を聞くか」を考える必要があるといいます。

というのも、少人数のベンチャー企業などであれば全従業員の声を集めることができるが、大企業ともなると数百万人規模の従業員がいるため、「誰の声を聞くか」を決める必要があるからだといいます。

もう一点、お客様の声を聞いた結果、「何を求めているか?」をどう判断するか、も考えておく必要があるといいます。

顧客の声を聞く前に

当日の登壇資料より引用

ここで活用したいのが「CDP(Customer Data Platform)」と「期待不確認モデル」だと紹介されました。

マーケティングアナリティクスを実践するには、お客様に関する社内外のデータを分析して深く理解する必要があり、そこから何かしらのアクションを起こしていくのがデジタルマーケティングの基本的な考え方だといいます。

社内・社外のデータを集約してCDPを構築

当日の登壇資料より引用

実際に吉田氏の顧客においてもオンライン、オフライン両方のデータを「顧客」を軸に束ね、特定の顧客がいつWeb広告を閲覧し、メールを開き、どんなWebページを閲覧して契約に至ったか、その後のお問い合わせはいつあったかといった情報を一元的に蓄積・管理しているといいます。

顧客タッチポイントのデータを集約しCDPを構築

当日の登壇資料より引用

新サービスを考案する際も、すべてのお客様の声を聞くことは困難なため、DCPデータからセグメントを生成してターゲットとし、個々の顧客データから示唆を得るのが得策だと主張。

たとえば、不動産売却を行った顧客データを分析すると、売却時の築年数と年代の2軸で見た場合、「築2~3年で売却する30代」と「築10年で売却する40~50代」の2つのピークがあり、それぞれの売却の背景は異なることが予測できるといいます。

CDPのデータからセグメントを生成

当日の登壇資料より引用

この場合、それぞれにインタビューを行う方法もあるが、基本的には異なる背景を持つ2ターゲットに対し、同一のサービスを届けてマッチすることはないため、どちらかに照準を絞って課題を解決するようなアプローチが必要になるといいます。

サービス開発に当たり、まず接触すべきターゲットがどのセグメントなのかは、経験的にわかる場合もあるが、データを活用することであぶり出されてくるのだそうです。

もう一つのデータの使い方として「N1分析」が取り上げられました。

セグメント内の”個”客データから示唆を得る(N1分析)

当日の登壇資料より引用

「行動観察」を行うことは手間がかかるが、データを見ながら行動観察を行うと取り組みやすいといい、膨大なデータのなかから「個」をミクロ視点で見るというアプローチ法も、CDPをデザインシンキングの手前の段階においては有効であると、吉田氏は述べました。

一方、大量にお客様の声を集める必要がある場合は、インターネット上でのアンケートを活用することが多いが、アンケートの言葉を鵜呑みにするのは危険で、いかに「お客様が本当に求めているものは何か?」をあぶり出すかが重要になってくるといいます。この手法として「期待不確認モデル」が紹介されました。

期待不確認も出るで「提供価値」を明らかに

当日の登壇資料より引用

たとえば、自動車業界なら、ドライブする楽しさを追求する顧客と、車の機能・性能を求める顧客では購入する車のメーカーや車種が違うように、同じ業界であっても他社の顧客と自社の顧客では、求める価値が異なることがよくあり、アンケートでは「現状の評価」だけでなく、「期待」も聞き、評価と期待の差に着目するのが「期待不確認モデル」だといいます。

「期待不確認モデル」なしでアンケートを行うと、単純に点数の低い項目を改善し、点数の高い項目に満足してしまいがちですが、そもそも顧客が期待していない項目であれば、数値が低いからと改善したり、数値が高いと満足することに意味はありません。

逆に、期待値が高ければ、アンケート結果で一見、高い評価を得ているように見えても、顧客は満足していない可能性が高いといいます。

ここで、上記のような顧客データを集めて顧客を理解する、つまり「顧客を知る」ためのシステム構成モデルが掲示されました。

顧客を知るためのシステム構成

当日の登壇資料より引用

データソースとしてユーザーのWebサイト上での動きやアプリの操作は、解析ソフトがたくさんあり、誰でも取得・解析が容易だが、忘れられがちなのが業務システムのなかにある顧客情報で、これをWebサイトやアプリの情報と統合して分析することが重要であるといいます。

2種類のデータはGoogle Cloudで保管し、DCPであるBigQuery上で統合して名寄せ・クレンジング、加工を行うと良いそうです。その後、可視化したり分析したりするという流れとなるそうです。

1-3.➁ 顧客体験をデザインする

顧客体験をするデザイン

当日の登壇資料より引用

「サービスデザイン」の終盤で必要なのが「顧客体験をデザインする」フェーズだといい、顧客体験をデザインする際にどのようにマーケティングアナリティクスを活用するかという視点で展開されました。

繰り返しになるが、顧客体験全体をデザインすることが重要で、お客様から見えるフロントだけではなく、スタッフの研修やデータ、アルゴリズムなど、見えない部分まで含めたデザイン設計が大切だと強調し、例として、飛行機の搭乗が取り上げられました。

顧客体験の全体像をデザインする

当日の登壇資料より引用

「仕事では普段、ビジネスクラスで出張しているが、プライベートで旅行する際には、エコノミークラスを利用している、給与はそこそこ高い」という顧客を想定し、どのようなプロモーションを行うとLTVを高められるかという課題でした。

長時間のフライトを前に憂鬱な気分に・・・

当日の登壇資料より引用

旅行者のテンションの上下を時系列に合わせてグラフにすると、旅行の準備をしている数日前からテンションは少しずつ上がりますが、いざ空港のロビーで搭乗を待つ段階になると、これから長時間、エコノミークラスでのフライトを想像してテンションは下がります。

このタイミングで、「今ならお安くビジネスクラスにアップグレードできます」というオファーを提供すると、成約率が極めて高いというのです。

データのリアルタイムな取得と活用が必要

当日の登壇資料より引用

ポイントは、これから搭乗するというタイミングでオファーすること、ラウンジにいる全員ではなく、対象を絞って「あなただけのオファーです」とアナウンスすることで、このためには、事前にデータに基づいて「普段、ビジネスクラスを何度も利用している優良顧客で、今回はエコノミークラスを予約している」顧客を抽出しておく必要があるといいます。

また、最適なタイミングを計るために、顧客が空港にチェックインしてラウンジに入ったことをデータでリアルタイムに把握する必要があります。

これらを実現するためには高度なマーケティング基盤が必要で、容易なことではないといいます。

吉田氏が最近、注目しているのがリアル領域のデータの重要性で、顧客の個々のリアルタイムの行動に合わせて、メールなどによる通知だけでなく、デジタルサイネージにおける表示分けまで行える時代になったといい、これを称して「リアルデジタルマーケティング」とよぶそうです。

リアルデジタルマーケティング

当日の登壇資料より引用

リアルデジタルマーケティング実現のためには、従来のPOSデータに加え、「来店した」「店内を回遊した」データも活用し、デジタルサイネージの表示や接客を変えていくという、リアルでの顧客体験を実現することが重要だと強調しました。

このような顧客体験をデザインするためのシステム構築例がスライド表示されました。

CXをデザインするためのシステム構成

当日の登壇資料より引用

サービスデザインにおけるシステム構築との大きな違いは、実際に解析したデータを活かして行動するために必要なデジタルツール、カメラやビーコンなどのリアルでの行動を観測するための接点となるツールをつなげている点だといいます。

その分、データ量が増えてBigQueryでは動作が重くなってしまう場合は、BigTableなども視野に入れる必要があるだろうとのことでした。

1-4.➀ サービスを計測する

サービスを計測する

当日の登壇資料より引用

ここまでに解説されてきた流れで、サービスを設計・提供できたと過程し、そのサービスの成果が出ているかどうかを計測・改善するフェーズでもマーケティングアナリティクスは非常に重要だといいます。

サービスデザインにおける目標設定と同様で、サービスを継続的に計測していくことは大切だといいます。

サービスをKGI/KPIに落とし込み、施策を打ち、測定・評価を行うという流れですが、デジタル上で行った施策に関してはCDP上で結果が反映され、半自動的に回っていくため、Webを中心としたサービスを展開している企業にとっては仕組を作りやすいといいます。

ここで、サービスを計測するためのシステム構築例が掲示されました。

事業をモニタリングするためのシステム構成

当日の登壇資料より引用

さらに、サービスデザインの解説で取り上げられた「顧客の声を聞く」ことが再度、クローズアップされました。

再び、顧客の声を聴く

当日の登壇資料より引用

サービス開始前だけでなく、サービス開始後も引き続きお客様の声を聞くことは重要であると強調し、取り組んでいる企業の多くが年次でNPSやCSとして声を集めている点に触れ、1年のなかでいろいろなことがあっても、直近の年度末に起きたできごとが記憶に新しいため、バイアスのかかった声しか集められず、それ以上の活用が難しいと指摘しました。

これに対し、先進的な企業は、何かアクションがあるたびに細かくヒアリングしているといいます。

購入したタイミングで「今回、購入した商品はどうだったか」と尋ね、サービスを提供したタイミングで「今回のサービスはどうだったか」と尋ね、問い合わせを受けたら、回答するだけでなく、「今回の対応はどうだったか」と尋ねるといった具合で、都度、お客様の声を拾うといいます。

この方法のメリットとして、サービスごとの評価の変化が把握できる点と、顧客ごとにの評価の変化が把握できる点が挙げられました。

ただし、実際問題として、すべてのサービス提供のタイミングで毎回、お客様の声を集めようとすれば、顧客の負担が増し、高感度が下がるため、調整が必要になるとのことでした。

顧客の声を聞くためのシステム構築例が掲示されました。

顧客の声を聞くためのシステム構成

当日の登壇資料より引用

アンケートを配信する仕組みとしてCXツールを含む点が特徴的で、ユーザーの回答結果に合わせて対応を変えたり、営業マンへのエスカレーションがあり、これを回していくことになるといいます。

同社ではこれら3つの活用フェーズごとにサポートするサービスが用意されているといい、最後にサービスの簡単な紹介がなされ、セッションは幕を閉じました。

吉田 純一氏(株式会社野村総合研究所 REシステム事業部 上級システムコンサルタント)

吉田 純一氏
(株式会社野村総合研究所 REシステム事業部 上級システムコンサルタント)

「Google Cloud Next '19 in Tokyo」レポート

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Mon, 02 Sep 2019 00:00:00 +0900
<![CDATA[【社長対談】アイティクラウド代表 黒野氏に聞く、SaaSベンダーのカスタマーサクセスに求められる役割とは?]]> https://mtame.jp/marketing_foundation/president_interview_itcrowd SaaS型サービスベンダー界隈で「カスタマーサクセス」という言葉がよく聞かれるようになりました。 カスタマーサクセスとは、自社の製品・サービスを活用してもらうことで顧客自身の成功を実現する活動を指します。従来のカスタマーサポートのように、顧客が困ったときに連絡してくるのを待つ受け身な存在ではなく、自発的に顧客の成功のための情報提供などを行う点が特徴です。

クラウドの普及により、SaaS型のサブスクリプション式サービスが増加した結果、このカスタマーサクセスの考え方も浸透してきました。買い切り型のソフトウェア製品などのように単発の取引で利益を出すのではなく、継続的に使用してもらうなかで収益を上げるビジネスモデルだからです。

今回は、SaaSやクラウドサービスをはじめ、ソフトウェアなど幅広いビジネスツールに関する口コミプラットフォーム「ITreview」を企画運営し、サブスクリプション式のビジネスモデルで事業を行うアイティクラウド株式会社の代表取締役社長兼CEOの黒野 源太氏にSaaSベンダーのカスタマーサクセスについて、役割や今後求められることなどをうかがいました。

黒野 源太 氏
  • Profile
  • 黒野 源太 氏
  • アイティクラウド株式会社 代表取締役 兼CEO

    旧ソフトバンクモバイル株式会社マーケティング本部のデジタル広告開発部門、SB C&S株式会社(旧ソフトバンクコマース&サービス)にてマーケティングソリューションやツールの流通事業の統括業務を経て、2018年4月にSB C&S株式会社とアイティメディア株式会社の合弁会社として設立されたアイティクラウド株式会社の取締役副社長兼CEOに就任。2019年7月より代表取締役社長兼CEOに就任。

金井章浩
  • Profile
  • 金井 章浩
  • スターティアラボ株式会社 取締役
    Mtame株式会社 代表取締役

    2006年スターティアに新卒として入社。2009年にスターティアラボ立ち上げに参画。
    2014年にWebプロモーション事業部を立ち上げ、同事業部を2018年にMtame株式会社として分社化、代表取締役に就任。
    近年のマーケティングテクノロジーの高度化に伴い、マーケティング効率が飛躍的に高まっている一方、多くの企業がまだまだそれらを使いこなせていないのが現状。それらをシンプル化することで多くのマーケターがより高い成果を生むしくみの普及に努めている。

1.レビュープラットフォームはメディアではなく「カスタマーサクセスツール」

黒野氏・金井
アイティクラウドさんの手がける「ITreview」は日本のレビューサイトの草分けですね。

Mtame(株)
金井

アイティ
クラウド(株)
黒野氏

「ITreview」のサービス開始当時、海外にはあっても日本にはまだレビューのプラットフォームがありませんでした。コンテンツとしては、ビジネスSNSやマーケティング系メディアなどでツールの使用感想を掲載しているところがありましたが、ビジネスモデルや提供価値はまったく異なるものでした。
なぜ、このサービスをはじめようと思われたんですか?

Mtame(株)
金井

アイティ
クラウド(株)
黒野氏

SB C&S株式会社に在籍していた頃、マーケティングソフトウェアの流通事業の責任者をしており、マーケティングオートメーション(MA)など、さまざまなマーケティングソフトウェアをを扱っていました。

新しい製品を探すなかで、海外のソフトウェアについて調べるうちに、あるサイトにたどり着きました。そこに掲載されていた、製品を満足度と認知度の2軸で4象限に分類しマッピングした、一目でサービスの評価がわかるグリッドを見て「これだ!」と思いましたね。

G2 CrowdのMAグリッド

G2 CrowdのMAグリッド

アイティ
クラウド(株)
黒野氏

これは、これからの日本に必要なものだと確信しました。というのも、クラウドのサービスやベンダーが増加していくなかで、日本ではクラウドサービスについての情報が集約されたWebサイトがなかったのです。
それから、米国のITレビュープラットフォーム運営企業であるG2 Crowd Inc.とコンタクトを取る機会があり、業務提携することになったのがきっかけです。

また、実際の利用者のコメントは、検討者の購入意思を後押しする材料となり得ます。G2 Crowdとのやり取りのなかで「レビュープラットフォームは、ITベンダーにとってカスタマーサクセスのツールだ」という話が出ました。最初は、その理由かよくわからなかったのですが、よくよく話を聞いてみると、掲載されている口コミは、G2 Crowd側ではなくITベンダーが積極的に集めているというのです。

ベンダーは、集まった口コミに真摯に向き合い、分析し、機能に関するものなら開発チームに、営業担当のサポートが悪いという声であれば営業担当に伝え、製品改善や満足度の向上のために活用しており、さらにそれを顧客にアピールしているということでした。これを聞いて感銘を受けたと同時に、今後、日本にも必要になると確信しました。

ITベンダーにとってのベネフィットは、サービス選定の候補に挙げてもらうことよりも、サービス導入後のカスタマーサクセスに比重があるのですか?

Mtame(株)
金井

アイティ
クラウド(株)
黒野氏

はい、そうです。ただ、ITreviewの認知が上がることで、ベンダーの認知拡大や、リードジェネレーションの役割も大きくなってくると思います。
ITベンダーが、レビュープラットフォームを介さず独自に口コミを集めようとすると、バイアスがかかってしまうのでしょうか?

Mtame(株)
金井

アイティ
クラウド(株)
黒野氏

たとえば、ITベンダーのトップが社員に口コミを集めるように指示すると、担当者は良い声を集めて社内でアピールしようとするので、どうしても良い声ばかりが集まってしまうこともあるようです。ユーザー企業側も、ITベンダーから直接、口コミを書いてくれと頼まれると、遠慮して本当のことが書けなくなってしまいます。導入担当に口コミをもらうと、これもまた自分の選んだサービスということでひいき目になってしまう。あくまでも、第三者であるレビュープラットフォームへ現場のユーザーに書き込んでもらうことに意義があるのです。

2.レビュープラットフォームをNPSとして活用して成果を出す

黒野氏

アイティ
クラウド(株)
黒野氏

すべてのサービスで同じ設問になっていることもサービス比較に一役買っています。自社で独自に調査した場合、NPS(ネット・プロモーター・スコア)が業界内で高いのか、低いのかというのはわかりにくいものですし、自社で計測しようとすると頻繁にはできません。「ITreview」を見れば、競合他社と自社の評価がどう違うかをリアルタイムで把握できます。

ユーザーにレビュープラットフォームに口コミを書き込んでもらい、内容を分析して改善につなげるというサイクルを回すことで、顧客満足度を向上できる。この仕組みが米国で支持され、新規参入が相次いでいます。

米国では、自社でNPSを行わず、レビュープラットフォームで代替しているということでしょうか?

Mtame(株)
金井

アイティ
クラウド(株)
黒野氏

レビュープラットフォームで、定期的に自社評価を確認する企業は多いようです。 また、レビュープラットフォームなら、コンテンツとして二次利用できるというメリットもあります。投稿された口コミをリアルタイムに自社サイトに表示して活用するなどの方法があります。また、高評価であることを示すマトリックスをフォームに掲載してコンバージョンがアップした事例や、バナー広告に掲載してCTR(クリック率)がアップした事例などがあり、ROI(投資利益率)が高いのです。
自社で独自に調査したNPSよりも第三者が同一基準で調査したものの方が信頼性が高いと受け止められるんでしょうね。

Mtame(株)
金井

アイティ
クラウド(株)
黒野氏

ええ。海外のマーケターさんはレビュープラットフォームの活用法を発展させて、営業戦略とリンクさせています。たとえば、今後は製造業を狙いたいということであれば、製造業企業の口コミを積極的に集め、製造業ユーザーの評価だけを営業担当者が商談で伝えます。
ところで、ITreviewはソフトウェアだけでなく他の分野での展開も考えられているのでしょうか?

Mtame(株)
金井

アイティ
クラウド(株)
黒野氏

その予定です。G2 Crowdでは既にハードウェアも扱っていますし、Web制作などのITサービスも扱っています。たとえば、とある大手クラウドサービスの構築ベンダーを検索し、そのレビューや評価を閲覧できるようになっています。

ITreviewもまずは、わかりやすいSaaSサービスからスタートしましたが、展開するカテゴリーを順次、増やしていきます。日本におけるクラウドサービスの普及率は米国に比べるとまだまだなので、ソフトバンクグループとしてレビュープラットフォームを運用することでクラウドサービスの認知向上や普及を後押ししていきたいと考えています。

もともと、米国ではサブスクリプションでSaaS型サービスが浸透したからこそカスタマーサクセスが浸透したという背景があるので、日本はこれからですね。

日本におけるカスタマーサクセス元年というと、昨年ぐらいでしょうか?

Mtame(株)
金井

アイティ
クラウド(株)
黒野氏

まだ、これからなのではないでしょうか。『カスタマーサクセス―サブスクリプション時代に求められる「顧客の成功」10の原則―』という、通称「カスタマーサクセスの青本」とよばれている書籍があります。米国で出版されたこの書籍を日本語に翻訳しカスタマーサクセスのコンサルティングを行うバーチャレクス・コンサルティング社と共同で行った調査では、「日本でカスタマーサクセスをよく知っていると回答した人の割合はわずか3%で、元年はまだ来ていない」という結果でした(※)。ただ、ITベンダーの間では確実に広がっているので、そろそろカスタマーサクセス元年と呼べる頃かもしれません。

※調査結果: カスタマーサクセス「聞いたことがない」86.3% “カスタマーサクセス元年”はまだ訪れていなかった!? 国内での普及はいよいよこれから

米国だと、いつ頃がカスタマーサクセス元年に当たるのでしょうか?

Mtame(株)
金井

アイティ
クラウド(株)
黒野氏

2015年頃でしょうか。
4年も前ですか。日本はかなり遅れているんですね。

Mtame(株)
金井

アイティ
クラウド(株)
黒野氏

Mtameさんが提供されているMAも、日本は米国より10年遅れているといわれているので、それよりは早いですね(笑)。「まだSaaSの普及率は悪いけれどクラウドサービスは知っている」という状態ですね。

3.サポートとカスタマーサクセスの役割の違い

金井
それだけ後れを取ってしまっている日本ですが、現在、日本で取り組んでいるカスタマーサクセスと、米国で行われてきたカスタマーサクセスで、内容に違いなどはありますか?

Mtame(株)
金井

アイティ
クラウド(株)
黒野氏

そんなに大きな違いはないと思います。日本人も先ほど出た青本のようなものできちんと研究してから取り組んでいるところが多いです。米国での事例を聞くと、組織によってうまくいっているところも、そうではないところも両方が存在します。

解約率の低減をKPIに、利用状況や満足度、売上金額などをヘルススコアの指標にして顧客の状態を確認するという基本から実践されている企業が多く、特に日本のやり方が遅れているとは捉えていません。むしろ、日本の方がきめ細やかに管理していると思います。

ただ、日本はリセラー文化なので、ベンダーが直接お客様の声を聞くことが難しいかもしれませんね。ワンクッションを置いている分、米国よりも苦労するだろうと思います。ベンダーがリセラー側に許可を取らないとユーザーに声を聞けないところもありますし、リセラー経由で販売した先を知らないということもあります。一方、米国はほとんど直販です。

そうなると、日本では、ユーザーの生の声を集めるために、よりレビュープラットフォームの存在価値が高まりますね。

ところで、日本にはおもてなしの精神が根強くあり、これが海外製品が日本に浸透しにくい一因にもなっていると思います。ITリテラシーの高い人にしか活用できないようなものが多い海外製品と比べると、日本製品にはユーザーに寄り添った手厚いサポートが用意されているという印象が強いです。サポートとカスタマーサクセスの違いがなかなかわかりづらいと思うのですが。

Mtame(株)
金井

アイティ
クラウド(株)
黒野氏

サポートとカスタマーサクセスには明確な違いがあると考えています。サポートは、使用後にトラブルが発生したときの火消し的な役割で、何件のクレームを処理したかというKPIが設定されることが多いです

一方、カスタマーサクセスは、更新やアップセル、クロスセルが目的です。ユーザーからのコンタクトが来るのを待たずに「ユーザーが成功するために何をすれば良いのか」を考えて実行するのがカスタマーサクセスです。お客様に伴走して、きちんと効果が上がっているかを確認するカスタマーサクセスは、お客様への関わり方の深度が違うと思っています。

日本企業で、サポートチームからカスタマーサクセスチームに組織を変容させたという例はありますか?

Mtame(株)
金井

アイティ
クラウド(株)
黒野氏

あまり聞かないですね。サポートはそのまま残しつつ、新たにカスタマーサクセスを立ち上げるというケースが多いようです。サポートはサポートで重要な役割がありますし、カスタマーサクセスチームはサポート側でどんな対応をしたのかを把握し、状況に応じて開発部門などの関係部署に連絡する必要があります。カスタマーサクセスは「司令塔」という立ち位置に当たるでしょう。
先ほど、カスタマーサクセスのKPIはアップセル、クロスセルなどに置くというお話がありましたが、「契約」のフェーズは営業部門が担当するのでしょうか。カスタマーサクセスのメンバー自身がクロージングすることはありますか?

Mtame(株)
金井

アイティ
クラウド(株)
黒野氏

基本的には営業がクロージングしますが、カスタマーサクセスが同行するケースもあります。米国も同様で、営業担当者にカスタマーサクセス部門のマネージャーが同行して一緒にクロージングすることがあるようです。
きっと、商談の金額にもよるのでしょうね。
当社では5年前ほどから、今でいうカスタマーサクセスのような取り組みを始めました。サポートチームを2つに分けて、通常の「火消し役」のサポートチームと、無料でコンサルティングを提供するチームで組織しました。後者は、自発的にお客様を訪問して、困っていることがないかを尋ねて回る、いわばプッシュ型のサポートだったんです。

Mtame(株)
金井

アイティ
クラウド(株)
黒野氏

カスタマーサクセスの前身のような立ち位置ですね。
ええ。ただ、KPIはあくまでも「クレーム」でした。クレーム解消や解約防止といった辺りです。私は、このサポートの体制を大きく変えて、クレーム解消、解約防止は当たり前で、さらにクロスセル、アップセルの売上をKPIとしました。

Mtame(株)
金井

アイティ
クラウド(株)
黒野氏

素晴らしいですね。5年前だと、米国と同じ早さじゃないですか(笑)。

ありがとうございます。お客様の困りごとを解決するというよりも、マーケティング支援、売上向上に力を入れて、お客様以上にお客様の売上にコミットしていました。お客様のお尻を叩くぐらいの勢いで取り組んでいましたね。

これからは、そのぐらいやらないといけないと考えて、サポートチームを変革させようとメンバーに話をしたのですが、これまでサポートしかしてこなかった部門には「なぜ、サポートが売り上げを追わなければならないんだ」と、なかなか受け入れられず、結局、新しいチームを立ち上げました。

Mtame(株)
金井

アイティ
クラウド(株)
黒野氏

サポートチームからカスタマーサクセスに移行させようとすると、労力がかかるでしょうね。サポートとカスタマーサクセスでは、人材に必要な資質も異なります
たしかに、全然違いますね。
カスタマーサクセスの指標として、チャーンよりも売上を置いている日本企業は多いですか?

Mtame(株)
金井

アイティ
クラウド(株)
黒野氏

ええ、皆さんそうだと思います。目標として「金額更新率120%」といった立て方をします。たとえば、通常の更新率だと10%の解約があれば90%となるので、どこかでアップセル、クロスセルをしなければ120%は達成できませんよね。米国でも同様の指標を立てています。ベンチャーキャピタルなども、融資先の基準として同様の指標を見ていると聞きます。
それは、新規顧客企業の追加なしでの目標値ですか?

Mtame(株)
金井

アイティ
クラウド(株)
黒野氏

そうです。いま契約している企業のなかでアカウント数を増やすなど、アップセル、クロスセルですね。
ヘルススコアなどを指標にするわけではないんですね。

Mtame(株)
金井

アイティ
クラウド(株)
黒野氏

KGIとして解約率や売上を、KPIとしてヘルススコアなどを指標にしている企業が多いようです。ITreviewのブログで、各社のカスタマーサクセス事例をご紹介させていただいているのですが(https://www.itreview.jp/blog/archives/47)、取材した際も皆さん、そのような指標で運用されていましたね。意外と細かく開示してくれるんです。

4.経営層がカスタマーサクセスの概念や重要性を理解していることが重要

黒野氏
海外でのインサイドセールスとカスタマーサクセスの役割分担は、どのようになっているのですか?

Mtame(株)
金井

アイティ
クラウド(株)
黒野氏

インサイドセールスは新規開拓専門でカスタマーサクセスは既存顧客専門です。先ほども出ましたが、カスタマーサクセスはフィールドセールスに同行してクロージングすることもありますが、インサイドセールスが外へでることはありません。フィールドセールスもエンタープライズ向けと中小企業向けで分かれているケースが多いので、日本よりも少し複雑ですね。
これからカスタマーサクセスに取り組む日本企業が意識していかなければならないことは何でしょうか?

Mtame(株)
金井

アイティ
クラウド(株)
黒野氏

日本の先駆者たちの取り組みが正しい方法で行われているので、手法については追随すれば問題ないですが、一つ大事なこととして、経営層がカスタマーサクセスの概念や重要性を理解していないと進みません

現代の日本のITベンダーは、社長も若い人が多く、海外の新しい手法をどんどん取り入れる気風があるので、トップダウンで問題なく実践できていますが、ボトムアップで行おうとすると難しいのではないでしょうか。
御社が取り組まれたような、サポートチームをカスタマーサクセスに転換させるような革新は、トップが言わなければやりようがないですから。MAの導入なども同じだと思います。

そうですね。先ほども出ましたが当社はMAをフリーミアムモデルで提供しています。フリープランから有料化にプランアップしてもらうための営業活動をインサイドセールスで行っているのですが、これはカスタマーサクセスにも該当するのではないかと考えています。

カスタマーサクセスがうまくいっている会社であればフリーミアムでもやっていけるので、これから、一つのマーケティング手法として「フリープランでリードを獲得してカスタマーサクセスを開始し、有料化する」ということが定着してくるのではないかと思います。

Mtame(株)
金井

アイティ
クラウド(株)
黒野氏

Mtameさんがフリーミアムを開始したのは、チャレンジングでしたね。これは、金井さんが決めたことだったんですか?

最終的には、そうです。親会社であるスターティアラボの代表も、今後、フリーミアムでやっていく方向性を打ち出していたので、難易度が高く勇気は必要でしたが、挑戦的に踏み切りました。
海外もそうですが、MAベンダーはMA一本で事業を行っているところが多いので、後発である当社が資本力では及ばなくても戦える方法として採用しています。

おかげさまで、結果としてチャーンは低く抑えられ、クロスセル、アップセルで短期的なマネタイズもできています。

5年前に売上重視型のサポートチームを立ち上げて、アップセル、クロスセルの実績がついてきたからこそ、フリーミアムに踏み切れたともいえます。

Mtame(株)
金井

アイティ
クラウド(株)
黒野氏

当社のビジネスモデルも、ある意味においてはフリーミアムです。もともと、海外のレビュープラットフォームがフリーミアムだったので踏襲しているのですが。
アイティクラウドさんにとってのリードは、ユーザーが該当するのですか?それとも、ITベンダーですか?

Mtame(株)
金井

アイティ
クラウド(株)
黒野氏

ITベンダーが該当します。「ITreview」を見たITベンダーから「自分たちの情報も掲載して欲しい」とコンタクトがあって、掲載後、ユーザーからの口コミが集まってくると、データを分析したい、コンテンツとして活用したいという要望が出てきます。このタイミングで有料化を検討いただきます。

ITreviewに製品を掲載いただいたベンダー様は、ユーザーからの口コミに対して、プラットフォーム上でコメントをお返しすることができます。現在はこの機能を無料で提供していますが、将来的には有償化いただいたベンダー様のみ利用できることを検討中です。米国のカスタマーサクセスでは、このコメントバックが重要視されていて、良い声にも悪い声にもすぐにコメントバックすることが大切です。当たり前のことといえば当り前ですが。

BtoCでは基本中の基本ですよね。

Mtame(株)
金井

アイティ
クラウド(株)
黒野氏

ユーザー側は、きちんと返信があることで、自分の声が届いたことで承認欲求が満たされます。この積み重ねがチャーンを下げることにもつながります。SaaSやカスタマーサクセスを行ううえでは、レビュープラットフォーム上に限らず、お客様の声に真摯に向き合うことが大切になってくるでしょうね。ヘルススコアなども大切ですが、バイアスのかかっていないお客様の生の声を聞くことが一番大事なのではないでしょうか。

当社のサービス自身も「ITreview」に載っているので、口コミが寄せられています。ここから、機能が追い付いていないとわかれば開発チームへ依頼するなど、改善につなげています。

黒野氏
今後、「ITreview」で予定されている新しい展開 などはありますか?

Mtame(株)
金井

アイティ
クラウド(株)
黒野氏

掲載するカテゴリーをハードウェアなどもっと増やしていくこと。それから、口コミデータが溜まっていくほどビッグデータになっていくので、どの企業がどのツールを導入すると失敗しないかということも確率でわかるようになっていくと思います。

というのも、従業員規模、業界別で口コミを分析できるので、将来的にはAIも入れて、同業界・同規模の企業の導入ツール遍歴を分析して「サービスAを導入した場合の導入成功率は〇%、サービスBは〇%」といった具合に検索者に対して回答を表示するというサービスも実現できると思います。すると、ツール選びで失敗しないという時代が来るのではないでしょうか。G2 Crowdは、これを念頭に置いてサービスを展開しているのです。すでに約80万レビューを保有しています。

一方、現在の「ITreview」のレビュー数は1万7,000ほど、製品数が1,800ほどです。現在、日本のインターネット検索で見つかるビジネス向けソフトウェア・クラウドサービスの数が約3,000です。掲載製品・レビュー数をもっと増やして、全製品のレビューが閲覧できるようにし、ユーザーがもっとIT製品を選びやすい環境を作っていくことが目下のミッションです。そうなれば、ITベンダー側にとっても集客効果が高いということですから。

サービスのリリースからたった9ヵ月で全サービスの半分を網羅したというのは、すごいことですね。

Mtame(株)
金井

アイティ
クラウド(株)
黒野氏

ありがとうございます。
最後に、マーケター向けにアドバイスやメッセージをお願いします。

Mtame(株)
金井

アイティ
クラウド(株)
黒野氏

レビューは、コンテンツとしてマーケティングにも活用できます。コンテンツを作るのはなかなか大変なので、MAを活用するなかでも、リードに送るためにどんなコンテンツを作れば良いか悩むマーケターの方は多いでしょう。

また、オウンドメディア上などで集めたレビューではなく、レビュープラットフォーム上の声なら、公平性・信頼性という面でも確かです。良い声も悪い声もオープンにするという姿勢を見せることも重要でしょう。
現に、「ITreview」でもっともユーザーに参照される口コミは「評価の低い声」です。私たちも書籍やレストランなどを選ぶ際に、悪い口コミは必ずチェックしますよね。悪い評価が、その人にとって耐え得る範囲なのか、また、悪い評価に対するITベンダー側のコメントバックがきちんとなされているか、そのあたりが見られるポイントです。

こうした「評判を作る」マーケティングがBtoBでも今後、主流になっていくでしょう。米国でも「レビューマーケティング」という手法が確立しています。

本日は、勉強になりました。ありがとうございました。

Mtame(株)
金井

黒野氏・金井

アイティクラウド株式会社

企業がテクノロジーを活用する上での“信頼できる声”や“確かな情報”の集まる場として「ITreview(アイティレビュー)」をリリース。IT選定や購買の透明性を高め、迅速で自信に溢れた意思決定のできる世界の実現を推進している。
【企業サイト】http://www.itcrowd.co.jp/
【ITreview】https://www.itreview.jp/

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Tue, 27 Aug 2019 00:00:00 +0900
<![CDATA[CMSの脆弱性を狙った改ざん被害事例-企業サイトにいま必要なセキュリティ対策とは]]> https://mtame.jp/column/CMS_vulnerability HTMLやCSSなどの専門知識がなくても、Webサイトを簡単に制作できるCMS(Content Management System)。
豊富な拡張機能があって利便性も高いことから、多くの企業や団体で活用されているシステムですが、CMSの脆弱性について理解されている方はあまり多くないようです。

CMSは、その多くがWordPressやDrupalなどのオープンソースで提供されています。
オープンソースゆえに堅牢なセキュリティ対策をしていないと、Webサイトの改ざんや個人情報の漏えいといったリスクが常に付きまといます。

ここでは、最近起きたWebサイトの被害のうち、CMSの脆弱性を狙った事例をピックアップしました。
被害にあわないために、いま企業がやるべきセキュリティ対策についても解説します。

CMSの脆弱性を狙った被害事例

Webサイトの改ざん被害は身近に潜んでおり、JPCERT/CCが報告を受けた被害件数は今年に入って既に485件にも上っています。

JPCERT/CC インシデント報告対応レポート [2019年4月1日~2019年6月30日]
JPCERT/CC インシデント報告対応レポート [2019年4月1日~2019年6月30日]

数多くの被害事例から、下記6つのケースを詳しく見ていきましょう。

被害事例
2014年7月31日 ユーザーに不正プログラムをダウンロードさせる
2015年3月初旬 自社ドメインにテロ組織の名称が表示
2015年12月9日 ランサムウェアに感染するサイトへ誘導
2018年4月 ECサイトからカード情報が盗まれる
2019年1月 Wordpressを踏み台にホスティングサーバーを乗っ取り
2019年4月 サイトを表示すると詐欺サイトへ転送

【ケース1】ユーザーに不正プログラムをダウンロードさせる

2014年7月、米国のメディアサイト「Gizmodo(ギズモード)」が、サイバー犯罪者によって改ざんされる事件が発生しました。

被害が報告されたのは、Gizmodoブラジル版サイトのメインページ。
攻撃者は、CMSの脆弱性を利用して不正なスクリプトコードを埋め込み、ユーザーを別のサイトへ誘導させ、不正なプログラムをダウンロードさせようとしました。

Gizmodoは改ざんされたコードを直ちに削除しましたが、約7,000人のユーザーが不正プログラムをダウンロードしてしまったようです。

【ケース2】自社ドメインにテロ組織の名称が表示

過激派組織「IS(Islamic State)」を名乗る改ざん被害が、2015年3月ごろに日本を含む世界各国で報告されました。

被害を受けたのは、WordPressで制作された一部のWebサイト。
企業や公共団体、さらには政府機関のWebサイトでも確認され、米国の連邦捜査局(FBI)や日本の警察庁も注意喚起する事態になりました。

原因は「Fancybox for WordPress」というWebサイトの管理用ソフトウエアに脆弱性があったことで、攻撃者はこれを悪用したとみられます。

【ケース3】ランサムウェアに感染するサイトへ誘導

英国の大手新聞社インデペンデントが運営するメディアサイトで、2015年12月に改ざん事件が発生しました。

被害にあったのは、「The Independent」というメディアサイトのうち、CMSで構築されたブログ記事の部分。
ユーザーが記事を閲覧しようとクリックすると、別サイトにリダイレクトされ、不正プログラム「ランサムウェア」をダウンロードさせるよう改ざんされていたのです。

ランサムウェアといえば、ユーザーのパソコンに侵入してファイルを暗号化し、「解除してほしければ500ドルを支払え」などのメッセージで脅すマルウェアとして知られます。
実際にアクセスしたユーザー数は少なかったとはいえ、数百万人が閲覧するWebサイトで発生した事件だけに大きな衝撃を与えました。

【ケース4】ECサイトからカード情報が盗まれる

2018年4月、1,000をこえるECサイトが一斉にサイバー攻撃されました。いずれのECサイトも、CMSを活用したオープンソースのプラットフォーム「Magento」で運用されています。

攻撃者は、Magentoの管理パネルにアクセスして不正なコードを追加。
これにより、ユーザーの支払い処理の様子を”丸見え”にすることができ、さらにはクレジットカードの情報を外部へ転送させていました。

ECサイトは、サイバー犯罪者にとって標的にされやすいWebサイトの一つです。
Magentoに限らず、ECサイトを狙った被害は後を絶たないのが現状です。

【ケース5】Wordpressを踏み台にホスティングサーバーを乗っ取り

大塚商会のホスティングサービスに、不正ファイルが設置されていたことが2019年1月に確認されました。

最初にサイバー攻撃されたのは、ホスティングサービスの利用者です。
この利用者はCMS(Wordpress)を使っており、そのIDなどからWebサーバーOSに不正アクセス。
そして、他の利用者にも不正ファイルを設置したようです。

CMSを踏み台にしたサイバー攻撃ですが、幸いにも個人情報の漏えいなどの被害は確認されていません。

【ケース6】サイトを表示すると詐欺サイトへ転送

WordPressプラグインを狙ったサイバー攻撃が、2019年4月以降に各所で確認されています。
ターゲットにされたプラグインは、「Yuzo Related Posts」「Easy WP SMTP」など。
これを利用したWebサイトを開くと、詐欺サイトへ誘導されるといった被害報告が上がっています。

Yuzo Related Postsの開発者は、改ざんされたプラグインの削除と再インストールを呼び掛けています。

未然に防ぐためのセキュリティ対策

WordPressをはじめCMSには、さまざまな脆弱性が確認されています。
脆弱性を改善した最新バージョンをアップロードしたところで、攻撃者は手を替え品を替え攻撃してきます。

被害を最小限に抑えるには、最新バージョンをアップデートしたうえで、管理面の強化、つまり堅牢なセキュリティ対策を実施することが重要です。
具体的には、以下のようなセキュリティ対策がCMSの安全性を高めるうえで効果が期待されます。

CMSのセキュリティ対策

D-Dos対策

D-Dosとは、標的のサーバーに対して複数のコンピュータから攻撃し、帯域幅をパンクさせるなどサービスを停止に追い込むサイバー攻撃のことです。
プロバイダー側で攻撃を遮断するなどの対策法があります。

IPS(不正侵入防御システム)

不正アクセスやサイバー攻撃を検知したら、自動的に通信を遮断するシステム。
サイバー攻撃のパターンを解析し、類似するものが通信を求めてきた場合に、自動でブロックしてくれます。

FW(ファイヤーウォール)

インターネット環境と社内LANのあいだに設置するしくみ。
外部からの不正アクセスやサイバー攻撃を、社内ネットワークに侵入させないためのものです。

WAF(ウェブアプリケーションファイヤーウォール)

ファイヤーウォールの一種で、特にWebアプリを通じた不正アクセスを防ぐものをいいます。
Webサーバーの前面に配置し、通信データをアプリケーションレベルで解析することで、脆弱性を突いた攻撃から守ります。

攻撃されたときの検知対策

万一、サイバー攻撃されたときには、迅速かつ適切な対応が求められます。
不正アクセスなどの攻撃をいち早く知らせてくれる検知システムの導入も、有効な手立てです。

パッチマネジメント

システム構成において、要素ごとの脆弱性を検知し、適用の判断や対応を行うフローのことです。
サイバー攻撃に対して迅速に対応するうえで、効果を発揮します。

24時間監視体制

CPUやメモリ、ディスクの使用率など、サーバーのロードバランスを常に監視。
不正アクセスやサイバー攻撃があったら有人監視に切換えて対応するしくみです。

改ざん検知システム

不正アクセスなどによって、万一Webサイトが改ざんされた場合、管理者へ報告するシステムです。
迅速な報告を受けて、被害を最小限にとどめる施策を練るのに有効です。

改ざん検知

まとめ

CMSは便利で使いやすいWebツールである一方で、サイバー攻撃の対象になりやすいこともしっかり認識しておく必要があります。

CMSの脆弱性に対して何も対応せず、また自社サイトが改ざんされても放置しておいた場合、そのリスクは企業活動にも大きな影響を与えるでしょう。

被害にあわないためには、攻撃を未然に防ぐセキュリティ対策と、万一攻撃されたときの検知対策、さらに迅速な復旧を実現するための定期的なバックアップといった体制を整えておくことが大切です。

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Mon, 26 Aug 2019 00:05:00 +0900
<![CDATA[UGCとは?ユーザー作成コンテンツはサブスクリプションサービスの拡販に不可欠!]]> https://mtame.jp/content_marketing/UGC 近年、InstagramやTwitterなどのSNSで、ユーザーの投稿を促すプロモーションやユーザーの投稿を活用したプロモーションをよく見かけます。

あからさまな広告の信頼が薄れ、「誰かがいいといったもの」に共感し、購買する価値観が一般化している現在。
ユーザーがユーザーに向けて作るコンテンツ「UGC(User Generated Contents)」が、ますます重視されています。

UGC(User Generated Contents)とは?

UGCとは英語のUser Generated Contentsの略で、日本語では「ユーザー生成コンテンツ」といわれています。
その名の通り、ユーザーがユーザーに向けて発信する情報であり、InstagramやFacebook、TwitterをはじめとしたSNSの普及とともに、消費者の購買プロセスに影響を与えるコンテンツとして重視されるようになりました。

近年では、一方的に情報を押し付けられるWeb広告(アド)への嫌悪感から、広告を邪魔なものと考える人が増えています。
また、デジタルマーケティングの市場が拡大し、競争が激化するにつれ、有料広告で思ったような効果を出すことも難しくなっています。

このような背景のなか、ユーザーが作った自然なコンテンツは共感が生まれやすく、拡散しやすいため、企業のプロモーション手法のひとつとして活用されています。

UGCがサブスクリプションサービスの拡販に必要な理由

音楽・動画・食品・ITツール・洋服・自動車…最近では、あらゆるジャンルでサブスクリプション型のサービスが生まれています。
サブスクリプションとは、月額〇〇円などの定期・定額利用料を支払って商品・サービスの利用権を得るサービスで、たとえば音楽ストリーミングサービスの「Spotify」、動画サービスの「Netflix」などが有名です。

サブスクリプション型サービスがここまで急速に拡大した理由には、消費者の購買プロセスの変化が挙げられます。
消費市場が成熟し「必要なものはもう持っている」時代、ミレニアル世代を中心とした消費者は「物の所有欲が低く」「共感したものにお金を使う」という傾向があります。
人々の価値観が「所有から共有」に移行するなか、SNS上で誰かがいった評判は、投稿への共感(Like!)を生み、商品を認知し、購買へ後押しするきっかけとなります。

わかりやすいのは、最近流行している洋服のサブスクリプションサービスのプロモーションです。
Instagramなどで、インフルエンサーやすでに利用しているユーザーが投稿するリアルな着こなしや、リアルな体験から生まれる感想は、モデルさんが着たカンペキで広告的な表現より共感を生みやすくなります。

サブスクリプションサービスの提供側は、この共感と拡散を狙い、UGCを促進するハッシュタグキャンペーンなどを行っているのです。

UGCのメリット・デメリット

では、UGCのメリット・デメリットにはどんなものがあるのでしょうか?わかりやすくまとめてご紹介します。

UGCのメリット

●ユーザーに商品・サービスを紹介してもらえる。
●親近感や共感を生みやすい。
●ユーザーならではの視点・リアリティのあるコンテンツとなる。
●客観的な評価が得られる。
●認知が増える。指名検索が増える。

デメリット

●情報の正確性・コンテンツ の質を企業側でコントロールすることが難しい。
●ポジティブな投稿ばかりとは限らない。
●著作権や二次使用などの権利を侵害する可能性がある。

上記デメリットにある問題は、ユーザーが作るコンテンツであるがゆえの問題です。

しかし、ヘタに企業側がユーザーのコンテンツに手を入れては、ユーザーの信頼を損ねることになります。
企業や店舗がUGCを活用したキャンペーン等を仕掛ける場合は、情報の取り扱いに関するガイドラインを提示することも必要です。

UGCの種類

次に、UGCといわれるコンテンツは、具体的にどのようなものを指すのか知っておきましょう。

UGCが投稿されるサイトの例

●SNS
●動画投稿サイト
●写真共有サイト
●イラスト投稿サイト
●ソーシャルブックマーク
●Wiki
●掲示板
●ブログ
●プロフィールサイト
●通販サイト

UGCの例

●上記のようなメディアに投稿されたコンテンツ(テキスト・動画・写真)
●投稿されたコンテンツに対する感想やレビュー

CGM(Consumer Generated Media)との違い

UGCと似た意味をもつ用語に、CGM(Consumer Generated Media)があります。
これは「消費者生成メディア」と訳され、ユーザーの投稿でコンテンツが勝手に増える仕組みをもつメディアを指します。

有名なのは「YouTube」「ニコニコ動画」「食べログ」「クックパッド」「価格.com」などですが、一般的なブログや掲示板、SNSなどもこれにあたります。

UGCを活用した事例

企業がUGCを活用したプロモーションのひとつに、自社のSNSアカウントにユーザーの投稿をリポスト(Instagramの場合リグラム)する手法があります。
リポストは、自社のSNSアカウント運用のための制作コストを減らすとともに、広告色のないコンテンツでユーザーの共感を得ることができます。

InstagramでのUGC活用の手順

(1)意図にあったInstagram投稿を探す

自社のアカウントのイメージに合った投稿をハッシュタグや検索機能を使って探します。

(2)投稿者から使用許可をもらう

コメント欄やDMなどを活用し、投稿者に使用許可をもらいます。
写っている写真の内容に、著作権などを侵害するものがないか確認します。

※投稿者への使用許可を省略するために、事前にリポストOKを示す専用のハッシュタグを決め、そのハッシュタグをつけた投稿は「リポストに同意したものとみなす」という規約を表示するアカウントもあります。

(3)引用投稿をつくりリポスト(リグラム)する

投稿してくれるユーザーとの信頼関係を維持するためにも、丁寧な対応が必要です。投稿キャプションには引用元情報(投稿したユーザーのユーザーネーム)、リポストのお礼や投稿に対する感謝のコメント、リポストであることを示すハッシュタグ(#repostなど)を入れます。

UGCのリポストを活用したInstagramアカウント例

UGC収集用のハッシュタグは「#タビジョ」

UGC収集用のハッシュタグは「#GoProJP」

また、対象のUGCを増やすためには、商品を使用した写真やレビューを投稿したユーザーに対し、なんらかのインセンティブが当たるキャンペーンや、ユーザーが投稿したコンテンツをコンテスト形式で評価するキャンペーンなど、SNSを連動した施策が行われています。

UGCを促進するキャンペーン例

「#マイチェキ」(写真テーマ:私のチェキカメラ)、「#メモリアルチェキ」(写真テーマ:思い出のチェキプリント)、「#チェキフォト」(写真テーマ:チェキ映え写真)のいずれかのハッシュタグをつけて写真を投稿すると、旅行券やカタログギフトなどが当たるキャンペーンを実施。
投稿写真のなかに、チェキ本体やチェキ写真がうまく含まれるようなコンテストテーマの設定が秀逸です。

対象のビールを楽しんでいる様子の写真をハッシュタグ「#わたしは香る派」「#香るエール」をつけてInstagramまたはTwitterに投稿すると、賞品が当たるキャンペーンを実施。
公式アカウントのフォローも条件としており、フォロワー数増加と、CGM増加の両方を狙った施策です。

食事の糖や脂肪の吸収を抑えるサプリメントのプロモーションとして、エンドユーザーの「ちりつもケア(運動や体のための小さな工夫など)」に関する投稿を募集するキャンペーンを実施。
同シリーズで複数の商品を展開しているため、商品によってハッシュタグを使い分け、ユーザーの投稿やその後の集計がしやすいよう工夫されています。

UGCの本・関連書籍

現時点でUGCにテーマをしぼった書籍はありませんが、SNSマーケティングや口コミ・シェア心理の理解に役立つ本をご紹介します。

デジタル時代の基礎知識『SNSマーケティング』 「つながり」と「共感」で利益を生み出す新しいルール

著:林 雅之 出版:翔泳社 (2018年2月発刊)

Facebook、Twitter、Instagram、LINEの4つのSNSを活用したSNSマーケティングの方法を初心者でもわかるように「やさしく」解説しています。
SNSマーケティングの入門書として人気の書籍です。

【デジタル時代の基礎知識『SNSマーケティング』 目次の一例】

Introduction:デジタル時代のSNSマーケティング
Chapter 1:基本知識と目標設定
Chapter 2:つながりを生むコンテンツのつくり方
Chapter 3:コンテンツの分析方法
Chapter 4:消費者とつながる運用方法
Chapter 5:注目を集めるSNS広告
Chapter 6:炎上予防と対策
Chapter 7:運用効率を上げるおすすめツール

シェアしたがる心理~SNSの情報環境を読み解く7つの視点~

著:天野 彬 出版:宣伝会議(2017年10月発刊)

情報との出会いは「ググる」から「#タグる」へ。
「タグる」とは、ハッシュタグをつけて情報発信を行う(Taggingする)とともに、欲しい情報を「手繰る」ように獲得していくという情報行動の特性を意味しており、現代のSNSユーザーは、ユーザー主導で情報の発信と整理をしながら、相互参照しあっているそうです。
同書は、このような現代の情報環境におけるユーザー心理を深掘りした書籍で、宣伝会議の人気講座を書籍化した内容となっています。

【シェアしたがる心理~SNSの情報環境を読み解く7つの視点~ 目次の一例】

第1章:スマホの普及とビジュアルコミュニケーション時代の到来
第2章:ビジュアルコミュニケーションを牽引する代表的なスマホアプリ
第3章:新しいトレンドとしての「消える」「盛る」「ライブ」
第4章:情報との出会いは「ググる」から「タグる」へ
第5章:シェアしたがる心理と情報拡散の構造
第6章:SNSを活用したケーススタディ(キャンペーン事例の分析)
第7章:結論に代えて:SNSのこれまでとこれから

できる100の新法則 Instagram マーケティング 写真1枚で「欲しい」を引き出す技術

著:株式会社オプト(山田智恵・小川由衣・石井リナ) 出版:インプレス(2016年3月発刊)

Instagramのユーザーを理解し、企業が良好な関係を作っていくためのブランディングの手法や、Instagram広告と連携した顧客行動につながる施策の立て方を具体的に解説。
法則ごとに簡潔にまとめられているため、知りたい情報を拾って読むこともできます。
出版年は少し前ですが、これからInstagramマーケティングをはじめたい方が必要な基礎的な情報がまとまっています。

できる100の新法則 Instagram マーケティング 目次

第1章 マーケティング企画と運用の新法則
第2章 効果測定と運用改善の新法則
第3章 ユーザー参加型キャンペーンの新法則
第4章 ビジュアル活用の新法則
第5章 アクションを促すInstagram広告の新法則

まとめ

UGC(User Generated Contents)は、SNS上などでユーザーが作るコンテンツとして、共感・シェア・拡散を生み、SNS時代のマーケティングでその存在感を増しています。

UGCをうまく活用・促進して、消費行動の変化に合わせたプロモーションを実施しましょう。

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Mon, 26 Aug 2019 00:00:00 +0900
<![CDATA[オウンドメディア運用に“気合い”入ってる? ライター・ヨッピー氏が編集側に声を大にして伝えたいこと]]> https://mtame.jp/content_marketing/ownedmedia-group_om48

今回の記事では、Six Apart ブログ が運営する「第48回オウンドメディア勉強会(2019年7月18日開催)」のイベントレポートをお届けします。
ゲストスピーカーは、ネット界のバズコンテンツでお馴染みのヨッピー氏。

「ヨッピーが編集側に声を大にして伝えたいこと ~メディアの中の人に聞いてほしいアレコレ~」と題し、ヨッピー氏が考えるメディア運営の心構えや、ライターが運営側に求めることなどが語られました。

メディア運営の「中の人」にとっては耳の痛い話もありますが、改めて考えさせられる提言がいっぱいです。ぜひ、心してご覧ください!

1.ライター ヨッピー氏とは?

2.ヨッピー氏が考えるメディア運営の3つの心構え

はじめに、ヨッピー氏が考えるWebメディアの運営側が考えなければいけない心構えについて語られました。
ヨッピー氏は、下記3つの視点がクリアできていなければ、 「メディアをはじめるべきではないし、すでに運営している人もどこまでクリアできているか考えなおすべき」 といっています。

●メディアをコスパの観点で見ていないか?

ヨッピー氏:よく「採用コストを減らしたいからメディアをやろう」などということがありますが、 メディアを「コスパがいいもの」と考える前提が間違っています。
メディアの運営には、コストと時間がかかります。「もうかる orもうからない」の視点でいえば、メディアは確実にもうからない。決してコスパのいいものではないんです。
もし「転職サイトにお金払うくらいなら、自分達でメディアやってそこから採用した方が安上がりじゃん」みたいに、コスパがいいからという理由で、メディアに手を出したら絶対に失敗します。

「もうからない」「疲弊する」という状態が続き、運営は泥沼化。なので僕は、「これからメディアを立ち上げようと思ってるんですけど…」みたいに相談してくる人には、 コスパを求めてやるんだったら、そもそもやらない方がいいと 伝えています。「コストがかかってもいいから、自社サイトで社内の雰囲気や考え方を発信して、これまでよりレベルの高い人材、マッチする人材を確保したい」という考えがあるならいいんですけど。

●長期的な視点はあるか?

ヨッピー氏:メディア事業単体で黒字化したいなら、最低3年間は続けなければいけないと思います。
さきほどもいったように、メディアは基本的にお金も時間もかかるものです。これを無視して、短期的に黒字化しようとすれば、「品質」「信用」「ブラック労働」のどれかと必ずバーターになります。

ですから、これからメディア運営をはじめようという人で、 「まずは試しに1年くらいやってみよう」という計画であれば、はっきりいってやらない方がいい。 やるのであれば、最低でも3年赤字を出し続ける覚悟がないと、最初から手を出さない方がキズは浅く済みます。
そういう前提があれば、編集部の方は、社長や上司などに、早い段階で「メディアで黒字化させろ!」とか言われても「もともとメディアはもうからないっていいましたよね!?」「もうからなくて当たりまえじゃないですか!」という雰囲気をつくって、うまく逃げられるっていう(笑)。

●「気合い」は入っているか?

ヨッピー氏:ぼくが考える「気合い」の定義は、 人員と予算をどれだけ割けるか。メディアを運営するにあたり、人とカネをぶっこむ覚悟があるかどうかということです。
たまに、「当社としては気合いが入っているプロジェクトだったんですが、予算がなくて…」などという人がいますが、僕の考えでは、 予算がないのに気合いが入っているとはいえないと思います。

社長が「このプロジェクトはわが社の命運をかけた一大プロジェクトだ!」などといったところで、予算がつかないのであればそれは口先だけで、気合いが入っているとはいえません。仮に、メディア運営に月間300万円の費用がかかるとすると、3年間で1億800万円です。最低でも、これくらいはかかると思います。もし、すでにメディアを運営している企業で、月間100万円くらいしか予算がないし、伸び悩んでいるのに会社から黒字化を求められてる、みたいな状態だったらとっとと閉鎖した方がいいかもしれません。

公演中のヨッピー氏

3.ヨッピー氏が考えるメディアをやるといいこと3点

メディア運営の現実は、そう簡単なものじゃないと訴えるヨッピー氏。その一方で、メディアを運営して得られるメリットについては、下記の3点をあげました。

●ノウハウがたまる

ヨッピー氏:メディア運営は、さまざまな要素のある仕事です。デザイン・SNS運用・企画の立て方・取材など、ふだんの仕事だけでは得られない、いろいろなノウハウを得ることができます。
ここで注意しておきたいのが、メディア運営を代理店などに外注する場合です。大手企業のオウンドメディア運営では、運営が代理店に委託されることもよくあると思いますが、すべて丸投げしてしまっては、せっかくのノウハウを自社に得ることができず、もったいないと思います。 外注も使いつつ、月に2本だけでも自社でコンテンツの企画から記事作成までやってみる…など、自社のなかに少しずつでもノウハウがたまるようにするべきです。そうしなければ、せっかくノウハウを得られる機会なのにもったいないと思います。

●人脈・横のつながり

ヨッピー氏:また、メディア運営をしていると、広く情報収集したり、取材をしたりすることが多いので、自然と「イケてる人の情報」「イケてる会社の情報」などとともに、人脈や横のつながりが広がっていきます。こういったネットワークが、メディア運営以外にも、役に立つこともあると思います。

●その先のビジネスにつながる

ヨッピー氏:メディアを作って、PVを稼いで、その先になにがあるのか?という視点も持っていた方がいいと思います。メディアが軌道に乗り、固定ユーザーがつけば、例えば関連イベントを行うなど、その先のマネタイズの方法はいろいろと考えられます。
もし、編集部が会社のKPIをすでにクリアしているのであれば、 そのメディアを軸に別のビジネスにつなげられないか? など自分たちなりのゴールを設定するといいと思います。

4.ヨッピー氏が考えるいい編集者の4つの条件

また、編集側にいいたいことの話のなかでは、ヨッピー氏が考える「いい編集者の条件」が語られました。ヨッピー氏も「ほとんどいない」という厳しい意見ですが、筆者も「確かに。。」と考えさせられました。

ヨッピー氏:ぼくが仕事を依頼されるとき「数字に寄与してほしい」といわれることがあります。もちろん、多くの人に読まれる記事を書くのがぼくの仕事なので、それは全然問題ないのですが、 ライターだけに数字を期待するだけでなく、編集側ももうちょっと自分たちで努力できることがあるんじゃないか と思います。ぼくが考える、いい編集者の条件は、次の4点です。

  • 固定読者がいる(編集者自身に)
  • フォロワーがたくさんいる(編集者自身に)
  • うける企画をくれる
  • よりいいものにしてくれる

Webメディアの編集者は、編集者というよりはディレクターっぽい人が多いです。「〇日までに原稿あげてください」とか、日付だけをいってくるような。ぼくは、編集者としてはこのままではよくないと思っていて、自分が率先して発信しようとか、一緒に企画をよくしようという意識をもってほしいと思います。

5.ヨッピー氏が編集側に声を大にして伝えたいこと

最後に、数々のコンテンツを生み出してきたヨッピー氏が、Webメディアの編集側にいいたいことから、印象に残ったポイントをまとめました。

●編集部が権限をちゃんと持っておいてほしい!

ヨッピー氏:編集部が企画の決定権や、記事の最終承認の権限などを持っていますか?1回1回、上長に見せて、公開OKのハンコをもらっていませんか?
編集部がちゃんと権限を持っていないと、上司のいいなりで結果的につまらないコンテンツになったり、横やりが入って公開までにものすごい時間がかかることがあります。 編集部は、ちゃんと権限を持つことが大事です!

●メディア運営に気合い、入ってる?

ヨッピー氏:最初にも述べたように、なんだかんだで 「気合い」(=人員と予算をかける覚悟)が一番重要 です。編集者の皆さんにはぜひ「気合い」を意識してもらい、一緒にいいコンテンツを作っていきましょう。

4.まとめ

Webメディアと真剣に向き合い、数々のWebメディアの盛衰を見てきたからこそいえるヨッピー氏の意見は、メディア運営者にとっては厳しい話もありましたが、改めて考えさせられる要素が多くありました。

SNSにより、個人の発信する情報までもがメディア化する昨今。
クラウドやCMSの進化もあり、メディアをはじめること自体のハードルは、以前に比べてグッと低くなりました。

しかし、メディアをマネタイズすること、メディアを通して本来の目的を達成することのハードルが下がったわけではありません。
メディア事業の成功は、適切なお金と人の投資と、地道な努力なくしては成しえないことを再認識させられました!

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Thu, 22 Aug 2019 00:00:00 +0900
<![CDATA[展示会担当「展示会前日の搬入・搬出作業!?見落としてた!!」【第8話】]]> https://mtame.jp/column/expo_story_08 MTMセキュリティの営業マン日野(25歳)は、入社3年目にして、会社としても初めての出展となる展示会の担当者に抜擢された。

「オフィス・セキュリティ・ショー」への出展に向けて、チラシやブース装飾を発注したり、当日のメンバ