デジタルマーケティングにおける目標設定の方法
最終更新日:2023/11/17
こんにちは。エムタメ!編集部です。
デジタルマーケティングという言葉をよく耳にするようになりました。
自社で取り組みたい、やらなくてはいけないという危機感をお持ちの方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、いざこんなことをやってみたい!
と思っても実際に目指すべき数値がないとなかなか会社からの決済はおりません。
デジタルマーケティングは様々な媒体を管理する為、関わる部署も多いので目標設定がとても難しいですよね。
そこで今回はデジタルマーケティングにおける目標設定の方法をお伝えしたいと思います。
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1.売上げ目標に合った各種件数を割り出す
まずは、達成させたい数字(売上・利益)を算出します。
KGIに当たる目標売上を達成させるために必要な
・受注数
・商談数
・CV数
・アクセス数
などを割り出すことで目標となる指標を決定しましょう。
まずは自社のターゲットとなる企業(および担当)の母数を調べます。
それに対して受注数(=目標売上÷商材単価)と、商談数(=受注数÷受注率)を算出し、
CV数(=商談数÷商談化率)、とアクセス数(=CV数÷CV率)を割り出します。
CV率は一般的に1%前後と言われているのでそれを基準に計算してみてください。
2.カスタマージャーニーの作成とそれに対するアクション想定
ざっくりとした数値目標が決まったらその数値を達成させるとためのアクションを想定しましょう。
そのアクションの精度を高める為にカスタマージャーニーとユーザーシナリオを作成することを推奨しております。
▼カスタマージャーニー 担当の思考と求める情報例
ユーザーの「思考」と「求める情報」からユーザーがどうなれば次のフェーズに進むかがユーザーシナリオとなります。
このユーザーシナリオを進める為に必要な情報をどのような場所でどのようにユーザーに届けるかというアクションを想定したものがカスタマージャーニーです。
このコンテンツをしっかりと整備・配置していくことが最も重要です。
>新年度に向けコンテンツ施策を考えよう!カスタマージャーニーの考え方、作り方。
3.アクションに応じたコンテンツの作成計画とアクションの数値化
アクションを想定したらそのアクションに応じたコンテンツの作成が必須となります。
接点となるコンテンツをオンラインオフラインに関わらず用意し、可能な限り一貫したメッセージ性を持って接点を作っていく計画を立てなければいけません。
▼求める情報に対して接点を持つ媒体の選定
コンテンツとその接点が決定したら、ユーザーシナリオが進んでいるかどうかの判断基準(例えば、セミナーに参加した等)を何段階か設定し、ウォッチしていく指標を立てます。
これにはABMの概念を使うことをおすすめします
▼判断基準となる概念ABMの設定例
4.ABMの見込み度推移数の目標設定
そして上記で決定した指標に対して目標設定を行います。
自社で保有しているリードをこのABMのマトリックスに振り分けをします。
その上でどの場所にどう推移させるかという目標設定を行います。
現在が把握できていないのであれば想定でこのマトリックスがどれくらいになったらいいのかということを仮定して目標設定を行います。
最初に立てた売上げ目標にそった各種の件数とこのABMのマトリックスに対して設定した数値がデジタルマーケティングにおける目標設定になります。
実際に運用に入ってからは、これが現状どれくらいでどのように推移しているかをウォッチしていきます。
その中でどの活動が売上げや商談化に起因しているのかを分析しPDCAを回していく必要があるのです。
5.まとめ
いかがでしたでしょうか。
このようにデジタルマーケティングにおける目標設定にはターゲットの設定とそれに対しての受注までのプロセスを細かく設定をしなければなりません。
しかしこれを怠ってしまうと費用対効果が見えず、かけたマーケティング施策が失敗と判断をされてしまうためやらなければいけない内容になります。
実際に自社内だけで行うには少々難しい内容になりますので、
目標設定と運用フローに関しては特に専門のコンサルティング会社に相談することをおすすめします。
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