Webサイトの効果測定に使える 無料ツール<3選>
最終更新日:2023/11/17
Webマーケティングにおいて、Webサイトの効果測定はとても重要です。
「そんなことは、言われなくてもわかっている!」と思われるでしょうが、法人企業の多くはWebサイトの運営を兼務で行っているのが現状で、毎月の効果測定やPDCAを回すのに十分な時間の確保が難しいことと思います。
Webサイトのすべての数値を把握しようとすれば日が暮れてしまいます。
しかも、効果測定は、「PDCA」の”Check”の部分でしかないのです。
今回は、そんな時間のない担当者様でも、簡単に効果測定が行えるツールまとめてご紹介します。
1.Webマーケティングにおける効果測定とは?
繰り返しになりますが、「効果測定」というのは、Webマーケティングを成功させるための「PDCA」のなかで“Check”にあたります。
Checkするためには、分析・解析を行う必要があり、本コラムでは、後半で分析・解析のための無料ツールを3点ご紹介します。
ツールで分析・解析した結果は、改善に活かしてこそWebマーケティング効果の向上につながるということも忘れずに。
2.Webマーケティングの効果測定で押さえるべき3点
Webサイトの効果測定で見るべきは「課題の有無」です。
まずは、サイト全体でどんな課題があるのかを把握するために、以下の3点を調べてみましょう。
①どんな検索キーワードでサイトに流入しているの?
②バケツの穴はどこにあるのかを探そう!
③どんな企業、どんな業種の人が見ているの?
これらはすべて無料ツールで把握することができます。
時間がないからこそ、簡単に集計してくれるツールと集計法を押さえ、効率良くWebサイトの状態を把握しましょう。
3.時間がないときに便利なツール
活用する便利な無料ツールは以下の3つです。
ここでは、各ツールを活用して押さえるべき箇所と設定方法をご紹介します。
1.キーワード分析ツール → Search Console
2.アクセス解析ツール → Google Analytics
3.IPアクセス解析 → BowNow
3-1.キーワード分析ツール(Search Console)
サーチコンソールは、Google社が提供する流入キーワード分析ツールです。
サイトに流入したキーワードの表示はもちろん、Google検索結果の表示回数やクリック数、SEOの順位をキーワード単位で表示してくれます。
登録手順はサービスヘルプページを参照しましょう。
※先にGoogleAnalyticsへの登録をしておくと、サーチコンソールへの登録も同時に行えます。
このツールを活用して見るべきポイントは、顕在キーワードの有無です。
顕在キーワードの表示回数や関連クエリ数、クリック数の推移を毎月チェックしていきます。
ツール上で主要キーワードを入力すれば、顕在層の流入が増えているかどうかもわかるので、毎月の施策で効果が出ているのかが一目瞭然になります。
3-2.アクセス解析ツール(Google Analytics)
アクセス解析でGoogleAnalytics以上のツールはありません。
ただし、使い慣れてない方にとっては要素が多過ぎて、どこを指標にすべきか悩んでしまうのも事実でしょう。
アクセス解析で把握したいのは、「バケツの穴はどこにあるのか?」です。まずは穴がどこにあるのかを把握しましょう。
利用するのは、サイドメニューの【行動】→【行動フロー】です。
緑色が「ユーザーの行動」、赤色が「離脱している箇所」を指します。
これを見ると、ユーザーがどのページから流入し、どのページで離脱しているのかを簡単に把握できます。
このルートの中に、お客さんに見てもらいたいページは含まれているのか?
そもそも、問合せページまでたどり着いているユーザーは何%なのか?
と、見るだけで課題はすぐに把握できます。
また、広告流入などチャネル別に確認したい場合には、ランディングページと表示されているディメンションを「デフォルトチャネルグループ」に変更することで、チャネル別の流入状態を把握することもできます。
3-3.IPアクセス解析(BowNow)
最後に、検索しているユーザー層がどんな属性なのかを把握できるツールをご紹介します。
イメージしているユーザー属性かどうかを確認しましょう。
こちらも無償で提供されているマーケティングツール。
計測タグをWebサイトに設置することで、法人企業が持つ固有の法人IPをアクセスログから抽出し企業名を特定して一覧化することができます。
これにより、見せたいページが見て欲しい企業に届いているのかを簡単に把握することができますし、まったくターゲット外の業種が興味を持ってることに気づけたりと、新規開拓のヒントになる情報も把握できます。
4.まとめ
効果測定で大事なのは、課題を見つけ、対策が有効であったかを把握することです。
無料ツールと活用方法さえ覚えてしまえば、毎月10分ほどの確認で効果の有無を見極められるようになります。
まだ効果測定の運用に慣れていない方は、こうしたマクロ分析から実施してサイトの運用状態を把握し、徐々にミクロ分析に切り替えていくと効果測定の負荷も軽減されるかと思います。