SEO対策をする理由って何?どんなメリットや効果があるの?
最終更新日:2021/08/15

Web運営に関わる人であれば、多くの人が気にしているSEO対策。検索アルゴリズムのアップデートがあるたびに、一喜一憂している人も多いのではないでしょうか。
今回の記事では、SEO対策のメリットやその効果について、基本からまとめていきます。
SEO対策とは?
SEO対策とは、「Search Engine Optimization」の略で、日本語では「検索エンジン最適化」を意味しています。
一般的には、Google、Yahoo!などの検索エンジンでキーワードを検索した場合に、上位に表示されるように対策することを意味します。
しかし日本では、検索エンジンシェアの約7割をGoogleが占めており、SEO対策といえば、Googleの検索アルゴリズムに対応することが対策の中心となっています。
SEO対策の基本的なやり方は、「内部対策」「外部対策」「コンテンツ対策」の大きく3つに分けられます。
内部対策とは、自社のWebサイトのhtmlやCSSなどのソースを、検索エンジンに認識されやすい構造や記述にすることです。
もっとも基本的な内部対策は、ページタイトル・h1タグ・metaタグなどのタグ要素に、キーワードを含めます。
このほかにも、内部対策には細かな施策がたくさんあり、Webサイト制作時には、内部対策に気をつけて構築する必要があります。
また、外部対策の基本は、被リンク(外部サイトからのリンク)を調査することです。
Googleは、自社のサイトに関連性の高いサイトや高品質なドメインからのリンクは高く評価しますが、低品質サイトからの大量のリンクはペナルティを受ける場合があるため、注意が必要です。
またコンテンツ対策は、Googleに高く評価される専門性の高いコンテンツを制作することです。
1ページ内の文字数にも、一般的に多い方がよいとされていますが、同時にユーザーにとって読みやすく、わかりやすいものでなければなりません。
参考記事:SEO対策とは?~検索エンジンで上位表示させるためのSEO対策【超初級】~
SEO対策の効果・メリット
では、SEO対策をして検索サイトで上位に表示されると、具体的にどのような効果やメリットがあるのでしょうか?
自然検索からの流入数が増える
自然検索(オーガニック検索)とは、検索サイトで広告エリア以外に表示される検索結果のことです。
検索サイトで上位に表示されるのと、下位に表示されるのでは、自然検索からのクリック率に大きな違いが出ます。
アメリカのインターネットマーケティング会社「NINJAS」が2017年7月に公開したレポートでは、単一キーワードの検索順位別のクリック率は、1位で約21%、10位で約1.6%と発表されています。
つまり、1位と10位では、自然検索からの流入数に約12倍もの差があるのです。
このように、検索上位に表示されることは、自然検索からの流入数に大きな影響を与えることがわかります。
広告費を抑えられる
SEO対策は、リスティングなどのインターネット広告とは異なり、出稿費や媒体費はかかりません。
SEO対策を行うノウハウが自社にない場合、専門の業者にSEO対策を委託することはありますが、広告費をかけずに、集客のチャンスを広げることができます。
ただし、SEO対策は即効性のある施策ではありません。コツコツと内部対策を行ったり、コンテンツを充実させたりすることで、中長期的に成果を見込むことができます。
また、内部対策やコンテンツ制作は、労力のかかる作業です。
広告費はかからなくても、効果を出すためには、自社のリソースが必要であることを理解しておかなければなりません。
見込み度の高いユーザーを獲得できる
SEO対策では、自社のビジネスに関連性の深いキーワードや、潜在顧客が検索するであろうキーワードで、上記に表示されるように対策するため、関心をもって検索する、見込み度の高いお客様をWebサイトに多く集客することできます。
また、先の「NINJAS」の調査によると、複合キーワードで検索された場合のクリック率は、単一キーワードで検索された場合よりも高く、2ページ以上クリックする傾向があるといわれています。
つまり、自社のWebサイトの情報が、ユーザーが求める情報に、よりピンポイントで合致した場合、より高い確率でコンバージョンも狙えることになります。
SEO対策の弊害
SEO対策にはデメリットもあります。そのひとつが、コンテンツの偏りです。
上記のように、SEO対策にはさまざまなメリットがあり、その成果を追い求めるがあまり、ユーザーにとってわかりにくいコンテンツや、本来ユーザーが求めているのとは違うコンテンツを作ってしまう恐れがあります。
Googleの検索アルゴリズムは、常にアップデートされており、SEO対策のテクニックだけで検索上位を維持することや、すべてのアップデートに最適な対応をすることはできません。
しかし、近年Googleは「ユーザーにとって本当に役に立つコンテンツを高く評価する」という姿勢を貫いています。
そのため、コンテンツ制作者が小手先のテクニックだけにとらわれず、「本当にユーザーの役に立つコンテンツが、良いコンテンツである」という基本を守ることも大切です。
また、ユーザーの役に立つ質の高いコンテンツの蓄積は、将来的には、検索エンジンからの高評価にもつながります。
参考記事:エコーチェンバーによるコンテンツの偏りに注意。検索ファーストから、ユーザーファーストの考えが重要
まとめ
このように、SEO対策にはメリットもデメリットもありますが、Webサイトからの集客がビジネスに大きな影響を与える現在、「よく分からない」ままにしておくのは、非常にもったいないことです。
エムタメ!では、初心者の方にもわかるよう、今後もSEO対策の基本や勉強の仕方などの情報をお届けしていきます。
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