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「MA(マーケティングオートメーション)ツール」と「メール配信システム」の違いとは?

記事公開日:2017/09/27
最終更新日:2023/10/27
「MA(マーケティングオートメーション)ツール」と「メール配信システム」の違いとは?

マーケティングオートメーションとメール配信システムの違いは、マーケティングオートメーションが人的に行っているマーケティング活動をシステムで自動化することで、業務や営業工数の改善や、マーケティング活動の効率化を測り、One to Oneマーケティングの実現を容易にするツールであるのに対し、メール配信システムは、メールマガジンなど一度に大量のメールをあらかじめ設定しておいた時間に送信するためのツールと、目的が異なる点です。

ただ、マーケティングオートメーションにもOne to Oneマーケティングの一環としてメール配信機能が付いています。

今回は「メール配信システム」と「マーケティングオートメーションツール」の違いについて触れていきます。

「そもそも、MAツールって?」「MAツールのみについて詳しく知りたい」という方は、以下の関連記事をご覧ください。



※MAの要点だけを抑えたい方はこちらもおすすめです!

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1.「MA(マーケティングオートメーション)ツール」の概念

「MAツール」とは「人的に行っているマーケティング活動をシステムで自動化することで、業務や営業工数の改善や、マーケティング活動の効率化を測る」ツールです。

これによりOne to Oneマーケティングの実現を容易にし、商談(アポや購買など)を増やすことができます。

MAツールの主な機能は下記の通りです。

リード管理

ユーザーのステータスや、セミナー参加など、オンラインとオフラインの行動履歴を一元管理できる機能。

メール配信システム

ユーザーに応じて、セグメントわけを行い、1to1のメルマガ配信が可能。条件に一致したユーザーの欲しがる情報を配信することで、効果の高いメルマガ配信が可能になります。

WEBページ生成

お問い合わせフォームや資料ダウンロードフォームが作成可能。

法人IPトラッキング

WEBサイトにアクセスしているユーザーの企業名が把握できます。

スコアリング

ユーザー行動から点数化を行う機能で、ユーザーの検討度合い数値にして表すことが出来ます。

例、WEBサイトのキーページ閲覧3点、メルマガ開封後、WEBへ流入1点、セミナーに参加10点。計14点など

シナリオ設計

予め設定しておいたアクション(メールや閲覧コンテンツの変更)を特定の条件を満たしたユーザーに対して自動的に実行する機能。

CRM・SFAの連携

顧客管理システムや、営業管理ツールに登録されている情報を連携出来ます。

SNS連携

SNSと連携して、ユーザーのアカウント情報を「MAツール」に組み込むことが出来ます。

MAツールの主な役割としては、

1、見込み顧客の集客(リードジェネレーション)

顧客の獲得を行うために、お問合せフォームの作成や、ランディングページの作成などが機能としてあり、WEBサイトに訪れているユーザーと接点を持ち、個人情報を取得して、見込み顧客の集客を行います。

2、見込み顧客の育成(リードナーチャリング)

集客を行ったユーザーは全員温度感が高いわけではないので、見込み顧客の育成が必要になります。

MAツールにはメール配信機能があり、ユーザーの行動に応じてメールを配信することが可能で、ユーザーの検討度に合わせて欲しい情報を欲しいタイミングで届けられるので、顧客の育成が可能になります。

3、見込み顧客の選別(リードクォリフィケーション)

スコアリング機能などを使い、スコアの低いユーザーには温度が高くなるまでメール配信やフォロー電話を行ったり、スコアが貯まっている「温度感がアツいユーザー」を選別して、営業へ見込み顧客リストとしてパスを行います。

2.「メール配信システム」の概念

「メール配信システム」とはメールマガジンなど一度に大量のメールを送ることが出来るツールを指します。配信メールを予め作成しておいて、指定した時間にユーザーに一斉送信が可能です。

また、メール送信後の配信効果測定が行え、ユーザーの開封率やクリック率も測定できるので、企業の商品紹介や、新着情報の展開、顧客との関係構築などメールマーケティングを行うことができます。

メール配信システムの主な機能は下記の通りです。

テキストメール

テキストのみで作成しているメールです。特徴として、受信者の受信環境に関係なく、受信者がメールを読むことが出来ます。

HTMLメール

テキストメール機能に加えて、文字の大きさ変更、文字の装飾、図などをメール内に記載出来るメールです。WEBページのようなメールを作成することが可能で、開封率などを測るときはHTMLメールを使用します。

絵文字・デコメ

絵文字やデコレーションメールを配信する機能で、ガラパゴス携帯電話にメールを配信する時になどに使用します。

ステップメール

予め準備したメールをスケジュール通りにユーザーへ配信できる機能です。

例えば、ユーザーが対象製品のデモ版を利用するため、

お問合せフォームを記入した場合。

1回目:当日デモ版利用のお礼と利用可能な機能

2回目:3日後に製品の他社事例の提供

3回目:2週間後に残りのデモ期間のお知らせ

4回目:1か月後にデモ利用終了のお知らせ

ステップメールを利用することで、メールでユーザーフォローを行うことが可能です。

開封率とクリック率の測定

ユーザーがメールを開封しているかどうか、また開封後URLをクリックしているかどうか判別できます。

一般的な「メール配信システム」は上記のような機能があり、メールマーケティングが可能なツールになります。

またメール配信を一部の機能として持っているマーケティングオートメーションツールとは何か、またよく比較される機能についても紹介したいと思います。

3.よく比較される項目

「メール配信システム」と「MAツール」がよく比較される項目としては、やはりステップメールとMAツールのメール配信機能です。

よく比べられるのですが、大きな違いとしては、「配信者目線か、ユーザー目線か」の考え方に違いがあります。

「ステップメール」は「配信者がユーザーの行動を予測して、期限を設けてメール配信が行える」システムで、「MAツール」は「ユーザーの検討度に合わせて欲しい情報を欲しいタイミングで届けられる」ツールになります。

例を挙げるとわかりやすいですが、

「ステップメール」の場合

例えば、担当が上司に「○○の製品は3年後くらい検討する可能性があるから調べておいて」と言われたとして、ユーザーが情報収集目的に資料送付を行った場合、ステップメールでは下記のようにメールが送られます。

1回目:当日に資料送付のお礼と資料の添付

2回目:3日後に製品のメリット情報

3回目:1週間後に製品の他社事例の提供

4回目:2週間後にキャンペーンのお知らせ

上記のようにステップメールはユーザーの状況を踏まえてメールを送ることが出来ないので、おもむろにメール配信を行っても効果はあまり高くありません。

「MAツール」の場合

1回目:当日デモ版利用のお礼と利用可能な機能

2回目:1週間後に製品のメリットの提供

3回目:ユーザーが「他社比較ページ」を閲覧後に、その他の他社事例の提供

4回目:ユーザーが「デモページ」閲覧後にデモ利用メールの提供。

上記のように、期限を設けることなく、

ユーザーの行動に応じて、メールが適切なタイミングで配信することが可能になります。

4.まとめ

「メール配信システム」と「MAツール」は、似ている様で違うツールです。
ユーザー目線でメール配信できる点では、「MAツール」は一歩先を走るツールとも言えるでしょう。

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