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AI(人口知能)でマーケティング担当者の仕事は、分析業務からクリエイティブ業務に重点が置かれるようになる。

記事公開日:2018/03/05
最終更新日:2023/11/16
AI(人口知能)でマーケティング担当者の仕事は、分析業務からクリエイティブ業務に重点が置かれるようになる。

近年、AI(人口知能)の進出により、自動車業界や医療業界が、目覚ましい発展を遂げています。もちろん、その影響力は、ITやマーケティングの分野にも及んでおり、労働者の仕事のあり方を変えようとしています。今回は、AI(人口知能)でマーケティング担当者の仕事は、どう変わるのかご紹介します。

1.AI(人口知能)の普及

そもそも、AIとは、人間が行う学習や自然な会話などの高度なコミュニケーションをコンピュータ上に再現した仕組みを指す用語です。AIが普及したことで、本来、人間が行っていた作業がコンピュータに代替されつつあり、特にITマーケティングの分野では、“分析業務”に進出しています。

たとえば、Googleアナリティクスなどのアクセス解析ツールから特定のデータを抽出し、解析改善を図るような仕事は、AIが代替してしまう可能性が非常に高いです。

しかし、そんなAIにも苦手なことがあります。それは、“ゼロから1” へと何かを新しく作り出すことです。AIは過去のデータから未来を予測することはできますが、既存データがない状態で答えを導き出すことはできません。そのため、マーケティング担当者の仕事は、分析業務からクリエイティブ業務に重点が置かれるようになっています。

2.AIマーケティングとは?

2017年に開催された「Web&デジタルマーケティングEXPO」では、「AI・マーケティング」ゾーンが開設されたことで、AIはその知名度を一気に高めました。AIマーケティングでは、人間がしていた作業をAIに代替させることで“作業工数を簡略化”していきます。

Webマーケティングでは、ありとあらゆる膨大なデータを集計し、解析改善に活かすことが多いです。また、広告運用では、微調整を繰り返すことが頻繁にあるため、こういった無駄な作業工数を削減し、効率化することがAIマーケティングを導入する目的となっています。そのため、AIは、ウェブマーケティングの在り方を大きく変えていく鍵を握っているといえるでしょう。

3.AI(人口知能)活用事例

AIマーケティングは、作業工数の削減や業務効率化を実現するため、導入されることが分かりました。それでは、AIの活用事例をご紹介します。

①DM

AIが搭載されたDMは、人工知能が顧客にあった商品をセレクトし、パーソナライズ化されたDMを発送することで、通常DMより13%前後の来店率アップにつながっています。

②広告

AIが搭載された広告運用ツールは、広告アカウントとレポーティングデータを一元管理し、具体的な運用方法をアドバイスしてくれます。

③SEO

AIが搭載されたSEOツールは、24時間365日サイトを監視します。ランキングが低下した場合は、瞬時にSEO対策を行います。

④アクセス解析

AIが搭載されたアクセス解析は、Googleアナリティクスの運用を自動的に行います。自動分析によって抽出されたデータから“伸びしろ”となる部分を報告してくれます。

⑤Web接客

AIが搭載されたWeb接客ツールは、オンラインショップで店員の役割を果たします。オンラインショップ上でユーザーが質問すれば、AIが最適な服をセレクトする機能が搭載されています。

⑥チャット

AIが搭載されたチャットは、パーソナライズした接客が可能です。チャット上で、実店舗にいるかのような接客が受けられます。

⑦マーケティングオートメーション

AIが搭載されたマーケティングオートメーションは、的確なスコアリングを可能にしました。過去の顧客行動からデータを集計・分析し、コンバージョンしやすい傾向を機械学習によって予測できます。

4.分析業務はAI(人口知能)に任せる時代に

もともと小売ビジネスは、顧客が実店舗に足を運び、商品を手にとって購買に至ることが当たり前とされていました。そのため、実店舗の在庫数を確認すれば、人気商品を簡単に把握できていました。

しかし、インターネットの到来によって、ECサイト経由での販売が主流となった現在は、数ヶ月に1回程度しか売れないようなロングテール商品が売り上げの大部分を占めるため、顧客行動が予測しづらくなっています。

このようなマーケティングデータを人間がすべて集計・分析するとなれば、さすがに限界があります。上記のような分析業務は、AIにすべてを任せた方が顧客に対して効率よく的確に価値が提供できるようになります。

5.AI(人口知能)がまだ追いつけないのは企画やクリエイティブ業務

では、マーケティング担当者はAIと共存共栄していくにあたって、どんなスキルを磨けばよいのでしょうか。先述したように、AIは企画やクリエイティブ業務ができません。既存のAIシステムは、過去のデータから答えを導き出すことはできますが、新たなものを全くことなる場所からゼロベースで生み出すことができないため、”クリエイティブ”な能力は今後もマーケティング担当者に求められていく技術となるでしょう。

他にも、AIには、人をまとめるリーダーシップがありません。ロボットと人間は、どれだけ歩み寄っても心が寄り添わないため、“リーダーシップ”が求められる仕事は、まだまだ人間の方が優れています。

6.まとめ

今後、AIはますます人間の生活に密接するようになるでしょう。仕事を奪う存在として捉えるのではなく、業務を効率化するためのツールとして捉えれば、今まで人間がコストをかけてやっていた作業も、どんどん効率化できるでしょう。2018年もAIの動向から目が離せません。

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