MEOとは?SEOとの違いや、基本知識から対策内容についてまとめました!
最終更新日:2022/01/13

MEOとは、Map Engine Optimizationの略で、Google Mapを対象とした地図エンジンにおいて最適化を図ることをいいます。「ローカルSEO」とよばれることもあります。
MEOは、とくに店舗経営を行う事業者様に必要な施策です。MEOに取り組むことで、店舗が上位表示されるようになったり、地図から来店を促せるからです。
Webサイトを運用していればSEO(Search Engine Optimization/検索エンジン最適化)を意識しないマーケターの方はいないでしょう。
また、多くのWebサイトでコンバージョンとして設定されるお問い合わせや見積もり請求などのフォームにおいてもEFO(Entry Form Optimization)を行っているというマーケター様も多いかと思います。
では、MEOはいかがでしょうか?
今回は、店舗を持つ企業様など、WebサイトにGoogle Mapを埋め込んでいるならぜひ対策していただきたいMEOについてご紹介します。
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目次
1.MEO(Map Engine Optimization)とは?
2-1.SEOとの違い
3.MEO対策の方法
3-1.ページタイトルに地名を入れる
3-2.Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)を登録する
3-3.口コミを集める仕組を作る
5.まとめ
1.MEO(Map Engine Optimization)とは?
MEOとは、Map Engine Optimizationの略で、Google Mapを対象とした地図エンジンにおいて最適化を図ることで、「ローカルSEO」ともよばれます。
たとえば、Google検索エンジンで「ラーメン」「内科」などと入力すると、近隣の店舗(病院)がマッピングされた地図の画像とともに検索結果に表示されます。住所や電話番号、営業時間といった概要情報や口コミなども併せて表示されるため、地域密着で集客を考える店舗系ビジネスを展開する企業様には必須の施策となります。
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2.MEOが必要な理由
SEOとの違い
SEOでは、キーワードが同じなら基本的に(※パーソナライズ検索がオフになっていれば)世界のどこで検索しても表示される結果は同じです。
しかし、たとえば「Web制作会社」で検索した場合、東京と北海道では結果表示が異なります。これが「ローカル検索」とよばれるものです。
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検索する場所によって検索結果が異なる理由は、Googleがユーザーの利便性を考えた結果です。北海道にある企業がWeb制作会社を探す場合、検索上位に東京や大阪のWeb制作会社ばかりが表示されてもあまり意味がありません(なかには、打ち合せに来てくれるWeb制作会社もあるかもしれませんが)。
かといって、いちいち「北海道 Web制作会社」と入力しないと北海道の会社が表示されないのでは、ユーザーにとって利便性が低いです。
とくに、飲食店などを検索した場合、下のキャプチャ画像をご覧いただくとおわかりのように、上位3件が地図や店舗写真付きで表示されます。このローカル検索で上位表示されるために行うのがMEOです。リスティング広告のように、好きな地域を選んで表示させられるわけではないため、対策する必要があるのです。
また、現代はスマートフォンが普及し、パソコンからの検索よりもスマホからの検索の方が多い時代です。スマホで検索したユーザーが地図をタップしてMapアプリが立ち上がり、そのまま経路検索を行って目的地に行くという流れを考えると、MEOの必要性の高さがご理解いただけるでしょう。
3.MEO対策の方法
では、ローカル検索で上位表示されるためには具体的に何をすれば良いのでしょうか?
ここでは3つの手法をご紹介します。
Webサイトの店舗ページタイトルに地名を入れる
MEOというよりもSEOの基本的な施策ですが、まずは、きちんと店舗情報のページタイトルに地名を入れ込みましょう。
タイトルタグに所在地のある地名を盛り込みます。たとえば、新宿駅のそばに店舗を出している「鶏料理専門店 Mtame庵」なら「新宿の鶏料理専門店 Mtame庵」という具合です。
注意点としては、トップページのタイトルタグに地名を入れると全ページに影響が出るため、商圏が全国区の場合は地名を盛り込まない方が良いです。
BtoB企業様でも、印刷ショップやなど会議室などを運営している場合は同様に、タイトルタグに店舗のある地名を入れてください。店舗を出していなかったり商圏が全国の場合は、トップページのタイトルタグには地名を盛り込まず、必要に応じて下層ページのページタイトルタグに地名を入れてください。
ただし、「4.MEO対策で気を付けるべきポイント」でもまとめていますが、次で紹介するGoogleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)のビジネス名にも地名を入れないように注意しましょう。
Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)でビジネス名以外のものを記述してしまうと違反行為になります。
Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)を登録する
MEOで検索順位に影響を与える大きな要因として、「Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)」への登録や、そこからのWebサイトへのリンク、口コミがあります。
まずは、Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)に店舗や会社情報を登録しましょう。GoogleアカウントでGoogleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)へアクセスし、ビジネス名や所在地などを登録していきます。店舗の場合はとくに、見栄えの良い写真を登録することも重要になってきます。 具体的な登録方法は下記の記事をご覧ください。
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なお、Webサイト上では「NAP情報※」の表記をすべて統一させた方が良いといわれているため、自社サイトと同じ表記で登録しましょう。
※NAP情報…Name(店名や会社名)、Address(所在地)、Phone(電話番号)
登録できたら、自社で運用しているWebサイトやSNSなどからリンクを張りましょう。
口コミを集める仕組を作る
ローカル検索結果は、Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)、エキテン、Yahoo!、ぐるなび、食べログ、トリップバイザーなどの口コミとも連動しています。これらのサイトで人気のある店舗はGoogleから「紹介に値する」と評価され、上位に表示されやすくなります。
来店者の上記サイトへの口コミ投稿を促すため、Webサイトへ飛べるQRコードを発行してポイントカードや会員証、フライヤーなどに印刷して配布したり、プレゼントや割引のキャンペーンを実施したりといった施策に取り組みましょう。
口コミサイト以外でも、個人のSNSやブログなどでお店について紹介されることを「サイテーション」といい、やはりMEOの評価が上がるといわれています。必ずしもリンクが張られる必要はなく、お店の名前などが含まれていることが評価につながるようです。こちらもキャンペーンなどで対策するのがおすすめです。
なお、Googleなど、投稿された口コミに対して店舗側が返信できる仕様の口コミサイトでは、できる限り返信して「丁寧さ・ホスピタリティ」をアピールすると良いでしょう。マイナスの口コミを書き込まれた場合も真摯に対応し、サービス改善につなげていきます。悪い口コミも、良い口コミが集まる店づくりに活かしましょう。
4.MEO対策で気を付けるべきポイント
MEO対策を行う際には、いくつか注意していただきたい点があります。
「Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)を登録する」でもふれたように、NAP情報を統一することです。カタカナ表記とアルファベット表記、数字の全角・半角、アラビア数字か漢数字か、住所の書き方(〇‐〇‐〇、〇丁目〇番地)など、表記が分かれる要素はさまざまあります。NAP情報の定型フォーマットを決めて使用してください。
Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)を登録する際は、「ビジネス名」にもご注意ください。「Mtame株式会社」のような正式名称、もっとも認知されている名称を登録します。ここに、たとえば「国産MAツールでシェアNo.1のMtame株式会社」のようなキャッチコピーを含めたり、「新宿駅から徒歩10分!Mtameレストラン」のように立地を含めたりするのはNGです。
その他、登録に関してはGoogleが公表しているガイドラインに違反しないようにご注意ください。
Google に掲載するローカル ビジネス情報のガイドライン
5.まとめ
おもに店舗経営を展開される企業様向けにMEOについてご紹介してきましたが、BtoBビジネスを行う企業様にとってもGoogleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)への登録・活用はメリットのある施策です。ルート検索やクリックの回数など統計情報を確認したり、移転やサマータイム実施などで基本情報を変更したいときにGoogle検索、Google Mapで表示される情報を一元管理できるからです。
これまでMEOを意識したことがなかった、Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)へ未登録だという企業様は、この機会に施策をスタートしてみてください。