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コンテンツマーケティングを行うための具体的な3つのWeb施策

記事公開日:2015/02/20
最終更新日:2025/11/06
コンテンツマーケティングを行うための具体的な3つのWeb施策

【この記事の要約】

オウンドメディア運営を成功させ、継続的に成果(KGI/KPI)を出し続けるためには、属人的な努力に頼るのではなく、組織的な「編集部(運用チーム)」体制を構築することが不可欠です。メディア運営には、戦略策定、コンテンツ企画、制作・編集、校正・校閲、分析・改善など、多岐にわたる専門的な業務が発生するため、これらを一人で(あるいは兼任で)担うのは現実的ではありません。

理想的な編集部体制には、メディアの最終責任者である「編集長(プロデューサー)」を筆頭に、品質とスケジュールを管理する「編集者(ディレクター)」、記事を執筆する「ライター」、そして記事の信頼性を担保する「校正・校閲者」といった役割が必要です。

多くの企業では、これらの専門人材をすべて社内リソースで賄うことは困難です。そのため、自社の核となる「企画」や「編集」は社内で行い、専門性が高い「ライティング」や「デザイン」は外部の制作会社やフリーランスに委託(アウトソーシング)するなど、自社のリソース状況に合わせて、柔軟に社内外のメンバーでチームを編成することが、現実的かつ効果的な運用に繋がります。

 

【よくある質問と回答】

なぜオウンドメディア運営には「編集部(チーム)」が必要なのですか?

オウンドメディア運営には、戦略立案、企画、執筆、編集、校正、分析など多岐にわたる業務があり、一人ですべての品質を担保しながら継続するのは非常に困難だからです。組織的な体制がなければ、更新が止まりがちです。

オウンドメディア編集部の主な役割分担を教えてください。

メディア全体の戦略と最終責任を持つ「編集長」、記事の品質やスケジュールを管理する「編集者」、執筆を担当する「ライター」、誤字脱字や事実確認を行う「校正・校閲者」などが基本的な構成です。

社内にリソースがない場合、どうすればよいですか?

すべてを社内で完結させる必要はありません。メディアの核となる「企画」や「編集長の役割」は社内で担い、専門的な「ライティング」や「デザイン」は外部の制作会社やフリーランスに外注(アウトソーシング)するのが現実的な方法です。

 

【ここから本文】

こんにちは。

スターティアラボ ブログ編集部です。

昨年はコンテンツマーケティング元年とも呼ばれ、今年も引き続きその重要性が増しています。

コンテンツマーケティングとは、ニーズがハッキリしている顕在層を獲得するための従来のマーケティングとは異なり、母数も多いがアプローチの難しかった、ニーズに気付いていない潜在層の獲得を目指すマーケティング手法です。Webコンテンツを用いてユーザーへ価値ある情報を継続的に提供し続け、潜在層を将来の顧客へと育てていくものです。今後はこのコンテンツマーケティングに取り組む企業の数も増え続けていくと予想されます。

ここまで聞いて「そんなに重要なものならすぐに自社でも検討せねば!」と思われたあなた、おそらく次に考えた事は以下ではないでしょうか。

「しかしコンテンツマーケティングを実践するためにまず何を始めればよいかわからない」

そう、実際にWebコンテンツの中で何をどうすればコンテンツマーケティングを開始出来るのかという事です。

今回はそんな導入期の疑問を解消するため、「コンテンツマーケティングを始めるならこれだ!」という3つのWeb媒体をご紹介します。

1.企業ブログ(オウンドメディア

今や多くの企業で見られるようになった企業が運営するブログ。これもコンテンツマーケティングの手法の一つでして、オウンドメディアと呼ばれ、"ユーザーへ価値ある情報を届ける"という位置づけで、Webサイトをメディア化する事を目的としています。

企業ブログの主な役割はこちらです。

①ユーザーに有益な情報を発信する役割
②ユーザーとの関係構築を図る役割
③ペイドメディア、アーンドメディアのハブとなる役割

簡潔に述べると、ブログでユーザーにとって有益な情報を発信し続ければ良いという訳です。既存のWebページでブログディレクトリを新規作成しても良いですし、弊社提供のオウンドメディア構築サービスのように、きちんとしたシステムを組んで取り組めればベストです。また、自社Webサイトのドメイン下で行われる事を推奨します。理由は、他社ドメインではいくつかデメリットが発生するためです。

ブログの利点は、ユーザーと長期的な信頼関係を構築しやすい事です。

従来のマーケティング施策であるTVCMや雑誌広告などは、広くユーザーにアプローチ出来るため一時的な集客には効果を発揮しますが、それも一過性のものになりやすい傾向があります。

「商品」が他社と比べてユーザーにとって有益なモノであればリピーターを獲得できますが、あくまで一過性のものなので、マーケティング施策としてリピーターを生むためには注力していません。

対してブログは、施策そのものがユーザーとの信頼関係を築き上げていくもので、長期的なファンを生みやすいといった特徴があります。

次に企業ブログ開始にあたってのよくある悩みですが、「きちんとした記事をかける人が限られてしまう」と「定期的に更新するための人的リソースが本当にとれるのか不安」の2つです。

オウンドメディア(企業ブログ)をやろうとなると、「社員の普段の業務体験から独自の記事を書こう」と考える企業が多く、これ自体はとても素晴らしいものです。

しかしいざこれをやってみると、現場の仕事ができるからといって、それをきちんとした記事にライティングできる人は少ないのが現実。

これを解決する方法として、自社でブログ専任担当者を新しく雇う、既存社員からの選定、プロへの外注など方法は様々ですが、推奨は初めの3ヶ月~半年くらいは外部のライティング専門業者に出し、その間に選任担当者を雇う、もしくは選定しノウハウをためていき、内製化するのがベストです。

2.動画コンテンツ

Youtubeなどに代表される動画コンテンツ。利点はなんといっても1つのコンテンツに含まれる情報量の多さです。これもコンテンツマーケティングでユーザーに価値ある情報を届けるためには重要なWebコンテンツです。

動画コンテンツは様々な活用方法があります。例えば以下の3つです。

①企業としてのメッセージを動画で伝える

わかりやすい例として、日立製作所が各事業部のイメージを動画で伝えています。

これにより、テキストで書かれているよりもかなりユーザーに伝わりやすくなっています。

続いては日清食品です。TOPページに動画を置き、再生するとカップラーメンができる3分間をカウントダウンしてくれます。こちらは、複数動画が用意されていて何度でも楽しめるコンテンツになっており、何回も見てもらうことにより、ユーザーにとってより身近な存在になるという目的があります。

②動画で商品をPRする

アメリカ1位の靴専門オンラインストアのZapposは、イーコマース市場で商品動画を導入し、コンバージョン率を30%UPさせました。

動画は写真やテキストだけでは表現が難しい商品の特長、使用感などを伝える手段として最適なツールであり、「テキストのみのサイト」と「テキスト+画像+動画のサイト」のリンク数を比較すると、「テキスト+画像+動画のサイト」は「テキストのみのサイト」の約3倍のリンク数を獲得できるというデータもあります。

会社の広告としての動画ではなく、製品の魅力を伝えるためだけの内容で作られる商品動画は、目にとまり滞在時間を伸ばすだけでなくユーザーの購買意欲を沸かせます。

効果が高い反面、動画を作るには専門スキルが求められると考えられる方がいらっしゃると思います。確かに、動画にはある一定のクオリティが必要かもしれませんが、Zapposのように動画で商品をPRするのであればそこまでのクオリティは必要ないかと思います。なぜならば、商品動画に対してユーザーはおもしろみや楽しさは求めえておらず、どのような商品なのかイメージが着く情報の方が必要だと考えているからです。

また、自社でセミナーなどを行っている企業はセミナー動画をコンテンツとして掲載するのも有効です。セミナーの動画を見るユーザーは少なからずサービスや事業に興味を持っており、動画を見るため、お客様情報の入力が必要などの制約を立てた上で動画を公開すれば、自社の見込み顧客のリストとして育てていくことも可能になります。

3.ホワイトペーパー

ホワイトペーパーとは、メーカー等が自社製品やその関連技術などの優位性を訴えるために発行する文書の事になります。

市場環境や技術動向の分析、成功事例紹介、他社製品との詳細な比較や課題解決コンテンツ、これらの文書を自社Webサイト上で公開し、価値あるコンテンツとしてユーザーへ情報を発信します。

優れたホワイトペーパーは、企業とユーザーとの間に信頼を構築します。ホワイトペーパーによって問題解決した悩みは、企業の製品に潜在的に関連付けられた内容になります。そのため、顧客の悩みを軽減する方法を特定することは、結果として企業自体への信頼へとつながります。

またホワイトペーパーには、会社の簡単な紹介を書くことができるので、その会社がどのような事業を展開しているのかを理解し、特定の市場内において「パイオニア」としての資格や専門性を持つことができます。


サービスの価値が同業他社と同程度である場合は、特に信頼が購買への決定要因になります。

4.まとめ

コンテンツマーケティングを行うための具体的なWebコンテンツについてお話しましたが、自社で行うイメージはつきましたでしょうか?

コンテンツを定期的に更新するからといって毎日更新しないといけないというわけではありません。大切なのは週1、月1と定期的にキラーコンテンツを発信していく事が大切です。

まずはブログなどで、週に1回からでも自社の業界関連の情報を発信してみてはいかがでしょうか。そこからノウハウをためていき、動画やホワイトペーパーに移行していったほうが、負担も軽く現実的にみて継続もしやすいと思います。

 

 

【English summary】

To successfully operate an owned media and continuously achieve results (KGI/KPI), establishing an organized "editorial team" structure is essential, rather than relying on individual effort. Media operation involves diverse, specialized tasks—strategy, content planning, production/editing, proofreading, analysis/improvement—making it unrealistic for one person (or someone with concurrent duties) to handle everything.

An ideal editorial structure includes key roles: an "Editor-in-Chief (Producer)" as the final decision-maker, an "Editor (Director)" managing quality and schedules, "Writers" creating the articles, and "Proofreaders/Copyeditors" ensuring content reliability.

Most companies find it difficult to cover all these specialized roles with internal resources alone. Therefore, the practical and effective approach is to form a flexible hybrid team: handling core tasks like "planning" and "editing" in-house, while outsourcing specialized tasks like "writing" and "design" to external production companies or freelancers, aligning with the company's available resources.

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