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デジタルマーケティングとは?基礎知識を簡単に!具体的な手法や学べる本・WEBも紹介

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記事公開日:2023/07/31
最終更新日:2023/09/28
デジタルマーケティングとは?基礎知識を簡単に!具体的な手法や学べる本・WEBも紹介



「デジタルマーケティング」とは、インターネットやSNS、アプリなどのあらゆるデジタルテクノロジーを活用するマーケティング手法のことです。多くの企業がマーケティング施策として取り組んでいるデジタル上のコンテンツマーケティングや、メールマーケティングもデジタルマーケティングに含まれ、その他にも店舗やWebアプリなど、さまざまなチャネルを横断した施策などがあります。従来のマーケティング活動よりもデータの蓄積や取得が容易になるため、データ・ドリブンな意思決定や判断が可能となります。

もはやデジタルマーケティングと無縁の企業は皆無と言っても過言ではなく、マーケティング活動を行なっていく上では絶対に抑えておきたい重要ワードとなっています。

本記事ではそんなデジタルマーケティングの概念や戦略の立て方のほか、参考サイト、おすすめの書籍まで、デジタルマーケティングに関する役立つ情報を紹介します。

・デジタルマーケティングを基礎から知りたい
・そもそもデジタルマーケティングの意味を知らない
・これからマーケティングに力を入れていこうと考えている
・マーケティングや営業のデジタル化に悩んでいる

といった方には特におすすめの記事です。ぜひお役立てください!


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デジタルマーケティングとは?特徴や言葉の普及

「デジタルマーケティング」とは、インターネットやSNS、アプリなどのあらゆるデジタルテクノロジーを活用するマーケティング手法のことです。コンテンツマーケティング、SNSマーケティング、メールマーケティングのほかMA、ARなどを利用したマーケティングもデジタルマーケティングに含まれます。ここでは詳しく、デジタルマーケティングの特徴や広がりについて見ていきましょう。

デジタルマーケティングの特徴

デジタルマーケティングの特徴は、マーケティング活動にデジタルデータを利用することです。消費者の好み、広告を見た反応、購入に至るまでの行動といったさまざまな情報をデータにして分析します。

これまでのマーケティングでもデータ分析はおこなわれていましたが、アンケート調査やインタビュー調査で傾向を把握する程度にとどまっていました。その点、デジタルマーケティングでは、デジタルでしか収集できない個人レベルの細かなデータを自動で取得・解析することが可能です。その結果、解析のスピードも扱えるデータ量も従来のマーケティング調査とは比較にならないほど向上しました。

今後はAIなども活用して、より高度なマーケティング分析(予測)が可能となることも予想されます。これからのマーケターやWeb担当者は、デジタルマーケティングの理解をなくして成果を上げることは難しくなるでしょう。

デジタルマーケティングの言葉の広がり

デジタルマーケティングは21世紀になって広がりを見せてきた言葉です。

下記の画像の通り、Googleトレンド(Googleの検索エンジンで検索された回数のトレンド)によると「デジタルマーケティング」の月間検索回数は2014~2015年から大きく増えています。


デジタルマーケティングの検索トレンド


また、最近ではコロナの影響もあり、以前にもましてデジタル化というキーワードに注目が集まっており、その一環として「デジタルマーケティング」に取り組む企業が増えています。マーケティングの施策を実施する上で、もはや避けては通れないほどメジャーになっているのが、デジタルマーケティングなのです。


 

なぜデジタルマーケティングが重要なのか?

デジタルマーケティングの重要性が高まっていることに、スマートフォンの普及やBtoB企業の情報源の変化が挙げられます。

今やほとんどのビジネスマンがスマートフォンを日常的に使用し、ニュースサイトやSNSから情報収拾を行なっています。また、多くの企業がWebサイトを主の情報収拾源にしており、デジタル上で接点を持つ機会も増えています。(参考:BtoB企業の購買プロセス調査コロナで変わる情報収集、高まるHPの重要性

そうなると、従来のマーケティング活動の中でデジタルを組み込んでいくことは必須となり、営業組織がマーケティング機能を内包していたような業界に関しても、デジタルマーケティングの活用がマストとなっていきます。


また、2020年からは新型コロナウイルスの拡大もあり、オフラインのマーケティング活動が難しくなってきました。ターゲットとなる人が在宅で仕事をすることも増えており、オンラインでの情報収拾がより活発となっているため、デジタルマーケティングの重要性が増しているところもあります。


こういった市場の変化から、デジタルマーケティングの重要性が年々高まっています。


デジタルマーケティングのメリット

続いて、デジタルマーケティングのメリットをご紹介します。

 

スピード感とデータの蓄積

デジタルマーケティングのメリットは、そのスピード感とデータの蓄積です。マーケティングから営業活動、カスタマーサクセスまで、データを蓄積し意思決定することで、施策のPDCAを高速で回すことができます。

従来のマーケティングでは、精度の高い分析データを集めるにはお金も時間も膨大にかかりましたが、デジタルの活用によりこういった調査が容易になり、簡易的な調査を行うハードルが大きく下がりました。

 

安価で気軽に始められるWeb広告の登場

デジタルが普及する前の広告は、新聞や雑誌、テレビCMなどの枠を買うものがほとんどで、枠ごとに値段が決まっていました。一方デジタルの広告は、リスティング広告をはじめとして数千円から出稿された分(クリックや表示など)だけ課金される形式を選ぶこともできます。

これまで一律の広告費が必要だったところから、必要な分だけ必要期間出稿することが可能となり、広告費を効率的に活用できるようになりました。

 

安定したリード供給の実現

リードの獲得の仕組みが確立すれば、ある程度は安定して案件の供給が可能となります。ハウスリストに対してメールを送付し、企画したセミナーやイベントに集客することで、新規の案件も作りやすくなります。

 

以上、デジタルマーケティングのメリットを3つほどご紹介いたしました。

デジタルマーケティングには多くのメリットがありますが、普及したからといっても従来のマーケティング手法が不要になったわけではありません。むしろ、従来のマーケティング活動の中のいち手段として活用することが重要なので、ぜひメリットを活かした施策を取り入れてみてください。

デジタルマーケティングとWebマーケティングとの違い

デジタルマーケティングと混合されがちな言葉に「Webマーケティング」があります。ここで、違いを明らかにしておきましょう。

「Webマーケティング」は、Webサイトを用いたマーケティング活動のことです。サイトを作成して、コンテンツを増やし、SEO・広告などを考え、商品の購入や問い合わせへとつなげていく施策のことです。

デジタルマーケティングと混同されがちですが、Webマーケティングの範囲はWebに限定されていることが特徴です。扱うデータに関しても、Webマーケティングの場合はWebサイトにどのような人が訪れたのか、ユーザーの行動、アクセスした媒体の種類など、Web上で取得したものを収集して活用します。

一方デジタルマーケティングは範囲が限定されません。Webにとどまらず、アプリやMAなど、さまざまなデジタルテクノロジーが対象です。

Webマーケティングとデジタルマーケティング


上記の図のように、Webマーケティングはデジタルマーケティングの中での限定された範囲となります。アプリや実店舗でのIoTなども含めた、より幅広い範囲でのデジタル施策ととらえてください。

【関連記事】
>Webマーケティングとは?初心者でもわかる基礎知識!始め方・成功事例も紹介

>製造業のWebマーケティングを解説!具体的な施策と”製造業だからこそ”の重要性まで



ちなみに、デジタルマーケティングの上位概念はそのまま「マーケティング」となります。デジタルマーケティングはあくまでマーケティングの手段の1つになるため、マーケティング活動の中に含まれます。

 

マーケティング、デジタルマーケティング、Webマーケティング

 

 

デジタルマーケティングとDXの関係性

デジタルマーケティングと関連して、DX(デジタルトランスフォーメーション)という言葉が使われることがあります。マーケティングの分野でもデジタル化が進んでいるため、DXの施策の一環としてデジタルマーケティングの施策を取り入れる企業が増えているためです。

また、それぞれに”デジタル”という言葉が付くだけあり、類似する点や共通点もいくつかございます。ここからは、DXについても補足的にご説明いたします。

 

そもそもDXとは?

DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、「IT技術を活用して生活をよりよいものにしていこう」という考え方を指す言葉です。デジタルマーケティングもデジタル技術を活用して、最適な情報を最適な人に届ける施策になるため、DXの一部として考えることができます。※DX=デジタルマーケティングではなく、あくまで一部として認識いただけると幸いです。

経済産業省が公開している「デジタルトランスフォーメーションを推進するための ガイドライン (DX 推進ガイドライン)」では、ビジネスにおけるDXを以下のように定義付けています。

「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること。」

引用元:デジタルトランスフォーメーションを推進するための ガイドライン(DX 推進ガイドライン)

経済産業省のDXの定義から考えると、DXの施策を取り入れた企業は競争上の優位性を確立できると考えられます。逆に言えば、DXに遅れてしまうと、これからの時代は競争で劣位になる可能性があるということです。

ではなぜそう言えるのでしょうか。もう少し詳しくみていきましょう。

DXが必要な理由

DXが必要だといわれる理由を具体的に紹介します。

生活がデジタル化。従来の施策では消費者に情報が届かない

スマートフォンやパソコン、タブレットなど、現代人の暮らしにITは欠かせない存在となりました。テクノロジーの発達により新しいデバイスもどんどん開発され、多様化しています。

昔はほとんどの家庭でテレビや新聞を見ることが習慣化されており、どちらかのメディアで広告を打ち出せば多くの家庭に情報が届けられました。しかし現在はスマートフォンやタブレットなど新しいデバイスが台頭しているため、テレビや新聞に広告を掲載してもそのメディアを見ていない人には届きません。

企業側はそんなデジタル機器を活用する消費者に合わせた、新しい情報発信の手段を考える必要が出てきました。

消費者行動の変化に合わせた施策が必要

デジタルが普及するにつれ、消費者行動は大きく変化しています。

消費者は広告やCMに頼らず、SNSやネットで自ら情報を集めることが一般的となりました。また店舗へ足を運び商品を購入するのが当たり前だった時代から、ネット通販が活用される時代に、新聞や雑誌を購入する時代から、サブスクリプションを使う時代に変化しています。
フリマアプリのようなCtoCが活発化しているのも特徴です。

企業はそんな消費者行動の変化に柔軟に対応し、施策を打ち出さなければいけません。そのためには企業自体が古い体制から脱却し、DXを進めて、時代に合わせた施策ができる体制へと変化している必要があります。

DXが進まないとビジネス自体が困難な時代へ

前述したとおり、消費者の行動が多様化したため、企業はそれぞれにあわせたアプローチが必要となります。そのためには、デジタルマーケティングをおこない顧客の詳細なデータを収集・分析することが大切です。

きちんとしたデータが得られれば、顧客のニーズに合った施策が打ち出せます。ただしデジタルマーケティングができる下地がない企業は、このアプローチがおこなえません。

海外では、デジタル化が遅れた企業が顧客の心理をつかみ切れず撤退したり、倒産したり、市場に参入できなくなったりするケースが出てきています。DXが進まないとビジネス自体が困難な時代へと変化しているのです。

日本はまだデジタル化が進んでいる途中のため、そこまで大きな格差は表面化していません。しかし、今後海外のようにDXが進んでいる企業と遅れている企業の差が開いていくと考えられます。

企業間の競争で生き残るためにも、デジタルマーケティングの成果を高めるためにも、DXは必要です。

 

【関連記事】

製造業DXの重要性とは?メリットや取り組み事例をご紹介

デジタルトランスフォーメーション(DX)とは?意味・課題・事例など、わかりやすくまとめました!

【2022年最新版】今だから読みたい!DX(デジタルトランスフォーメーション)の参考本【12選】

デジタルマーケティング戦略の立て方

続いて、デジタルマーケティングの戦略の立て方についてご説明します。ただし、デジタルマーケティング特有の施策はあるものの、基本的には一般的なマーケティングと同じです。例えば、最低限用意しておくものとして以下の3つが挙げられます。

  • 目標/KPI
  • STP分析
  • カスタマージャーニーマップ


目標や目的を明確にし、セグメント分けターゲティング、そしてポジショニングを行い、カスタマージャーニーマップを作成する、といった基本事項は通常のマーケティングでも実施されることです。先ほども申し上げた通り、あくまでデジタルマーケティングはマーケティング活動の一環として取り入れるべき施策なので、上記のようなマーケティングの基本事項を行なった上で、どうデジタルマーケティングを実施していくのか戦略を立ててください。



本記事では上記の説明は割愛しますが、もし詳しく知りたい場合は以下の関連記事をご参照ください。


【関連記事】
KPIに関して▼
>【わかりやすく解説】KPI(指標)とKGI(目標)とは?Webマーケティング分野での設定方法や決め方など

STP分析(セグメンテーション)に関して▼
>セグメンテーションとは?分類例や4Rとは?事例と一緒にご紹介します!

カスタマージャーニーマップに関して▼
>【無料テンプレートあり】カスタマージャーニーとは?メリットデメリットから作成の手順までを解説!


ただ、デジタルマーケティング特有の戦略というものも存在します、そこで本記事では上記のような基本のマーケティング戦略(フレームワーク)以外に、デジタルマーケティングならではのポイントを解説いたします。

各チャネルをつなぐシナリオをつくる

デジタルマーケティングでは、展示会やメルマガ、Webサイトなど、オンライン宇あオフラインを問わず各施策つなげて見込み顧客の獲得や受注を目指します。そのためには、個別でおこなわれていた施策を単発で終わらせないシナリオ作りが必要です。

商品やサービスにもよりますが、オンラインやオフラインだけで完結することが珍しいケースもありますので、しっかりとデジタルとアナログをつなぐシナリオを作っていきましょう。

また現在おこなっている個別の施策が正しく機能しているのか、成果が出ているのかを見直すのもおすすめです。全体的な施策を改善し、それぞれが最高のパフォーマンスを発揮できれば、デジタルマーケティングでより良い結果が得られるでしょう。

どこまでデジタル化するのかを決める

目標到達のためには、どこまでデジタル化が必要なのかを考えることも重要です。

デジタル化する例を挙げると、「Webサイトに商談に使える動画や詳しい情報を掲載し、営業の訪問回数を減らす」「受注をデジタル化させ、非対面で受注獲得を目指す」などがあります。

もっとも良くないケースは、”とりあえず”でデジタルに手を出すケースです。運用もできず成果にもつながらない可能性が高くなるので、全体のプロセスを整理したうえで、段階的なデジタル化をおすすめしています。

デジタルマーケティングに必要なツールを特定

どこまでデジタル化するのかを決めたら、必要なツールを特定しましょう。

アナリティクスやサーチコンソールといったSEO分析・集客分析ができるツールのほか、ユーザーの行動データを追跡して収集できるMAツール、問い合わせを促したり、顧客対応を効率化させたりできるチャットボットなども有効です。

目標達成に近づくためのツールを精査し、必要なデータが得られる環境を整えておきます。


【関連記事】

>チャットボットとは?種類、目的、メリット、ツールなどをまとめました!

>【2022年版】CMSツールっていっぱいあるけど、おすすめはどれ?と友人に聞かれたら・・・。

>マーケティングオートメーション(MA)ツールとは?基礎知識や活用手法、選定方法などをまとめて解説 


各部門と連携が取れる体制を作る

デジタルマーケティングは店舗、Web、広告などさまざまなチャネルをまたいでデータを収集、分析する必要があります。特にBtoBの企業であれば、マーケティングで獲得したリードをインサイドやセールスにパスをして、受注につなげていきます。そのためには営業、マーケティング、インサイドセールスといった各部門の理解と協力が欠かせません。

「連携」と一言で言っても、現場間が意識して解決できる問題ではないため、まずは適切な連携が取れる体制を作っていく必要があります。定期的なコミュニケーションが取れる仕組みや、各部署が連動した指標を設けることで、共通目標に向かった理想的な連携が可能です。

また、新しく計測・効率化させるためのツールを導入する場合、そのツールの重要性を浸透させ、うまく機能させるにはどうすべきかも考えるポイントです。関係者を巻き込み、実行した際にスムーズに進められる体制づくりをおこないましょう。


【関連記事】
>BtoB企業がWebマーケティングを実施するための社内体制について

デジタルマーケティングの主な手法(大カテゴリ)

デジタルマーケティングといっても手法はさまざまで、Webサイトやメール、広告など多岐にわたり、どの手法も効果や役割が異なります。ここからは、デジタルマーケティングの主な手法を6つほどご紹介いたします。

Webサイト運用

ネットで情報収集をする人が多いため、Webサイトの運用はデジタルマーケティングにおいて有効だと言われる手法です。情報を掲載するだけでなく、問い合わせや資料請求につながるような導線を作れば、営業をせずにリードの獲得が目指せます。

Webサイトを運用する際は、質が良くタメになる情報を掲載するのはもちろん、SEOを重視した、検索上位になるコンテンツ作りが大切です。

作成したWebサイトをSNSやメルマガと連動させれば、検索以外からの流入も図れます。

デジタルマーケティングが成功すると、検索数が増え、Webサイトの流入が増加します。施策を始める段階から運用を始め、Webサイト全体を整備しておくのもおすすめです。


【関連記事】
>【2022年版】成果を出すWebサイトのリニューアルの進め方とは?手順から費用感、準備項目などを解説

>SEOを基本から解説!最低限抑えたい施策から無料ツールまで

 

デジタル広告

デジタル広告は、WebサイトやSNS、動画などに表示する広告のことです。

ひとことでデジタル広告といっても種類はさまざま。あらかじめ決まっている広告枠に出稿する純広告や、Yahoo!やGoogleの検索結果ページに表示される検索連動型広告(リスティング)、複数のサイトをまたいで広告が掲載できるアドネットワークなど、全体で7種類近くあります。

コンテンツによって広告を見るユーザー層が異なるため、どのコンテンツに出稿すれば目標に近づけるのかを考え、最適なものを選びましょう。

デジタル広告はユーザーの好みや性別に合わせて、入札が決まった広告主の中から自動で最適な広告を選び表示するものが多いため、数種類の広告を作成しておくと良いですよ。

認知させたいのか、購入を促したいのか……目的に合致した広告を打ち出すことが成功のカギです。


【関連記事】
>Web広告(ネット広告)とは?基本の9種類とそれぞれのメリット・特徴などを比較

メール施策

メールマーケティングとは、メールを使用してさまざまな情報・コンテンツを提供し、顧客へアプローチしていくマーケティング方法です。
メールマーケティングで有効な手法は、次の3種類が挙げられます。

  • ステップメール
  • ターゲティングメール(セグメントメール)
  • 休眠発掘メール

ステップメールとは、個々のユーザーの検討の度合いやアクションに応じて、あらかじめ準備しておいたストーリー性のある複数のメールを、設定したスケジュールに沿って自動的に送信していく仕組みを指します。「ターゲティングメール(セグメントメール)」は、見込み客を属「ステップメール」は顧客の状態に合わせたメールを段階的に送る性や条件によって分類し、そのターゲットに最適だと思う情報をピンポイントで届ける手法。また「休眠発掘メール」はコンタクトがない休眠顧客にメールを送り、アクションを促すようアプローチをする手法です。

メールは関心がないと開封してもらえないため、件名や差出人の表記を変えるなど、どうすれば開封してもらえるのかを考えるのも大切です。


【関連記事】
>メールマーケティングとは?成功事例や目標設定方法などを集約しました!

SNS運用

Instagram・Twitter・FacebookなどのSNSを使いマーケティングをおこないます。商品のプロモーションやユーザーとのコミュニケーションの場として活用するなど、さまざまな運用方法が考えられます。

SNSは「いいね」で反応が可視化できるため、ユーザーがどう感じたのかが分かりやすいコンテンツ。気軽にシェアができ、話題になりやすいことも特徴です。

最近ではSNSで口コミを探し、商品を購入する人が増えているため、SNS上に有益な情報を掲載、あるいは顧客に口コミの投稿を促す施策をすることで、商品購入へとつなげられます。


【関連記事】
>SNSマーケティングとは?背景、メリット、事例、分析ツールなど、一挙にご紹介!

動画マーケティング

動画マーケティングは、SNSやYouTubeで動画を視聴する人が増加していることを受け、近年ますます注目を集めている手法です。

動画は、テキストで表現できない雰囲気や商品の魅力を直観的に伝えられ、印象に残りやすいことがメリット。個性的な動画を作れば、拡散も狙えます。

動画マーケティングの手法は、Googleが提唱している「HHH(スリーエイチ)戦略」が基本。
動画を「ヒーロー(Hero)型」「ハブ(Hub)型」「ヘルプ(Help)型」に分け、段階的に顧客の獲得をおこないます。


【関連記事】
>動画マーケティングとは?目的、効果、手法、戦略、事例などまとめました

コンテンツマーケティング

コンテンツマーケティングはひとつの一貫したコンテンツを用いて、情報を提供し、顧客や見込み顧客の獲得を目指す手法。

見込み顧客の獲得、育成、商品購入、ファンになってもらうまでの一連の流れをコンテンツを主軸におこないます。

ひとつのコンテンツを重視して、質の高い情報を発信し続けることで、「この情報ならこの会社が1番」という信頼が得られます。それに付随して、ブランド力と顧客ロイヤルティが高められるのも特徴です。


【関連記事】
>コンテンツマーケティングの種類とは?事例と一緒にご紹介します!

 

デジタルマーケティングにおける施策(中カテゴリ:集客施策)

デジタルマーケティングの施策について、さらに細かく見ていきます、ここからは大きく「集客」「接客(販売)」「再訪促進」の3つに分けられ、それぞれの段階に合った手法や施策を紹介します。

集客
接客
再訪促進

SEO

SEOとは、「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」の略で、検索エンジンにより上位に自社サイトが掲載されるようコンテンツを最適化することです。Webマーケティングにおける集客手法の中では定番と言えるでしょう。

検索サイトで上位に表示されれば、それだけ自社のWebサイトがユーザーの目に留まりやすくなり、アクセス数も期待できます。

自社サイトにSEO対策を施して、まずはアクセス数アップを目指します。ただ、アクセス数を増やすことが最終目的ではなく、ゴールはコンバージョン(購入、お問い合わせ、資料請求など)や商談を増やすことなので、それを踏まえてSEO施策を行うことが大切です。

SEOのメリット

  • 社内のリソースを使って無料で取り組める
  • Web広告よりもクリック率が高い
  • アクセスが安定しやすい

SEOのデメリット

  • 効果が出るまでに時間がかかる
  • 手間ヒマ(工数)がかかる
  • 常に最新のトレンドを知っておく必要がある


【関連記事】

SEOを基本から解説!最低限抑えたい施策から無料ツールまで

リスティング広告

上でお伝えしたように、SEOの特性として即効性に欠けるという点があります。 それを補うため、SEOと並行してリスティング広告を併用することをおすすめします。

リスティング広告とは検索連動型広告のことで、ユーザーが検索したキーワードや閲覧しているWebページに連動した広告が表示されるものです。ユーザーのニーズ・興味に合わせた広告を表示させることで、広告効果が期待できます。

SEOの効果が出るまでの期間、短期的に一定数のアクセスを集めるために最小限でリスティング広告を活用すると良いでしょう。

リスティング広告のメリット

  • 即効性がある
  • ターゲットをピンポントに狙える
  • SEOで狙うべきキーワードを選定できる
  • 小額からでも始められる

リスティング広告のデメリット

  • コスト(広告費)がかかる
  • ユーザーに「広告」だと認識されるため、クリックしてもらいにくい

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アフィリエイト広告

アフィリエイト広告とは、Webサイトやブログ、メールマガジンなどにリンクを掲載し、そのリンクから訪れたユーザーのコンバージョンにより報酬が発生するタイプの広告のことです。 ほかのWeb広告のようにユーザーが見た段階では広告料が発生せず、コンバージョン(資料請求、サンプル請求など)されて初めて広告料が発生するという点が大きな特徴です。

BtoC向きの広告手法で、特に会員登録や資料請求、ECサイトからの購入を促す際の利用がマッチします。

アフィリエイト広告を出稿する際は、基本的にASPというサービスを利用することになり、ASPの利用料は固定費で毎月かかってきますが、ASPを通してアフィリエイターに選ばれず掲載すらされないリスクがあります。

広告の出稿先としては、大きく「法人サイト」と「個人サイト」があり、法人サイトでは登録会員に発行したメールマガジンなどからWebサイトに誘導します。個人サイトでは、商品・サービスの紹介ページやブログ記事からバナーなどで誘導するケースが多いです。

アフィリエイト広告のメリット

  • コンバージョンするまで広告費が発生しないため、CPAを低く抑えられる

アフィリエイト広告のデメリット

  • 月額固定費(ASP利用料)がかかる。
  • アフィリエイターに選ばれないと掲載すらされない
  • アフィリエイターが不正表示や誇大広告をしていないかチェックする必要がある。

アドネットワーク広告

アドネットワーク広告とは、複数の広告媒体を集めた広告配信ネットワークにより、複数のWebサイトで同時に広告配信する広告手法です。

通常、複数の媒体へ広告を出すには、それぞれの媒体と個別の契約を行う必要があり、さらに出稿形式も各媒体によって仕様が異なり、料金形態もバラバラです。アドネットワーク広告を利用すれば、これらをアドネットワーク業者に一括で任せられ、異なる媒体の広告効果(結果)データを同形式で受け取ることができます。

アドネットワーク広告のメリット

  • 1社との契約で複数メディアに同時に広告を配信できる

アドネットワーク広告のデメリット

  • アドネットワーク業者の持つ媒体に一様に掲載されるため、ターゲットが異なる媒体にも出稿され、ムダが生じる

SNS広告

LINEやTwitter、FacebookなどのSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)に広告を出稿するものです。

ユーザーは、SNSの利用に際してプロフィールを登録するため、その情報にもとづいてターゲティングして出稿できます。また、ユーザーによる拡散も狙えます。

SNS広告のメリット

  • 広告費が比較的安価
  • ユーザーの拡散効果が見込める

SNS広告のデメリット

  • 日本ではSNSの利用者層が比較的若いため、中高年向けの商品・サービスでは出稿しづらい


【SNS広告関連記事】

リターゲティング広告

リターゲティング広告とは、あるWebページで表示した広告を、同じユーザーが訪れた別のWebページでも表示することです。閲覧者の認知度と訴求力を高める手法です。

特に、BtoBの商品・サービスの場合、一度、Webサイトに訪れてその場ですぐに購入するということはあまり考えられませんので、何度もサイトに足を運ばせてそのサイトの信頼度を上げることが重要になります。

リターゲティング広告の仕組みは、WebサイトにJavaScriptタグやイメージタグを設置しておき、そのサイトを訪れたユーザーの使用しているブラウザに特定のIDを書き込んだcookie(クッキー)を付与します。そのcookieを持つブラウザが広告枠のあるページを訪れたらリターゲティング広告を配信するというものです。

リターゲティング広告のメリット

  • 興味のあるユーザーに何度もWebサイトを訪れてもらうきっかけになる
  • コンバージョンしなかったユーザーを追いかけられる

リターゲティング広告のデメリット

  • ユーザーがしつこいと感じ、逆効果になる可能性がある
  • 一度、訪問したことがあるユーザーにしか広告を見せられない

チャットボット(Web接客)

チャットボット(Chatbot)とは、「チャット(Chat)」と「ボット(bot)=ロボット」を組み合わせた言葉で、コンピューターが人間の代わりにテキストや音声を使って会話をする「自動会話プログラム」を指します。

 

ウェブサイトは掲載したあと、訪問客が問い合わせや資料請求などをおこなうまで企業側からできるアプローチがほぼありません。しかしチャットボットを導入すれば、「何かお困りですか?」「質問はこちら」などと訪問客にアクションを促せます。

訪問客の動きに合わせて「資料請求はこちら」「メールマガジンを登録」など、最適なものを表示すれば、顧客情報やメールアドレスなどを獲得するチャンスも増やせるでしょう。


【関連記事】

チャットボットとは?種類、目的、メリット、ツールなどをまとめました!

 

メールマーケティング

メールマーケティングとは、文字通り、メールを用いたマーケティング手法で、メールマガジン、ステップメールなどがあります。

メールマガジンの本質は、最終的なゴール(購入などのコンバージョン)から逆算して、お客様にどんな情報を与えれば行動してくれるか?を戦略的に考えて配信していくことです。

メールマーケティングのメリット

  • 低コストでスタートできる
  • 高いROIが期待できる

メールマーケティングのデメリット

  • 見込顧客のメールアドレスを取得しなければ施策が行えない
  • 即効性が出にくく、長期的な運用が必要になる
  • 配信スケジュールの作成など、手間ヒマがかかる

メールマーケティングに関するより詳しい内容は、下記の記事にまとめてありますので、ご覧ください。

SNSの活用

今やBtoB企業でもSNS媒体を活用することが当たり前になりました。

Webマーケティングにおいて企業がソーシャルメディアの活用法として考えることは2つあります。一つはSNS広告への出稿、もう一つが企業アカウントの運用です。

主要なSNSとして、Facebook(フェイスブック)、Twitter(ツイッター)、Instagram(インスタグラム)、LINE(ライン)などがありますが、それぞれ、ユーザー傾向やSNS機能の特徴が異なり、自社の商品・サービスとマッチするSNSを選ぶことが大切です。たとえば、Facebookは実名登録が多く、日本の場合、ユーザーの年齢層も30~50代が多いことからBtoBの商品・サービスのプロモーションに向いているといわれています。

商品・サービス情報(用途の提案を含む)や、セール情報、キャンペーン情報、採用情報、スタッフ日記、時事ネタ、クイズなど、企業や商品・サービスに合った投稿を継続して見込み客や既存顧客とのコミュニケーションツールとして、プロモーションツールとして活用しましょう。

一方、自社でのSNS運用の有無に関わらず、SNSにおける炎上対策も重要です。SNS上で企業アカウントから発信した内容から、オフラインでの企業の対応(接客・サポートなど)、広告の内容などまで、一人のユーザーが発端となり、またたく間に炎上してしまうケースが相次いでいます。
SNSの運用ガイドラインを決めたり、炎上した際のフローを決めておくなど、他部署とも連携しながら事前に取れる対策を取っておくことが望ましいです。

SNSの炎上対策に関するより詳しい内容は、下記の記事にまとめてありますので、ご覧ください。

デジタルマーケティングにおける施策(中カテゴリ:回遊施策)

ユーザーがWebサイトに訪れた後に目的のページへと遷移していくことを「回遊」と呼びます。前章の集客施策ももちろん大切なのですが、せっかく訪れたユーザーがすぐに離脱してしまったら意味がありません。

 

離脱の中でも、ユーザーがWebサイトを訪れたあと、1ページだけを見てほかのサイトへ移動してしまうことを「直帰」といいます。

そのページにユーザーの知りたい情報がすべて揃っており満足して離れたというケースも考えられますが、より踏み込んだ情報や次に知りたいであろう情報への導線をしっかりと整備しておくことで、ユーザーの満足度も高めることが可能です。結果として、コンバージョンにつながり商談の創出につながることもあるでしょう。

具体的な回遊施策は、まずWebサイトの構造をメッシュリンク構造にしてあげることです。上の階層から下の階層へのリンクだけでなく、「パンくずリスト」やページ下部に上の階層へのリンクボタンを置いたり、関連情報が別ページにあればリンクを張るように意識しましょう。

Webマーケティングにおける理想のサイト構造

https://mtame.jp/content_marketing/how_to_navigation_summary

ユーザーにWebサイトを回遊してもらい、最終的にコンバージョンにつなげるためには、LPO、EFOといった施策も必要です。それぞれ、以下で詳しく解説します。

LPO

LPOとは、Landing Page Optimization/ランディングページ最適化」の略で、リスティング広告などWeb広告からの流入先=ランディングページでコンバージョンさせるために、訪れたページにユーザーの興味をひきつけ、離脱させないようにページを改善する施策を指します。

ランディングページにおけるコンバージョンでよくあるのが、見積請求、サンプル請求、購入です。ランディングページは、ユーザーがコンバージョンするために十分な情報を簡潔にまとめましょう。具体的には、たとえば以下のような要素が必要です。

  • メインビジュアル、キャッチコッピー
  • ユーザーの共感を呼ぶような問題定義メッセージ
  • その解決方法としての商品・サービスの提示
  • 商品・サービスの特長やつよみの訴求
  • 信頼性の訴求(実績・お客様の声・データの裏付けなど)
  • 特典の紹介(割引、無料お試し、プレゼントなど)
  • CTAボタン(お申し込み、資料請求など)

ただ、いくらLPOを行っても、そもそもリスティング広告やSEOで設定したキーワードとランディングページがユーザーに提供する内容がかけ離れていれば、離脱率は下がりません。キーワード選定の見直しや、キーワード別にランディングページを複数用意するなどの対策も検討しましょう。

EFO

EFOとは「Entry Form Optimization(入力フォーム最適化)」の略で、簡単にいうと、ユーザーがストレスを感じずに入力項目を最後まで入力してフォーム送信しやすくする施策のことです。

多くのWebサイトでは、コンバージョンとして「お問い合わせ」を設定することが多いかと思いますので、フォームを改善するだけで、コンバージョン率をグッと上げることができます。 逆に、せっかく回遊施策を行ってユーザーにフォームにたどりついてもらったのに、ここでストレスを与えて離脱させてしまっては、すべてが水の泡になってしまいます。

フォームは、Webサイト運営者が見込み客の個人情報を得られる数少ない手段の一つなので、できるだけ詳しい情報が欲しいところですが、入力する側の立場に立ってみると、入力項目が多かったり細かかったりすると面倒になり、フォーム送信を途中でやめてしまう可能性もあります。

基本的な考え方は「ユーザーにストレスを与えずに入力・送信してもらう」こと。具体的には、入力項目を減らしたり、プルダウンやチェックボックスで選択させるなど入力の手間を省いてあげることです(もちろん、選択肢の数も多すぎないことが重要です)。

EFOに関するより詳しい内容は、下記の記事にまとめてありますので、ご覧ください。

 

デジタルマーケティングが学べるWebメディア3選

デジタルマーケティングはさまざまな手法があるため、実施する場合は、詳しく学べるサイトでさらに専門的な知識を蓄えるのもおすすめです。ここでは、デジタルマーケティングが学べるWebサイトを3つ紹介します。

エムタメ!

エムタメ!

(画像引用:エムタメ!

自社メディアで大変恐縮ですが、本メディア「エムタメ!」でもデジタルマーケティングの情報を多く発信しています。

マーケティング入門者用の基礎的な内容から、実践に使える内容まで幅広くカテゴリを設けています。動画マーケティングやコンテンツマーケティングなど、デジタルマーケティングに効果的な手法を詳しく解説した記事も用意しているため、ぜひ参考にしてください。


また、無料のダウンロード資料もご用意しているため、こちらもあわせてご活用ください。

【無料】お役立ち資料ダウンロード

デジタルマーケティングラボ

デジタルマーケティングラボ

(画像引用:デジタルマーケティングラボ

デジタルマーケティングラボは、デジタルマーケティングのノウハウをまとめたマーケティング情報サイトです。運営しているのはデジタルマーケティングのコンサルティング及びアウトソーシングサービスを提供する、ディーテラー株式会社。デジタルマーケティングを専門としている、プロならではの視点を覗いてみてはいかがでしょうか。

マーケジン

マーケジン

(画像引用:マーケジン

マーケジンは株式会社翔泳社が運営するマーケティング専門サイトです。デジタルマーケティングに限らず、幅広いジャンルのインタビュー記事やマーケティングの成功体験記事がたくさん掲載されています。またリサーチ記事が豊富なことも特徴です。ある程度デジタルマーケティングの知識を蓄えた人は、インタビュー記事で最前線で活躍するマーケターの声を確認してみましょう。

デジタルマーケティングのおすすめ本・書籍3冊

デジタルマーケティングが学ぶには書籍もおすすめです。本記事では基本の3冊ご紹介します。

はじめてでもよくわかる! デジタルマーケティング集中講義

著:カティサーク 押切 孝雄 出版:マイナビ出版(2017年4月発刊)

はじめてでもよくわかる! デジタルマーケティング集中講義

画像引用元: マイナビブックス

デジタルマーケティングについて「ざっくり押さえられる」入門書です。全12回の講義形式で解説されていることが特徴。著者はWebブランディングをおこなう株式会社カティサークの代表取締役、押切孝雄氏です。

【はじめてでもよくわかる! デジタルマーケティング集中講義 目次の一例】

第1講 デジタルマーケティングと第4次産業革命

第2講 ネットとリアルの融合、テクノロジー自動化

第3講 顧客心理モデルとデジタルマーケティング

第4講 限界費用ゼロのデジタルマーケティングとUI・UX

第5講 ローカルビジネスSEOとエンゲージメント

第6講 EC市場の進展、リアルの展開とシェアリングエコノミー

第7講 SEOの歴史とコンテンツマーケティング、Webメディアと倫理

第8講 SNSと動画のマーケティング

第9講 Web広告とアドテクノロジーの進展

第10講 動画とWebサイトの分析ツール

第11講 オウンドメディアを強化する10のツール+1

第12講 ポストスマートフォン時代からシンギュラリティ、第5次産業革命へ

引用元:『はじめてでもよくわかる! デジタルマーケティング集中講義』(マイナビブックス)

デジタルマーケティングの教科書―5つの進化とフレームワーク

著:牧田 幸裕 出版: 東洋経済新報社 (2017年9月発刊)

デジタルマーケティングの教科書―5つの進化とフレームワーク

画像引用元: 東洋経済STORE

デジタルマーケティングってなに?という疑問から、具体的な実践方法まで網羅した一冊。「デジタルマーケティングの概念がわかった」と評判ですが、ある程度知識がある人向けという意見も。デジタルマーケティングの理解を深めたい人におすすめです。著者は、信州大学大学院で経済・社会政策科学研究科准教授をつとめる牧田幸裕氏。

【デジタルマーケティングの教科書―5つの進化とフレームワーク 目次の一例】

序章 20XX年のマーケティング―デジタルテクノロジーが実現する近未来

第1章 デジタルマーケティングとは何か

第2章 従来型マーケティングの戦略策定プロセス

第3章 デジタルマーケティングの5つの進化とフレームワーク

第4章 マーケティングのキープレイヤーはどう変遷するか

第5章 デジタルマーケティング実践に求められる能力

引用元:『デジタルマーケティングの教科書』(東洋経済STORE)

デジタルマーケティングの定石 なぜマーケターは「成果の出ない施策」を繰り返すのか?

著:垣内 勇威 出版: 日本実業出版社 (2020年9月発刊)

デジタルマーケティングの定石 なぜマーケターは「成果の出ない施策」を繰り返すのか?

画像引用元: PR TIMES

デジタルにできること・できないことを明確にして、最短でゴールに到達するための方法を解説する一冊。著者は3万サイトの定量分析と、ユーザー行動観察の定性分析を掛け合わせたコンサルティングをおこなう垣内勇威氏です。

【デジタルマーケティングの定石 なぜマーケターは「成果の出ない施策」を繰り返すのか? 目次の一例】

Intro. デジタルマーケティングには「定石」がある

01. デジタルの限界を理解する

02. デジタル活用の目的はコストカットである

03. なぜ、デジタルは無駄な仕事が増えやすいのか?

04. あなたは顧客に毎年会っているか?

05. 「日常生活フェーズ」の定石

06. 「初回購入フェーズ」の定石

07. 「継続購入フェーズ」の定石

08. 定石を様々なビジネスモデルに適用する

09. 【Web to 営業担当型】BtoBで営業につなぐビジネスの型

10. 【Web to 営業担当型】BtoCで営業につなぐビジネスの型

11. 【Web 完結型】ECの型

12. 【Web 完結型】その他の型

本当に大切な仕事は何か?──おわりに

引用元:『デジタルマーケティングの定石 なぜマーケターは「成果の出ない施策」を繰り返すのか?』(株式会社WACULプレスリリース|PR TIMES)



デジタルマーケティング業界を知る【日本版カオスマップ2022】

デジタルマーケティングの概要や施策について解説してきました。最後に、デジタルマーケティング業界のカオスマップから、全体感やトレンドについて解説いたします。


デジタルマーケティング業界の「今」が見えてくるカオスマップ

カオスマップとは、オンライン広告を中心とするの業界地図のこと。もとは、「chiefmarketec.com」というアメリカのマーケティングメディアの編集長が2011年に作り始め、毎年、更新していたものです。これを真似て、異なるカテゴライズでマッピングしたカオスマップも作成されました。

デジタルマーケティング業界のサービスをまとめた日本版カオスマップは、デジタルマーケティングコンサルティングを手がけるアンダーワークス株式会社が作成・発表しています。

最新の2022年版カオスマップに掲載されている総ツール数は1,566です。製品・サービスは縦軸で以下7つのカテゴリに分けられており、さらに横軸で「Awareness」「Engagement」「Retention」などのフェーズごとに区切られています。最新のカオスマップから、マーケティングの目的に応じたさまざまなツールがあることを知れます。

  • 施策
  • ソーシャルメディア
  • オペレーション・制作効率化
  • データ収集
  • データ分析
  • データ管理
  • インフラ・ネットワーク・デバイス

カオスマップは、下記からダウンロードできます。
いま日本にあるWebマーケティングに利用可能なサービスがほぼ網羅されているので、自社が未導入のもので必要がありそうなものを検討する際に便利です。


マーケティングテクノロジーカオスマップJAPAN 2022 / アンダーワークス株式会社

デジタルマーケティングの最新業界動向

日本版カオスマップを継続して作成しているアンダーワークス社の分析によると、2022年更新時には以下のような傾向が見られたということです。

  • 総ツール数は、前年比120%に増加
  • SNSマーケティング、SNS分析ツールの増加
  • BtoB分野でのオンライン展示会、ウェビナーツールの増加
  • プライバシー保護、サードパーティークッキー規制に伴うCMP(Consent Management Platform / 同意管理プラットフォーム)の登場
  • 複数機能が統合されたツールの増加
参考元:マーケティングテクノロジーカオスマップJAPAN 2022公開 新分野追加と前年比120%アップのツール数が特徴 / アンダーワークス株式会社


今後も、継続的に日本版カオスマップが発表されれば、よりリアルタイムに近い動向が把握できるようになるでしょう。
 

自社に合った適切なデジタルマーケティング施策を選ぼう!

デジタルマーケティングは、デジタルが普及し、さまざまなデバイスが利用されるようになった現代に欠かせない手法です。消費者の好みを分析し、的確なアプローチができないと、消費者が離れ、市場から撤退するケースも出ています。今後マーケティング方針を考える際は、ぜひデジタルマーケティングも視野に入れてみてください。

デジタルマーケティングにはさまざまな手法があるため、手の届く範囲で効果的な手法を選び、コツコツと着実な成果を狙いましょう。

【関連記事】

・BtoB製造業におけるデジタルマーケティングの第一歩!施策・成功事例から組織づくりまで

・BtoBマーケティングとは?BtoCとの違いや主な手法、全体プロセスなどをご紹介!

・オンライン展示会とは?製造業が取り組むメリットや出展の流れまで

 



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  • この記事を書いた人
  • エムタメ!編集部
  • クラウドサーカス株式会社 製造業マーケティング課

    プロフィール :

    2006年よりWeb制作事業を展開し、これまでBtoB製造業を中心に2,000社以上のデジタルマーケティング支援をしてきたクラウドサーカス株式会社のメディア編集部。38,000以上のユーザーを抱える「Cloud CIRCUS」も保有し、そこから得たデータを元にマーケティング活動も行う。SEOやMAツールをはじめとするWebマーケティングのコンサルティングが得意。

    メディア概要・運営会社→https://mtame.jp/about/

    Twitter→https://twitter.com/m_tame_lab

 


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