【2021年版】CMSツールっていっぱいあるけど、何が一番いいの?と友人に聞かれたら・・・。

最近、友人からホームページの相談をもらう機会が増えました。
自分が持ってるノウハウが役に立つのは、やっぱり嬉しいものですね。
ホームページで困っている友人の第一声は、
『CMSツールっていっぱいあるけど、何が一番いいの??』
・・・確かに。
ホームページ制作ツールも、制作を依頼できる会社にしても、情報量が多すぎて何が良いのか判断がつかないですよね。 本日の記事では、ホームページを新たに構築しようとしている方向けに、CMSツールについてまとめてみました。
1.そもそも、CMSの導入メリットは??
CMSとは、コンテンツ・マネジメント・システムの略で、Webサイトを管理・更新できるシステムを指しますが、簡単にいうと、手軽にホームページを更新できるツールのことをいいます。
■CMSとは?Webリニューアルのタイミングで導入したい更新システム!≪導入事例6社≫
HTMLやタグなどの複雑な知識を要さずとも、ホームページを作成・更新することができるので、多くの個人・法人で活用されています。
<CMS導入のメリット>
CMSツールのメリットは、更新が簡単な点、管理・運用が容易な点、問合せなどの管理が行える点です。
ホームページといえば、HTMLタグで更新しなくてないけなかったり、サーバを扱う以上セキュリティを気にしなければならなかったり、お問い合せ件数などの効果測定を行ったりと、初めて運用する人には少々骨が折れる業務が山盛りですが、CMSはそうした担当者の負荷を大きく軽減してくれるツールなのです。
2.手軽にホームページを作ってみたい人向けのCMSツール
導入の容易さから重宝されているCMSツールですが、数多くの企業が参入した結果、今のようにサービスサイトが乱立し、ユーザは何を選べば良いかわからない状況となってしまいました。
というわけで、目的別にCMSツールを選定したので参考にしてみてください。
無料で使えるCMSツール
<Jimdo>
無料かつ日本語で使えるCMSツールで、メールアドレスを利用した会員登録で即時にホームページを構築できるようになります。
無料版ではフッター部分にKDDIの広告枠が入ってしまいますが、オシャレなデザインが多く、管理画面も非常に視覚的なので、個人で気軽に始めてみたい方に向いているCMSツールだと思います。
独自ドメインの使用も可能です。
有料のCMSツール
<グーペ>
こちらは、月額1000円~のCMSツールです。デザインテンプレートは豊富ですが、jimdoよりは商業利用に適したデザインが多く、予約機能やカレンダーなど個人事業主に特化したオプション構成になってます。店舗用のホームページを作る場合は、グーペさんの方が合っているかと思います。
独自ドメインの使用も可能です。
3.スキルに自信のある人にお勧めのCMSツール
有名どころでいえば、やはりWordPressです。自分でサーバとドメインを用意し、インストール作業など初期の手間はありますが、作業できる範囲が大きく広がります。
<WordPress>
本格的なSEOからデータベース構築、各種SNS連動など、Web上でできないことはないといえるほど、幅広いカスタマイズが可能なオープンソースで、日本語版があります。
しかし、作業者のスキルや時間が必要になりますので、すべての人が扱えるツールという訳ではなく、中級・上級者向けのCMSツールといえます。
独自ドメインの使用も可能です。
4.ホームページで成果を出していこうと考えている人には?
上記の3種が良く聞くCMSツールかなと思います。
本格的なSEO(集客)やお問い合せなどの成果を重視する場合は、WordPressなどカスタマイズ性の高いツールが必要となってきます。というのも、ホームページで成果を出すには、デザインだけでなく、コンテンツ企画や競合調査、SEO設計やユーザー導線、そして日々のPDCAなど、手を入れなければならない箇所が山ほどあるからです。そういった戦略を手軽な操作で叶えられるのが次にご紹介するCMSツールです。
<BlueMonkey>
法人向けのCMSツールです。マーケティングオートメーションツールとオウンドメディア構築ツールも内蔵されています。高機能ながら管理画面はシンプルで直感的に操作できるので、Webサイト運営に不慣れな人でも扱いやすいです。
独自ドメインの使用も可能です。
当ブログでも、Webサイト運用において重要と思われる記事を記載しておりますので、ぜひ、参考にしてみてください。
目的に応じて選べるツールはいくつもありますが、最終的に「成果」を目標とする場合、実は、ツールよりも企画や運用が大事です。CMSは取りかかりやすい点が長所ではありますが、それを活かすには日々の運用を怠らないとことが鉄則です。
5.CMSのシェア
「多くの人に使われているCMSの方が安心して選べる」という方のために、インターネット関連の調査会社であるW3Techs社の調査結果から、2021年1月現在のCMSの世界シェア・国内シェアをご紹介します。
国内のCMSシェア
以下の図からわかる通り、トップ3は「1位:WordPress(82.9%)」「2位:Adobe Dreamweaver(2.4%)」「3位:EC-CUBE(2.2%)」でした。
画像引用:W3Techs
8割以上と圧倒的なシェアでWordPressが1位を獲得しています。
2位のAdobe Dreamweaverは、もともと、米マクロメディア社が開発したCMSで、同社が米アドビシステムズ社に買収されたため、現在はアドビシステムズが販売しています。

画像引用:Adobe Dreamweaver
2000年には上位版であるUltraDeveloperが発売され、Adobe DreamweaverはもちろんOracleなどのデータベースと連携できるようになりました。
アドビシステムズには、もともと自社製品としてAdobe GoLiveがありましたが、Dreamweaverへの移行を促しています。
プロもWeb制作に使用しているくらいの本格派でデザインの自由度も高いのですが、その分、機能も高度で初心者が使いこなすのは難しいCMSです。
3位のEC-CUBEは、インターネット広告やECサイト関連のパッケージソフト開発を手がける株式会社イルグルム(旧:株式会社ロックオン)が開発したオープンソースのフリーのCMSで、ECサイト構築に特化しています。

画像引用:EC-CUBE
基本機能は少な目ですが、関連サービスが有料・無料ともに充実しており拡張性が高い点が魅力です。
海外のCMSシェア
以下の図からわかる通り、トップ3は「1位:WordPress(64.1%)」「2位:Joomla(5.2%)」「3位:Drupal(3.5%)」でした。
画像引用:W3Techs
1位は、国内シェアと同様、WordPressが圧倒的。
2位のJoomlaは、オープンソース系フリーウェアのCMSです。

画像引用:Joomla
日本ではなじみの薄いCMSですが、海外では3,000以上の政府関連サイトで使用されています。
ECサイトやSNSの構築に向いていて、3位のDrupalと比べて、より構築に技術的な知識が不要なCMSです。
多言語に対応しており、日本語のヘルプポータルサイトも開設されています。
3位のDrupalも、オープンソース系のフリーウェアCMSです。

画像引用:Drupal
大規模で複雑なWebサイトの構築に向いていますが、その分、専門的な知識も必要となる点が難点です。
Joomlaと同様、多言語対応しており、高度なカスタマイズ機能など拡張性の高いCMSです。
CMSの種類については、こちらの記事もご覧ください。
【参考記事】
6.まとめ
CMSは簡易的にホームページ制作に取り組むことができるツールです。ただし、その先の成果やSEOの向上においては、初期段階の企画や日々の運用が必要不可欠となります。
ホームページが作りっぱなしにならないよう、社内の運用体制や専任のWeb担当を立てることも重要です。
Mtameでは、こうしたWeb運用を成功させるための無料セミナーを毎月定期的に開催しておりますので、基礎知識をつける場としてご活用いただければと思います。
ツールによって特徴は異なりますが、どのCMSツールにおいても成果を出すには時間をかけて育てていく必要があるので、より良いホームページにするために、日々精進していきましょう!