【2023年版】成果を出すWebサイトのリニューアルの進め方とは?手順から費用感、準備項目などを解説
最終更新日:2025/10/15

【この記事の要約】
Webサイトのリニューアルは、デザインの刷新だけでなく、ビジネス上の目的を達成するための重要なプロジェクトです。成功のためには、体系的なプロセスを踏む必要があります。
まず①目的と目標(KGI/KPI)の設定でゴールを明確にし、②現状分析で課題を洗い出します。次に③戦略・要件定義でサイトの骨格を固め、④制作・開発、⑤公開・効果測定へと進みます。特に、公開後の効果測定と継続的な改善が重要です。リニューアルはゴールではなく、成果を出し続けるための新たなスタートであると認識し、PDCAサイクルを回し続けることが、投資を成功させる鍵です。
【よくある質問と回答】
Q1. Webサイトのリニューアルを検討し始めたのですが、何から手をつければ良いですか?
A1. まずは、なぜリニューアルが必要なのか、その「目的」を明確にすることが最も重要です。「デザインが古いから」といった漠然とした理由ではなく、「問い合わせ数を現状の1.5倍にする」「採用応募者を増やす」など、具体的なゴールを設定しましょう。目的が明確になることで、その後の戦略立案や制作会社の選定がスムーズに進みます。
Q2. Webサイトの「リニューアル」と「改修」はどう違うのですか?
A2. 記事では、家に例えて分かりやすく説明されています。「リニューアル」は、サイトの構造やデザインを根本から作り直す「建て替え」にあたります。一方、「改修」は、既存サイトを活かしつつ、一部のデザインや機能を追加・変更する「部分的なリフォーム」のようなものです。目的や規模、費用が大きく異なります。
Q3. リニューアルを制作会社に依頼する前に、社内で準備しておくべきことは何ですか?
A3. 最低限、Webサイトの目的とターゲットを明確にし、関係部署(経営層、営業など)と合意形成しておくことが重要です。さらに、現状のサイトの課題点を洗い出し、要望をまとめたRFP(提案依頼書)を作成しておくと、制作会社とのやり取りがスムーズになり、より精度の高い提案や見積もりを受けられます。また、ドメインやサーバーの管理情報も事前に整理しておきましょう。
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最終更新日:2023年7月11日(エムタメ!編集部)

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「そろそろデザインも古いし、Webサイトをリニューアルしよう!」
「マーケティング活動に、もっとWebサイトを活用できるように作り直そう!」
そんな一言から始まるWebサイトのリニューアルは、長年Webを運用していれば避けて通れないプロセスです。この記事をお読みのWeb担当者やマーケターの中には、すでに経験済みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
Webサイトのリニューアルは、具体的な戦略や目的もなく「Webサイトのデザインが古くなったから新しくしたい」という理由でリニューアルを行っても、思うような成果は生まれません。そもそも目的なくリニューアルを進めようと思っても、「何から始めたら良いのか…」と途方に暮れてしまう人も多いのが実情で、労力ばかりがかかってしまいます。
また、Webサイトのリニューアルプロセスには、Web制作会社を選定するために基準となるポイントやRFP(提案依頼書)が欠かせません。加えて、「ドメイン」「Webサーバー」「SSL証明書」「セキュリティ対策」についても、あらかじめアカウント情報などを整理しておく必要があります。
ですが、Web担当者の方が必ずしもこういった情報を把握しているとも限らず、システム部や関係各所への確認もとることで、公開日が伸びてしまうこともしばしばありあります。Webサイトの公開期日が決まっている場合は、終盤になってバタつくことも非常に多く、担当者からしたら「もう経験したくない…」と思うほど、緊張感が漂うことも。
上記のように、Webサイトのリニューアルと一言で言っても、依頼者側がある程度の基礎知識を持っておかないと、思わぬところでつまづいてしまいます。結果として、希望しているタイミングでWebサイトが公開できなかったり、想定よりもコストがかかってしまうなどのトラブルも起きがちです。
そこで本コラムでは、Webサイトリニューアルを検討すべきタイミングや、成功させるためのステップや準備すべきもの、業者選定のポイントなど、必要な情報を一挙にご紹介いたします。
・Webサイトのリニューアルを検討している
・Webサイトのデザインがなんとなく古いから変えたい
・Webサイトを改善するように上司から言われている
・Webサイトから成果を出したいけど何をしたら良いかわからない
といった方には特におすすめの内容となっております。Webリニューアルに必要な各種資料・テンプレートもご用意しておりますので、ぜひ貴社のWebリニューアルにご活用ください。
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そもそもWebサイトリニューアルの定義は?
Webサイトのリニューアルとはどこまでを指すのでしょうか。本記事ではまず初めに、Webサイトにおける「リニューアル」の定義を明確にいたします。
一般的にWebサイトの「リニューアル」とは、全ページのデザインやシステムを抜本的に変更することを指します。見た目以外にも、Webサイトの横幅やヘッダーフッターなどまでサイトの骨組みから一新することで、Webサイトの利便性の向上やブランドイメージの一新などを目指します。ページ更新や部分的な改修とは区別した表現となり、混同される方も多いため、違いについても触れたいと思います。
Webサイトにおける更新・改修との違い
Webサイトの「リニューアル」に対して、「更新」とはWebサイトの一部のページの掲載内容を変更することを指します。既存のページの内容を新しくしたり、新着のお知らせを追加などがよくある「更新」の例です。英語で書くと「update」で、最新の状態にする、といえば理解しやすいかもしれません。
たとえば、「新製品情報を掲載する」「検索ニーズの多かった情報を追加する」「社長が交代したので挨拶文と顔写真を差し替える」「最新のIR情報PDFをダウンロード資料を追加する」といったケースが「更新」に当たります。掲載内容にミスがあった際に一文字修正するといったことも更新に含まれます。
Webサイトには、資料請求や見積依頼を獲得したい、顧客との接点を持ちたい、など様々な目的がありますが、「更新」はその目的を加速させるために改善を繰り返すための作業、リニューアルは目的ごと立て直して最適化する(しくみを作り変える)ことだと捉えると良いでしょう。
一方で「改修」とは、既存のページの一部のデザインを変えたり、部分的に新たな機能をつけることを指します。「更新」とも混同しやすいのですが、すこしだけ技術的な変更がなされることを、「改修」呼ぶことが多いです。
「リニューアル」「更新」「改修」を家に例えると、「リニューアル」が建て替え、「更新」が清掃、「改修」が部分リフォームです。
コスト感的にも、「建て替え>リフォーム>清掃」となり、「リニューアル」や「改修」には外注の費用が掛かることがほとんどになります。
Webサイトリニューアルの目的
Webサイトのリニューアルには、その目的に合わせた手法や最適なプロセスがあります。進め方や回収ポイントも異なりますので、初めの段階で明確にしておきましょう。
ここでは代表的なWebサイトリニューアルの目的をご紹介します。ぜひ参考にしてください。
デザインリニューアル(ブランディング)
デザインリニューアルとは、見た目をやイメージ、ユーザビリティを刷新するために全面的にWebリニューアルするパターンです。デザインのリニューアルというと「古くなってデザインが時代に合わなくなってきたから刷新する」という理由が真っ先に浮かぶと思われがちですが、実際には自社のブランディング活動の一環としてデザインリニューアルを行うことも多いです。
その場合はまず、現状のWebサイトデザインが自社の打ち出したいブランドイメージに沿っているかのチェックします。ブランディングはWebサイトのデザインだけで実現できるものではありませんが、1つの重要な要素です。適切な印象を与えられるように、Webデザインをブランドに合わせて刷新すると良いでしょう。
また、社名変更、社長交代、事業分野の拡大といった転換期に合わせて企業イメージを刷新したい場合にもデザインリニューアルを行うことがあります。その場合にも会社や事業の方向性に合わせてデザインをそろえる必要があり、Webサイト以外に名刺やパンフレットなどの配布物とも一貫性のあるWebデザインを意識してください。
そして、デザインというと、見た目ばかりに考えが行きがちですが、リニューアルの機会に「UIデザイン」や「UXデザイン」を意識したWebサイトのリニューアルも大切です。ユーザーに合わせた導線改ピード改善、ユーザ善やスービリティの向上などがこれに当たります。あくまでユーザーの体験価値を上げるための、最適なデザインを意識すると良いでしょう。
以上、長々と説明してまいりましたが、あくまで見るべきはユーザーです。しっかりとユーザーのことを考えて、最適なデザインリニューアルを心がけましょう。
システム変更(ユーザビリティの向上/更新作業の効率化/SEO対策など)
リニューアルのタイミングでCMS、データベース、ECサイトなどをWebサイトへ導入して、Webサイトのシステムを変更する場合もあります。
CMSとは、Contents Management System(コンテンツ・マネジメント・システム)のことで、CMAを組み込んだWebサイトは専門知識がない人でも、管理画面から更新作業が行えるようになります。
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【関連記事】
>CMSとは?Webリニューアルのタイミングで導入したい更新システム!≪導入事例6社≫
現在のWeb運用はCMSを活用した自社運用が主流になっています。 スピーディな情報発信を行うためにも、CMSの導入は必須といえるでしょう。サイトリニューアル時のCMS選定で気を付ける点としては、自社の身の丈にあった機能とプランになっているか、本当に自分でも使いこなせそうかという点です。高機能のものを探せばいくらでも候補が上がりますが、使いこなせなければまったく無意味なので、そういった観点で選ぶようにしてください。
【関連記事】
>CMSの導入事例から読み解く!Webリニューアルを決めた企業が抱えていた課題とは
また、製品データベースを導入すると膨大な製品ラインナップなどをすべて収録できるようになり、Webサイト内で検索できるようになったり、検索エンジンから製品名などでの指名検索での流入が増加することがあります。運用面でも、たくさんの製品をCMSだけで管理するのが難しいこともあるため、100点以上製品がある場合はデータベースの導入をおすすめしています。
EC機能をつけるにはカート機能や決済機能が必要になるため、専用のシステムを導入する必要です。ECサイトを作ることで、ユーザーが気に入った商品をそのまま購入できるようになって利便性が向上し、企業にとっても利益に直結します。最近では手軽にWebサイトにEC機能を実装できるサービスも増えているので、探してみると良いでしょう。
レンポンシブ対応(MFI対応)
現在はスマートフォン対応(レスポンシブ対応)が一般的になっています。そのため、PCのみのサイトをレスポンシブ対応に作り替えるタイミングで、Webサイトのリニューアルを行いことがあります。現在のGoogleのアルゴリズムはMFIといって、スマートフォンのページを見に行くようにしようが変わっているため、SEOの観点からもスマートフォン対応はとても重要です。
また、スマートフォンの所有率も年々上がってきています。SEOに限らずスマホ対応は必須と言えます。そして管理面を考えるとレスポンシブWebデザインを実装することで、一か所を更新すれば自動でスマホページも更新するような仕様も可能です。選択肢として頭に入れておいてください。
その他にも、SEO内部対策として構造化マークアップ対応を行うこともあります。目に見える部分は変えずに、裏側の構造化マークアップ対応だけを行うことも多いです。この場合はリニューアルとはよばず、Webサイト改善の一つですが、Webサイトに使用しているシステムによっては対応できない場合もあり、Webリニューアル時に構造化に対応したシステムを導入するケースがあります。
サイト構造の抜本変更(SEO内部対策)
Webサイトのユーザビリティを改善するために、リニューアルを実施することがあります。ツリー構造を抜本的に変更することで、ユーザーがサイトに訪れた際に迷いなく目的のコンテンツに到達できるようにすることが目的です。また、構造を見直すことでコンテンツの更新もしやすくなり、SEOにもつながることがあります。
結果的にコンバージョンにもつながり、Webサイト全体の成果を高めることができます。
Webサイトリニューアルの主な目的なご紹介は以上です。ちなみに今回は定性的な目的をご紹介しましたが、さらに高い視点でWebマーケティングという観点での定量的なゴールとしては「新規顧客の獲得」をおかれることが多いです。
あくまで今回ご紹介したのは「Webサイトリニューアルにおける目的」であって、高い視点で考えると達成すべきは自社の利益貢献になります。そういった達成すべきゴールに到達するために、Webサイトのブランディング要素やシステムの変更が必要だから、Webリニューアルという手段をとる、という流れになります。
「Webサイトのリニューアル」ごとに目的はありますが、あくまで経営の目的ではなく、マーケティングのツールとしての限られた目的でしかないので、混同しないように注意しましょう。
Webサイトのリニューアル時期
続いて、Webサイトのリニューアル時期について解説いたします。
結論から申し上げると、Webサイトのリニューアルは、Webサイトに持たせる目的ごと立て直して最適化したいときに行うものです。マーケティング戦略とWebサイトの構造・仕組みにズレが生じてきたときがリニューアルのタイミングといえます。
また、外的な要因でWebサイトのシステムを変更する必要性が出てきたときも、リニューアルの検討が必要です。逆に言えば、現状のWebサイトでも戦略上問題がない場合は、無理にWebサイトのリニューアルをするのではなく、運用面にコストをかけた方が成果にもつながりやすくなります。
例えば「お問い合わせを増やしたい」「短期的に売り上げを上げたい」といった要望であれば、数百万円のリニューアル費用を部分改修の数十万円に抑え、残りの費用を広告にかけるなど、リニューアル以外の打ち手も様々です。場合によっては、現行のWebサイトのままでも十分成果につなげられることもあるはずです。(もし判断がつかない場合は、信頼できる専門業者に相談することをおすすめします。)
そのため、ただWebサイトのデザインが古くなっただけの場合や、なんとなくイメージを変えたい程度であれば高額な費用をかけてリニューアルする必要はありません。また、SEOを始めとする集客施策も、リニューアルだけで必ずしも改善されるとは限らず、同じコストでサイト運用に着手した方が良いこともあります(もちろんスマホ対応や更新性など、SEOに関連する項目でリニューアルで実現できるものは多くあります。)。そのため、自社にとって本当にリニューアルが必要なのかどうかは、現状とこれからの施策を整理したうえで判断する必要があります。
基本的には、前章で挙げたWebサイトリニューアルの目的と照らし合わせて、自社が本当にリニューアルすべき時期なのかを判断するとよいでしょう。
Webサイトのリニューアルの間隔
業界にもよりますが、Webサイトのリニューアルの間隔としてもっとも多いのは3~5年に1度の頻度です。前章でお伝えしたように、マーケティング戦略の中期計画が切り替わるタイミングを考えると、3~5年周期になるからです。
ただしSEOという観点に言えば、検索エンジンのアップデートにも対応する必要があるため、その動向を見ながらリニューアルを検討することになります。例えばレスポンシブ(スマートフォン)対応をする際には、抜本的にサイト構造を変えることも多く、そういった外的な要因が発生すると、リニューアル周期も短くなります。本当に今、抜本的な改修をするべきなのか、するとしたらどんな機能をマストでつけるべきなのかを慎重に考えるようにしましょう。
また、フルリニューアルは3~5年に1回ですが、コンテンツの更新は最低でも月に1回以上は行いましょう。常に新鮮な情報を掲載しておくことが、ユーザーへ安心感を与えることになり、SEOにも寄与します。
Webサイトのリニューアルにかかる期間
Webサイトのリニューアルには、一般的な25ページ程度のWebサイトで平均3~4ヵ月、倍の50ページで4~5ヵ月が目安です(弊社でリニューアルする場合の目安。業者やどこまでを作りこむかで変動します)。「新製品発売に合わせてリニューアルオープンしたい」など、公開時期が決まっている場合は、逆算して間に合う時期から余裕を持ってリニューアルを開始する必要があります。
特に多いのは、4月1日など新しい期が始まるタイミングです。そうなると、遅くとも10月には業者決定し、打ち合わせをスタートする必要があります。
また、公開期間が延びる原因にもっともなりやすいのは、デザインと素材です。デザインの方向が社内で定まっていなかったり、素材が用意できずに公開ができない、といった理由で公開が数か月先になることも多々あります。事前に準備をしておきましょう。
なお、Webページ数だけでなく、システムによってもリニューアルにかかる期間は変動するため、実際にリニューアルを担当する専門業者に確認しましょう。
Webサイトリニューアルの費用相場
Webサイトのリニューアルにかかる費用は業者によるのですが、数十万円〜数百万円の間が一般的です。これは作成するWebサイトのページ数、システムの有無、デザインや設計にかかる工数によって異なります。
そうはいっても目安を知りたいという方も読者の中にいると思うので申し上げると、15ページ程度の制作にあたって個人では大体10〜30万円、企業に依頼すると200〜300万円程度が多い価格帯だと考えています。
個人と企業で双方にメリットデメリットはあって、例えば個人の方に依頼すれば費用は抑えられますが、場合によってはデザインから構築までをほとんど1人で担っていることもあります。
一方で企業に依頼すると数百万円からのリニューアルコストになりますが、その分サポートも手厚くなる傾向があるため、ある程度の規模(数十名程度)の会社のWebサイトであれば、Web制作会社に依頼することをお勧めしています。
企画構成費・プロジェクト管理費
ディレクターの1日あたりの作業費で計算する場合と、企画構成費やプロジェクト管理費などの名目で、総額で見積もる場合があります。
- ディレクション費用(ディレクター人件費):3~6万円/日
- 企画・構成費:10万円~
サイトボリュームや施策や構成の難易度によって異なります。作成費用の10~30%など全体費用に料率をかけて設定する場合もあります。
Webページ作成費用(デザイン・コーディング)
デザイナーやコーダーの1日あたりの作業費で計算する場合と、デザイン費・コーディング費などの名目で、ページ単価や総額で見積もる場合があります。
- トップページ作成費用:7~20万円
- 下層ページ作成費用:1ページあたり2~8万円
トップページ、下層ページとも、PCまたはモバイルどちらか一方のみの金額です。PCとモバイルでデザインが違う場合はそれぞれ費用がかかります。また、レスポンシブ対応の場合は工数がかかるため、上記単価の1.2~1.5倍ほどの価格になります。 - ランディングページ(LP)デザイン費:5万円~
ページの長さや、レスポンシブ対応の有無、発注先が個人か企業かなどで大きく異なります。 - バナーデザイン作成費用:5,000~2万円
その他作成費用
- SEO対策(内部SEO)費:5万円~
SEOの内部対策を標準仕様としている制作会社と、別途費用を設けて実施する制作会社があります。 - お問い合わせフォーム設置費:2万円~
- JavaScript実装費:1万円~
JavaScript(JS)が活用される場面は多く、内容によって料金はさまざまです。一般的なスライダーやアコーディオンメニューのような表現であれば上記金額が相場です。 - CSS設計費:2万円~
コーディング費用に含まれる場合もあります。 - CMS実装費:5万円~
WordPress等のCMSを使う場合の初期構築費用です。ページ数やカスタマイズの有無によって料金が変わります。 - SSL設定費:2万円~
SSL証明書の設定を制作会社に依頼する場合。証明書の取得費用は含みません。
運用・サポート費
- Web広告出稿代行費:5万円/月~
リスティング広告の運用代行などは、上記金額がミニマムになる場合が多いです。 - アクセス解析レポート費:5万円/月~
Google Analyticsなどの解析ツールを活用したレポート費用。定型のレポートから戦略的なコンサルティングまで、料金設定の幅は広いです。 - SNS運用代行:5万円/月~
アクセス解析同様、依頼内容によって大きく費用が異なります。 - 取材・記事ライティング代行:1記事あたり1~3万円
記事のボリュームや取材の有無などによって料金が変わります。
Webサイトに戦略性を求めず、とりあえずきれいに作れればよいという場合は費用を抑えることが可能です。一方で、戦略的にマーケティング活動で使うWebサイトを制作する場合は、市場調査から戦略設計までを実施するため、費用も数百万円以上となります。
成功するWebサイトリニューアルの流れ
Webサイトリニューアルの流れは目的に応じても変わるのですが、今回は”BtoB企業がWebマーケティングで引き合いを増やす”ことを目的として、13のステップをご紹介いたします。
Web制作に取り掛かる前にやるべきことや準備すべきことも改めてご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
①マーケティングの全体像を整理する
まずは自社のマーケティングの全体像を整理しましょう。繰り返しになりますが、あくまでWebサイトのリニューアルは手段でしかないので、全体の中での位置付けを決めるためにも、明確にしておく必要があります。
また、リニューアル後の集客の手段や、集客後の顧客の動きに対してのアプローチ、関係構築の方法など、事前に検討しておくべきことは多岐に渡ります。可能であれば、1枚図にして全体像を整理しておくことをおすすめします。
また、ここで見落としがちなのが「自社の顧客を明確にする」というフェーズです。日頃からマーケティング活動に注力している会社であれば、明文化されているものがあるかと思いますが、しっかりとプロジェクトメンバーの頭を合わせるためにも、一度形に残るもので作成しておきましょう。
こういった全体図からWebサイトの立ち位置を明確にします。
②Webサイトの要件・目的を決める
続いて、マーケティングの全体像からWebサイトの要件や目的を定義してください。ここがぶれてしまうと、施策にも一貫性が出ず、指標も定まりません。ROIを適切に測るためにも、要件や目的の明確化は重要です。
例えばBtoBの企業であれば、Webサイト経由の案件の獲得や商談の創出などが目的となることが多いです。また、お問い合わせからいきなりアポになるのではなく、資料をダウンロードした顧客にメルマガを送付し、セミナーに集客して刈り取る、といった流れの中でWebサイトを活用するケースも増えています。
先ほどマーケティングの全体像を明確にしたのも、どんな目的にWebサイトを活用し、どこを目指すのか、そのためにどんな要件が必要かを確認するためです。ぜひこの工程は飛ばさずに、時間をかけて行いましょう。
また、この時にWebマーケティング全体のKPIも決めておくと、Webサイトリニューアルに求める目標を決めやすいのでオススメです。参考までに、目的から逆算したWebサイトのKPI例を紹介しますので、自社に当てはめてご活用ください。
Kpi設定にはこちらの記事もおすすめです!▼
【わかりやすく解説】KPI(指標)とKGI(目標)とは?Webマーケティング分野での設定方法や決め方など
③Web制作の業者選定を行う
次に、要件や目的に沿った内容で、業者選定を行いましょう。要件や目的が決まっていれば、その内容を業者に伝えコンペを行うことも可能です。
よろしければ、リニューアル業者の選定に活用できる選定シート(無料)もご利用ください▼
Web制作会社の比較項目記入シート
制作会社への依頼方法がわからない場合は、こちらのRFP(提案依頼書)もご活用ください▼
RFP記入シート
Web制作会社によって得意不得意も様々です。「有名な会社だから」「知っている会社だから」「友人の会社だから」といった安易な理由で決めるのではなく、自社の目的に最適な企業を選ぶようにしてください。
※Web制作会社の業者選定のポイントに関しては後半で詳しく解説いたします。
>「Webサイトリニューアル業者の選定ポイント」を先に見る
④改めてターゲットを明確にする
制作段階で、再度ターゲットを明確にします。マーケティングの全体像の段階でも決めることではありますが、サイト閲覧者という観点で改めて明確にしておくと、コンテンツの設計に役立ちます。
この時に、自社の現在の顧客像と、その顧客が将来的に成功している場合の双方をターゲットとして設定すると作るべきコンテンツも明確になるためおすすめです。
⑤ターゲットの動きからコンテンツを設計する
明確にしたターゲットから、コンテンツの設計を行なっていきましょう。どういったきっかけでWebサイトに訪れ、どんな流れでコンテンツを閲覧するのかを整理してください。
例えば以下のように、どのように自社のサービスの見当が進んでいくかを考えるのも重要です。また、複数の人間が検討に関わる際には、どこでどんな人が関わり、どんなコンテンツが必要なのかを考えるようにしましょう。
>【無料テンプレートあり】カスタマージャーニーとは?メリットデメリットから作成の手順までを解説!
※こちらのフェーズは非常に重要なため、次章でも詳しく解説いたします。
⑥サイトマップを設計する
設計したコンテンツから、サイトマップを作成します。サイトマップとは、サイトをツリー状にした骨組みのようなものです。この工程で不備があると後で修正するのが難しいため、もれなく必要な要素が組み込まれ、構造に無理がないようにしっかりと確認しましょう。
また、ここまでのフェーズで設計したターゲットや必要なコンテンツがしっかり盛り込まれているか、しっかり確認するようにしましょう。サイトマップの段階でコンテンツの想定がされていないと、後の工程で再組み込みが難しいこともありますので、全体の骨組みとして不備のないように発注者側も注意しましょう。
⑦サイトの構成を作る
サイトマップを構築した後は、主要ページの構成を作成します。主にTOPページや中ページの構成を作成するのですが、製品ページなどページごとに構成が変わらない場合は全ページを作成する必要がありません。
まずは主要ページのみ、ユーザーの流れに沿って設計するようにしてください。そしてその主要ページから枝葉のように、各ページの構成を作成してきます。
もしこの段階で違和感がある場合は、それをそのまま放置せずに、しっかりと修正しましょう。
⑧デザインの方向性を決める
続いて、目的に合わせたデザインを設計します。この時に意識していただきたいのが、最高のデザインではなく最適なデザインを目指す、ということです。
Webサイトのリニューアルというと、とにかくかっこいいデザインにしたいと短絡的に考えがちですが、いくら最新のデザインにしても最終的な目的を達成できなければ意味がありません。
閲覧するユーザーが高齢者であれば文字を大きくする必要がありますし、女性向けのサイトであればやわらかい印象のサイトが良いかもしれません。BtoBの昔ながらの製造業であれば、デザインから重厚感や信頼感が伝わるデザインにする必要があります。
担当者や代表の好みだけでデザインを決めるのではなく、しっかりと目的に合わせたデザインを客観的に考えるようにしましょう。
また、デザインと聞いて見栄えのことをイメージされることが多いのですが、UIデザインやUXデザインという言葉がある通り、ユーザーの体験全般も加味する必要があります。確かに綺麗なサイトになったけれど、ボタンの位置が押しにくかったり、導線が見えづらかったりすると、ユーザーは離脱してしまいます。しっかりと、ユーザー目線でデザインしてもらうことを意識してください。
⑨素材(画像やテキスト)を用意する
構成やデザインが決まったら素材を提供します。Web制作会社から有料素材を提供してもらうことも可能ですが、それでは独自性が生まれずありきたりのWebサイトになってしまいます。
また、専門情報や自社に関する生情報などは制作会社側では知りえないので、基本的には発注者側が用意します。事前に使用する素材を用意しておくと、スムーズに制作に取り掛かることができます。
もしくは、制作会社からヒアリングを受けてコンテンツを構築していくケースも多いです。自社で整理をし切れていない場合は、第三者の力に頼ってコンテンツを作り上げましょう。
この素材提供のフェーズで制作が止まってしまい、公開が遅れることが非常に多いため、できる限り前倒しで素材収集を進めるようにしてください。
⑩デザインに落とし込みレビューを行う
先ほど決めたデザインに素材を落とし込み、完成形を確認します。このフェーズまでであれば変更が比較的容易なので、もし変更をしたい場合は伝えるようにしましょう。ただし、大幅な変更は別途デザイン費用がかかる可能性があるため、注意が必要です。
この時も、あくまでユーザー目線でデザインが構築されているかをチェックするようにしてください。
⑪Web制作に取り掛かる
デザインが確定後、実際の構築に入ります。実装が完了すると、デザインの変更などができない可能性がありますので、事前に確認をしてください。このフェーズは発注者側には特にタスクはなく、Web制作会社が作成したリニューアルのスケジュール通りに進捗しているかだけをチェックすれば問題ありません。
既に構成やデザインが決まっているため、あとはWeb化されるのを待つフェーズとなります。
⑫公開後の運用についての確認をする
どんなに遅くとも制作に取り掛かる頃には、公開後の運用の話はしっかりと詰めておきましょう。こちらも可能であれば早い段階で取り組んでおくことをお勧めします。メインの担当が誰で、事業部ごとに担当を立てるのかどうか、セールスとの連携はどうするのか等、意外に決めておくべきことは多いものです。
Webの運用は初動が遅れるとそのままズルズルと時間ばかりが経ってしまいます。後で後悔しないよう、余裕を持って決めるようにしてください。
⑬公開&運用のスタート
公開が完了したら、いよいよ運用スタートです。Webサイトは公開してからがスタートなので、ここで安心して燃え尽きてしまわぬように注意してください。
まずはプレスリリースやSNSで周知を行いましょう。せっかくWebサイトをリニューアルしても、誰にも見てもらえなければ意味がありません。可能であれば社員も協力して、拡散するようにしてください。
その際に「なぜリニューアルしたのか」「どんなコンテンツを発信していくのか」「会社としてどうなっていくのか」といった背景も一緒に伝えると、ユーザーのファン化が進みWebサイトへの再訪率も高まります。
スタートダッシュを切れるように、ぜひこういった準備も進めておいてください。
Webリニューアル時に整理しておくべきコンテンツの話
ここまでリニューアルのステップをご紹介してきましたが、中でも重要なのが最終ゴールを達成するためのコンテンツ設計です。
以下の図は、先ほどもご紹介した企業内での情報の流れを整理したカスタマージャーニーの一例ですが、こちらに沿ってコンテンツ設計を実施することで、必要なコンテンツや導線などの整理に役立ちます。
例えばBtoBの製造業では、使用者と購入決定者(決裁者)が別々であるケースが多く、また、BtoCと比べて検討フェーズ(上図の「無関心」から「業者選定」まで)が長い傾向にあります。よって、検討中に各担当者が意思決定の判断材料として使えるような情報を適切なタイミングで与えていくことが大きなミッションとなります。
逆に、BtoCのWebサイトリニューアルでは検討期間も短く必要なコンテンツもまったく別のものになるでしょう。そういった違いを理解したうえで、Webリニューアルを行い、公開後もコンテンツの運用をしていく必要があります。
ここからは主に「情報提供」に焦点を当て、リニューアル前に整理しておくべきコンテンツを検討フェーズごとにご紹介します。こちらをもとに、現在のWebサイトに+αで必要なものを把握してください。
無関心フェーズの顧客向けコンテンツ
【見込み客の行動】
ターゲットとなる見込み客は何らかの課題を抱え、ネットで課題解決に結びつく情報を検索します。そして、課題解決に役立ちそうな商品やサービスの導入を検討し始めます。さらに、関連する商品やサービス名をチェックします。
【提供する情報】
手段 | Web広告、コーポレートサイト、サービスサイト、ECサイト、ブログ記事型のオウンドメディア、SNS、展示会 など |
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内容 | 該当する課題解決の方法やヒントなどのノウハウ情報、アドバイス |
自社製品・サービスが解決できることを、根拠を交えながらアピールします(Web広告、コーポレーとサイト、サービスサイト、ECサイト、展示会など)。
また、自社が蓄積してきたノウハウから、ターゲットが抱える悩みや課題を解決するためのヒントを提供することで、その分野に豊富な知識や実績を持っていることを示すこともできます(ブログ記事型のオウンドメディア、SNSなど)。
まだターゲット自身が問題とは捉えていない潜在的な課題を掘り起こすのもこのフェーズです。
課題認識~ニーズが高まるフェーズの顧客向けコンテンツ
【見込み客の行動】
課題を認識した担当者は、課題解決のための商品・サービスを導入したいと上司に申し出ます。上司が課題を認識します。課題を認識した上司が解決のための商品・サービスを導入するかどうかを検討する段階です。
【提供する情報】
手段 | コーポレートサイト、サービスサイト、ECサイト、データベース、メール(ステップメール、メルマガ)、ホワイトペーパー、インサイドセールス、カタログ、セミナー など |
---|---|
内容 | 課題解決の方法、商品・サービスの詳細 など |
ひとつ前の「無関心フェーズ」からここまでの間に担当者からなんらかの接触を受けており、「課題認識フェーズ」では見込み客として担当者の情報を得ているという前提です。
担当者側の自発的な動きによってWebサイト上の情報を閲覧してもらうほか、メルマガ配信などのプッシュ型の情報提供を行います。
また、営業担当からのコンタクトにより課題の詳細をヒアリングしたり、場合によっては商談のアポイントを取り付けたりといったアクションも必要です。
解決模索~要件定義フェーズの顧客向けコンテンツ
【見込み客の行動】
上司が課題解決のために商品・サービスを導入することを許可すれば、担当者は導入先の企業候補を絞り込むため、類似商品・類似サービスを集めて比較検討します。スペックや費用などを比較するため相見積もりをとります。
【提供する情報】
手段 | コーポレートサイト、サービスサイト、ECサイト、データベース、ホワイトペーパー、カタログ、セミナー、メール(ステップメール、メルマガ) など |
---|---|
内容 | 商品・サービス詳細情報(スペック、費用感など)、導入実績、FAQ、企業情報 など |
フェーズ内にはさらにさまざまな段階の見込み客がいるため、それに応じて必要としている情報も幅広く、提供すべき情報が一番多いのがこのフェーズになります。
具体的な施策として、ステップメールやメルマガによるナーチャリングや、自社と見込み客との信頼関係の構築、Webサイトや電話による問い合わせ対応、セミナーや相談会などのイベントで対面による質疑応答、訪問による商談などが挙げられます。
また、承認を行う上司や決裁者(社長)からは、企業としての信用を得る必要があるので、商品・サービスの納入実績ページやコーポレートサイトの企業情報ページや整備されていないようならこのフェーズまでに情報を充実させておくことも必要です。
導入検討~業者選定フェーズの顧客向けコンテンツ
【見込み客の行動】
要件定義フェーズでの決定事項を満たす商品・サービスを担当者や上司、場合によっては決裁者も交えて比較検討し、どの企業を選ぶかを決定します。その後、稟議書を上げて決裁者が承認します。
【提供する情報】
手段 | コーポレートサイト、サービスサイト、ECサイト、ホワイトペーパー、カタログ など |
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内容 | 商品・サービスの概要・スペック・特徴(特長)、類似サービスとの比較表、導入実績 など |
競合製品・サービスと比べたときの特長をアピールします。Webサイト上に、どんな企業に向いているか?といった情報を掲載したり、競合他社が提供する類似サービスとの比較一覧表など、稟議書にそのまま添付できるような資料をホワイトペーパーで提供して担当者の手間を省いてあげると良いでしょう。
使用フェーズの顧客向けコンテンツ
【見込み客の行動】
契約後、見込み客は商品・サービスの使用をスタートします。 問題なく商品やサービスの利用を継続させるため、メンテナンスや不具合が起きた時の対応、アップデート情報などに関心が移ります。
【提供する情報】
手段 | コーポレートサイト、サービスサイト、ECサイト、ホワイトペーパー、メルマガ など |
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内容 | メンテナンス情報、故障対応に関する情報提供、アップデート情報、新製品リリース情報 など |
購買後、顧客フォローのための情報提供を行う必要が出てきます。コーポレートサイトやサービスサイト、ECサイトにアフターフォローのページを設けたり、顧客側で行うべきメンテナンス方法をホワイトペーパーで提供したりといった施策があります。
また、アップデート情報や新商品情報をメルマガや営業フォローなどで提供することで、リピート化をうながすことも大切です。
上記はあくまでも一例で、各フェーズで行うべき施策は、商材やターゲット(ペルソナ)によって変わってきます。
当初のデジタルマーケティングの目標が、カスタマージャーニーの各段階にいるターゲットユーザーに対し、適切な対応をして成約ないしリピート購買につなげていくことであるのを念頭に、前章でご紹介した理想像と照らし合わせながら施策の評価を行って改善につなげていきましょう。
Webサイト制作を外注するために必要なもの
多くの企業では、Webサイトのリニューアル作業を実作業はWeb制作会社に任せることになります。ここでは、Webサイトのリニューアルを外注するに当たり、用意するべきものをリストアップします。無料でダウンロードできるテンプレートもございますので、ぜひお役立てください!
RFP(提案依頼書)
先述の通り、Webサイトのリニューアルでは目的を明確にすることが大切です。また、予算やスケジュール、自社の強みと弱みなど、業者に伝えておくべき項目がいくつかあります。
「RFP(提案依頼書)」には、Webサイトのリニューアルにあたり、検討すべき要素やチェックポイントがまとまっており、作成する過程でWebサイト担当者の頭のなかも整理されていきます。0から作成するのが難しい方は、下記のバナーよりRFPのテンプレートをダウンロードできますので、よろしければご活用ください。
業者選定シート
業者選定は、複数業者で相見積もりを取ったりコンペを実施したりして、最終的に1社に絞り込むことになるケースが多いかと思います。その際に、各社の見積書や提案資料を比較しても項目がバラバラで比較検討が難しいものです。
そこで役立つのが「業者選定シート」です。制作実績や特徴、メリット、デメリットといった統一した基準で比較でき、優劣をつけたり自社のニーズに一番合致する業者を見極めやすくなります。こちらも無料のテンプレートをご用意したので、お役立てください!
デザインやロゴデータ等の素材
Web制作会社にフリーのテンプレートを用意してもらうことも可能ですが、自社にしかない素材やデザインデータに関しては、別途用意が必要です。場合によっては従業員の写真なども必要になりますので、あらかじめ用意しておくとスムーズでしょう。
管理情報の整理
Web制作を業者に外注する場合も、サーバー回やドメインの情報など自社で管理すべき部分がいくつかあるため、整理をしておく必要があります。最低限、「ドメイン」「Webサーバー」「SSL証明書」「セキュリティ対策」の4項目についてはWeb担当者が管理し、把握しておくようにしましょう。
それぞれ簡単に解説いたします。
ドメイン
ドメインとは、Webサイトの住所のようなもので、URLの「http://(www.)」より後の部分です。たとえば、当メディア(エムタメ!)なら「mtame.jp」がドメインです。
ドメインの管理とは、具体的には、ドメイン(IPアドレス)のユーザー名やパスワードといったアカウント情報を管理することです。
リニューアルに伴い、サーバーを変更する場合は、ドメインの管理事業者に申請を行う必要があります。
また、SEOの向上やブランディング向上のためにリニューアルを機にドメインを変更することもあるでしょう。そうした際に、すぐにアカウント情報が取り出せるよう、また、漏えい対策を行い管理しましょう。
Webサーバー
Webサーバーとは、Webサイトを表示させるためになどに使用するサーバーのことです。こちらも、ユーザー名・パスワードといったアカウント情報を管理します。
SSL証明書
SSL証明書とは、ユーザーがWebサイトとやり取りする内容を悪意ある第三者に読み取られないよう暗号化するためのしくみであるSSLで通信する際に利用する証明書です。リニューアルの際、サーバーが変更になると、SSL証明書も申請し直す必要があります。
SSLに関しては、リニューアルの対応内容に含まれていなければ、Web担当者が自身で対応しなければならないので、サーバーの確認と、SSLの再申請が必要か、または別サービスでの対応が必要なのかを確認してください。
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セキュリティ対策
もし、Webサイトのセキュリティ対策をどこまで実施してくれるかは、Web制作会社によります。そのため、丸投げした結果何も対策がなされていなかったというケースも0ではないのが実情です。自社に情報システム部門がある場合はそちらとも連携を取りながら、サイバー攻撃に関する情報にアンテナを張り、セキュリティ対策を講じる必要があります。
使用しているWebアプリケーションは常に最新版にバージョンアップし、ファイアウォールやセキュリティ対策ソフトを導入するとともに、万が一の際にもWebサイトを継続できる仕組みを持っておくと安心です。Webサイトのバックアップも定期的に取っておきましょう。
Webサイトリニューアル業者の選定ポイント
Web制作を外注するために必要なものを揃えたら、リニューアルを任せる業者を選定します。
業者選定時に見るべきポイントとして、今回は「構築するCMSの種類」「SEO対策への知見」「セキュリティ対策」「アフターフォロー」の4点をご紹介します。
構築するCMSの種類
HTMLで構築する方法ももちろんありますが、現在は、更新のしやすいCMSでWebサイトを構築する方が主流ですので、ここではCMSを利用することを前提として話を進めます。
Webサイト制作会社を選定する際は、その業者が制作に対応しているCMSの種類をチェックしましょう。
CMSには、大きく分けて「オープンソース系」と「独自開発系」があります。
WordPress(ワードプレス)やDrupal(ドルーパル)といったオープンソース系は比較的多くのWeb制作会社で扱っており、無料で使用できる点が魅力ですが、サポートが弱い傾向があり、自社に知見のある人材がいる場合かWeb制作会社でサポートを提供している場合におすすめです。
一方、独自開発系は、Web制作会社が独自に開発したCMSで、開発元の制作会社か代理店からしか提供されません。リニューアル時のWeb制作費用に加え、別途、使用料がかかりますが、その分、セキュリティやサポートなどが充実している傾向があります。Web担当者にあまり知見がない場合や、Webサイトを通してサービスや商品を提供しているなどWebサイトのトラブルが致命的になり得る場合におすすめです。
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SEOへの知見
インターネット黎明期の20年前であれば、SEO対策は特別に検索順位を上げたい企業が費用と手間をかけて取り組むものでしたが、2020年現在はSEO対策をしていないWebサイトを探す方が難しいです。
また、Googleも年に数回のアップデートを行っており、SEO対策に有効な方法も変化しています。顧客ファーストでWebサイトを構築する前提にはなりますが、最新のSEO情報に精通していないと、せっかくコストをかけてリニューアルをしたのにまた小さな改修でコストがかかってしまうことも。
そのためリニューアル業者選定の際は、SEO対策に関する知見を持ち、常に情報収集を行っているところを選ぶことが大切です。見分けるポイントとしては、SEO対策などのコンサルティングを提供している業者を選ぶと良いでしょう。
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Webマーケティング全般への知見
先ほどのリニューアルのステップでもお伝えしましたが、WebサイトのリニューアルはWebマーケティング全体の中で目的を決める必要があります。そのため、「作ることだけ」を専門としている業者に依頼をすると、最終的な成果物にミスマッチが生まれる可能性があります。
例えば見た目はいいけどSEOがイマイチだったり、作りは良いけどWeb担当者の運用を加味した設計になっていなかったりと、せっかくのコストと工数をかけたリニューアルが本末転倒になる可能性もあります。
昨今では「とりあえずWebサイトがあれば良い」という企業は少なく、BtoBでもBtoCでも、何かしら目的があるはずです。できる限り上流から相談に乗ってくれるパートナーを選ぶことで、満足のいくWebサイトのリニューアルをおこなうことができるでしょう。
セキュリティ対策
前章でもお伝えしましたが、Webサイトを運営している以上、いつサイバー攻撃に遭うかわかりません。「うちは攻撃されるほど大手でも有名でもない」と安心しているWeb担当者の方もいるかもしれませんが、セキュリティの堅い大手企業の取引先を直接攻撃するのではなく、守りの甘い取引先を踏み台としてサイバー攻撃を行う「サプライチェーン攻撃」という手法が増加しています。
セキュリティ対策を提供しているか、セキュリティ対策のついた独自CMSを提供している業者を選定し、活用しましょう。
アフターフォロー(カスタマーサクセス)
Webサイトは制作して終わりではありません。リニューアル後もアクセス解析をしながら改善を加え、より効果の出る、自社の目的に合ったWebサイトへと育てていくことが大切です。そのため、作って終わりではなく、長く付き合えるパートナーを見つけることをお勧めしています。
そういった意味で、中長期的な観点でアフターフォローの充実した業者を選ぶことは非常に重要です。できれば、メールだけではなく電話や対面でのサポートを提供している会社だったり、独自CMSを使用する際にも、機能アップデートなどく専門のサポートチームが付いているものを選ぶと良いでしょう。
特に気をつけた方がいい制作会社の謳い文句が「なんでもサポートします」「大体できます」といった曖昧な表現です。具体的にどんな支援をしていて、どうやったら自分たちの求めている成果に繋げていけるのかを明示できる企業を選んでください。
制作会社のなりたち(主力事業)
Web制作会社は、その会社の成り立ちからいくつのタイプにわけられます。それぞれのメリット・デメリットを含めて、特徴を詳しく紹介します。
印刷系のWeb制作会社の特徴
雑誌やカタログ、会社案内パンプレットといった印刷物の制作会社から派生したWeb制作会社(部門)です。印刷業界の市場縮小が進むなか、印刷物とあわせてホームページの制作も行うなどサービスの一環や業務拡大を目指して立ち上げたところが多くみられます。
Webが普及する前からデザインに携わってきた会社ですから、デザイン力は抜群。オリジナル性のあるデザインを求めている方には、適しているでしょう。また、会社案内の印刷物を制作する際、同じ内容のWebサイトを制作したいという方にとっても、一緒に依頼することで制作期間やコストの低減も期待できます。
一方で、Webからの受注を増やしたいといったマーケティング施策やSEO、データベースの制作など、デザイン以外の要素については、各社のノウハウや技術力に大きな差があります。また、公開後のサポート対応が手薄なところもみられます。Webサイトでビジネスを拡大したいと考えている方は、各社の実績もしっかり見極める必要があるでしょう。
システム系のWeb制作会社の特徴
データベースやソフトウエアの開発、基幹システムやネットワークの構築など、システムの設計・開発を手掛ける会社にも、Webサイトの制作を手掛けるところがあります。
画面上には現れないバックグラウンドのしくみづくりを得意とする会社ですから、ECサイトのような決済システムが必要なWebサイト、個人情報を多く扱う会員サイト、人事や売上管理など基幹システムと連携したWebサイトなどを求める方にはピッタリ。制作会社の担当者がヒアリングしたうえで、必要な機能を備えたWebサイトを提案してくれるでしょう。
システム系のWeb制作会社は裏側に強いですが、デザインについては目新しさのない、ありきたりなビジュアルになる場合も。会社によっては、デザイン制作会社に外注するところもあります。社内にデザインの制作担当部門があるか確認することも必要でしょう。
広告代理店系のWeb制作会社の特徴
新聞やテレビ、雑誌など各メディアで広告を扱う代理店もWeb制作に深くかかわってくることがあります。それぞれのメディアの特性にあわせたプロモーションの提案や、他メディアと一緒にクロスメディアマーケティングを行うことも可能でしょう。
広告代理店系のWeb制作会社はマーケティングに強みを持っていることが大きな特徴です。集客や問い合わせ件数の増加など、Webを活用した施策の提案を望む方には適した会社といえます。
ただし、自社内にWeb制作部門を持っているところは少数派。多くの会社はデザイン制作会社に外注しています。そのため、デザインやプログラミングの知識を必要とするシステムなど、マーケティング以外については専門外という会社も。自社内にWeb専門部隊があるかという点が、会社選びのカギといえます。
映像系のWeb制作会社の特徴
高速インターネット回線の普及にともない、動画専門サイト、ポータルサイトやSNS上の動画広告など、Webでも動画に接する機会が増えています。こうした背景から、映像制作会社にもWebサイトの制作を手掛けるところが多くなっているようです。
会社案内などPR動画の制作はもちろん、Webサイトでの動画配信や他メディアと連動したWebコンテンツ制作も含め、ワンストップで提供する会社もあります。
とはいえ、専門は映像制作。クオリティの高い映像は作れても、デザインやマーケティングなどを含めたWebサイトのクオリティまで高い会社は限られてきます。Webと動画を活用して、どのような施策を展開するとどんな効果が期待できるかといったノウハウを持っている会社を選ぶことが大切です。
マーケティングを強みとした独立系のWeb制作会社
マーケティングリサーチ会社やコンサルティング会社などでWebに携わっていた人が独立し、Web制作専門の会社を設立したところも多くなっています。
こうした独立系のWeb制作会社の場合、SEOやユーザビリティーに関する知識やノウハウが豊富で、アクセス数や問い合わせ件数を増やすキーワード選定から、アクセス解析や月次レポートなどのアフターサポートまで、Webに関するあらゆるサービスを提供してくれる点が特徴です。
一方で、各社に実力の差が大きいため会社選びは慎重に行いたいところ。独立系の制作会社といっても、営業から制作まで一人で対応するフリーランスもいれば、ディレクター、デザイナー、システム開発など専門スタッフが多く在籍している大企業もあります。制作はもちろん、公開後のサポートも含めしっかり対応してくれそうなところを選ぶことが重要なポイントといえそうです。
WebサイトはWebマーケティングの施策の中心になるので、しっかりとノウハウを提供してくれる制作会社を選ぶことが重要です。せっかくコストをかけて構築をするので、親身になって長期的な視点で寄り添ってくれる業者を選ぶようにしてください。
より詳しい制作会社選びの記事はこちらです▼
【保存版】Web制作会社の業者選定・比較の際に抑えるべきポイントまとめ
Webサイトリニューアルの成功事例
ここで、Webサイトリニューアルの事例を1つご紹介します。ぜひ貴社のWebリニューアルの参考にしてください。
アイメックス株式会社様
URL:https://www.aimex-apema.co.jp/
アイメックス株式会社様は、東京都墨田区に本社を構える機械メーカーです。ロールミルやビーズミルといった機械を製造販売しております。
この10年で2回ほどWebサイトのリニューアルを実施しており、デジタルの施策にも前向きな企業となります。代表や営業部長の方もWeb戦略のMTGに参加することで、先進的な取り組みをいち早く取り入れることに成功しており、デジタル化を目指す製造業の企業の模範となる活動をしている企業です。
1度目のWebリニューアル時にはCMSの導入と問い合わせが増える仕組みづくりを、2度目のリニューアルではより現代のユーザーに合わせたデザイン刷新やりレスポンシブ対応を行っています。
それぞれのきっかけとしても、中長期の運用の中で必要性が生じたために踏み切った背景があり、それ自体が目的というよりは手段としてリニューアルを実施しています。実際に施策も成功しており、Web経由での引き合いや商談数も年々増えております。
他にも、本メディア「エムタメ!」を運営するクラウドサーカスでは多くの企業のWeb制作やリニューアルを手掛けています。一部事例をご紹介しますので、下記もぜひ合わせて参考にしてください。
事例一覧はこちらから→「BlueMonkey」のWeb制作事例一覧
Web制作サービス紹介はこちら→CMSを使用したWeb制作
Webサイトは公開して終わりではない
Webサイトリニューアルの定義からプロセス、事例や業者選定までお話ししてきました。
最後に、Webサイトのリニューアルで最も重要なことをお伝えします。それはWebサイトはリニューアル公開がゴールではないということです。
Webサイトのリニューアルは非常に工数がかかります。素材の準備やコンテンツ作り、デザインの決定など、社内調整や自身の手を動かす業務まで、様々なプロセスを経て成し得るのがWebサイトのリニューアルです。
そのため、いつのまにか公開がゴールとなってしまい、肝心な運用に入る前に燃え尽きてしまうこともあります。そんな時は、当初立てていた全体像や目的を改めて振り返るようにしましょう。
Webサイトのリニューアルに限らず、Webマーケティングは長い長いマラソンのような施策が多くなります。ぜひ長期的な目線で、コツコツと施策を積み上げていきましょう。そうすればきっと、施策が成果につながり、「Webサイトをリニューアルしてよかった!」と心の底から思えるはずです。
まずは目的を明確にし、戦略的なWebリニューアルを!
Webサイトのリニューアルに必要なものや、タイミング、業者選定のポイントなどを解説してきました。
改めてにはなりますが、リニューアルには明確な目的や目標が重要です。自社にとってのWebサイトの役割を改めて整理したうえで、戦略的にリニューアルを行っていきましょう。
また、その際には途中にご紹介したテンプレート資料なども役立つかと思いますので、ぜひ本記事と合わせてご活用ください!
再掲▼
>「Web制作会社の比較項目記入シート」を無料でダウンロードする
【Webリニューアルの記事ならこちらもおすすめ!!】
【BtoB企業向け】Webサイトのリニューアルを失敗しないための13のステップ
【保存版】Web制作会社の業者選定・比較の際に抑えるべきポイントまとめ
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>BtoB製造業におけるデジタルマーケティングの第一歩!施策・成功事例から組織づくりまで
【English summary】
A website renewal is not just a design update; it is a crucial project for achieving business objectives. To succeed, it is necessary to follow a systematic process.
First, you clarify the goal with (1) setting the purpose and objectives (KGI/KPI), then identify issues through (2) current situation analysis. Next, you solidify the site's framework in (3) strategy and requirements definition, and proceed to (4) production and development, and (5) launch and effectiveness measurement. In particular, post-launch effectiveness measurement and continuous improvement are vital. The key to a successful investment is to recognize that the renewal is not the goal, but a new start for continuously producing results, and to keep the PDCA cycle running.
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- この記事を書いた人
- エムタメ!編集部
-
クラウドサーカス株式会社 マーケティング課
- プロフィール :
-
2006年よりWeb制作事業を展開し、これまでBtoB企業を中心に2,300社以上のデジタルマーケティング支援をしてきたクラウドサーカス株式会社のメディア編集部。53,000以上のユーザーを抱える「Cloud CIRCUS」も保有し、そこから得たデータを元にマーケティング活動も行う。SEOやMAツールをはじめとするWebマーケティングのコンサルティングが得意。
メディア概要・運営会社→https://mtame.jp/about/
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