【SEO対策のやり方】キーワード・コンテンツ・リンク・定点観察の4STEPで対策しよう!
最終更新日:2023/11/17
Googleなどの検索エンジンに対し、Webサイトを最適化することで検索結果の上位表示を狙うSEO(Search Engine Optimization)。
SEOが重要だということは一般的によく知られていますが、実際にどのような手順で対策していけばよいか知っていますか?
今回の記事では、SEO対策のやり方の基本を、わかりやすく4つのステップにわけてご紹介します。
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目次
- (1)【基本の考え方】自社サービスの見込み顧客を獲得できるキーワードを選出する
- (2)競合サイトの設定キーワードを確認する
- (3)自社サイトがオーガニック検索で獲得しているキーワードを確認する
- (4)競合サイトがオーガニック検索で獲得しているキーワードを確認する
- (5)検索ボリュームを確認する
- (6)SEO難易度を確認する
- (1)【基本の考え方】ユーザーの課題が解決されるコンテンツを作成する
- (2)対策キーワードをページのタイトルに入れる
- (3)対策キーワードのサジェストを見出しにする
- (4)検索順位1~3位のページにあって、自社のページにないコンテンツを追加する
- (5)ページの最初の200文字以内に対策キーワードを入れる
- (6)オリジナル画像や動画を埋め込む
- (7)文字数は2,000文字程度が望ましい
5.まとめ
1.【STEP1】対策キーワードを決める
(1)【基本の考え方】自社サービスの見込み顧客を獲得できるキーワードを選出する
SEO対策の第一ステップは、対策したいキーワードを決めることです。
まず、対象のWebサイトが取り扱う商品やサービスを求めている人が、検索サイトでどんなキーワードで情報を探すかを想像します。
このとき大切なのが、自社の商品・サービスのお客様になり得る「見込み顧客」の立場に立って考えることです。
たとえば、通販でカメラを購入を考えている人は、こんなキーワードで検索するのではないかな?と予想をつけます。
- カメラ 通販(買いたい)
- カメラ 価格(買いたい)
- カメラ 比較(情報を知りたい)
- カメラ 評判(情報を知りたい)
このとき気をつけたいのが、ユーザーの「検索意図」を意識することです。
Googleは検索機能をどんどん進化させており、近年ではユーザーの「検索意図」まで予想して、検索結果を表示するようになっています。
たとえば「アメリカ大統領」と検索すれば、現在はドナルド・トランプ氏の情報が一番上に出てきます。
これはGoogleが、ユーザーが知りたいのは「いまのアメリカ大統領の情報」であるという意図を汲んだ結果です。
このような検索意図は、下記のように大きく4つの「〇〇したい」という欲求に分けられます。
それぞれの欲求によって、ユーザーが使うキーワードの組み合わせは微妙に違っており、その意図を汲んだ検索結果の表示のされ方も異なります。
そのためキーワード候補を決める際には、予想したキーワードを一度自分で検索してみて、そこに上位表示される結果が、自社のお客様の意図にあっているかどうかを確認するとベストです。
4つの検索インテント(検索意図)
- 知りたい(Knowクエリ)
- 行きたい(Goクエリ)
- やってみたい(Doクエリ)
- 買いたい(Buyクエリ)
参考記事: 検索順位が上位のサイトは適切なユーザー体験を提供しているサイト。4つの「検索インテント」ごとに求められるSEO対策
(2)競合サイトの設定キーワードを確認する
見込み顧客が使用するであろうキーワードを予想したら、次は競合サイトが対策しているキーワードを確認します。
これには、無料で使える簡易SEOチェックツール「SEOチェキ」が便利です。
SEOチェキに競合サイトのURLを入れると、そのサイトのtitle・meta description・meta keywords・h1タグなどがわかります。
この部分には、そのサイトが狙いたいキーワードが含まれているため、競合サイトのキーワード傾向を確認することができます。
競合サイトが狙っているキーワードから気付きを得ることで、自社のキーワード設計に役立てます。
オススメツール「SEOチェキ」
(3)自社サイトがオーガニック検索で獲得しているキーワードを確認する
(4)競合サイトがオーガニック検索で獲得しているキーワードを確認する
次に、自社サイトと競合サイトがオーガニック検索ですでに獲得しているキーワードを確認します。
これは、自社・他社それぞれの強みを把握することに役立ちます。
自社サイトで、既に評価されているキーワードの関連キーワードは伸びやすい傾向がありますし、競合サイトが獲得しているキーワードから自社に足りないコンテンツを知ることもできます。
この確認には「キーワードマップ」というツールが便利です。
自然検索獲得キーワードを確認する一部の機能は、無料で使うことができます。
オススメツール「キーワードマップ」
【分析方法】TOPページで対象のURLを入力し[無料分析]をクリック >[サイト流入分析]を開く >[自然検索ワード]を開く
(5)検索ボリュームを確認する
さらに、対策したいキーワードの検索ボリュームを確認します。
どんなに自社に合ったキーワードでも、そもそもそキーワードを検索する人が少なければ流入を見込めません。
一般的には、検索ボリュームが3000~5000ぐらいあることが目安です。ただし、ニッチな業界は例外です。
この確認には、Googleの「キーワードプランナー」が便利です。
このツールは、本来Googleの広告を出稿する際に役立つツールですが、月間検索ボリュームや関連するキーワード候補を確認することができます。
無料で使えますがGoogleのアカウントが必要です。
オススメツール「Googleキーワードプランナー」
(6)SEO難易度を確認する
検索数が非常に多いキーワードは、競合も多く上位表示が難しくなります。
そのため、SEOの難易度も事前に確認しておく必要があります。
この確認には「Ubersuggest」という無料ツールがおすすめです。
対策したいキーワードを入力すると、そのキーワードで現在TOP10にランクインしているサイトの平均的な被リンク数やドメインスコアがわかります。
確認ポイントは、トップ10を獲得しているサイトのドメインスコアや被リンク数が自社サイトより大幅に高くないか。
あまりにかけ離れている場合には、最初に狙うキーワードとしては避け、もう少し難易度の低いキーワードを狙うという手もあります。
オススメツール「Ubersuggest」
2.【STEP2】コンテンツを作成する
(1)【基本の考え方】ユーザーの課題が解決されるコンテンツを作成する
対策するキーワードが決まったら、そのキーワードを含むコンテンツを制作していきます。
もっとも大事なのは、対策キーワードを検索するユーザーが抱えている課題を想定し、それを解決できる方法・知識・回答を含むコンテンツを作ることです。
SEO対策のためのコンテンツを作るのではなく、ユーザーにとって有益な情報であることが第一条件です。
(2)対策キーワードをページのタイトルに入れる
コンテンツでSEO対策をする基本として、対策したいキーワードをページタイトルタグに含める必要があります。
Titleタグ
- 検索エンジンがもっとも重視する要素。ここに必ず対策キーワードを含める。
- 検索結果では一番大きな文字で表示される。ユーザーがクリックしやすいよう、ページの内容をわかりやすく表現する。
- 長すぎると表示が省略されるため、30文字前後が望ましい。
- Webサイトでは、ブラウザのタブの部分に表示される。
(3)対策キーワードのサジェストを見出しにする
h1タグ、h2タグなどの「見出し」に、対策キーワードのサジェストキーワードを入れることも有効です。
サジェストキーワードとは、検索した文字列に関連の深いキーワードを予測して表示する機能のことで、Googleでは検索結果一覧の最下部に表示されます。
Googleで実際に検索されているキーワードの組み合わせや、ユーザーが検索する可能性が高いキーワードを提案しているため、対策キーワードと一緒に検索される情報を網羅することができます。
サジェストキーワードの一覧を得るには「グーグルサジェスト キーワード一括DLツール」が便利です。
オススメツール「グーグルサジェスト キーワード一括DLツール」
(4)検索順位1~3位のページにあって、自社のページにないコンテンツを追加する
対策キーワードを検索してみて、上位1位~3位のページをチェックしましょう。
上位サイトにあって、自社サイトにないコンテンツを追加することで、よりユーザーの検索意図にあった情報を自社のコンテンツに取り込むことができます。
(5)ページの最初の200文字以内に対策キーワードを入れる
ページの冒頭200文字程度に、対策キーワードを含め、そのページで伝えたい内容を端的に表すことは、ユーザーにとっても、検索エンジンにとっても意味があります。
導入文が冗長にならないように気をつけましょう。
(6)オリジナル画像や動画を埋め込む
ストックフォトサイトで購入したような抽象的な写真ではなく、できれば文章の内容を補足するような概念図などの図表が理想です。
動画はYoutubeにアップロードしたファイルの埋め込みで問題ありません。
とくにHowTo記事は、動画での説明があると、ユーザー・検索エンジンの両方に効果的です。
(7)文字数は2,000文字程度が望ましい
最近の傾向では、SEO対策にコンテンツの文字数はそこまで関係なくなってきたといわれています。
たとえば「ネクタイの結び方」の1位のページは、文字数は少ないですが詳細な図で分かりやすく表現されています。
しかし、動画や画像で補完するような記事でない場合、チープなコンテンツと見なされないよう2,000文字程度のボリュームがあることが望ましいです。
3.【STEP3】対策ページにリンクをはる
(1)【基本の考え方】リンクは内部リンクと外部リンクの2種類ある
SEO対策のもうひとつ重要な要素として、リンクのコントロールがあります。
リンクの種類には「内部リンク」「外部リンク」の2つがあり、自社サイト内のコンテンツをつなぐリンクを「内部リンク」、自社とは別のサイトから自社サイトにはられたリンクを「外部リンク」といいます。
(2)内部リンクをはる
内部リンクには、グローバルメニュー・パンくずリスト・サイドバー・フッターリンク・記事内リンクなどがあります。
内部リンクをはることで、ユーザーの回遊率・流入数が上がったり、どのページが重要かをGoogleに示したりすることができます。
また、自社サイト内の関連するページから、対策キーワードを含む質の高いページへリンクをはることで、ユーザーの利便性が上がり、Googleの評価も高まる可能性があります。
(3)外部リンクをはってもらう
関連性の高い外部サイトから、自社サイトへリンクがはられるということは、自社サイトが「参考に値する」と見なされていることになり、Googleからも評価されます。
以前はこの仕組みを利用し、SEO対策会社から大量の被リンクを購入し、強引に表示順位を上げるという手法がありました。
しかし、現在では関連性のないサイトからの大量の被リンクはGoogleのペナルティの対象となるため使われていません。
評価のつく外部リンクを得るには、対策キーワードに関連するジャンルで評価を受けているページに、自社ページへのリンクをはってもらうことが必要です。
ユーザーの役に立つコンテンツを作り、自然にリンクがつくのを待つのが賢明ですが、コンテンツ施策の延長で「権威のあるメディアに寄稿+リンクを貼ってもらうお願いする」「関連するジャンルの企業を取材+記事紹介のリンクをはってもらう」など対策を練ることも可能です。
4.【STEP4】対策キーワードの順位を定点観測する
(1)【基本の考え方】長期視点でリライトや施策の見直しを
STEP1~STEP3 のひと通りの対策をし終えたら、SEOに関する作業が終わるわけではありません。
施策が思った通りに機能し、上位表示されるかはやってみなければわかりません。
対策キーワードの順位の推移・変動を見守り、結果が出なければ施策を追加したり、キーワード選定をし直したりする必要があります。
SEO対策は広告と比べ、費用をかけずに出きる施策が多いですが、成果が出るまでに時間がかかることを心得ておかなければなりません。
(2)キーワードの順位を定点観測
キーワード順位の変化を追うには「GRC」というオンラインソフトがおすすめです。
20キーワードまでであれば無料で使うことができ、過去の順位変化も、グラフ表示でわかりやすく見ることができます。
オススメツール「GRC」
(3)順位が落ちたらリライト
すでにアップしているページの順位が落ちた場合、ライバルページがなんらかの対策をして負けてしまったか、検索エンジンのアップデートがあった可能性があります。【STEP1】から見直してリライトすることで復活を狙いましょう。
検索エンジンのアップデートがあったか推測するのに便利なツールには「namaz.jp」があります。
オススメツール「namaz.jp」
(4)3ヶ月経っても100位以下なら見限る
新しく作ったコンテンツが3ヶ月以上経っても100位以下なら、そのページのままで上位を取るのは難しいと思われます。
別のコンテンツを作るか、リライトをしっかり行って対策し直しましょう。
5.まとめ
このように、SEO対策は知識をつければ、自分で少しずつ工夫できることもたくさんあります。
Webサイトは「作ってからが本番」といわるように、SEOも長期的な視点を持ってPDCAをまわし続けることが大切です。
基本的な知識を身に付けて、できるところから継続的に対策していきましょう!
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- この記事を書いた人
- エムタメ!編集部
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クラウドサーカス株式会社 マーケティング課
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2006年よりWeb制作事業を展開し、これまでBtoB企業を中心に2,300社以上のデジタルマーケティング支援をしてきたクラウドサーカス株式会社のメディア編集部。53,000以上のユーザーを抱える「Cloud CIRCUS」も保有し、そこから得たデータを元にマーケティング活動も行う。SEOやMAツールをはじめとするWebマーケティングのコンサルティングが得意。
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