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ディスプレイ広告とは|仕組み・種類・費用とリスティング広告との使い分け

記事公開日:2026/10/02
ディスプレイ広告とは|仕組み・種類・費用とリスティング広告との使い分け

ディスプレイ広告とは、ニュースサイトやブログ、アプリなどに用意された広告枠へ、画像や動画で表示される広告です。検索結果に出るリスティング広告が「探している人」に当たるのに対して、ディスプレイ広告は記事を読んでいる時間や動画を見ている時間に横から接触します。狙えるのは、まだ自社のことも課題の解決手段も検索していない層です。

この記事では、配信先となるGDNとYDAの違い、広告の形式とターゲティング、課金方式と費用の考え方、そしてリスティング広告との使い分けの順番までを扱います。あわせて、Googleのディスプレイ キャンペーンがデマンド ジェネレーションへ統合されると公式に告知されている件も整理しました。管理画面の選択肢が変わっていく領域なので、2026年10月時点で公式に確認できる範囲と、まだ確定していない範囲を分けて書いています。

Web広告サービス比較12選
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  • ディスプレイ広告を単体で検討する前に、検索・ディスプレイ・SNS・動画が何を得意としているかを横並びで見ておくと、予算の置き場所を決めやすくなります。主要なWeb広告サービスの性質を1枚の表に整理した資料です。

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1.ディスプレイ広告とは|どこに、どんな形で出るのか

ディスプレイ広告は、Webサイトやアプリの中にあらかじめ用意されている広告枠へ配信される広告です。記事の本文の横や段落のあいだ、アプリの画面下部に出ている帯状の枠、動画の再生画面の周囲などが該当します。表示されるのは画像が中心で、動画やテキストの形をとることもあります。

検索結果に出る広告との最大の違いは、ユーザー側の行動です。検索広告は、ユーザーが自分で言葉を入力した直後に出ます。ディスプレイ広告は、ユーザーが別の目的でページを開いている最中に出ます。相手がこちらを探していない状態で接触するのがディスプレイ広告の前提で、ここからメリットもデメリットも派生します。

そのため、ディスプレイ広告に求める役割を「すぐに問い合わせを増やすこと」に置くと、たいてい評価を誤ります。役割として先に立つのは、知らない人に存在を知らせること、一度サイトに来た人をもう一度連れ戻すこと、検索されていない課題を言語化して見せることです。

1-1.検索していない時間に接触する広告

自社の商材が、そもそも検索されているかを考えてみてください。「複合機 リース 比較」のように検索語が成立する商材もあれば、名前のついていない課題を扱う商材もあります。後者は検索されないので、検索広告では打ち手がありません。

ディスプレイ広告が埋めるのはこの空白です。検索語という入口がなくても、年齢や興味関心、過去に見たページといった手がかりを使って配信先を決められます。ユーザーの側から見れば、探していなかった情報が視界に入ってくる形になります。

裏を返すと、接触した時点での購買意欲は検索広告より低い状態です。同じ1クリックでも、検索広告のクリックとディスプレイ広告のクリックは中身が違います。ここを同じ指標で並べて比べると、ディスプレイ広告の数字は常に下に出ます。

1-2.広告枠が自動で売買される仕組み

ディスプレイ広告の枠は、媒体社と広告主が個別に契約して買うものではありません。ユーザーがページを開いたその瞬間に、そのユーザーへ広告を出したい広告主のあいだで自動的に入札が行われ、落札した広告が表示されます。処理はページの読み込みと同時に終わります。

この仕組みのおかげで、広告主は「どのサイトの、どの枠を、月いくらで」という交渉を飛ばして配信を始められます。あらかじめ掲載期間と金額を決めて買い切る純広告とは、ここが決定的に違います。純広告は掲載が保証される代わりに金額が先に確定し、ディスプレイ広告は金額が配信結果に応じて動く代わりに掲載が保証されません。

入札の結果が自動で決まるということは、広告主側で操作できるのは「誰に」「どの面で」「いくらまで出すか」の条件設定だけということでもあります。運用の仕事は枠の買い付けではなく、条件の絞り込みと素材の差し替えに集中します。

1-3.DSPとの関係

ディスプレイ広告を調べると、DSPという言葉が併せて出てきます。DSPは、複数のアドネットワークや広告枠をまとめて買い付けるための広告主側のプラットフォームです。GDNやYDAが「Googleの枠」「LINEヤフーの枠」というまとまりなのに対して、DSPはその外側にある枠も含めて横断します。

実務上の判断としては、最初からDSPを検討する必要はほとんどありません。GDNとYDAで配信できる面はすでに広く、予算が小さい段階でDSPに広げても配信が薄く散るだけで終わります。DSPが候補に入るのは、GDNとYDAで配信量が頭打ちになってから、または特定のメディアへ集中して配信したい事情があるときです。

DSPごとの入札方式や国内の主要サービスについては、別記事で扱っています。

2.ディスプレイ広告の配信先|GDNとYDA

国内でディスプレイ広告を配信する場合、まず候補になるのがGoogleとLINEヤフーの2つです。どちらも運用型で、管理画面から自分で設定して配信できます。配信先のネットワークが違うため、同じクリエイティブを使っても届く相手が変わります。

両方を同時に始めるか、片方からにするかは予算で決めます。配信先を分けるとデータも分かれるため、小さい予算で両方に出すと、どちらも判断に足りる量が貯まりません。先に片方で成立する形を作り、同じ構成をもう片方へ持っていく進め方のほうが検証の回転が速くなります。

2-1.GDN(Googleディスプレイネットワーク)

GDNは、Googleと提携するWebサイト・アプリ群と、Googleが自社で持つサービスで構成される配信ネットワークです。配信面にはYouTubeやGmailも含まれます。Google公式ヘルプのディスプレイ キャンペーンの説明では、何百万ものウェブサイトやアプリ、YouTubeなどのGoogleのサービスに広告を表示できるとされています。

GDNの強みは面の広さと、Google広告のアカウント内で検索広告と同じ画面から管理できることです。すでに検索広告を配信しているなら、アカウントもコンバージョン計測も共通のまま使えます。新しく契約や審査をやり直す必要はありません。

一方で、面が広いということは、自社に関係のない面にも出るということです。配信を始めてすぐの段階では、意図していないアプリや質の低いサイトに表示が偏ることがあります。後述する除外の設定が、GDNでは特に効きます。

2-2.YDA(Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型))

YDAは、Yahoo! JAPANのトップページやYahoo!ニュースなどの自社サービスと、提携するパートナーサイトへ配信するネットワークです。Yahoo! JAPANのサービス面に出せる点がGDNとの最大の違いで、ニュースを読む時間帯に大きく露出を取る使い方に向きます。

日本国内の利用者層にリーチしやすいこともあり、BtoCの商材や地域性のある商材ではGDNより反応が良く出る場合があります。逆に、グローバルなWebサービスやアプリ内の面を広く押さえたい場合はGDNのほうが面の数で上回ります。

検索市場の構成比も参考になります。StatCounterが公開している国内の検索シェア(2026年9月)は、Googleがおよそ59%、Bingがおよそ31%、Yahoo!がおよそ8%でした。ただしこの数字は検索エンジンのシェアであって、ディスプレイ広告の配信面の規模を示すものではありません。YDAの価値はYahoo! JAPANというポータルの滞在時間にあり、検索シェアとは別の軸で評価する必要があります。

※StatCounterのBingの数値には、WindowsやEdgeで最初から設定されている検索エンジンのまま使われた分が入っています。自分で選んで使った検索とは意味合いが違うので、この割合を配信先の比率に読み替えることはできません。

2-3.配信面は指定より除外のほうが効く

配信面の調整には、出す面を指定する方法と、出さない面を除外する方法があります。始めたばかりの時期に効果が大きいのは除外のほうです。指定で絞り込むと配信量が足りなくなり、機械学習に必要なデータが貯まらないまま時間だけが過ぎます。

管理画面では、実際に表示された面の一覧を確認できます。ここを週に一度見て、明らかに商材と関係のないアプリやサイトを外していくだけで、同じ予算で届く相手の質が変わります。特にゲームアプリの枠は、誤タップによるクリックが混ざりやすい面として知られています。

除外の作業は、キーワード広告における除外キーワードと役割が同じです。配信を広げたまま、無駄な表示だけを削っていく進め方が基本になります。

3.ディスプレイ広告の種類

ディスプレイ広告は、表示される形式によっていくつかの種類に分かれます。どれを使うかで必要な素材と制作工数が変わるため、始める前に自社で用意できるものを確認しておくと詰まりません。

最低限必要なのは、画像素材とテキスト、そして遷移先のページです。検索広告はテキストと遷移先だけで始められますが、ディスプレイ広告はここに画像の制作が乗ります。社内にデザイナーがいない会社にとっては、この1点が着手のハードルになります。

3-1.バナー広告(画像広告)

あらかじめ決まったサイズの画像を作り、そのサイズの枠に出す形式です。デザインを自社で完全に制御できるため、ブランドの表現を崩したくない場合に向きます。キャンペーンの告知のように、見せたい情報が1枚の中で完結している場合にも使いやすい形式です。

難点は、枠のサイズごとに画像を用意する必要があることです。横長、縦長、正方形と比率の違う枠が存在するため、1種類しか作らないと出せる枠が限られます。配信量を確保したい場合は、複数サイズを揃える前提で制作の見積もりを取っておいてください。

3-2.レスポンシブディスプレイ広告

画像・ロゴ・見出し・説明文を素材として登録し、枠のサイズや形に合わせて媒体側が自動で組み合わせる形式です。1組の素材で多様な枠に対応できるため、配信量を取りやすく、サイズ違いの画像を何枚も作る必要がありません。

その代わり、最終的な見え方を完全には制御できません。想定していない組み合わせで表示されることがあり、見出しと画像の意味がずれる場合もあります。登録する素材は、どの組み合わせになっても意味が通る単位で作っておくのが安全です。

仕組みとしては、検索広告のレスポンシブ検索広告と同じ発想です。素材の幅を広く持たせ、組み合わせの選択を媒体側に任せる形になっています。

3-3.動画広告・動的ディスプレイ広告・テキスト広告

動画広告は、静止画では伝わらない使用シーンや動きのある商材に向きます。制作の負担は大きくなりますが、滞在時間の長い面で効きます。

動的ディスプレイ広告は、商品データのフィードをもとに、ユーザーごとに表示する商品を出し分ける形式です。商品点数が多いECサイトで、一度見た商品を再び見せる使い方が代表的です。フィードの整備が前提になるため、商品情報がデータとして管理されていない場合は準備から始まります。

テキスト広告は、画像を使わず文字だけで表示される形式です。画像素材が用意できない段階でも配信を始められますが、ディスプレイ広告の利点である視覚的な訴求は使えません。暫定の手段と考えておくのが現実的です。

種類 必要な素材 向いている場面
バナー広告 サイズ別の画像、遷移先 デザインを制御したい/告知内容が1枚で完結する
レスポンシブディスプレイ広告 画像・ロゴ・見出し・説明文、遷移先 配信量を確保したい/制作工数を抑えたい
動画広告 動画、遷移先 動きや使用シーンで伝わる商材
動的ディスプレイ広告 商品フィード、画像、遷移先 商品点数の多いEC
テキスト広告 テキスト、遷移先 画像をまだ用意できない段階

4.ターゲティングの種類

ディスプレイ広告のターゲティングは、大きく「人で狙う」ものと「面で狙う」ものに分かれます。この2つは併用できますが、同時に強く絞り込むと配信先がほとんど残りません。どちらを主軸にするかを決めてから設定するほうが、結果を読み取りやすくなります。

絞り込みの強さは、配信量とのトレードオフです。精度を上げれば1回の表示あたりの質は上がりますが、表示そのものが減ります。判断に足りる量が貯まらないうちに停止すると、何が悪かったのかが分からないまま終わります。

4-1.人で狙うターゲティング

ユーザーの属性や行動をもとに配信先を決める方法です。年齢・性別・世帯収入などの属性、興味関心のカテゴリ、特定の語句を検索した履歴、自社サイトを訪れた履歴などが手がかりになります。

このうち成果につながりやすいのが、自社サイトを訪れた人への再接触です。一度サイトに来たということは、少なくとも一度は関心を示した相手なので、まったく接点のない相手より反応します。ディスプレイ広告を初めて使う場合、ここから始めるのが定石です。

再接触の設計と配信期間の決め方は、単独で扱う論点が多いため別記事にまとめています。

4-2.面で狙うターゲティング

ユーザーではなく、広告が表示されるページの側を条件にする方法です。ページの内容に含まれる語句で指定する方法、サイトのジャンルで指定する方法、特定のサイトやアプリを名指しで指定する方法があります。

面で狙う利点は、関連性が目に見えることです。自社の商材を扱う記事の横に出せば、読んでいる文脈と広告の内容が一致します。BtoBのように対象者が属性では絞りにくい商材では、人よりも面で狙ったほうが機能する場合があります。

注意したいのは、名指しの指定を増やしすぎると配信が止まることです。指定したサイトに広告枠の空きがなければ表示されません。面で狙う場合も、ある程度の幅を残したうえで、結果を見ながら外していく順番が現実的です。

4-3.「リマーケティング」は旧称になっている

再接触の機能は、長らく「リマーケティング」と呼ばれてきました。ただしGoogle広告では用語が変わっています。Google公式ヘルプのデータ セグメントの説明には、オーディエンス レポート内とGoogle広告全体で新しい用語が使われており、「リマーケティング」は「広告主様のデータ」に変更されたと記載されています。

つまり2026年10月時点のGoogle広告における正式名称は「広告主様のデータ(データ セグメント)」で、「リマーケティング」は変更前の旧称という扱いです。一方で「リターゲティング」という語は、公式ヘルプの本文中で「以前利用したことがあるユーザーをリターゲティングする方法」のように一般語として使われています。

「Googleはリマーケティング、Yahoo!はリターゲティングと呼ぶ」という整理を見かけますが、少なくともGoogleの公式ヘルプの現在の記述とは一致しません。管理画面を操作するときは、メニュー名が「オーディエンス」「データ セグメント」になっている前提で探すほうが早く見つかります。

4-4.サードパーティCookieの現在地

再接触の精度を支えてきた技術的な前提は、この数年で変わりました。古い解説記事には「サードパーティCookieは廃止される予定なので備える必要がある」という記述が残っていますが、Chromeは2024年7月にサードパーティCookieの完全廃止を取りやめる方針を公表しています。現在はユーザーが説明を受けたうえでプライバシー設定を選べる方向に進んでいます。

ただしブラウザによって状況は分かれます。Safariは2022年9月以降、サードパーティCookieを完全にブロックしています。つまり「廃止されるから対策が必要」でも「撤回されたから何もしなくてよい」でもなく、ブラウザごとに挙動が違う状態が続く、というのが実際のところです。

実務上の結論は変わりません。ブラウザ側の設定に左右されにくい形で自社のデータを持っておくこと、具体的には問い合わせや資料請求で取得した情報を自社側に蓄積しておくことが、配信の安定につながります。

5.課金方式と費用の目安

ディスプレイ広告の費用は、何に対して課金されるかで性質が変わります。クリックに課金される方式を選べばクリックが発生するまで費用はかかりませんが、表示に課金される方式を選べばクリックがなくても予算は減っていきます。

どちらが得かは目的で決まります。問い合わせを取りにいくならクリック課金、露出量を確保したいなら表示課金が基本です。目的を決めずに「安いほう」を選ぶと、評価の軸がないまま配信だけが続きます。

5-1.CPC・CPM・vCPMの違い

方式 課金のタイミング 向いている目的
CPC(クリック課金) 広告がクリックされたとき サイトへの流入、問い合わせの獲得
CPM(インプレッション課金) 広告が1,000回表示されたとき 露出量の確保、認知の拡大
vCPM(視認範囲のインプレッション課金) 広告が実際に見える状態で表示されたとき 見られた回数で露出を管理したい場合

CPMとvCPMの違いは、画面に読み込まれただけで数えるか、ユーザーの視界に入る位置まで来たかで数えるかです。ページの下部にある枠は、読み込まれてもスクロールされなければ見られません。この差を費用に反映させたのがvCPMです。

CPCは検索広告でもなじみのある方式ですが、ディスプレイ広告では同じCPCでもクリックの中身が違います。数字の読み方はクリック単価の記事でまとめています。

5-2.同じ予算でCPCとCPMがどう変わるか

課金方式の違いは、同じ予算を入れたときに何が返ってくるかを計算すると分かりやすくなります。ここでは金額を仮に置いて、計算の形だけを示します。

月の予算を10万円とします。クリック課金で平均クリック単価が50円なら、得られるクリックは2,000回です。このうち1%が問い合わせに至れば20件、0.5%なら10件という計算になります。

同じ10万円をインプレッション課金で使い、1,000回表示あたり500円だとすると、表示回数は20万回です。この20万回のうち0.3%がクリックされれば600クリックとなり、実質的なクリック単価は約167円に相当します。

この2つを並べると、問い合わせを取りにいく局面ではクリック課金が有利で、表示量そのものを買いたい局面ではインプレッション課金が有利になる構造が見えます。重要なのは単価そのものではなく、1件の成果にいくらかかったかです。

※この節のクリック単価・表示単価・クリック率の数値は、計算の形を示すために仮に置いたものです。実際の単価は商材・配信面・競合の入札状況によって変わるため、相場としては扱えません。

5-3.いくらから始められるか

最低出稿額の決まりはないため、金額としてはいくらからでも始められます。問題は、少なすぎる予算では配信の最適化に必要なデータが貯まらないことです。

この点について、WEB FLEEKは、月3万円以下では学習データが蓄積されず非効率になり、月5万円が現実的な最低ラインで、安定するのは月10万〜30万円という目安を公開しています。finnerは、月5万〜10万円でテスト運用が可能としています。ヒューマンワークは業種別の最小有効予算として、美容・健康が月15,000〜30,000円、不動産・建設が月25,000〜40,000円、BtoBが月45,000〜60,000円、家庭用サービスが月60,000〜90,000円という水準を示しています(いずれも2026年10月時点の公開情報)。

数字に幅があるのは、商材によってクリック単価も必要なコンバージョン数も違うためです。自社で判断する場合は、目標とする1件あたりの獲得単価に、判断に必要な件数(最低でも10件程度)を掛けた金額を1か月分の下限と考えると、実態に近い予算が出ます。

6.リスティング広告との違い

ディスプレイ広告とリスティング広告は、同じ運用型広告でありながら役割が逆です。リスティング広告は、すでに言葉にできている需要を拾います。ディスプレイ広告は、まだ言葉になっていない需要に働きかけます。

この違いを押さえないまま同じKPIで比べると、ディスプレイ広告は常に成績の悪い広告に見えます。評価軸を分けるところから始めてください。

6-1.5つの観点で並べる

観点 リスティング広告 ディスプレイ広告
表示される場所 検索結果ページ 提携サイト・アプリの広告枠、ポータル、動画サービス
届く相手 自分で検索した顕在層 検索していない潜在層、過去の訪問者
広告の形式 テキスト中心 画像・動画中心
クリック単価 競合の多い語句では高くなりやすい 相対的に低くなりやすい
主な役割 刈り取り 認知の獲得と再接触

必要な準備物も違います。リスティング広告はキーワード・広告文・遷移先ページがあれば始められますが、ディスプレイ広告はここに画像素材が加わります。制作の体制がない会社では、この差がそのまま着手までの時間差になります。

運用中に動かすレバーも違います。リスティング広告ではキーワードと除外と広告文を触りますが、ディスプレイ広告ではターゲティングの条件と配信面の除外、そしてクリエイティブの差し替えが中心です。

6-2.クリック単価の安さは効率の良さではない

比較記事では「ディスプレイ広告はクリック単価が安い」という点がメリットとして挙げられます。これは事実ですが、判断材料としては不十分です。安いのは、クリックする人の購買意欲が平均的に低いからです。

1件の成果にかかった金額で比べると、順序が入れ替わることがよくあります。クリック単価が3分の1でも、コンバージョン率が5分の1なら、1件あたりの獲得単価は高くなります。ここを確かめずにクリック単価だけで予算を移すと、総額は同じまま成果だけが減ります。

比較するなら、クリック単価ではなく1件あたりの獲得単価と、その先の受注率まで見てください。ディスプレイ広告経由の問い合わせは、検索広告経由より検討が浅い段階で入ることがあり、商談化の率が違う場合があります。

7.どう使い分けるか|フェーズと予算配分で考える

「違い」を理解しても、実務で必要なのは「どちらにいくら使うか」の判断です。ここは解説記事で扱われることが少ない領域ですが、予算が限られている会社ほど先に決める必要があります。

結論から書くと、検索広告で取り切れる範囲を取り切ってから、その外側へ出すためにディスプレイ広告を足すのが基本の順番です。理由は単純で、検索している人のほうが成果になるまでの距離が短いためです。

7-1.認知・比較検討・購入のどこに効くか

フェーズ ユーザーの状態 効く手段
認知 課題も解決手段も知らない ディスプレイ広告(属性・興味関心で配信)
比較検討 解決手段を調べ始めている リスティング広告+ディスプレイ広告での再接触
購入・問い合わせ 候補を絞り込んでいる リスティング広告(指名・比較の語句)

この表で注目したいのは比較検討の行です。ここだけは両方が効きます。検索で見つけてもらい、離脱した相手をディスプレイ広告で呼び戻す流れが成立するためです。ディスプレイ広告を初めて使うときにこの用途から入ると、効果が確認しやすくなります。

逆に、認知のフェーズだけを目的にディスプレイ広告を使う場合は、問い合わせ件数で評価しないでください。この段階の指標は、到達した人数と、サイトに来た後の行動量です。評価軸を取り違えると、効いている施策を止めてしまいます。

7-2.予算を足す順番

月の広告予算が限られている場合、配分の順番は次のようになります。

  1. 自社名・サービス名での検索に出す(最も安く、最も確実に成果になる)
  2. 課題や用途を表す語句での検索に出す
  3. サイトを訪れて離脱した人へディスプレイ広告で再接触する
  4. 属性や興味関心で、まだ接点のない層へディスプレイ広告を広げる

1と2で予算を使い切っているなら、3以降は不要です。検索の表示回数に対して実際に表示できた割合が低いまま、ディスプレイ広告へ予算を回すのは順序が逆になります。先に、検索側で取りこぼしている分がないかを確認してください。

電通が2026年3月5日に発表した「2025年 日本の広告費」によると、ネット広告の媒体費は3兆3,093億円まで伸びました(前年比111.8%)。このうち運用型広告が2兆9,352億円を占め、割合にして88.7%です。さらに検索連動型広告は、インターネット広告媒体費全体の構成比38.7%で最大です。市場全体で見ても、重心は依然として検索側にあります。

7-3.検索側を取り切れているかの確認方法

判断の材料は管理画面にあります。検索キャンペーンのインプレッションシェア(表示できる機会のうち、実際に表示できた割合)を見てください。この数値が低く、予算による損失が出ているなら、検索側にまだ使い切れていない余地があります。

あわせて見たいのが、検索広告の遷移先ページです。クリック単価を下げる余地は広告だけでなく遷移先にもあります。キーワードマーケティングが公開している事例では、品質スコアの改善によってクリック単価が500円から300円(40%減)、600円から450円(25%減)になったとされています(2026年10月時点の公開情報)。同じ予算で得られるクリックが増えれば、ディスプレイ広告へ回す前に成果が伸びます。

検索側の改善余地が尽きてから、ディスプレイ広告へ予算を広げる。この順番を守るだけで、使い道の分からない配信にかける費用を減らせます。

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8.ディスプレイ広告のメリット

ディスプレイ広告を使う理由は、検索広告では届かない相手に届くことに集約されます。そのうえで、運用の現場で実際に効いてくる利点を4つに分けて整理します。

1つ目は、まだ検索していない層へ接触できることです。市場に名前のついていない商材や、そもそも課題として自覚されていない領域では、検索語という入口が存在しません。属性や興味関心を手がかりに配信できるディスプレイ広告は、この入口をこちらから作る手段になります。

2つ目は、画像と動画で伝えられることです。テキストだけで説明すると長くなる商材でも、使用シーンの写真が1枚あれば用途が伝わります。デザインやインテリア、食品のように見た目が購買の決め手になる商材では、この差が大きく出ます。

3つ目は、一度サイトを訪れた人へもう一度接触できることです。問い合わせに至らず離脱した相手は、関心を持っていたが決め手がなかっただけという場合が多くあります。別のページを読んでいる時間に再び目に入れば、検討が再開します。

4つ目は、クリック単価が検索広告より低く抑えられやすいことです。競合が特定の語句に集中する検索広告と違い、ディスプレイ広告は配信面が広く、入札の競合が分散します。同じ予算でサイトに呼べる人数は多くなります。

加えて、配信先を調整できる余地が大きいことも利点です。表示された面の一覧を見て、成果の出ている面に寄せていけば、同じ予算での効率が上がっていきます。この調整が機能し始めるまでにはデータの蓄積が必要なので、短期間で判断しないでください。

9.ディスプレイ広告のデメリット

利点の裏側には、そのまま弱点が対応しています。導入を決める前に、こちらを先に確認しておいたほうが評価の設計を誤りません。

最も大きいのは、コンバージョンにつながりにくいことです。探していない相手に出す以上、クリックした時点での検討度は低い状態にあります。検索広告と同じコンバージョン率を期待して予算を組むと、着地が合いません。

次に、効果の要因を特定しづらいことです。配信面・ターゲティング・クリエイティブという3つの変数が同時に動くため、数字が改善しても何が効いたのかが分かりにくくなります。検証するなら、一度に動かすのは1つまでにしてください。

3つ目は、予算の消化が速いことです。配信面が広いため、設定を絞らないまま始めると表示回数が一気に伸び、1日の予算を短時間で使い切ります。開始直後は1日の上限を低く設定し、表示された面を確認しながら上げていく進め方が安全です。

4つ目は、クリエイティブの制作が継続的に発生することです。同じ画像を出し続けると、同じユーザーに繰り返し表示されて反応が落ちていきます。差し替える前提で素材を準備できないと、途中で手が止まります。

そして見落とされやすいのが、表示される場所を完全には選べないことです。除外を重ねても、想定していない面に出ることはあります。ブランドの毀損を強く避けたい場合は、除外の運用に継続的な工数を見込んでおく必要があります。

10.ディスプレイ キャンペーンはデマンド ジェネレーションへ統合される

ここまで「ディスプレイ広告」を配信ネットワークの単位で説明してきましたが、Google広告では、キャンペーンの作り方そのものが変わる方向に進んでいます。Googleは、ディスプレイ広告キャンペーンをデマンド ジェネレーションへ統合すると公式に告知しています。この動きを知らないまま来期の設計を進めると、途中で前提が崩れます。

デマンド ジェネレーションは、YouTube(ショート動画を含む)、Discover、Gmail、マップ、そしてGoogleディスプレイネットワーク全体へ配信するキャンペーンタイプです。公式ヘルプでは、ユーザーのエンゲージメントやアクションの獲得を促進するキャンペーンと定義されています。従来のディスプレイ キャンペーンが持っていた配信面は、この中にGDNとして取り込まれる形になります。

この章では、公式ヘルプで確認できる事実と、まだ確定していない事実を分けて書きます。情報の鮮度が成果に直結する領域なので、どこまでが決まっているかを正確に押さえておいてください。

10-1.公式に告知されていること

Google広告ヘルプには、Googleディスプレイ広告キャンペーンがGoogleディスプレイネットワーク(GDN)としてデマンド ジェネレーションに統合される、と記載されています。あわせて移行の進み方として、次の内容が公表されています(いずれも2026年10月時点の公式ヘルプの記述)。

時期 公式ヘルプの記述
2026年6月 移行ツールの段階的なリリースを開始する
今後の予定 新規のGoogleディスプレイ広告キャンペーンは、デマンド ジェネレーション内でのみ作成できる
今後の予定 対象となる残りのGoogleディスプレイ広告キャンペーンは、デマンド ジェネレーションのGDNキャンペーンへ自動的に移行される(広告主側の操作は不要)

ここで区別が必要なのは、日付が明示されているのは移行ツールのリリース開始だけだという点です。新規作成をデマンド ジェネレーション内に限るという方針は公式に示されていますが、それがいつ実施されるのかは「今後の予定」とだけ書かれており、実施日は公表されていません。

したがって「ディスプレイ広告はもう使えない」「単独では作れなくなった」という理解は、公式の記述を超えています。現時点で言えるのは、統合の方針が確定し、移行の手段が配られ始めた段階にある、ということです。既存のキャンペーンは自動的に移行される案内が出ているため、広告主の側で慌てて作り直す必要もありません。

※本章の内容は、Google広告ヘルプ「デマンド ジェネレーション キャンペーンについて」「Google ディスプレイ広告キャンペーンがデマンド ジェネレーションに移行します」および関連ページの2026年10月時点の記述にもとづいています。スケジュールは変更される場合があるため、実際の対応時期は自社のアカウントに表示される案内で確認してください。

10-2.動画アクション キャンペーンで先に起きたこと

この統合が何を意味するのかは、先行して同じ流れをたどったキャンペーンタイプを見ると分かります。動画アクション キャンペーンです。

Google広告ヘルプによると、2025年4月にGoogle広告から新しい動画アクション キャンペーンを作成するオプションが削除され、2025年7月から既存のキャンペーンがデマンド ジェネレーションへ自動的にアップグレードされ、2026年4月までに残りのキャンペーンもアップグレードされる、と案内されています。つまり新規作成の停止が先に来て、既存分の自動移行が後から進むという順序でした。

ディスプレイ キャンペーンについても、公式に示されている順序は同じ形です。移行ツールが先に配られ、その後に新規作成がデマンド ジェネレーション内へ寄せられ、最後に残ったキャンペーンが自動で移される。動画アクション キャンペーンで実際に起きた流れが、そのまま予告されている状態と言えます。

この2つを並べると、個別のキャンペーンタイプが減っているというより、Googleが運用型広告のキャンペーンタイプを少数の枠に束ねていく流れにあることが見えてきます。目的ごとに細かく分かれていたタイプが、P-MAXとデマンド ジェネレーションという大きな受け皿へ集約され、広告主が設定する項目は目的・予算・素材・データへ寄っていきます。

10-3.いま自社のアカウントで確認しておくこと

読者の立場でやるべきことは、情報を待つことではなく、自社のアカウントで状況を確認することです。Google広告の管理画面には、対象となるキャンペーンに対して移行ツールや案内が表示される仕組みになっています。まずはディスプレイ キャンペーンを使っているかどうか、使っているなら移行の案内が出ているかどうかを見てください。

確認したうえで準備しておきたいのは、素材の幅です。デマンド ジェネレーションはYouTubeやDiscoverを含む視覚的な面へ配信するため、横長の画像だけでは出せる面が限られます。正方形や縦長の画像、可能であれば短い動画まで揃えておくと、移行後に配信量が落ちにくくなります。

もう1つは、評価の設計です。配信面がYouTubeやDiscoverまで広がると、従来のディスプレイ キャンペーンと同じ指標では比較できなくなります。移行の前後で数字が動いたときに、面が変わったことによる変化なのか、運用の良し悪しなのかを切り分けられるよう、移行前の数値を記録しておいてください。

なお、2026年10月時点でGoogle広告の管理画面に表示されるキャンペーンタイプの完全な一覧は、公式ヘルプからは確認できません。公式の「キャンペーン タイプについて」に挙げられているのはP-MAX・検索・ディスプレイ・動画・アプリ・ショッピングの6つで、デマンド ジェネレーションはこの一覧には含まれていないものの、独立した定義と作成手順の記事が用意されています。「全部でいくつ」という数え方ではなく、自社のアカウントで選べる選択肢を実際に見て確認するほうが確実です。

11.成果が出ないときに見直すところ

ディスプレイ広告がうまくいかないとき、原因は4つの層のどこかにあります。上から順に確認していくと、無駄な作り直しを避けられます。

最初に見るのは配信面です。管理画面で実際に表示された面の一覧を開き、商材と無関係なアプリやサイトに表示が偏っていないかを確認してください。ゲームアプリの枠や、内容と関係のないまとめサイトが上位に並んでいる場合、まずそこを除外するだけで数字が動きます。

次がターゲティングの条件です。絞り込みが強すぎて配信量が足りていないのか、逆に広すぎて関係のない層に当たっているのかを、表示回数の推移から判断します。表示回数が1日あたり数百回しかない状態では、クリエイティブの良し悪しを判断できません。

3つ目がクリエイティブです。同じ素材を長期間配信していると、同じユーザーへの表示が重なり、反応が落ちていきます。クリック率が時間とともに下がっているなら、素材の寿命を疑ってください。差し替えは、まったく違う訴求の案を1本足して比べる形が分かりやすくなります。

最後が遷移先のページです。クリックは取れているのに問い合わせが発生しない場合、原因は広告側ではなくページ側にあります。ディスプレイ広告からの訪問者は検索からの訪問者より前提知識が少ないため、検索広告用に作ったページをそのまま使うと話が通じません。何の広告を見て来たのかに続く形で冒頭を書き換えるだけで、変わることがあります。

この4層を順に見ても改善しない場合は、ディスプレイ広告そのものが商材に合っていない可能性を検討してください。検討期間が極端に長い商材や、対象者が極端に狭い商材では、配信量を確保した時点で無関係な層が大半を占めます。

12.ディスプレイ広告に関するよくある質問

ディスプレイ広告とリスティング広告はどちらを先に始めるべきですか?

自社の商材が検索されているなら、リスティング広告が先です。検索している人は課題を自覚しているため、少ない配信量でも成果の有無を判断できます。検索の表示機会を取り切れていない段階でディスプレイ広告に予算を回すと、取れるはずだった成果を逃します。検索されない新しいカテゴリの商材であれば、ディスプレイ広告から接点を作る順番になります。

ディスプレイ広告の費用はいくらから始められますか?

最低出稿額の決まりはないため金額の下限はありませんが、少なすぎると配信の最適化に必要なデータが貯まりません。WEB FLEEKは月3万円以下では学習データが蓄積されず非効率になり、月5万円が現実的な最低ライン、安定するのは月10〜30万円という目安を公開しています。finnerは月5万〜10万円でテスト運用が可能としています(いずれも2026年10月時点の公開情報)。

GDNとYDAはどちらを選べばよいですか?

すでにGoogle広告で検索広告を配信しているなら、同じアカウントで始められるGDNのほうが手間がかかりません。Yahoo! JAPANのサービス面に出したい場合や、国内の一般消費者向けの商材でニュース面の露出を取りたい場合はYDAが候補になります。予算が小さいうちは片方に寄せて、成立する形ができてからもう片方へ広げてください。

ディスプレイ広告は意味がないと言われるのはなぜですか?

検索広告と同じ指標で評価されているためです。クリック単価は低く出ますが、検討度の低い層に当たるぶんコンバージョン率も低くなり、問い合わせ件数だけで比べると見劣りします。認知を目的に使うなら到達した人数とサイト内の行動量、再接触を目的に使うなら戻ってきた人の比率というように、目的に合わせた指標で評価してください。

リターゲティングとリマーケティングは違うものですか?

指している機能は同じですが、Google広告の公式な名称は変わっています。公式ヘルプには「リマーケティング」が「広告主様のデータ」に変更されたと記載されており、現在の正式名称は「広告主様のデータ(データ セグメント)」です。「リターゲティング」は公式ヘルプの説明文で一般語として使われています。管理画面で探すときは「オーディエンス」「データ セグメント」の表記を目印にしてください。

サードパーティCookieが廃止されると、ディスプレイ広告は使えなくなりますか?

Chromeは2024年7月にサードパーティCookieの完全廃止を取りやめる方針を公表しています。一方でSafariは2022年9月以降ブロックを継続しており、ブラウザによって挙動が分かれる状態です。再接触の精度はブラウザの設定に左右されるため、問い合わせや資料請求で取得した自社のデータを蓄積しておくことが、配信を安定させる現実的な備えになります。

ディスプレイ キャンペーンは今後も作れますか?

Googleは、ディスプレイ広告キャンペーンをGDNとしてデマンド ジェネレーションへ統合すると公式に告知しています。2026年6月から移行ツールの段階的なリリースが始まっており、新規作成をデマンド ジェネレーション内に限る方針も示されていますが、その実施日は「今後の予定」とされていて公表されていません。既存のキャンペーンは自動的に移行される案内が出ているため、自社のアカウントに表示される案内を確認しながら進めてください。

画像素材が用意できない場合はどうすればよいですか?

テキストのみの形式でも配信は始められますが、視覚的な訴求という利点は使えません。既存の商品写真や会社案内の素材を流用できないかをまず確認してください。レスポンシブディスプレイ広告であれば、サイズ違いの画像を何枚も作らずに複数の枠へ対応できるため、制作の負担は抑えられます。

13.まとめ|検索で取り切った外側に出すのがディスプレイ

ディスプレイ広告は、Webサイトやアプリの広告枠に画像や動画で表示され、検索していない相手に接触する広告です。配信先はGDNとYDAが中心で、形式はバナーとレスポンシブが主流、課金はクリック・インプレッション・視認範囲のインプレッションの3つに分かれます。クリック単価は検索広告より低く出ますが、検討度の低い層に当たるため、1件あたりの獲得単価で比べると順序が入れ替わることがあります。

使い分けの順番は、自社名での検索、課題や用途での検索、離脱した訪問者への再接触、まだ接点のない層への拡大、という並びになります。検索の表示機会を取り切れていない段階でディスプレイ広告へ予算を移すと、取れるはずだった成果を逃します。先に管理画面でインプレッションシェアと遷移先ページを確認してください。

そして押さえておきたいのが、Google広告のキャンペーンの枠組みが動いていることです。ディスプレイ広告キャンペーンはデマンド ジェネレーションへ統合されると公式に告知され、2026年6月から移行ツールの段階的なリリースが始まっています。新規作成をデマンド ジェネレーション内に限る方針も示されていますが、実施日は公表されていません。「廃止された」と判断するのではなく、自社のアカウントに案内が出ているかを確認し、縦長や正方形の画像まで素材を揃えておくのが現実的な備えになります。

成果が出ないときは、配信面、ターゲティング、クリエイティブ、遷移先ページの順に見ていってください。クリックは取れているのに問い合わせが発生しないなら、原因は広告の外にあります。配信の設定をどれだけ調整しても、受け皿が整っていなければ数字は動きません。

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  • CIRCUS Adsは、AIと対話しながらランディングページを作り、同じ流れで広告キャンペーンまで組み立てて、自社が持つGoogle広告のアカウントへ連携し配信まで進められる広告AIエージェントです。初期費用0円、月額のツール費用も基本0円。手数料は月額広告費が20万円以上なら広告費の5%、20万円未満なら月額10,000円で、最低契約期間は3か月、最低出稿額の設定はありません。クレジットカードの登録も書類の提出も不要で始められます。

    対応している媒体は現時点でGoogleリスティング広告のみです(今後拡大予定)。ディスプレイ広告やSNS広告の配信には対応していないため、検索側の取りこぼしを先に埋めてから配信面を広げたい会社に向いた使い方になります。

     

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