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Googleアナリティクス(GA4)とは何か、中小企業が知っておくべきデータ分析の基礎

記事公開日:2024/03/06
最終更新日:2024/03/21
Googleアナリティクス(GA4)とは何か、中小企業が知っておくべきデータ分析の基礎

Googleアナリティクス(GA4)とは、Google社が提供している「アクセス解析ツール」です。自社サイトの訪問者のサイト内における行動を数値データとして細かく調べることができます。大手はもちろん中小企業がデジタルマーケティングに取り組むにあたっては、自社サイトのデータ分析は欠かせません。この記事では、GA4の基本を学び、ビジネス成果を向上させるための手法をご紹介していきます。

 

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デジタルマーケティングにおけるアクセス解析とは?

デジタルマーケティングにおいて、自社サイトがどれくらい「閲覧」されているのか、

どのページがもっとも訪問者が多いのか、どのページで「離脱」しているのかなどを知っておくのは、大変重要なことです。今や、企業の営業活動において、自社サイトで事業内容や製品サービスを紹介し、問い合わせを集めることで「商談」に結びつけるという手法は、一般化しつつあります。

だからこそ、自社サイトのアクセス状況を把握することは重要で、数値の変動を見ながら、リンクを設置して「回遊性」を向上させたり、わかりにくい箇所にはナビゲーションを追加して「誘導」したりなど、ボトルネックをページ単位で見つけて改善することができれば、それがダイレクトに営業成績に影響してきます。

Googleアナリティクス(GA4)の役割

Googleアナリティクス(GA4)は、Webサイトやアプリ内での利用者の「行動」を集約し、分析することで、以下のような役割を果たします。

サイト訪問者の行動を追跡する:

訪問者が、サイト内でどのような行動を取っているかを追跡します。これには、ページビュー(PV)、セッション(sessions)、閲覧者がクリックしたリンクなどが含まれます。これらのデータをもとに、訪問者の行動パターンやトレンドを分析します。この分析をしっかり行うことで、「ユーザー体験」の向上が可能になります。

サイトでの目標達成を測定する:

サイトが設定した目標(例:お問い合わせ、資料ダウンロード、ウェビナー申込、資料請求、製品のオンライン購入など)の達成状況を測定し、その成果を評価します。これには、コンバージョン(CV)が主な指標となります。

自社サイトにおける訪問者の行動追跡、目標達成度の測定によって現状を正しく把握することができれば、今後どのように改善すべきかを決めることができます。企業のデジタルマーケティングでは、日々改善を繰り返しながらパフォーマンスを確認しつつ進めていく必要がありますので、GA4は、サイト運用において重要な役割を担っています。

 

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GA4で閲覧できる「数値データ」の種類

ここまでで、Googleアナリティクス(GA4)の役割と、使ってできることについて大まかに理解できたと思います。ただ、GA4が提供する数値データはとても多岐にわたるため、これらのデータを適切に読み取ることが必要となってきます。

ユーザー数(UU):

ユーザー(ユニークユーザー)アクティブユーザーなど、自社サイトを訪れる「訪問者数」を把握することができます。GA4では、新規ユーザーとリピーター(既存ユーザー)を区別し、サイトの訪問者のうちどれくらいの割合が新規ユーザーによるものか、どれくらいの割合がリピート訪問によるものかを分析することができます。これにより、自社サイトの「エンゲージメント」の強さを評価できます。

 

ユーザー数(UU)

 

  • ユーザー(UU): サイトにアクセスした訪問者。後述する「セッション数」からユーザーの重複を除いた数値となる。
  • アクティブユーザー(AU): ある特定の期間に発生した「セッション数」から、ユーザーの重複を除いた数となる。
  • ・新規ユーザー: 過去2年間においてアクセス履歴がなく、新たにサイトにアクセスした訪問者のこと。
  • リピーター: 新規ユーザーとして一度アクセスした後に、再訪した訪問者のこと

基本的には、UUとAUの違いは、集計期間を特定するかしないか次第と言えます。また、新規とリピーターの違いは、過去2年間において1度のみの訪問か2回以上の再訪をしているかで区別します。リピーターの割合が増えていれば、ユーザーにとって有益なコンテンツを提供できているエンゲージメントの高いサイトと考えることができます。

セッション数と平均セッション時間:

訪問者がサイトに訪れた回数のことを、セッション(sessions)と言います。サイトの閲覧され具合をはかる目安とも言える指標で、基本的に企業のデジタルマーケティングにおいては、まずはこのセッション数を増やすことが重要です。

そして、このセッションを単位として、平均で1セッションあたりどのくらいの時間をサイト内で過ごしたかを平均セッション時間とします。この数値が長くなればなるほどサイトがよく閲覧されていることになり、ページ情報や記事コンテンツの「品質」を理解するのに役立ちます。

 

セッション数と平均セッション時間

 

  • セッション(sessions): サイトにアクセスした訪問者。後述する「セッション数」からユーザーの重複を除いた数値となる。
  • 平均セッション時間: ある特定の期間に発生した「セッション数」から、ユーザーの重複を除いた数となる。

ページビューと平均ページビュー

ページビュー(PV)とはサイト内において閲覧されたページ総数のことです。また、1度のセッションにおいて訪問者が平均して何ページ閲覧したかを示す単位として、平均ページビュー(ページ/セッション)があります。

セッション数に対して、ページビュー数が2倍、3倍と多ければ1度のセッションで多くのページを閲覧されることになるため、回遊性が高いといえます。これは、関連のあるコンテンツへのリンクやナビゲーションがわかりやすく設置されているサイトであるといえます。

 

  • ページビュー(PV:pageview): サイトへのアクセスによってページが表示された回数のこと。
  • 平均ページビュー(ページ/セッション): 1セッションあたりの平均ページ表示回数のこと

コンバージョンとコンバージョン率:

設定した目標(例:お問い合わせ、資料ダウンロード、ウェビナー申込、資料請求、製品のオンライン購入など)に達成(CV:コンバージョン)した数と、サイトアクセスに対する割合のことです。

 

コンバージョンとコンバージョン率

 

  • コンバージョン(CV:Conversion): サイトにおいて目標を達成した数のこと。
  • コンバージョン率(CVR:Conversion Rate): サイトアクセスに対するCVの割合のこと。主に、セッション単位(CV数 ÷ セッション数)あるいはユーザー単位(CV数 ÷ ユーザー数)の2つのパターンで算出することができる。

直帰率:

サイトにおける直帰率は、すべてのセッション数のうち、1ページだけ閲覧してすぐに離脱したセッション数の割合です。ただし1ページだけだったとしても、10秒以上の閲覧があった場合はそれは直帰率にはなりません。直帰率が多いサイトというのは、せっかくサイト訪問があってもコンテンツやユーザビリティの問題で、関心を持ってもらえなかったということになりますので、改善が必要といえます。

 

  • 直帰率(Bounce Rate): 1ページのみ閲覧してすぐに離脱したセッション数の割合のこと。

このほかGA4では、ユーザーを特性(年齢・性別・地域・デバイスなど)で分類することもできるため、より詳しい分析をすることが可能です。

「探索」による細かいレポートの見方

Googleアナリティクス(GA4)では、「探索機能」を用いてさらにカスタマイズした分析をすることができます。ディメンション(属性)とメトリクス(数値)を自由に組み合わせることで、日別・週別などの期間を区切ったセッション数や、セッションの参照元や、エンゲージメント率の詳細、ユーザーの関心ごと(インタレストカテゴリ)など、より細かい分析が可能となります。

 

「探索」による細かいレポートの見方

 

「探索」による細かいレポートの見方

アクセスデータを、自社サイトの改善にどのように活かすか

Googleアナリティクス(GA4)を使って、色々なサイトデータを入手できることがわかったと思います。では、これらのデータをもとにどのような改善ができるでしょうか。考えられるのは「ユーザビリティの向上」「コンテンツの最適化」「コンバージョン率の増加」など。データからボトルネックが見つけられたなら、これらの取り組みに着手することができます。

コンテンツの最適化

サイト内で、どのページが最も閲覧されているか、またどのコンテンツが閲覧者にとって魅力的かを調べてみます。人気のページ情報やブログ・コラムなどをさらに充実させることで、サイト利用者の関心を高め、エンゲージメントを向上させることができます。一方で、「直帰率」の高いページを特定し、コンテンツの質や構成を見直すことも重要です。閲覧者が求める情報が不足しているまたは見つけにくい場合には、情報内容を追加したりレイアウトを再設計するなどの対処が必要です。

コンバージョン率の向上

サイト訪問者がコンバージョン(CV)に至るまでのページ導線・経路を分析し、途中で離脱してしまうポイントを特定します。フォームの簡素化、CTA(コール・トゥ・アクション)の配置の最適化などにより、コンバージョンに向けた導線をよりスムーズにすることで問い合わせや申し込みなどのコンバージョン率(CVR)を高めることができます。

サイト閲覧者の特定

GA4からわかる訪問者の属性データによって、自社サイトの主な閲覧者がどのようなタイプかを把握します。国/都市別・性別・デバイス別はもちろん、閲覧者の「関心(インタレストカテゴリ)」があるものについてもデータを取得することができます。

この情報をもとに、閲覧者に合わせてページコンテンツを用意することで、よりコンバージョン(CV)を高めることができます。

 

  • 年齢: 18~24 歳、25~34 歳、35~44 歳、45~54 歳、55~64 歳、65 歳以上等
  • 性別: 男性、女性、不明
  • 国別:
  • 都市別:
  • 言語別:
  • 関心:アート、エンターテイメント、ゲーム、スポーツなど関心事
  • デバイス別:デスクトップ、モバイル、タブレット

アクセスデータをサイト改善に活用することで、企業はサイト利用者の「満足度」を高め、結果として営業活動を円滑に進めることができるようになります。GA4は、デジタルマーケティングを推進する中小企業にとっては、なくてはならない必須ツールと言えるでしょう。

まとめ

ここでは、サイト運用において、Googleアナリティクス(GA4)をどのように役立てることができるのかについて解説しました。GA4は、行動分析を通じてサイトのパフォーマンスを向上させるための強力なツールといえます。

このツールを活用してサイト利用者のニーズを捉え、改善することができれば結果として営業活動も向上させることができると言えます。データに基づいた戦略的なアプローチを取ることで、企業競争力を高め、市場での成功を収めることができるでしょう。

 

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  • この記事を書いた人
  • エムタメ!編集部
  • クラウドサーカス株式会社 マーケティング課

    プロフィール :

    2006年よりWeb制作事業を展開し、これまでBtoB企業を中心に2,300社以上のデジタルマーケティング支援をしてきたクラウドサーカス株式会社のメディア編集部。53,000以上のユーザーを抱える「Cloud CIRCUS」も保有し、そこから得たデータを元にマーケティング活動も行う。SEOやMAツールをはじめとするWebマーケティングのコンサルティングが得意。

    メディア概要・運営会社→https://mtame.jp/about/

    Twitter→https://twitter.com/m_tame_lab

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