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SEM(サーチエンジンマーケティング)/SMM(ソーシャルメディアマーケティング)とは?SEMとSMMの違いをマーケティング初心者向けに解説!

記事公開日:2020/05/25
最終更新日:2023/12/08
SEM(サーチエンジンマーケティング)/SMM(ソーシャルメディアマーケティング)とは?SEMとSMMの違いをマーケティング初心者向けに解説!

SEM(エスイーエム)とは、「サーチエンジンマーケティング(Search Engine Marketing)」の略称で、検索エンジンからWebサイトやLP(ランディングページ)への訪問者を増やすマーケティング手法を指します。

 

SMM(エスエムエム)とは、「ソーシャルメディアマーケティング(Social Media Marketing)」の略称で、SNSをはじめとしたソーシャルメディアを活用したマーケティング手法を表します。

 

どちらも近年注目を集めているマーケティング手法で、これらの施策をうまく活用することにより検索流入やコンバージョン(商品購入やサービス導入の問い合わせ)が増加し、Webからの売上アップを図ることが可能です。

本記事ではSEMとSMMの基礎知識から、両者の違いについて詳しく解説します。


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SEMとは?

SEMとは、「サーチエンジンマーケティング(Search Engine Marketing)」の略称で、検索エンジンからWebサイトやLP(ランディングページ)への訪問者を増やすマーケティング手法を指します。

 

SEMの中にはSEO(検索エンジン最適化)やリスティング広告(検索連動型広告)が含まれます。

SEMとは

SEOとは?

SEOはSearch Engine Optimizationの略で、日本語にすると検索エンジン最適化と訳されます。

 

おもにGoogleやYahoo!などの検索エンジンでキーワード検索された際、より上位に表示させるために行うマーケティング施策のひとつです。

 

SEO対策としては、ユーザーにとって有益な情報を発信することを前提に、最適なキーワードを選定したり、優良な被リンクを集めたりなど、多くの施策があります。 

 

効果的にSEO対策を施して自社サイトが上位に表示されれば、自然検索(オーガニック検索)からの流入を集められるだけでなく、安定的なコンバージョンにつながるなどといったメリットがあります。

 

SEMのひとつであるSEOは、Webサイトを運営するうえで欠かせない手法となっています。

【関連記事】

SEOとは何か?webサイトのアクセスを増やしたいときに読む記事

リスティング広告とは?

アクセスを集める、つまり流入数を増やす施策として、SEOのほかにリスティング広告(検索連動型広告)があります。

display02.jpg


画像引用:
LISKUL


リスティング広告は、
検索エンジンの検索結果画面に表示される有料のテキスト広告を指します。主に検索結果の上部と下部に配信され、リスティング広告をクリックしたユーザーを、指定のWebサイトへ誘導できます。


上位に表示されるまでに時間を要するSEOとは違い、リスティング広告はすぐに検索画面の上位に表示されるメリットがあります。出稿後、早ければ
配信当日から検索ユーザーの流入が期待でき、短期間で成果を得られます。

【関連記事】
【初心者向け】リスティング広告とは?基礎知識から代理店選びのポイントまで解説


このように、検索エンジンからの流入を増やすマーケティング手法のことを総称してSEMといいます。


SMMとは?

SMMとは、「ソーシャルメディアマーケティング(Social Media Marketing)」の略称で、SNSをはじめとしたソーシャルメディアを活用したマーケティング手法を表します。

 

具体的には、X(旧:Twitter)やFacebook、InstagramなどといったSNSを利用し、商品やサービスなどの販売促進、認知拡大(ブランディング)を行うことをSMMといいます。

SMMとは

SMMは大きく「アカウントの運用」「広告配信」「キャンペーンの実施」の3パターンに大別できます。

SMMの手法①アカウントの運用

SNSはアカウントさえつくれば誰でも利用できるだけでなく、ユーザーとより近い距離でコミュニケーションが取れ、密な関係性をつくれるなどといったメリットがあります。

またSNSの運用には人件費はかかるものの、アカウントの発行や情報発信にはコストは発生しません。Web広告などほかの宣伝方法と比べて、低コストで高い広告効果を得られることから、マーケティングにSNSを運用する企業が増えています。

 

実際にSNSで成果を出している企業アカウントを2つご紹介します。 

2011年5月にTwitterアカウントを開設。
フォロワー数83万人を誇るなど、企業アカウントの代表例のひとつです。
日常の出来事をユーモアを交えてツイートするだけでなく、他社の企業アカウントなどとも積極的にコラボレーションしています。
さらに、一般ユーザーによるシャープ関連ツイートのリツイートやリプライなどで気軽にコミュニケーションすることでファンを獲得しています。

  • 株式会社キングジム@kingjim

フォロワー数46万人。他企業とのコラボレーションや一般ユーザーとの積極的なコミュニケーションはもちろん、キャンペーンなどを駆使してフォロワー(ファン)を獲得しています。
キングジム公式Twitter担当者による著書『寄り添うツイッター わたしがキングジムで10年運営してわかった「つながる作法」』も好評のようです。

SMMの手法②SNS広告

SNS広告は、その名のとおりSNSに掲載する広告のことを指します。主にFacebook・X・Instagram・LINEといったSNSプラットフォームを活用した広告配信が対象です。

 

SNS広告のメリットは3つ挙げられます。

1.精度の高いターゲティングが可能
2.少額からでも広告出稿できる

3.潜在層へのリーチが強い

それぞれ順番に解説していきます。

1.精度の高いターゲティングが可能

SNS広告は地域や性別はもちろん、ユーザーの興味関心などを細かくターゲティングできるのが特徴です。なぜならばSNSのアカウント情報には、年齢・性別・勤め先・趣味・学歴などのデータが登録されているからです。

たとえば「東北地方に住む20代の男性にだけ出稿したい」「関東地方に住む50代以上の男性にだけ出稿したい」といった絞り込みが可能です。自社の商材に合ったターゲット層に対しピンポイントでアプローチできるため、高い費用対効果が期待できます。

2.少額からでも広告出稿できる

SNS広告は他のWeb広告に比べ、少ない予算で運用できます。広告費用は各SNSによって異なりますが、FacebookとInstagramの広告では最低出稿金額は100円から設定されています。


広告出稿を行ったからといって、必ずしも期待した成果が得られるとは限りません。高額の広告費を投じる前に、コストを抑えながら始められるのは大きなメリットです。まずは月数千円~数万円の予算で実施し、成果が見えてきたら予算を増やしていきましょう。

3.潜在層へのリーチに強い

SNS広告は会員データをもとに、商品やサービスに興味関心を持ちやすいユーザーに広告を配信することができます。そのため顕在層はもちろん、まだ自社商材を認知していない潜在層にも訴求できるのもメリットのひとつです。

潜在層は顕在層に比べて圧倒的に人数が多く、競合他社とのある程度の競争はあるものの、自社商品やサービスを知ってもらうことで、一定の成果を得られやすいのが特徴です。また繰り返し広告を流すことで潜在層からより興味関心が高まった顕在層への移行も期待できます。

SMMの手法③キャンペーンの実施

SMMの手法として有名なのが、認知拡大や新規ユーザー獲得施策の一環として行われるSNSキャンペーンです。自社のSNSアカウントのフォローや投稿内容のリポスト(リツイート)応募条件に、参加したユーザーの中から抽選で景品が当たるマーケティング手法です。

 

SNSキャンペーンの種類はいくつかありますが、代表的な施策はフォロー&リポストキャンペーンです。「①アカウントをフォローする②特定のポスト(ツイート)をリポストする」などといった条件を設け、それを実行したユーザーの中から抽選でクーポン券や景品がプレゼントされます。

 

SNSキャンペーンを定期的に行うことで、多くのユーザーによる拡散が見込めるため、認知度を高めやすく集客や販売促進につながります。

 

SEMとSMMの違いとは?

SEMは検索エンジン上で行うマーケティングです。

たとえば、近所のドラッグストアを調べる場合、検索エンジンを使う人が多いでしょう。そういったユーザーに向けて、SEO対策やリスティング広告などを実施し、確実に来店を促せるのがSEMです。

 

つまり、いますぐに情報を欲している顕在的なユーザーに対し、取りこぼすことなくダイレクトにアプローチ(集客)できるのがSEMの強みです。

 

一方、SMMは潜在的なユーザーへのアプローチに有効です。その理由を、まずはユーザーがSNSを利用する目的から紐解いていきましょう。

 

総務省が発表した「令和4年通信利用動向調査」によると、ユーザーがSNSを利用する目的として以下の理由が挙げられています。

 

・従来からの知人とのコミュニケーションのため

・知りたいことについて情報を探すため

・ひまつぶしのため

・災害発生時の情報収集、発信のため

・新たな交流関係を広げるため

・自分の情報や作品の発表のため

・昔の友人、知人を探すため

これらをまとめると、情報収集やコミュニケーション目的でSNSを利用するユーザーが多いことが分かります。このようなユーザーに対し、自社の商品の過度なアピールなどを行ってしまうと、ユーザーはセールス色を感じてしまい、かえって広告が敬遠されてしまう可能性があります。

 

そこで重要なのが、企業が運用するSNSはあくまでも「ファン作り」が目的だということです。企業が提供する商品に愛着を持ってくれるファンを増やすファンマーケティングに注力することで、より多くのファン(顧客)を獲得でき、結果的に売上拡大につながります。

 

つまりSMMは認知拡大(ブランディング)をメインに据えているため、潜在層へのマーケティングに効果があると言えるのです。

 

以上をまとめると、SEMは顕在層に適したマーケティングで、SMMは潜在層にマッチしたマーケティングであることが分かります。

まとめ

インターネットやスマートフォンの普及によって、消費者の購買行動は大きく変化しており、企業も時代に即したプロモーションが求められています。消費者のニーズに合った適切なマーケティング施策が行われないと、思うような成果が出ずに終わってしまう可能性が高くなります。

 

SEMとSMMはどちらもマーケティング施策のひとつとはいえ、ユーザーの層に大きな違いがあります。自社でマーケティング施策を行う際は、どのような層にアプローチしたいのかをしっかりと判断し、効果的に使い分けてみてください。

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