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コンテンツマーケティングの種類とは?事例と一緒にご紹介します!

記事公開日:2020/12/01
最終更新日:2025/11/05
コンテンツマーケティングの種類とは?事例と一緒にご紹介します!

【この記事の要約】

コンテンツマーケティングとは、ターゲットにとって価値のある情報を定期的に提供することでファン化を促し、最終的にコンバージョンへつなげるマーケティング活動であり、一方的な売り込み型広告とは一線を画します。成功には、ユーザーが「何を求めているか」を見極め、適切なタイミングでコンテンツを提供するユーザー視点の戦略が不可欠です。

コンテンツの種類は多岐にわたり、代表的なものとして「記事」「動画」「ホワイトペーパー」「事例」「ウェビナー」「レビュー」「イベント」などが挙げられます。例えば、「記事」はオウンドメディアでの情報発信の基本であり、「動画」は文字では伝えにくい魅力や人となりを伝えるのに適しています。「ホワイトペーパー」は、見込み顧客の情報を獲得するリードジェネレーションに活用され、専門性の高い情報を提供することで信頼構築に貢献します。

コンテンツの制作と配信においては、良質なコンテンツであることに加えて、「最適なタイミングで配信する」「スモールスタートから効果検証を行う」といったポイントが重要です。また、コンテンツマーケティングとSEOは似ていますが、SEOが企業側の意図によるキーワード流入を目的とするのに対し、コンテンツマーケティングはユーザー視点で網羅的な情報を提供し、ファン化を促すという根本的な考え方に違いがあります。多種多様なコンテンツの役割を理解し、カスタマージャーニーマップに基づいて使い分けることが、デジタルマーケティングにおける成果創出の鍵となります。

 

【よくある質問と回答】

コンテンツマーケティングにおける「良質なコンテンツ」とは、どのような条件を満たす必要がありますか?

読者が求める内容を提供していること、情報源や提供元が明確で信頼性が高いこと、専門性と権威性があること、そして情報として過不足のない適切な量が確保されていることが主な条件です。読者視点を最優先し、価値提供を目的としているかが重要です。

顧客の検討フェーズに応じて、どのコンテンツを使い分ければ良いですか?

認知段階の潜在顧客には、SNSなどで拡散しやすい「動画」や、読みやすい「記事」が有効です。関心・比較検討段階の見込み顧客には、より専門的な知識を深め、リード獲得にもつながる「ホワイトペーパー」や、導入イメージが湧きやすい「事例」が適しています。

コンテンツマーケティングを始める際に、成果を出すための重要なポイントは何ですか?

まず、質の高いコンテンツを制作することを前提に、ターゲットに最適なタイミングで配信することが不可欠です。また、最初から完璧を目指さず「スモールスタート」で取り組み、公開後は必ず効果検証を行い、改善を繰り返すPDCAサイクルを回すことが成果に繋がります。

 

【ここから本文】

コンテンツマーケティングの種類は、ホワイトペーパー、記事、事例、レビュー、イベントなど多岐に渡ります。そのため、どんなパターンがあるかを知っているだけで、デジタルマーケティングにおける打ち手を増やすことができます。

そこで本記事では、コンテンツマーケティングの種類を解説いたします。コンテンツを届ける方法や、コンテンツマーケティング戦略の立て方などについても紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

コンテンツマーケティングとは?

コンテンツマーケティングとは、一言で表すと「コンテンツを使ったマーケティング活動」です。ターゲットにとって価値のある情報を定期的に発信してファンになってもらい、最終的には、コンバージョンしてもらうことを目指します。

従来の一方的な売り込み型の広告手法とは異なり、ユーザーが「何を求めているか」を見極め、的確なタイミングで適切なコンテンツを提供していくのが特徴です。

コンテンツマーケティングでは一方通行ではなく、ターゲットが興味を引きそうなコンテンツをオンライン上で発信し、コンテンツを通してユーザーとコミュニケーションを取ります

時代のニーズにマッチしているため、現在、BtoC、BtoBを問わず、さまざまな業界でコンテンツマーケティングが取り入れられています。

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コンテンツマーケティングとコンテンツSEOとの違い

コンテンツマーケティングと混同されやすい施策に「SEO」や「コンテンツSEO」などが挙げられます。これらの施策とコンテンツマーケティングにはどのような違いがあるのでしょうか。

まず両者に共通するのは、ユーザーが必要としている情報をコンテンツ化し、主にWebサイト上に公開する点です。いずれもWebサイトにコンテンツを公開して検索流入を狙うなど、実施工程は似ている部分も多くあります。しかし、その根底にある考え方には違いがあります。

まず、SEOは狙ったキーワードからのユーザーのサイト流入を目的としてWebページを作成するものです。SEOを目的としたコンテンツにはキーワードを含む記事タイトル、見出しなどをつけ、キーワードに合った内容を掲載します。

ここでのポイントは、SEOのキーワード選択はあくまでも企業側が「この言葉で検索してくるユーザーにWebサイトを訪れて欲しい」との意図で行う点です。SEOを主目的とした施策の場合、ユーザーが欲しい情報かどうかという視点は二の次になります。

一方、コンテンツマーケティングでは、ユーザー視点を重視し、ユーザーが欲しがる情報を網羅するようにコンテンツを増やしていきます。この場合、SEOに最適化しないぶん、掲載コンテンツの検索順位が必ずしも上がるわけではありません。しかし、一度サイトを訪れたユーザーが想定ターゲットと合致した場合は、サイト内を回遊してくれて、ファン化につながる可能性が高まります。

コンテンツの種類12選

コンテンツには様々な種類がありますが、代表的な12のコンテンツを解説します。

1. レビュー

レビューマーケティング(Review Marketing)とは、ユーザーから寄せられるレビュー(商品やサービスの感想・評価)をコンテンツとして活用するマーケティング手法を指し、「口コミマーケティング」とも呼ばれます。

ユーザーから寄せられたレビューがSNSで拡散されれば、商品のPRや新規顧客の獲得を低コストで実現することも可能である点で注目されています。

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workman

https://www.workman.co.jp/feature/ambassador/

こちらは、ワークマンのレビューコンテンツです。ワークマンではさまざまな職業、年齢、性別の人を公式アンバサダーに任命し、それぞれが自身の活動を行ないながらワークマンのアイテムを辛辣な意見も含めて紹介しています。

実際のユーザーのレビューをコンテンツとして掲載することで、顕在層はもちろん、潜在層にも自社商品をアピールできるだけでなく、市場ニーズをキャッチできる点では、製品開発にも活かせるはずです。

2. 動画

近年大きな盛り上がりを見せている動画コンテンツ。その代表的な例が、誰もが簡単に投稿できるYouTubeです。

文字や画像だけでは伝えきれない部分はもちろん、人となりなども事細かに伝えられる点に魅力を感じ、動画コンテンツをはじめる企業が増えてきています。

コンテンツマーケティングの事例②動画

https://www.youtube.com/channel/UC1pMU0_rKL0NrxZ6yi3FJ6Q

転職エージェント事業を展開するアクシス株式会社。同社の代表取締役である末永雄大氏のYouTubeチャンネルです。Webメディアへの記事寄稿やセミナー活動以外にも、YouTubeでの動画コンテンツで転職やキャリアについての情報を発信しています。

コンテンツマーケティングの事例②動画

https://www.youtube.com/channel/UCwM8pvYDgSFVdKJqxn_M0uw

サイボウズ式のYouTubeチャンネルでは、メディアのコンセプトとなる会社や組織のあり方などについてはもちろん、青野慶久社長の1日密着動画や筋トレ動画など、幅広い内容の動画をアップしているのが特徴です。このようにユニークな動画もミックスして配信することで、さまざまなターゲットにアプローチできます。

3. イベント

イベントもコンテンツマーケティングのひとつです。コロナ禍をきっかけにオンラインイベントが急増し、ターゲットとの接点を作るうえで、イベントの重要性は高まっています。

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adobe

https://www.adobe.com/jp/max.html

こちらは、アドビシステムズが主催する世界最大規模のクリエイティブショーケース「Adobe MAX 2024 クリエイティブカンファレンス」。写真や映像制作、グラフィックデザインなどに関わるクリエイターに向けて、第一線で活躍するクリエイターの技術やアイディアなどをシェアするイベントです。

4. ホワイトペーパー

自社サービスに興味を持ってくれた人に、自身の情報を入力する代わりに自社提供の資料をダウンロードしてもらう手法です。

資料ではサービスページより詳しい専門的な内容を伝えることができ、よりサービスの理解を深めてもらうことができたり、その分野で専門的な知見を持っているということで会社の信頼につなげることができます。

また、獲得したリードから新たな施策を打つこともできます。

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弊社でもマーケティングに関する資料を、カテゴリ別で無料公開しています。

5. 記事

記事は最も代表的なコンテンツの一つです。基本的には、自社のオウンドメディアや他社の媒体で発信します。

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officialmag.stores

https://officialmag.stores.jp/

ネットショップ運営の役立つ情報を発信するウェブマガジンが「STORES Magazine」。初心者でも簡単に本格的なネットショップがつくれる「STORES(ストアーズ)」が運営しています。

ノウハウやインタビュー、機能に関する記事など、様々な分野における記事が掲載されています。

6. ウェビナー

ウェビナー(Webinar)とは、「ウェブ(web)」+「セミナー(seminar)」の造語で、インターネット上で開催するセミナーのことをいいます。専門家などが登壇しノウハウや業界の最新情報、成功事例などの紹介を行います。

Webセミナー、オンラインセミナーともよばれ、リアルタイムで生中継するタイプと、あらかじめ録画しておいたものを放映するタイプに分かれます。場所や時間の制約がなく、多くの人に向けて発信できる点や、リアルタイム配信では双方向のコミュニケーションが取れる点も特長です。

ウェビナー開催後は、録画したものを動画コンテンツとして活用できます。

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 https://cloudcircus.jp/event/

マーケティング・営業支援ツールを提供するクラウドサーカス株式会社では、マーケティング担当者や営業担当者向けのウェビナーを定期的に開催しています。ZOOMなどのツールを通して、無料で参加できるものも多く実施されています。

7. 事例

「事例」は、自社サイトにて、自社商材を導入した企業の事例やインタビューを紹介するコンテンツです。特にBtoB領域で効果的とされています。

多くのユーザーは、口コミや事例を参考にして商品を購入するかどうか決める傾向にあります。事例を紹介することで、自社への導入をよりイメージしてもらいやすくなり、信頼度の向上や販売促進などの効果が期待できます。

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sansan

https://jp.sansan.com/case/

法人向けクラウド名刺管理のSansanの事例紹介コンテンツでは、企業が同社のサービスを「導入する前の課題」をはじめ、「導入する目的」「導入によって得られた成果」などを紹介しています。実際の事例を紹介することで、より導入のイメージがしてもらいやすくなります。

forcas

https://www.forcas.com/case/

BtoBマーケティングプラットフォームの「FORCAS」もマーケティング施策のひとつとして導入事例コンテンツを掲載しています。

8. コミュニティ

コミュニティを作ることもコンテンツマーケティングのひとつです。

コミュニティの代表的なものにユーザー会があります。ユーザー会とは、ある企業の製品・サービスの利用者同士や、利用者と企業がコミュニケーションを取り、情報交換を行う場のことです。ユーザーの率直な感想や意見などのリアルな声が聞けるので、企業はそれを商品開発に活かしてより良い商品やサービスを作ることができます。

ユーザー会に参加することで商品やサービスへの愛着が高まり、ファン化につながるという効果もあります。

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sansan

https://king.mineo.jp/

mineoは、掲示板「アイデアファーム」を設置後は、毎月100件以上のアイデアが投稿されるようになったそう。オンラインだけでなく、オフラインのイベントも開催し、そこでもアイデアが募集されています。

実際に、そこに投稿されたアイデアから、オリジナルアプリの新機能開発やユーザーのCM出演などが実現しています。

コミュティマーケティングの成果としては、「マイネ王」立ち上げから2年で解約率を0.7ポイント改善し、紹介率が約20%も増化したそうです。

9. シミュレーション

シミュレーションはその名の通り、Web上でシミュレーションできるコンテンツを指します。

https://brain.jins.com/

たとえば、アイウェアブランドのJINSでは、自身の顔写真を撮影してアップロードするだけで、気になるメガネを画面上で試着できます。さらに、AIがメガネのマッチ度を自動で診断してくれるなど、画期的なコンテンツを提供しています。

kaken

https://www.sk-kaken.co.jp/simulation

建築用塗料などを製造販売するエスケー化研では、外壁や屋根、玄関ドアなどのカラーをシミュレーションできるコンテンツを提供しています。

lifenet-seimei

https://www.lifenet-seimei.co.jp/campaign/ad059/product

ライフネット生命では、保険料をシミュレーションできるコンテンツを用意しています。生年月日や性別、そして見積もりたい保険商品を入力するだけで、毎月の保険料の合計額が表示されます。

10. プレスリリース

プレスリリースとは、主に記者や媒体に向けて、新商品・サービスのリリース情報やイベント情報などを発信する際の公式文章です。基本的に告知がある際に利用されます。

幅広いメディアでの転載・引用や、SNSでの拡散の可能性があるので、自社のメディアだけでは発信力が十分でない場合におすすめの施策です。


https://prtimes.jp/

PRTIMESは、プレスリリース・ニュースリリースにおいて国内で大きなシェアを誇る配信サイトです。9万1000社を超える様々な分野の企業や団体、個人事業主のプレスリリースが毎日配信されています。

11. メールマガジン

自社の保有するリードに対して、メールを一斉送信する方法です。顧客や会員に向けて、お知らせやクーポン、お役立ち記事などの情報を配信します。

基本的にコンテンツマーケティングは、自社で公開しているものに対してユーザーが興味関心を持ってくれることを目的としていますが、メールマガジンは企業からユーザーへ積極的にアプローチするのが特徴です。



コンサルティング事業などを幅広く展開する株式会社LIGは、ユーザーに対して定期的にメールマガジンを配信しています。

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12. ランディングページ(LP)

>ランディングページ(LP)とは、サイト訪問者が最初にアクセスするページのことです。検索エンジンや広告などを経て、ユーザーが最初に「着地する」ページを指し、最終的なお問い合わせや購買といった成果につながる非常に重要なページです。

画像を活用して視覚的にアピールすることができ、テキストで構成される記事コンテンツよりも直感的に情報を伝えられます。

https://www.yakult.co.jp/bf-1/

ヤクルト株式会社の商品「BF-1」のランディングページ(LP)です。他サイトへのリンクが少なく、1ページに情報が集約されているのが特徴です。特定商品の購入や問い合わせを促します。

コンテンツを届ける配信方法

コンテンツは、様々な配信方法を通じてユーザーへ届けられます。配信したいターゲットや目的に合わせて、より効果が見込める配信先を選ぶことが大切です。

基本的な配信メディアは自社のオウンドメディアや、広告費を支払って情報を掲載するペイドメディアですが、メールなどもよく活用されます。配信方法について詳しくみていきましょう。

各コンテンツの目的・配信先の例

各コンテンツの目的・配信先・ターゲットのフェーズを解説します。あくまでも一例なので、対象とするユーザーや効果的な配信先など全てを考慮した上でメディアを選ぶことが大切です。

コンテンツの種類 目的 配信先 ターゲットのフェーズ
レビュー リード獲得 オウンドメディア
SNS
認知
興味・関心
動画 リード獲得・育成 オウンドメディア
ペイドメディア
SNS
認知
興味・関心
比較・検討
イベント リード獲得・育成 オフライン 認知/興味・関心/比較・検討
ホワイトペーパー リード獲得 オウンドメディア
メール
比較・検討
記事 リード獲得・育成 オウンドメディア
ペイドメディア
認知/興味・関心/比較・検討
ウェビナー リード獲得・育成 動画配信システム
オンライン会議システム
興味・関心/比較・検討
事例 リード育成
商品・サービスの
オウンドメディア
ペイドメディア
興味・関心/比較・検討
コミュニティ リード育成
ファンの醸成
オウンドメディア
SNS
興味・関心/比較・検討/決定・購入
シミュレーション リード育成 オウンドメディア
ペイドメディア
興味・関心/比較・検討/決定・購入
プレスリリース リード獲得
認知度向上
オウンドメディア 認知/興味・関心
メールマガジン リード育成 メール 興味・関心/比較・検討/決定・購入
ランディングページ 商品・サービスの紹介
購買促進
オウンドメディア
ペイドメディア
比較・検討/決定・購入

SNSでのコンテンツ公開

SNSが広く普及している現在、SNSを活用することでより多くのユーザーへ情報を届けられるため、SNSにおけるコンテンツ公開の重要性が高まっています。各SNSによってユーザー層や特徴が異なるので、ターゲットに合わせたSNSを選定することが大切です。

SNSで発信することで、複数の配信メディアへ誘導することもできるというメリットがあります。情報を迅速に届けられるので、今伝えたい情報をタイムリーに伝えられるのも魅力です。

コンテンツマーケティングの戦略の立て方

コンテンツマーケティングを行うには、まず戦略を立てましょう。戦略を立てる3つのステップを解説します。

1. 現状把握と目標設定

1つ目のステップとして、まずは現状を把握することが重要です。

具体的には、「現在どのくらいのリードや問い合わせを獲得できているか」「どんな施策を実施し、どのくらいの成果を得られているか」などを洗い出します。

その上で目的を設定することが大切です。何件の問い合わせ・リードが必要で、商談を何件成立したいのかなど、明確な数値を決める必要があります

2. ペルソナの設定・カスタマージャーニーマップの作成

次にペルソナをしっかり設定し、カスタマージャーニーマップを作成しましょう。良質なコンテンツを作るためには、ペルソナの設定が欠かせません。

「ペルソナ」とは、自社のターゲットとなるユーザー像を指し、年齢・性別・居住地・職業・家族構成・ふだんの行動傾向・価値観・ライフスタイル・使用アプリなどの項目を設定します。自社が対象とするユーザー像への理解を深めることで、マーケティング方針を統一する役割があります

カスタマージャーニーマップとは、ユーザーが購買に至るプロセスを示した「カスタマージャーニー」を可視化し、マップ形式に示した図のことです。ペルソナを設定した上でカスタマージャーニーマップを作成することで、顧客の購買プロセスやタッチポイントを可視化でき、適切なマーケティング施策を講じるのに役立ちます。

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3. コンバージョンポイントを明確にする

最後に、コンバージョンポイントを明確にします

コンバージョンポイントとは、Webサイトを訪れたユーザーがコンバージョンへ至るための行動を起こすタイミングと場所のことです。カスタマージャーニーマップに沿って明確にした上で、コンテンツ制作を始めましょう。

良質なWebコンテンツとは

コンテンツマーケティングを行なっていく上で、コンテンツの種類を揃えることはもちろん重要ですが、同時に質を追求することが重要です。

ターゲットが知りたいコンテンツを用意できなければ、ユーザーは他のサイトへ流出してしまうでしょう。また、コンテンツ数が少なければユーザーが何度もWebサイトを訪問することがないため、ある程度の量を用意する必要もあります。

1つのヒントとして、Googleの検索セントラルでは以下のように述べられています。

「ユーザーは閲覧したときに良いコンテンツだと感じると他のユーザーに知らせたいと思うものです。クチコミによる自然な評判はユーザーと Google の両方に対してサイトの評価を高めるのに役立ちますが、質の高いコンテンツなしにそうした評判が生まれることはめったにありません」

引用:Google 検索セントラル

Googleではコンテンツを最適化するためのポイントを公開しているので、以下では一部を抜粋し、質の高いコンテンツとはどんなものがあるのかを考えていきましょう。

読者が求める内容を提供しているコンテンツ

ユーザーのニーズを把握して、読者が求める内容を提供しているコンテンツは、アクセス数が増え、評価も高くなります

そのためには自社サイトに適した需要の高いキーワードを選定し、コンテンツに記述するとよいでしょう。ユーザーからのアクセスが増えれば、検索結果の上位表示も期待できます。

キーワードの検索ボリュームが確認できる「Googleキーワードプランナー」などを利用して、ユーザーのニーズを取り入れると良いでしょう。

またおもしろいニュース記事やオリジナルの調査情報などのユニークな記事も需要が高いため、他社が提供していないオリジナルのコンテンツを作成することが大切です。

読者が求めるコンテンツを提供するための具体的な手法は以下の通りです。

読みやすいテキストで表記する

ユーザーは読みやすいコンテンツを楽しみます。わかりにくい文章や他のサイトからコピーした文章、文法間違いの多いテキストはNGです。適切な文字の大きさやフォントに設定し、読みやすいテキストを心がけましょう。

トピックを整理する

小見出しを入れたり、レイアウトをわかりやすくしたりして、トピックの始まりと終わりを判断しやすくしましょう。コンテンツをテーマごとに分類するとユーザーも必要なコンテンツを見つけやすくなります。

新しい独自のコンテンツを作成する

売り切ればかりの商品ページや更新されないニュースページなど、価値のない情報ばかりでは有益なコンテンツとはいえません。新しい企画や情報を投入して、何度もアクセスしたくなるコンテンツを届けることが大切です。

検索ではなくユーザーに合わせて最適化する

サイトに不要なキーワードを挿入したり、Googleの違反行為にあたる隠しテキストを含めたりするなど、SEO対策を重視しすぎたコンテンツはユーザーの信頼をなくします。ユーザーに合わせて適宜コンテンツの最適化を行うなど、サイト来訪者が見やすいコンテンツ作りが必要です。

信頼性の高いコンテンツ

サイトの運営者、コンテンツの提供者、監修者、目的をしっかり示した信頼性の高いコンテンツは、ユーザーも安心してアクセスできます。ショッピングサイトでは問い合わせのできるカスタマーサービスの情報、ニュースサイトではコンテンツ責任者の情報を開示して、安全なサイトであるというアピールをすることが必要です。

専門性と権威性のあるコンテンツ

専門家が記事の作成あるいは編集を行うことで、内容の専門性・権威性を高めることも大切です。信ぴょう性のある正確なコンテンツは、有益な情報を提供してくれるとユーザーに評価され、アクセス数の増加やリピーター獲得が期待できます。

適切な量のコンテンツ

良質なコンテンツは、正確な内容と明確な記述が求められます内容が不足していて、最終的な目的が不明瞭になっては情報が十分とはいえません。たとえば、病気の解説をするコンテンツなら、病気の説明や症状だけでなく、治療法、その後の合併症まで網羅して、ユーザーが知りたい情報を提供することが大切です。

成果を出す4つのポイント

コンテンツマーケティングを実践して成果を出すには、抑えるべき4つのポイントがあります。

「良質なコンテンツ」を制作する

成果を出すためには、先述した「良質なコンテンツ」を提供することが重要です。ターゲットによってニーズは異なるため、適切なコンテンツを届けるには、ユーザーや見込み顧客の需要を分析する必要があります。

最適なタイミングで配信する

ターゲットにコンテンツを発信する際は、最適なタイミングで配信することも大切なポイントです。いくら良質なコンテンツを作成しても、毎日売り込み型のメルマガが届いたら、ユーザーに嫌悪感を抱かれる可能性が高まります。

ターゲットやコンテンツに応じて、最適な配信時間や配信頻度を考慮した上で発信しましょう。

スモールスタートから取り組む

良質なコンテンツを用意からといって、最初から高い広告費用かけたり、高価なツールを導入したりするのはおすすめしません。

まずはスモールスタートから取り組むことが大切です。広告費用への投資は最小限に抑え、ツールを導入する際も無料から始められるツールの利用を検討しましょう。慣れてきたら段階的に規模を大きくしていくことで、失敗を防ぐことができます。

効果検証を忘れない 

コンテンツマーケティングにも、効果検証は欠かせません。実施した施策を分析して改善すべきポイントを洗い出し、改善策を講じることで、成果の最大化が期待できます。PDCAをできる限り早く回し、マーケティング施策の最適化を行いましょう。

まとめ

本記事では、コンテンツマーケティングの種類をはじめ、配信方法や戦略の立て方などを解説しました。

コロナ禍以降、消費者の動向には大きな変化によって、企業のマーケティング活動もこれまでとは異なる手法が求められるようになりました。その中でも、新規の顧客獲得のためにはコンテンツ発信が必要不可欠とされています。

コンテンツマーケティングでは、良質なコンテンツを作成し、適切なターゲット・配信方法でユーザーに届けていくことが重要です。まずは自社の現状と目標を定めた上で、最適な施策を考え、戦略的に施策を実施していきましょう。

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【English summary】

Content marketing is a marketing activity that differs from one-sided promotional advertising, aiming to convert users by regularly providing valuable information to the target audience and fostering them into fans. Success requires a user-centric strategy that identifies "what users want" and delivers content at the appropriate time.

Content types are diverse, with typical examples including "articles," "videos," "white papers," "case studies," "webinars," "reviews," and "events." For instance, "articles" are fundamental for information dissemination on owned media, while "videos" are suitable for conveying charms and personalities difficult to express in text. "White papers" are used for lead generation, acquiring prospective customer information, and contribute to building trust by offering specialized knowledge.

In content creation and distribution, in addition to being high-quality content, it is essential to "deliver at the optimal time" and "start small and verify results." While content marketing and SEO are similar, they differ fundamentally: SEO aims for keyword-driven traffic based on the company's intent, whereas content marketing prioritizes a comprehensive, user-centric approach to provide information and encourage fan engagement. Understanding the role of various content types and strategically utilizing them based on the customer journey map is key to achieving results in digital marketing.


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