【マーケティングオートメーション意識調査】MA導入率は15%で昨年の13%から微増。4年連続MAを導入しない理由1位は『費用が高いから』MA導入とコロナの影響の有無は相関性があることが判明
最終更新日:2025/10/16

【この記事の要約】
2020年に行われたMA(マーケティングオートメーション)市場の調査結果を基に、その導入・活用状況を分析しています。
調査からは、MAの導入率は年々増加しているものの、その効果を「非常に実感している」と答えた企業はわずか6%に留まり、多くが活用に苦戦している実態が明らかになっています。特に、「シナリオ設計ができない」「コンテンツが不足している」「運用できる人材がいない」という課題が深刻です。MAは導入すれば成果が出る魔法のツールではなく、それを使いこなすための戦略と体制がなければ宝の持ち腐れになる、という教訓をデータが示しています。
【よくある質問と回答】
Q1. 2020年時点でのマーケティングオートメーション(MA)の導入率はどのくらいでしたか?
A1. 2020年10月の調査によると、MAを導入している企業は全体の15%でした。これは前年の13%から微増しており、徐々に導入が広がっている状況でした。
Q2. なぜ多くの企業はマーケティングオートメーション(MA)を導入しないのですか?
A2. 調査によると、導入しない最も大きな理由は4年連続で「費用が高い」ことでした。「導入費用」や「月額費用」といったコスト面が、多くの企業にとってMA導入の大きなハードルとなっています。
Q3. 2020年のコロナ禍において、MAを導入している企業と、していない企業でどのような差が出ましたか?
A3. MAを導入している企業の方が、導入していない企業に比べて、コロナ禍でも問い合わせ数や受注数が「増えた」または「変わらない」と回答した割合が高いという結果が出ています。このことから、MAが非対面での営業・マーケティング活動を支え、事業の維持・向上に貢献した可能性が考えられます。
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2017年11月に弊社が行ったアンケートでは、MAの導入率は7%、2018年10月に行ったアンケートでは10%、2019年10月のアンケートでは13%と、MAツールを導入する企業は徐々に増えています。
そこで弊社Mtame(エムタメ)では今年度も、2020年10月にインターネット調査にてマーケティングオートメーションアンケートを実施しました。
今回は、調査結果のデータを一部公開します。全部ご覧になりたい方はこちらからダウンロードしてください。

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調査サマリ
・MA導入率は昨年の13%から15%へと微増
・MAを導入しない理由で最も多いのは4年連続「費用が高い」から
・MA導入時に専門家の意見が必要と感じたのは全体の81%
・MA導入企業は、コロナ流行前と比べて問い合わせ数・受注数共に、増加もしくは変化していないという回答が多い一方、MA未導入企業は、増加率が低く、受注数は減少している傾向
調査概要
調査テーマ:マーケティングオートメーションに関するアンケート
調査手段:インターネット調査
調査期間:2020年10月9日~2020年10月12日
対象者:企業に勤める全国の20代~60代の男女
回答数:3,585名
回答者の属性
回答数3,585名のうち、有効回答632名の回答者の属性は下記の通りです。
マーケティングオートメーションを導入していますか?
MAを導入しているのは全体の15%
3,585名の回答者の中で設問に回答した1,767名のうち、マーケティングオートメーションを導入していると回答したのは15%という結果になりました。
あなたのお勤め先がマーケティングオートメーションツールを導入しない(検討出来ない)理由を教えてください
MAを導入しない理由で最も多いのはは4年連続「費用が高い」から
MA未導入企業のうち、MAを知っている方(162名)に、導入に至っていない理由を質問すると、「導入費用が高い」「月額費用が高い」が上位になることが分かりました。2017年から4年連続で「導入費用が高い」ことがMAを導入しない(検討できない)理由として最も多いという結果になりました。
もしあなたが改めてマーケティングオートメーションツールを導入するとしたら、どれを選びますか?
MA導入時に専門家の意見が必要と回答したのは81%
MAを導入している、または導入したことがある方(248名)に、もし改めてMAを導入するとしたらと質問すると、「コンサルティングは導入せずすべて自社でおこなう」と答えた人はわずか19%(59名)という結果になりました。コストがかかったとしてもコンサルティングが必要だと感じている人が多いことが分かりました。
新型コロナウィルス流行前と比べて、お問い合わせ数はどう変化しましたか?
MA導入者はお問い合わせ数が増えたと回答した企業が多い
MA導入者(295名)のうち43%がお問い合わせが増えたと回答しています。逆にMA非導入者は増えたという回答が8%にとどまり、MA導入者と非導入者でコロナ禍でのお問い合わせ数に明確な差があったことが分かります。
新型コロナウィルス流行前と比べて、受注数(新規契約数)はどう変化しましたか?
MA導入者は以前と比較して増えた、特に変化はないと答えた割合が半数以上
受注数に関しても、MA導入者は以前と比較して増えたという回答が全体の25%となっており、新型コロナウィルスが流行する中でも受注数が増えている企業が一定数いるという ことがわかります。
まとめ
昨年度の調査と比較してMAの導入率に関しては一昨年は10%、昨年は13%と導入は増えていましたが、今年度の調査でも15%と徐々に増加しています。同じ ようにMAの認知度自体も昨年度から微増しており、少しずつ世の中に普及していることがわかりました。また、MAを使いこなせているという回答が昨年度よ り大幅に減り、やはり導入後に使いこなせないということは依然としてMAの大きな課題の一つだと言えます。
昨年度と比較して今年度の調査では、どの企業にとっても想定外の事態である新型コロナウィルスの流行という大きな出来事がありました。MA導入の有無によ るお問い合わせ数、商談数、受注数のすべてにおいて、MA導入者は新型コロナウィルスの影響を受けておらず、それどころかお問い合わせ数に関しては約40% が増えたと回答するという結果になりました。一概にMAだけの要因とは言えませんが、MAの導入がコロナ渦での企業の売り上げに関わっていることは事実と いえるでしょう。
昨年度から大幅な変化があった項目はありませんでしたが、様々な種類のMAが開発されたことに加え、新型コロナウィルスの影響により従来の営業活動の変革 を迫られ、Webマーケティングに取り組む企業が着実に増えていることが想定できる結果となりました。また、MA導入の有無と新型コロナウィルスの影響の有 無の相関性も判明しました。そうはいっても、「機能が使いこなせない」「費用対効果の計測方法がわからない」などMA導入後の課題も多く、導入後に起こり うる課題を想定し、専門家の知識を借りながら自社にあったツールを導入することが大切だと言えます。
マーケティングオートメーションについては、こちらの記事もご覧ください。
マーケティングオートメーション(MA)ツールとは?基礎知識や活用手法、選定方法などをまとめて解説
※本意識調査の全データは、「エムタメ!」より登録フォームにお進みいただき、個人情報をご登録のうえ閲覧していただけます。
https://mtame.jp/white_paper/ma_report_202010/
※本リリースに含まれる調査結果をご掲載いただく際は、必ず「エムタメ!調査」と明記ください。
※ 全データは下記よりご登録後、無料でダウンロード可能です。
【English summary】
This article analyzes the adoption and utilization status of Marketing Automation (MA) based on the results of a market survey conducted in 2020.
The survey reveals that while the adoption rate of MA is increasing year by year, only 6% of companies responded that they "strongly feel" its effects, highlighting the reality that many are struggling with its utilization. In particular, challenges such as "inability to design scenarios," "lack of content," and "no personnel to operate it" are serious. The data provides the lesson that MA is not a magic tool that yields results upon introduction; without a strategy and a system to master it, it becomes a wasted treasure.