【Webサイトの更新に困っている皆様へ】Webサイトはユーザー視点で更新することが重要です
最終更新日:2017/12/22
こんにちは。
スターティアラボサポートの稲木です。
年末年始はいかがお過ごしでしたか?長期休暇を取られた方や、休まず働いていた方など様々いらっしゃると思いますが、本年も改めましてよろしくお願い致します。
Webサイトのサポートの際によくお話に上がるのが「Webサイトはどのように更新すれば良いのか?」というものです。一見、更新すること自体は当たり前の事のように感じますが、この本質が意外と見落としがち。
例えば、建設会社様で下請けのお仕事をされている場合、「既存の付き合いだけで十分だから、Webサイトから新規の引き合いは必要ない」と、最低限の会社概要くらいが更新されていれば良いとおっしゃる会社様もいらっしゃいます。
確かに、各々事情は異なるものですが「そもそもWebサイトはどのような更新が必要なのか?」について、Webサイトで情報を公開する事の重要性と併せてご説明していきます。
Webサイトで情報を公開する事の重要性
こちらは改めてご説明する程の内容ではありませんが、念のため。結論から申し上げると、以前よりもインターネットが活用される業種業態が増えているためです。
皆様もご存知かと思いますが、インターネットの利用者数は年々増えてきています。データで見ても、明らかですね。
■インターネットの利用者数及び人口普及率の推移
(出典)総務省「平成23年通信利用動向調査」
http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/statistics05.html
現在、総務省調べでは約8割の人がインターネットを利用していると調査されています。1997年では、個人でインターネットを利用している人は10%にも満たなかったところから急激に普及し始め、2005年末には、70%を突破する勢いで成長しています。
また、インターネット利用に拍車を掛けているのがモバイル端末の普及です。2000年初頭から販売が始まったスマートフォンは、2014年には40%の人が所有していると調査結果にあります。特に15~29才の範囲になると、利用率は75%を超えてきます。
(参考:日経BPコンサルティング「携帯電話・スマートフォン“個人利用”実態調査2014」)
数値で見てもはっきりしているように、今後もWebサイトを利用するユーザーは増えていくと考えられます。
例えばですが、Webサイトの活用が大きく変貌したなと感じられるものといえば「就職活動」です。
インターネット普及前は、大学に来た求人票を確認し、企業に直接電話や郵便を使いコンタクトを取る方法が主流でした。しかし、2000年頃にリクルートが「リクナビ」といった求職ポータルサイトを開始したことによって、就職活動の形態は劇的に変化しました。
現在、リクナビに登録している会員数は70万人を超えていると言われています。インターネットを通じた就職活動が増えているということは、求職者がまず企業を調べるためにWebサイトを見る人が増えている事に比例しているのです。
しかし、いくら市場が発達しているからといって、玄関口としてWebサイトを作成して終わりでは、期待した程の効果は見込めないかなと思います。
必要になるのは言わずもがな"更新"です。「誰」に「何」を発信したいのか、という前提条件をしっかりと整えることです。Webページ一つ一つには、それぞれ期待されている役割があるはずです。
意味のあるWebサイトの更新とは
冒頭であげた、例えば建設会社様で下請けのお仕事をされている場合に多い「更新するネタがない」というケース、私は少しもったいないと感じます。
Webサイトを更新する最大の目的は、常に最新の情報をユーザーに向けて発信することですが、それだけではありません。アクセス解析を元に、既存のWebページのコンテンツの見せ方を最適化(変更)していく事も非常に意味のある更新なのです。
「公開したい内容がWebサイトに掲載出来ているから問題ない」というのは、あくまで発信者側の考えであって、情報の見せ方が本当にそれで良いのか?ユーザーが求めているものに合致しているか?と言うと、GoogleAnalyticsなどを用いて実際のユーザーアクションを紐解いてみるまで事実は不透明です。
※アクセス解析の方法はこちら
1回目:【Web運用 入門編】今さら聞けないGoogleAnalyticsの見方
2回目:【Web運用 初級編】今さら聞けないGoogleAnalyticsの活用のポイント
これも例えばのお話ですが、「新規のお問い合わせを増やしたい!」という目的がありWebサイトを立てていたとします。その目的に向かって製品ページを充実させ、その製品ページが検索結果の上位に表示されるようになりました。
しかし、セッション数は増加傾向にあるのに、欲しいはずのお問い合わせが増えません。なぜでしょうか?これはサポートをしていてよく聞く相談内容です。
答えは、そのWebページのユーザビリティが良くないためです。
ユーザビリティが良くないというのは
「ユーザーにとって情報がわかりやすく掲載されているか」
「Webサイトを訪れたユーザーに有益な導線設計が成されているか」
などなど、ユーザーに役立つ形でWebサイトを公開してあげなければ、上位表示され閲覧機会を増やしたところで、実際にWebサイトを閲覧したユーザーを満足させることは難しいのです。
社内の人間だけが見て満足しているWebサイトにはなっていませんか?少しでもその節が感じられたら黄色信号です。
意味のあるWebサイトの更新とは、ユーザー視点で内容を更新することなのです。
ユーザビリティが高いWebサイトの例
では、ユーザビリティが高いWebサイトとはどんなものなのか、いくつか弊社のお客様の中から実例をご紹介致します。
■株式会社ホーシン様
~事業内容~
土木建築用仮設資材を主とした開発、製造、販売をしています。製品情報数も多く、また製品もニッチです。
建設関係の会社様がご覧になるとき必要になってくるのが、製品の使い方、どこの現場で使用できるのかという部分です。そういったユーザー欲求に対し、製品をどこで使用しているのかの事例を紹介しています。
製品からの流入だけでなく、具体的な工事から製品を検索することができます。
■株式会社ゴードー様
~事業内容~
付加価値の高いオリジナルパッケージの企画・製造、販売をしています。商品を包むオリジナルパッケージを作成している会社様です。
ただオリジナルパッケージを作成している、としているのではなく、業界別に適切なオリジナルパッケージの具体例を紹介しています。
具体的な提案をWebサイトに載せたことによって、今まで問い合わせがなかった業界からも反響がありました。
■スターティアラボ株式会社
続いては、弊社スターティアラボ株式会社になります。
スターティアラボはWebサイト、Webアプリケーションの企画・開発・販売・保守を一貫して行っている会社になります。
弊社の強みは企画から運用まで一貫して行う体制にあります。その為WebサイトTopページのグローバルナビには、お客様の活用シーンがイメージ出来るコンテンツを並べております。製品のページを増やしていくだけではなく、製品に+αの情報を付け加えます。
まとめ
今回例として上げさせていただいた企業様は製造業でしたが、サービス業や卸の業界でも同じように、ユーザー視点での更新が重要な事に変わりはありません。
Webサイトは全世界を対象に会社の情報を公開出来る場ですが、最大限に生かすために“ユーザーにとって意味のある更新”が必要になってきます。
今年一年は更新することがない…と停滞させずに、常にWebサイトをユーザー目線で眺めてみましょう。アクセス解析も行えれば尚良いですね。