ユニバーサルアナリティクスの特徴と移行方法をまとめました
最終更新日:2025/10/31

【この記事の要約】
ユニバーサルアナリティクス(UA)は、Google Analyticsの旧バージョンです。その最大の特徴は、PCとスマートフォンなど、異なるデバイスをまたいで行動した同一ユーザーを識別する「User ID」機能にあります。
これにより、これまで分断されて計測されていた「PCからの訪問者」と「スマホからの訪問者」が、実は同一人物であったことを把握できるようになりました。UAは、「セッション(訪問)」単位の分析から、「ユーザー」単位の分析へと進化させ、より正確なカスタマージャーニーの理解を可能にしました。なお、UAは2023年7月にサポートを終了しており、現在は後継のGA4への移行が必須となっています。
【よくある質問と回答】
ユニバーサルアナリティクス(UA)は、もう使えないのですか?
はい、2023年7月1日をもって、新たなデータの計測は停止されました。また、過去のデータ閲覧も2024年7月1日からできなくなっています。現在、Google Analyticsを利用するには、後継バージョンであるGoogle Analytics 4(GA4)を使用する必要があります。
UAの登場によって、Web分析は何が大きく変わったのですか?
ユーザーを「人」として捉えられるようになった点が最大の進化です。それ以前は、同じ人がPCとスマホでサイトを訪れた場合、「2人の別々の訪問者」としてカウントされていました。UAのUser ID機能により、これらを「1人のユーザー」として紐づけ、デバイスをまたいだ行動を分析できるようになりました。
なぜ後継のGA4に移行する必要があったのですか?
ユーザーの行動が、Webサイトだけでなくスマートフォンアプリなども含めて、より多様化したためです。UAがWebサイト中心の「セッション」ベースの計測だったのに対し、GA4はWebとアプリを横断して、ユーザーのあらゆる「イベント(行動)」を計測する、より現代の利用環境に即したデータモデルへと進化する必要があったからです。
【ここから本文】
こんにちは。
スターティアラボ ブログ編集部です。
Webサイトを運用する中で肝となるのは、やはりGoogleアナリティクスによるアクセス解析かと思います。ただ、普段から使っているGoogleアナリティクスが、2016年の3月を目途にサービス終了する事はみなさまご存じでしたか?
昨年2014年の4月より、Googleは新たなアクセス解析ツール『ユニバーサルアナリティクス』というサービスをリリースしており、旧Googleアナリティクスを終了し、このユニバーサルアナリティクスを軸に運営していく事を発表しました。
今記事では、ユニバーサルアナリティクスの特徴と、Googleアナリティクスからの移行方法をまとめておりますので、Webサイト担当の方は、サイトの記述が新しいコードに切り替わっているか、ご確認下さい。
今後のWebサイト運用において、とても重要な内容です。
1.ユニバーサルアナリティクスの特徴
まず、ユニバーサルアナリティクスとは一体どのようなものなのでしょうか?ご説明します。
①使い方について
正確にはGoogleアナリティクス自体が廃止する訳ではなく、ユニバーサルアナリティクスという新しい運用基準が開始となります。なので、従来利用していた管理画面やアカウントは継続して利用できます。
管理画面へログインしても従来の測定画面にそこまで大きな変化はないので、「ユニバーサルアナリティクスに移行してアクセス解析の使い方が分からなくなるかも?」などの心配はありません。
こちらはユニバーサルアナリティクスのレポート画面ですが、ご覧のとおり基本的な項目に大きな変化はありません。

②新しい機能について
新たに追加される面白い機能としては、User-ID単位で複数のデバイスやセッションを解析できるようになった点です。
例えば、会員Aさんのアクセス解析で、情報収集は朝と昼にスマートフォンで、商品購入時は夕方にPCで等、より詳しいユーザーの購買プロセスを解析できるようになりまた。
※ユーザーID設定についての詳細はこちら
「Googleヘルプデスク」
https://support.google.com
その他は新機能というより、従来より見やすくなった、設定しやすくなったというものが多く、全般的に使いやすくなったという程度に、見ていただくと良いかと思います。
※ユニバーサルアナリティクスの機能一覧はこちら
「ユニバーサルアナリティクスについて」
https://support.google.com
2.ユニバーサルアナリティクスへの移行手順
ユニバーサルアナリティクスへ移行するには、管理画面のアップデートと、Webサイトのhtml書き換えの2つの作業が必要です。双方が完了していないと正しく機能しないので、以下の方法で確認してみて下さい。
管理画面のアップデートについて
Googleアナリティクスの管理画面にログインし、該当サイトの『アナリティクスの設定』をクリックして下さい。
真ん中の列の『トラッキング情報』に、User-IDやセッション設定など、新機能の設定項目が追加されているかを確認下さい。新機能が表示されれば、管理画面の移行は完了しております。

もし、新機能の表示がされない場合は、プロパティ設定の上に”移行は開始されていません”と注意文が記述されていますので、そこをクリックして移行手続きを完了して下さい。

※移行作業はGoogle側で行い、反映までの所要時間は24~48時間となります。その間のアクセス数は通常通り取得可能ですので、ご安心下さい。
Webサイト側のhtml書き換えについて
管理画面の移行が完了したら、次はhtmlの書き換えとなります。
新しい記述にはanalytics.jsという記載があり、古い記述にはga.jsという記載があります。
なのでWebサイトのソース上にanalytics.jsという記載があれば、移行は完了しているので心配ありません。もし記載が無い場合は、htmlコードの差し替えが必要となります。ソースコードの表示手順は、ブラウザで該当のWebサイトを表示します。画面上で右クリックし、「ページのソースを表示」をクリックします。
新しいコードはGoogleアナリティクス上から取得ができます。
アナリティクス設定→トラッキング情報→トラッキングコード

あとはhtml内のコードを差し替えることで、移行作業は完了となります。参考までに新旧コードを記載します。
・旧コード
<script type="text/javascript">
var _gaq = _gaq || [];
_gaq.push(['_setAccount', 'UA-×××××××-×']);
_gaq.push(['_trackPageview']);
(function() {
var ga = document.createElement('script'); ga.type
ga.src = ('https:' == document.location.protocol ?
var s = document.getElementsByTagName('script')[0];
})();
</script>
・新コード
<script>
(function(i,s,o,g,r,a,m){i['GoogleAnalyticsObject']
(i[r].q=i[r].q||[]).push(arguments)},i[r].l
m=s.getElementsByTagName(o)[0];a.async
})(window,document,'script','
ga('create', 'UA-×××××××-×', 'auto');
ga('send', 'pageview');
</script>
3.まとめ
旧Googleアナリティクスによるログ解析は、2016年の4月を目処に利用出来なくなります。
もしかしたら、それよりも早い段階でのサービス終了も考えられますので、ご担当者さまはお早目に着手いただくことをお勧めします。
【English summary】
Universal Analytics (UA) is the previous version of Google Analytics. Its main feature is the "User ID" function, which allows for the identification of the same user acting across different devices, such as a PC and a smartphone.
This made it possible to understand that a "visitor from a PC" and a "visitor from a smartphone," which were previously measured as separate, were in fact the same person. UA evolved analysis from a "session" basis to a "user" basis, enabling a more accurate understanding of the customer journey. It should be noted that support for UA ended in July 2023, and migration to its successor, GA4, is now mandatory.




