エムタメ!について twitter

マーケティング担当者のために
マーケティングに関わるためになる情報をためていく

  1. TOP
  2. コンテンツマーケティング
  3. バズる地方戦略?"うどん県"や"福岡カワイイ区"から学ぶWebサイトを用いた新たなブランディングとは

バズる地方戦略?"うどん県"や"福岡カワイイ区"から学ぶWebサイトを用いた新たなブランディングとは

記事公開日:2015/03/10
最終更新日:2025/11/07
バズる地方戦略?"うどん県"や"福岡カワイイ区"から学ぶWebサイトを用いた新たなブランディングとは

【この記事の要約】

BtoBマーケティングにおける展示会は、自社製品やサービスに関心を持つ可能性のある見込み顧客(リード)と、オフラインで直接名刺交換し、関係性を構築できる非常に重要なリードジェネレーションの場です。オンライン施策が主流となる中でも、直接対話し、製品デモを見せられる展示会の価値は依然として高いです。

展示会を成功させる鍵は、単に名刺を集めること(量)で終わらせず、その後の「リードナーチャリング(顧客育成)」にいかに繋げるか(質)にあります。獲得した名刺に対し、いかに早く「御礼メール」を送るか、ブースでの会話内容(温度感)に基づいてリストをセグメント分けし、MA(マーケティングオートメーション)ツールなどで継続的に情報提供できるかが、商談化率を左右します。

近年は「オンライン展示会(バーチャル展示会)」も台頭しています。オンライン展示会は、場所や時間の制約がなく、低コストで広範囲のリードにアプローチできるメリットがありますが、偶発的な出会いが少なく、コミュニケーションが希薄になりがちです。リアル展示会の「熱量」とオンラインの「効率」を理解し、目的(新規獲得か、育成か)に応じて使い分けることが求められます。

 

【よくある質問と回答】

BtoBマーケティングにおいて、展示会に出展する最大の目的は何ですか?

自社製品・サービスに関心のある「見込み顧客(リード)」の情報を、名刺交換を通じて直接獲得すること(リードジェネレーション)が最大の目的です。

展示会で集めた名刺は、その後どう活用すればよいですか?

すぐに「御礼メール」を送ることが重要です。さらに、ブースでの会話の温度感(今すぐ客、情報収集中など)でリストを分類し、MAツールなどで継続的に情報を提供し、商談化(リードナーチャリング)に繋げます。

リアル展示会とオンライン展示会の違いは何ですか?

リアル展示会は、直接対話やデモによる「熱量」の高いコミュニケーションが強みですが、コストがかかります。オンライン展示会は、低コストで時間や場所の制約なくリードを獲得できますが、コミュニケーションが希薄になりがちです。

 

【ここから本文】

こんにちは。

スターティアラボ ブログ編集部です。

昨今、地方のブランディングで香川県が『うどん県』に変わる広告がありました。かなり衝撃的な打ち出し方で、とてもインパクトがあり興味を惹かれた方も多かったのではないでしょうか?

このうどん県のように、インパクトのある地方戦略によって地方ブランドを変えている地域が増えています。

今回は、このような地方のインパクトあるWebサイトの事例と、それを具体的にどのように打ち出していくべきかを、Web制作会社としての視点からご紹介致します。

1.泣ける広島県(広島県)

泣ける広島県


広島と言えば宮島、牡蠣、紅葉まんじゅう。実はレモン収穫量1位、お好み焼き屋店舗数1位なのに広島風とついてしまう広島。

こんな広島を『おしい!広島県』と打ち出し、その後泣ける広島へと変わりました。


『泣ける』をキーワードにコンテンツを制作。写真からデザイン物までこだわりのあるWebサイトになっています。

泣ける広島Webページのポイント

・パララックスでストーリ仕立てのTOPページ

・中ページでは、これまたストーリー仕立ての観光情報ページ

・グリッドデザインで見せる食品から観光施設

2.カワイイ区(福岡県)

カワイイ区

本当は無い、福岡市の8つ目区を仮想で設立。福岡の魅力を女性をターゲットに『カワイイ』という言葉で集客しています。

カワイイ区Webページのポイント

・Web全体をピンクに!最高のカワイイ演出

・SNS、ブログ、会員登録、囲い込める手段をふんだんに利用

・区長はYoutuber。Web戦略を意識した起用で会員数4万人越え!

3.鳥取県は蟹取県へ改名しました(鳥取県)

鳥取県は蟹取県改名しました

鳥取と言えば砂丘。これまでの概念を一新する呼びかけになりました。

蟹取県のWebページのポイント

・コンテンツは動画とPDF!蟹にまつわるコンテンツで埋める

・外部リンク先にコンバージョンが!?シンプルなWEBで訴求リンクを多数配置

・とにかく蟹一色。他のコンテンツはほぼ配置しない徹底

4.地方Webマーケティングをする上で3つのポイント

紹介した3つのWebサイトでは、戦略のポイントで共通する点は3つあると考えられます。


①ターゲティング


②バズキーワード


③コンテンツの統一


それぞれ解説しますと、①のターゲティングはもはや当たり前ですが、ターゲットの属性まで細かく配慮した上での戦略です。どんな人がターゲットなのか?それを具体的な人物像まで明確にする事が重要です。


②のバズキーワードですが、今までに無かった"予想の斜め上をいくようなアイデア"が必要になります。少し大胆すぎるくらいでないと、ユーザーの既成概念は取り払えませんので、思い切った打ち出しが必要です。上記3サイトのキャッチコピーはどれもインパクトがあります。

そして最後に③のコンテンツの統一です。『泣ける』『カワイイ』『蟹』など、打ち出すバズキーワードに合わせて、コンテンツにおいてもそのキーワードと関係ないものは全て外し、一点集中でコンテンツを適切に配置する必要があります。理由は"バズらせるため"です。今まで見向きもされていなかったユーザー焦点を絞るには、不要なコンテンツははっきり言って邪魔になるでしょう。

5.まとめ

今回ご紹介したサイトは、地域に基づくこと施策が基盤ですが、一般的なコーポレートサイトやサービスサイトも本質は同じです。


今までと同じやり方では、顧客へのインパクトに変化を与える事はできません。


自社のWebサイトにおいて「なにか変えなければダメだ」と、漠然と考えていらっしゃる方は、今回の事例を参考にしてみてはいかがでしょうか?

 

 

【English summary】

Exhibitions in BtoB marketing are crucial lead-generation venues where companies can directly exchange business cards and build relationships offline with prospects potentially interested in their products or services. Even as online measures become mainstream, the value of exhibitions, which allow for direct dialogue and product demos, remains high.

The key to a successful exhibition is not just collecting business cards (quantity), but how effectively they are linked to subsequent "lead nurturing" (quality). The lead-to-opportunity rate depends on how quickly "thank-you emails" are sent, whether the acquired list is segmented based on the conversation quality (temperature) at the booth, and whether continuous information is provided using tools like MA (Marketing Automation).

"Online exhibitions (virtual exhibitions)" have also emerged recently. While they offer the benefits of approaching a wide range of leads at low cost without constraints on time or location, they tend to lack spontaneous encounters and foster weaker communication. It is necessary to understand the "high-touch" nature of real exhibitions and the "efficiency" of online ones, and use them appropriately according to the objective (acquisition or nurturing).

関連キーワード

Web制作 戦略

特集

はじめての展示会物語

はじめての展示会出展までの道のりを描いたドッタンバッタン劇場

メールマーケティング
現役ITコンサルが創るデジタルマーケティングメディア

この記事を共有