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Youtube広告の種類とメリットをご説明します

記事公開日:2015/03/11
最終更新日:2023/11/29
Youtube広告の種類とメリットをご説明します

YouTube広告は、動画プラットフォームYouTube上で、動画内に配信することができる広告のことです。YouTubeを含む動画広告は、近年急速に市場を拡大しており、出稿する企業も年々増えています。

コロナ禍を経てYoutubeを閲覧することが増え、「ふと時計を見ると夜遅くまで視聴していることもある…」といった方も少なくないのではないでしょうか。

実際に、Youtubeを視聴する中で動画の前に流れる広告は非常に目に止まりやすく、5秒後にスキップできるのを忘れて見入ってしまうことも。

本記事ではYoutube広告の種類やメリットについて解説します。自社でYouTube広告を検討しているものの「どのくらいの効果があるの?」「どの種類を選べばよいの?」とお悩みの方へ向けて、YouTube広告の正しい知識を身につけ、広告運用に役立つ内容をお届けします。

1.YouTube広告とは?

YouTube広告とは、YouTubeを視聴するユーザーに向けて配信可能な動画広告のことです。動画広告は年々広がっており、2021年の4,000億円と比較すると、2025年には1兆円規模の市場に成長する見込みだといわれています。

近年はTikTokをはじめとする動画SNSが広く浸透し、多くのユーザーが「動画を通して情報収集する」のが当たり前の時代となりました。

基本的にはどのような企業でも、広告となる動画を制作できれば比較的簡単に出稿することができ、認知拡大が期待できます。また視聴された回数に応じて課金される料金制度のため、運用しながら改善し施策に反映させやすいのも利点です。

2.YouTubeの広告って何があるの?

最近公開されているYoutubeの広告は大きく分けるとAdWordsでオークションを行う方法と、AdWordsでオークションを介さずに、広告の表示枠を予約購入する方法の2つとなります。

他にも表示回数と料金を設定し、広告を表示する方法もありますが、Googleが最近進めている広告は上記の2つが目立っています。

それでは各広告は普段Youtubeのどこに表示され、目にしているかをご紹介したいと思います。

関連リンク

YouTube上の広告「trueview」、2つのパターンをうまく使い分けましょう!

3.YouTube広告のメリット

YouTube広告を活用する5つのメリットについてお伝えします。

幅広いユーザーにリーチ

YouTubeは、Facebookに次ぎ、世界で2番目に多くの人が利用するSNS、動画プラットフォームです。実際に、2023年3月現在で25億人ものユーザーが利用しています。

(出展:「Biggest social media platforms 2023 | Statista</a」)

さらに国内では2023年5月現在で7,120万人が利用しており、3,800万人がテレビデバイスで視聴、なかでも45歳以上の利用者は2,680万人を超えました。若年層に偏るSNSなどに比べると、幅広いユーザー層にリーチできるプラットフォームであることがわかります。

(出展:「Think with Google|YouTube 視聴はより多様に、YouTube の最新動向と利用実態」)

さまざまなターゲティング方法

YouTube広告では、多様なターゲティング方法が用意されているため、広告を配信したいユーザーを限定できます。

ターゲティングは大きく、オーディエンスターゲティング・コンテンツターゲティングの2種類に分けられます。年齢・性別・居住地といったユーザーの属性はもちろん、興味関心のあるトピックやカテゴリに対しても配信が可能です。

さらにある特定の動画に広告を表示するプレースメントターゲティングを使えば、届けたいユーザーにより的を絞って配信することもできます。

コスパがよい

YouTube広告は、動画の視聴回数や視聴時間が決められた規定を超えなければ、費用がかからない仕組みです。そのため、興味のないユーザーはスキップし、関心度の高いユーザーに絞って広告配信が可能なため、CVRも高く費用対効果が高いといえます。

また広告動画上にWebサイトへのリンクを設置できるため、確度の高い見込客を自社LPへ誘導できるのも費用対効果が高いポイントです。

さらに「販売」「見込み顧客の獲得」「Webサイトのトラフィック」など、目的に合わせた配信設定ができたり、同一ユーザーに同じ広告を何度も見せないようにするフリークエンシーキャップの設定ができたりするため、効率的に広告を運用できます。

Google広告と連携可能

YouTube広告は、Google広告と連携してより効率的な運用が可能です。

Google広告で登録したユーザーリストをもとに、自社サイトにアクセスしたユーザーや、広告を視聴したユーザーに絞ってアプローチできます。

PDCAサイクルをまわせる

YouTube広告を運用することでデータを収集・蓄積できるため、これをもとに出稿する広告やマーケティング活動をブラッシュアップできるのもメリットです。

YouTube広告は、再生数や再生時間、広告の視聴回数や広告ないのクリック数といった定量データを取得できます。配信した広告を数値化したデータで振り返ることができ、次の施策を改善するのにも役立ちます。

4.YouTube広告にはどんな種類がある?

YouTube広告には、近年登場したフォーマットも加えて9種類があります。ここではその特性について詳しく解説します。

  • TrueViewインストリーム広告
  • アウトストリーム広告
  • インフィード動画広告(旧TrueViewディスカバリー広告)
  • インサーチ広告
  • オーバーレイ広告
  • バンパー広告
  • マストヘッド広告
  • ダイレクトレスポンス広告
  • 動画アクションキャンペーン(VAC)

TrueViewインストリーム広告

おそらく皆さまが一番よく目にしているのは、TrueViewと呼ばれる広告です。TrueViewとは、AdWordsを介して表示されている広告のこと。

動画を見る前に「5秒後にこの広告をスキップすることができます。」と表示され、5秒後に広告をスキップするか、残りの部分を視聴するかを選択できる広告です。

インストリーム

広告主側としては30秒間視聴された際、または30秒未満の動画であれば最後まで視聴された際に、広告料金が発生します。

このTrueViewインストリーム広告は、5秒後にスキップできる「スキッパブル広告」のほかにも、最大で15~20秒間スキップできない「ノンスキッパブル広告」の2種類から形式を選ぶことができます。

また動画本編より前に流れる広告は「プレロール」、動画の間に挟まれている広告を「ミッドロール」、動画後に流れる広告は「ポストロール」と呼ばれ区別されています。

アウトストリーム広告

アウトストリーム広告とは、動画内に広告を配信するインストリーム広告に対して、動画外で配信される広告のこと。具体的には、YouTubeのパートナー認定を受けたWebサイト、SNSやアプリ内で配信され、モバイル端末専用の広告となっています。>スマートフォンが普及したことにより、注目の集まる広告のひとつです。

実際に2015年のデータでは、インストリーム広告の平均動画視聴時間は16秒であるのに対して、アウトストリーム広告は平均20秒視聴されていることがわかっています。

(出展:「Research: Outstream Video Ads Viewed Longer and More Effective Than Instream」)

インフィード動画広告(旧TrueViewディスカバリー広告)

インフィード動画広告とは、ユーザーが視聴している動画ページやチャンネル上で、コンテンツ(再生中の動画)との関連性によってページ横の関連動画欄に表示される広告のことです。ユーザーがその動画をクリックすることで再生され、インストリームと同様によく見る広告です。

ディスプレイ

動画をスキップした後に、関連動画の前にバナーを見て、興味のあるものはクリックしたことがあるという方も多いかもしれません。

この広告の特徴としてはユーザーがみずから動画を選択し、視聴開始した場合のみに課金されるようになっている点です。そのためネガティブな印象を与えにくいというメリットがあります。

インサーチ広告

youtubeで検索を行った際に、検索結果の上部に表示される「広告」と記載されたもので、ユーザーがその動画をクリックすることで再生されます。

インサーチ

この広告の特徴としてはユーザーが動画を選択し、視聴開始した場合のみに課金される点です。

オーバーレイ広告

オーバーレイ広告とは、視聴している動画の下部に表示される広告です。バナーが表示されるもの、テキストだけのものの2種類があります。

ただしオーバーレイ広告は、パソコンでしか表示されないため視聴者の混乱をまねいたとし、米Googlegが2023年4月6日以降に廃止することを発表しています。

バンパー広告

バンパー広告は、動画本編の前後や途中で再生される広告です。インストリーム広告と似ていますが、バンパー広告は6秒以下と決まっており、スキップができないのが特徴です。

スキップができない、かつ時間が短いため、ユーザーにネガティブな印象を与えにくく、高い認知拡大効果が期待できます。

とくに若年層にとっては10秒以下の短い広告がより効果的であるというデータもあり、今後ますます需要が高まっていく広告であるといえます。

(出展:「International Advertising Bureau(IAB)|Multiscreen Video Best Practices」)

マストヘッド広告

マストヘッド広告は、YouTubeのトップページ上部に表示される横長の広告で、24時間につき1社が掲載できる広告枠です。事前予約が必要になります。

マストヘッド

マストヘッド

TrueView広告のようにターゲティングする仕組みがないものの、国ごとに配信エリアを指定でき、宣伝効果は非常に高いです。トップページのファーストインプレッションで表示される広告のため、金額は数百万円での出展になります。

またモバイル用とPC用で掲載枠が設けられているので、モバイルだとアプリ系、PCだとブランドやコンテンツ(映画が製品)の宣伝が掲載されていることが多いです。広告はクリックすると掲載元の会社サイトへリンク遷移するためにデバイスごとの特性が現れています。

ダイレクトレスポンス広告

ダイレクトレスポンス広告とは、近年新しく追加されたフォーマットです。動画広告の下に、関連商品を掲載できる広告です。広告を見たユーザーが、より商品購入などのCVしやすいような広告となっています。

動画視聴後にも商品画像が残るため、ユーザーの購買につなげやすく、実際にダイレクトレスポンス広告を活用して業績を急速にのばしている企業も出てきました。ECサイトを運営する企業にはとくにおすすめの広告です。

動画アクションキャンペーン(VAC)

動画アクションキャンペーンは、TrueView広告をベースに、さらにコンバージョン獲得に特化した広告です。別目VACとも呼ばれ、スキップ可能なインストリーム広告・インフィード広告のフォーマットを使います。こちらもダイレクトレスポンス広告と同様、近年新しく登場した広告です。

動画アクションキャンペーンは、動画本編に直接クリックできるCTAボタンや、広告見出しを設置できるのが特徴です。単体のキャンペーンでも複数デバイス向けに配信でき、次にとってほしい行動(コンバージョン)をユーザーに示唆することができます。

5.TrueViewのメリット・デメリット

TrueViewを活用するメリットは、莫大な数のユーザーのなかから年齢・性別・地域・好み・キーワード・曜日・時間帯などで限定し、配信することが可能になっているところです。

また、ユーザーが興味を持ち、広告をクリックまたは一定時間視聴することで初めて課金されるので広告主に良心的な点と、一回きりではなくリマーケティング機能による相乗効果が見込めるので、便利な点などが挙げられます。

デメリットは、配信する対象を広げすぎると金額がかさむ原因となり、適した年齢・性別・地域・好み・キーワード・曜日・時間帯など設定するのが難しい点です。

インストリームの場合だと、5秒間の間でスキップさせない動画作りを考える必要があるため、媒体を作成するのに時間や工数がかかる点や、動画視聴前に必ず開始されるのでユーザーが不快感を抱く可能性があることがデメリットとなり得ます。

まとめ

YouTubeで表示される各広告についてご紹介しました。YouTube広告は、AdWordsと連携してそれぞれのユーザーに対して最適な広告を表示しており、ユーザーが興味を抱くようなさまざまな種類があることがわかります。

現在AdWordsを使用している方や動画でのプロモーションが多い企業様では利用することもあるかと思いますので、広告配信や表示を決める際の参考にしていただければ幸いです。

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