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除外キーワードとは?マッチタイプ・選び方・設定方法と、業種別の初期リスト

記事公開日:2026/09/23
最終更新日:2026/11/02
除外キーワードとは?マッチタイプ・選び方・設定方法と、業種別の初期リスト

除外キーワードとは、広告を表示させたくない検索語句をあらかじめ指定する設定です。「無料」「求人」「とは」のような語を登録しておくと、その語を含む検索に対して広告が出なくなります。成果につながらないクリックに広告費が流れるのを止める、リスティング広告の基本的な機能です。

この記事では、3つのマッチタイプの挙動、検索語句レポートから除外語を見つける手順、Google広告での設定方法、登録上限や17語制限といった仕様上の落とし穴までを実務手順として整理します。あわせて、そのままコピーして使える業種別の初期リストと、除外しすぎたかどうかを判断する基準も本文に載せています。

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1.除外キーワードとは

先に、紛らわしい2つを分けておきます。この記事で扱う除外キーワードは、Google広告やLINEヤフー広告の管理画面で設定する広告配信の機能です。一方、Google検索の検索窓で「カレー -レシピ」のようにハイフンを付けて特定の語を結果から外す使い方は、検索演算子(マイナス検索)と呼ばれる別のものです。前者は広告主が自社の広告の表示先を絞る設定、後者は検索する人が自分の検索結果を絞る操作で、設定する場所も効果が及ぶ範囲も重なりません。広告運用の話を探している方は、このまま読み進めてください。

除外キーワードは、登録したキーワードに対して「このキーワードを含む検索には広告を出さない」と指定する仕組みです。たとえばオフィス家具を販売している会社が「中古」を除外すれば、「オフィスチェア 中古」という検索に対して広告は表示されません。通常のキーワード設定が「どこに出すか」を決めるのに対して、除外キーワードは「どこに出さないか」を決めます。

1-1.除外キーワードを設定しないと何が起きるか

広告は登録したキーワードと同じ言葉だけに反応するわけではなく、意味が近いと判断された検索にも表示されます。この広がりを放置すると、起きることは3つあります。1つ目は広告費の浪費です。買う意思のない検索にクリックが発生し、予算に上限がある以上、それはそのまま見込み客に届かなかった金額になります。

2つ目は数値の読みづらさです。関係のない検索語句が表示回数とクリック数に混ざると、クリック率もコンバージョン率も本来より低い値になります。この状態で「CTRが低いから広告文を直そう」と判断すると、原因と対策がずれます。除外は、改善の前に数字をきれいにする作業でもあります。

1-2.除外キーワードが効くのは「検索語句」に対して

除外の設計を間違えないために、「キーワード」と「検索語句」の違いを押さえておきます。キーワードは広告主が管理画面に登録する語で、検索語句はユーザーが実際に検索窓に打ち込んだ語です。この2つは一致するとは限りません。

「オフィスチェア」というキーワードを登録していても、実際に広告が表示された検索語句は「オフィスチェア 中古 激安」「オフィスチェア 処分方法」「オフィスチェア 修理」と多岐にわたります。除外キーワードが判定の対象にしているのは、登録したキーワードではなく、ユーザーが打ち込んだ検索語句のほうです。

除外すべき語を見つける場所が検索語句レポートになるのは、このためです。なお、除外キーワードを追加してもキーワード側の設定は変わりません。

2.除外キーワードのマッチタイプ3種類

除外キーワードにも、通常のキーワードと同じく3つのマッチタイプがあります。完全一致、フレーズ一致、部分一致の3種類で、どれを選ぶかによって止まる範囲が大きく変わります。同じ語を登録しても、指定の仕方を間違えると「1件も止まらない」または「止まりすぎる」という結果になります。

重要な前提として、除外キーワードのマッチタイプは、通常のキーワードのマッチタイプとは挙動が異なります。通常のキーワードは類似パターンを広く拾いますが、除外キーワードは基本的に指定した語そのものに対して働きます。同義語や言い換えは自動では除外されません。

指定は記号で分けます。完全一致は角かっこ、フレーズ一致は二重引用符、部分一致は記号なしで入力します。

2-1.完全一致

角かっこで囲んで登録します。検索語句が登録した語と完全に同じ場合だけ、広告の表示が止まります。

「[オフィスチェア]」と除外登録した場合、止まるのは「オフィスチェア」という検索語句だけです。「オフィスチェア 中古」「安い オフィスチェア」のように別の語が付いた検索語句には広告が表示されます。語順や語数が違えば対象外になるため、3つのなかでもっとも止まる範囲が狭い指定です。

2-2.フレーズ一致

二重引用符で囲んで登録します。登録した語が、その語順のまま検索語句に含まれている場合に広告が止まります。「"オフィスチェア 中古"」なら「オフィスチェア 中古 激安」「東京 オフィスチェア 中古」は止まり、語順が逆の「中古 オフィスチェア」は止まりません。語順まで含めて意味が決まる複合語に使います。

2-3.部分一致(インテントマッチ)

記号を付けずにそのまま登録します。登録したすべての語が検索語句に含まれていれば、語順に関係なく止まります。「オフィスチェア 中古」なら「中古 オフィスチェア」「オフィスチェア 激安 中古 東京」のいずれも対象です。語がそろっていることだけが条件なので、3つのなかでもっとも広く止まります。

1語だけを部分一致で登録するのが、実務でもっとも多い使い方です。「無料」「求人」「とは」を1語で入れておけば、その語を含む検索語句をまとめて止められます。ただし除外側では同義語まで広がらないため、「求人」を除外しても「採用」「募集」は止まりません。止めたい語は個別に並べます。

※マッチタイプの名称は媒体側で変更されることがあります。Google広告では通常のキーワードの部分一致が「インテントマッチ」という名称に変わっており、媒体のヘルプと管理画面で表記が異なる時期があります(2026年9月時点)。

2-4.【比較表】3つのマッチタイプの挙動の違い

「オフィスチェア 中古」を除外登録したとき、それぞれの指定で何が止まり、何が止まらないかを並べます。

マッチタイプ 入力の書き方 止まる検索語句 止まらない検索語句
完全一致 [オフィスチェア 中古] オフィスチェア 中古 中古 オフィスチェア/オフィスチェア 中古 激安
フレーズ一致 "オフィスチェア 中古" オフィスチェア 中古/オフィスチェア 中古 激安/東京 オフィスチェア 中古 中古 オフィスチェア/オフィスチェア 中古品
部分一致 オフィスチェア 中古 オフィスチェア 中古/中古 オフィスチェア/オフィスチェア 激安 中古 東京 オフィスチェア 激安(「中古」を含まない)

表の右端を見ると、完全一致で登録した除外がほとんど機能しないことが分かります。実際の検索語句は複数の語で構成されることが多く、登録した語と一字一句そろうケースは限られるためです。

2-5.どのマッチタイプを使うかの判断

迷ったときの判断は、止めたい範囲の広さで決めます。

マッチタイプの選び分け

  • その語が入っていたら成果にならないと言い切れる → 部分一致(1語で登録)
  • 語の組み合わせで意味が決まる → フレーズ一致
  • 単体で検索されたときだけ外したい、または他社ブランド名など誤爆を避けたい → 完全一致

「無料」「中古」「求人」のような語は、どんな語と組み合わさっても成果が見込めないなら、1語の部分一致で登録するのが効率的です。件数も1件で済みます。

一方、「事例」を1語で除外すると「導入事例」を探している比較検討中の見込み客まで止まります。この場合はフレーズ一致で範囲を絞るか、除外しないかを選びます。1語の部分一致は効きが強いぶん、巻き込み事故も起こしやすい設定です。登録前に、その語を含む検索語句のなかに拾いたいものがないかを確認してください。

3.除外するキーワードの選び方

除外キーワードは思いつきで並べるものではなく、実際に発生した検索語句を見て決めます。配信前の推測で入れるものと、配信後のデータから足すものの2段階があり、後者のほうが件数としては多くなります。判断の基準を決めておくと、担当者が変わっても方針がぶれません。

3-1.検索語句レポートを確認する手順

Google広告の管理画面で、実際に広告が表示された検索語句を確認します。手順は次のとおりです。

  1. 管理画面左のメニューから「キャンペーン」を開く
  2. 「分析情報とレポート」のなかにある「検索語句」を選ぶ
  3. 期間を過去30日などに設定する
  4. 表示項目にクリック数・費用・コンバージョン数・コンバージョン単価を追加する
  5. 費用の高い順に並べ替える

確認の頻度は、配信開始から1か月程度は週1回、数値が安定してからは月1回を目安にしてください。配信初期は想定外の検索語句が集中して出るため、放置すると初月の予算が関係ない検索に消えます。

3-2.基準①成果が見込めない語句

一定のクリックが発生しているのにコンバージョンが0件の語句です。ただし、クリックが2〜3回で0件という段階では、たまたま成果が出ていないだけの可能性があります。

判断の目安は、その語句の累計費用が自社の目標コンバージョン単価を超えているかどうかです。目標CPAが3万円なら、3万円を使い切ってコンバージョンが0件の語句は、費用対効果の面で継続する根拠が薄くなります。金額の小さい語句をこまめに除外しても、削減できる金額はわずかです。費用の大きい順に上から処理するほうが、投じる時間に対する効果が大きくなります。

3-3.基準②商材と関連性が低い語句

自社が扱っていない商品名、対応していないサービス、提供エリア外の地名などです。これらはコンバージョン数を待つまでもなく、見つけた時点で除外して問題ありません。

関連性が低い語句は、キーワードの範囲設定が広すぎるサインでもあります。同じ種類の語句が繰り返し出るなら、そのキーワードのマッチタイプを絞るか、キーワード自体を見直してください。キーワード設計が原因の場合、除外だけでは別の語句が次々と出てきます。

3-4.基準③購入意図がない語句

検索している人が情報収集や別の目的で動いていて、購入や問い合わせに向かっていない語句です。代表的なのは次の4種類です。

種類 代表的な語 除外してよいかの判断
調べ物 とは/意味/違い/仕組み/読み方 今すぐの購入につながらないなら除外。認知目的の配信をしている場合は残す
無料・自作 無料/フリー/自作/diy/やり方 有料商材なら除外。無料プランがある場合は要検討
採用・求人 求人/採用/転職/年収/評判 社員 広告の目的が採用でないなら除外
既存顧客の問い合わせ ログイン/解約/使い方/マイページ/問い合わせ先 新規獲得が目的なら除外

「とは」の扱いには注意が必要です。BtoBの高額商材では、情報収集段階の検索から資料ダウンロードにつながることがあります。自社の過去データで「とは」を含む語句のコンバージョンを確認してから判断してください。

3-5.配信前に入れておく除外と、配信後に足す除外

配信前に入れるのは、データがなくても判断できる語です。無料・求人・自作といった、自社の商材の性質から明らかに成果につながらないと分かるもの。これらは次の章の初期リストとして一覧にしました。

配信後に足すのは、実際の検索語句を見ないと分からない語です。想定していなかった競合名、類似した別業種の商品名、地域の表記ゆれなどがここに入ります。初期リストを入れたから安心ではなく、入れたうえで検索語句レポートを回すという順番になります。

4.【配布】業種別・除外キーワードの初期リスト

配信を始める前に登録しておく除外キーワードを、業種別に一覧にしました。すべて本文にそのまま載せているので、管理画面にコピーして使えます。

使い方は共通です。まず4-1の全業種共通リストを入れ、そのうえで自社に近い業種のリストを足します。マッチタイプは指定がない限り部分一致(記号なし)で登録してください。登録する前に、自社の商材でその語を含む検索を拾いたいケースがないかだけ確認します。

業種が同じでも、商材の価格帯と顧客層によって外すべき語は変わります。登録後1か月は検索語句レポートを週1回確認し、リストを自社向けに育ててください。

4-1.全業種で共通して入れるもの

分類 除外キーワード 理由
無料・費用回避 無料/フリー/タダ/格安/激安/最安/値引き/クーポン 価格だけを理由に動いている層で、有料商材では成約に至りにくい
自作・内製 自作/自分で/diy/作り方/やり方/手順/テンプレート/ひな形 外注せず自力で解決しようとしている状態
調べ物 とは/意味/違い/読み方/英語/略/わかりやすく/図解 購入段階に達していない情報収集。認知目的の配信では残す選択もある
採用・労働条件 求人/採用/募集/転職/年収/給料/バイト/新卒/インターン/ブラック 広告の目的が採用でない限り、成果につながらない
既存顧客の用事 ログイン/マイページ/解約/退会/問い合わせ先/電話番号/営業時間 新規獲得の広告費で既存顧客の導線を買うことになる
学習・資格 資格/講座/スクール/独学/試験/勉強/学校/セミナー 無料 サービスの購入ではなく、自分が学ぶ目的
中古・リサイクル 中古/リサイクル/買取/処分/レンタル/リース 新品販売・自社サービスを扱う場合は別の需要
トラブル・不満 訴訟/苦情/クレーム/詐欺/怪しい/被害/炎上 購買意図から外れており、ブランドリスクの面でも表示させたくない

「格安」「レンタル」は自社が低価格帯やレンタルを扱っているなら外してください。「セミナー」も、セミナー集客が目的なら除外すると配信が止まります。リストは業態に合わせて引き算してから登録します。

4-2.BtoBサービスの場合

SaaS・受託開発・コンサルティングなど、法人向けにサービスを提供する場合のリストです。BtoB特有の問題は、個人利用の検索と学習目的の検索が大量に混ざることです。

分類 除外キーワード 理由
個人利用 個人/個人向け/家庭用/個人事業主向け 無料/プライベート 法人向け商材では単価と提供条件が合わない(個人事業主も顧客なら要調整)
学習・転職 資格/独学/未経験/勉強法/年収/将来性/キャリア その職種になりたい人の検索で、発注側ではない
無料ツール探し 無料ツール/フリーソフト/oss/オープンソース/無料プラン 比較 予算化されていない段階。商談化しにくい
就職・企業研究 企業研究/エントリーシート/面接/志望動機/口コミ 社員/離職率 求職者・就活生の検索
他社の求人 代理店 求人/エンジニア 募集/業務委託 募集 発注ではなく受注側を探している
学術・レポート 論文/レポート/研究/文献/統計 推移 学生・研究者の情報収集
下請け探し 下請け/協力会社 募集/案件 探し/単価 相場 受注 自社に発注する側ではなく、仕事を受けたい側

BtoBでは「相場」「費用」の扱いに注意してください。発注検討中の企業が調べる語でもあるため、一律に除外すると有望な検索を落とします。「単価 相場 受注」のように受注側の文脈が明確なフレーズだけをフレーズ一致で外すのが安全です。

4-3.ECの場合

物販では、購入以外の目的で商品名を検索する人が大量に発生します。使い方を調べる、修理先を探す、処分方法を調べる、といった検索です。

分類 除外キーワード 理由
購入後の用事 使い方/説明書/取扱説明書/修理/故障/保証/部品/交換方法/パーツ名 すでに所有している人の検索
他店・他モール メルカリ/ヤフオク/楽天/amazon/ドンキ/店舗 在庫 特定の販売先を決めて検索している。自社ECでは獲得しにくい
返品・配送トラブル 返品/返金/キャンセル/届かない/遅い/追跡 購買ではなく問題解決の検索
転売・仕入れ 転売/せどり/卸/仕入れ/仕入/問屋/ロット 販売者側の検索で、小売の顧客ではない
手作り・代替 手作り/代用/代わり/100均/ダイソー/セリア 購入を避けて済ませようとしている
取扱いのない商品 (自社が扱っていないブランド名・型番・色・サイズ) 在庫がないため、クリックされても購入に至らない
レビュー閲覧のみ 口コミ だけ/評判 悪い/失敗/後悔/デメリット 購入をためらっている段階。予算に余裕がなければ外す

「取扱いのない商品」は、EC広告でもっとも費用が漏れやすい箇所です。自社サイトの商品一覧と、検索語句レポートに出てくるブランド名・型番を突き合わせて、扱っていないものを除外リストに移してください。商品数が多いECでは、この作業だけで無駄クリックの大部分が止まります。

4-4.採用・求人と混ざりやすい業種の場合

介護、建設、運送、飲食、美容、医療、人材といった業種では、サービスを探す検索と、そこで働く仕事を探す検索が同じ語で発生します。「介護 大阪」という検索が、施設を探す家族のものか、職を探す人のものかは語だけでは分かりません。

分類 除外キーワード 理由
求人そのもの 求人/募集/採用/転職/ハローワーク/indeed/バイト/パート/アルバイト 働き手側の検索
労働条件 年収/給料/給与/時給/月給/待遇/シフト/夜勤/休日/手当/ボーナス 勤務先としての比較
資格・就業 資格/免許/初任者研修/実務者研修/講習/受験/無資格/未経験 その仕事に就くための検索
職場の評判 きつい/やめとけ/辞めたい/人間関係/離職率/ブラック/口コミ 社員 勤務先としての評判を調べている
労務・許認可 労働基準/残業代/有給/社会保険/許可申請/免許取得 事業者・従業員の手続き。サービスの利用者ではない

この分類が効く業種では、広告文でも読み手を選別すると精度が上がります。「ご家族向け」「法人のお客様へ」のように対象を明示すると、求職者のクリック自体が減ります。除外で入口を絞り、広告文で意図を伝える。この2段構えなら、除外リストを増やし続けなくても済みます。

5.除外キーワードの設定方法

Google広告での設定方法は2通りです。特定のキャンペーンや広告グループに直接追加する方法と、除外キーワードリストを作ってアカウント内で使い回す方法です。

使い分けの基準は、その除外語を他のキャンペーンでも使うかどうかです。どのキャンペーンにも入れたいものはリスト化し、特定のキャンペーンでだけ止めたいものは直接追加します。

両方の併用が前提です。実務では、共通リストを全キャンペーンに適用したうえで、キャンペーン固有の除外を直接追加する形が管理しやすくなります。

5-1.キャンペーン・広告グループに直接追加する

  1. 管理画面左のメニューから「キャンペーン」を開く
  2. 「オーディエンス、キーワード、コンテンツ」のなかの「検索キーワード」を選ぶ
  3. 画面上部のタブで「除外キーワード」に切り替える
  4. プラスボタンを押し、追加先としてキャンペーンまたは広告グループを選ぶ
  5. 除外キーワードを1行に1語ずつ入力する(角かっこ・二重引用符はここで付ける)
  6. 保存する

広告グループ単位で追加すると、そのグループでだけ除外が効きます。同じアカウント内でキーワードの役割を分けている場合、たとえば指名キーワードのグループと一般キーワードのグループで除外方針を変えたいときに使います。

検索語句レポートから追加することもできます。対象の語句にチェックを入れて「除外キーワードとして追加」を選ぶ方法ですが、登録されるのは検索語句そのものなので、広く止めたい場合は手動でマッチタイプを調整してください。

5-2.除外キーワードリストを作って使い回す

  1. 管理画面右上の「ツール」を開く
  2. 「共有ライブラリ」のなかの「除外キーワードリスト」を選ぶ
  3. プラスボタンでリストを新規作成し、名前を付ける
  4. 除外キーワードをまとめて貼り付けて保存する
  5. 作成したリストを選び、「キャンペーンに適用」で対象キャンペーンにチェックを入れる

リストの利点は更新のしやすさです。1語追加すれば、そのリストを適用しているすべてのキャンペーンに反映されます。キャンペーンが10個あっても修正は1回で済みます。

リストは用途ごとに分けて作ると運用しやすくなります。「全業種共通」「求人系」「競合名」「取扱いのない商品」のように分けておけば、キャンペーンの性質に応じて適用するリストを選べます。1つの巨大なリストにまとめると、あとから「なぜこの語を入れたのか」をたどれなくなります。

5-3.P-MAXキャンペーンでの設定

P-MAX(パフォーマンス最大化キャンペーン)でも除外キーワードを設定できます。ただし通常の検索キャンペーンと画面が異なり、アカウント単位の除外キーワードリストをキャンペーンに適用する形が基本になります。設定場所は「ツール」の「共有ライブラリ」から作成したリストを、対象のP-MAXキャンペーンに割り当てる流れです。

P-MAXは配信面が検索以外にも広がるため、除外キーワードで制御できるのは検索面に限られます。配信面全体の制御には、ブランドの除外リストやコンテンツの除外設定を併用します。

5-4.登録できる上限件数

Google広告の除外キーワードには登録件数の上限があります。2026年9月時点で公開されている数値は次のとおりです。

設定場所 上限件数
キャンペーン単位の除外キーワード 10,000件
アカウント単位の除外キーワード 1,000件
除外キーワードリスト 20リスト × 各5,000件
ディスプレイキャンペーンの除外キーワード 1,000件

通常の運用でこの上限に達することはまれです。近づいているなら、除外を足し続けるのではなくキーワード側の設計を見直す段階にあります。

※本章の上限件数と設定手順は2026年9月時点の公開情報にもとづいています。Google広告の管理画面の名称と仕様は更新されるため、設定の前にGoogle広告ヘルプの該当ページで最新の内容を確認してください。

6.除外キーワードの注意点

除外キーワードは登録すればそのとおりに効くとは限りません。仕様上、除外が適用されない条件がいくつかあります。「除外したのに広告が出ている」という相談の多くは、設定ミスではなくこの仕様が原因です。

以下は2026年9月時点の仕様です。媒体側の更新で変わることがあります。

6-1.17語を超える検索語句には適用されない

Google広告では、17語以上で構成される検索語句には除外キーワードが適用されません。長文で検索された場合、除外語が含まれていても広告が表示されることがあります。

音声検索や、文章をそのまま貼り付けた検索がこれに当たります。件数は多くありませんが、レポート上で「除外したはずの語が残っている」ように見える原因のひとつです。

6-2.ディスプレイキャンペーンでは扱いが異なる

ディスプレイ広告の除外キーワードは、検索広告のように検索語句を止めるものではありません。広告を表示させたくないコンテンツのテーマを指定する設定で、その語を含むページへの配信を抑えます。

そのため、検索広告用に作った除外リストをそのままディスプレイに流用すると、意図しない範囲まで配信が絞られることがあります。上限件数も検索とは別で、ディスプレイキャンペーンは1,000件です。ディスプレイ用には別リストを用意してください。

6-3.除外しているのに広告が表示される場合

原因として考えられるのは次の5つです。

除外が効いていないときの確認順

  • マッチタイプが狭すぎる(完全一致で登録していて、複合語に効いていない)
  • 適用先が違う(リストを作ったが、対象キャンペーンに適用していない)
  • 表記ゆれ(ひらがな・カタカナ・英数字の全角半角・送り仮名が別扱いになっている)
  • 17語を超える検索語句に当たっている
  • 反映待ち(設定直後は管理画面上のデータに反映されるまで時間がかかる)

もっとも多いのは表記ゆれです。「求人」を除外しても「きゅうじん」「キュウジン」は別の語になります。カタカナ表記が一般的な語は、漢字・ひらがな・カタカナ・英語表記をまとめて登録してください。

なお、2024年6月の仕様変更で、除外キーワードでも誤字のパターンが自動的に考慮されるようになっています。ただし自動で考慮される範囲は同義語や表記ゆれ全般ではないため、上の確認は引き続き必要です。

6-4.媒体によって上限件数と仕様が違う

GoogleとLINEヤフーでは、上限件数も語数の条件も異なります。2026年9月時点の違いを並べます。

項目 Google広告 LINEヤフー広告
キャンペーン単位の上限 10,000件 150件
除外キーワードリスト 20リスト × 各5,000件 20リスト × 各150件
語数の条件 17語以上のフレーズは対象外 11語目以降が対象外

LINEヤフー広告は上限が小さいため、Googleと同じリストをそのまま移すと入り切りません。移行する場合は、費用の発生が多い語から優先して絞り込む必要があります。なお、LINEヤフー広告には2026年1月に除外キーワードリストの機能が追加されており、それ以前の運用手順とは異なります。

※本章の件数・語数・仕様は2026年9月時点の公開情報にもとづく整理です。いずれも媒体側で更新されるため、設定の前にGoogle広告ヘルプおよびLINEヤフー広告ヘルプの該当ページで最新の内容を確認してください。

7.除外しすぎるリスク

除外キーワードは、入れれば入れるほど良いものではありません。止めた検索語句のなかに見込み客が含まれていた場合、その機会は二度と戻りません。しかも除外による機会損失は、管理画面の数値には「損失」として表示されないため、気づきにくい問題です。

「過度に設定しない」という注意はよく書かれていますが、どこからが過度なのかの基準はあまり示されません。以下に、判断できる形で並べます。

7-1.どこからが「過度」か

次の4つのうち2つ以上に当てはまるなら、除外が効きすぎている可能性があります。

サイン 見る場所 目安
表示回数が落ちている キャンペーンの表示回数(前月比) 除外を追加した週から表示回数が減り、元に戻らない
予算を使い切れなくなった 1日の平均費用と日予算 日予算に対して費用が大きく下回る日が続く
検索語句の種類が減った 検索語句レポートの行数 同じ期間で比べて、出てくる語句のバリエーションが明らかに少ない
コンバージョン数だけが減った コンバージョン数とCPA CPAは改善しているのに、コンバージョンの絶対数が落ちている

とくに4つ目に注意してください。除外を増やすとCPAは良くなりやすいという性質があります。成果の出ない検索を止めているのだから当然ですが、同時に拾えたはずの見込み客も落としていると、コンバージョン数が減ります。CPAだけを見ていると、事業としては後退しているのに改善したように見えます。

基準は、CPAの改善率とコンバージョン数の減少率のどちらが大きいかです。CPAが1割改善してコンバージョン数が3割減っているなら、その除外は行きすぎです。

7-2.機会損失を見つける手順

  1. 除外キーワードの一覧を、追加した日付順に並べる
  2. 表示回数やコンバージョン数が落ち始めた時期と照らし合わせ、その前後に追加した語を絞り込む
  3. 絞り込んだ語のうち、1語の部分一致で登録しているものを優先して確認する
  4. その語を含む検索語句のなかに、成果につながりうる組み合わせがないかを洗い出す
  5. 該当するものがあれば、その除外を解除するか、フレーズ一致に変えて範囲を狭める

1語の部分一致を優先するのは、巻き込みの範囲がもっとも広いためです。「無料」を1語で除外すると「無料相談」「無料見積もり」「無料デモ」まで止まります。無料相談を入口にしているサービスにとっては、主要な導線を塞いだことになります。

8.AIが提案するキーワードを使う場合の除外設計

キーワードを人が1語ずつ選ぶのではなく、ツールが提案した候補から選ぶ運用が増えています。自社サイトの内容や商材の情報をもとに、出稿するキーワードの候補が自動的に提示される形です。

提案を受け取る側の作業は、選ぶことと、外すことの2つです。提案されたキーワードのリストには、除外すべき語は含まれていません。提案は「出すべき語」を出す機能であって、「出さない語」を設計する機能ではないためです。ここは運用する側が埋める必要があります。

8-1.提案されたキーワードで最初に確認すること

提案リストを受け取ったら、採用するかどうかを決める前に次の3点を見ます。

提案キーワードの確認3点

  • 自社が対応していない商品・サービス・エリアの語が混ざっていないか
  • 採用・求人・学習の文脈で使われる語が混ざっていないか
  • 語単体では意味が広すぎて、どんな検索を拾うか予想できない語がないか

1つ目と2つ目は、その語を採用しないだけでなく、除外キーワードとしても登録しておきます。採用しなかったキーワードでも、他のキーワードの拡張で同じ検索語句を拾うことがあるためです。「採用しない」と「除外する」は別の作業だと押さえてください。

3つ目に当たる語を採用するなら、配信初週の検索語句レポートを確認してください。意味の広い語は、想定していなかった方向に配信が伸びやすい語でもあります。

8-2.自動化しても除外だけは人が見る理由

キーワードの提案も広告文の生成も自動化が進んでいますが、除外の判断だけは自社の事情に依存します。「無料」を除外すべきかどうかは、無料プランがあるか、無料相談を入口にしているかで変わります。「中古」を外すかどうかは、中古も扱っているかで変わります。この情報は管理画面の数値には現れません。

クラウドサーカスが提供する広告AIエージェント「CIRCUS Ads」も、AIとの対話でLPと広告キャンペーンを作成し、自社のGoogle広告アカウントへ連携して配信まで実行する設計です。キーワードは実行ステップのなかでAIが提案し、運用担当者が選択します。ただし、除外キーワードの判断そのものを代わりに行う機能ではありません。対応媒体も現時点ではGoogleリスティング広告に限られるため、LINEヤフー広告やSNS広告を横断して運用したい場合は別の手段が必要です。自動化の対象は作成と改善提案の部分で、検索語句の確認と除外の判断には、社内で週2〜3時間程度の時間を見込んでおく必要があります。

9.除外キーワードと品質スコアの関係

除外キーワードの効果は、無駄クリックの削減だけではありません。品質スコアを通じて、クリック単価そのものにも影響します。

品質スコアは、推定クリック率・広告の関連性・ランディングページの利便性の3要素で評価されます。関連性の低い検索語句に広告が表示され続けると、表示回数だけが増えてクリックされない状態になり、推定クリック率の評価が下がります。広告文と検索語句の距離が遠ければ、広告の関連性の評価も下がります。除外キーワードは、この2つの分母から関係のない検索を取り除く作業にあたります。

品質スコアが上がると、同じ掲載位置をより低い入札単価で取れるようになります。公開されている改善事例では、クリック単価が500円から300円へ、600円から450円へ下がったケースが示されています(kwm.co.jp/2026年9月時点の公開情報)。除外キーワードの整理は、費用の削減と単価の低下の両方に効く施策です。

ただし、除外だけで品質スコアが大きく動くわけではありません。検索語句に対して広告文が答え、その広告文が約束した内容をランディングページが満たしている。この一貫性が揃ってはじめて、除外の効果が単価に反映されます。除外は入口を整える作業で、その先の広告文とLPの整合性は別途見る必要があります。

10.除外キーワードに関するよくある質問

除外ワードとは何ですか?

広告を表示させたくない検索語句をあらかじめ指定する設定です。登録した語を含む検索に対して、広告が表示されなくなります。

キーワード除外とは?

除外キーワード・ネガティブキーワードと同じものを指します。呼び方は複数ありますが、管理画面上の機能は同一で、Google広告では「除外キーワード」という名称が使われています。

Google検索で除外キーワードを使うとどうなる?

検索窓で「カレー -レシピ」のように語の前にハイフンを付けると、その語を含むページが検索結果から外れます。これは検索する人が自分の検索結果を絞る操作で、広告の除外キーワードとは別の機能です。広告の除外キーワードは広告主がGoogle広告の管理画面で設定するもので、検索結果そのものには影響しません。

検索時に除外したいキーワードは?

配信前に入れておく標準的な語は、無料・自作・とは・求人・中古・ログインといった、購入意図から外れる語です。業種ごとの一覧は4章の初期リストにまとめています。そのまま管理画面にコピーして使えます。

除外キーワードはいくつまで登録できますか?

Google広告ではキャンペーン単位で10,000件、アカウント単位で1,000件、除外キーワードリストは20リスト×各5,000件が上限です(2026年9月時点)。上限は変更されることがあるため、大量に登録する前にGoogle広告ヘルプで確認してください。

除外キーワードを設定したのに広告が表示されます

考えられる原因は、マッチタイプが狭すぎる、リストを対象キャンペーンに適用していない、表記ゆれで別の語として扱われている、17語を超える検索語句に当たっている、設定が反映されるまでの時間差、の5つです。まず6-3の順に確認してください。

除外キーワードは定期的に見直す必要がありますか?

必要です。配信開始から1か月程度は週1回、数値が安定してからは月1回、検索語句レポートを確認してください。季節商材や新商品を扱う場合、検索される語が入れ替わるため、頻度を上げたほうが漏れが少なくなります。

P-MAXでもキーワードを除外できますか?

できます。共有ライブラリで作成した除外キーワードリストを、対象のP-MAXキャンペーンに適用する形が基本です。ただしP-MAXは検索以外の配信面も含むため、除外キーワードで制御できるのは検索面に限られます。P-MAXの仕様は更新が速いため、設定の前に管理画面と媒体のヘルプで現在の手順を確認してください。

11.まとめ

除外キーワードは、広告を表示させたくない検索語句を指定する設定です。効き方を決めるのはマッチタイプで、1語の部分一致がもっとも広く止まり、完全一致はほとんど止まりません。止めたい範囲に合わせて指定を選び分けてください。

除外語を見つける場所は検索語句レポートです。費用の大きい順に並べ、成果が見込めない語句・関連性の低い語句・購入意図のない語句の3基準で判断します。配信前に4章の初期リストを入れ、配信後は実データで足していきます。

そして、除外は増やせば増やすほど良いわけではありません。CPAが改善しているのにコンバージョン数が落ちているなら、見込み客ごと止めている可能性があります。CPAの改善率とコンバージョン数の減少率を並べて見ることが、行きすぎを見つける最短の方法です。

無駄クリックを止めたあとに残るのは、広告文とランディングページが検索意図に答えているかという問題です。除外で入口を整え、その先の一貫性を上げる。この2つが揃うと、品質スコアを通じてクリック単価にも効いてきます。

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