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【2023年最新版】今だから読みたい!製造業DXの参考本【5選】

記事公開日:2023/07/10
最終更新日:2023/10/26
【2023年最新版】今だから読みたい!製造業DXの参考本【5選】

製造業DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、デジタル技術を活用し、工場や製造プロセスの業務を効率化・可視化し、製品やサービスを利用する人々の生活を豊かにすることを指します。

 

かつては「ものづくり大国日本」と呼ばれ、世界から高い評価を受けていた日本の製造業ですが、近年は原材料・エネルギー価格の高騰や少子高齢化による人材不足といったさまざまな危機に直面しています。こうした状況を受け、生き残りをかけて製造業DXを推し進める企業が増えています。DXの推進は世界的な潮流となっており、今後の日本の製造業においても競争力強化や生産性向上に欠かせない存在であるといえるでしょう。

 

そこで本記事では、「エムタメ!」編集部が厳選した製造業DXについて学べる書籍を5冊紹介します。製造業DXを体系的に学べる入門書をはじめ、DXを用いた戦略デザインやPLM・BOMプロセス改善の書籍など、製造業DXに取り組むうえで役に立つ書籍を集めました。

 

また現在「エムタメ!」では、製造業DXに特化したデジタルコンテンツを多数ご紹介しています。クラウドサーカスがこれまで支援してきたデジタルマーケティングやデジタル営業のほか、DXの基礎知識や概念についてもわかりやすく解説しています。

 

よろしければ本記事とあわせて下記リンクからご覧ください。

 

【関連記事】

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製造業DX 入門編(実践編、カスタマーサクセス編)

著:天野眞也 出版:Team Cross FA(2020年9月発行)

 

■本書の特徴と構成
製造業DXの入門書に最適

 

製造業従事者や経営者をターゲットに、製造業DXの基本と全体像をわかりやすく紹介。「なぜデジタル化が必要か」といったDX推進の有用性にはじまり、DX化することで得られるメリット(需給変動への対応およびリスクの最少化、攻めの工場運営など)を解説しています。

 

中でも筆者はデジタルファクトリーの重要性を説き、デジタルファクトリーの運用によってリソースの最適化が行われ、環境変化にあわせて最適化された生産と工場生産が実現すると述べています。巻末には「デジタルツイン」や「ダイナミック・ケイパビリティ」などDXにまつわる関連用語を収録(全49語)。DXに触れるのが初めての方でも無理なく学べるようになっています。

 

「製造業DX」シリーズは本書を含めて全部で3冊あり、製造業DXを実践するための応用編を説いた「実践編」、製造業DXの実現を支援する方を対象にした「カスタマーサクセス編」が販売されています。シリーズを通して読むことで製造業DXに必要な知識を網羅できます。

 

なお「実践編」と「カスタマーサクセス編」は伝えたいテーマが同一のため、目次および構成は同じ形式を取っています。視点は異なりますが、内容に一部重複する部分があるということです。

 

【目次】

第Ⅰ章 デジタル技術がもたらす変化
1 技術の発達がもたらすもの
2 デジタル化の広がり
3 デジタルトランスフォーメーション
第Ⅱ章 製造業におけるDXとは
1 すでにデジタル化されていること
2 これからデジタル化されていくこと
3 なぜデジタル化が必要か
4 デジタル化により実現できること
5 製造業に起きる変革
6 DX実現にむけて必要な要素
第Ⅲ章 デジタルファクトリーとそのインパクト
1 デジタルツインを実現した工場
2 従来型工場との違い
3 需給変動への対応とリスクの最少化
4 攻めの工場運営
第Ⅳ章 デジタルファクトリー構築のステップ
1 プランニング
2 シミュレーション
3 リアルファクトリー構築
4 デジタルファクトリー事例(デジタル型ロボットジョブショップ)
5 デジタルファクトリー事例(ロボコム・アンド・エフエイコム南相馬工場)
第Ⅴ章 日本の強みとDXがもたらす未来
1 なぜ日本が製造業DXを実現できるのか
2 日本文化との融合
3 真の働き方改革
4 ダイナミック・ケイパビリティの強化
5 輸出産業としての育成
用語解説 あとがき

 

引用元:Amazon

 【口コミ】

改革・改善のための戦略デザイン 製造業DX

著:髙橋信弘、清原雅彦、折本綾子 出版:秀和システム(2021年11月発行)

 

■本書の特徴と構成
製造業DX実現のための活用事例と実行手順が満載

 

本書は生産・製造業プロジェクト担当者をターゲットにした、業界標準のDX指南書です。「自社業務を改善したい。でも何から始めたらいいのかわからない…」といった要望に応え、DXの基礎知識から製造業DXの取り組みの現状、既存のITシステムとDXの違いなどを細かく解説しています。

 

特筆すべきは第3章の「先進事例・成功事例に学ぶ製造業のDX」です。すでに現場レベルで活用されている製造業DXの実例が全部で7つあり、具体的な活用事例と実行手順が詳しく書かれています。

 

そのほかにもDX推進・実行に必要なスキルとマインドを有するDX人材育成の方法や、DXを活用しながら製造業が成長していくための戦略デザインまで幅広く触れています。

 

【目次】

1章 なぜいまDXなのか
01 コロナ禍のDX
02 ブラックボックス化
03 ノウハウの喪失
04 コロナ禍と製造業
05 DXにおけるAIの役割
コラム 非接触型ICカード技術
06 テレワーク導入とDX

2章 製造業DXの現状と課題
01 製造業DXへの取り組みの現状
02 デジタル・ディバイド
03 IT化とDXとは違う
04 環境変化への対応策
05 既存のITシステムとDX
コラム 提案依頼書(RFP)
06 ユーザー企業とITベンダー企業
コラム 「要件定義」と「要件定義書」
07 中小製造業のIT化
08 既存システムのレガシー化
09 設計、品質管理、物流のDX
10 顧客ニーズの変化に対応
11 工場倉庫業DX
12 製造業のIT化は遅れている
コラム Appleの事例から学ぶ物流の在庫解消と業績回復への取り組み
13 サプライチェーンのDX
14 外注型SIから内製型DXへ

3章 先進事例・成功事例に学ぶ製造業のDX
01 製造業DXの活用状況
02 アナログからデジタルへ
コラム 「富士通グローバル・デジタルトランスフォーメーション調査レポート2019」
03 事務のデジタル化
04 製造業DXの先進事例①…D社 第2工場のWMS導入
05 製造業DXの先進事例②…T社 本宮工場のOCR導入
06 製造業DXの先進事例③…S社のOCR導入
07 製造業DXの先進事例④…中小製造業の事例
08 製造業DXの先進事例⑤…中小A社 タブレット端末導入
09 製造業DXの先進事例⑥…中小B社 ドライブレコーダー導入
10 製造業DXの先進事例⑦…中小C社 デジタル・サイネージ導入

4章 成功するソフトウェアのデジタル技術者の人材育成に学ぶ
01 システム・アーキテクトのエンジニアの人材育成
02 人材不足はマネジメントで解消できる
コラム システム開発と要件定義の流れ
コラム プログラム言語の歴史
03 スマートファクトリー
コラム 世界デジタルサミット2021DX導入事例
04 RFIDによる製品管理

5章 成長のための戦略デザイン
01 モノづくりと現場力
02 デジタルプラットフォーム
03 サプライチェーンDX戦略
04 スマート工場化の変革
コラム 通信ネットワーク技術がもたらす新しい社会システム
05 内製化戦略デザイン
06 製造業DXと働き方改革
コラム AIは、働き方をどのように変えるか?
07 DX成功への戦略デザイン
08 ソフトウェア開発の手順と文書化
09 情報社会の到来と進展

 

引用元:秀和システム

 【口コミ】

製造業のDXを3Dで実現する~3Dデジタルツインが拓く未来

著:鳥谷浩志 出版: 幻冬舎(2021年7月発行)

 

■本書の特徴と構成
3Dデジタルツインが製造業に未来をもたらす

 

筆者は製造業DXの本質は「設計情報の流れを創ること」、つまり3Dデジタルツインの流通が不可欠であると述べています。製品と同等の機能を有する3Dデジタルモデルを整備することで、現地現物や図面文化の置き換えが進むだけでなく、実機の完成を待たずに多彩な業務に着手できる作業プロセスの並列化が可能になると述べています。

 

また3Dデジタルツインが根付いているドイツの製造業と日本の製造業を比較し、なぜ日本では製造業DXが進まないのかという原因の解説や、現在の日本の製造業を取り巻く課題を浮き彫りにしたうえで、日本の強みを活かしたDX推進方法を提案しています。

 

巻末には特別企画として「日本の3D研究の源流を辿る」をテーマに、3D研究の第一人者である東京大学教授・鈴木宏正氏との対談を収録。3Dコンピューティングの過去・未来・現在を語っています。

 

【関連記事】

デジタルツインとは?シミュレーションとの違い、製造業での活用事例などをご紹介

 

【目次】

第1章 不確実性の時代を生き抜くためのダイナミック・ケイパビリティ
第2章 日本の製造業の強みを活かしたDXとは?
第3章 デジタル擦り合わせ力を高める
第4章 設計の3DデジタルツインをDXの原動力に変える
第5章 3Dデジタルツイン再考
第6章 新たな年に変革を問う
第7章 現地現物を設計に活かす
第8章 現地現物のデジタル化でDXを促進する
第9章 「V字モデル」開発を土台にDXを考える
第10章 DXの起点となる3Dデジタルツインを完成させる
第11章 超軽量3DのXVLはいかにして3Dデジタルツインに進化したのか?
第12章 対談 日本の3D研究の源流を辿る【商品解説】

 

引用元:Amazon

 【口コミ】

 

【関連記事】

デジタルツインとは?シミュレーションとの違い、製造業での活用事例などをご紹介

図解 DX時代のPLM/BOMプロセス改善入門 デジタル化 段階別課題解決のアイデア100

著:三河 進 出版: 日本能率協会マネジメントセンター(2022年3月発行)

 

■本書の特徴と構成
知識レベルに応じてPLM/BOMのプロセス改善を学べる

 

PLMとは製品ライフサイクルを通して製品価値を最大化する経営手法、BOMとは製品を構成する部品リストを指します。本書では製造業DXの推進に欠かせないこの2つの用語の解説から、DXと従来のデジタル化の違い、DX実現のためのPLM主要領域(ドキュメント管理、BOM、3Dモデルと図面管理、部品番号、プロジェクト管理など)におけるプロセス改善アイデアを紹介しています。

 

本書の特長としては、各ページの冒頭にデジタル化の段階と知識レベルを表記している点です。知識レベルは初心者・中級者・上級者の3つに分かれており、PLM/BOMプロジェクト未経験者からエキスパートまで製造業DXにまつわる必要な情報を得ることができます。

 

もうひとつはプロセス改善アイデアが100点掲載されていることです。ただ事例を羅列するのではなく、実際に筆者が経験した頻出の基本知識とプロセス改善アイデアが図解つきで説明されています。実体験に裏打ちされたプロセス改善アイデアを読むことで、製造業DXを進めるうえでの企画や実践に応用しやすいヒントを学べます。

 

【目次】

第1章 DXと従来のITプロジェクトの違い
第2章 ドキュメント管理
コラム2:合宿のスケジュール
第3章 BOMのグランドデザイン
コラム3:合宿の体制と役割責任
第4章 設計におけるBOM
コラム4:改革コンセプトの例(技術情報管理)
第5章 購買・製造におけるBOM
コラム5:改革コンセプトの例(改革的である理由)
第6章 3Dモデル・図面管理
コラム6:改革コンセプトの例(開発期間の短縮)
第7章 部品番号と図面番号
コラム7:改革コンセプト例(原価企画)
第8章 製品開発プロジェクト管理
コラム8:改革コンセプトの評価
第9章 コンプライアンス対応
コラム9:よく使う分析ツール(問題構造図)
第10章 開発プロセス・マネジメント
コラム10:よく使う分析ツール(定量分析)
第11章 モジュラー設計
コラム11:よく使う分析ツール(マトリクス分析)
第12章 IT導入プロセスの改善

 

引用元:紀伊國屋書店

 【口コミ】

製造業プラットフォーム戦略

著:小宮昌人 出版:日経BP(2021年9月発行)

 

■本書の特徴と構成
日本の製造業を救う新たなビジネスモデルを提言

 

新興国企業メーカーの台頭やデジタル化の浸透、グローバル展開の加速によって、日本の製造業の存在感が相対的に低下し、デジタル時代における競争戦略の見直しが求められています。そこで本書では日本の製造業の強みを活かしつつ、競争力を発揮していくための戦略として、「ものづくりプラットフォーム」を提案しています。

 

「ものづくりプラットフォーム」とは日本の製品・サービスを売るのではなく、日本がものづくりで培った技術やノウハウをプラットフォーム化し、他社製造業へ提供するという新しい試みです。

 

日本企業が長年培ってきたものづくり現場のノウハウ・技術のレベルは非常に高いものの、これらの標準化は難しく、暗黙知かつ属人的なものとされてきました。しかし近年はデジタルツインやIoT、3Dセンシングといったデジタル技術の発展によって、技術が「見える化」されたことにより、標準化が実現しています。本書ではデジタル技術を軸に「ものづくりプラットフォーム」戦略を推し進めることで、従来のモノ売り・コト売りから脱却を図り、日本の製造業の新しい在り方を見いだせると述べています。

 

【目次】

第1章 日本の製造業は、世界のロールモデルではなくなった
第2章 インダストリー4.0とデジタルツイン革命がもたらすもの
第3章 デジタル化で起こる製造業の地殻変動
第4章 ものづくりプラットフォーム戦略①製品設計力・コア部品技術を売る
第5章 ものづくりプラットフォーム戦略②生産技術力を売る
第6章 ものづくりプラットフォーム戦略③ネットワークとケイレツノウハウを売る
第7章 ものづくりプラットフォーム戦略④工程・現場の熟練ノウハウ/技術を売る
第8章 ものづくりプラットフォーム戦略⑤製造能力を売る
第9章 ものづくりプラットフォーム展開に向けた課題とアクション①
第10章 ものづくりプラットフォーム展開に向けた課題とアクション②
第11章 ものづくりプラットフォーム展開に向けた課題とアクション③

 

引用元:野村総合研究所

 【口コミ】

 

【関連記事】

製造業におけるプラットフォームの重要性とは?メリットや成功事例、プラットフォームビジネスの強みについて解説!

まとめ

製造業DXについての書籍をご紹介してきました。

今回ご紹介したのはごく一部ですが、変化の激しい時代だからこそしっかりとインプットをして、遅れを取らないようにしていきましょう。




 

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