Twitterをビジネスに繋げるには「広告・宣伝くささ」を抜こう!
最終更新日:2023/11/20
Twitterを広告目的で利用するBtoB企業が陥りがちなミスがあります。それは「つぶやきのすべてが広告・宣伝に終始してしまう」ということです。広告や宣伝目的のツイートをすることに問題を感じない方も多いかもしれませんが、重要なのはその頻度やニュアンスです。
こちらでは、宣伝・広告ばかりのつぶやきが企業のプラスにならない理由や、BtoBビジネスを展開している企業がTwitterの運用において適度に織り交ぜるべき宣伝・広告以外のつぶやきのコンセプトについてお話しします。
1.宣伝ばかりのアカウントは嫌われる
多くのユーザーがインターネットを利用する目的は「娯楽」です。SNS、友人や気になる人物の言動をチェックするために用いるのが通常でしょう。140文字という短い文章のつぶやきで、「軽い」投稿ができることが特徴のTwitterでは、とりわけその傾向が強くなります。
つまり、娯楽を求めて利用しているツールで興味のない、あきらかに宣伝目的のつぶやきを目にしても、ユーザーは決していい印象を受けることはないのです。最悪の場合、邪魔者扱いされてしまうかもしれません。BtoB企業が相手にしているビジネスパーソンも、そもそもは個人ユーザーですから、当然見たくもない広告を見せられても辟易してしまうでしょう。
ユーザーにとっては、宣伝・広告ばかりをツイートしているアカウントをフォローする理由はありません。他の有益な情報や、単純に「面白い」と思われる投稿をしなければ、フォロワーが増えることはないでしょう。商品・サービスの展開時にインフォメーションを流すのは悪いことではありませんが、タイムライン上にあまりにも多い頻度で現れる宣伝ツイートはいい印象を与えません。
インターネットの普及にともない、WEB上の広告・宣伝に対するユーザーの嗅覚はするどくなってきています。中には宣伝・広告と認識した時点で、興味を失くしてしまうユーザーも少なくないのです。「宣伝ばかりのアカウントは嫌われてしまう」ということを、よく認識しておきましょう。
2.宣伝以外のとっつきやすいコンテンツ
Twitterをビジネスに繋げるためには、「宣伝以外」のつぶやきが重要となります。では、具体的にどんなコンテンツがユーザーにとってとっつきやすいのでしょうか。人気の企業アカウントは、以下のようなコンテンツを投稿しているようです。
自社商品を利用したスタッフの率直な感想
企業アカウントとして運用している以上宣伝は重要ですが、あくまで他のユーザーから見て「嘘くささ」がないようにしなければなりません。いちユーザーとしてスタッフが自社商品を利用してみた感想を率直に投稿すれば、ユーザーにとっては読むに値するツイートとなるでしょう。それまでにはない切り口で商品を紹介する企画を立てれば、「面白いアカウント」としてバズを生めるかもしれません。
「中の人」を感じさせるツイート
人気の企業アカウントであるシャープ株式会社(@SHARP_JP)や株式会社タニタ@TANITAofficial)のツイートを見てみると、Twitter担当者のパーソナリティがよくわかる投稿が頻繁に見受けられます。中には企業アカウントとは考えられないほど個人的な内容も。しかし、そうした「中の人を感じさせるツイート」こそ、ユーザー間で話題になりやすいのは事実なのです。
日頃からなぜかツイッターで交流がある、打首獄門同好会さんの新しいシングル「夏盤」です。ジャケに写るモノにご注目ください。 pic.twitter.com/zr6OLUaGky
— SHARP シャープ株式会社 (@SHARP_JP) 2017年7月25日
な゛ん゛で゛こ゛ん゛な゛に゛あ゛つ゛い゛ん゛だ゛よ゛ー゛ー゛ pic.twitter.com/4Eg9K4NvGx
— 株式会社タニタ(公式) (@TANITAofficial) 2017年7月21日
画像・動画を積極的に利用
企業アカウントだからと言って堅苦しいテキストのツイートだけをする必要はありません。Twitterの特徴である画像・動画などメディアを組み込む機能も積極的に活用しましょう。メディアが入ったツイートは、ユーザーのタイムライン上でも目立つはずです。
先ほどBS日テレでオンエアされたスペシャルドラマ「Lighthouse」。SUBARU TVCM "Your story with" 「灯台」編を原作にしたストーリーです。夏の夜に、心に響く感動が待っています。こちらからぜひ!https://t.co/nwQAtY4o1D pic.twitter.com/HNqrHWwVkN
— 株式会社SUBARU (@SUBARU_CORP) 2017年7月23日
3.ユーザーとのコミュニケーション
Twitterでは、メンション、リプライ、リツイートといった機能によってユーザー間のコミュニケーションが行われています。企業もアカウントを持っている以上、他のユーザーのコミュニケーションが可能です。人気の企業アカウントに目を向けてみると、多くのアカウントはユーザーとのコミュニケーションを積極的に行っています。
ビジネスマンもTwitter上では一人のユーザー。企業アカウントでコミュニケーションをとり、親近感を与えればサービス・商品に興味を持ってもらえます。一人のユーザーがやり取りした記録はそのタイムライン上にも表示されますので、他のユーザーへの拡散も期待できるでしょう。
前向き過ぎる井村屋さんに、次回は「おすしをごちそうになる」という約束を取り付けておりますので、この場でみなさんにも情報共有いたします。どうか記憶の片隅においていただけますよう、よろしくお願い申し上げます。 pic.twitter.com/t9LoF4pSfa
— キングジム (@kingjim) 2017年7月26日
また、自社に関するツイートを頻繁に検索し、ユーザーにアプローチしていく姿勢も大切です。ユーザーのタイムライン上には、自社に商品・サービスへの素直な感想があふれています。そうしたツイートに対してリプライを飛ばすことは、能動的なカスタマーサポートと言えるかもしれません。
こまめユーザーとコミュニケーションをとっていく姿勢を続ければ、BtoBビジネスで顧客となるビジネスマンにも必ずリーチできます。宣伝・広告のツイートだけに終始せず、ユーザーと接触していきましょう。
Twitterの企業アカウント運用で重要なのは、ビジネスマンのユーザーに親近感を持ってもらうことです。宣伝・広告ばかりのツイートでは、ユーザーにとって特別な企業になることはできません。今回ご紹介したような方法で、Twitterの企業アカウントをビジネスにつなげてみましょう。