今話題のマストドンを3分で理解するための記事
最終更新日:2023/10/27
マストドンとは?
マストドンとは、オープンソース型の新しいSNSです。
2016年10月5日にドイツ人のオイゲン・ロッコが初めてリリースし、現在では世界中で67万人以上のユーザーが登録しています。
その特徴は、トゥート(ツイート)、フォロー(フォロー)、ブースト(リツイート)、インスタンス(サーバー)という独自の用語を使用していることや、1回の投稿に500文字の字数制限があることです。
また、近頃Twitterの利用者から広告の表示に迷惑しているという声が上がる点もあり、マストドンの利用に乗り換えたり、同時に利用してみて比較している人が増えている模様です。
【公式サイト:Mastodon(マストドン)】
他のSNSとの違い
マストドンはインスタンスごとに異なるユーザーが登録しており、Twitterでいうリスト、Facebookでいうグループと同じ意味合いを持ちます。
TwitterやFacebookでは、一つのサーバーに全ユーザーがアカウントを作って登録しており、そのサーバー上でのみユーザーはサービスを利用することができます。
しかし、マストドンではそれぞれ独立したインスタンスと呼ばれるサーバーで自由にサービスを利用することができるため、多岐に渡る目的・用途が広がっています。
インスタンスに参加するためには
2017年5月末現在で世界中に1,500を超えるインスタンスがあり、どのインスタンスにアカウントを作るべきか悩む人も多いと思います。
日本のインスタンスにはそれぞれジャンルというものがあり、地域・趣味・ステータスなど様々な共通点をもつインスタンスに参加することが可能です。
その際、他で使用しているパスワードを使用したり、怪しいインスタンスには参加しないようにしましょう。
悪意あるインスタンス管理者によって攻撃を受けてしまう可能性があります。
Twitterでは「裏アカ」という一人で複数IDを保有している人もいるかと思いますが、マストドンでは複数インスタンスでIDを作成することで同じ役割を果たします。
自分で立ち上げることも可能
また、マストドンはオープンソースのSNSなので、自分でインスタンスを立ち上げることも可能です。
必要なものはサーバーと使用するドメインです。
アカウントを作成した際、@以下がドメインになるので「ID名@ドメイン名」という表示になります。
一つのインスタンス内では同一のユーザー名は作成することはできませんが、別のインスタンスではユーザー名が自分と同一の人がいるかもしれません。
自分ひとりだけのインスタンスを作ることで、先に述べたパスワードを抜かれたり悪意あるインスタンス管理者の攻撃を受けることは防ぐことができます。
今後の使い方として、企業ドメインを利用してマストドンのインスタンスを立ち上げ、従業員がそのインスタンスに参加し、企業内の情報を発信していくということも考えられます。
マストドンを利用するメリット
マストドンを利用するメリットは、一つのトゥートごとに公開・非公開が選べるという点です。Twitterでは、アカウントごとに「公開アカウント」「鍵付きアカウント」というように、アカウントごとの設定になっていましたが、マストドンでは1回のトゥートごとに設定できるのでより利便性が高いと思います。
また、CW、NSFWという機能もマストドン利用を加速する一つの要素です。
CWとはContents Warningの略で、トゥートを読む際に他のユーザーに対して閲覧注意を喚起することができます。
ネタバレを含む投稿する際に使われることが多いです。
NSFWとは、Not safe for workの略で、画像を閲覧する際に注意喚起させることができます。
Twitterではタイムラインをスクロールさせることで見たくない画像も見えてしまいますが、マストドンではそれを回避させることができます。
例えば、ダイエット中にいわゆる「飯テロ」と呼ばれるような、深夜に食欲をそそる食べ物の投稿を見ないように制限することもできます。
マストドンの特徴
マストドンのタイムラインでは、Twitterのような一つのタイムラインだけではなく、複数のタイムラインを同時に閲覧することができます。
その項目は、ホームタイムライン、ローカルタイムライン、連合タイムラインの3つの公開画面があり、ローカルタイムラインと連合タイムラインはそれぞれ切り替えて表示させることが可能です。
左:ローカルタイムライン
右:連合タイムライン
それぞれのタイムラインで表示されるトゥートには下記のような決まりがあります。
ホームタイムライン
自分のトゥートと、自分がフォローしているユーザーの公開トゥート
ローカルタイムライン
自分のインスタンスにいるすべてのユーザーの公開トゥート
連合タイムライン
1.ホームタイムラインとローカルタイムライン
2.自分が参加しているインスタンスにいるユーザーがフォローしている他のインスタンスのユーザー
3.自分が利用しているインスタンスのユーザーがブーストした他のインスタンスを利用しているユーザーのトゥート
連合タイムラインまで表示されるユーザーの幅が広がると、トゥートをさかのぼって見ることが容易ではなくなってしまうので、ローカルタイムラインとの切り替えを上手に利用しましょう。
まとめ
日本では4月以降に急激に利用者が拡大してきたマストドンですが、まだまだ認知度は高まってはいません。
新しいもの・流行ものが好きな日本人ですが、少し前に流行したポケモンGOのように、あっという間に利用する人が増えて減るということがあるかもしれません。
国内でサービスを根付かせるためにも、インスタンスという壁を一般ユーザーに対してどう低く見せられるかが重要になってくるでしょう。