無料で使えるチャットボットツール比較10選!
最終更新日:2023/11/10
チャットボット(Chatbot)とは、コンピューターが人間の代わりにテキストや音声を使って会話をする「自動会話プログラム」のことです。サイトの画面右下もしくは左下に設置されていることが多く、質問を入力すると自動で返信が来たり、質問に答えることでロボットが最適な商品を教えてくれたりします。
近年チャットボットを導入する企業は増えており、顧客対応の第1窓口として広く知られるようになりました。
そこで本記事では、チャットボット導入する際の検討基準や、無料で使えるチャットボットツールを10個ご紹介します。
チャットボットとは
チャットボット(Chatbot)とは「チャット(Chat)」と「ボット(bot)=ロボット」を組み合わせた言葉で、コンピューターが人間の代わりにテキストや音声を使って会話をする「自動会話プログラム」を指します。
簡単な質問に対する対応をチャットボットに任せて問い合わせを効率化することで、有人での手助けが必要な顧客により多くの時間を割くことが可能になり、生産性の向上を見込めます。
また、チャットボットは24時間いつでも受け答えができるので、困りごとがあったらすぐに質問ができるという点や、気軽に利用できるため問い合わせまでのハードルを下げることができる点などがメリットです。
では実際にチャットボットを導入する際、どのような基準をもとに検討すればいいでしょうか。次の章では検討基準についてご紹介します。
チャットボットの検討基準
チャットボットを導入して成果を出すため、どのようなポイントをおさえて比較するべきかをご説明します。
確認するべき主なポイントは「導入目的とツールの特徴の合致度」「AI機能の有無」「サポートの有無」「費用」「外部ツールとの連携」の5つです。以下ではそれぞれの観点について、詳しくご紹介します。
導入目的とツールの特徴の合致度
チャットボットには、サポート部門や管理部門における「社内外の問い合わせの効率化」を目的とするツールや、ウェブ接客などで顧客との接点を増やし「CVR向上による売上伸長」を目的とするツールなどがあります。
チャットボットツールを利用することでどちらの目的もある程度は達成できるため、比較する必要はないという声もありますが、導入後の更なるアップデートを視野に入れてマーケティングを行う際には、導入目的と合致したツールを選ぶことで長期的なメリットを生み出します。
「社内外の問い合わせの効率化」、「CVR向上による売上伸長」のどちらをより重視するかをよく考慮し、自社の導入目的と合致したチャットボットツールを選択することが重要です。
AI機能の有無
チャットボットは「AI(人工知能)」と同一視されがちですが、「AI」は言葉を学習・判断して会話をするのに対し、チャットボットは決められた一定のルールの中で会話をしていくという違いがあります。
チャットボットツールはAI機能の有無で2種類に分けられます。AIを搭載しており、機械学習が取り入れられているのが「AI型」、AIを搭載しておらず、ルールをあらかじめ人間が設定して成り立っているのが「シナリオ型(ルールベース型)」です。機能面や費用において大きな差があるため、最も重要な比較ポイントです。
それぞれにメリット/デメリットがあるため、自社の導入目的・予算などを踏まえ検討を重ねる必要があります。
サポートの有無
機能面と同様、サポートの有無もツールを検討する際非常に重要なポイントになります。特に「レスポンスの速さ」「専任のサポート担当の有無」の2点を確認することが重要です。
「レスポンスの速さ」に関しては、お試しサービスを利用して実際に不明点等を問い合わせてみることが可能。チャットボットツールにおいて「困っていることが迅速に解決できるかどうか」はとても大切な要素になるため、事前にしっかりと確認しておく必要があります。
「専任のサポート担当者の有無」に関しては、サポートを営業マンが兼任している場合があります。専任の担当者がいるかいないかで対応スピードに差が出るので、こちらもチェックしておくとよいでしょう。
費用
チャットボットはほぼ全てがクラウドサービスです。利用する際には初期費用・月額費用がかかるほか、ツールによっては別途費用がかかることもあるため、基本料金以外にもどのようなコストがかかるのかをきちんとチェックしておく必要があります。
また、「AIを搭載しているかどうか」「どこまでが基本プランに含まれているか」の2つの要素によって費用は大きく変わってくるため、予め押さえておくと検討しやすくなります。
以下が費用においてチェックすべき項目です。
初期費用(導入費用)
利用環境の構築費としてかかることが多い費用。無料のものもあるが、月額と合算されている場合もあるため、長期的な費用を視野に入れておく必要がある。
月額費用(ランニングコスト)
毎月支払う利用料。拡張機能にかかる費用が含まれる場合もあり注意が必要。固定料金/PV数/従業員数に応じて従量課金制を取るツールや、AI搭載型かどうか/サポート体制が整っているかどうかによって大きく変わる。
設定費用
チャットボットのシナリオ作成やQ&A登録などの設定にかかる費用。ほとんどのツールでは無料で自社内にて設定することができるが、有料代行などのサービスもある。
サポート支援費用(運用改善)
専門的なサポート支援を受ける際にかかる費用。運用改善や初期設定などの際にかかることが多く、基本プランに含まれている場合と、別途費用がかかる場合があるため注意が必要。
機能拡張にかかる費用
機能拡張や外部ツール連携などにかかる費用。分析をおこなうレポート機能やスタッフによる有人チャット機能を追加する際に別途費用としてかかり、運用する上で必須の場合は月額料金に上乗せされている場合があるため確認が必要。
外部ツールとの連携
希望する外部ツールと連携できるかどうかは、予めチェックしておく必要があります。
例えばビジネスチャットなどのインターフェース上でチャットボットを利用したい場合や、チャットボットで得た情報を外部ツールに保存したい場合など、利用したい外部ツールと連携しているかどうか、事前に確認しておくと良いでしょう。
よく利用される外部ツールは以下になります。
- LINE公式アカウント
- ビジネスチャット(slack,LINE WORKS,Microsoft Teams)
- 顧客データベース
チャットボットを比較検討する際の基準をご説明しましたが、実際にはどのようなチャットボットがあるのでしょうか。次の章では無料版があるチャットボットを10個ご紹介します。
無料版があるチャットボット10選
チャットボットには様々な種類のものが存在しますが、無料で提供されているツールも多数あります。
チャットボットをいざ導入するとなると選定に悩むと思いますが、そんな時はまず無料版を利用して実際に使い勝手を確認してみることをお勧めします。
ここからは無料プランがある3個のチャットボット及び、無料トライアルがある7個のチャットボットを、それぞれの特徴や活用方法などを押さえて詳しくご紹介します。
※フリープラン=機能制限があるもののずっと無料で使えるプラン
※無料トライアル=全機能(もしくは制限された機能)が無料で使えるが利用期限があるもの。
フリープラン(無料プラン)があるチャットボット
まずはフリープランのあるチャットbotを3つほどご紹介いたします。
①Hubspot
引用元URL:Hubspot 公式サイト
Hubspotは全世界でマーケティングツールとして利用されているHubspotから提供されているチャットボット作成ツールで、コーディングやプロフラミングなどの専門知識がなくてもチャットボットを導入することが可能です。
Hubspotはビジネスの成長を後押しするための統合型CRMプラットフォームを展開しているため、チャットボットを通して集められたユーザーの情報をチーム全体で共有できるというメリットがあります。また、有望なリードの見極め、ミーティングの予約、よくある問い合わせへの回答など様々なタスクの自動化も可能で、マーケティング効率のさらなる向上が期待できます。
チャットボットのテンプレートが用意されており、目的に応じたテンプレートをそのまま利用することも可能で、初心者でも簡単にチャットボットの作成を行える点も大きな魅力です。
運営会社:Hubspot
Hubspot 公式サイト:https://www.hubspot.jp/products/crm/chatbot-builder
②BOTCHAN
引用元URL:https://botchan.chat/
BOTCHANはサイトを訪れたユーザーの行動履歴を読み取り、どんな状況にあるのかを把握してその状況に合わせた情報を提供することで、ユーザーに合わせた最適なコミュニケーションを図れるチャットボットツールです。
またBOTCHANにはCVR向上を目的とした「BOTCHAN EFO Premium」やCVR向上を自社で運用する「BOTCHAN EFO」、LTVを最大化する「BOTCHAN PAYMENT」、1to1マーケティングを行う「BOTCHAN Engagement」、提案型コンシェルジュの「BOTCHAN AI」の5種類のチャットボットが用意されている点も大きな魅力です。自社の導入目的等に合わせて理想的なツールを選ぶことができます。
機能性や汎用性にも優れており、数多くの大企業で採用されるなど、様々な業界において導入実績があるBOTCHAN。無料で利用できるフリープランから試してみることが可能です。
運営会社:株式会社wevnal
BOTCHAN 公式サイト:https://botchan.chat/
③IZANAI(イザナイ)
引用元URL:クラウドサーカス株式会社 プレスリリースhttps://cloudcircus.jp/dcms_media/image/IZANAI_release.jpg
IZANAI(イザナイ)はCVRとCX(顧客体験)を改善できるチャットボットツールです。ずっと無料で利用できるフリープランが用意されていますが、後から必要な分だけ課金することもできるため、ユーザーに合った使い方で利用できます。
通常のフォームからチャットボット入力フォームに変えることでユーザーの離脱を防ぎ、CVまでのハードルを下げることでCV数の増加・顧客体験の向上を見込めるIZANAI(イザナイ)は、現場が使いこなせるシンプル設計や、CVRとCXが向上する自然な「会話」を実現し、少人数でも効率的に短期間で成果を出せるというメリットがあります。
ランディングページからの応募や、サービスサイトでの問い合わせの増加など、どんなサイトでも効果を発揮できるIZANAIは、書類不要の簡単なステップで導入ができるのも大きな利点であり、初めてチャットボットを導入する方にもおすすめです。
運営会社:クラウドサーカス株式会社
「IZANAI(イザナイ)」公式サイト:https://cloudcircus.jp/products/izanai/
無料トライアルがあるチャットボット
続いて、無料トライアルがあるチャットbotを7つご紹介いたします。
④hitobo
引用元:アディッシュ株式会社 サービス一覧:https://www.adish.co.jp/service/
無料トライアルが30日間設定されている「hitobo」は、FAQを画面上で入力するか、CSVでアップロードするだけでチャットボットが生成される仕組みになっており、気軽に運用を始められるチャットボットです。
チャットボットであれば24時間対応が可能なほか、表記ゆれについて事前に学習済みのAIが搭載されており、ユーザーからの質問が、登録されている質問と多少異なっていても、同じ意味として的確に認識することができるというメリットがあります。
一般的なチャットボットサービスと違って1からシナリオ作成をする必要がなく、導入しやすいhitoboは、アデランスや日本無線、カレント自動車株式会社など様々な企業への導入実績があります。
運営会社:アディッシュ株式会社
hitobo公式サイト:https://hitobo.io/
⑤neoスマボ
引用元:neoスマボ公式サイト:https://smbo.jp/free-trial/
14日間の無料プランが設定されているneoスマボは、FAQを追加するだけで高い応答精度を特徴とするチャットボットです。単語設定やシナリオ作成などの面倒なチューニング作業が不要で、専門知識や事前学習がなくてもすぐに利用することができます。
また、会話の判定条件自動生成エンジン「QASE」を搭載していることから、ユーザーの多様な言い回しに自動的に対応可能で、圧倒的な業務効率化を実現しています。追加すべき情報(FAQ)を可視化できるのも大きなメリットで、集計作業をしなくても直感的にFAQを把握し、追加することが可能です。
社員同士でBOTを育てることができるという特徴もあり、新しく学習したFAQは次回から自動で追加され、管理者がの追加作業を省略できます。効率化を重視したい方におすすめのチャットボットだといえます。
運営会社:ネオス株式会社
neoスマボ公式サイト:https://smbo.jp/free-trial/
⑥AI.BiS(アイビス)
引用元:AI.BiS(アイビス)公式サイト:https://aibis.info/
AI.BiS(アイビス)はBtoB企業に特化したチャットボットです。企業サイトに訪問した大口顧客の企業情報・サイト内での行動を可視化してくれる機能が最大の特徴といえます。
主要な機能としては「①サイト訪問者の中から大口の顧客に自動対応するAIチャットボット」「②見込み顧客のサイト内行動から受注見込みを推定して自動対応するAI」「③見込み顧客に対する営業を24時間働くAIチャットボットで実現」の3点が挙げられ、これまで人力で行われてきたセールス業務がシステムに組み込まれています。
国産ナンバーワン導入数のBtoC企業向けチャットツールChamoに、ウェブサイトからの売上アップに寄与する機能をプラスしたAI.BiS(アイビス)は、電話での受注業務や、営業活動の自動化による費用削減・新規案件受注による売上拡大を目的とする企業に特におすすめです。
運営会社:株式会社ジーニー
AI.BiS(アイビス)公式サイト:https://aibis.info/
⑦RICOH Chatbot Service
引用元:RICOH Chatbot Service公式サイト:https://www.ricoh.co.jp/service/chatbot
RICOH Chatbot Serviceは、顧客や社内からの問い合わせに対する回答を自動化し、問い合わせ対応業務の削減を実現したチャットボットツールです。30日間の無料トライアルが用意されています。
既存のウェブサイトに埋め込むだけで簡単に設定でき、Excelに回答と質問を入力してインポートするだけで利用することが可能なRICOH Chatbot Serviceは、無料トライアルの他にも価格重視のプランからSEサポート付きまで3種類のプランが用意されており、予算と内容に合ったプランを選ぶことができます。
また、小売、製造、医療・介護、建築、不動産など様々な業種別に想定されるQ&Aをまとめたテンプレートも備わっており、導入する手間を削減可能。質問を追加・修正してすぐに反映し、使いながら回答品質を改善していくため、気軽に運用しながら精度の高い回答を実現できます。
運営会社:リコージャパン株式会社
公式サイト:https://www.ricoh.co.jp/service/chatbot
⑧HiTTO
HiTTOは社内向けAIチャットボットとしてシェアナンバーワンを誇るサービスです。社内の様々な問い合わせ業務に対応することができます。
膨大な質問パターンを学習させた「人事/労務AI」を搭載し、24時間365日、従業員からの質問にAIが自動で回答するHiTTOは、シナリオの設計やFAQデータの作成など、通常発生する面倒な準備不要で運用を開始できるというメリットがあります。問い合わせ業務を削減しながら、従業員が気軽に質問できる環境を構築することで、会社全体の生産性向上が期待できます。
LINE WORKS/Slack/Chatwork/Microsoft Teamsなどのビジネスチャットとも連携可能で、利便性の高いサービスを提供しているHiTTOは豊富な導入実績もあります。社内のコミュニケーションや生産性を改善したい方におすすめのサービスです。
運営会社:HiTTO株式会社
公式サイト:https://hitto.jp/
⑨GoQSmile
20日間無料でお試し導入できるGoQSmile(ごくースマイル)は、誰でも直感的に利用できるチャットボットです。LINエ公式アカウントやYahoo、auPAYマーケット、MakeShopなどに対応しており、様々なサービスと連携することができます。
24時間360日対応するカスタマーサポートや便利な社内マニュアル、ECサイトに設置できる接客ツールなどが備わっており、「いつでも」「すぐに」「高性能」を特徴としたサービスが提供されています。
チャットボットはテンプレートからのデザイン選択やカラーリングも行うことができ、導入目的や用途にに合わせて入力タイプや設置タイプなどを選べる点もGoQSmileの大きな魅力です。
運営会社:株式会社GoQSystem
公式サイト:https://goqsmile.com/
⑩Chat Plus
使いやすさナンバーワンをうたうChat Plusは優良顧客を獲得するのに優れたチャットボットツールです。10日間の無料トライアルが設けられており、気軽にサービスを試すことができます。
デフォルトでおすすめの設定がされていてすぐに利用しやすく、国内最多のテンプレートが用意されているため、自社の表現したい内容に合わせてカスタマイズできるのもメリット。SFAやCRM、ショッピングカードやメール配信システムなど様々なサービスとシームレスに連携できるのも魅力です。
月1500円でチャットボット対応も友人対応もできるChat Plusは、低価格で業界最多の機能数を誇ります。カスタマイズで自社の色を表現しながら、問い合わせの増加や顧客満足度の向上を目指す企業におすすめです。
運営会社:チャットプラス株式会社
公式サイト:https://chatplus.jp/
まとめ
新型コロナウイルス感染症拡大の影響もあり、オンライン化が急速に進んでいる現在、チャットボットの導入は様々な業界で加速しています。
電話より手軽で、メールよりも早く対応できるチャットボットツールを導入することで、顧客満足度・生産性の向上が見込めますが、ツールそれぞれの特徴や搭載されている機能によって期待できる効果・メリットは異なります。
導入目的や費用、自社の課題などをしっかりと把握した上で、まずは無料プランから始めてみることをおすすめします。
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- この記事を書いた人
- エムタメ!編集部
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クラウドサーカス株式会社 マーケティング課
- プロフィール :
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2006年よりWeb制作事業を展開し、これまでBtoB企業を中心に2,300社以上のデジタルマーケティング支援をしてきたクラウドサーカス株式会社のメディア編集部。53,000以上のユーザーを抱える「Cloud CIRCUS」も保有し、そこから得たデータを元にマーケティング活動も行う。SEOやMAツールをはじめとするWebマーケティングのコンサルティングが得意。
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