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【いまさら聞けない】Webマーケティングに必要なトリプルメディアを理解しよう

記事公開日:2017/02/20
最終更新日:2025/10/31
【いまさら聞けない】Webマーケティングに必要なトリプルメディアを理解しよう

【この記事の要約】

トリプルメディアとは、現代のマーケティングコミュニケーションの全体像を捉えるためのフレームワークです。メディア「ペイドメディア」「オウンドメディア」「アーンドメディア」の3つに分類します。

ペイドメディアは、広告費を支払って利用する媒体(テレビCM、Web広告など)で、新規顧客へのリーチに優れます。オウンドメディアは、自社で所有・運営する媒体(公式サイト、ブログなど)で、顧客との深い関係構築の拠点となります。そしてアーンドメディアは、SNSの口コミやレビューなど、顧客の信頼や評判によって獲得する媒体です。これら3つのメディアを連動させ、相乗効果を生み出すことが、現代のマーケティング戦略の鍵となります。

 

【よくある質問と回答】

なぜ3つのメディアを連携させることが重要なのですか?

それぞれのメディアの長所と短所を補い合うことができるからです。例えば、広告(ペイドメディア)で広く認知を獲得し、興味を持ったユーザーを自社サイト(オウンドメディア)に誘導して深い情報を提供し、そこで満足したユーザーがSNSで良い口コミ(アーンドメディア)を広げてくれる、といった**相乗効果**が期待できます。単体で施策を行うよりも、はるかに大きな成果に繋がります。

アーンドメディア(SNSの口コミなど)を増やすには、どうすればよいですか?

オウンドメディアで、ユーザーが思わずシェアしたくなるような質の高いコンテンツを発信することが基本です。面白くて役に立つ情報や、共感を呼ぶストーリーは、自然と口コミを誘発します。また、SNSで公式アカウントがユーザーと積極的に交流し、ファンを増やす活動も重要です。

最近よく聞く「PESOモデル」とトリプルメディアの違いは何ですか?

PESOモデルは、トリプルメディアの3つに「シェアードメディア(Shared Media)」を加えた、より現代的なフレームワークです。シェアードメディアは、企業のSNS公式アカウントなどを指し、アーンドメディア(一般ユーザーの投稿)と区別します。トリプルメディアを、SNSの役割をより細分化して捉え直したものと理解すると分かりやすいです。

 

【ここから本文】

トリプルメディアという言葉を知っていますか?
マーケティングを行う担当者の方には聞きなれた言葉かもしれませんが、
見込み顧客の集客からアプローチを行うメディア戦略を考えるときに利用する
3つのマーケティングチャネルを「トリプルメディア」といいます。

「トリプルメディア」には、「オウンドメディア」「アーンドメディア」「ペイドメディア」の総称になります。
日本では社団法人 日本アドバタイザーズ協会 Web広告研究会が、2010年のWebマーケティング戦略においてトリプルメディアを発表したことがきっかけとなり徐々に注目を集めるようになりました。

今回はこの「トリプルメディア」である「オウンドメディア」「アーンドメディア」「ペイドメディア」をそれぞれ解説していきます

1、オウンドメディア(Owned Media)

オウンドメディアとは企業が所有しているメディアの事を言います。
今現在ご覧になっている環境もオウンドメディアの1つです。

例えばオウンドメディアといえば、
・ホームページ(コーポレート、サテライト)
・メディアサイト
・ECサイト
・メールマガジン
・DM      などなど…

オウンドメディアというとインターネット上の内容と勘違いしがちですが「企業が自分でコントロールすることが出来るモノ」という定義ですので、メルマガやDMもオウンドメディアの種類に入ってきます。

自社のお役立ち情報を思っている通りに発信することが出来ますので、ターゲット顧客との長期的な関係を作ることが出来ます。
しかし、ターゲットのペルソナを間違えたり、低品質なコンテンツを提供し続けてしまうと顧客との長期的な関係づくりという役割を逃してしまうこともありますので気を付けましょう。

2、アーンドメディア(earned media)

アーンドメディアとはユーザーから信用や信頼を得るためのメディアの事です。
例えば
・Facebook
・Twitter
・Instagram
・LINE
・口コミサイト  などなど…

アーンドメディアは無料で開始することが出来る為、多くの企業が取り入れています。
特に企業が使用しているものはFacebookですが、最近ではLINE@も非常に有効的に使用できるメディアとして存在しています。

また、SNSは消費者との距離感が近いため(直接コメントを記載出来たり)裏を返せば、SNS上に載っている情報は信用度が高まる傾向があります。

例えば食べログなどの口コミサイトにおいてもおいしいお店探しをする際は口コミを確認してから予約される方も多いのではないでしょうか。

3、ペイドメディア(paid media)

ペイドメディアとは、企業が金銭を支払って広告を掲載するメディアを指します。
例えば、
■マス4媒体
 ・新聞
 ・雑誌
 ・ラジオ
 ・テレビ
・インターネット広告

インターネット広告にもリターゲティング広告や、DSPなど様々な種類があるため、ターゲットと目的に合わせた出稿が必要です。

30代男性をターゲットにしているのに、お昼のテレビコマーシャルを流すよりも、朝の通勤時間を狙ってインターネット広告を打つほうが効果的です。

4、トリプルメディアの関係性

トリプルメディアはそれぞれ異なる特性を持ち合わせているため、お互いに補完しながら成立しています。

例えばオウンドメディア立ち上げ当初に記事数も少なく、オーガニックでの流入が少ない場合、ペイドメディアからの集客を行う事が出来ます。

しかし、ペイドメディアは短期的な集客は得意ですが、顧客とのコミュニケーションをとることが困難です。
その為、SNSでメディアを更新した情報を発信したり、企業として何を行っているかを拡散してファンを増やすことが出来ます。

こうした活動をバランスよく行う事で、Webマーケティングの効果を最大化することが出来るようになります。

5、まとめ

トリプルメディアという言葉を聞いたことはあったけれど、という方向けに今回は基本編を作成いたしました。
それそれのメディアは深掘りすればもっと行う事が増え、またメディア間の境がとても曖昧になります。

例えば、Facebookは自社で情報を発信できるためオウンドメディアとしての役割もありますが一般的に分類するとアーンドメディアとなります。
また、Facebookでは広告出稿も行う事もできる為、ペイドメディアとしての一面も持ち合わせています。

メディア間の境界は曖昧になっては来ていますが、各メディアの特徴を捉え今後の活用に生かしてください。

 

 

【English summary】

Triple Media is a framework for grasping the overall picture of modern marketing communications. It categorizes media into three types: "Paid Media," "Owned Media," and "Earned Media."

Paid media are channels used by paying advertising fees (e.g., TV commercials, web ads) and excel at reaching new customers. Owned media are channels owned and operated by the company (e.g., official websites, blogs) and serve as a base for building deep customer relationships. Earned media are channels gained through customer trust and reputation, such as social media word-of-mouth and reviews. The key to modern marketing strategy is to link these three types of media to create a synergistic effect.

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