セールスとマーケティングの違いとは?資格や学べる本も紹介
セールスとは営業のことで、営利を目的とした業務を指します。一方、マーケティングとは、市場のニーズやトレンドを分析し、商品やサービスの価値を伝えることで、潜在的な顧客の関心や信頼を得ることです。営業担当者がアプローチするためのリード(見込客)を創出するまでのフェーズを担います。
「セールス」と「マーケティング」は、ビジネスの世界で重要な役割を果たす二つの異なる概念です。日本国内の中小企業においても、これらの違いを理解し、効果的に活用することが業績向上の鍵となっています。
本コラム記事では、セールスとマーケティングの基本的な違いや、これらがどのように連携してビジネスを成長させるかについて、また、セールスとマーケティングの資格、書籍などをご紹介します。
目次
セールスとマーケティングの違い・それぞれの役割
セールスとマーケティングは、どう違うのでしょうか?
セールスとは営業のことです。営業とは、営利を目的とした業務を指し、具体的には製品・サービスを顧客へ販売することをいいます。
一方、マーケティングとは、営業担当者がアプローチするためのリード(見込客)を創出するまでのフェーズを担います。
なお、「近代マーケティングの父」や「マーケティングの神様」と呼ばれるフィリップ・コトラー(Philip Kotler)は、マーケティングを「顧客のニーズに応えて利益を上げること」としています。
ここからは、役割から、それぞれの違いをもう少し詳しく解説します。
セールスとは?セールスの役割
セールスの主な目的は、商品やサービスを顧客に販売し、成約に至らせることです。
顧客のニーズに合わせた提案を行い、信頼関係の構築を通じて、直接的な販売を実現します。
セールスの活動は、個別のリードに焦点を当て、短期的な成果を目指すことが特徴です。
セールスの役割とは、マーケティング部門からパスされたリードに対してアプローチを行い、リードの疑問や不安を解消しながら信頼関係を築き、最終的に製品・サービスを販売・成約することです。
基本的に、マーケティング部門が創出したリードに対してアプローチを行いますが、小規模な企業だと、セールスがマーケティングの役割も兼ねているケースが少なくありません。
インサイドセールとスは?インサイドセールスの役割
セールスの中でも、訪問などの対面によるコミュニケーションを取らないのがインサイドセールスです。
インサイドセールスとは、電話やメールなどの非対面の手段で顧客とコミュニケーションを取り、商品やサービスの提案を行うというスタイルの営業のことです。
国土が広く、訪問によるコストが高くつくアメリカで生まれた営業手法で、日本でもコスト削減の必要性やコロナ禍などによって広まりつつあります。
ほかにも、一度、成約した顧客に対して製品・サービスの利用を促進し、クロスセルやアップセルを通して顧客単価の向上を目指す役割を持つ「カスタマーサクセス」などがあります。
マーケティングとは?マーケティングの役割
マーケティングの主な役割は、自社製品やブランドを市場に広め、興味や関心を集め、これを維持することです。特に、潜在顧客を見込顧客、ホットリードへとステップアップさせる役割を担います。
マーケティングの業務は幅広く、市場調査、戦略立案、プロモーション、販売促進、広報などが含まれます。
常に変化する市場環境や顧客の動向に応じて柔軟に対応する必要があります。
セールスとインサイドセールス、マーケティングの違い
セールスとインサイドセールス、マーケティングの違いは、主に以下の3点です。
顧客との接点の方法
セールスは、顧客と対面で直接コミュニケーションを取ることが多いため、その中で信頼関係を築くことが重要です。
インサイドセールスは、顧客と電話やメールでやり取りすることが多く、非対面でやり取りするため効率的に情報を伝えることが重要です。
マーケティングは、顧客に対して一方的に情報を発信することが多く、魅力的なメッセージを作ることが重要です。
関わるカスタマージャーニーの段階
消費者は、無関心から認知、関心などのフェーズをたどって購買に至ります。
このうち、セールスは顧客が商品やサービスに興味を持っている場合に活動します。
インサイドセールスは、顧客が商品やサービスに興味を持つ前から活動します。
マーケティングは、さらに前段階の顧客が商品やサービスの存在を知らないフェーズから活動します。
評価指標の種類
セールスは、成約率や収益などの結果指標で評価されます。
インサイドセールスは、アポイントメント数や見込み客数などの活動指標で評価されます。
マーケティングは、リーチ数やクリック数などの反応指標で評価されます。
セールスとマーケティングの連携
セールスとマーケティングの連携は、企業の成長と競争力を高めるために不可欠です。
その理由と方法は、以下の通りです。
セールスとマーケティングが連携する必要性
マーケティング部門とセールス部門の連携は、マーケティング部門が獲得したリードを、セールス部門が確実に成約につなげるために必要不可欠です。
具体的には、以下の3つのメリットをもたらします。
機会ロスを減らす
マーケティング部門が獲得した見込客は、必ずしもすぐに成約につながるわけではありません。
その間に、競合他社に奪われてしまったり、リード自身が興味を失ってしまったりといった機会ロスが発生する恐れがあります。
マーケティング部門とセールス部門が連携することで、リードの状況を共有し、適切なタイミングでアプローチできるようになり、機会ロスを減らすことができます。
成約率を上げる
マーケティング部門が獲得したリードは、すでに自社の商品やサービスに興味を持っている可能性が高いです。
しかし、セールス部門が適切なアプローチをしなければ、成約につながらない可能性が高いです。
マーケティング部門とセールス部門が連携することで、リードのニーズを把握し、それに応じた提案を行うことで、成約率を上げることができます。
業務効率を向上させる
マーケティング部門とセールス部門がそれぞれ独立して活動していると、情報共有がうまくいかず、無駄な作業が発生することがあります。
マーケティング部門とセールス部門が連携することで情報を共有し、業務効率向上につながります。
セールスとマーケティングが連携する方法
効果的な連携のためには、まず両部門間のコミュニケーションを強化することが重要です。
共通の目標を設定し、ペルソナや双方の対応領域などの認識を揃えるために定期的なミーティングを通じて情報を共有すると効果的です。
また、マーケティングが集めた市場データや顧客のフィードバックをセールスチームが活用することで、より効率的な販売戦略を立てることができます。
逆に、セールスチームが得た顧客の生の声は、マーケティング戦略の調整や新たな市場機会の発見に役立ちます。
このように両者間での情報共有をスムーズにするために、MA(マーケティングオートメーション)やSFA(営業支援システム:Sales Force Automation)などのデジタルツールを活用するのもおすすめです。
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マーケティングオートメーション(MA)ツールとは?基礎知識や活用手法、選定方法などをまとめて解説
セールスやマーケティングの資格一覧
セールスやマーケティングに従事している方のスキルアップ方法の一つとして有効なのが、資格取得。
転職やキャリアアップにも役立ちます。
ここでは、セールスやマーケティングのスキルアップにつながる資格をご紹介いたします。
セールスの資格
ますは、セールスの業務に役立つ資格を5つ、ご紹介いたします。
セールススキル検定
https://sales-career.org/examination-2/
セールススキル検定は、「営業力」を測定する試験で、特定非営利活動法人 セールスキャリア開発機構が運営しています。
セールスを行うにあたって不可欠なセールスコンピテンシー(能力)群を測定、スコア化し、認定する試験となっています。
3~1級までの3つの級があり、各級合格に求められる水準は、以下の通りです。
- 3級:セールスを遂行するために必要な基礎的知識を有すると認められるレベル
- 2級:各セールスタイプにおいて「全体の8割を売り上げる2割の人材」に該当する実力を有するレベル
- 1級:セールスコンピテンシーを総合的に兼ね備えていること、経験と実績があること、知識とスキルを兼ね備えていることが認められるレベル
全国の受験会場で受験できます。
営業士検定
https://www.nrep.jp/eigyoushi/
営業士検定は、一般社団法人日本販路コーディネータ協会内の日本営業士会が主催する検定制度です。経済産業省認可のセールスレップ・販路コーディネータ協同組合と連携しています。
営業士検定には、営業士初級、営業士上級、営業士マスターの3つのレベルがあり、初級からの受験となります。
各レベルが求める要求は、下記の通りです。
- 営業士初級:基本的な営業業務
- 営業士上級:営業管理業務や営業指導を含むレベル
- 営業士マスター:マネジメント・マーケティングに関する高度な専門知識
いずれも受験日は年間2回ずつ設定されており、オンライン受験のみとなっています。
セールスレップ
https://www.jrep.jp/index.html
セールスレップは、営業研修や営業試験によって営業コンサルティングなどの能力開発を行う日本セールスレップ協会が主催する検定制度です。同協会のカリキュラムは、ハローワークやシルバー人材センターなどの公的雇用促進カリキュラムでも活用されています。
レベルは、3~マイスター級の3つに分かれており、それぞれのレベルが求める要求は、下記の通りです。
- 3級:基本的な営業業務
- 2級:営業管理業務や営業指導を含むレベル
- マイスター級:マネジメント・マーケティングに関する高度な専門知識
いずれも筆記試験が中心ですが、マイスター級にはレポート審査もあります。受験資格は特にありません。
受験日は年間1回ずつ設定されており、オンライン受験のみとなっています。
試験合格後、資格登録料を支払うことで資格認定証が発行され、次年度以降も年間登録料がかかります。
営業力強化検定
https://www.sikaku.gr.jp/sale/
営業力強化検定は、株式会社サーティファイが主催する民間の検定制度です。
売れる営業パーソンが共通して持っている「売れる要素」を抽出し、単なるテクニックとしてではなく、なぜそうする必要があるかを理論的に習得しているかどうかを図る試験となっています。
レベル分けなどは用意されておらず、出題範囲は「営業理論」「営業技術」「営業管理」の3分野から成ります。
試験日は年に1回設定されており、オンライン受験のみとなっています。
プレゼンテーション検定
プレゼンテーション検定は、一般社団法人 プレゼンテーション検定協会が主催する検定制度で、伝える力やコミュニケーション力を可視化するために作られました。
レベルは、準3級から1級まで6段階が用意されています。
それぞれのレベルが求める要求は、下記の通りです。
- 準3級:プレゼンテーションを学び初めの方向け
- 3級:仕事や授業でプレゼンをする方、面接試験を受ける方向け
- 準2級:プレゼンをする機会が多い方向け
- 2級:プレゼン力を強みにしたい方向け
- 準1級:プレゼンを頻?に行う方、教える仕事をしている方向け
- 1級:プレゼンが職業の方、プレゼン講師を目指す方向け
個人受験と団体受験の2通りの受験スタイルがあり、いずれもオンライン受験で、タイミングも好きな時に受けられます。
2級と1級には、筆記試験に加えて実技試験もありますが、出題テーマに沿ったプレゼンを行った動画データをアップロードする方式です。
マーケティングの資格
次に、マーケティングの業務に役立つ資格を6つ、ご紹介いたします。
マーケティング・ビジネス実務検定(R)
マーケティング・ビジネス実務検定は、国際実務マーケティング協会(International Marketing Skill Standardizing Association)が主催する検定制度で、資格取得でスキルアップしたい人を始め、マーケティングに興味のある人や、市場調査・分析などの業務に携わる人、学校の授業でマーケティングを学習中の人、世の中の動き・流れに敏感な人と、幅広い受験層が想定されています。
特定の業種・業界にとらわれない共通のマーケティング知識や仕事で役立つ実務知識の習得を目指すものとなっています。
A級・B級・C級の3つのレベルが用意されており、C級・B級はオペレーションレベル、A級はマネジメントレベル、戦略レベルとなっています。
受験日は、年間4回程度、設定されており、オンライン受験のみ。本試験の前にデモ試験を受験する必要があります。
B級・C級併願の場合は、B級から受験することになっています。
また、C級のみ、不合格だった場合に無料で1回再チャレンジできる制度が用意されています。
マーケティング検定
https://www.jma2-jp.org/marken
マーケティング検定は、公益財団法人 日本マーケティング協会が主催する検定制度です。
同協会は、産学協同の下にマーケティングの理論と技法の研究、教育、普及に努め、わが国の経営の近代化と産業の発展に力を注いできた団体です。
1から3級までのレベルが用意されており、それぞれのレベルの受験対象者は次の通りです。
【3級】
- マーケティングの基礎を習得することで、自身や会社の業務成果を高めたい。
- 直感や曖昧な判断に頼るのではなく、確固としたビジネスセオリーを身につけたい。
- 資格を取ることで、就職・転職・昇進・異動・起業などのキャリアアップにつなげたい。
【2級】
- 社会で活躍するマーケターとして認定できる実力のある方。
- マーケティングの基礎概念から応用までの理解度・習熟度を測りたい。
- 2級の資格を取ることでマーケティング能力を証明し、キャリアアップにつなげたい。
【1級】
- 2級試験に合格し、マーケティングの全般的な素養のある方。
- プロフェッショナルのマーケターとして実力をお持ちの方。
- マーケティングの最上位の資格を取ることで、キャリアアップにつなげたい方。
全国の受験会場ごとに設定された受験日程から、都合の良い日時を選んで受験します。
IMA検定
IMA検定は、一般社団法人 IMA研究所が運営する検定制度で、Webサイト分析から広告運用まで、Webマーケティング全般の知識を習得していることを証明する資格です。なお、IMAとは、Inclusive Marketing Analysisの頭文字を取ったものです。 IMA検定では、「暗記に固執しない実務主義のマーケティングスキルを」というコンセプトが掲げられています。
Standardコース、Professionalコースの2つのレベルが用意されており、それぞれ、研修を受講後にのみ受験できるようになっています。
なお、試験はオンライン受験のみとなっており、各コースの受講のタイミングで受験日時も指定されています。
ネットマーケティング検定
ネットマーケティング検定は、株式会社サーティファイが主催する民間の検定制度です。同社では、「営業力強化検定」などの検定も運営しています。 Webマーケティングに特化した内容となっており、取得によりインターネットの特性を理解し、状況に応じて最も効果的なマーケティング手法を選択できる人材であることを証明できます。
試験方式はオンライン受験のみですが、全国一斉試験となっており、試験日程が決まっています。年間で2回ほどと少ない頻度となっているため、資格取得を目指す方は、計画的な学習と受験申込が必要です。
公式サイトで本試験と同じ40問のサンプル問題が無料提供されています。受験前の腕試しに活用すると良いでしょう。
ウェブ解析士
https://www.waca.associates/jp/
ウェブ解析士は、一般社団法人ウェブ解析士協会が運営する認定資格制度です。
「ウェブ解析士」「上級ウェブ解析士」「ウェブ解析士マスター」の3つのレベルが用意されており、それぞれのレベルが目指す姿は、以下の通りです。
【ウェブ解析士】
ウェブ解析やウェブマーケティングに関する基礎知識を習得し、共通の用語認識を基に、営業・制作・開発・社内ウェブマスター業務等の遂行・業務効率化を可能にすることを目指す。
【上級ウェブ解析士】
ウェブ解析やウェブマーケティングに関する応用知識を習得し、データの正しい認識を基に、クライアント及び社内経営陣・上長への説明、交渉等、事業の成果につながる提案スキル向上を目指す。
【ウェブ解析士マスター】
ウェブ解析士の資格制度に関する教育研修のためのスキル(技能・技術)と知識を習得、講師として独自に講座を開設し、企業や教育機関などで講義と指導を行えるようになることを目指す。
認定試験は、オンライン受験のみで、年に20回余りのスケジュールが用意されています。
合格者には、試験受験用システムMoodle内で試験合格のデジタルバッチとウェブ解析士認定証が発行されます。
Webアナリスト検定
https://www.jwa-org.jp/webanalyst/
Webアナリスト検定は、一般社団法人 日本Web協会が主催する検定制度で、5時間の受講を終えた受講生が受験できる仕組みですが、検定試験のみの受験も可能となっています。 講座では、Googleアナリティクスを体系的に学べるなど現場で必要なノウハウを身に付けられます。
受験方式はオンライン受験のみですが会場受験となっており、会場ごとに主催企業が異なり、受験費用も若干、異なります。
合否結果は、受験後すぐにわかり、後日、認定カードが郵送されます。
合格者には、1年間無償でJWA会員になれるという特典が用意されています。
セールスやマーケティングについて学べる本
必要な時にいつでも必要な知識に立ち返ることができるのが本のメリットではないでしょうか。
ここでは、セールス、マーケティングそれぞれについて学べる書籍を紹介いたします。
セールスについて学べる本
まずは、セールスについて学べる本を11冊ご紹介いたします。
『営業は台本が9割』
著:加賀田 裕之 出版:きずな出版(年月発刊)
営業コンサルタントの著者により、信頼関係の構築からクロージングまでの営業の型が、一通り、体系的に解説された本です。
営業担当者になったばかりの初心者や、営業について体系的に学んだことがなく、勘や経験からなんとなく取り組んできたという方などに向く1冊です。
【営業は台本が9割の主な内容】
はじめに―自社商材を250万円で自腹買いしていたドン底営業マンが、トップセールスになれた理由
序章 なぜ、いつまでたっても売れないのか?
第1章 台本営業を成功に導く5つのステップ
第2章 あなただけの営業台本をつくろう
第3章 台本営業ステップ1「人間関係構築」
第4章 台本営業ステップ2「ニーズの深掘りとウォンツアップ」
第5章 台本営業ステップ3「商品説明」
第6章 台本営業ステップ4「クロージング」
第7章 台本営業ステップ5「反論解決」
画像引用元:THE MODEL(ザ・モデル)特設サイト
『THE MODEL(ザ・モデル)』
著:福田康隆 出版:翔泳社(2019年1月発刊)
米セールスフォース・ドットコム社で、カスタマーサクセスを含むセールス部門における全プロセスを経験した著者による、営業プロセスの分業について解説された書籍です。
マーケティング、インサイドセールス、フィールドセールス、カスタマーサクセス、それぞれの役割と共業の方法について、理解を深めるのに最適です。
【THE MODELの主な内容】
第1部 アメリカで見た新しい営業のスタイル
第1章 マーク・ベニオフとの出会い
第2章 営業のプロセス管理
第3章 「ザ・モデル」のその先へ
第2部 分業から共業へ
第4章 2つの変化
第5章 分業の副作用
第6章 レベニューモデルの創造
第3部 プロセス
第7章 マーケティング
第8章 インサイドセールス
第9章 営業(フィールドセールス)
第10章 カスタマーサクセス
『お客様の心をつかむ真実の瞬間―驚異の売上げを達成する10の秘訣!』
著:マイケル ルボーフ 出版:ダイヤモンド社(2003年4月発刊)
長年、米国で顧客サービスのあり方を指導してきた著者は、顧客と最初に接する瞬間、顧客が怒っている瞬間、顧客がクレームをつけてきた瞬間など、取引の成否を決める決定的瞬間を「真実の瞬間」と定義。営業プロセスにおける10つの「真実の瞬間」を逃さないことが成約を左右すると主張しています。
「欲しいものをできるだけ安く、希望通りの日時に届けて、しかも自分を特別扱いしてくれ、それができないなら、ほかのところで買う」という現代の消費者を、接客によっていかに上機嫌にするかが解説された本です。
【お客様の心をつかむ真実の瞬間―驚異の売上げを達成する10の秘訣!の主な内容】
1 一回の顧客を一生の顧客にする(売るのではなく、買うのを手伝う;売れると信じれば必ず売れる;顧客が買うのは商品ではなく、それで何をしてもらえるかだ ほか)
2 「真実の瞬間」に顧客の心をつかむ(顧客と最初に接する時;顧客が怒っている時;顧客が特別な要求をしてきた時 ほか)
3 サービス優良企業をめざす(すぐれた顧客サービスに報酬を;サービス優良企業になるための四つの問い;サービス・リーダーシップ六つの心得)
引用元:Life & business series
お客様の心をつかむ真実の瞬間―驚異の売上げを達成する10の秘訣!(紀伊国屋書店)
画像引用元:『社長ダイレクトZoom営業』(ぱる出版)
『30分の面談だけで売上140%達成! 社長ダイレクトZoom営業』
著:峯村 昌志 出版:ぱる出版(2023年3月発刊)
中小企業の社長に対してオンライン商談を行って成約することを推奨する書籍です。
商談相手が社長だからこそ、即断即決が可能なため、売上140%を叩き出すことも不可能ではないといいます。
著者は、日経グループ会社で営業に従事し、複数の部門で何度もトップを獲得した人物。
効率的な営業先の探し方やアポの取り方、クロージングの仕方など、具体的なノウハウが公開されています。
【30分の面談だけで売上140%達成! 社長ダイレクトZoom営業の主な内容】
序章 なぜ、いまこそ中小企業の「社長ダイレクト営業+Zoom面談」なのか
第1章 企業の発掘・リストアップ 篇
第2章 テレアポ 篇
第3章 Zoom面談~心構え・事前準備 篇
第4章 Zoom面談~本番 篇
第5章 Zoom面談~クロージング 篇
第6章 リピート化とご紹介、関係構築 篇
『はじめまして売れる「伝え方」のぜんぶです 新発見!お客様の反応が変わる58秒』
著:日野眞明 出版:三恵社(年月発刊)
マーケティング経営コンサルタントである著者が、初対面での自己紹介で成約が決まるとして、「伝え方」について解説した本です。同じ商材であっても、営業担当者によって、売れたり売れなかったりすることから、自分をどのように売り込むかという着眼点の重要さを説いています。
自己紹介では、ただ自分について発信するだけでなく、その時間を使って相手の情報を受信することについても触れています。
【はじめまして売れる「伝え方」のぜんぶです 新発見!お客様の反応が変わる58秒の主な内容】
第0章 「売れる」は「はじめまして」から始まります
第1章 こんな自己紹介をしていませんか?
第2章 三つのプロセスで自己紹介が八倍上達します―自己紹介トレーニング
第3章 その時、自己紹介は「売れる伝え方」に変わります
第4章 「はじめまして」を「売れる」に変える伝え方とは?
第5章 「いまのまま」を軽々と超える「ありのまま」
『成約率99.9%の営業法: 「採用せざるを得ない提案書」はこうつくれ!』
著:中村昌雄 出版:大和出版(2023年7月発刊)
BtoBの新規開拓営業に関するノウハウを詰め込んだ本です。
著者は、オムロンでダントツの実績を上げ続けてきたトップセールスマン。
営業提案時に使用するための提案書の作成方法を、テンプレート付きで解説しています。
ただのノウハウにとどまらず、トップセールスになるために必要なマインドにも触れています。
【成約率99.9%の営業法: 「採用せざるを得ない提案書」はこうつくれ!の主な内容】
第1章 トップ営業マンになるために必要な9つのマインド
第2章 お客様の懐に入り込んで信頼関係のベースを築く
第3章 ヒアリングでお客様の「潜在課題」を浮き彫りにする
第4章 ヒアリングした内容をもとに「採用せざるを得ない提案書」をつくる
第5章 お客様の意思決定への障害を取り除いて成約につなげる
第6章 しっかりしたアフターフォローでお客様との関係を盤石にする
画像引用元:『人生を変える営業スキル』(amazon)
『人生を変える営業スキル』
著:遠藤公護 出版:クロスメディア・パブリッシング(2023年12月発刊)
営業力さえあれば、起業もできることから、営業スキルを磨くことで、人生を根本から変えることを提案した本です。
著者は、強烈に数字を求められる外資系企業で、21年間、一貫してAIを含む最先端の営業職を務めた人物。
単なる営業スキルだけにとどまらず、成功するためのマインドセットにまで踏み込んで解説しています。
特に、エンタープライズ企業を対象とした営業活動を行う人に向きます。
【人生を変える営業スキルの主な内容】
序章 人を動かすとは。自分を動かすとは
第1章 大企業をつかまえるアプローチとは
第2章 基本に戻れ Back to Basic
第3章 顧客との打ち合わせ
第4章 営業の戦略的アプローチ
第5章 コミュニティの活用
第6章 CxOアプローチ
第7章 大型商談でのクロージング
第8章 大人の営業スキル
第9章 成功へのマインドセット
終章 自分は何のために生きるのか
『トップ営業が密かにやっている最強の会話術 SIX MENTAL READING(シックスメンタルリーディング)』
著:加賀田 裕之 出版:きずな出版(2023年6月発刊)
営業コンサルタントが書いた、コミュニケーション術の本です。
本書では、人を以下の6タイプに分類し、各タイプの見分け方、気をつけること、好かれる方法、セールスを成功させる方法を解説しています。
- 論理型:論理的に物事を考える
- 感情型:感情を大切にする
- 実行型:行動を起こすことが得意
- 社交型:人と交流することが得意
- 慎重型:慎重に物事を考える
- 自由型:自由な発想をする
営業活動に限らず、人間関係やコミュニケーションに悩む人向け。 なお、ロンドンブーツ1号2号の田村淳氏が「会話が苦手な人は、まずこの本を読んでほしい」と推薦しています。
【トップ営業が密かにやっている最強の会話術 SIX MENTAL READING(シックスメンタルリーディング)の主な内容】
第1章 みんなタイプ別診断が大好き
第2章 タイプ別診断をやってみよう
第3章 タイプ別の特徴と傾向
第4章 一瞬であの人を見抜く方法
第5章 SIX MENTAL READING 実践編
第6章 SIX MENTAL READING 営業編
第7章 あなたが忘れているたった一つのこと
引用元:『トップ営業が密かにやっている最強の会話術 SIX MENTAL READING(シックスメンタルリーディング)』(きずな出版)
『ただ、顧客のために考えなさい 改訂版 プルデンシャル 営業力の秘密』
著:原 年廣 出版:ダイヤモンド社(2019年10月発刊)
著者は、米国プルデンシャルの日本の生命保険市場への参入に伴い、初代営業本部長(常務)として、その創業に当たった人物。
同社は、日本の生命保険業界で初めて「ライフプランナー」を導入することで成長しました。同社で活躍した6人のライフプランナーの体験を紹介し、ただ顧客のために尽くすという営業の基本の大切さを伝える本です。
【ただ、顧客のために考えなさい 改訂版 プルデンシャル 営業力の秘密の主な内容】
【第1章】神戸の震災で起こった奇跡 ── 顧客との約束
【第2章】顧客が「この人を紹介したい」と感じる時
【第3章】悔いのないセールス、すべてをやり尽くすサービス
【第4章】契約はすべての始まりにすぎない
【第5章】「お客様に借金を返しているか?」
【第6章】プロ営業パーソンとして成功するために必要なこと
【第7章】ライフプランナーが日本の生命保険を変える
【第8章】ドライデンの理想が私たちを動かしている
『一生「幸せな営業マン」として活躍するための思考塾 「幸せな営業マン」が実践しているたった3つのルール』
著:幸 賢俊 出版:梓書院(2021年11月発刊)
営業活動のテクニックではなく、「誰を幸せにしたいか」「どのように役に立ちたいか」という「使命」にフォーカスした本。各章の導入部が漫画で描かれており、読みやすい点が特長です。
使命を見つけ、使命を実行することで、営業を一生ものの仕事にすることを推奨しています。
営業職以外の職種に就いている人にとっても参考になりそうです。
【一生「幸せな営業マン」として活躍するための思考塾 「幸せな営業マン」が実践しているたった3つのルールの主な内容】
はじめに
第1章 「幸せな営業マン」と「うまくいっていない営業マン」の違い
第2章 幸せな営業マンは自信を持っている
第3章 幸せな営業マンは「使命」を持っている
第4章 幸せな営業マンになるための「使命」の立て方
第5章 幸せな営業マンは商品を勧めない
第6章 幸せな営業マンは次のお客様がすぐに見つかる
第7章 幸せな営業マンに近づくヒント
終わりに あなたも一生幸せな営業マンとして活躍できる
引用元:『一生「幸せな営業マン」として活躍するための思考塾 「幸せな営業マン」が実践しているたった3つのルール』(amazon)
『僕は明日もお客さまに会いに行く。』
著:川田 修 出版:ダイヤモンド社(2013年4月発刊)
外資系企業のトップセールスが、自身の経験に基づいて、営業担当者に必要な考え方などをストーリー形式で紹介していく本です。
営業職に限らず、仕事の本質に気づかせてくれる内容となっています。
企業研修や新人教育のテキストとしての活用も推奨されています。
【僕は明日もお客さまに会いに行く。の主な内容】
第1章 何で僕が選ばれるんだ……
第2章 1カ月間、精いっぱい頑張ります
第3章 やっぱ、営業は商談でしょ
第4章 ま、明日からでいいか
第5章 そんなつまらないこと頼めませんよ
第6章 伝説の営業マンってそんなもの?
第7章 僕に足りないもの……
第8章 もう逃げるのはやめよう
第9章 感謝の心は細部に表れる
第10章 まずはチューニングから
第11章 聞くことの大切さ
第12章 お客さまは問題を解決して欲しい
第13章 お客さまの物語を感じなさい
第14章 お客さまを愛しているか
第15章 殻を破るとき
第16章 一生懸命やることが楽しい
マーケティングについて学べる本
つづいて、マーケティングについて学べる本を9冊ご紹介いたします。
画像引用元:ドラッカー 5つの質問(あさ出版)
『ドラッカー5つの質問』
著:山下 淳一郎 出版:あさ出版(2017年12月発刊)
オーストリアの経営学者で、現代経営学やマネジメントの生みの親である、ピーター・ドラッカー(Peter Ferdinand Drucker)の理論の核となる経営の最重要5大原則をまとめたものです。
ドラッカーは、マネジメントで必要なことは「正しい答え」ではなく「正しい問い」であると説きます。
ドラッカーの言葉を紹介しつつ、「ドラッカー5つの質問」を、中小企業や中堅企業が取り組みやすいよう、事例に基づいて解説しています。
【ドラッカー5つの質問の主な内容】
序章 われわれの事業はなにか
第1の質問 われわれのミッションは何か
第2の質問 われわれの顧客は誰か
第3の質問 顧客にとっての価値は何か
第4の質問 われわれの成果は何か
第5の質問 われわれの計画は何か
『いちばんやさしいマーケティングの教本 人気講師が教える顧客視点マーケの基本と実践』
著:中野崇 出版:インプレス(2019年8月発刊)
(株)良品計画で店舗マネジメントや外商を経験したのち、マーケティングリサーチ企業へ転職。海外事業や統合マーケティング部門の立ち上げなどに参画し、従業員数200名を超えるデータマーケティング支援企業の代表取締役社長を務める著者が、マーケティング思考を解説した本です。
図説や説明が多いのでわかりやすく、マーケティング初心者向けの入門書となっています。
【いちばんやさしいマーケティングの教本 人気講師が教える顧客視点マーケの基本と実践の主な内容】
第1章 マーケティングの基本を理解しよう
第2章 顧客ニーズをとらえよう
第3章 マーケティングリサーチの手法
第4章 マーケティングミックスを策定する
第5章 マーケティングの目標設定と効果測定
第6章 デジタルマーケティングの基本
第7章 PR活動の基本を知ろう
第8章 BtoBマーケティングの実践
『未来をつくるグロースマーケティング』
著:櫻庭誠司 出版:クロスメディア・パブリッシング(2022年10月発刊)
従来型のマーケティングとは一線を画す、事業の上流から下流までを俯瞰して分析し、ゴール達成のために施策を導き出す「グロースマーケティング」について解説した本です。
失敗の共通点として、
- 施策が「部分最適」にとどまっている
- データの連動不足
- 人に起因する問題
を挙げ、
- 全体最適
- データ
- 利益
を重視することを説いています。
日本ではまだ浸透していないといわれるグロースマーケティングの考え方を身に付けられます。
【未来をつくるグロースマーケティングの主な内容】
第1章 なぜ、マーケティングに悩む会社が多いのか
第2章 利益を最大化する「グロースマーケティング」とは?
第3章 グロースマーケティングに求められる「データドリブン」の観点
第4章 グロースマーケティングで利益最大化を実現するための経営改革
第5章 実践企業からみる、グロースマーケティングの効果
『億を稼ぐ コンテンツ販売×SNSマーケ術: 「年収1億円・インスタグラムフォロワー2.3万人・LINEリスト4万人」のSNSマーケ会社社長が、「あなたの商品」が飛ぶように売れる、「Instagram、LINE公式アカウント、Kindle出版」の驚くべき運用のヒミツ全て教えます!』
著:まえけん、喜多野修次 出版:Independently published(2023年11月発刊)
コンテンツ制作・販売や、SNSマーケティングに取り組むマーケターなどへ向け、コンテンツの作り方や広告の出し方、導線の作り方などを解説した本です。
LINEやInstagramの公式アカウントの運用に悩む方、コンテンツは作ったが流入が少なく、導線の作り方がわからないという方などに向きます。
【億を稼ぐ コンテンツ販売×SNSマーケ術: 「年収1億円・インスタグラムフォロワー2.3万人・LINEリスト4万人」のSNSマーケ会社社長が、「あなたの商品」が飛ぶように売れる、「Instagram、LINE公式アカウント、Kindle出版」の驚くべき運用のヒミツ全て教えます!の主な内容】
第1章 「自己紹介」と「本書の誕生秘話」
第2章 年収1億円を達成する「コンテンツづくり」の極意
第3章 リスト4万人を獲得した「LINE公式アカウント」驚きの運用方法
第4章 目指せフォロワー2万人超え 「Instagram」運用のヒミツ
第5章 「Kindle出版」の可能性
『ブランドカルチャライズ―あなたの商品を世界で売るマーケティングの技法』
著:久保山浩気、川崎訓 出版:クロスメディア・パブリッシング(2022年8月発刊)
日本では成功したブランドであっても、海外展開する際には、その国の特性を理解した上で、その国の消費者に受け入れられるようなマーケティングの視点が必要だということを解説した本です。
タイトルになっている「ブランドカルチャライズ(R)」とは、進出先の国・地域の消費者の“知覚”に合わせてブランドの表現を調整することだといいます。
事例や図解が多く、理解しやすくなっています。
海外展開を考えている企業のマーケターにおすすめです。
【ブランドカルチャライズ―あなたの商品を世界で売るマーケティングの技法の主な内容】
第1章 ブランドカルチャライズとは(「品質の差」の時代を勝ち抜いた日本;「印象の差」の時代に必要なマーケティング ほか)
第2章 現地のバックグラウンドを理解する(ブランドカルチャライズのプロセス;「現地のバックグラウンドを理解する」の位置づけ ほか)
第3章 市場とターゲットを理解する(機会の発見;ターゲットを理解する)
第4章 ブランドの表現を調整する(ブランド・エクイティのカルチャライズ;ブランドガイドの開発)
第5章 コミュニケーション戦略のカルチャライズ(海外にブランドを届けるためのメッセージ戦略とメディア戦略;ファネル構造の違い ほか)
『逆転のサービス発想法―見えない商品を売るマーケティング』
著:ハリー ベックウィス 出版:ダイヤモンド社(1998年12月発刊)
サービス業のマーケティングについて書かれた本です。物販のように目にはみえないものを、どう売るかを考える際に役立ちます。
内容は、サービスにとどまらず、ビジネス全般からマーケティングまで幅広く書かれており、サービスを売るための心構えについて学べます。
ただ、実践的な内容は含まれない点には、ご注意ください。
【逆転のサービス発想法―見えない商品を売るマーケティングの主な内容】
第1章 サービスの第一歩
第2章 あなたのサービスを「調査」せよ
第3章 サービス・マーケティングは一部門の問題ではない
第4章 サービスの「企画」に関する17の誤解
第5章 見込み客の心理を読む
第6章 サービスのポジショニング
第7章 サービスの値段はおいくら?
第8章 サービスの「ブランド」を確立せよ
第9章 サービスの「広告」と「販売」
第10章 お客様を逃がさずに育てるサービス
第11章 サービスの応急処置
画像引用元:『ブランディング・ファースト』(紀伊国屋書店)
『ブランディング・ファースト ――広告費をかける前に「ブランド」をつくる』
著:宮村 岳志 出版:クロスメディア・パブリッシング(2020年4月発刊)
ブランディングと、その重要な一要素であるデザインを「経営戦略」と位置付け、その重要性を説いた本です。
特に、多くの人がイメージする、社外向けの「アウターブランディング」と同じくらい、社内へ向けた「インナーブランディング」の必要性について主張しており、この両輪が揃うことで「効率化」「人材の確保」「利益の向上」を実現できるといいます。
著者は、デザイン・コンサルティング会社である株式会社グロウ・リパブリックの代表取締役であり、ブランディングディレクターでもある人物。飲食・美容・ファッション・教育など幅広い業界を手がけています。
【ブランディング・ファースト ――広告費をかける前に「ブランド」をつくるの主な内容】
1 ブランディングは「経営戦略」である
2 私たちの考える「真のブランディング」とは
3 ネクストブランディングにおけるデザインの力
4 ブランディングの本質は「インナー」にある
5 ネクストブランディングのためのリーダーのマインドセット
『USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門』
著:森岡 毅 出版:KADOKAWA(2016年4月発刊)
2001年に開業したUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)の入場者数は、その後10年間、右肩下がりを続け、2001年度に1,000万人だったところから2010年度には約750万人まで落ち込んでしまいます。
ここから、マーケティングを重視することで、2015年10月には単月で175万人を集客し、単月とはいえ東京ディズニーランドを超えて日本一のテーマパークとなることに成功しました。
マーケターである著者は、経営危機にあったUSJに2010年に入社し、わずか数年で劇的に経営再建した人物。平易な文章で書かれており、学生やマーケティング初心者にもおすすめです。
【USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門の主な内容】
プロローグ USJがTDLを超えた日
第1章 USJの成功の秘密はマーケティングにあり
第2章 日本のほとんどの企業はマーケティングができていない
第3章 マーケティングの本質とは何か?
第4章 「戦略」を学ぼう
第5章 マーケティング・フレームワークを学ぼう
第6章 マーケティングが日本を救う!
第7章 私はどうやってマーケターになったのか?
第8章 マーケターに向いている人、いない人
第9章 キャリアはどうやって作るのか?
エピローグ 未来のマーケターの皆さんへ
『お客様目線のつくりかた: 顧客視点は仕組みで生み出せる』
著:岡本達彦 出版:(2023年7月発刊)
ビジネスの現場で「お客様目線」を持つことの重要性を説く本です。 「お客様目線」を、お客様の要望を聞き、それを実行してあげることと定義し、これを仕組化することを推奨しています。仕組化することで、従業員のセンスの有無によらずに「お客様目線」を再現できるようになります。
通常、効果的な広告を作るにはマーケティングや心理学、デザインなどの知識が必要ですが、著者は、アンケートから売れる広告をつくる広告作成手法を日本で初めて体系化したユニークな人物です。
【お客様目線のつくりかた: 顧客視点は仕組みで生み出せるの主な内容】
第1章 なぜ、「お客様目線」が必要なのか?
第2章 間違えない「お客様目線」の考え方
第3章 「お客様目線」を知るための方法
第4章 コンセプトに合うお客様を決める
第5章 「お客様目線」対策を考える
第6章 「お客様目線」を習慣化する
まとめ
セールスとマーケティングは、それぞれ異なる役割を持ちながらも、企業の成長と成功に不可欠な要素です。両者の連携により、市場のニーズに合わせた効果的な戦略を立てられるでしょう。
セールスとマーケティングの連携は、企業の成功において重要です。連携を強化するためには、まず両部門の基本的な違いを理解し、それぞれの役割と貢献を尊重することが必要です。
セールスは直接的な顧客との関係構築と成約に焦点を当て、マーケティングは市場のニーズを理解し、適切なターゲットにアプローチすることで、見込み客の獲得や維持に努めます。
連携の強化には、インサイドセールスの配置やセールステックの活用が効果的です。これにより、リードの質を高め、セールスプロセスを効率化することができます。また、部門間コミュニケーションの活性化も重要で、定期的なミーティングや共有ツールの活用により、情報共有と理解を深められます。
営業部やマーケティング部のご担当者様は、この記事を参考にして、ぜひ、より効果的な連携を目指してください。
- この記事を書いた人
- エムタメ!編集部
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クラウドサーカス株式会社 マーケティング課
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2006年よりWeb制作事業を展開し、これまでBtoB企業を中心に2,300社以上のデジタルマーケティング支援をしてきたクラウドサーカス株式会社のメディア編集部。53,000以上のユーザーを抱える「Cloud CIRCUS」も保有し、そこから得たデータを元にマーケティング活動も行う。SEOやMAツールをはじめとするWebマーケティングのコンサルティングが得意。
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