動画製作は内製する?外注する?それぞれのメリット・デメリットとは
最終更新日:2025/11/07

【この記事の要約】
動画制作の内製化とは、制作会社に外注するのではなく、自社のスタッフ(リソース)を使って動画を制作・運用することです。内製化には、明確なメリットとデメリットが存在します。
メリットとしては、第一に「最小限の予算設定」が可能です。外注費(人件費)がかからず、機材費やソフト代のみで運用できるため、継続的に制作するほどコストメリットが出ます。また、社内リソースで進めるため、「コミュニケーションの円滑さ」や、スケジュール調整の自由度が高い「優先度の設定」が容易な点も強みです。
一方、デメリットは「リソースの圧迫」です。動画制作に時間をとられ、本来の業務がおろそかになる可能性があります。また、専門知識や経験がない場合、時間をかけても「クオリティが担保できない」リスクや、初期投資として「専門機材やソフトの準備」が必要になる点も課題です。自社のリソース、求めるクオリティ、制作本数を考慮し、外注のメリット(高品質、ノウハウ、リソース不要)と比較検討することが重要です。
【よくある質問と回答】
動画制作を内製化する最大のメリットは何ですか?
継続的に多くの動画を制作する場合、外注費(人件費)がかからず、長期的な「コスト削減」に繋がることです。また、社内スタッフが作るため、コミュニケーションが円滑で修正も早い点もメリットです。
内製化のデメリットや、うまくいかない原因は何ですか?
専門の担当者でない場合、動画制作にリソース(時間)をとられ、本来の業務を圧迫してしまうことです。また、専門機材や編集スキルがないと、時間をかけても期待した「クオリティ」が出せないリスクがあります。
内製と外注、どちらを選ぶべきですか?
「求めるクオリティ」と「制作本数」によります。高いクオリティの動画を単発で欲しい場合は「外注」が適しています。クオリティはそこそこで良く、多くの動画を継続的に発信したい場合は「内製」が向いています。
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近年、会社案内動画や製品・サービス紹介動画、動画広告など、Webサイト上で動画を公開しPRにつなげる企業の動きが活発になり、「動画マーケティング」という言葉も生まれています。
すでにオリジナル動画を制作されたことのある企業も、これから動画制作に取り組もうと考えている企業も、「社内で内製するのと、外注するのとではどちらが良いのだろうか?」という点は、気になるポイントなのではないでしょうか?
本記事で、動画制作を内製した場合と外注した場合、それぞれのメリット・デメリットについてご紹介いたします。
動画制作を内製するメリット・デメリット
内製するメリット
まずは、動画制作会社に外注せず、自社のスタッフを使って社内で制作するケースのメリットを見ていきましょう。
メリット①最小限での予算設定ができる
外注する場合、動画の内容や長さなどにもよりますが、15~30秒くらいの動画で数万円~、アニメーション入りなど制作期間が長いものになると、数十万円~数百万円ほどかかります。いずれの場合も予算額と合う制作会社、プランを探すことになります。
動画制作には、スケジューリング、台本制作、撮影、編集といった作業費が含まれていますが、自社で制作する場合、これらの作業にかかる人件費が上乗せされることはなく、機材やソフトを中心とする経費のみに抑えられるため、最小限での予算設定が可能です。
メリット②社員同士で入念にコミュニケーションをとれる
動画制作を外注する場合、自社の希望をうまく伝えられるかどうかが完成動画の満足度を左右します。意思疎通のしやすさには外注先の担当者との相性も影響してくるでしょう。
自社で制作する場合、これまでの人間関係の土台があるので、コミュニケーションが取りやすいのがメリットです。また、同じオフィスで顔を合わせるので、対面で入念なコミュニケーションが取れるということもメリットでしょう。最初から会社についての事前知識がある者同士で制作を進めるため、打ち合わせ時間を短縮できるというメリットもあります。
メリット③作業の優先度を自由に設定できる
動画制作を外注すれば、制作会社が立てたスケジュールに沿って撮影や確認作業などが入ってきます。両社でスケジュールを合わせているので、急な変更なども極力避ける必要があるでしょう。
社内で制作する場合は、外注先のスケジュールに合わせる必要がありません。メンバーの都合が合えば、ちょっとした空き時間を使って作業を進めることもできます。ただ、これにより、制作作業が後回しになりがちで完成スケジュールが遅れてしまうというデメリットもはらんでいます。
内製するデメリット
先ほども少し触れましたが、内製するデメリットには、どんなものがあるでしょうか。
デメリット①社員は制作にリソースをとられ、本来の業務を圧迫してしまう
メリットの3つ目に挙げた「作業の優先度を自由に設定できる」は、制作作業よりも本業を優先させたケースですが、逆に、動画完成の期日が厳格に決まっている場合は、制作業務に押されて本業が圧迫されることになります。残業になったり、本業がおろそかになってしまうことも考えられます。
デメリット②制作の経験がない場合、クオリティを担保できず、時間を浪費するリスクがある
趣味や前職などで動画制作の経験を持つ人材がいれば良いですが、そんな企業は多くないでしょう。動画制作の素人同士が集まって作業を行うとなれば、試行錯誤の連続となってしまうため、制作時間は膨らむばかりです。
さらに、かけた時間に見合うだけのクオリティの高い動画も、残念ながら望めません。
デメリット③専門のソフトや撮影機材などを準備する必要がある
動画の撮影や編集に必要な環境を整えるための時間的コスト・金銭的コストがかかります。特に、レンタルやサブスクリプション方式ではなく買い切り型で購入した場合、継続的に動画制作を行うのでなければ、外注する場合よりも高くついてしまうケースもあります。
動画制作を外注するメリット・デメリット
では、動画制作会社に外注した場合を見ていきましょう。
外注するメリット
まずは、動画制作を外注した場合のメリットです。
メリット①最新の機材とソフトを持っているため、高品質な映像を作れる
外注するメリットは、なんといっても動画制作を専門にしている制作会社ならではのクオリティの高さです。もちろん、機材やソフトウェアといった設備も最新のものを揃えているため、自社で間に合わせで用意した機材類を使って作るよりも高品質な動画が期待できます。
メリット②専門家ならではのアイディアや経験がある
メリット①でも触れたように、動画制作会社はそれを専門としているため、これまでの動画制作で培ってきたノウハウを豊富に持っています。オリジナリティの高いシナリオ、社内では思いつかないような効果的な演出や撮影アングル、メリハリのある編集など、内製では出せない動画表現を実現できるでしょう。
メリット③社員は本来の業務に専念できる
制作会社に外注すれば、動画制作にさく時間は、出演者への根回しや撮影への立ち会い、確認作業などの最小限の作業にかかる分だけで済みます。社員は、これまで通り本業に専念しながら動画を完成させられるので、手間がかかりません。
外注するデメリット
一方、外注もメリットだけではありません。動画制作を外注した場合に可能性のあるデメリットは以下のようになります。
デメリット①社員が制作会社を探す・選定する工数がかかる
依頼してしまえば制作作業はほぼお任せですが、依頼する動画制作会社を探すのは発注する側の仕事。内製する場合には発生しない「制作会社の選定」という作業工程が出てきます。
デメリット②自社のブランドや製品を理解してもらうのに時間がかかる
自社の会社概要、動画制作の背景にある強みや思い、理念から製品・サービスの特長、競合他社製品との違い、業界動向など、社員同士ならある程度「常識」となっているような基本的な情報を理解してもらう時間と手間がかかります。また、制作開始までにきちんと理解してもらえる保証もありません。
デメリット③制作会社とスケジュールが合わず、そもそも受けてもらえない/納期遅延のリスクがある
動画制作会社の繁忙期などと自社の希望納期が重なれば、そもそも制作を引き受けてもらえずに外注先の選定をしなおさなくてはならなかったり、納品時期を変更しなくてはならない可能性があります。また、引き受けてもらえたけれど納期が遅延する、というリスクも0ではありません。
まとめ
動画制作は、内製する場合も外注する場合も、それぞれ、メリットとデメリットがありますが、まとめると、内製した方が良い会社、外注した方が良い会社の特徴は、それぞれ以下のようになります。
【内製した方が良い会社】
- 最小限の予算で動画を制作したい
- 動画のクオリティにはそこまでこだわらない
- 社内に動画制作経験者がおり、機材やソフトも低価で調達できそうだ
- 動画制作にかけられる時間がふんだんにある
【外注した方が良い会社】
- 社内に動画制作のノウハウを持つ人材がいない
- 社員が本業に忙しく、制作作業との並行が難しい
- クオリティの高い動画が欲しい
- 動画の公開希望日までにあまり期間がない
自社が上記のどちらに当てはまるかチェックしてみてください。 もし、外注した方が良い会社に当てはまったら、まずは、自社に合う映像制作会社を探してみることから始めてみましょう。
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【English summary】
In-house video production refers to creating and managing videos using a company's own staff (resources), rather than outsourcing to a production company. In-sourcing has distinct advantages and disadvantages.
The advantages primarily include "minimal budget setting." Since external labor costs are eliminated, operating only on equipment and software expenses, the cost benefits increase with continuous production. Furthermore, because it relies on internal resources, "smooth communication" and the flexibility to "set priorities" for scheduling are strengths.
On the other hand, the main disadvantage is the "strain on resources." Time spent on video production can potentially compromise core job responsibilities. Other challenges include the risk of "failing to ensure quality" if specialized knowledge or experience is lacking, and the "need to acquire specialized equipment and software" as an initial investment. It is crucial to weigh these factors against the benefits of outsourcing (high quality, expertise, no resource strain) based on the company's resources, desired quality, and production volume.





