エムタメ!について twitter

マーケティング担当者のために
マーケティングに関わるためになる情報をためていく

  1. TOP
  2. コラム
  3. 製造業におけるSNSマーケティングとは?活用方法や運用ステップ、具体的な事例までわかりやすく徹底解説!

製造業におけるSNSマーケティングとは?活用方法や運用ステップ、具体的な事例までわかりやすく徹底解説!

記事公開日:2023/09/01
最終更新日:2023/10/26
製造業におけるSNSマーケティングとは?活用方法や運用ステップ、具体的な事例までわかりやすく徹底解説!

近年、製造業におけるSNSを活用したマーケティング活動に注目が集まっています。


求人活動にSNSを取り入れる動きも増えており、SNSを活用したマーケティングは製造業を営む企業にとって必須の施策となりつつあります。実施することで、認知度向上やリードの獲得、顧客との関係性構築など、様々なメリットを享受することが可能です。


本記事では製造業におけるSNSマーケティングについて、基礎知識からメリット・デメリット、運用法や活用法、投稿すべきコンテンツなど、網羅的に解説します。最後には具体的な事例も紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

製造業におけるSNSマーケティングとは

製造業におけるSNSマーケティングの概要について解説します。また、BtoC向けとBtoB向けで手法が異なるため、その特徴についても紹介します。

製造業におけるSNSマーケティングとは

SNSマーケティングとは、SNS(Social Networking Serviceの略)を活用して行うマーケティング活動を指します。TwitterやInstagram、Facebookなどに代表される「SNS」は、特に若い年齢層のユーザーを中心に、全世界にて利用されているコミュニケーションツールです。


日常的に利用されているSNSを活用したマーケティングを実施することで、「自社サービス・商品の情報を迅速にユーザーへと届けられる」「ユーザーと相互的なコミュニケーションを取れる」などのメリットがあります。


広告費を抑えつつ、直接ユーザーに自社商品やサービス、ブランドをPRできるという利点もあるため、製造業におけるSNSマーケティングは近年急速に増加しており、効果的な手法として注目が集まっています。


製造業におけるSNSマーケティングは、BtoCとBtoBで手法が大きく異なるという点に注意が必要です。詳しく見ていきましょう。

BtoC/BtoB製造業のSNSマーケティングの違い

BtoC向けSNSマーケティングの方が、BtoB向けよりも大きな成果を得られやすい傾向にあります。


BtoC製造業向けSNSマーケティングでは、一般ユーザーをターゲットとした商品・サービスの販売を行うため、それらを使用・購入したユーザーはSNSにて気軽に口コミを投稿できます。その評判が拡散されることでプロモーション効果や認知度の向上などが期待でき、最終的には企業の利益拡大につながります。


一方でBtoB製造業向けSNSマーケティングの場合、優れた商品・サービスを共有することで、競合他社の生産効率を引き上げてしまう可能性があります。そのため、商品を利用した企業がSNSにて口コミを投稿するケースは、一般ユーザーのケースと比べると少なくなります。


BtoB向け企業がSNSにて大きな反響を獲得するためには、よりユニークな施策や工夫を施すことが求められるのです。


しかし、BtoBといっても会社で働いている人も、SNS運用担当者もあくまで個人です。企業の調達担当者がSNSアカウントを閲覧している可能性もあるため、見込み顧客を獲得できる可能性は十分にあります。

製造業がSNSマーケティングでできることとメリット

製造業はSNSマーケティングを行うことでどのようなことが実現できるのでしょうか?得られるメリットと共に紹介します。

認知度向上とリードの獲得

SNSマーケティングで実現できることとしてまず挙げられるのが、「認知度向上」と「リードの獲得」です。


SNSは興味関心が近いユーザーに自動的におすすめ表示してくれる仕組みがあるため、拡散力が強く、コストをかけずとも新規リードへリーチすることができます。SNSを通してユーザーがその他の企業活動へアプローチするケースもあり、間接的な受注アップが見込めます。


また、自社サイトを運営している場合、わざわざ見に来てくれる人が少ないという課題がありますが、拡散やおすすめ表示機能があるSNSを活用することで、自社をたまたま見つけてもらえる可能性は高まります。


自社サイトのリンクを設置しておけば、遷移してもらうことでより深く自社について知ってもらうことができ、リード獲得へとつながりやすくなります。

顧客とのより良い関係構築を実現

SNSでは、コメントやDMを活用したダイレクトなコミュニケーションを通して、顧客とのより良い関係を構築できます。


他にもいいねやシェアなど、ユーザーと接点を持てる様々な機能が備わっているのも特徴です。相互のコミュニケーションを通して自社のファンになってもらい、新商品や他のサービスに対する興味関心を持ってもらえる可能性もあります。


コミュニケーションを取る際は、DMやコメントに誠意を持って応じることが大切です。好印象を与えることができれば、関係性の構築に加え、商品・サービスの受注や採用活動(後述)につながることもあるでしょう。

採用活動へつながる

若年層のユーザーが多いSNSでは、事前に経営者の思想や社内の雰囲気などの情報を集めるなど、求職活動を行う人が増加しています。


そのため、SNSを通して自社のイメージアップに取り組むことができれば、より効率的な採用活動へとつながるでしょう。


SNSから採用に至る場合、企業や理念、経営者に対する理解度が比較的高い状態で入社してもらえるのがメリットです。自社によりマッチする人材や、あらゆる面で「即戦力」となることが見込める人材を採用できる可能性も高まります。

海外へのアピール

SNSは全世界で幅広く利用されているため、海外のユーザーへ自社商品・サービスをアピールすることもできます。


特に後述する「Facebook」は海外ユーザーも多く、外国語で投稿すれば海外ユーザーへの情報発信もできます。タグ付けを行えば、自社の商品・サービスがより見つけてもらいやすくなるでしょう。


海外進出を考えている、もしくは外国語を使える社員が居るという場合は海外に向けて発信することも視野に入れることで、さらなる企業の発展が見込めるはずです。


低コストで運用可能

基本的にSNSは無料ではじめられるため、初期費用などのコストを抑えて運用できるというメリットがあります。広告を打つ際にも、比較的低コストで実施できるのも大きな魅力です。


また工場で製造できるものや、実際に製造した商品の画像をアップすることで、それを求めている企業から声がかかるケースもあるため、営業活動の代わりとしての役割も果たせます。


オンラインなので、普段の営業では回ることができない遠方の企業と接点を持てる可能性もあります。うまく活用できれば、コストをかけずに新規顧客獲得も可能です。

製造業がSNSマーケティングを行うデメリット

製造業がSNSマーケティングを行う際にはデメリットが生じる可能性もあります。運用する際には注意しましょう。

炎上の危険性

拡散力があるSNSでは、不用意な発言などを投稿してしまうことで炎上してしまうという危険性があります。


炎上してしまうと、その後の対応によっては企業や商品・サービスへの信頼を失い、自社のファンが減ってしまう場合もあるため、内容を十分チェックした上で投稿しましょう。

成果が出るまで時間・労力がかかる

SNSマーケティングで成果を感じられるには半年〜1年以上かかるケースもあるなど、多くの時間・労力がかかるという側面があります。


担当者は、効果を感じられるまで地道な継続を行うことが大切です。運用方法や発信するコンテンツ、フォロワーとのコミュニケーションの取り方など、初めは試行錯誤することが予想されますが、成果を出すには続けてコツコツと運用していくことが必要になります。


製造業においてSNSマーケティングを運用するにはどのように進めればいいのでしょうか?次章で運用方法について紹介します。

製造業におけるSNSマーケティングの運用方法

製造業におけるSNSマーケティングの運用方法について、5つのステップを紹介します。

①目的を明確にする

まず、SNSマーケティングを行う目的を明確にします。


新規顧客獲得や自社の認知拡大、ブランディングなど、目的を明らかにすることで軸のブレない質の高いコンテンツの発信などへとつながり、より高い効果が期待できます。


目的を明確にせず、曖昧にしたまま思いつきで投稿してしまうと、せっかく時間・労力をSNSに割いてもそれほど成果を得られません。成果を具体的にイメージして運用することが大切です。具体的には以下のような目的があります。


・新規顧客獲得

・自社の認知度向上

・ブランディング

・商品紹介・レビュー紹介

・採用活動の効率化

・セミナーや展示会などへの集客

・商品サポートの充実度向上

②ターゲットを設定する

目的を明確にしたら、次はターゲットを設定します。


ターゲットのイメージ像を明確にした上で設定することで、投稿内容の一貫性・統一性を出せます。質の高いコンテンツ作成が可能になるため、より効果的な運用につながります。


ターゲットを設定する際には、ユーザーの「性別、住所、年齢、職業、収入、趣味」などの詳細なペルソナを決めることで、イメージの解像度が上がり、より大きな成果を得られるでしょう。

③数値目標の設定

中長期的な運用が必要になるSNSマーケティングでは、数値目標の設定も欠かせません。明確な数値目標を定めることで、モチベーションを維持して運用できます。


具体的な数値目標には、売上高や契約数、お問い合わせ件数、などがあります。それらの最終目標を決めた上で、「フォロワー数、コメント数、いいねの数、インプレッション数」など、目標到達のためのプロセス数値を設定することも重要です。


また、最初から大きな目標を掲げてしまうと、到達が難しく挫折してしまうケースがあります。運用初期は達成する可能性の高い小さな目標を立て、継続運用することを第一に進めていくことが大切です。

④SNS運用環境の整備・担当者の選定

目的・ターゲット・数値目標を設定したら、SNSを運用する環境を整える必要があります。


先述したような炎上リスクを避け、より高い成果を出すためには、「社内の協力体制」「運用ルールの策定・周知」「運用状況、担当者の監視体制」などの社内環境を整備することが重要です。


またSNSを運用する担当者を選定する必要もあります。「SNSマーケティングの成果は担当者に左右される」とも言われるほど重要なため、慎重に検討することをおすすめします。以下が担当者に求められる資質です。


・SNSの基礎知識がある

・リスクマネジメント意識が高い

・企業理念や自社サービスを理解している

・コミュニケーション能力が高い


またSNSのメリットでもある「直接のコミュニケーション」によって精神をすり減らしてしまう担当者もいるため、社内環境を整備する際には「担当者のメンタルケア体制」も設置することをおすすめします。

⑤SNSメディアの選定

SNSマーケティングを運用するには、利用するSNSを選定することも非常に重要です。


SNSにはそれぞれ異なる特徴や魅力があるため、事前に設定した目的・ターゲットに最適なSNSツールを選定して運用することで、より大きな成果の獲得が期待できます。


目的に適しているSNSを以下に挙げますが、成果を確実に出すためには複数のSNSを同時に運用することをおすすめします。


・自社情報の発信、及び販売促進:Instagram、Twitter、Facebook、LINE

・ブランディング:Instagram、Twitter、Facebook、

・顧客サポートサービス:LINE、Twitter

各SNSの特徴と活用方法

各SNSの特徴や活用方法について紹介します。SNSマーケティングの目的やターゲットなどに最適なものを選定する際に参考にしてください。

Facebook

Facebookは全世界でもっともユーザー数の多いツールです。日本人ユーザーは2,600万人とやや少ない傾向にありますが、海外ユーザーを含めると約20億人が利用しており、特に海外展開を検討している企業にとって有効なツールといえます。


メインユーザーの年齢層は30〜40代と比較的高く、実名登録制が採用されているのが特徴です。学歴・職歴・ライフステージなど、様々な情報が登録されているため、それらのデータを基にした精度の高いターゲティング広告を配信できます。


男性のユーザーも多いため、ビジネスマンをターゲットに設定している場合に適しているほか、英語で投稿すれば海外ユーザーへの情報発信も実施可能です。


投稿が「シェア」されれば一気に拡散する可能性もあるので、積極的に共有したくなるようなコンテンツを投稿することが大切です。

X(Twitter)

X(Twitter)は、20代〜40代の比較的若年層をメイン層とし、4,500万人以上のユーザー数を確保するツールです。


名称が「Twitter」から「X」に変更されるなど、イーロン・マスク氏のCEO就任以降、サービスや機能に様々な変化が起きています。今後もさらに変わっていくことが予想されていますが、Xを活用した集客や販促施策は引き続き有効であると考えられており、特に若年層向け商品・サービスのアピールを目的とする場合には、とても有用なSNSツールといえます。


ユーザーとの距離間が近く、現在も多くの企業が優良なファンを獲得するために活用しています。拡散力のあるSNSのひとつで、一気にシェアされることで突然企業の認知が広がる可能性があるのも特徴です。


またトレンド情報収集に特化しているため、ハッシュタグを利用したキャンペーンを実施したり、リアルタイムイベントなどと連動させて実況ツイートを行ったりする方法も効果的です。


内容によっては一気に炎上するリスクもあるので注意する必要があります。ちょっと笑えるようなユーモアのあるネタが拡散されやすい傾向にあるでしょう。

LINE

LINEは日本国内においてもっとも多いユーザー数を確保するツールです。9,000万人ものアクティブユーザーがおり、連絡用ツールとして幅広い年代で日常的に利用されているのが特徴です。


他のツールに比べて利用ユーザーの母数が多いため、LINE公式アカウントを運用することで、多くのユーザーへと情報を届けることができます。


LINE利用者のトーク一覧画面をはじめ、LINEマンガやLINEニュースなどの他サービスへ広告を掲載できる「LINE広告」を活用すれば、さらに多くのターゲットへ情報発信ができるのもメリットです。

Instagram

Instagramのユーザーメインの層は10代〜30代で、女性の比率がわずかに多いですが、日本国内では3,300万人ものユーザー数が存在すると言われているツールです。


画像・動画メインのSNSで、特に短い動画を投稿できる「リール」という機能が人気です。投稿にはハッシュタグをつけ、それを辿って検索するユーザーに見つけてもらうのが一般的な利用法といえます。製造業においては、商品の製造風景や機械が稼働している様子などを投稿することで拡散される可能性があるでしょう。


Instagramでは投稿文にURLを記載できるものの、そのまま遷移できないという点に注意が必要です。プロフィール欄にはサイトのリンクを設置できるので、自社サイトへ誘導するためには必ず設置することをおすすめします。

Youtube

YouTubeは世界各国でもっとも人気の高い動画配信プラットフォームの一つです。


ユーザーのメイン層は10代~40代であり、年齢層・国籍において幅広いユーザーが利用している傾向にあるため、より効果的なSNS戦略を打ち出せる可能性の高いSNSといえます。


企業における活用としては、商品・サービスの紹介が主流ですが、製造業では製造過程を撮影した動画をアップするだけでも視聴してもらえる可能性があります。YouTubeは規定の視聴者数や視聴時間を達成することで収益化も可能なほか、ライブ配信での投げ銭機能による収益化などのシステムも備わっています。

製造業がSNSで投稿すべきコンテンツ

製造業がSNSマーケティングを行う際、どのようなコンテンツを投稿すればいいのでしょうか?以下では投稿すべき6つのコンテンツを紹介します。

商品・サービス紹介

製造業におけるSNSマーケティングでは、自社商品・サービスを紹介する投稿が一般的です。画像や動画をアップすることで、よりわかりやすく情報を伝えることができます。


ニーズが合致するユーザーの目に留まれば受注が入る可能性があるほか、リードの獲得や認知度向上にもつながります。

製造風景

自社商品を製造する様子を撮影した画像や動画を投稿するのもおすすめです。


工場見学などのコンテンツが人気であるように、社内の人間にとってはありふれた様子でも、社外の人からは興味深く、価値の高いものである場合があります。


機械の稼働風景や製造過程を映した動画をアップすることで、思いがけず再生回数が伸びる可能性もあり、認知度向上も期待できます。

イベント情報

SNSでは展示会やイベント、セミナーなどの情報発信も大切です。


自社サイトだけでの発信では気づいてもらいにくい情報も、SNSで発信することでより多くの人の目に留まる可能性があります。自社の商品が気になっている人をより気軽に呼び込むことができ、集客効果に加え、新規リード獲得も見込めます。

自社の雰囲気が伝わる写真・動画

自社の雰囲気が伝わる写真や動画などを投稿することで、社内のリアルな様子をイメージしやすくなり、採用活動に役立てることができます。


理念や経営者のキャラクターを全面にアピールして、「この会社で一緒に働きたい」と感じてもらえるような投稿をするという方法もあります。社内での勉強会の様子や、社内行事の様子を投稿しても良いでしょう。


SNSマーケティングの目的が採用活動である場合は特に、社内の様子を積極的に投稿することをおすすめします。

社員の声

採用活動を目的とする場合は、実際に働いている社員の声を投稿するのも効果的です。


実際に従業員の率直な感想を載せることで、求職者の参考になる上、雰囲気がより伝わりやすくなるというメリットがあります。社内の内情を常日頃から投稿した上で、求人情報を小出しに発信していくことで、より大きな成果が得られるはずです。

キャンペーンの実施

SNSでは、自社商品に関連したキャンペーンを実施するという方法も有効です。


実施時にはアカウントのフォローや拡散を応募条件にするなどの工夫をすることで、拡散によるプロモーション効果が期待でき、認知度向上へつながります。


ハッシュタグを利用して写真や動画を投稿してもらうキャンペーンや、参加者に自社商品が当たるキャンペーンなどを実施すれば、話題性の創出という効果もあり、さらなる拡散が期待できます。

製造業のSNSマーケティングにおける課題・ポイント

製造業におけるSNSマーケティングでは、解消すべき課題やより成果を出すためのポイントがあります。以下で紹介しますので、実際に取り組む際の参考にしてください。

運用リソース・投稿ネタの不足

製造業におけるSNSマーケティングにおいて、運用リソースや投稿ネタの不足が課題とされる傾向にあります。


SNS運用は基本的に時間を要し、継続的に地道な投稿を行う必要がありますが、運用担当者の多くが他業務と兼任しているケースが多いのが実情です。そのため、「せっかく投稿しても分析をする時間が取れない」「投稿頻度の向上が難しい」「社内にノウハウが溜まらない」などの課題が生じることがよくあります。

 

また、SNSによっては成果を出すためにより多くの投稿を行う必要があり、「毎日やっているとネタが続かない」「何を投稿すればいいかわからない」「顧客が反応する投稿内容が思いつかない」などの、投稿ネタ不足に悩む運用担当者も多くいます。

コミュニケーションが難しい

「ユーザーと直接コミュニケーションが取れる」ということがSNSの魅力のひとつですが、その分「企業の顔となるアカウントでどのように接するべきか」が課題になりやすいという側面もあります。


SNS運用担当者の悩みの種となりやすく、想像以上に負担となって、精神をすり減らしてしまう可能性もあります。そのため、先述したように「担当者のメンタルケア体制」を設置するなど、サポート体制をしっかりと整えておくことが大切です。


また、最初からコメントやDMでの質問や意見を受けないことを決め、プロフィール欄でその旨を記載しておくことも一つの手です。

自社サイトへ誘導する

SNSマーケティングにおいて大切なのは、最終的にユーザーを自社サイトへ誘導することです。


特にリードの獲得を目的とする場合、SNSを通して自社を認知してもらい、自社商品に興味を持ってもらう必要があります。そのため、プロフィールに自社サイトのURLを記載することはもちろん、投稿内へのリンクの設置や誘導文を記載するなどの工夫が必要です。


最初に立てた目標を常に見据えてSNSを活用することで、さらに企業への興味を深めてもらい、目的が達成されやすくなります。

広告を出す

SNSでは広告を出すこともできるため、成果を出すために積極的に活用するのもポイントです。


数百円など、少額から実施できるのが特徴で、性別、年齢、地域など細かい条件を指定してすることもでき、ターゲットの目に留まりやすい広告を打てるというメリットがあります。


「どのくらい成果があるか」を実感するためにも、まずは小さい額で試してみることをおすすめします。

拡散機能を活用する

運用する際には、SNSの最大の特徴である拡散機能を活用することも大切です。


拡散されればフォロワー以外にも認知が広がり、新規リードや受注を獲得できる可能性も高まります。


具体的にはキャンペーンなどを実施する際、参加条件として自社サイトのフォローに加え、Facebookなら「シェア」、X(Twitter)であれば「リツイート」、Instagramであれば「指定のハッシュタグ」などを設定することで、拡散されやすくなります。

製造業におけるSNSマーケティング事例

近年では製造業においてSNSマーケティングを実施する企業が増加しています。以下では5社の事例について紹介します。

フジ産業株式会社

フジ産業株式会社は、長尺加工機の「パイオニア」として35年以上の実績がある企業で、長尺材を加工する工作機械をオーダーメイドで設計・製造・販売する会社です。


同社はFacebookやInstagramを通して、製品の紹介や納品の様子、新機能の情報などの画像・動画を発信しています。写真付きで導入事例が投稿されているのも特徴です。


また、月に一度の勉強会の様子や会社でのバーベキューの様子を投稿することで、社内の雰囲気を発信しています。生活に馴染みのない工作機械という業種でも、SNSを通して親しみやすい内容を発信することで、多くの人に自社のことを知ってもらうきっかけになります。


・フジ産業株式会社 HP:https://fuji-sangyou.com/

・フジ産業株式会社 Facebookアカウント:https://www.facebook.com/FJindustry

・フジ産業株式会社 Instagramアカウント:https://www.instagram.com/fuji_sangyo/?fbclid=IwAR3aMLx8Hvjar0GMsEoVlgE4EQ8OJNqcxVF9m_s6wZm5X-pzgO1ZoY7ovcI


株式会社クラレ

株式会社クラレは、「ミライバケッソ」のCMで有名な、日本で初めての国産合成繊維を製造した化学繊維メーカーです。樹脂・化学品・繊維など、世界トップシェア製品を多数有しています。


同社のYouTubeには企業CMや製造現場の様子を撮影した動画がアップされており、CMの視聴回数が100万回を超えているものもあります。会社案内や事業所紹介ビデオの動画もあり、HPの「会社案内」ページからも視聴できるようになっています。


また同社はSNSを活用した「アルムナイSNSシステム」という、珍しい取り組みを実施しているのも特徴です。


同システムは、退職した元社員のカムバック採用を行うための取り組みで、公式アプリを通して退職者に対して社内のトピックスなどの情報を提供し、退職者が再入社を希望する場合は、その旨をSNSから人事担当者に伝えることができます。


・株式会社クラレ HP:https://www.kuraray.co.jp/

・株式会社クラレ YouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/channel/UCZ1_x1mMHXG4QW83uJtcqJg

・株式会社クラレ アルムナイ・メンバーページ:https://app.official-alumni.com/register/kuraray


ナブテスコ株式会社

ナブテスコ株式会社は、産業機械向け減速機や、建物や駅の自動ドアを主力製品とする機械メーカーです。「鉄道車両用ブレーキシステム」や大型船舶の「遠隔制御システム」、などの輸送機器関連のモーションシステムも多く手掛けています。


同社はFacebook、X(Twitter)を活用し、1万人を超えるフォロワーに向けて情報発信をしているほか、YouTubeには会社案内ビデオをアップし、HPの会社概要ページから視聴できるようになっています。


発信内容は、自社商品の紹介をはじめ、イベントの情報発信、社員の声、プレゼントキャンペーンなど多岐にわたります。自社キャラクター「ナブテスコモンスターズ」を活用して発信することで、ユーザーにより親しみをもってもらえる工夫がされているのも特徴です。


・ナブテスコ株式会社 HP:https://www.nabtesco.com/

・ナブテスコ株式会社 Facebookアカウント:https://www.facebook.com/Nabtesco.corp

・ナブテスコ株式会社 X(Twitter)アカウント:https://twitter.com/Nabtesco_corp

オムロン株式会社

血圧計で有名なオムロン株式会社は、制御機器、社会システム、ヘルスケアなど多岐にわたる事業を展開し、約120の国と地域で商品・サービスを提供するメーカーです。


同社はX(Twitter)やFacebook、YouTubeを活用して最新情報などを発信しており、同社製品の紹介はもちろん、ものづくりの現場や可能性、自社の取り組みや歴史、より良い未来に向けたコンテンツを投稿しています。


YouTubeでは「企業理念/Principles」「事業/Business」「技術/Technology」「ダイバーシティ/Diversity」「採用/Recruit」などの再生リストが用意され、それぞれ豊富な動画コンテンツが用意されています。


また自社が特集された番組や記事などをリツイートすることで、より深く自社を知ってもらうきっかけを作っています。


・オムロン株式会社 HP:https://www.omron.co.jp/

・オムロン株式会社 X(Twitter)アカウント:https://twitter.com/OMRON_Official

・オムロン株式会社 Facebookアカウント:https://www.facebook.com/omron.jp

日本サポートシステム株式会社

日本サポートシステム株式会社は、製造現場のスマートファクトリー化を実現するため、設計から製造、納品まで一貫生産体制をとって総合支援を行う企業です。


同社はFacebook、Instagram、X(Twitter)、YouTubeなど、様々なSNSを活用して情報発信をしています。HPのソリューションページの各事業のサイトではYouTube動画が埋め込まれ、それぞれの事業を紹介する動画が視聴できます。


YouTubeでは「画像処理シリーズ」をはじめ、「照明紹介動画」「IoT家電紹介」「【画処ラボ】パートナー企業インタビュー」など様々な再生リストや動画が多数アップされているのが特徴です。


X(Twitter)やFacebookではアンケートの実施や無料Webセミナーの情報発信が、Instagramでは社員の写真や新入社員研修の様子など社内の雰囲気が伝わるような発信や、SDGsに関する取り組みについての発信がされています。


・日本サポートシステム株式会社 HP:https://jss1.jp/

・日本サポートシステム株式会社 Instagramアカウント:https://www.instagram.com/jss__official

・日本サポートシステム株式会社 YouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/c/GASHOLABO

・日本サポートシステム株式会社 Facebookアカウント:https://www.facebook.com/JSS1990/

・日本サポートシステム株式会社 Twitterアカウント:https://twitter.com/JSS_TXFA

まとめ

本記事では、製造業におけるSNSマーケティングについて、基礎知識から具体事例まで徹底解説しました。


ユーザーが日常的に使用しているSNSを活用してマーケティングを実施することで、自らHPを訪れない潜在顧客への発信、海外ユーザーへの発信も実現することができます。情報収集におけるハードルを下げられるので、より幅広く認知してもらえるきっかけになるでしょう。


それぞれのSNSには特徴があるので、自社の製品やターゲット、また伝えたいことによって最適なSNSを見極めて、うまく活用することが重要です。

 

【こちらの記事もおすすめ】

製造業向けのWebマーケティングやデジタルマーケティング、SEOの記事もお役立てください!

>製造業のWebマーケティングを解説!具体的な施策と”製造業だからこそ”の重要性まで

>BtoB製造業におけるデジタルマーケティングの第一歩!施策・成功事例から組織づくりまで

>製造業におけるSEOとは?メリットや具体的な手順を解説

>製造業マーケティングにおけるコンテンツの大切さと「4つの不」の話

>【製造業のデジタルマーケティング】活用が進まない理由とそれでも必要な理由(前編)

 

 

【製造業のデジタル化特集を公開中】

製造業のデジタル化に特化した特殊ページを公開中です!以下のリンクからご確認ください。

製造業のデジタル営業・マーケティング特集

 

製造業の成果事例集
  • 製造業のマーケティング成果をご紹介!
  • Webサイトを活用した
    製造業の成果事例インタビュー集
  • クラウドサーカスではこれまで、2,200社以上のWeb制作に携わってきました。その中でも特に多いのがBtoB企業であり、製造業の方々への支援です。この事例インタビュー集では、BlueMonkeyを導入してWeb制作を実施し、成果に繋がった製造業の企業様の声を掲載しています。

    無料で冊子をダウンロード



  • この記事を書いた人
  • エムタメ!編集部
  • クラウドサーカス株式会社 マーケティング課

    プロフィール :

    2006年よりWeb制作事業を展開し、これまでBtoB企業を中心に2,300社以上のデジタルマーケティング支援をしてきたクラウドサーカス株式会社のメディア編集部。53,000以上のユーザーを抱える「Cloud CIRCUS」も保有し、そこから得たデータを元にマーケティング活動も行う。SEOやMAツールをはじめとするWebマーケティングのコンサルティングが得意。

    メディア概要・運営会社→https://mtame.jp/about/

    Twitter→https://twitter.com/m_tame_lab

 

 

 


特集

はじめての展示会物語

はじめての展示会出展までの道のりを描いたドッタンバッタン劇場

メールマーケティング

この記事を共有