【2019年11月】Googleニュース! SEO対策のトピックスまとめ
最終更新日:2020/04/28
日々更新されるGoogle社の最新のSEO関連ニュースや、新機能の情報をまとめました。
この記事は2019年11月のトピックスです。
【更新】 Googleアルゴリズムの自然言語処理能力の向上(BERT)
Googleは、自然言語処理のトレーニング技術であるBERT(バート, Bidirectional Encoder Representations from Transformers)の利用により、文章の「意味・意図」をより正確に理解できるようにアルゴリズムを更新しました。本アップデートは、通常のキーワード検索よりも、自然文として検索クエリになる「音声検索」での検索結果の精度向上を狙ったものと考えられます。
現在、適用されているのは下記の2つの検索結果とエリアです。
(1)自然検索
米国・英語クエリのみ
(2)強調スニペット
日本を含む、強調スニペット適用国すべて
下の参考画像は、「ブラジルからアメリカへ行く旅行者に、ビザは必要か」という検索クエリです。
適用前は「アメリカからブラジル」を表示していたが、適用後は適正な結果を表示しています。
画像引用元:Google “The Keyword” Blog
本アップデートは「Googleがユーザーの検索クエリを正しく理解できるようになった」という内容であり、Webサイト側での特定の対応は必要ありません。現状、日本語クエリには対応しておらず、今後、日本語に実装されたとしても短い検索クエリ(1語、2語など)には影響しないため、主要なトラフィック元となる検索クエリに大きな影響はないといわれています。
【追加】 上級ユーザー向けスタートガイドが開設
Googleは、上級ユーザー向けのスタートガイドのページを開設しました。
このページでは、Webサイトの管理や Search Console の使い方などの基本的なタスクをマスターしたユーザーを対象に、Webサイトの管理や維持に関するより高度なトピックが説明されています。
>Google Search Consoleヘルプ 上級ユーザー向けスタートガイド のページ
画像引用元:Search Consoleヘルプ
【情報】 インデックスされる画像とされない画像の違い
2019年11月11日~12日に行われた「Chrome Dev Summit 2019」で、スピーカーのMartin Splitt(マーティン・スプリット)氏はセッション「How to make your content shine on Google Search(Google 検索でコンテンツを輝かせる方法)」で、Googleの画像インデックスについて下記のように触れています。
画像にはインデックスされるものとされないものがある。
〇 img タグを使い、altタグをきちんとつけたものはインデックスされる。
例 <img src="my-cat.png" alt="A cute white cat sleeping on a couch">
× background-image で、CSSで読み込んだ画像はインデックスされない。
例 <div style="background-image: url(cat.jpg)">
マーティン・スプリット氏の全セッションは以下から動画で見ることができます(動画のインデックスに関する内容は17:40~)。
動画引用元:YouTube, Google Chrome Developers チャンネル
【情報】 ウェブマスターオフィスアワー(2019 年11月)トピックス
Google Webmastersは、2019年11月6日に日本語のウェブマスターオフィスアワーを開催しました。同セッション内で行われた公式ブログ記事の解説や質問のなかから気になるトピックスをピックアップしてご紹介します。
(1)さようならFLASH
Google 検索では今年中に FLASH のサポートを終了します。Webページに FLASH コンテンツが含まれている場合、 FLASH が読み込まれなくなるだけで、ページ自体がインデックスされないわけではありません。
参考リンク:Googleウェブマスター向け公式ブログ「さようならFLASH」
(2)混合コンテンツ(Mixed Content, ミックスコンテンツ)のSEO 的影響について
【質問】
Googleは、2019年12月リリース予定のChrome79から混合コンテンツ(httpsのページ内にhttpの画像、動画、スクリプトなどが読み込まれている状態)をブロックしていく(非表示となる)と発表しているが、 SEO 的にはどんな影響があるか?
【回答】
chrome で非表示になるだけで、検索結果からインデックスが外れるわけではない。 chromeと Google 検索は混ぜて考えなくていい。ただ、非表示になることのユーザーへの影響を考え、 SEO 的影響がなかったとしても対応した方がよい。
(3)重複コンテンツの対処法について
【質問】
イベント開催元から情報提供をしてもらい掲載するポータルサイトを運営している。そのため重複コンテンツとみなされやすいと思っているが、どのような点を考慮すればいいか。
【回答】
Google では、重複コンテンツとみなしている事例は、実際に皆さんが感じているより少ない。イベント情報は他のサイトにも載っているから低評価を受けているのではないかと懸念していると思うが、そういうことはない。ただ、他のサイトから提供された情報を載せるだけでなく、サイトとしての固有の価値は何かを考えて、評価を高めていく方がよい。
(4)信頼性を高める方法を教えてください
【質問】
自身のWebサイトに著者ページを作らないといけないのでしょうか?
Googleは専門家をどのように判断しているのでしょうか?
【回答】
著者情報をつけるなど具体的な方法で、Google に信頼性を評価させるようなものは今のところない。
自身がそのサイトで信頼性が重要でないと感じるのであれば必要ない。ただ、信頼性が必要だと感じるのであれば著者情報をつけた方がよい場合もある(絶対につけてください、というわけではない)。
(5)レスポンシブウェブデザインへ移行する際のリダイレクトについて
【質問】
別々のURLからレスポンシブデザインへ移行する時のリダイレクトは 301,302 のどちらを使うべきでしょうか?
【回答】
Google 検索の扱いとしては 301 でも 302 でも大丈夫です。キャッシュされることがマイナスに働くのであれば 302 を使った方がよいでしょう。
Japanese ウェブマスターオフィスアワー(2019年11月6日)の動画は下記から見ることができます。
動画引用元:YouTube, Google Webmasters チャンネル