効果が出るホームページへ成長させるための絶対条件!「PDCAサイクル」を回すときに気を付けたいこと
最終更新日:2025/10/23

【この記事の要約】
Webサイトにおけるコンバージョン(CV)とは、そのサイトが目指す最終的な成果を指します。ECサイトなら「商品購入」、BtoBサイトなら「問い合わせ」や「資料請求」などがCVにあたります。
コンバージョン率(CVR)は、サイト訪問者のうち、何パーセントがCVに至ったかを示す重要な指標です。このCVRを最大化させることが、Webマーケティングの主な目的となります。CVを正しく設定し、Google Analyticsなどで正確に計測できる状態にしておくことは、Webサイトの成果を定量的に評価し、改善施策の効果を判断するための大前提です。
【よくある質問と回答】
Q1. 「コンバージョン(CV)」と「コンバージョン率(CVR)」の違いは何ですか?
A1. 「コンバージョン(CV)」は、成果の件数そのものを指します(例:問い合わせが10件)。一方、「コンバージョン率(CVR)」は、サイトへのアクセス数(セッション数など)のうち、コンバージョンに至った割合を指します(例:1000アクセス中10件のCVなら、CVRは1%)。
Q2. BtoBサイトでは、どのようなコンバージョンを設定すべきですか?
A2. 最終的なコンバージョン(KGI)として「お問い合わせ」や「見積もり依頼」を設定するのが一般的です。それと同時に、そこに至るまでの中間的なゴールとして、「ホワイトペーパーのダウンロード」や「セミナー申込」といったマイクロコンバージョンも設定すると、より多角的にサイトの成果を測定できます。
Q3. コンバージョンを計測できるようにするには、どうすればよいですか?
A3. Google Analyticsの「目標設定」機能を利用するのが最も一般的です。例えば、「問い合わせ完了ページ(サンクスページ)のURL」を目標として設定しておくことで、そのページが表示された回数をコンバージョンとして計測できます。この設定を行わないと、サイトの成果を正しく評価できません。
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こんにちは、Webプロモーション事業部の池本です。
ホームページ運用において、「PDCAサイクル」を回すことが重要だということは、WEB担当なら一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
これは仕事する上での基本でもあり、PDCAサイクルを上手に回すことにより、業務効率や生産性があがっていくと考えられています。
今回は、Web担当が「PDCAサイクルを回す」際に気を付けたいことを中心にお話します。
1.リニューアルするだけじゃダメ!
「ホームページのデザインが古いからリニューアルをした」というお客様がよくいらっしゃいますが、リニューアルはサイト改善の一部にすぎません。
仕事でいえば、プロジェクトメンバーを選出して、プロジェクトを立ち上げただけの状態です。
プロジェクトを成功させるためには、
P…PLAN:目標や戦略の設定
D…DO:施策の実行
C…CHECK:結果のフィードバック・調査
A…ACTION:改善して再実行
を繰り返し行わなければいけませんよね。
実は、ホームページ運用もこれとまったく一緒なんです。
リニューアルして、ユーザビリティやコンテンツの改善をはかったとしても、期待効果を継続して得られるわけではありません。
せっかくリニューアルしたサイトでも、その効果を出すためにはPDCAサイクルを繰り返し回していくことが重要であり、難しい点でもあります。
2.KPIの設定をしよう!
PDCAサイクルの中でも「CHECK」をおろそかにしてしまうことはよくあります。
また、しっかりとした目標設定を行わないためにPDCAが回らず、気合い論になってしまうことも注意したい点です。
これは、CHECKするポイントが何なのかが定まっていないために陥ってしまいがちだと考えられます。
そこで重要なのが、「PLAN」の段階で、評価基準となる指標(KPI)を数値化して決めておくことです。
見るべきポイントが明確になるので、CHECKする際は、その乖離の原因と解決策を考えれば良いのです。
こうすることで、「目標に対しての課題点を洗い出して、次の指標に向けて行動を修正していく」というサイクルが成り立っていきます。せっかく立てた施策もやりっぱなしでは意味がありません。
その施策の効果が出たのか否かを判断するためにも、実際に仮説立てした目標までのKPI設定をよりよくなるよう繰り返し改善することで、質の高い行動に転換していくことができます。
3.「実行」に重要なのはスピードと正確性
KPIを設定したら、その施策を実行(DO)にうつしましょう!
その際に重要な点は「スピード」と「正確性」です。
設定したKPIに対して効果が出るまでにはある程度時間がかかることが予測できます。
そのため最低でも1週間ほどは施策の動向をチェックしましょう。ただし、その際に施策からズレた行動をしてしまっては意味がありません。
計画した施策をいかに正確に実行し、スピードをもって改善をはかることができるか、が重要になります。「そのために必要なのは、Web担当の知識やノウハウです。
自社のターゲットの選定や今後の方向性を把握することはもちろん、ホームページ運用で他社はどんな手法がとられているのか、Googleのアルゴリズムは現在どんな評価基準があるのか、などの理解が必要になります。
そうすることによって、目標に対して正確かつスピーディーな「実行」を行うことができるでしょう。
4.CHECK体制を作ろう!
PDCAを上手にまわすためには、施策の進捗にのっているかをチェックする場を定期的に設ける必要があります。
その場合におすすめするのが、複数で担当することです。
一人でやってしまうと、うまくいかないときに改善案が思いつかず、サイクルが徐々にマンネリ化してしまうことが考えられるためです。
担当をできれば複数人設けることで、改善案についてミーティングを重ねることがサイクル化し、施策運用を効率よく行うことができるでしょう。
また、そのミーティングの際には目標と進捗状況が一目でわかるようなシートを作成すると良いでしょう。
PDCAを回すことにより、どんな施策をすると成功するか失敗するかが明確になっていきます。
変動したポイントはどこなのかを把握することで、より改善案を精査していくことが出来ます。
5.まとめ
ホームページの運用担当は、このようにして日々「PDCAサイクル」を回していかなくてはいけません。
せっかくある自社のホームページでも、更新を怠っていては、ユーザーにも検索エンジンにも評価してもらえないサイトになってしまいます。
目標を設定し、施策を実行し、効果の原因を改善することで、どんどんより良いホームページ運用を行うことができるでしょう。
訪れるユーザーはどういう人が多いのか、どのコンテンツが多くみられているのか、などを仮説だてながら分析し、訪れてほしいターゲットに合わせた情報を発信していくことが重要です。
成果を出している企業は必ずPDCAサイクルを回しています。ホームページの効果を最大化させるために、ぜひPDCAサイクルを意識してみてはいかがでしょうか。
【English summary】
A conversion (CV) on a website refers to the ultimate goal that the site aims to achieve. For an e-commerce site, this would be a "product purchase," while for a B2B site, it would be an "inquiry" or a "document request."
The conversion rate (CVR) is a crucial metric that indicates what percentage of site visitors reached the CV. Maximizing this CVR is the main objective of web marketing. Properly setting up the CV and ensuring it can be accurately measured with tools like Google Analytics is a fundamental prerequisite for quantitatively evaluating the website's performance and judging the effectiveness of improvement measures.




