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実はなくても大丈夫?コピーライト(Copyright)の書き方と、記載する理由とは?

記事公開日:2014/12/24
最終更新日:2025/11/04
実はなくても大丈夫?コピーライト(Copyright)の書き方と、記載する理由とは?

【この記事の要約】

著作権とは、創作物(著作物)を作った人(著作者)に与えられる権利です。Webサイト上の文章、写真、イラストなどは、そのほとんどが著作物にあたります。

著作権は、作品が創作された時点で自動的に発生し、登録などは必要ありません。他人が作った著作物を、許可なくコピー(複製)したり、Webサイトに掲載(公衆送信)したりする行為は、著作権侵害となり、法的な罰則の対象となります。特に、インターネット上ではコピー&ペーストが容易なため、安易な利用が大きなトラブルに発展しかねません。Webサイトを運営する上で、必ず理解しておくべき基本的な法律知識です。

 

【よくある質問と回答】

著作権は、どのようなものに発生しますか?

思想や感情を創作的に表現したものに発生します。具体的には、文章、音楽、絵画、写真、映画、コンピュータプログラムなどが著作物にあたります。単なる事実やデータ(例:歴史上の出来事、統計データ)には、著作権は発生しません。

他人のブログの文章を、自分のサイトで紹介したい場合はどうすればよいですか?

「引用」のルールを守れば、許可なく利用することが可能です。引用のルールとは、①引用部分が明確に区別されていること、②引用する必要性があること、③引用元(出典)を明記すること、④引用が「従」で、自分の文章が「主」であること、などです。このルールから外れる無断転載は、著作権侵害となります。

フリー素材サイトの画像なら、自由に利用してよいのですか?

いいえ、各サイトの「利用規約」に従う必要があります。フリー素材であっても、著作権が放棄されているわけではありません。「商用利用は禁止」「クレジット表記が必要」「加工禁止」など、サイトごとに利用できる範囲のルールが定められています。必ず利用規約を確認してから使うようにしましょう。

 

【ここから本文】

コピーライト(Copyright)とは、著作権のことを指し、Webサイトではフッター部分に、

Copyright c 2013-2014 ○○○○ All Rights Reserved.

のように記載されているものです。

コピーライト(Copyright)は、Webサイト内の写真や記事の無断利用などをしないでください」という意思を表示するために記載します。

「なんとなく必要そうだから」と、このコピーライト(Copyright)をWebサイトに記載している方も多いのではないでしょうか?

今回は、コピーライト(Copyright)の意味や必要性、書き方をご紹介いたします。

1.コピーライト(Copyright)の意味とは

コピーライト(Copyright)とは、単純に著作権のことを指します。

copyright

著作権は、著作物に対する権利を主張できるものであり、それは本だったり、音楽、映画、漫画なども著作物になります。

そして、Webページも著作物に含まれます。また、著作権表示とは著作物につけられている発行年等を表す表示のことです。

2.©の意味とは?

©は、Copyright(コピーライト)を略したもので、国際条約である万国著作権条約に加入している国で有効なマークです。

©の後に発行した年号がきて、その後ろに著作権保持者を書きますが、著作に関することは、この著作権保持者に連絡して欲しいという表示です。

3.コピーライト(Copyright)の必要性

日本では、著作権は著作物を作成した時点で発生します。権利のための手続きなどは一切必要ありません。ですので、実はWebサイトに必ずしもコピーライトが必要というわけではありません。コピーライトがなくても、権利は守られるようになっています。

ではなぜ、ほとんどの企業はきちんとコピーライトを書くのでしょうか?

それは「ebサイト内の写真や記事の無断利用などをしないでください」という意思を表示するためです。自社のWebサイト内のコンテンツを無断転載して欲しくないという牽制をしているわけです。

たしかに、コピーライトが書かれていると、「著作権を厳しく保護している」という印象を受けるので、無作為にコンテンツを流用しようとはなかなか思えませんよね。

また、大手企業が欠かさずコピーライトを記載していることもあり、書いておくことでユーザーに安心感を与えることを狙う意味もあります。Webサイトの発信側だけでなく、閲覧する一般ユーザーにとっても、やはりコピーライトはあって当たり前という認識があるので、「なくても大丈夫だから記載しない」よりも、記載しておいた方が良いでしょう。

4.コピーライト(Copyright)の書き方

よく見られるコピーライト(Copyright)

「Copyright © 2013-2014 ○○○○ All Rights Reserved.」

こちらが一般的なものになります(○○○○は会社名の英語表記)。

実は、削れるところもたくさんあります。
たとえば…

「©」とは「コピーライト」のことなので、上記のように書かれている場合、実は重複しています。
なので、先頭に書かれてるCopyrightは不要になります。もしくは「©」はない方が正しいといえます。

コピーライト(Copyright)での年の書き方

次に、「-2014」ですが、著作物の内容が更新された年を表す年号です。
こちらは削ってしまっても問題はありません。

逆に、「2013-」の部分は発行した年を表す年号なので、こちらは必要です。「© since」も同じ意味です。

開始した年号があれば、締めになる年号の表記はなくても構わないということですね。

「all rights reserved」は不要ってホント?

そして最後の「All Rights Reserved」ですが、もっとも重要そうに見えるこちら、実は必要ありません。

著作権の保護を受けるための「著作権表示」ではありますが、万国著作権条約とは無関係、とウィキペディアでも書かれています。

「Inc.」「Corp.」「Co.,Ltd.」の違いは?

また補足ですが、コピーライトでよく見かける「Inc.」「Corp.」「Co.,Ltd.」とは、会社によって使い方はさまざまですが、すべて意味は一緒です。

会社として正式な英語表記を決めているところは、それを使用してください。


これらを精査した結果、最低限必要なものは

「© 2013 ○○○○.」

なんとこれだけ。すごくシンプルになってしまいました。

copyright2

5.まとめ

Webサイトには必ず必要なものだと思いがちですが、実は、コピーライトはあってもなくてもどちらでもOKなのです。

ですが個人的な感想としては、コピーライト表示が何もないと「著作権を放棄している」と思われてしまいそうなので、しっかりと書いて権利の主張はしていくべきじゃないかな?と思っています。ユーザーの心象に関わる部分なのかなぁと。

Webサイトのトレンドとして、余計なものはそぎ落としてどんどんとシンプルになっているので、コピーライトも「©2013○○○○」といったようなシンプルなものが主流になるかもしれませんね。その時のためにも、コピーライトの記述ルールは覚えておいた方が良いでしょう。

 

 

【English summary】

Copyright is a right granted to the person (author) who has created a creative work (copyrighted material). Most content on a website, such as text, photos, and illustrations, falls under this category.

Copyright arises automatically at the moment a work is created, and no registration is necessary. The act of copying (reproducing) or posting (publicly transmitting) on a website someone else's copyrighted work without permission constitutes copyright infringement and is subject to legal penalties. Especially on the internet, where copying and pasting is easy, casual use can lead to significant trouble. It is fundamental legal knowledge that must be understood when operating a website.

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