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Google Analyticsの「リピーター」ってどんな基準で判断しているの?

記事公開日:2017/05/30
最終更新日:2025/10/31
Google Analyticsの「リピーター」ってどんな基準で判断しているの?

【この記事の要約】

Webサイトの成功は、新規顧客の獲得だけでなく、リピーター(既存顧客)をいかに増やすかにかかっています。Google Analyticsを使えば、このリピーターの行動を詳細に分析することが可能です。

具体的には、「新規とリピーター」のセグメント機能で、両者の訪問数やCVRを比較したり、リピートの間隔や頻度を分析したりします。これにより、「リピーターはCVRが高いが、再訪までの期間が空きすぎている」といった課題が明確になります。データに基づき、メルマガ配信の頻度を見直すなど、リピーターとの関係を維持・強化するための具体的な改善策に繋げることが、サイトの成果を安定させる鍵です。

 

【よくある質問と回答】

なぜリピーターの分析が重要なのでしょうか?

一般的に、新規顧客を獲得するコストは、既存顧客を維持するコストの数倍かかると言われています。リピーターは既に自社の商品やブランドに興味を持っているため、新規顧客に比べてコンバージョン率(CVR)が高い傾向にあります。リピーターを増やすことは、Webサイトの成果を効率的に、かつ安定的に向上させる上で非常に重要です。

Google Analyticsでリピーターを分析するには、まず何を見ればよいですか?

まずは「ユーザー」>「行動」>「新規とリピーター」のレポートを確認しましょう。ここで、新規ユーザーとリピーターのセッション数、直帰率、コンバージョン率などを比較できます。両者の数値にどのような差があるかを見るのが、分析の第一歩です。

リピーターの再訪間隔が長い場合、どのような対策が考えられますか?

顧客との接触頻度が足りていない可能性があります。対策として、メールマガジンの配信頻度を増やす、SNSでの情報発信を強化する、一度サイトを訪れたユーザーに広告を表示するリターゲティング広告を実施するなど、顧客が自社サイトを思い出すきっかけを増やす施策**が有効です。

 

【ここから本文】

ホームページ担当者の方であれば、Googleアナリティクスを活用されている方も多いかと思います。
ただ、活用するにあたってなかなか分かりにくい言葉が出てきて一回一回調べている事も多いのではないでしょうか。

今回は、Googleアナリティクス活用の際によくお客様よりお問い合わせのある「新規ユーザー」と「リピーター」の違いについてご案内していきます。

1.新規ユーザー」と「リピーター」の定義

まず、Googleアナリティクスでの「新規ユーザー」と「リピーター」の確認方法は、サイドメニュー内ユーザー>行動>新規とリピーターから確認が出来ます。

新規ユーザー」と「リピーター」の定義

ここで確認できるのは、「新規ユーザー」と「リピーター」の訪問者数と、「新規ユーザー」と「リピーター」のユーザーの全体のセッション数に対する割合(セッション率)が表示されています。

セッション率は、図では棒グラフですが表や別棒グラフに変更することも可能です。

▼変更箇所は赤枠内をクリックすると変更されます。

変更箇所

「新規ユーザー」はレポートの期間内に初めてホームページに訪問したユーザーを指し、「リピーター」はレポート期間以前にもホームページに訪問し、再度計測期間に訪れているユーザーになります。

レポートの期間

上記例で確認しますと、レポート期間内の「新規ユーザー数」は1、「リピーター」は3になります。

レポート期間に新規訪問したBさんのみ「新規ユーザー」としてカウントされます。

またレポート期間内に再度Bさんはホームページへ訪れていますが、その際は「リピーター」としてカウントされることになります。

またユーザー数ですが、人数でカウントしているわけではなく「ブラウザ」毎の数値になります。

例えば、上記のAさんは6月1日にホームページへ新規訪問しており、同じブラウザで確認しているため3日、4日はリピーターとしてカウントされます。

しかし、Aさんが1日目にPCで確認して、3日にスマートフォンで確認すると3日の確認時も「新規ユーザー」としてカウントされるようになります。

「新規ユーザー」としてカウント

ユーザーとは「何人」がホームページを訪れている、のではなく「Cookieで判別されるユニークユーザー」の数になります。

1人の人が複数のデバイスやブラウザ(インターネットエクスプローラやクロームなど)で閲覧すると閲覧した数だけユーザーが増えることになります。

2.新規ユーザー・リピーターどちらが多い方がいい?

新規ユーザーが多ければ多い方がいいのか、というと確かにSEO対策を行い検索の上位表示されている場合多くの新規ユーザーが訪問する為多い方がよさそうに感じられます。

しかし、ホームページの役割や目的によって、どちらがいいのか正解は変わってきます。

例えば、BtoB企業のニッチな製品を販売している企業では新規ユーザーが多い方が購買活動の確率が上がります。

しかし、月に一度ユーザーが購入するような例えば化粧品などの通販サイトでは新規セッションよりも今購入しているユーザーがまた来月も購入し、リピーターになってくれる方が企業として売り上げがキープし続けます。

その為、新規ユーザーとリピーターどちらが多いことが正しいのかという事は企業によって変わりますので、自社のホームページはどちらが多い方がよりいいのかを確認してください。それによりホームページの更新内容や活用方法が変わってきます。

3.新規ユーザーが増える記事、リピーターが増える記事

ホームページへ新規ユーザーを増やす方法は大きく分けると「リスティング広告」と「ホームページの自力を上げる」方法があります。

リスティング広告では検索ニーズにひもずく広告が検索ページ上部に表示されるため、興味のあるユーザーが流入することによってセッション数を増やすことが出来ます。

ホームページの自力を上げ新規ユーザーを獲得する方法は、「コンテンツマーケティング」もしくは「現在あるページの検索順位を上げる」方法になります。

コンテンツマーケティングとは、ユーザーに有益で価値あるコンテンツを制作・配信することで新規ユーザーを引きよせ、獲得しお問い合わせなどのコンバージョンを作り出す手法になります。製品情報のみを載せているホームページよりも、こんなお困りごとはありませんかといった製品を用いる為の具体的な情報を載せることで、潜在的に製品を欲しているユーザーへ情報を届けることが出来ます。

また現在あるページの検索順位を上げる方法としては、様々な施策がインターネット上や書籍にまとめられています。

弊社でもSEOについてのコンテンツをおまとめしておりますので、ご確認ください。

■インハウスSEOを始める為の第一歩~問題点と現状把握の方法~

■Googleの検索順位を上げるために重要なWebサイトの”オーソリティ要素”について

その他SEO情報は下記におまとめしております。

■エムタメ!内SEO情報

その他SNSなどのほかメディアに情報を露出することで多くのユーザーに提供することが出来ます。

次にリピーターを増やす施策についてです。

リピーターが増えることによるメリットとしては、毎月購入してもらったり新製品情報を提供することで既存の製品の追加発注や、新製品への乗り換えがあります。

その為、新製品情報のノウハウ記事今の製品との比較表を作成し、載せ替えてもらう事でのメリットをコンテンツ化することも可能です。

新製品を作るにあたって、既存製品の何かに困って新製品を提供するようになったのかなど制作意図も記載し、使用している企業があればお客様の声として情報をアップしていきます。

上記のような情報を出しているだけではなく、既存のお客様に対してはメルマガなどの情報提供を自社から働きかける事でホームページへのリピーターを増やす施策になります。

また、弊社ではリピーターのお客様を増やすためにまたこのコンテンツを見たいと思っていただけるように「連載記事」を書くこともあります。

■WEBリニューアル物語

ほかメディアサイトでもコンテンツではなく、漫画などで連載記事を作成しSNSに乗せることで何回もホームページへアクセスするような施策を取っています。

4.まとめ

以上が「新規ユーザー」と「リピーター」の違いについてと、増やすための施策についてご案内しました。

「新規ユーザー」と「リピート」は人数として換算してしまう方が多いですが、「Cookie情報」になりますので、ブラウザやデバイスにより人数が変わってきてしまうのでご注意ください。

また、どちらが多い方が正しいわけではなく自社のホームページに合った割合はどちらなのかしっかりと把握し、成果に結びつくように施策を立ててみてください!

 

 

【English summary】

The success of a website depends not only on acquiring new customers but also on how well it can increase repeaters (existing customers). Google Analytics allows for a detailed analysis of the behavior of these repeaters.

Specifically, you can compare the number of visits and CVRs of new versus repeat visitors using the segment function, and analyze the interval and frequency of repeat visits. This clarifies issues such as "repeaters have a high CVR, but the period until their next visit is too long." The key to stabilizing site performance is to connect this data to concrete improvement measures, such as reviewing the frequency of newsletter distribution, to maintain and strengthen the relationship with repeaters.

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