企業イメージを左右するWebフォントの使い方
最終更新日:2025/11/04

【この記事の要約】
Webフォントとは、サーバー上に置かれたフォントデータを読み込んで、Webページ上のテキストを表示する技術です。これにより、ユーザーのPCにインストールされていないフォントでも、制作者が意図した通りの書体で表示させることができます。
メリットは、デザインの表現力が格段に向上することと、テキスト情報なのでSEOに強く、修正も容易である点です。かつては画像で表現していたデザイン性の高い見出しなども、Webフォントを使えばテキストで実現できます。ただし、読み込みに時間がかかり、表示速度が若干遅くなるというデメリットもあるため、使用箇所を限定するなどの工夫が必要です。
Webフォントを使わない場合、文字はどう表示されるのですか?
ユーザーのPCやスマートフォンに標準でインストールされているフォント(デバイスフォント)、例えば「メイリオ」や「ヒラギノ角ゴ」などで代替表示されます。そのため、制作者が意図したデザインとは異なった、素っ気ない見た目になってしまうことがあります。
Webフォントを使うと、なぜSEOに強いのですか?
これまでデザイン性の高い文字は画像として作られることが多かったのですが、画像内の文字は検索エンジンがテキストとして認識できませんでした。Webフォントを使えば、デザイン性の高い文字も、検索エンジンがきちんと認識できる「テキスト」として扱えるため、ページの内容を正しく評価してもらえるようになり、SEOに有利に働きます。
無料で使えるWebフォントサービスはありますか?
はい、「Google Fonts」が最も有名で、広く使われています。豊富な種類の欧文・日本語フォントが提供されており、簡単なコードをWebサイトに埋め込むだけで、誰でも無料で利用することができます。
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Webサイトには必ず文字(テキスト)が記載されていますが、この文字にもデザインがあることをご存じでしょうか?
この文字デザインのことを、「フォント」といいます。
多くの人はあまり気にせず感覚的に捉えられていると思いますが、フォント一つで閲覧者に与える印象は大きく異なります。
今回はフォントのなかでも、Webサイトに用いられる「Webフォント」についてお話してみます。
1.Webフォントとは?
Web制作に携わった経験のある方はご存じだと思いますが、構築の際には「フォントの指定」を行います。
以前は、閲覧者側のパソコンにインストールされているフォントしか表示ができず、インストールされていないフォントは置き換えて表示されていました。
ところが最近のフォントは、サーバーからデータを読み込みWebページに表示させるしくみのため、どの端末から閲覧しても同じフォントが表示できます。
このため、それぞれの閲覧環境にインストールされているフォントを気にすることなく、Webデザイナーの意図するフォントを表示できるようになったのです。この技術のことを、Webフォントといいます。
2.フォントが与える印象
どんなWebサイトにも、フォントは必ず使われています。
そのフォントから受ける印象には、「楽しそう」「ポップ」「かわいい」「スタイリッシュ」「かっこいい」「清楚」など、さまざまでしょう。
企業サイトにおいてもフォントが与える印象は大きく、閲覧者に企業イメージを伝えるための重要な要素の一つといえます。
3.Webフォントのメリット・デメリット
【メリット】
- SEO対策
SEOの観点から検索エンジンのクローラーに文字情報として認識されるため、画像で起こしたものよりも優位に立てます。 - 環境に左右されない表示
サーバーからデータを読み込み、Webページに表示をさせるので、どの端末から閲覧しても同じWebフォントが表示され、デザイン性の高いWebサイトの構築が可能です。 - メンテナンス性
編集する際にはHTMLやCSSの記述を変更するだけなので、作業者のメンテナンスがとても楽になります。
【デメリット】
- 表示速度が遅くなることも
サーバーからデータを読み込みWebページに表示される方式なので、データの量によっては表示が遅くなることもあります。 - 有料のWebフォントもある
無料で使用できるWebフォントも存在しますが、フォントによっては使用料が必要なものもあります。 - 日本語フォントの不足
英語に比べ、日本語のWebフォントはまだまだ対応数が少ないです。フォントにこだわりたい方は、どれがWebで使えるフォントかを確認しましょう。
4.Webフォントサービスの種類
Webフォントには「有料」「無料」のWebフォントサービスが存在します。
下記に、有名なサービスをご紹介します。
<有料Webフォントサービス>
「タイプスクエア」
フォントで有名な「モリサワ」が提供するサービスです。
複数のプランから目的に応じて選ぶことができ、800を超える書体から選択が可能です。
サイト内でトライアウト等の機能もあり、見出しや本文ごとにシミュレーションを行うことも可能です。

「Abobe Fonts」
「フォントパック」というサービスを提供しています。
テーマや用途に応じて選べるので、初心者の方も深く考えず選択することが可能です。

「ウェブフォントファン」
日本語Webフォントのサービスサイトです。インストール手順等が優しく説明されており、初心者も始めやすいでしょう。
ユニークなフォントもあり、さまざまな用途に対応できそうです。

<無料Webフォントサービス>
「Google Fonts」
Googleが提供しているGoogle Fontsは、無料で使用できます。導入の手順も比較的簡単で、初心者でも使いやすいのも特徴です。

5.まとめ
特徴的なWebフォントを採用することで、デザインの幅が広がり、さらに企業が意図したイメージを閲覧者に届けることも可能になります。
特に企業の印象を決めるコーポレートサイトなどでは、こうした閲覧者に与えるイメージが重要になってきます。
写真やイラストと同じように、フォントにもこだわって選んでみてはいかがでしょうか。
【English summary】
Web fonts are a technology that displays text on a web page by loading font data stored on a server. This allows text to be displayed in the exact typeface intended by the creator, even if the user's PC does not have the font installed.
The benefits are a dramatic improvement in design expressiveness and the fact that since it is text information, it is strong for SEO and easy to modify. Headlines with high design quality, which were once expressed as images, can now be realized with text using web fonts. However, there is a drawback in that it takes time to load and can slightly slow down page display speed, so工夫 such as limiting its use to specific areas is necessary.




