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エコーチェンバーによるコンテンツの偏りに注意。検索ファーストから、ユーザーファーストの考えが重要

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2019/03/11
エコーチェンバーによるコンテンツの偏りに注意。検索ファーストから、ユーザーファーストの考えが重要

マーケティング担当者であれば、自社のWebサイトや記事を検索サイトで上位に表示させるために、いろいろな施策を行っている人は多いと思います。

しかし、検索サイトのアルゴリズムを重視しすぎたり、コンテンツ制作者自身も検索サイトの影響を受けすぎたりすることで、偏ったコンテンツを生み続けてしまうというループに陥っていないでしょうか。

今回の記事では、コンテンツ制作者が気をつけたい「エコーチェンバー現象」について、読者の皆さんと一緒に考えていきたいと思います。

1.エコーチェンバー現象とは?

「エコーチェンバー(Echo chamber)」の本来の意味は、音響の研究機関などに設置されている「残響室」のことです。残響室では、閉じられた空間で発した「自分の声」が響きわたり、いわゆる「エコー」がかかったように、幾重にも重なって聞こえる現象が起こります。

この例えのように、「エコーチェンバー現象」は、閉じたコミュニティのなかで、自分と同じ意見の人々だけのコミュニケーションが繰り返されることで、あたかもその意見が「正しい」と思い込んでしまう問題のことをいいます。

SNSによるコミュニケーションが活発になった現在では、同じ世代同士、同じ仕事をしている者同士、同じ興味を持っている者同士などがフォローし合い、コミュニティができあがっていくことが普通です。このような同じ趣味嗜好同士が集まったコミュニティは、共感を得やすく、居心地のいいものです。一方で狭いコミュニティの流行や常識を、世のなか全体の「常識」「正解」であると勘違いしてしまう恐れもあります。

ごぞんじのように、Webマーケティングの世界では、検索エンジン対策として、自社の商品やサービスに関連する記事から自然検索による流入を狙う「コンテンツマーケティング」が必須になっています。記事の制作にあたっては、インターネット上の同じような記事を参考に、同じような記事を作成することがよくあります。

そして、同じような内容をうたうコンテンツが検索サイトの上位を占めれば、ユーザーも、コンテンツ制作者も、それが正解だと思い込んでしまいます。このように、エコーチェンバー現象は、コンテンツマーケティングの過程でも増幅され続ける恐れがあるのです。

2.検索ファーストの悪習

現代の世の中は、BtoC業界はもちろん、BtoB業界も、いかに検索サイト上でターゲット層に見つけられ、クリックされるかに、非常に大きな重心を置いています。

なにをするにも、なにを買うにも、「まずは検索」することが当りまえになった時代。「検索ファースト」の兆候は、ビジネスやマーケティングの戦略として活かすこともできますが、同時にマーケティング担当者自身も、「ミイラ取りがミイラになる」恐れがあることを、十分承知しておく必要があります。

検索エンジンやインターネット広告のレコメンド技術の進化により、検索サイトはユーザーに最適なコンテンツを表示させるようになりました。検索したキーワードや、閲覧履歴、検索した場所などをもとに、私たちの周りには見えないフィルターが作られ、検索結果には、気づかぬうちに自分の好みにあったものが優先して表示されるようになります。これを「フィルターバブル」といい、自分自身が作り上げたフィルターに泡のように包まれることで、私たちは意外性のある情報に触れる機会を失ってしまっているのです。

コンテンツ制作者が、このようなフィルターバブルに囲まれた状態で検索すれば、表示されるのはフィルター越しの情報です。また、表示されたサイトをエコーチェンバー現象により「正解」と信じ込み、それを参考に新たな記事を作成すれば、ある一定の趣味嗜好に偏ったコンテンツが、さも「正解」かのように量産されてしまいます。

このような悪習慣の無限ループが続けば、インターネット上のコンテンツの情報の質(正確性やオリジナリティ)はどんどん失われていってしまうのです。

3.コンテンツはユーザーのためにある

では、私たちが閲覧者として幅広い情報に触れ、制作者として質の高い情報を発信するには、どうすればよいのでしょうか。

フィルターバブルを打破する、まず簡単な方法はWebブラウザの設定を変更し、検索結果に個人情報が影響しないようにすることです。Google Chrome などのWebブラウザには、閲覧履歴や検索内容を残さない「シークレットブラウジングモード」があります。

また、Googleアカウントからログアウトする、過去のアクティビティの記録を削除する、広告のカスタマイズ表示をオフにするなどの設定も有効です。このような閲覧方法を利用することで、個人の嗜好に影響されない本来の検索結果を確認できます。 このほかに、情報ソースをインターネットだけに頼らないことも重要です。現在の世のなかで、インターネットはもっとも簡単な情報収集方法ですが、前項でも述べたように「インターネットに書いてあることは必ずしも正解とは限らない」と思ったほうが賢明です。

インターネットが普及する以前からのコンテンツ制作者にとっては当たりまえの話かもしれませんが、書籍・新聞・専門家への聞き取りやインタビューなど、複数の情報元から情報を収集し、情報の整合性をとることが大切です。

また、制作者としては「本当にユーザーの役に立つコンテンツこそが、良いコンテンツである」という基本を、常に振り返る心がけも必要ではないでしょうか。Webマーケティングは、すべての結果が数字で見える世界。ともすれば、検索順位やPVなどの成果を気にしすぎるがあまり、本来大切にしなければならない「姿勢」をいつのまにか見失ってしまう恐れもあります。

しかし、検索サイトが「質の高い」コンテンツを評価するのも、ユーザーに合わせたコンテンツを表示するのも、すべては「コンテンツはユーザーのためにある」という大原則のうえに成り立っています。このような本質は、いつでも振り返れるように、心にとめておかなければなりません。

4.まとめ

このように、私たちはユーザーとしても、マーケティング担当者としても、インターネット上のコンテンツを「うまく」活用することが求められています。ポイントは「検索サイトとの付き合い方を考える」「情報ソースの偏りをなくす」「“コンテンツはユーザーのため”を忘れない」の3つ。情報を制するマーケッターだからこそ、情報との上手な付きあい方もよく考えていきましょう。

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