企業が採用するCMSツールはどんな種類があるの?
最終更新日:2023/11/21
現在、市場に出ているCMSツールは世界で400種と言われており、
無料版から高級なツールまで幅広く存在しています。
弊社もCMSによるWebサイトを1200社以上に導入しておりますが、
その中でも、どんなツールがあるのか分からないという方向けに情報をまとめてみました。
専門知識がなくても簡単に更新ができる国産CMS、BlueMonkeyの概要資料を見てみる
CMS BlueMonkey概要資料のダウンロードはこちらから
1.CMSツールの種類に関して
CMSツールと言っても、ブログ型やDB型、Webコンテンツ型、ショッピング型など
各ツールによって得意なジャンルを持っています。
しかし、法人企業サイト(BtoB)でCMSを運用する場合、最低限の更新が行えれば十分なので、
〇〇型というのは一旦忘れましょう。
まずは、大枠でどんな種類があり、自社にはどれが合いそうか?
そこから把握してみましょう。
<CMSの種類>
- 世界中で利用されているオープンソースの無料版CMS
- 有料ライセンスが必要な法人向けCMSパッケージ
- 大規模運営を前提にしたカスタマイズが自由なCMSパッケージ
種類が多過ぎるCMSですが、無料、有料、高級といったように掛るコストで
大別できますので、各種の特徴を確認してみましょう。
2.オープンソースの無料版CMSの特徴
WordPress、Joomla!、Drupalなどの御三家が有名どころのオープンソースの無料版CMSツール。
世界中で利用されており、無料で利用できるのが最大の特徴。
メリット
最大のメリットはコストですが、世界中のユーザーが利用しているので、
プラグイン(簡易カスタマイズ)が非常に豊富な点がメリットとしてあげられます。
それにより、多数のデザインテンプレートや常に最新のセキュリティ水準で運用することができます。
デメリット
有名すぎる点がデメリットとして挙げられます。
WordPressなどは利用者が多すぎるために、アタック(ボットによるアクセス攻撃)が多く見受けられます。
また、電話やメールサポートが無いので、一定以上のサーバー知識が無いと初期設置やバージョンアップに対応できず、
サイト改ざんや情報漏洩のリスクを高めてしまいます。
導入を行う企業はどんな会社?
オープンソースを扱うには、自社内に専任担当が必要になります。
サイトの更新自体は誰でも出来るのですが、インフラ周りは自社の専任担当が必要となりますので、
属人化させないような運用に注意する必要があります。
3.法人向け有料CMSパッケージの特徴
Movable Typeが代表するような、法人向けの有料CMSツールです。
弊社を含め、日本メーカーだけで40社以上は存在する法人企業が運用することを想定し作成したCMSパッケージ。
メリット
基本的には法人利用を想定したツールになっている点です。
前述したオープンソースで属人化するような箇所をCMS提供企業が補うことが特徴です。
従って、更新作業で困る、セキュリティで困る、といったことが無いよう保守・サポート面も充実しています。
また、法人で必要になるであろう承認機能なども充実している点がメリットになります。
デメリット
コストが掛る面以外でいえば、サポート水準が各社によってバラバラという点です。
弊社は電話・メールサポートと専任制による訪問サポートを行っておりますが、
中にはメール対応のみ、セキュリティ対策のバージョンアップ無しなどもありますので、
メーカー側のサポート範囲や保守運用範囲に注意しなければなりません。
導入を行う企業はどんな会社?
基本的には自社にWebの専任担当を置けない企業様での導入が多く、
インフラ部分も含め運用をアウトソースしている状況になります。
ただし、月額の運用保守費用が掛ってしまうので、月額の固定コストは避けられません。
※保守契約が無い場合はセキュリティの担保が出来ないため。
4.大規模向け高級CMSパッケージの特徴
TeamSiteやSitecoreなどが有名どころの大規模向けの高級CMSパッケージ。
基本的に自社DBとの通信やインフラ(耐久性)など、どんな要件にもカスタマイズ対応ができるCMSパッケージ。
メリット
メリットはどんな要望にもカスタマイズにより、対応することが可能なツールです。
もちろんカスタマイズ専門の制作会社による技術提供が必要になりますが、
数百万のPVに対応するインフラ対応や、数千ページの生成にも対応できる生成ロジックなど、
どんなことにも対応できる夢のCMSツールです。
デメリット
構築費用、保守費用ともに異常にコストが掛ります。
こうした案件では、初期1000万円、月額100万円以上など金額帯になりますので、
簡単には手が出せないツールとなります。
導入を行う企業はどんな会社?
ごく一部の大手企業様に限られてしまうかと思います・・・。
5.まとめ
このように金額をベースに考えて頂くと、オープンソースといっても使いこなすには自社内の人材に依存してしまう点にお気づき頂けましたでしょうか?
もちろん、オープンソースをベースに保守運用を行ってくれる制作会社もありますが、
それだと有料CMSと同等のコストが掛ってしまうために、結局はサポート面や保守契約内部にて
選定を行っていかなくてはなりません。
めぐりめぐって、結局何が良いのか?となった時は、Webサイトの目的を実現できるツールを選ぶのが最善です。
ツールは所詮ツールでしかないので、Webサイトで販促をしたいのかブランディングを重視したいのかなど、
目的を実現できることが最優先になります。
弊社では1200社以上の制作実績から、サイト目的の整理やアドバイスなども無料診断を承っていますので、
Web戦略策定やツール選定などでお困りの場合は、お気軽にご相談ください。
【関連記事】
>【2021年】CMSの種類まとめ!企業で使われているCMSは?
>CMSの必要性から導入メリット・種類・選び方までを簡潔にまとめました!