採用サイトのデザインとコンテンツ<14案>~学生の心を動かせ!~
最終更新日:2025/11/07

【この記事の要約】
採用サイト(HRコンテンツ)とは、求職者に対して企業の魅力をアピールし、採用活動を有利に進めるための情報発信ツールです。従来の画一的な採用ポータル(リクナビなど)とは異なり、企業独自の採用サイト(オウンドメディア)を設けることで、コンテンツやデザインの制約なく、自社の強みや理念を深く訴求できるメリットがあります。
採用サイトのゴール(CV)は、「エントリー」や「会員登録」です。このゴールを達成するためには、求職者が「自分が入社したらどうなれるか」を具体的にイメージできるコンテンツが不可欠です。「数字で知る(自社)」「仕事紹介」「社員対談」「研修制度」「オフィス紹介」「福利厚生」など、多角的な切り口で情報を提供することが求められます。
特に、採用ポータルでは伝えきれない「社風」や「社員の声」を充実させることで、求職者の企業理解を深め、入社後のミスマッチを防ぐ効果も期待できます。採用サイトは、企業と求職者を繋ぐ最初の入り口として、魅力的な内容に設計することが重要です。
【よくある質問と回答】
なぜ採用ポータル(リクナビ等)とは別に、独自の採用サイトが必要なのですか?
採用ポータルでは伝えきれない「企業の理念」や「リアルな社風」、「社員の声」などを、デザインや情報量の制限なく自由に表現できるためです。これにより、応募者とのミスマッチを防ぐことができます。
採用サイトのゴール(コンバージョン)は何に設定すべきですか?
最終ゴールは「求める人材の確保」ですが、Webサイト上でのゴールは「エントリー(応募)」や「マイページ会員登録」、「説明会への送客」などに設定します。
求職者の心を動かす採用コンテンツには、どのような例がありますか?
「数字で知る(残業時間、男女比など)」、「社員対談」、「入社を決めた理由」、「研修制度・ステップアップ例」など、求職者が「自分が入社したらどうなるか」を具体的にイメージできるコンテンツが効果的です。
【ここから本文】
企業において「優秀な人材の確保」=「採用活動」は非常に重要な活動の一つです。
そのなかで、以前は企業サイトのコンテンツの一つであった採用コンテンツは現在、採用活動において非常に重要な役割を担っています。
目次
- ①数字で知る
- ②歴史紹介
- ③仕事紹介
- ④入社を決めた理由
- ⑤社員対談告
- ⑥社員から社長への質問
- ⑦人事部からのメッセージ
- ⑧挑戦できること
- ⑨研修制度・ステップアップ例
- ⑩社風紹介・ギャラリー
- ⑪オフィス紹介
- ⑫福利厚生・制度の紹介
- ⑬選考プロセス
- ⑭リクルートムービー
5まとめ
採用サイトとは
「採用活動における情報発信ツール」
「求職者に対しての企業アピールツール」
採用サイトと聞いてイメージするのは「マイナビ」や「リクナビ」などの採用媒体ポータルになるのではないでしょうか?
採用ポータルへの登録・活用は求職者にとっては必須であり、自分にあった企業を見つけるための最初のツールです。
では、企業ごとに独自の採用サイトを設けるメリットはどこにあるのでしょうか?
一番のメリットは「企業毎の強みを活かしたコンテンツでの訴求ができる」ことでしょう。
採用ポータル内での画一化されたコンテンツだけではなく、企業としての想いや社員の声など自由に設計して訪れた求職者へ強い訴求が可能となります。
そして、求職者が採用サイトを訪れることにより、企業を身近に感じていただけることによって企業理解を深め、内定辞退率を下げるなどの効果も期待できます。
企業の採用サイトへ訪れるユーザーは大きく2つに分けられます。
①新卒採用
②キャリア(中途)採用
そのため「新卒採用サイト」「キャリア採用サイト」の2サイトを用意する場合もあります。
採用サイトのCVとは
採用サイトのゴールは「企業が求める人材の確保」になるので、
コンバージョンとしてはサイトからのエントリー、マイページ会員登録、採用媒体サイトへの送客などになります。
上記コンバージョンを達成する為に、スムーズな導線設計が必要です。
また、ユーザーの特性を把握し各種デバイス対応を行うことも必須と言えるでしょう。
2019年の採用活動時期は
すでにご存じのことかと思いますが、2019年度の就職活動はすでにスタートしています。
日本経団連より発表された2019年度の採用活動スケジュールは以下のようになっています。
インターンシップ → 2017年6月~2018年3月
企業へのエントリー開始 → 2017年6月~2018年3月
合同説明会・説明会・ESエントリーシート → 2018年3月~6月
就職試験・面接 → 2018年6月~10月
上記のとおり、現在公開されている新卒採用サイトのほとんどは2019年入社の方向けの内容になっています。
2020年入社の新卒採用サイトの場合は、2018年4月の公開を目指したいところです。
コンテンツ例
現在、採用サイトで展開されるコンテンツ例をピックアップしてみました。
数字で知る
JA共済 採用サイト
http://web.saiyo.jp/ja-kyosai/about/influence/index.html
歴史紹介
JA共済 採用サイト
http://web.saiyo.jp/ja-kyosai/about/history/
仕事紹介
Kuraci Recruit 2017
http://www.kuraci.co.jp/recruit/work/vision.html
入社を決めた理由
リクルートキャリア採用サイト
https://www.recruitcareer.co.jp/recruit/special/why/
社員対談
エース株式会社 採用サイト
https://www.ace.jp/recruit2018/business/cross-talk/talk03.html
社員から社長への質問
西田コーポレーション新卒採用サイト
http://www.nishida-gr.jp/human/question.html
人事部からのメッセージ
アンダーソン・毛利・友常法律事務所採用情報
https://careers.amt-law.com/staff/message/
挑戦できること
リブセンスリクルートサイト
http://recruit.livesense.co.jp/benefits/
研修制度・ステップアップ例
ヤフージャパン採用サイト
https://about.yahoo.co.jp/hr/workplace/
社風紹介・ギャラリー
リクルートキャリア採用サイト
https://www.recruitcareer.co.jp/recruit/special/atoz/
オフィス紹介
AbemaTV RECRUIT SITE
https://recruit.abematv.co.jp/office-movie/
福利厚生・制度の紹介
docomo RECRUIT
http://information.nttdocomo-fresh.jp/environment/
選考プロセス
日本テラデータ新卒採用サイト
http://career.teradata.jp/campus/recruit/flow/
リクルートムービー
ヤフージャパン採用サイト
まとめ
冒頭の通り、採用活動は企業にとって非常に重要な活動です。
より学生にエントリーしてもらえるように企業ブランディングができるコンテンツも大事ですが、「自分が入社したらどんな社会人になれるか」をイメージできるコンテンツがあると、採用のミスマッチも起きずに済みそうです。
企業と求職者を繋ぐ最初の入り口となる採用サイトは、ぜひとも魅力的な内容にしたいですね。
【English summary】
A recruitment site (HR content) is an informational tool for attracting job seekers and advancing recruitment activities. Unlike conventional, standardized recruitment portals (like Rikunabi), establishing a company's own recruitment site (owned media) offers the advantage of deeply conveying the company's strengths and philosophy without content or design restrictions.
The goal (CV) of a recruitment site is "application" or "member registration." To achieve this, content that allows candidates to specifically visualize "what they can become after joining" is essential. This requires providing information from multiple angles, such as "Know us by the numbers," "Job descriptions," "Employee discussions," "Training systems," "Office tours," and "Welfare benefits."
In particular, enriching content on "company culture" and "employee voices," which cannot be fully conveyed on portals, deepens candidates' understanding and helps prevent post-hire mismatches. As the first point of contact between a company and candidates, the recruitment site must be designed with compelling content.






