リスティング広告を打ち出す時にかかる予算の相場はどのくらい?
最終更新日:2023/11/17
リスティング広告とは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで検索をかけた際に入力されたキーワードに関連して表示される広告のことを言います。同サイトへのユーザー誘導を目的とするSEO対策と違って検索したワードに対して広告を表示する仕組みになっているのでSEO対策よりも効果が出るのが早いという特徴ですが、掲載には費用がかかります。
今回は、このリスティング広告に必要な予算や相場などについて解説します。
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1.リスティング広告の料金形態
一般的に、広告は掲載する場所や媒体、大きさ、期間によって料金が変動します。
一方、リスティング広告の場合は、クリックされるたびに費用が発生する「リンククリック単価」と、表示されるたびに費用が発生する「インプレッション単価」があり、クリック数に応じてコストが変わるタイプがほとんどです。料金形態について、詳しく見てみましょう。
クリック回数によって決まる広告費
リスティング広告は、クリック数と単価を掛け合わせた数字が料金になります。これをPPC(Pay Per Click)と言います。クリックをされてから料金が発生する仕組みになっているので、掲載されているだけではコストはかかりません。そのため、プロモーションがうまくいかなかったとしても、大きな損失が出にくいという特徴があります。
なお、1クリックあたりの単価については設定や条件によって変動します。以下では、Google AdWordsを例にして考えていきます。
まずは上限数。これは上限クリック単価と呼ばれるもので、言うなれば「1クリックに出してもいい金額」のことです。入札の際には、1円から設定できます。
次に品質スコア。これは、一般的に「推定クリック率」「広告の関連性」「ランディングページの利便性」という項目によって10段階で評価されます。ざっくりと説明すると、いかにそのサイトが検索ユーザーのニーズにマッチしており、かつ有益な情報が掲載されているかが評価のポイントと言われます。
なお、掲載順位、というのはこの上限クリック単価と品質スコアを掛け合わせた数値によって決定されます。なお、この数値を広告ランクと呼びます。
最後にクリック単価の算出方法ですが、これは「自社広告のひとつ下の会社の広告ランク÷自社広告の品質スコア+1円」という計算式で導き出せます。仮に下の会社のランクが1000だとし、自社の品質スコアが5の場合、「1000÷5+1円」がワンクリックにかかる費用となり、クリック回数に応じた料金が発生します。
2.リスティング広告運用時は、同じキーワードを狙うライバルをチェック
このように、リスティング広告の場合、かかる費用というのは他社との兼ね合いによって大きく変動します。そのため、上限クリック単価が高く、品質スコアも高い競合ばかりがひしめき合うキーワードで出稿をしたとしても、場合によっては掲載されない可能性も十分にあります。掲載をするために入札単価を上げると、今度はその分予算を多くつぎ込まなくてはならず、結果的に多額のコストを消費してしまうケースもあるでしょう。
こうした状況を回避するためには、第一にライバルとなる企業の動向をチェックしなくてはなりません。たとえばGoogle AdWordsの場合であれば、「キーワードプランナー」というツールを利用しましょう。このツールを利用すると、だいたいのクリック単価の相場や、月間での検索ボリュームなどを手軽に調べられます。なお、Yahoo!プロモーションにも、キーワードアドバイスツールと呼ばれる同様のツールがありますので、ぜひ活用してください。
ちなみに、費用が思ったよりもかかってしまうなどの場合は、別のキーワードに変更したり、他の単語を組み合わせたりといった方法も検討しましょう。結果的に、よりターゲットが狭まることも十分に考えられます。予算と相談しながら、適切なものを選ぶようにしましょう。
3.リスティング広告の相場はどのくらい?
最後に、リスティング広告の相場について考えてみましょう。上記のように、トータルの金額はクリック単価等によって大きく変動します。そのため、一概にいくらというのは難しいのが実情です。
とは言え、一般的な相場はおおむね30~50万円程度だと言われています。予算の決定方法にはさまざまなものがありますが、例として売上目標をベースにした場合の予算の決定方法ですと、月に100万円の売上を出したい場合、商品単価が1万円だと100個売る必要があります。
1個を売るのにどのくらいの確率で成約できるかも重要です。仮に1%くらいの場合、100個売るためには10,000クリックを行う必要があります。平均クリック単価を50円とした場合には用意する予算は50万円となります。
いかに品質スコアを高め、クリック単価を適正なものに設定したとしても、最終的にコンバージョンしなくては広告の意味はありません。そのため、最終的にはランディングページを魅力なものにし、クリックしてくれたユーザーを逃さない工夫が必要です。費用対効果をより高めるためにも、リスティング広告と合わせてしっかりと検討しましょう。
◆リスティング広告については、下記の記事もご覧ください。
リスティング広告とは?平均費用、キーワードの選定、平均数値などまとめました!
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