【2020年11月】Googleニュース! SEO対策のトピックスまとめ
最終更新日:2021/08/05
日々更新されるGoogle社の最新のSEO関連ニュースや、新機能の情報をまとめました。
この記事は2020年11月のトピックスです。
【更新】Google検索、ユーザーの検索履歴に基づいたクエリを提案
Google検索は2020年、最近の検索のコンテキストを使用して、ユーザーが必要な情報によりアクセスしやすくするための新しい方法を公開しました。
人々の日常会話では、同じトピックについて複数の質問を続けて行うことがあります。しかし、いくつかの質問の間に、会話の相手が前の質問の内容や会話のテーマ自体を忘れてしまったら、おかしなことになるでしょう。これまで、WEB検索の世界では、そういったことが起きていました。
Googleが更新した新しい検索機能では、あるクエリから別のクエリにコンテキスト(文章の前後の脈絡)を引き継ぐことが可能になりました。Google The keywordブログにて解説されている、感謝祭の七面鳥のレシピを検索する例をご紹介します。
例:
(1)「turkey recipes」で検索
(2)「carving」で検索
「carving」は、彫る・刻むなど、さまざまな意味のある言葉で、従来であれば七面鳥とは関係のない検索結果が上位に表示されるはずです。しかし、先に「turkey recipes」と検索している文脈が引き継がれ、ユーザーが七面鳥の切り分け(carving)について知りたいことをGoogleが理解することで、「carving」だけで検索しても 「carving turkey(七面鳥を切り分ける)」のクエリを提案してくるようになります。
現状、この機能は日本語圏では適応されていないようですが、米Googleが先行して導入し、徐々に適応範囲が広がっていく可能性があります。
【情報】Core Web Vitals がGoogle のランキング要因に
Googleは、検索のランキングにページエクスペリエンスシグナル(ユーザーがWEBページに接した経験をどのように認識したかを測定する指標)を導入する予定であることを発表していましたが、2020年11月の発表により、2021年5月から同指標を導入したランキングがリリースされることが正式に発表されました。
新しく発表されたページエクスペリエンスシグナルは、既存の検索指標(モバイルフレンドリー、セーフブラウジング、HTTPSセキュリティ、煩わしいインタースティシャルに関するガイドラインなど)に、Core Web Vitals(コアウェブバイタル)と呼ばれるWEBに関する主な指標を組み合わせたものです。
画像引用元:Google検索セントラル
●Core Web Vitalsとは?
●Lading(読み込み時間)
Largest Contentful Paint(LCP)、ページの表示速度をはかる指標のこと。
●Interactivity(インタラクティブ性)
First Input Delay(FID)、ユーザーがアクションしてから反応するまでにかかる時間を示す指標のこと。
●Visual Stability(視覚の安定性)
Cumulative Layout Shift(CLS)、レイアウトのズレや崩れを評価する指標のこと。
Core Web Vitals がGoogle のランキング要因になることは、現状では関連性の高い優れたコンテンツに勝るほどの強い影響力は持たないと思われますが、同様の品質の高いページが複数ある場合、 Core Web Vitalsが順位に影響を与えることは考えられます。ユーザーの体験を向上させる指標のため、いずれにしても無視できない項目になることと思われます。
【情報】20年11月よりPassage-Based Indexingを導入
Googleは、2020年11月より米国にてPassage-Based Indexingを導入することを発表しました。Passage-Based Indexingとは、ページ全体だけでなく、ページ内の特定の部分だけを評価対象にする仕組みのことで、全言語の検索結果の7%に影響すると言われています。
これまでGoogle は長文ページ内の個々のテーマの評価に弱みがありましたが、これが改善されることで。複数のテーマを含む長文コンテンツには優位に働くと思われます。
画像引用元:Google Presents: Search On 2020
特定検索(超ピンポイント検索、Specific searches)については17:20から
【更新】Googleショッピング(Merchant Center)が複数のアップデート
Googleのショッピング機能(Merchant Center)に、さまざまなアップデートが行われました。各更新情報の概要は以下の通りです。
(1)「Google ショッピング」タブに無料での掲載が可能に。日本にも適用。
Googleは、「ショッピング」 タブに無料リスティングを追加することを発表しました。Google検索に表示されても料金が発生しないのと同様に、「Googleに掲載」に参加している販売店の情報は検索結果に無料で表示されます。有料リスティングは引き続きショッピング広告枠に表示されます。利用にはGoogle Merchant Center(Googleショッピングに掲載したい商品の情報を登録するためのツール)への登録・設定が必要です。
(2)価格のトラッキング・価格の比較
ショッピングタブの検索機能に新しく、価格のトラッキング・価格の比較機能が追加されました。
Google アカウントにログインした状態でショッピングタブで検索をする際、値下げする可能性がある商品などの価格をトラッキングできます。価格が下がると自信のGoogle アカウントにアラートが飛んでくる仕組みになっています。
画像引用元:Google 「The keyword」ブログ
【情報】DiscoverにWeb Storiesの表示が追加
Google Discover(ログイン中のGoogleアカウントの情報をもとにTOPページにおすすめの記事を表示してくれる機能)に、新しく Web Stories(ウェブストーリー)のカルーセル表示機能が追加されました。
日本ではまだ未対応ですが、Discover フィードには大きな表示でWeb Storiesが表示されるようになり、今後Web Stories経由でのコンテンツへの流入増加が期待されます。
画像引用元:Google Web Creatorsブログ