【#成功のバトン】「テテマーチ」は、オウンドメディア、SNS、イベントで企業ブランディングに成功している
最終更新日:2023/11/17
若い世代や女性向け商品・サービスを扱うBtoC企業での活用のイメージが強いインスタグラムマーケティングですが、最近はマイクロソフトやセールスフォースをはじめBtoB企業まで活用が広がっています。
インスタグラムを使ったマーケティングにいち早く着目し、2015年にインスタグラムをビジネス活用するための情報発信に特化したオウンドメディア「インスタアンテナ 」を立ち上げたのが、SNSのマーケティング活用支援を行うテテマーチ株式会社。
今やインスタグラムのコンサルティング界隈で有名企業である同社で、どのような企業ブランディング施策に取り組んだのか、取締役 COO 松重 秀平さんに伺いました。
- Profile
- 松重 秀平さん
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テテマーチ株式会社取締役COO。1985年生まれ。北海道滝川市出身。テテマーチ設立と共に参画、SNSマーケティング事業部を立ち上げる。主にInstagramマーケティングを中心に大手企業から自治体までさまざまなソーシャルメディアの活用支援を行う。過去の実績として、MarkeZineでの執筆や内閣府主催のイベント登壇など。
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1.エバンジェリストになれる分野を探して行きついたのがインスタグラムだった
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編集部
テテマーチ
松重さん
前職ではWebコンサルティング企業に在籍していたのですが、良いサービスを提供できる自信があってもプレイヤーが多すぎるなと感じていました。顧客からの要望を聞いて提案を作るための時間を取るよりも、顧客開拓にかける時間が大半を占めてしまうという課題があったので、まだプレイヤーが少なく先張りしていればある程度のポジションを確保できるマーケットを探していたのです。
そうした背景で新興のSNSとしてインスタグラムやピンタレストが流行してきており、このような新興マーケットで今から準備を進めれば、業界におけるポジションが取れ、ご相談をいただく立場になれるのではないかと考えました。
ただ、両方とも手を出すのはリソース的に難しかったので、どちらか1つに絞ろうと考えた際に使ったのがGoogleアラートでした。両方のSNS名でアラートを登録し毎日の話題の数や質を計測したところ、インスタグラムの方が10倍くらいニュースの量が多くニーズがありそうだったので、インスタグラムを選んだのです。
インスタグラムを選んだものの、経験も実績もない会社では誰も注目をしてくれません。知見をためるために地道にオウンドメディアを運用したり、面白い会社だと思ってもらうきっかけづくりのために、露出を目的に面白い切り口のサービスをどんどん出すというスタイルでやってきました。
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編集部
テテマーチ
松重さん
オウンドメディア「インスタアンテナ」をリリース
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編集部
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松重さん
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テテマーチ
松重さん
ホワイトペーパーでリードジェネレーション
テテマーチ
松重さん
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松重さん
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編集部
テテマーチ
松重さん
単純にPVを上げることだけを考えれば、インスタグラムに関するニーズは一般ユーザーの方が多く生活者向けの記事を量産する方が成果は上げられたと思います。
ただ、テテマーチは企業をターゲットに事業展開を考えていたので、企業の担当者目線で「業界別のインスタグラム活用事例」や、「KPIの考え方」「新機能のビジネス活用の可能性」などを取り上げて記事にしていました。それでも、メディア全体のPVはどんどん伸びていたので、インスタグラムのマーケティング活動における企業ニーズの高さは感じられました。
2.外部イベントのゲスト登壇でセルフブランディングに成功
テテマーチ
松重さん
インスタグラムは新興マーケットといえど、FacebookやLINEなどほかのSNSを主業務としていたプレイヤーも進出し始めていたので、競合はゼロではありませんでした。
そこで、まずは「テテマーチという会社がある」「テテマーチという会社が面白そうだ」といった認知拡大や、ブランディングのためにもエッジの利いたサービスをどんどん出していこうと考えたのです。
当時は、インフルエンサーというキーワードも流行していましたが、まだインフルエンサーとの向き合い方を企業が理解できておらず、キャスティングしても目的に対してのパフォーマンスが期待値を下回るケースが多く、疑心暗鬼な企業も多いように感じていました。
そこで、「インフルエンサーに頼らない新しい情報拡散サービス」としてP-conne(ピーコネ)をリリース。これをきっかけに、リクルートさんから「インフルエンサーマーケティングの勉強会を開催するので、登壇して欲しい」と声をかけてもらいました。ほかの登壇者は有名企業の方ばかりで、そういった方たちと一緒に登壇させてもらったという実績ができました。2016年の秋のことです。これが大きな転機となりました。
リクルートさんのイベント登壇以降、さまざまなイベントに出させていただく機会が増えましたが、中でも1番驚いたのが内閣府からイベント登壇の依頼があったこと。北海道で開催されるイベントで、道内の自治体などが対象、ほかに登壇したのは大臣や北海道知事などだったのですが、私自身が北海道出身ということもあり、過去の登壇実績を知って電話をかけてくれたようです。
直接的に仕事に結びつくわけではありませんが、将来、大手クライアントと取引をする際には信頼材料になりますよね。
3.セミナー登壇実績をもとに共催セミナーをどんどん開催
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編集部
テテマーチ
松重さん
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編集部
テテマーチ
松重さん
自分で言うのも変なのですが、やはり名のある企業のイベント登壇は箔がついたので、「リクルートのイベントに登壇したことのある松重です」というのは、当時は「テテマーチの松重」の何十倍も信頼感が出せたなと思います(笑)。
なので、その実績を使い倒してどんどん共催セミナーを持ちかけていましたね。
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編集部
テテマーチ
松重さん
4.広報活動に力を入れて企業ブランディングを強化
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編集部
テテマーチ
松重さん
また、現在は、セミナー以外にもイベントをたくさん開催しています。主催・共催を含め、規模は大・中・小さまざまですが、全部で年間30~40回は開催しています。
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編集部
テテマーチ
松重さん
世の中が求めているものを先手を打ってやっていけばそれに共感して声をかけてくれる人たちは多いと考えているので。
5.どうしたら、面白く課題解決できるか?共感を得られるか?を考える
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編集部
テテマーチ
松重さん
広報的な動きは予算を取りづらい企業も多いと思うのですが、弊社の場合、プレスリリースなど、予算がかからない施策をたくさんやってきて、それなりに効果が出た実績があるので、予算がかかる企画も通りやすいかもしれません。予算といっても1回のイベントの懇親会用に2~3万円程度の金額ですが。
当社のメンバーはそういう面白いことを考えるのが好きな人が多く、たとえば、twitter上で使える当社のキャンペーンツールを活用して、年賀状からTwitter上でおみくじを引けるという仕掛けを今年は実施しました。「こういう仕掛けなら、多くの人が楽しんでくれるのではないか?」という考えからスタートしていますね。
自分たちのPRは自分たちで楽しめないと面白くない。楽しんで仕掛けられるようなことは、どんどんやっていったらいいのではないかと思います。堅苦しい商材説明みたいなセミナーはもう誰も聞きたくないでしょう。自分たちも、これまでの固定観念にとらわれず、参加者が楽しめたり、参加者のためになるようなセミナーやイベントをどんどんやっていこうと思っています。
6.【今後の展望】世間に求められている“コミュニティ”をつくっていきたい
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編集部
テテマーチ
松重さん
コミュニティを作ることで直接、企業ブランディングなどにつなげようと考えているわけではありません。いまは“コミュニティ”そのものが世間に求められていると判断した結果です。みんなが応援してくれるようなことをやっていれば、自然と盛り上がっていくと思うので、「取り組んだことが参加者にとって良かったのか?」を図るための指標として数値を掲げることはありますが、売り上げをゴールにKPIを設定することは一切考えていないですね。
本日は、興味深いお話を、ありがとうございました。
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編集部