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【#成功のバトン】SEOで有名なナイルは社員全員でメディアを運用する体制を構築している

記事公開日:2020/05/29
最終更新日:2025/10/30
【#成功のバトン】SEOで有名なナイルは社員全員でメディアを運用する体制を構築している

【この記事の要約】

Webコンサルティングやメディア事業を手がける、ナイル株式会社の土居氏へのインタビュー記事(前編)です。同社の主力事業であるオウンドメディア「ナイルのマーケティング相談室」がいかにして立ち上げられ、事業の柱へと成長したかが語られています。

成功の背景には、当初から「事業貢献」という明確な目的意識があったことが挙げられます。PV数を追うだけでなく、コンテンツを通じて自社の専門性や信頼性を示し、質の高いリード(見込み顧客)を獲得することをゴールに設定。そのために、徹底したSEO分析と、読者の課題を解決する質の高いコンテンツ制作を両立させてきました。オウンドメディアをいかにしてビジネスに直結させるか、その戦略的な思考が学べます。

 

【よくある質問と回答】

ナイル社のオウンドメディア「ナイルのSEO相談室」は、どのような体制でコンテンツを作っているのですか?

専任の担当者が全体のテーマや方向性を決定し、現場で活躍するコンサルタントに執筆を依頼したり、インタビューを行って記事化したりする体制をとっています。社員が自発的に書くだけでなく、組織として現場のリアルで専門的なノウハウを質の高いコンテンツとして発信し続ける仕組みを構築しています。

ナイル社が社員のTwitter活用(Twitter道場)に力を入れているのはなぜですか?

コンサルティングのような無形サービスでは、「どのような専門家がいるか」という”人”の魅力が非常に重要だからです。社員が個人名で専門的な情報を発信することで、会社の知名度向上だけでなく、コンサルタント一人ひとりの専門性や人柄を伝えることができます。これにより、「ナイルの〇〇さんにお願いしたい」という、信頼に基づいた指名での受注を増やすことを目指しています。

成功しているように見える「ナイルのSEO相談室」ですが、担当者ならではの悩みはありますか?

長く続いている人気メディアだからこその悩みがあるようです。社内外にファンが多く、また、歴代の責任者が築き上げてきた歴史があるため、新しい施策や改善を行う際に「これまでのやり方を否定しているように見られないか」というプレッシャーを感じることがあると語られています。成果を出すことで、その迷いを乗り越えていきたいとのことです。

 

【ここから本文】

SEOの情報収集を行う際、「SEO HACKS」(取材時)というメディアにたどり着いた経験がある人は多いのではないでしょうか。(2020年5月に「SEO HACKS」は「ナイルのSEO相談室」に名称変更しています。)

「ナイルのSEO相談室」(旧:SEO HACKS)」はBtoB、BtoC分野でコンサルティング型Webマーケティングを提供するナイル株式会社が運営するオウンドメディア。同社は長年のメディア運用により「SEOメディアといえばナイル」という確固たるイメージを築いています。

「社員全員でコンテンツを作成し、継続するための仕組みは?」「メディアを引き継ぐ後任編集者の課題は?」などのオウンドメディア運用の秘訣から、従業員が社名を背負って個人アカウントを運用するTwitter施策「Twitter道場」の狙い・運用方法まで、そのノウハウを余すことなくお話しいただきました。

大澤 心咲さん
  • Profile
  • 大澤 心咲さん
  • デジタルマーケティング事業部 コンサルティングユニット コンサルタント (取材時)

    新卒で外資系コンサルティング会社に入社後、2018年よりナイル株式会社へ入社。デジタルマーケティング事業部にてコンサルタントとして顧客ウェブサイトの成長を支援。2020年4月からはデジタルマーケティング事業部のマーケティング専任担当となり、ナイルのSEO相談室やTwitter道場、メールマガジンなど自社メディアの運営を推進している。  
    Twitter:@osawaga_osawagi

    【ナイル株式会社 デジタルマーケティング事業部が運営するメディア】
    ●ナイルのSEO相談室:https://www.seohacks.net/
    ●Content hub:https://cont-hub.com/

1.「ナイルのSEO相談室」はどんな体制で運営されている?

ナイルのSEO相談室は、多くの社員の方々が記事を書いているのが印象的です。どのように運営されているのでしょうか?

エムタメ!
編集部

ナイル 大澤心咲

ナイル
大澤さん

ナイルのSEO相談室は、もともとSEO HACKSという名称で、書きたい社員が自分でテーマを決め、アップするという体制を取っていました。記事制作数のノルマもまったくなく、役職・部署の関係なく「全員が書く」というスタンスでした。以前はメディアの責任者がマネージャークラスだったこともあり、社内に向かって「全員で記事を書こう」と言えば、自然と社員の皆が動いてくれたという影響もあったかもしれません。

長年オウンドメディアを運用していることもあり、一定数の記事が貯まっているため、このようなやり方をしていたのですが、ここ1年ほどは顧客対応を優先していたため、更新頻度が落ちてしまっていました。そこで改めて自社コンテンツの発信に力を入れようということになり、2020年の4月から私が専任の担当になることになりました。

現在は、私がテーマ出しをしたものを社員に書いてもらったり、テーマに沿って当社のコンサルタントと話した音声データを外注で文字に起こし、その文章を修正して記事化したりしています。やり方は少し変わりましたが、全員が書く、現場のノウハウをコンテンツ化するという方針は変わりません。

2.「Twitter道場」に注力する理由

最近では、従業員が社名を背負って個人アカウントを運用するTwitter有志集団「Twitter道場」の取り組みも話題を集めていますね。なぜ今、Twitterからの発信に力を入れているのでしょうか?

エムタメ!
編集部

ナイル 大澤心咲

ナイル
大澤さん

Twitter道場としてまとめる以前から、社員が社名を出してTwitterアカウントを運用するということはありました。
もともと当社の社長の高橋やナイルのSEO相談室の生みの親である取締役の土居もTwitterをやっていましたので、実名と社名を出してTwitterをやることに対して社風として抵抗がなかったというのも大きな要因です。最近では、人事の担当者がTwitterをやっていて、学生や中途採用の候補者にTwitter経由でナイルを知ってもらえたという実績もありました。
そこで、制作したコンテンツを検索以外の方法でも届ける手段として有力であると考え、Twitterも強化していきたいと考えました。また、当社の顧問である株式会社ベイジの枌谷さんが、ベイジさんの社内でTwitter道場をしていたご縁があり、お願いすることになりました。

■関連リンク:ナイルではじまった『Twitter道場』とは?(note)

ナイルのデジタルマーケティング事業部は、コンサルティングワークを商材としていますが、コンサルの仕事は誰にやってもらうかで大きく成果が変わるものです。しかし現状は、メディアの読者にとって「ナイルという会社自体は知っているけど、どんな人がいるかはわからない」という状態であることが課題だと感じました。ナイルにはどういう人がいるのかというのを伝えるためにも、ブログだけでなくTwitterを活用することが有効だと思っています。

3.目標は指名買い・コンペのない受注

BtoB分野でのTwitter活用は注目を集めてきていますが、ナイルさんにとってのTwitter運用の理想形はどんな形ですか?

エムタメ!
編集部

ナイル 大澤心咲

ナイル
大澤さん

現在はまだ始めたばかりですが、今後はさらにコンサルタントの社員にも積極的に参加してもらい、「ナイルにはどういう人がいるのか」を伝えていきたいと思います。

私は前職でもコンサルティング会社に勤めていましたが、そこでの経験で、コンペなどの際、最終的に特定のコンサルタントが指名されて受注が決まることがありました。そのため、コンサル業務では問い合わせの前に「どんな優秀なコンサルタントがいるか」を知っていただくことが重要だと感じました。実際、ナイルに入社してからも、お客様から「施策担当者に会って決めたい」という要望を聞くこともあります。

今後、運用してみた結果によって日々方針は変わるかもしれませんが、現在の私個人の考えとしては、「ナイルさんにコンサルしてもらうことに価値がある」と思っていただけることを理想として目指していきたいと考えています。

現在は、Twitterを通して個人が社名を背負って発信を続けていけば、自然とナイルの名前は広がっていくと考えており、指名検索の数値を追っています。ナイルのファンで指名検索をして来た人はコンペにはならないと思うので、そういう人をもっと増やしていきたいですね。

ナイルのSEO相談室の方にも、最近「コンサル手記」というディレクトリを増やしました。当社のコンサルタントが業務のなかで気付いたことなどを自由につづっているのですが、なかなか評判がよく、社員が社外の方からFacebookやDMで感想をいただくなど好評です。

4.ナイルの新メールマガジンにご期待ください!

今後はメールマガジンにも力を入れるとお聞きしました。メールマガジンはどのような方針で制作されているのですか?

エムタメ!
編集部

ナイル 大澤心咲

ナイル
大澤さん

ナイルのメルマガはこれまでに評判の良かった時期があるのですが、最近では特別に力を入れるということがありませんでした。

企業メルマガはたとえ無料であっても、あまり読まれない時代。どういうコンテンツであれば求められるのか、私なりに研究しました。たとえば堀江貴文さんなど、有料でも読者を多く抱えるメルマガを読み漁り、その傾向を分析するなどです。

このようなリサーチを踏まえ、2020年の初夏頃からは、より読者の皆さんに役に立つメールマガジンを一新してお届けしていきたいと考えています。例えば、ナイルが得意とする「オウンドメディアの体制構築」に関わるヒントや、読者からの質問に答えるQ&Aコーナーなど、読者の方が参加しながら楽しめる企画も考えていますので、ぜひご期待ください!

ナイルのメールマガジン登録ページ

5.【展望】後任メディア担当者の悩みとこれから

4月からメディアなど発信系コンテンツの専任担当になるということですが、大澤さんの今後の展望や、他のオウンドメディア担当者の方へのアドバイスをお聞かせください。

エムタメ!
編集部

ナイル 大澤心咲

ナイル
大澤さん

アドバイスではなく、現在進行中の課題なのですが…当社のナイルのSEO相談室のように長く続いているメディアは、社外のファンの方も多く、社内にも何人もの歴代責任者がいます。常に完璧なメディアなどないため、当然、さまざまな改善をしていかなければならないのですが、これまでのやり方を変えることは過去のやり方を否定しているようで、迷いが生じることがあります

私は自分の事業部もナイルのSEO相談室というメディアも大好きなので、個人的にも「好きだから変えたくない部分」もあれば、成果を出すために「変えなければならないこと」もあり、バランスを取るのがとても難しいです。

しかし、この迷いから抜け出すには、成果を出すしかないと考えています。社内・社外の方からもらう提案やアドバイスには、お礼を言うのはもちろん、すぐに実行できないことも「やることリスト」に入れて、優先順位をつけて取り組んでいます。いろいろなノウハウをもった社員の意見を聞けることは貴重ですし、きちんと成果を出せれば、周囲にも「変えてよかったね」と言ってもらえる結果になると信じています。
後任メディア担当者ならではの悩みは、今後、長く続くオウンドメディアが増えるにしたがい、他のメディア担当者の方からも共感を呼ぶ課題となりそうですね。Twitter施策やメールマガジンの今後にも期待しています!貴重なお話しをありがとうございました。

エムタメ!
編集部

関連リンク

コーポレートサイト:https://nyle.co.jp/

ナイルのSEO相談室:https://www.seohacks.net/

Content hub:https://cont-hub.com/

 

 

【English summary】

This is the first part of an interview with Mr. Doi of Nyle Inc., a company involved in web consulting and media business. It tells the story of how the company's main business, the owned media "Nyle's Marketing Consultation Room," was launched and grew to become a pillar of their enterprise.

A key factor behind its success was the clear sense of purpose of "business contribution" from the very beginning. The goal was set not just to chase PVs, but to demonstrate the company's expertise and credibility through content and to acquire high-quality leads. To achieve this, they have balanced thorough SEO analysis with the production of high-quality content that solves readers' problems. You can learn the strategic thinking behind how to directly link owned media to business.


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