【#成功のバトン】出張を効率化する「BORDER」は、展示会でリードジェネレーションを最大化している
最終更新日:2025/10/31

【この記事の要約】
カスタマーサクセス(CS)の第一人者たちの対談をまとめたシリーズです。今回のテーマは、CSと他部門(特に営業)との連携です。
CSの目的である「顧客の成功によるLTV最大化」を実現するには、CS部門だけの努力では限界があります。重要なのは、受注前の営業段階から、顧客の「成功の定義」を共有しておくことです。営業が顧客の期待値を正しく設定し、その情報をCSにスムーズに引き継ぐことで、契約後の「こんなはずじゃなかった」というギャップを防ぎます。顧客の成功という共通のゴールの下、部門の壁を越えて情報を連携させる「Success Baton」の考え方が、成功の鍵です。
【よくある質問と回答】
Q1. 株式会社BORDERは、どのようなコンサルティング会社ですか?
A1. 株式会社BORDERは、クライアントの成功をクライアント以上に信じ抜き、徹底的に伴走することを強みとするマーケティングコンサルティング会社です。WEB制作会社出身である代表の細野氏の経験に基づき、戦略立案から広告運用、サイト制作、営業支援まで、マーケティング活動全体をワンストップでサポートできるのが特徴です。
Q2. 創業者である細野氏が、起業する上で大切にしている信念は何ですか?
A2. 細野氏が最も大切にしているのは、「日本の会社の99%は上手くいく」という信念です。多くの企業は素晴らしい製品やサービスを持っているにもかかわらず、その価値を顧客に伝えきれていないだけだと考えています。その眠っている可能性を最大限に引き出し、成功へと導くことが自社の使命であると語っています。
Q3. マーケティングのコンサルティングを依頼する際、どのような視点で会社を選べば良いですか?
A3. この記事の細野氏の考え方によれば、単に施策を提案してくれるだけでなく、自社のビジネスの可能性を心から信じ、同じ熱量で成功を目指してくれる「伴走者」となってくれるかどうか、という視点が重要です。机上の空論ではなく、実行段階まで責任を持って寄り添ってくれるパートナーを選ぶことが成功の鍵と言えるでしょう。
【ここから本文】
突然ですが、海外出張に行くことになったらどんな手配をすれば良いかわかりますか?
主な手配として、行き帰りの交通機関の予約からホテルの予約、ビザの取得、保険があり、すべての手配を行うには2時間ほどもかかります。
残業時間が規制される昨今、一日の業務時間のなかで2時間も取られてしまうのはなかなか痛いもの。
特に総務部などでは、社員から依頼を受けて代行することも多いでしょう。同時に複数名の海外出張者が出た日には、一日の大半が出張手配で終わってしまうという…という事態にもなりかねません。
そこで、こうした出張手配から出張者の安全管理まで、出張の課題を解決するサービスを提供しているのがボーダー株式会社です。
同社がどのようなマーケティング施策を行っているのか、グロースチーム 田中 靖祥さんに伺いました。

- Profile
- 田中 靖祥
-
ボーダー株式会社 グロースチーム
-
早稲田大学卒業後、新卒で大手小売り企業に入社。その後エンジニアとして株式会社ラクスに入社し、自社サービスのインフラ設計・構築・運用などに従事したのち、同社の企画・マーケティング部門にてBtoBマーケティングや製品企画、新規サービス立ち上げを経験。2018年、ボーダー株式会社にマーケティング・セールス責任者として参画。
-
1.海外出張にまつわる手配・情報管理・コスト削減を提供


エムタメ!
編集部

ボーダー(株)
田中さん
業種としては、海外に工場を持つメーカーが多いですが、ITベンダーが視察やエンジニアの採用などを目的として海外出張されることも多いです。

エムタメ!
編集部

ボーダー(株)
田中さん

エムタメ!
編集部

ボーダー(株)
田中さん
2.サービス開始当初のマーケティング施策は、リスティング広告とオウンドメディアを展開

エムタメ!
編集部

ボーダー(株)
田中さん

エムタメ!
編集部

ボーダー(株)
田中さん
また、さまざまなメディアに記事広告を出稿しています。「BORDER」はツールではなくサービスなので、潜在層の方に内容をわかりやすく理解してもらうには記事広告が合っていると考えたためです。トラベルテック業界自体が盛り上がってきているところですが、まだまだ認知活動は必要な段階なので、商談相手となる総務・管理部門の方が閲覧するような「オフィスのミカタ」や「Manegy」などを中心に出稿しています。

エムタメ!
編集部

ボーダー(株)
田中さん
3.展示会成功のポイントは、小間・人・装飾


エムタメ!
編集部

ボーダー(株)
田中さん
ただ、展示会自体へのポテンシャルは大きいと感じたので、これを反省材料とし、改善して次回につなげました。その後も改善を繰り返し、今では展示会がリード獲得施策として大きなインパクトをもっています。

エムタメ!
編集部

ボーダー(株)
田中さん
来場者は、一部のノベルティは展示会から帰社してから担当者にお土産として渡されるケースが多いのではないかと想定しています。担当者の方に女性が多いということもあり、直近の展示会ではノベルティを蒸気の出るホットアイマスクにしました。共感を得られるような、「出張手配に関する愚痴あるある」のような一言とQRを添えてお配りしています。
そうすると共感から興味を持っていただけ、サービス名を覚えてくれてWebサイトに訪れてくれたりします。「配って終わり」という消耗品にならないようにしています。
4.出展するなら中途半端にやらない かけるべきところには費用をかける

エムタメ!
編集部

ボーダー(株)
田中さん
ポイントは、①小間、②人、③装飾の3つです。
まず、①小間ですが、間口を大きく構えるかどうかで名刺の獲得枚数が大きく異なります。
また、角小間であることも意識して出展場所を選んでいます。通路の中ほどで1小間という条件になるとかなり厳しいですね。
次に②人ですが、「人的リソース」と「役割」という2つの意味があります。
「人的リソース」はそのままですが、ピーク時にせっかくブースに来てくれたお客様を取り逃さないだけの人数を投入すべきだと思います。
「役割」は効率化のためのものです。当社では、コンパニオンが「集客担当」し、興味があれば「説明担当」にパス、サービス説明を聞いて温度感が高い方には「デモ担当」が実際の画面をご案内します。
最後に③装飾ですが、展示会のブースはシステムブースではなく木工ブースで訴求力を大事にした方が良いと思います。ブースの訴求力を上げようとすると、展示会場では独自の木工や装飾などが必要になるのでコストも上がるのですが、これを削ってしまうとお客様が入りづらいブースになってしまいます。信頼感はありつつも、訴求力のあるブースになるように試行錯誤しています。
5.【今後の展望】リードナーチャリングを強化していきたい

エムタメ!
編集部

ボーダー(株)
田中さん
マーケティング・セールス担当が私一人のため、どうしても手が足りなくて、現状では、やりたいことが全部できている訳ではありません。まず、人を増やしてリードナーチャリングを強化していきたいと思っています。インサイドセールスの導入やリード獲得の強化も検討しています。
理想としている体制は以下の図の通りです。

ボーダー(株)
田中さん


エムタメ!
編集部
ボーダー株式会社
クラウド出張手配サービス『BORDER』を運営。テクノロジーと新しい働き方を通じて、ビジネスパーソンが世界で活躍する機会を提供しています。
【サービスサイト】https://border.co.jp/
【English summary】
This article is a series summarizing a discussion among leading experts in Customer Success (CS). The theme this time is the collaboration between CS and other departments (especially sales).
There are limits to what the CS department can achieve alone in realizing its goal of "maximizing LTV through customer success." The key is to share the "definition of the customer's success" from the pre-order sales stage. When sales sets the correct customer expectations and smoothly hands that information over to CS, it prevents a post-contract gap of "this isn't what I expected." The key to success is the concept of a "Success Baton," where information is shared across departmental barriers under the common goal of customer success.






