製造業が取り組むべき「オウンドメディア」とは?
最終更新日:2023/11/17
コンテンツマーケティングという手法が注目され、器となるオウンドメディアの重要度が高まったことにより、BtoCはもちろんBtoBでも力を入れ始める企業が増えています。
今回はBtoBでも「製造業」という業種に携わる方に向けて、「オウンドメディア」をご紹介していきます。
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クラウドサーカスではこれまで、2,200社以上のWeb制作に携わってきました。その中でも特に多いのがBtoB企業であり、製造業の方々への支援です。この事例インタビュー集では、BlueMonkeyを導入してWeb制作を実施し、成果に繋がった製造業の企業様の声を掲載しています。
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1、オウンドメディアとは
オウンドメディア(Owned Media)は、企業が自社(Owned)で保有しているWEBサイトやメールマガジン、広報誌、冊子など自社保有のメディアを指します。
ただし、最近では自社保有の複数メディアの中からビジネスブログだけを限定して指すことも多いです。
オウンドメディアの役割は、ペイドメディアとアーンドメディアに対して情報を補完するハブとなり、それぞれのメディアの効果を相乗的に高めることを役割としています。
具体的には、ペイドメディアであるWeb広告で集客したユーザーを、オウンドメディアのキャンペーンサイトへ誘導したり、そのキャンペーンサイトをアーンドメディアのSNSで拡散させるなどの相互関係を築き、潜在層のユーザーと長期的なコミュニケーションを図ることを目的とする場合が多いです。
ペイドメディアとは
テレビ・ラジオ・新聞・雑誌のマス媒体やWeb広告など企業が費用を払って広告を掲載する従来型のメディア
アーンドメディアとは
消費者やユーザーが情報の起点となる、ブログやSNS(Twitter、Facebook)などのメディアを指します。
1-2 オウンドメディアが注目されている理由
近年、オウンドメディアが注目されている理由は、リスティング広告やバナー広告など従来の広告手法だけでは効果が落ちてきているためです。
以前まで、バナー広告のクリック率は10%前後といわれましたが、今では1%を切ることが多いです。
また、最近では広告をブロックするアプリなども出てきており、こちらからプッシュで表示する広告だけでは集客ができなくなってきたため、オウンドメディアを使ってユーザーに見つけてもらい、ユーザーを育てる集客手法が注目されるようになりました。
オウンドメディアの運用はBtoCの企業では一般的になりましたが、BtoBの企業ではまだまだ運用している会社は少なく、効果に対して懐疑的な企業も少なくありません。
今回は、BtoBで事業をしている製造業にフォーカスし、事例を交えて紹介していきます。
2、製造業での目的と効果
2-1 製造業での目的
まずは製造業でオウンドメディアを運用する目的です。
運用する目的はズバリ「見つけてもらう」ことです。
以前まではユーザーからすると取引先の営業担当が情報源でしたが、最近では何事もGoogleやYahoo!などの検索エンジンを使って調べることが一般的になり、情報を「待つ」のではなく「探しに行く」ようになりました。
これにより、企業は競合他社と比較されるケースが増え、ユーザーに見つけてもらえない企業は取引先を奪われて新しい取引先も増えず…という状況になってしまうのです。
2-2 オウンドメディアの効果
2-2-1 新規取引の拡大
逆に、オウンドメディアで見つけてもらうことができるようになった企業は、普段なら決して取引チャンスがない顧客や展示会でも出会えない企業、普段関わることのない業界からの問い合わせなど、多くのビジネスチャンスを掴むことができます。
2-2-2 広告費用の削減
オウンドメディアで集客ができるようになると、今までペイドメディアで膨大な費用をかけていた広告費を抑えて集客することが可能になります。
また、上述の通り、オウンドメディアが機能すればペイドメディアとアーンドメディアの効果が高まり、費用対効果を格段に上げることができます。
3、事例の紹介
3-1 事例1:静電気ドクター
業種 | WEB・IT |
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運営元 | 株式会社キーエンス様 |
URL | https://www.keyence.co.jp/ss/ionizer/doctor/ |
ターゲットユーザーゲーム | 工場設計、除電器を求めている工場従事者 |
コンバージョンや目的 | 問い合わせ、見積り依頼、ホワイトペーパーダウンロード |
3-2 事例2:Device Plus
業種 | 製造業・産業 |
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運営元 | ローム株式会社様 |
URL | http://www.rohm.co.jp/web/japan/ |
ターゲットユーザー | 既存のエンジニアや電子工作、半導体などに興味のあるユーザー |
コンバージョンや目的 | メルマガの登録、電子工作キットの購入、問い合わせなど |
3-3 事例3:プラスチックフィルムラボ
業種 | 専門商社 |
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運営元 | パナック株式会社様 |
URL | http://www.panac.co.jp/ |
ターゲットユーザー | メーカーの商品開発担当やフィルムに興味があるユーザー |
コンバージョンや目的 | 問い合わせ、担当者情報の収集、ホワイトペーパーダウンロード |
4、理想の運用体制
オウンドメディアの運用をするには、定期的にコンテンツをアップしていくための体制を整える必要があります。
最初からオウンドメディア専任の担当がつくことは稀なため、ほとんどが兼任の担当者ばかりになると思います。
本業ではない業務は疎かになりがちですので、まずトップダウンにより、ターゲット、目的、アップロード記事本数を期限も含めて目標設定することが必要です。
目標が決まったら、アップロードする担当者を決めていきます。通常の業務と兼務しながら作業する方がほとんどとなりますので、一人の負担が大きくなりすぎないように調整しましょう。
最後に記事作成のレギュレーション(ルール)を決めます。
アップロードする記事の内容が想定したターゲットに届くように、文字数や内容、画像の有無などを明確に決めて一定のクオリティを保てるようにしましょう。
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