Internet Explorer9のサポートがついに終了!影響値の確認と閲覧者数の推移
最終更新日:2018/04/27
2017年4月11日にInternet Explorer(IE)のバージョン9のサポートが終了しました。
IE8、10の2つは昨年の1月に終了していましたが、Windows Vistaで使用できるIEの最新バージョンがIE9だったため、今年まで続いていました。
しかし、今回IE9がサポート終了となり残るIEは11となりました。
サポートが終了することの影響はどの程度になるでしょうか。
1.IE9のサポートが終了
IE9が入っていたWindows Vistaが2017年4月11日にサポートを終了したことで、同時にサポートが終了した形になります。
(これまでのバージョンのIEも、同様となります。)
また、サポートが終了したWindowsやIEを使用することは、セキュリティ面から考えると大きなリスクがあります。
サポートを行っている時点では、なにか不具合や脆弱性が確認されるとMicrosoftが修正プログラムを提供してきましたが、終了すると何か不具合が起こったとしても修正対応は行われません。
その為、ウイルスやマルウェアへの感染は使用しているパソコンのデータが危険にさらされるだけでなく、ご自身のパソコンを経由して他のパソコンへ感染させてしまったり、踏み台にされてしまう可能性があるため使用しない事が賢明です。
ブラウザのシェアはNet Applicationsの発表によると、4月に入りIE9のシェアは半減していますがIE11、10等のシェアが増えている事が確認されているので、他のバージョンへ移行したと考えられます。
ただ、まだIE9の利用者の約半数はまだ使用している事が現状です。
2.Windowsで使用できるOS、ブラウザ
現在、MicrosoftがサポートしているOSは3種類で「Windows7」「Windows8.1」「Windows10」になります。
と言いつつも、「Windows7」に関してはメインストリームサポートは終了しており、現状は延長サポート期間になっています。
メインストリームサポートでは、製品が発売してから最低5年間、セキュリティの更新プログラム以外にも、仕様変更や機能追加、セキュリティ関連以外の修正プログラムについてもリクエストを受け付け幅広いサポートを行っています。
一方で延長サポートとは、メインストリームサポート終了後5年間にわたり提供されるサポート期間になります。この期間では、脆弱性を解消するセキュリティ面でのプログラム提供が中心となります。
このサポート期間は猶予期間として存在しており、完全にサポートが終了する前に新しいOSへ移行を促している状態です。
3.実際にアナリティクスでIE9の使用者数を確認してみた
弊社が現在運営している「41Web」サイトで昨年2016年の4月11日から30日までの期間と、今年に入ってからの2017年4月11日から30日までの期間を確認してみました。
アナリティクスでの確認方法は左側再度メニュー内、ユーザー>テクノロジー>ブラウザとOS から確認が出来ます。
ぜひ皆さんも確認してみてください。
弊社の場合ですと、下記のような変化になりました。
世間的に確認されている事と同じように、インターネットエクスプローラ自体全体的に減っており、またIE9に関しては約3分の1まで減少していました。
4.まとめ
IE9のサポート終了とともに使用者も、ブラウザの変更を行っている事が分かりました。
しかし、法人利用の場合IEの旧バージョンに合わせてシステムを作りこんでいる会社もあるので別途個別に対応が必要になるケースがあります。
弊社においてもホームページを作成する際には、対応しているIEのバージョンをお伝えした上で作成を開始いたします。その際に上記のように特定のバージョンへの対応を依頼されることもございます。
しかし、今回のようにサポートが終了したIEのバージョンにおいては原則有償での対応となります。
今後、ホームページのリニューアルを予定されている企業様においては、社内にて利用するブラウザをどうするか?という問題だけでなく、今回ご紹介している手法でページへの流入ブラウザ傾向をご確認頂きながら閲覧対象ブラウザをどうするか(有償でも対応するか、切り捨てるか)をしっかりとお考え頂ければと思います。