北海道日本ハムファイターズに所属(記事執筆現在/2017/08/22)し、ピッチャーとバッターを両立する「二刀流」選手として活躍している大谷翔平選手は高校3年生のときに岩手県大会で球速160kmを記録し、全国のニュースで大きく取り上げられました。
プロの投手でもなかなか投げることのできない球速160kmを“高校時代”に成し遂げることができた要因は野球の知識や技術だけではなく、夢を叶えるための目標設定にありました。
大谷翔平は夢を叶えるため高校1年生のときに必要な行動・要素をあげ「目標達成シート」にまとめました。
下記の「目標達成シート」は大谷翔平の高校時代の監督、佐々木洋氏からの教えで作られたものです。
出典:スポーツニッポン
目標達成シートの作成の流れとしましては、
1. シートの真ん中のマス:テーマ(目的 or 高い目標)の設定
「ドラフト1位で8球団から指名されること」
2. シート中心の3×3のマス:テーマを達成するための要素(項目)の設定
「体づくり」「コントロール」「キレ」「メンタル」「スピード160km/h」「人間性」「運」「変化球」
3. シート外側の各3×3のマス:②の8つの要素を達成するために求められる具体的な項目を設定
この作業を行うと夢を叶えるための必要なアクションが明確になり、あとは具体的な64項目のアクションを実行していく流れになります。
夢をかなえるためには発想のコツもあり、例えば「球速160kmを出したいと思ったら163kmくらいに目標を設定する」というようなコツも佐々木洋監督から学んでいるようです。
3×3の9マスの枠で構成される「目標達成シート」はマンダラチャートとも言われます。
マンダラチャートの名前の由来は「曼荼羅」から来ています。
「曼荼羅」とは、仏の悟った境地、またその境地に備わる功徳を仏像やシンボルなどを用いて視覚的・象徴的に表した絵画を指します。
曼荼羅の一般的な構成は、中心にメインとなる偶像が配置され、周囲に複数の偶像が配置されているもので、ある規則性を持って配置されているのが特徴です。
曼荼羅は仏教の世界を1枚の絵で表すものであり、全ての偶像がお互いに影響しあって1つの世界を形成していることを意味しています。
出典:心の知恵袋
その構造的には非常に論理的で、「何かを作るためにはそれを構成する要素が必要であり、それらの要素は密接に通じている」ということをシンプルな形でまとめたマンダラチャートは、目標設定や会議における議論の整理、事業計画立案などあらゆる分野で応用できます。
出典:コトバンク
大谷翔平も使用したマンダラチャートの使い方は目標設定だけでなく、問題解決・事業計画・商品開発・発想整理などのその用途は多岐にわたります。
目標達成シートの中心に「なりたい自分」を置くと「目標設定シート」になり、「評価したいもの」を中心に置くと「評価チェックリスト」のマンダラチャートができあがります。
まず成りたい自分を中心に置き、そのテーマを達成すための要素を8つ考えます。
8つの要素を書き出す際に本人が意識したこととして、「学ぶこと」「考えること」「実行すること」のバランスを考え構成したようです。
注:「BowNow(バウナウ)」とは、エムタメ!を運用するスターティアラボが開発販売しているMAツールのこと。
8つの要素を書き出したら次は各要素を細分化していきます。
例えば「教示力」については達成する項目として成果物が出るように設計しています。
残りの7つの要素も同様に埋めていきマンダラチャートの完成です。
ご参考までにマンダラチャート作成に費やした時間は約1時間だそうです。
いつも目の前の事柄に追われて本当にやりたいことができていない方、いざ時間が空いたときに何から手をつければいいか悩んでしまう方、
マンダラチャートのマスを埋めることで毎日の生活で必要な要素が明確になるので何をすればいいのかの理解がより具体的になります。
また、マンダラチャートを日常と照らし合わせながら作成することで、日ごろ自分が何に優先事項をおいているのか、時間を割いているのかが見えるようになります。メジャーリーグで活躍中もかつては使っていたマンダラチャート型の目標設定を、ぜひ試してみてください。
スターティアラボ株式会社
WEBプロモーション事業部 デジタルマーケティンググループ
2014年スターティアラボ株式会社に入社。2016年には一般部門で単月売り上げ1位になり、同年所属していた課の年間1位に大きく貢献する。 その経験をいかし、現在はインサイドセールスのトップメンバーとして戦略立案・改善を行っている。