これから新しく商品やサービスをリリース予定の企業では、マーケティング担当者が、自社サイトやSNSの更新、プレスリリース発行などの施策に取り組まれることと思います。
そこへ、プロモーションの一つとして「ティザーサイト」の立ち上げを検討してみてはいかがでしょうか?
今回は、特に嗜好性の高い商品・サービスと相性の良い「ティザーサイト」について、事例キャプチャを中心に、目的や必要な要素をご紹介していきます。
もともとティザー(teaser)とは、「じらす人・いじめる人」といった意味を持つ英語で、これが転じて、商品画像を出さなかったり情報を小出しにして興味をあおる広告手法として「ティザー広告」というジャンルが確立しました。覆面広告ともよばれています。
これをWebサイト上で行う場合、そのWebサイトを「ティザーサイト」といいます。 ゲームや映画など、エンターテイメント業界を中心にデジタル製品や車などの商品で制作・公開されており、最初は「商品名(タイトル)・ロゴ・発売(公開)日」程度の情報を発表し、順次、商品画像や映像などのビジュアル、詳細情報を公開していくというスタイルをとります。
出せる情報をあえて出さないことで、消費者の興味を引き、好奇心を掻き立てる「引き算」のPR手法だといえます。
ティザーサイトの目的は、製品のリリース日に向けて少しずつ全体像を見せ、消費者の期待感を高めることです。従来は、企業側に揃っている情報はなるべく多く開示することが広告の役割の一つでしたが、ティザーサイトでは、一部のみを見せて大部分を隠したままにしておくことで、消費者に「何だろう?もっと知りたい!」と興味を掻き立て、発売日まで興味を引きつけておくのです。
一方、発売元の企業サイドからすれば、少しずつ更新してプロモーションが行える手法でもあり、ユーザーの反応を確認しながら軌道修正することを目的としてティザーサイトを活用することができます。
上記の目的をふまえ、ティザーサイトに求められる要素は「更新性」と「デザイン」です。
ティザーサイトには、商品・サービスのリリース日をクライマックスに、消費者の期待を少しずつ高めていくことが求められます。そのため、更新性の高さはマスト。ユーザーに頻繁に訪れてもらうには、毎日、隔日など高頻度で定期的に更新情報していくのが効果的です。更新性の良いCMSであるとなお良いでしょう。
また、商品のビジュアルを公開するなど、大きな情報更新を行うタイミングは、キャンペーンとの連動など戦略を立てた上で行う必要があります。
消費者にとって発売日当日が待ち遠しくなるようにしたい、しかし、情報は絞らなければならないというジレンマを解消してくれるのは、高いデザイン力です。
ユーザーの想像を掻き立て、期待を高められるようなデザイン、さらに、商品・サービスの魅力が伝わるデザインであることが条件になります。たとえば、商品の革新性・画期性を伝えるのであれば、動きのある最新のデザイン手法を用いるなどの戦略が必要になってきます。
ここで、ティザーサイトの事例キャプチャをジャンル別にご紹介します。
 
 
2018年9月末に発売予定のボルボ社の新モデル「V60」のティザーサイトです。
 
 
ティザーサイトの先駆者ともいえるApple。2018年9月21日に発売されるiPhone Xのティザーサイトも、新しいiPhoneを手にして出会える世界に対するワクワク感をうまく演出しています。
 
 
2019年1月4日公開予定のディザスター(災害)・パニック&クライム(犯罪)・アクション映画「ワイルド・ストーム」のティザーサイトです。
 
 
1993年の発売以来、アーケードゲームから家庭用ゲーム機、アニメ・漫画化まで幅広く商品展開されているロングセラータイトル「サムライスピリッツ」のPlayStation4向け新作が2019年に発売予定で、ティザーサイトが公開中です。
 
 
投稿型レシピサイト「クックパッド」が2018年9月中にサービスを開始予定の食材を中心とするネットスーパー「クックパッドマート」のティザーサイトです。
 
※ティザーサイトの状態と公開情報は、
2018年9月14日時点のものです。
広告手法の一つとして定着したティザーサイト。目新しさはなくなったものの、「隠されている部分があったら見たくなる」という人間心理は本能的なもの。エンターテイメントや趣味関連の商品・サービスをお持ちの企業様は、今後の活用を検討してみると良いかもしれません。
一方で、消費者が「ティザー疲れ」しているという指摘もあり、安易にティザーサイトを立ち上げても逆効果になってしまう恐れもあります。また、そもそも商品自体に魅力がなければいくらティザーサイトを用いたところで消費者の興味を引くのは難しいものがあります。
ティザーサイトでのプロモーションを狙うなら、SNSとの連携も含め、戦略を練って臨む必要がありそうです。
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