Google等の検索サイトへ上位表示するための対策として、オリジナリティのあるWebコンテンツを継続的に更新していくことが求められている近年。Webサイトの更新作業が簡単にできるCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)が、多くのWebサイトに取り入れられるようになりました。
現在では、さまざまな種類のCMSツールが発表されており、それぞれにメリットが異なります。今回の記事では、主要なCMSの一覧とその特徴をまとめてお届けします。
 
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目次
【無料のCMS】
・baser(ベーサー)
・Drupal(ドルーパル)
・umbraco(アンブラコ)
・WordPress(ワードプレス)
【有料のCMS】
・Movable Type(ムーバブルタイプ)
・ALAYA(アラヤ)
・Blue Monkey(ブルーモンキー)
・HeartCore(ハートコア)
・NOREN(ノレン)
・PowerCMS(パワーCMS)
・RCMS
・SiTEMANAGE(サイトマネージ)
5まとめ
 
 
 
CMSは「Contents Management System」の略で、HTMLやCMSなどWeb制作の専門的な知識がなくても、Webサイトを制作したり、コンテンツの更新や管理をしたりすることができるツールです。
CMSの種類は、オープンソース(無料)である「WordPress」がよく知られていますが、現在では、このほかにもさまざまな種類のCMSがリリースされており、Webサイトの目的や、運営者の状況によって使いやすいものを選択することができます。
 
 
 
では、まずはCMSの分類を確認しておきましょう。現在のCMSは、大きく分けて「オープンソース系」「独自開発系」の2つの大カテゴリに分けられます。また「独自開発系」のツールは、さらに「クラウド型」「オンプレミス型」の2つの小カテゴリに分かれます。
 
 
 
WordPressに代表されるようなオープンソース系ツールの特長は、なんといっても無償で利用できるということです。オープンソースとは、ソースコードを広く一般に公開し、誰でも自由に利用・改良・再配布できるようにしたソフトウェアのことで、利用者数が多いぶん、導入ノウハウやテンプレート、プラグインなどのさまざまな周辺情報をインターネット上で見つけることができます。
サーバ設定やプラグインのインストール方法など、Webサイト制作の知識が少しある人であれば、自由度が高く使えることができるのがメリットです。
ただし、オープンソースツールをどう使うかは、あくまで自己責任。一般的に、オープンソースCMSは第三者がその安全性を保証しているわけではないため、脆弱性をつかれ、不正アクセスやサイバー攻撃の対象になりやすくなります。
そのため、脆弱性の修正を含む拡張機能を定期的にアップデートするなど、セキュリティ対策を運営者自身が行う必要があり、保守・管理の手間がかかることが前提です。
 
 
企業が独自開発したCMSツールは、有料で提供されているものがほとんどです。費用はかかりますが、開発会社がセキュリティ対策やサポートを保証しているため、Webサイトのトラブルでお客さまに迷惑をかけられない法人でも、安心して使うことができます。
独自開発系のCMSをシステムの特徴で分類すると、「クラウド型」「オンプレミス型」に分けられます。クラウド型は、クラウド事業者がCMSサーバを管理し、導入会社はインターネットを介してコンテンツにアクセスするのに対し、オンプレミス型は、導入会社の社内にCMSサーバを用意し、自社内でサーバを管理します。
また用途で分類すると、一般的な「法人向けCMSパッケージ」と、大量ページや承認フローなど大手企業のWebサイト運用に適した「大規模向けCMSパッケージ」に分けることもできます。
「法人向けCMSパッケージ」は、一般企業での利用を想定したシンプルな機能や、わかりやすい操作性、取り組みやすい料金体系、手厚いサポートが特長です。「大規模向けCMSパッケージ」は、機能が豊富で、高度なカスタマイズが可能なツールのため、ライセンス費や制作費、管理費などに多くの費用がかかります。
 
 
 
それでは、現在Web業界で活用されているCMSツールとその特徴を具体的に見ていきましょう。
 
 
画像引用:umbraco(アンブラコ)
 
デンマークで開発されたオープンソースCMS。日本での知名度は低いが、デザインの自由度が高く、ヨーロッパを中心に人気。
画像引用:WordPress(ワードプレス)
 
世界でも、日本国内でも高いシェア率を誇るオープンソースCMS。テンプレートが豊富で、特にブログ形式のWebサイトの構築が簡単にできるのが特徴。
 
画像引用:Movable Type(ムーバブルタイプ):シックス・アパート株式会社
 
国産CMS大手で、パートナー企業も多い。オンプレミス型からクラウド型まで、プランの選択肢が豊富。
画像引用:Blue Monkey(ブルーモンキー):Mtame株式会社
 
エムタメ!を運営するMtame株式会社が提供するCMS。中小企業の利用を前提に、必要な機能に絞ったシンプルな管理画面、わかりやすいテンプレートが特長。誰でも早く、簡単にWebサイトを作ることができる。セキュリティ対策も、開発会社が定期的なバージョンアップを行っているため安心。また、同社が提供するマーケティングオートメーションツール「BowNow」と連動し、ホームページを訪れた見込み顧客の分析や情管理につなげることもできる。
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■パートナー募集:
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画像引用:HeartCore(ハートコア):ハートコア株式会社
 
AI搭載CMSが、ユーザーの属性や行動を学習し、自動でコンテンツを最適化。デジタルマーケティング機能も併せ持つ。
画像引用:PowerCMS(パワーCMS):アルファサード株式会社
 
管理画面のカスタマイズなど、従来のCMSの不満を解消する機能を搭載。
画像引用:SiTEMANAGE(サイトマネージ):株式会社シフト
 
必要な機能やプラグインを選べるため、最低限の機能でスタートし、段階的にシステムを充実させることが可能。
 
 
上記のように、CMSにはさまざまな種類があり、いざ導入しようとしてもどれが最適なのかわかりにくい側面があります。CMSを選ぶ際には、下記のようなポイントに気をつけて検討しましょう。
 
 
オープンソース系、独自開発系の分類にかかわらず、テンプレートが豊富で簡単にきれいなWebサイトが制作できることを特長とするタイプと、デザイナーの自由なデザインが反映しやすい拡張性を特長とするタイプがあります。
CMSは運用を目的とするツールなので、自社に専門の担当がいない場合は、簡易的に更新できるCMSをおすすめしております。自社の目的やリソース状況に合わせて選択しましょう。
 
 
オープンソース系CMSは、Webマニュアルやインターネット上のフォーラムサイトなどを参照し、自学するスタイルが基本です。独自開発系の有料CMSは、電話やメールの手厚いサポートがある場合が多く、とくに国産CMSは日本語でサポート受けられるのが大きなメリットです。
こちらもデザイン同様、自社に詳しい人間がいるかどうか、十分なリソースが使えるかどうかで選択してください。
 
 
オープンソース系CMSは、セキュリティ対策のため、サイトの運営者が自身で定期的なサーバーメンテナンスや、ソフトウェアのバージョンアップを行わなければなりません。有料CMSの場合は、ツールの提供会社がセキュリティ対策を行う場合が多く、法人でも安心して使うことができます。
【参考】
CMSに必要なセキュリティ対策とは?企業リスクを回避するためには対策・検知・復旧の体制を整える必要がある
 
「シンプルでわかりやすい機能」に絞ったツールがよいのか、ECサイト制作や他のシステムとの連携など、将来の「拡張性が高い」ツールがよいのか、自社のサイト制作の目的に応じて検討する必要があります。
Webサイトはマーケティングの全体像から役割を決める必要があるので、自社にとってどこまでの拡張性が必要なのかは事前に決めておきましょう。
 
 
オープンソース系CMSは無償で利用できるのが特長です。有料CMSのなかでも、法人向けCMSは月額数万円~プランを用意しているツールが多くあります。一方、大規模向けCMSはライセンス費用が数百万円~数千万円と高額です。
オープンソース系は、無償といってもサーバー費用がかかったり、法人向けのセキュリティ対策や保守をつけると月額が数万円~になることが多いです。万が一のことが心配な方は、セキュリティやサポートもセットになったCMSを選択すると良いかもしれません。
 
 
既に大手企業での導入実績があるサービスから比較していくのも手です。
その中から、(1)~(5)の項目を検討し、自社にあったCMSを絞っていくといいでしょう。
 
横スクロールでご覧いただけます。
| サービス名 | URL | 種類 | 検出数 |
---|---|---|---|---|
1位 | Wordpress | https://wordpress.com/ | オープンソース | 2,721 |
2位 | Movable Type | https://www.sixapart.jp/movabletype/ | 独自開発 | 112 |
3位 | ShareWith | http://www.share-with.info/jp/ | 独自開発 | 82 |
4位 | Blue Monkey | https://bluemonkey.jp/ | 独自開発 | 46 |
5位 | Drupal | https://www.drupal.org/ | オープンソース | 45 |
6位 | NOREN | https://noren.ashisuto.co.jp/ | 独自開発 | 44 |
7位 | Sitecore | https://www.sitecore.com/ja-jp | 独自開発 | 43 |
8位 | SITE PUBLIS | https://www.sitepublis.net/ | 独自開発 | 36 |
9位 | TYPO3 | https://typo3.org/ | オープンソース | 35 |
10位 | concrete5 | https://concrete5-japan.org/ | オープンソース | 29 |
11位 | Site Miraiz | https://www.sitemiraiz.jp/ | 独自開発 | 28 |
12位 | BiND | https://bindup.jp/ | 独自開発 | 23 |
12位 | MODX | https://modx.com/ | オープンソース | 23 |
14位 | DotNetNuke | https://www.dnnsoftware.com/ | オープンソース | 22 |
14位 | Joomla | https://joomla.jp/ | オープンソース | 22 |
14位 | RCMS | https://www.r-cms.jp/ | 独自開発 | 22 |
15位 | infoCMS | https://www.infocms.jp/ | 独自開発 | 20 |
データ引用元:DataSign Report 上場企業 CMS調査(2018年11月30日)より、当社にてCMSの検出数で順位整理して、参考情報を付与したものです。
 
 
 
CMSは、さまざまなツールがリリースされており、「コンテンツの更新や管理が簡単にできる」という点では、各のツールがそれぞれ十分な機能を備えています。
そのため、新たにCMSを導入する際には「予算」「更新にかかわる自社のリソース」「サイトの目的」「将来の計画」などをふまえ、総合的に判断することが必要です。
Web制作会社などにも相談しながら、自社のサイト運営の目的にあった、最適なCMSを選びましょう。
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