目次
1「Mautic Cloud Free」が12月15日に終了
①Mautic Cloud Proへアップグレードする
②類似サービスへ移行する
①Cloud Freeアカウントからデータをエクスポートする
②Mautic Sandboxまたは無料トライアルに申し込む
4まとめ
Mautic無料版「Mautic Cloud Free」が2018年12月15日をもって終了することが発表されました。
その時点で、アカウントが閉鎖され、データが消失するため、利用者は対応が急務となっています。
利用しているユーザーには、11月末からメールにて「Mautic Cloud Free Ending December 15」という件名でアナウンスがされています。
通知メールは初回メール、Second Notice、Third Noticeと、合わせて3回送られているようです。
とはいえ、検討するための期間が短いため、Mauticを使ってメールマーケティングしていた企業にとっては、頭を抱えてしまう問題となっています。
We are writing to notify you that on December 15, 2018 the Mautic Cloud Free package will be discontinued. At that time, your Mautic Cloud Free account will be closed and data will be deleted. There are a few options to consider if you would like to continue using Mautic.
2018年12月15日にMautic Cloud Freeパッケージが廃止されることをお知らせします。その時点で、あなたのMautic Cloud Freeアカウントは閉鎖され、データは削除されます。あなたがMauticを使い続けるかどうか検討するいくつかの選択肢があります。
データ消失を防ぐ対応策としては、2つ考えられます。
それぞれ費用が掛かる内容ですので、迅速な社内確認が求められます。
まず一つ目は、Mautic Cloud Proへアップグレードすることです。
Mautic Cloud Freeのユーザーには、割引プランを用意していると記述がありますが、
価格は一見したところ、公開ページでの掲載はないようなので、こちらのフォームから見積り依頼をして確認してください。
https://mautic.com/offers/mautic-cloud-pro-quote/
また、通知メールにアップグレード依頼のフォームへのリンクも貼ってありますので、Mauticのクラウド版のサービスを継続されたい方はこちらのページから申し込む必要があります。
https://engage.mautic.com/mautic-cloud-free-upgrade-request
申し込む際に、リード数を聞かれるので、自社が保有しているリードがどのくらいなのかをあらかじめ把握しておきましょう。
二つ目は類似サービスへ移行することです。
とはいえ、マーケティングオートメーションのオープンソースは、Mautic以外あまり知られておらず、利用者も少ないため日本語で解説されているようなものは発見できませんでした。
ただし、オープンソースではありませんが、無料のMAツールがいくつかありますので、ご紹介したいと思います。
250リードまで無料で使えます。
Pricingのページから使用できる機能も確認できますが、かなりの機能が無料で使えます。
ただし、250件でおさまるケースはあまりないと思いますので、実際は有料プランを利用することになりそうです。
https://www.salesautopilot.com/
こちらは無料版という扱いではなく、期間無制限のトライアルを利用することができます。 月400通のメールを送ることができ、メールの制限を超えた場合、StarterまたはProのプランに切 り替わります。
どちらも、日本語対応のサービスではありませんので、利用するには高い英語レベルが求められます。
また、国内にも無料のMAツールがありますので紹介します。
1,000リードまでは期間無制限で無料で使えるフリープランがあります。
ただし、メールを配信したい場合は、月額2万からのライトかスタンダードプランの利用が必要です。
日本語対応のマーケティングオートメーションでは、無料版のプランはないものの、期間限定でお試しできるトライアルを設けているサービスはいくつもあります。
しかし、本格的に導入するとなると、どうしても費用は掛かってくることになりそうです。
さて、どう対応するにしろ、マーケティングオートメーションを利用していくためには費用が掛かってきます。
Mauticは無料で使えたので問題なかったかもしれませんが、費用が掛かるサービスを導入しようとすると、社内の確認・判断を待ち、決裁を取る必要があります。
それには一定期間必要だと思いますが、そうこうしていると12月15日のサービス終了には間に合いません。
とりいそぎ、データの消失を防ぐために、以下どちらかの対応をしておくことをおすすめします。
まずは、Cloud Freeアカウントからデータをエクスポートしておきましょう。
ヘルプにコンタクトのCSVデータをエクスポートするためのレポート作成方法がまとめられています。
https://mautic.com/help/how-do-i-export-a-segment-all-contacts/
これでアカウントが閉鎖されても、コンタクト情報をデータとして保存しておくことができます。
別のサービスに移行することになってもリード(コンタクト)の登録は必要になりますので、データを保存しておくことは重要です。
Mautic Sandboxは無料で7日間、Mauticが提供する機能を簡単に試すことができるサービスです。
ただし、無料なのは7日間ですので、データ消失のリスクをあまり先延ばしできるものではありません。
Mautic Sandbox:https://mautic.com/offers/mautic-sandbox-request/
Mauticを本格的に導入しようと思っているが、検証してから導入したいという方におすすめです。
無料トライアル:https://mautic.com/offers/mautic-free-trial-request/
Mauticは、今まで無料で十分な機能を使えていただけに、今回の有料化には残念な声が多いようです。
しかし、メール配信やサイトトラッキング、アクセスログ、リードなどの情報を保有するためには、それなりのサーバー環境が必要になりますので、今回の判断は致し方ないところだと思います。
今後も、マーケティングオートメーションの導入率は高まり、国産のマーケティングオートメーションも数年前と比べ、多くのサービスが展開されています。
これを機会に、マーケティングオートメーションの導入を本格的に考え、最適なサービスを選択する必要がありそうです。