Web制作の知識のない人でも、簡単にWebサイトが更新できるCMS(コンテンツマネジメントシステム)。WordPressなどのオープンソースから、国産・海外発の独自CMSまで、さまざまな選択肢がありますが、他の企業はどのCMSを使っているのか、気になったことはありませんか?
 
今回は、上場企業3,680社(2020年8月末時点)が保有しているWebサイト1万3,306URLを対象に調査された、最新の「CMSの導入数ランキング」をご紹介します。CMSの導入を検討している方は、ぜひ参考にご覧ください。
 
 
この記事では、株式会社DataSignが発表した「DataSign Report 上場企業 CMS調査 2020年9月版」より、上場企業のCMS導入数最新ランキングをご紹介します。
 
調査対象は、上場企業3,680社(2020年8月末時点)が保有しているWebサイト1万3,306URLで、クローリングによる各種CMSの検出結果がまとめられています。ツール検出数ランキングは以下の通りです。
 
 
 
調査日:2020年9月14日
検出されたCMSサービス:38
 
ソースコードが無償で公開される「オープンソース」ソフトのCMS。無料で使える手軽さと、カスタマイズの多様性が人気。
 
http://www.share-with.info/jp/
野村インベスター・リレーションズ(株)が提供するCMSツール。「IRに強い」を特長としており、決算短信を更新自動化機能などがあります。
 
https://www.sixapart.jp/movabletype/
シックス・アパート社が開発・提供するCMSプラットフォーム。クラウド型やオンプレミス型など、プランの選択肢も豊富にあります。
アメリア発祥ですが、2011年2月には米国Six Apartから事業と商標を日本のシックス・アパートが継承しているので国産CMSとしてます。
 
拡張モジュールを追加して機能を増やせるCMS。デフォルト言語は英語ですが、44ヵ国語で利用可能で、多言語サイトも制作可能です。
 
クラウドソフトのため、セキュリティは運営会社で一括管理されており、Webサイト担当者の負担を軽減。見たまま編集が可能で、CMSに不慣れな担当者にもわかりやすい機能が特長です。
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【BlueMonkeyの最新事例】
「CMS BlueMonkey」を導入いただいた最新の事例を紹介しています!ぜひご検討の材料としてお役立てください。
 
https://www.adobe.com/jp/marketing/experience-manager.html
人工知能(AI)と機械学習を利用し、顧客に最適な体験を提供するAdobe社のコンテンツ管理システム。
 
 
ドットネットヌークは、カナダで開発されたオープンソースCMS。CMSの利用自体は無料。フリー機能もあるため、比較的安価に構築が可能。
 
フリーのオープンソースCMS。既存のテンプレートを選択して、ロゴ、色およびフォントなどの特徴を変更することができるほか、エクステンションで柔軟性と拡張性を追加できることが特長です。
 
 
順位 | 企業名 | 導入数 | URL |
---|---|---|---|
11位 | a-blog cms | 28件 | https://www.a-blogcms.jp/ |
11位 | Site Miraiz | 28件 | https://www.sitemiraiz.jp/ |
13位 | infoCMS | 27件 | https://www.infocms.jp/ |
14位 | SITEMANAGE | 26件 | https://www.sitemanage.jp/ |
15位 | SITE PUBLIS | 25件 | https://www.sitepublis.net/ |
16位 | BiND | 22件 | https://bindup.jp/ |
16位 | concrete5 | 22件 | https://concrete5-japan.org/ |
16位 | Vibit CMS | 22件 | http://www.vibitcms.com/ |
16位 | はてなブログMedia | 22件 | http://www.hatena.ne.jp/contentmarketing/blogmedia |
20位 | Jimdo | 18件 | https://jp.jimdo.com/ |
 
 
上記の調査結果を見ると、オープンソースソフトであるWordPressが、圧倒的シェアを誇っていることがわかります。しかし、オープンソースソフトは、バージョンアップなどの保守管理や、セキュリティ対策は自身で行わなければならないため、Webに関するある程度の知識が求められます。また、最近では、安全性への不安から、大手企業でWordPress利用を控える動きも出てきています。
 
ランキングを国産CMSに限ると、1位:ShareWith、2位:Movable Type、3位:Blue Monkeyという結果となりました。オープンソースソフトの人気に対し、国内ベンダーが提供するMAツールは、日本企業の実情に合わせた機能や手厚いサポート、セキュリティ対策などの安全面を強化し、差別化を図っています。
前回(調査日:2019年6月21日)の調査結果は、次の通りです。
 
12位Site Miraiz 31件https://www.sitemiraiz.jp/順位 | 企業名 | 導入数 | URL |
---|---|---|---|
1位 | WordPress | 3272件 | https://wordpress.org/ |
2位 | Movable Type | 124件 | https://www.sixapart.jp/movabletype/ |
3位 | ShareWith | 94件 | https://www.share-with.info/jp/ |
4位 | Drupal | 88件 | https://www.drupal.org/ |
5位 | Adobe Experience Manager | 62件 | https://www.adobe.com/jp/marketing/experience-manager.html |
6位 | Blue Monkey | 53件 | https://bluemonkey.jp/ |
6位 | NOREN | 53件 | https://noren.ashisuto.co.jp/ |
8位 | DotNetNuke | 46件 | https://www.dnnsoftware.com/ |
9位 | はてなブログMedia | 35件 | http://www.hatena.ne.jp/contentmarketing/blogmedia |
10位 | RCMS | 34件 | https://www.r-cms.jp/ |
11位 | TYPO3 | 33件 | https://typo3.org/ |
12位 | SITE PUBLIS | 31件 | https://www.sitepublis.net/ |
14位 | Vibit CMS | 29件 | http://www.vibitcms.com/ |
16位 | BiND | 27件 | https://bindup.jp/ |
17位 | concrete5 | 25件 | https://concrete5-japan.org/ |
18位 | Jimdo | 24件 | https://jp.jimdo.com/ |
18位 | Sitecore | 24件 | https://www.sitecore.com/ja-jp |
20位 | a-blog cms | 28件 | https://www.a-blogcms.jp/ |
1位に君臨するWordPressのように、オープンソースソフトの人気はいまだに高いですが、世の中のインターネットセキュリティ意識の高まりから、大手企業では特に国産CMSを選ぶ企業が多い傾向にあるようです。
 
「Webサイトは作ってからが本番」といわれるように、Web制作にかかるコストは、制作時の料金の高低だけでなく、将来的な運用・保守管理のコストの見通しをもって考えなければなりません。さまざまなツールを比較し、自社にあった安心できるCMSツールを選びましょう。
 
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